JPH0738215Y2 - フロッピーディスクボックス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案はフロッピーディスクボックスの改良に関す
る。

〈従来の技術と問題点〉 フロッピーディスクを水平に収納する場合、フロッピー
ディスクの出し入れを容易にするために、一側が開放さ
れたボックスを使用すれば、上下、左右の振動によっ
て、フロッピーディスクが、抜け落ちる惧れがある。

〈課題を解決するための手段〉 この考案では従来の欠点を解消するために、一側が開放
されたフロッピーディスクボックス本体の、一側壁には
仕切片を固定し、その壁の開放縁部には、ボックス本体
内方に若干突出した突出縁を設け、さらにその壁の反対
側の壁に沿って背板に仕切片を固定した挿入仕切体を挿
入して、本体と組み合わせ、両者の仕切片の間にフロッ
ピーディスクを水平に挿入するようにしたフロッピーデ
ィスクボックスを形成し、ボックス本体に挿入して組み
合わせる挿入仕切体の背板の一側で、板の先端に向かっ
て板厚が薄くなるように斜面となるガイド部に形成し、
また背板の他側には斜面を形成した厚肉部を有するよう
にしたフロッピーディスクを得たものである。

〈実施例〉 第１図はこの考案のフロッピーディスクボックス本体１
の斜視図であって、説明のため各壁の稜点に、符号ａ、
ｂ、ｃ、ｄ、ｅ、ｆ、ｇ、ｈをつけると、abcdで表わさ
れる壁２、efghで表わされる壁３、bcgfならびにaehdで
表わされる左右の壁４、４、cdhgで表わされる壁８で本
体１は形成され、abfeで表わされる部分は開放されて開
口部９となっている。尚壁２の高さ（即ちadの長さ）よ
り壁３の高さ（即ちehの長さ）の方を大とし、壁４、４
の縁部５、５は斜となっていて、後述する如くフロッピ
ーディスクの出し入れを容易にしている。

そして壁３には複数の固定仕切片７、…（図示の例では
４枚）が固定されている。さらに壁３の開放部の縁には
本体１の内方に向かって若干突出した突出縁６が形成さ
れている。

第２図はボックス本体１と組み合わせる挿入仕切体20の
斜視図であって、この考案の挿入仕切体20は背板21に仕
切片22、…が固定されている。図示の例では仕切片22
は、第１図に示すボックス本体１の仕切片７に対応させ
て、等間隔に４枚示されている。

背板21の高さはボックス本体１の壁２の高さと略等しく
してある。背板21の一側（本体１の壁８に接する側）で
は、仕切片22が取りつけられている方に向けて次第に厚
さが側縁に向けて増すように斜面24を形成する厚肉部と
なっている。この厚肉部23は板自体が斜面を形成してい
てもよく、または別体の直角三角形の断面を有する部材
を背板21に装着してもよい。

さらに背板21の他側は板の先端に向かって薄くなる斜面
26を形成するガイド部25となっている。

第３図は使用状態を示し、ボックス本体１を左右の壁
４、４が水平になるように置く。そして壁２に沿って、
挿入仕切体20を、厚肉部23が壁８にまで達するように開
口部９から挿入し、本体１と組み合わせる。それにフロ
ッピーディスク40を仕切片７と22の間に水平に挿入す
る。

第４図は第３図を下方のＲ方向からみた説明図であっ
て、２点鎖線40で示されるフロッピーディスクを開口部
９から挿入すると、厚肉部23のためフロッピーディスク
は壁３の方に押され、側縁41が突出縁６の内方に入るの
で、上下、左右の振動によってもフロッピーディスクの
抜け落ちることを防止することができる。

フロッピーディスクを取り出すときは、挿入仕切体20の
背板21のガイド部25の斜面26に沿って、フロッピーディ
スク40を第４図の矢印Ｄの如く回動させれば、側縁41は
突出縁６から外れるので、フロッピーディスクを取り出
すことができる。

〈効果〉 この考案のフロッピーディスクボックスは前記のような
構成であって、開口縁の縁に突出縁を有するボックス本
体と、先端に斜面を形成したガイド部を有する挿入仕切
体とを組み合わせて構成したので、フロッピーディスク
を水平に収納した場合上下、左右の振動によって抜け落
ちることがない。

また挿入仕切体の背板の先端部分を、薄くなるようにそ
いだ形にしてあるので、フロッピーディスクの挿入、取
り出しに便利である。

さらに背板のガイド部の反対側は斜面を有する厚肉部と
して形成されているのでフロッピーディスクが自然に突
出縁の内方に押される。

そしてこのような複雑な形態をボックス内に形成せず別
体の挿入仕切体としたために、製作が極めて容易となっ
た。

【図面の簡単な説明】

第１図はボックス本体の斜視図、第２図は可動仕切体の
斜視図、第３図は使用状態を示す図、第４図は第３図を
Ｒ方向からみた説明図である。 （符号の説明） １……ボックス本体 2,3,4……壁 ５……縁 ６……突出縁 ７……仕切縁 ８……壁 ９……開口部 10……フロッピーディスクボックス 20……挿入仕切体 21……背板 22……仕切片 23……厚肉部 24……斜面 25……ガイド部 26……斜面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一側に複数の仕切片を固定したボックス本
   体と、この本体の固定仕切片の反対側で本体中に挿入さ
   れている、背板に仕切片を固定した挿入仕切体、とを組
   み合わせ、上記の両方の仕切片の間にフロッピーディス
   クを水平方向に挿入するようにしたフロッピーディスク
   ボックスにおいて、 ボックス本体の仕切片が固定されている壁の開口端部の
   縁に、ボックス本体の内方に向かって若干突出した突出
   縁を形成し、また挿入仕切体の背板の一側は、板の先端
   に向けて板厚が次第に薄くなるように斜面となるガイド
   部として形成され、さらに背板のガイド部の反対側は、
   次第に板の厚さが増すような斜面を有する厚肉部として
   形成されていることを特徴とするフロッピーディスクボ
   ックス。