JPH0738740B2 - 移動体通信システム - Google Patents

移動体通信システム

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JPH0738740B2
JPH0738740B2 JP1042250A JP4225089A JPH0738740B2 JP H0738740 B2 JPH0738740 B2 JP H0738740B2 JP 1042250 A JP1042250 A JP 1042250A JP 4225089 A JP4225089 A JP 4225089A JP H0738740 B2 JPH0738740 B2 JP H0738740B2
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治男 大塚
隆夫 菊地
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Tokyo Electric Power Co Inc
Iwatsu Electric Co Ltd
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Tokyo Electric Power Co Inc
Iwatsu Electric Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 (1) 発明の属する技術分野 本発明は小ゾーン構成を用いる移動体通信において、サ
ービス・エリア内の任意の場所から常時移動端末との発
着呼を確保し、通信中の移動端末が移動することにより
通信品質が劣化したとき、の通信品質を満足させる通信
方法とシステムに関するもので、より具体的には、周波
数有効利用率,通信品質,無線回線の制御能力などに優
れた通信方法とシステムに関するものである。
(2) 従来技術とその問題点 一般に広いサービス・エリア内で移動体通信を行う際
に、1個の無線基地局が全エリアをカバーしてサービス
・エリア内の移動体と通信を行う方式を大ゾーン方式と
呼んでいる。これに対し、小ゾーン方式とは、サービス
・エリアを複数の小エリアに分割し、分割された各エリ
ア内に各1個の無線基地局を設置し、そのそれぞれのエ
リア内にいる移動無線機はこれらの無線基地局と通信を
行うものである。
サービス・エリア内どこへでも移動する移動機に対する
着信を処理する方法として、予め知っている移動機所在
地域でのみ一斉に呼出す方法が用いられている。
位置登録は自動車電話交換局に移動機の位置を通知する
ことにより行われる。移動機の待受けている着信制御チ
ャネルに位置登録のための位置情報に関する信号を送出
しておき、一斉呼出しエリアごとにこの信号を異ならせ
ておく。移動機は位置情報信号が変化したことを検出し
たとき無線基地局を経由し自動車電話交換局に、位置登
録信号を自動的に送出することによって位置登録がなさ
れている。
移動機が発呼する場合には、移動機が所在する制御ゾー
ンで使用できる発信制御チャネルを使用する。この場合
無線基地局は発信制御チャネルの番号を着信制御チャネ
ルで常時報知しているので、移動機はこれを記憶してお
き、その中から空表示のあるチャネルを使用する。基地
局側では前述したごとく移動機からの電波を複数の無線
基地局で受信し、この情報を自動車電話交換局に送りそ
の結果移動機の所在する無線ゾーンを識別し、その無線
ゾーンで使用できる空の通話用チャネルをを指定するこ
とにより発呼が可能となる。
次に着呼について説明する。移動機は着信制御チャネル
で待受けている。移動機が別の制御ゾーンに移動した場
合には、新制御ゾーンに使用されている着信制御チャネ
ルに切替える必要がある。このため、移動機には着信制
御チャネルの受信レベルが所要値以下に低下した場合、
着信制御用として割当てた複数のチャネルから所要レベ
ル以上受信されるチャネルを選択捕捉する機能があり、
移動機が制御ゾーンを識別する。
従つて固定無線網からある移動機に着呼が来た場合、自
動車電話交換局では位置登録されている制御ゾーン(複
数の場合もある)内にあるすべての無線基地局から一斉
呼出をかければ所望の移動基地局が呼出されることとな
る。
以上が実用されているシステムであるが、これらシステ
ムは次のごとき欠点を有している。
移動機の収容能力を高めるためには無線回線制御を
上記のごとく集中管理すると制御信号の多数発生による
制御トラヒックの輻輳や、無線基地局から無線回線制御
局までの信号伝送に発生する絶対遅延時間により超高速
制御の解決が必要であるがこれに対する見通しはなく困
難である。
小型化のためには空中線電力の低減(5wattから10m
W程度へ)が必要であるいが、ある程度の大ゾーン方式
(半径数km程度)なので低減には限界がある。
(3) 発明の目的 本発明の目的は、半径25〜100m程度のサービスエリアの
マイクロセルを用いて分散制御方式にて周波数利用率が
高く、大容量加入者を収容出来、かつサービス性の高い
システムを構築することのできる移動通信システムを提
供することにある。
(4) 発明の構成及び作用 第1図は本発明を大規模高層ビルB3(地下3階)〜21F
(地上21階)内をサービス・エリアとするシステムに適
用した場合の一実施例である。
同図において交換装置PBXは公衆回線COおよび本発明シ
ステムの主要な構成物である無線制御装置とのインタフ
ェイス機能を有する。
本発明のシステムは無線系制御装置RCE、固定無線局FR
S、携帯電話機PTELからなり、サービスエリア内のどこ
からでも、いつでも、どこへでも電話可能なサービスを
実現するものである。
本発明の特徴は、携帯電話機の位置登録をはじめ、発着
呼動作時等における判断の中心を従来システムの自動車
電話交換局の様に無線系制御装置等の中央でなく端末に
持たせたことにより、中央にある無線系制御装置の負荷
が軽くなり、作業スピードが上がること、又、これによ
り端末の増設やシステムの拡張にも容易に対応可能であ
る。
以下第1図に示す本発明の構成に用いられている各構成
要素を説明する。
(i) 携帯電話機(PTEL) 無線にて固定無線局FRSを経由して無線系制御装置RCEへ
アクセスし位置登録を自動的に行う機能を有する。又、
人の歩行にともない別の固定無線局FRSへ位置登録する
必要が生じた場合、上記と同様な動作により無線系制御
装置RCEへアクセスし位置登録の変更を行う機能を有す
る。発着呼動作はサービス・エリア内の任意の場所から
可能である。また、通話中に歩行により対向して通信し
ている固定無線局FRSを変更(ゾーン切替)する必要が
生じた場合には、従来のシステムでは不可能もしくは通
話情報を一時切断する等悪影響を与えていたが、本発明
によれば、これらの悪影響のない方式が可能である。
第2図に携帯電話機PTELのハードウェア構成を示す。
(ii) 固定無線局(FRS) 無線系制御装置RCEからの下り(無線系制御装置RCEから
携帯電話機PTELの方向)信号を無線変調波に変換し、携
帯電話機PTELに送信する。一方、携帯電話機PTELからの
上り(携帯電話機PTELから無線系制御装置RCEの方向)
無線信号を受信・復調し、有線で無線系制御装置RCEに
伝送する。
第3図に固定無線局FRSのハードウェア構成を示す。
(iii) 無線系制御装置(RCE) 無線系制御装置RCEは携帯電話機PTELの所在位置の電波
ゾーンをカバーする固定無線局FRSとその携帯電話機PTE
Lと1対1の対応関係にある交換装置PBX内線とを発信/
着信時に接続し、通話路を形成する装置である。無線系
制御装置RCEはPCMスイッチの通話路からなり、マイクロ
プロセッサで制御・接続される。
無線系制御装置RCEのブロック図を第4図に示す。
第4図において、携帯電話機PTELからの位置登録とそれ
を通知した固定無線局FRSとをリンクさせて記憶ユニッ
トMEMに記憶しておく。交換装置PBX内線からの着信呼が
あると、配下のすべての固定無線局FRSに対し被呼携帯
電話機PTELのIDを加えた着呼信号を送信する。これを受
信した固定無線局FRSでは自らの記憶回路(RAM)を検索
し、この結果被呼携帯電話機PTELのIDが選び出されれば
自固定無線局FRSよりその携帯電話機PTELを呼び出す。
そして交換装置PBX内線と固定無線局FRSとの間の通話路
を接続する。
携帯電話機PTELからの発信の場合は、これを固定無線局
FRS経由で受け付け、その携帯電話機PTELと対応関係に
ある交換装置PBXの内線に発信する。そして交換装置PBX
の内線と固定無線局FRSとの間の通話路を接続する。通
話中の固定無線局FRSから終話通知があると、その通話
路を切断する。
無線系制御装置RCEの主な機能としては、次の通りであ
る。
a) 交換装置PBXの内線と携帯電話機PTELとの1対1
の対応関係を管理する。
b) 携帯電話機PTELからの位置登録を、それが経由し
てきた固定無線局FRSとリンクさせて記憶する。
c) 交換装置PBXの内線からの着信時、接続すべき空
き固定無線局FRSを選択し、両者を着信接続する。
d) 携帯電話機PTELからの発信時、接続すべき交換装
置PBXの内線を決定し、両者を発信接続する。
e) 通話中の携帯電話機PTELからのダイヤル,フッキ
ング信号を交換装置PBXの内線に伝送する。
f) 携帯電話機PTELが別の電波ゾーンへ通話中に移動
したとき、そこの固定無線局FRSへ携帯電話機PTELをつ
なぎ変える。
g) 通話中の固定無線局FRSから終話通知があると、
その通話路を切断する。関連する交換装置PBXの内線,
固定無線局FRSおよび携帯電話機PTELを空き状態にす
る。
以下無線系制御装置RCE、固定無線局FRS、携帯電話機PT
ELを総合的に動作させたシステム動作について第3図乃
至第8図を参照して説明する。
(i) 報知・位置登録 呼が生起した場合、まず携帯電話機PTELと固定無線局FR
Sの間で無線回線を設定するため固定無線局FRSにおいて
は、自己のサービス圏内(ゾーン)に在圏している携帯
電話機PTELを常に把握し、また携帯電話機PTELにおいて
も同じように自己のサービス圏内(ゾーン)に在圏して
いる固定無線局FRSを常に把握している必要がある。こ
のために位置登録を行う。
固定無線局FRSは、電源投入時及び、通話状態,着信状
態から待機状態へ状態遷移した場合、第5図に示すよう
に一定時間報知信号を送出し、携帯電話機PTELからの位
置登録要求信号が上がってくるかを待ち、自己のサービ
ス圏内に携帯電話機PTELが在圏してるか否かの判断をす
る。
固定無線局FRSは、携帯電話機PTELよりの位置登録要求
信号を受信した場合、自己のメモリ(第3図の記憶部)
に“PID登録テーブル”(第1表)を生成し、そこに同
信号に含まれているPIDを登録すると共に、無線系制御
装置RCEに対して位置登録要求コマンドを送出すること
によって、これを通知・登録する。
このPID登録テーブルはその受信電界強度と登録した時
からスタートした時間と在圏状態を併せて記憶する。在
圏状態は、着信が生起した後着信放棄となった場合で、
無線系制御装置RCEより着信タイマエラーの通知を受け
た時、在圏不明状態とする。
第5図に位置登録の動作の流れの図を示す。
次に携帯電話機PTELからみた位置登録制御について説明
する。
携帯電話機PTELは、固定無線局FRSからの報知信号を受
信し、その電界強度を調べ一定値以上である場合、自己
のサービスが可能と判断しその固定無線局FRSに対して
位置登録を行うと同時に、位置登録を行った固定無線局
FRSについて第2表に示した自己の内部テーブルに登録
する。
携帯電話機PTELは、移動により新しい無線ゾーンへ移行
し、そこに設置されている固定無線局FRSより報知信号
を受信した場合、同信号に含まれているSIDについて、
自己の内部の“SID登録テーブル”(第2表)(第2図
の記憶部)を検索する。
その結果、登録済である場合は、そのSIDに付随する
“電界強度”及び“登録タイマ”について、これを更新
する。未登録である場合は、同信号に含まれるSIDに該
当する固定無線局FRSに対して位置登録処理を行う。
携帯電話機PTELの位置登録処理としては、位置登録要求
信号を送信し、同固定無線局FRSからの位置登録応答信
号を受信した場合、その“SID登録テーブル”に“SI
D"、“電界強度”及び“登録タイマ”についてこれを登
録する。次に、無線系制御装置RCEにおける位置登録制
御を第3表乃至第6表を用いて説明する。
無線系制御装置RCEは、位置登録制御についての直接の
判断機能は持たず、固定無線局FRSより通知される位置
登録についての結果情報のみ管理する。管理は、無線系
制御装置RCE内で“PID-SID登録テーブル”(第6表)を
生成し、固定無線局FRSから通知される情報により、登
録または抹消を行う。
固定無線局FRSより通知される情報として“位置登録情
報”及び“位置登録抹消情報”の2つがある。
また、無線系制御装置RCEは、“位置登録抹消情報に含
まれる指示により特定または全ての固定無線局FRSに対
して、これを中継送出する。
(ii) 着信 無線系制御装置RCEでは、予めPBX内線番号と携帯電話機
の番号とを対応させるPID登録テーブルを作成しておく
(第3表)。交換装置PBXからの着信を受けた場合、こ
の表を参照しその呼について着信制御を行う。着信制御
を行うに際し、無線系制御装置RCE内部に“着信PID登録
テーブル”(第4表)を生成し着信制御を行う。
無線系制御装置RCEの着信呼の設定と接続は次の順序で
行う。
着信時無線系制御装置RCEは、着信PIDについて“着
信PID登録テーブル”(第4表)に登録した後、全ての
固定無線局FRSに対して着信開始実行指示コマンドを送
出する。
無線回線接続に成功したある一つの固定無線局FRS
より着信設定要求コマンドを受け取った場合、全ての固
定無線局FRSに対して着信呼の着信対象が決定した旨を
通知するために、着信設定完了通知コマンドを送出す
る。
これと同時に“SID状態テーブル”(第5表)の着信設
定を行ったSIDに着信PIDを登録して、着信モードとす
る。
固定無線局FRSより、着信応答要求コマンドを受け
た場合、“SID状態テーブル”(第5表)を参照して、
当該SIDが着信モードにあることを確認した後、固定無
線局FRSと交換装置PBXの回線接続を行うと共に、“SID
状態テーブル”(第5表)上の当該SIDを通話モードに
モード変更登録し、“着信PID登録テーブル”(第4
表)から、当該PIDを抹消する。
これにより、着信呼処理を終了する。
固定無線局FRSの着信呼制御は次の順序で行う。
無線系制御装置RCEよりの、着信開始実行指示コマンド
を受けたとき、待機状態で且つ、自己の“PID登録テー
ブル”(第1表)に当該PIDが登録されている場合、外
着発信状態に入り以下の外着発信処理を行う。
制御chにて、着信開始実行指示コマンドで指定され
るPIDに対して着信信号の送信処理を行い、携帯電話機P
TELよりの着信応答信号受信待ちに入る。
その後、携帯電話機PTELよりの着信応答信号を受信し、
同信号の宛先SIDの中に自己のSIDが含まれている場合、
携帯電話機PTEL主導権の下に無線回線接続処理を行う。
無線回線設定が完了し、携帯電話機PTELよりの無線
回線接続要求信号を受信した場合、無線系制御装置RCE
に対して着信設定要求コマンドを送出し、無線系制御装
置RCE経由で全ての固定無線局FRSに対してこの旨を通知
する。
固定無線局FRSは、携帯電話機PTELに対して着信音
鳴動させるために着信音鳴動信号を送信する。その後、
携帯電話機PTELより自己宛ての回線接続要求信号を受信
した場合、無線系制御装置RCEに対して、着信応答要求
コマンドを送出し通話状態に遷移する。
以上で、外着発信処理を終了する。第6図はこの場合の
状態遷移図を示す。
(iii) 発信 発信要求が発生した場合、携帯電話機PTELは、自己の
“SID登録テーブル”(第2表)に登録されているSIDの
内、条件が良いSIDを例えば最大3つの選択し、これに
対して発信信号を制御chにて送信する。その間固定無線
局FRSからの応答を待ち受ける。
第7図はこの場合の状態遷移図を示す。
固定無線局FRSは、携帯電話機PTELよりの発信信号を受
信した場合は、その中に自己のSIDが含まれていると
き、同信号で指定される通話chを順次検索する。結果、
空通話chを検出した場合発信応答信号を、携帯電話機PT
ELに対して送信する。
携帯電話機PTELは、発信応答信号を検出した場合、その
信号を送信した固定無線局FRSに対して固定無線局FRS指
定信号を送信する。この後、固定無線局FRS,携帯電話機
PTEL共に通話チャネル捕捉に入る。
携帯電話機PTELはチャネル切替完了信号を受信した場
合、固定無線局FRSに対して回線接続要求信号を送信す
る。
固定無線局FRSは、携帯電話機PTELよりの回線接続要求
信号を受信した場合、無線系制御装置RCEに対して発信
接続要求コマンドを送出すると共に、無線系制御装置RC
E経由で全ての固定無線局FRSに対してこの旨を通知す
る。
携帯電話機PTELは、回線接続要求信号の送信を完了した
時より、通話状態に入る。
通話が終了して、携帯電話機PTELが回線断とすると、そ
の終話信号が固定無線局FRSに伝送され、固定無線局FRS
では終話要求コマンドを無線系制御装置RCEに送り、そ
の無線系制御装置RCEがPBXに回線切断要求を行い、この
通話チャネルが開放される。
(iv) ゾーン切替 呼が生起して、発信または、着信処理が実行され完了後
通話状態に入る。通話状態においては、携帯電話機PTEL
の移動または回線周辺の障害物等の移動(人も含めて)
により、無線回線の状態に変化が生じる。
このため、無線回線の状態を携帯電話機PTEL−固定無線
局FRSとの間でお互いに受信電界強度を監視することに
より管理し、必要に応じて、ゾーン切替処理,圏外処理
等の無線回線管理処理を行う。また、通話中の制御信号
の送信は、通話に妨害を与えないために音声帯域外を用
いて行う。
携帯電話機PTELは接続している固定無線局FRSの受信電
界強度が一定の値以下に低下した時、固定無線局FRSに
対しモニタ要求信号の送信を行う。
固定無線局FRSは携帯電話機PTELより同信号を受信した
場合、無線系制御装置RCEに対してモニタ要求コマンド
を送出する。これにより、全ての待機状態にある固定無
線局FRSは、同コマンドに従い指定された通話chのモニ
タを行う。
PTELは、モニタ要求信号送信後、ゾーン切替信号を連続
送信する。
モニタ中の固定無線局FRSは、ゾーン切替要求信号を受
信した場合、待機状態からゾーン切替状態に入る。
ゾーン切替応答状態に入った固定無線局FRSは、ゾーン
切替応答信号を、連続送信し、携帯電話機PTELからのFR
S指定信号の受信待ちに入る。
携帯電話機PTELは、ゾーン切替応答信号を受信した場
合、連続送信中のゾーン切替要求信号に代り、FRS指定
信号を連続送信する。
この後、固定無線局FRS,携帯電話機PTEL共に切替処理に
入る。
携帯電話機PTELは、新固定無線局FRSからの自己宛チャ
ネル切替完了信号を待ち受ける。
チャネル切替完了信号を受信した場合、現在通話使用中
の通話chで連続送信中のFRS指定信号に代り、回線リン
ク要求信号を連続送信する。
新固定無線局FRSは、モニタ中に携帯電話機PTELよりの
回線リンク要求信号を受信した場合、無線系制御装置RC
Eに対して接続要求コマンドを送出する。
携帯電話機PTELは、切替先の新固定無線局FRSよりの端
末確認信号を受信し、同信号に含まれる自己の電界情
報、及び新固定無線局FRSの受信電界強度から決まる回
線品質Qを満足している場合、通話回線を旧固定無線局
FRSから新固定無線局FRSに切替える。
通話回線を切替えた後、携帯電話機PTELは端末確認信号
の連続送信を開始する。
新固定無線局FRSは携帯電話機PTELからの端末確認信号
を受信した場合、無線系制御装置RCEに対して状態設定
要求コマンドを送出すると共に、無線系制御装置RCE経
由で全ての固定無線局FRSに対して切替完了通知を送出
する。
旧固定無線局FRSは無線系制御装置RCE経由で上記通知を
受けた場合、無線回線を解除し無線系制御装置RCEに対
して切断要求コマンドを送出し、待機状態に戻る。
また、その他の固定無線局FRSは上記通知を受けた場
合、携帯電話機PTELに対してのモニタを解除する。
ゾーン切替処理1についての例を第8図に示す。
以上で本システムの詳細動作について説明した。
これらの説明から、無線系制御装置RCE,固定無線局FRS,
携帯電話機PTELそれぞれの自己のCPUの管理する記憶部
に作成したデータ,状態等テーブルを有効に活用しシス
テム動作を行わせていることがわかる。
無線系制御装置RCE内の交換装置PBX内線番号と携帯電話
機PTELのPID登録テーブル(第3表)では予め付与され
た携帯電話機PTELのPIDと交換装置PBXの内線番号とを対
応させるためでこのことにより、携帯電話機PTELのPID
を予め設定しておくことが可能であり、システム設置時
にあわてて設定する必要がなくなり、ミスも防げる。
又、内線番号変更とか携帯電話機PTELに障害が発生し予
備機と交換するような場合でも容易に対応可能である。
なおこれら登録は第4図に示す保守運用コンソールから
設定される。
無線系制御装置RCE内の着信PID登録テーブル(第4表)
は着信状況の管理を行うためのもので、本テーブルで着
信放棄などの監視・制御を行ない無用な回線保持とシス
テム内処理の継続を防いでいる。
同じく第1表は固定無線局FRSのSIDの状態管理と通話PI
Dの番号管理を行っている。
同じく第6表はPID・SID登録テーブルの例で、どの携帯
電話機PTELがどの固定無線局FRSに登録されているかを
管理している。
第5表,第6表は通話トラヒック等統計データを収集し
たり、無線系制御装置RCE相互間を接続し大規模化を図
る時には不可欠のデータである。
第1表の固定無線局FRS内のPID登録テーブルには自らの
エリア内の携帯電話機PTELの在圏状態を管理している。
管理項目は、携帯電話機PTELの電界強度とその携帯電話
機PTELが固定無線局FRSに登録されてからの時間であ
る。電界強度は固定無線局FRSの近くにいるか遠くにい
るかがわかる。又、登録タイマは登録の新旧を判断して
いる。これらデータにより発着呼が制御され、無用な電
波送出を防いでいる。
第2表は携帯電話機PTEL内のSID登録テーブルである。
従来この種のデータは端末である電話機には格納しない
のが常であった。すなわち、従来のシステムでは中央で
管理・制御が行われていたためである。本システムでは
すでに述べたように端末に判断機能を持たせてあるので
このテーブルで管理するデータに重要な意味をもつ。す
なわち、電界強度は発呼・着呼応答時等携帯電話機PTEL
が回線設定に先だって良好な通話品質を確保するため一
番強い電界強度の固定無線局FRSから複数の固定無線局F
RSを指定して通信を開始している。この判断は携帯電話
機PTELが電界強度情報を持つために行える制御である。
故に中央の無線回線制御装置RCEはこのやりとりに一切
関与することがないのでこの間他のJob処理が可能であ
る。この種のやりとりは携帯電話機PTELの数が増加する
ほど、中央で処理しなくてもよいメリットが出てくる。
第2表のタイマは位置登録のために不可欠なもので、タ
イマがタイムアップした時新しい登録を行うためであ
る。例えば歩行にともない従来登録してあった固定無線
局FRSの報知信号が受信できなくなりタイムアップした
時携帯電話機PTELは報知要求信号を送出し近くの固定無
線局FRSから報知信号を出してもらい条件が適合したら
位置登録する手段をとっている。この処理のため、従来
システムでは報知信号は送出しっぱなしであったが本発
明ではこの必要がなく、報知信号の送出トラヒックが低
減し信号衝突の確率が大幅に低減することができた。
第2表の登録状態では上記電界強度とタイマとを勘案し
たもので電界強度が強く登録タイマがタイムアップして
いないものを登録完了状態と定義し、一番安定な状態で
あることから、発着呼に対して優先的に接続を行ってい
く一方タイマがタイムアップした状態では内部CPUは次
の動作をおこさねばならないことを示している。
このように携帯電話機PTELで種々情報をもつため携帯電
話機PTELが判断・指示を行うことができるようになっ
た。
以上の説明ではPBXにつなぐ例について説明したが、PBX
でなく公衆回線網に直接接続して使用できることも同様
に可能である。又、第2ダイヤル等を用いるPBX内線又
は公衆回線番号と携帯電話機PTELとは1:1の対応でなく
ても良いことは明白である。
(5) 発明の効果 以上説明したように、マイクロセルを使用する小ゾーン
方式に本発明を適用することにより、 携帯電話機PTELが自ら判断・指示できるようになっ
たため、中央の無線系制御装置RCEはこの指示を受ける
だけで済み、負担が楽になり、同時に1件あたりの接続
時間の高速化が計れるようになった。
また、これにともない携帯電話機PTELの増設が容易
になり、システムの拡張と携帯電話機PTELの収容数を増
すことが可能となった。
携帯電話機PTELが自ら状態管理しているので必要な
時だけしか電波送出(報知などの)の要求を出さないの
でトラヒックの低減になり、周波数の有効利用と接続時
間の低減が実現できた。
同じく携帯電話機PTELが自ら状態管理しているので
常に自己に最適な(無線)通話路を選択することができ
通話の信頼性ならびに通話品質が維持することが可能と
なった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すシステム構成図、第2
図は本発明に用いる携帯電話機の一例を示すブロック
図、第3図は本発明に用いる固定無線局の一例を示すブ
ロック図、第4図は本発明に用いる無線系制御装置の1
例を示すブロック図、第5図は本発明における位置登録
要求の動作例を示すフロー図、第6図は本発明における
着信の動作例を示すフロー図、第7図は本発明における
発信の動作例を示すフロー図、第8図は本発明における
ゾーン切替処理の動作例を示すフロー図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7304−5K H04B 7/26 107 7304−5K 108 A (72)発明者 菊地 隆夫 東京都杉並区久我山1丁目7番41号 岩崎 通信機株式会社内 (72)発明者 岡村 一英 東京都中央区入船1丁目4番10号 東京電 力株式会社システム研究所内 (56)参考文献 特開 平2−95037(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のゾーンのうちの対応するゾーンをそ
    れぞれカバーしてサービスエリアを構成するように配置
    され周期的にそれぞれ固有の報知信号を送出する複数の
    固定無線局と、 前記サービスエリア内に位置して前記複数の固定無線局
    のいずれかと交信することができる複数の携帯電話機
    と、 前記複数の固定無線局と一般の電話網とを接続するため
    に設けられた無線系制御装置と を含む移動体通信システムであって、 前記複数の携帯電話機のおのおのは、位置登録の状態を
    記録するSIDテーブルを有するとともに、前記複数の固
    定無線局からそれぞれ送出される前記報知信号を受信し
    て、受信されたそれぞれの報知信号の電界強度が予め定
    めた値を越えたとき当該報知信号に対応する固定無線局
    の前記サービスゾーンに在圏する状態にあると判断し
    て、該固定無線局に対して位置登録のための位置登録要
    求信号を送出し、さらに該固定無線局のIDと電界強度を
    示す情報とを前記SID登録テーブルに随時更新登録をす
    る機能を有し、 前記複数の固定無線局のおのおのは、PID登録テーブル
    を有し、前記複数の携帯電話機のおのおのからの前記位
    置登録要求信号に応答して各携帯電話機の当該固定無線
    局のサービスゾーンにおける位置登録の状態を前記PID
    登録テーブルに随時更新登録させるとともに該PID登録
    テーブルの状態を前記無線系制御装置に通報する機能を
    有し、 前記無線系制御装置は、それぞれの固定無線局の前記PI
    D登録テーブルの記憶状態に対応するPID-SID登録テーブ
    ルを有し、 前記複数の携帯電話機のいずれかからの発信は、当該携
    帯電話機に具備する前記SID登録テーブルに登録された
    前記固定無線局を介して行われ、 前記複数の携帯電話機のいずれかへの着信は、前記無線
    系制御装置から着信信号を送出し、該着信信号に含まれ
    る着信先の前記携帯電話機を位置登録した固定無線局を
    介して行われる ように構成されたことを特徴とする移動体通信システ
    ム。
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