JPH0737476B2 - 26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシコレステロール - Google Patents
26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシコレステロールInfo
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- JPH0737476B2 JPH0737476B2 JP3015748A JP1574891A JPH0737476B2 JP H0737476 B2 JPH0737476 B2 JP H0737476B2 JP 3015748 A JP3015748 A JP 3015748A JP 1574891 A JP1574891 A JP 1574891A JP H0737476 B2 JPH0737476 B2 JP H0737476B2
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- calcium
- hexafluoro
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はビタミンD様活性で特
徴付けられるビタミンD3 誘導体の調製方法中において
生成する新規な中間体に関する。
徴付けられるビタミンD3 誘導体の調製方法中において
生成する新規な中間体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ビタミ
ンD3 はカルシウム及びリンホメオシタンシスの制御に
関して周知の薬剤である。通常の動物または人間に対し
てこの化合物が腸内カルシウム輸送及び骨カルシウム流
動化を刺激することは知られておりくる病の防止に効果
的である。
ンD3 はカルシウム及びリンホメオシタンシスの制御に
関して周知の薬剤である。通常の動物または人間に対し
てこの化合物が腸内カルシウム輸送及び骨カルシウム流
動化を刺激することは知られておりくる病の防止に効果
的である。
【0003】また、効果的であるためにはビタミンD3
が生体中でそのヒドロキシル化型に転換されなければな
らないということは今や周知である。例えばビタミンは
最初に肝臓中で25−ヒドロキシビタミンD3 を形成す
るようヒドロキシル化され、そしてさらに腎臓中でヒド
ロキシル化されて1α、25−ジヒドロキシビタミンD
3 または24,25−ジヒドロキシビタミンD3 を生成
する。1α−ヒドロキシル化型のビタミンは一般に生理
学的に活性なまたはビタミンのホルモン型であると考え
られており、腸内のカルシウム及びリン酸塩の吸収の増
加、骨ミネラルの流動化及び腎臓中におけるカルシウム
の維持、のようなビタミンD様活性といわれる作用に対
して責任を果し得ると考えられている。
が生体中でそのヒドロキシル化型に転換されなければな
らないということは今や周知である。例えばビタミンは
最初に肝臓中で25−ヒドロキシビタミンD3 を形成す
るようヒドロキシル化され、そしてさらに腎臓中でヒド
ロキシル化されて1α、25−ジヒドロキシビタミンD
3 または24,25−ジヒドロキシビタミンD3 を生成
する。1α−ヒドロキシル化型のビタミンは一般に生理
学的に活性なまたはビタミンのホルモン型であると考え
られており、腸内のカルシウム及びリン酸塩の吸収の増
加、骨ミネラルの流動化及び腎臓中におけるカルシウム
の維持、のようなビタミンD様活性といわれる作用に対
して責任を果し得ると考えられている。
【0004】生物学的に活性なビタミンDの代謝物質の
発見によって、これらの代謝物質の構造的な類自体の調
製に対して多くの関心がおこった。というのはそのよう
な化合物はカルシウム物質代謝の障害から生ずる病気の
治療に対して有効な治療薬を代表するからである多様な
ビタミンD様化合物が合成されてきた。例えば、米国特
許第3,741,996号は1α−ヒドロキシコレカル
シフェロールに関する。同第3,907,843号は1
α−ヒドロキシエルゴカルシフェロールに関する。同第
3,786,062号は22−デヒドロ−25−ヒドロ
キシコレカルシフェロールに関する。同第3,906,
014号は3−デオキシ−1α−ヒドロキシコレカルシ
フェロールに関する。そして、同第4,069,321
号は、種々の側鎖フッ素化ビタミンD3 誘導体及び側鎖
フッ素化ビタミンD3 誘導体及び側鎖フッ素化ジヒドロ
タチステロール誘導体の調製に関するものである。
発見によって、これらの代謝物質の構造的な類自体の調
製に対して多くの関心がおこった。というのはそのよう
な化合物はカルシウム物質代謝の障害から生ずる病気の
治療に対して有効な治療薬を代表するからである多様な
ビタミンD様化合物が合成されてきた。例えば、米国特
許第3,741,996号は1α−ヒドロキシコレカル
シフェロールに関する。同第3,907,843号は1
α−ヒドロキシエルゴカルシフェロールに関する。同第
3,786,062号は22−デヒドロ−25−ヒドロ
キシコレカルシフェロールに関する。同第3,906,
014号は3−デオキシ−1α−ヒドロキシコレカルシ
フェロールに関する。そして、同第4,069,321
号は、種々の側鎖フッ素化ビタミンD3 誘導体及び側鎖
フッ素化ビタミンD3 誘導体及び側鎖フッ素化ジヒドロ
タチステロール誘導体の調製に関するものである。
【0005】受容されるホルモン型のビタミンのフッ素
化誘導体、1,25−ジヒドロキシコレカルシフェロー
ル(1,25-(OH)2D3 )の特に興味のあるのは2
4,24−ジフルオロ−1,25-(OH)2D3 である。
というのはそれは少なくとも1,25-(OH)2D3 より
も大きくないが、少なくとも同じ程度の活性によって特
徴付けられるからである。(U.S.レターズ パテン
ト4,201,881参照)
化誘導体、1,25−ジヒドロキシコレカルシフェロー
ル(1,25-(OH)2D3 )の特に興味のあるのは2
4,24−ジフルオロ−1,25-(OH)2D3 である。
というのはそれは少なくとも1,25-(OH)2D3 より
も大きくないが、少なくとも同じ程度の活性によって特
徴付けられるからである。(U.S.レターズ パテン
ト4,201,881参照)
【0006】また、興味のあるのは、25−ヒドロキシ
コレカルシフェロールの26,26,26,27,2
7,27−ヘキサフルオロ誘導体であり(U.S.レタ
ーズパテント4,248,791参照)、この化合物は
25−ヒドロキシコレカルシフェロールよりも高いビタ
ミン様活性を示す。
コレカルシフェロールの26,26,26,27,2
7,27−ヘキサフルオロ誘導体であり(U.S.レタ
ーズパテント4,248,791参照)、この化合物は
25−ヒドロキシコレカルシフェロールよりも高いビタ
ミン様活性を示す。
【0007】
【課題を解決するための手段】腸内のカルシウム輸送の
刺激及び、骨からのカルシウムの流動化(血清カルシウ
ムレベルの増加する能力によって測定される)、能力の
測定ラットの線形テスト(line test) によって測定され
る抗くる病活性においてホルモン型のビタミン1,25
-(OH)2D3 よりも実質的により大きなビタミンD様活
性を示すことによって特徴付けられる新規なビタミンD
がここに調製された。
刺激及び、骨からのカルシウムの流動化(血清カルシウ
ムレベルの増加する能力によって測定される)、能力の
測定ラットの線形テスト(line test) によって測定され
る抗くる病活性においてホルモン型のビタミン1,25
-(OH)2D3 よりも実質的により大きなビタミンD様活
性を示すことによって特徴付けられる新規なビタミンD
がここに調製された。
【0008】この誘導体は26,26,26,27,2
7,27−ヘキサフルオロ−1,25−ジヒドロキシコ
レカルシフェロール(26,26,26,27,27,
27−F6 −1α,25-(OH)2D3 )として特定さ
れ、そして、本発明の26,26,26,27,27,
27−ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシコレ
ステロールは、この新規なビタミンDの合成中間体であ
る。
7,27−ヘキサフルオロ−1,25−ジヒドロキシコ
レカルシフェロール(26,26,26,27,27,
27−F6 −1α,25-(OH)2D3 )として特定さ
れ、そして、本発明の26,26,26,27,27,
27−ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシコレ
ステロールは、この新規なビタミンDの合成中間体であ
る。
【0009】この新規なビタミンD化合物の格別高いビ
タミンD様活性は、それが種々の既知の利用されている
ビタミンの代替品をしてまた治療薬として疑似上皮小体
機能低下症、腎臓変形性骨異栄養症、骨粗鬆症及び他の
カルシウム及びリンの失均衡による骨異常症候のような
病気の治療薬として利用するのに十分であることを指示
している。他の潜在的な利用は牛の授乳熱病の治療、七
面鳥、にわとり、及び他の家きん類の足虚弱及び他の家
畜の足虚弱状態に対する予防薬としての利用である。
タミンD様活性は、それが種々の既知の利用されている
ビタミンの代替品をしてまた治療薬として疑似上皮小体
機能低下症、腎臓変形性骨異栄養症、骨粗鬆症及び他の
カルシウム及びリンの失均衡による骨異常症候のような
病気の治療薬として利用するのに十分であることを指示
している。他の潜在的な利用は牛の授乳熱病の治療、七
面鳥、にわとり、及び他の家きん類の足虚弱及び他の家
畜の足虚弱状態に対する予防薬としての利用である。
【0010】
【実施例】次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説
明する。本発明の化合物は、26,26,26,27,
27,27−ヘキサフルオロ−25−ヒドロキシコレス
テロール−3−THPエーテル(U.S.4,248,
791)を出発物質として用いる次の図式及び説明に従
って容易に合成され、下記化合物(5)として示され
る。図式及び以下の説明中において同じ化合物は同じN
o.で識別される。 実施例1
明する。本発明の化合物は、26,26,26,27,
27,27−ヘキサフルオロ−25−ヒドロキシコレス
テロール−3−THPエーテル(U.S.4,248,
791)を出発物質として用いる次の図式及び説明に従
って容易に合成され、下記化合物(5)として示され
る。図式及び以下の説明中において同じ化合物は同じN
o.で識別される。 実施例1
【0011】
【化1】
【0012】
【化2】
【0013】(1)はp−トルエンスルホン酸で加水分
解されて3−オール(2)を生ずるがその化合物はジ−
クロロジシアノベンゾキノン(DDQ)で酸化された。
1,4,6−トリエン−3−オン(3)が55%の収率
で得られた。このトリエン−オン−(3)をアルカリ過
酸化水素で処理して1,2−エポキシド(4)を与えた
(収率97%)。その化合物をアンモニア−テトラヒド
ロフラン液中のリチウム金属と塩化アンモニウムで還元
して1−ヒドロキシ化合物(5)(65%)を得た。ア
セチル化ののち、このトリアセテート(6)をN−ブロ
モサクシンイミド、そして次いでコリジンで処理して
5,7−ジエン(7)を与えた。この5,7−ジエンは
中圧水銀ランプでベンゼン−EtOH中で光照射し、続
いてベンゼン−EtOH中で還流させて熱異性化を行い
ヘキサフルオロ−1,25−ジアセトキシビタミンD3
(8)を与える。この化合物は次いで対応のヘキサフル
オロ−1,25−ジヒドロキシビタミンD3 (9)を与
えた。
解されて3−オール(2)を生ずるがその化合物はジ−
クロロジシアノベンゾキノン(DDQ)で酸化された。
1,4,6−トリエン−3−オン(3)が55%の収率
で得られた。このトリエン−オン−(3)をアルカリ過
酸化水素で処理して1,2−エポキシド(4)を与えた
(収率97%)。その化合物をアンモニア−テトラヒド
ロフラン液中のリチウム金属と塩化アンモニウムで還元
して1−ヒドロキシ化合物(5)(65%)を得た。ア
セチル化ののち、このトリアセテート(6)をN−ブロ
モサクシンイミド、そして次いでコリジンで処理して
5,7−ジエン(7)を与えた。この5,7−ジエンは
中圧水銀ランプでベンゼン−EtOH中で光照射し、続
いてベンゼン−EtOH中で還流させて熱異性化を行い
ヘキサフルオロ−1,25−ジアセトキシビタミンD3
(8)を与える。この化合物は次いで対応のヘキサフル
オロ−1,25−ジヒドロキシビタミンD3 (9)を与
えた。
【0014】26,26,26,27,27,27−ヘ
キサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシコレカルシフ
ェロールの合成
キサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシコレカルシフ
ェロールの合成
【0015】26,26,26,27,27,27,−
ヘキサフルオロ−25−ヒドロキシコレカルシフェロー
ル(2)
ヘキサフルオロ−25−ヒドロキシコレカルシフェロー
ル(2)
【0016】THPエーテル(1)をY.コバヤシ
T.タグチ N.カヌマ N.イケカワ J.オシダら
の方法(J.C.S. Chem. Comm.459(1980)の方法によって合
成した。354mg の(1)をCH2Cl2(15ml)及びMeOH(8ml)
の混合物中で室温で2時間p−トルエンスルホン酸(10m
g)で処理後、NaHCO3溶液をその反応混合物中に加えて、
ついでCH2Cl2で抽出した。その抽出物をベンゼン−シク
ロヘキサンから再結晶して(2)を212mg 得た。mp.180
〜181 ℃, MS m/e 520(M+), 495, 492, 477, 255, 213;
NMR(アセトン-D6-D2O)δ 0.71(s, 18-H3), 0.95(d, J=6
Hz, 21-H3), 1.02(s, 19-H3), 3.40(1H, m, 3-H), 5.32
(1H, m, 6-H). 分析 計算値 C27H40F6O2 として:C, 6
3.51 : H, 7.90 : F, 22.33. 実測値 : C, 63.72 : H,
7.84 : F,22.54.
T.タグチ N.カヌマ N.イケカワ J.オシダら
の方法(J.C.S. Chem. Comm.459(1980)の方法によって合
成した。354mg の(1)をCH2Cl2(15ml)及びMeOH(8ml)
の混合物中で室温で2時間p−トルエンスルホン酸(10m
g)で処理後、NaHCO3溶液をその反応混合物中に加えて、
ついでCH2Cl2で抽出した。その抽出物をベンゼン−シク
ロヘキサンから再結晶して(2)を212mg 得た。mp.180
〜181 ℃, MS m/e 520(M+), 495, 492, 477, 255, 213;
NMR(アセトン-D6-D2O)δ 0.71(s, 18-H3), 0.95(d, J=6
Hz, 21-H3), 1.02(s, 19-H3), 3.40(1H, m, 3-H), 5.32
(1H, m, 6-H). 分析 計算値 C27H40F6O2 として:C, 6
3.51 : H, 7.90 : F, 22.33. 実測値 : C, 63.72 : H,
7.84 : F,22.54.
【0017】26,26,26,27,27,27−ヘ
キサフルオロ−25−ヒドロキシコレスト−1,4,6
−トリエン−3−オン(8) (2)(893mg) と DDQ(2.2g)の混合物をジオキサン(50m
l)中で15時間80〜90℃でかきまぜた。次いで4時間還流
させた。室温まで冷却後沈殿物をろ過除去し、ろ液をエ
ーテルで希釈し希釈後引き続いて1規定 KOH及び食塩水
で洗った。抽出物をシリカゲルカラム (ACOET-n-ヘキサ
ン、1:20)で精製してトリエノン(3)を 490mg(5
5%) を与えた。mp.166〜168 ℃ (AcOEt-シクロヘキサン
から),MS m/e 504(M+), 489;IR(KBr), 3180, 1650, 1
595cm-1;NMR(CDCl3) δ0.72(s,18-H3), 0.95(d, J=6Hz,
21-H3), 1.18(s, 19-H3), 5.88-6.33(4H, m, 2-, 4-,6
-と7-H), 7.04(1H, d, J=10Hz, 1-H). 分析値、計算値C
27H34F6O2として;C, 64.27 ; H 6.79 ; F, 22.34.
キサフルオロ−25−ヒドロキシコレスト−1,4,6
−トリエン−3−オン(8) (2)(893mg) と DDQ(2.2g)の混合物をジオキサン(50m
l)中で15時間80〜90℃でかきまぜた。次いで4時間還流
させた。室温まで冷却後沈殿物をろ過除去し、ろ液をエ
ーテルで希釈し希釈後引き続いて1規定 KOH及び食塩水
で洗った。抽出物をシリカゲルカラム (ACOET-n-ヘキサ
ン、1:20)で精製してトリエノン(3)を 490mg(5
5%) を与えた。mp.166〜168 ℃ (AcOEt-シクロヘキサン
から),MS m/e 504(M+), 489;IR(KBr), 3180, 1650, 1
595cm-1;NMR(CDCl3) δ0.72(s,18-H3), 0.95(d, J=6Hz,
21-H3), 1.18(s, 19-H3), 5.88-6.33(4H, m, 2-, 4-,6
-と7-H), 7.04(1H, d, J=10Hz, 1-H). 分析値、計算値C
27H34F6O2として;C, 64.27 ; H 6.79 ; F, 22.34.
【0018】26,26,26,27,27,27−ヘ
キサフルオロ−25−ヒドロキシ1α,2α−エポキシ
コレスト−4,6−ジエン−3−オン(4) NaOH 27mg と30%H2O2 1mlとの、脱ガスしたMeHO(20ml)
中の溶液に、トリエノン(3) 497mgのTHF 溶液(10ml)
を加えた。そして次いで反応混合物を20時間室温で攪
拌した。反応混合物を食塩水で希釈しエーテルで洗浄し
た。エーテル抽出物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ (AcOEt-n-ヘキサン、1:4)に付して、エポキシド
(4)を 499mg(97%) 与えた。mp.181〜184 ℃(AcOEt-
シクロヘキサンから),MS m/e 520(M+), 505, 503 ; N
MR(CDCl3) δ0.70(s, 18-H3), 0.95(d, J=6Hz, 21-H3),
1.00(s, 19-H3), 3.45(1H, m, 2-H), 3.62(1H, d, J=6
Hz, 1-H), 4.10(1H, s, OH), 5.62(1H, bs, 4-H), 6.04
(2H, s, 6-と7-H).
キサフルオロ−25−ヒドロキシ1α,2α−エポキシ
コレスト−4,6−ジエン−3−オン(4) NaOH 27mg と30%H2O2 1mlとの、脱ガスしたMeHO(20ml)
中の溶液に、トリエノン(3) 497mgのTHF 溶液(10ml)
を加えた。そして次いで反応混合物を20時間室温で攪
拌した。反応混合物を食塩水で希釈しエーテルで洗浄し
た。エーテル抽出物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ (AcOEt-n-ヘキサン、1:4)に付して、エポキシド
(4)を 499mg(97%) 与えた。mp.181〜184 ℃(AcOEt-
シクロヘキサンから),MS m/e 520(M+), 505, 503 ; N
MR(CDCl3) δ0.70(s, 18-H3), 0.95(d, J=6Hz, 21-H3),
1.00(s, 19-H3), 3.45(1H, m, 2-H), 3.62(1H, d, J=6
Hz, 1-H), 4.10(1H, s, OH), 5.62(1H, bs, 4-H), 6.04
(2H, s, 6-と7-H).
【0019】26,26,26,27,27,27−ヘ
キサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシコレステロー
ル(5) 80mlの液体アンモニア(ナトリウム上蒸留した)中のリ
チウム 1.2g の溶液にTHF(70ml)中のエポキシド
(4) 443mgを1時間の間ドライアイス−アセトンバス
による冷却下で加えた。そして反応混合物を1時間還流
下で攪拌した。反応混合物を再びドライアイス−アセト
ン浴で冷却し、これに少量の固体NH4Cl(12g)を1時間の
間加え次いで3時間還流した。NH3 を除くためにアルゴ
ンガスを吹き込んだ後反応混合物に水を加え、次いでこ
れをAcOEt で抽出した。抽出後をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィに付した。n−ヘキサン及びAcOEt(1:2)で
溶離したフラクションはトリオール(5) 274mg(65%)
を与えた。mp.201〜202 ℃(CHCl3から), MS 計算値.C
27H40F6O3として : 526, 2879. 実測値 : 526, 2878, N
MR(CDCl3)とアセトン−D6 δ0.69(s, 18-H3), 0.93(d,
J=6Hz, 21-H3), 1.03(s,19-H3), 3.83(1H, m, 1-H),
4.00(1H, m, 3-H), 5.53(1H, m, 6-H).
キサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシコレステロー
ル(5) 80mlの液体アンモニア(ナトリウム上蒸留した)中のリ
チウム 1.2g の溶液にTHF(70ml)中のエポキシド
(4) 443mgを1時間の間ドライアイス−アセトンバス
による冷却下で加えた。そして反応混合物を1時間還流
下で攪拌した。反応混合物を再びドライアイス−アセト
ン浴で冷却し、これに少量の固体NH4Cl(12g)を1時間の
間加え次いで3時間還流した。NH3 を除くためにアルゴ
ンガスを吹き込んだ後反応混合物に水を加え、次いでこ
れをAcOEt で抽出した。抽出後をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィに付した。n−ヘキサン及びAcOEt(1:2)で
溶離したフラクションはトリオール(5) 274mg(65%)
を与えた。mp.201〜202 ℃(CHCl3から), MS 計算値.C
27H40F6O3として : 526, 2879. 実測値 : 526, 2878, N
MR(CDCl3)とアセトン−D6 δ0.69(s, 18-H3), 0.93(d,
J=6Hz, 21-H3), 1.03(s,19-H3), 3.83(1H, m, 1-H),
4.00(1H, m, 3-H), 5.53(1H, m, 6-H).
【0020】生物学的活性 26,26,26,27,27,27−F6 −1,25
(OH)2-(OH)2D3 の生物学的有効性はラット中
の適当な生体分析を1,25−(OH)2 D3生物学的
活性と比較することによって確立することができる。ホ
ルツマン社(マディソン ウイスコンシン)から購入し
た乳離れしたばかりのオスのラットを随意に田中及びデ
ルーカによって説明されるような(Proc. Natl. Acad. S
ci. USA(1974)71, 1940 )水と低リン、高カルシウム
ビタミンD欠陥食(くる病性食)またはスダらによって
説明された低カルシウム、適当量のリン、ビタミンD欠
陥食(J. Nutrition (1970) 100, 1049) を3週間与え
た。
(OH)2-(OH)2D3 の生物学的有効性はラット中
の適当な生体分析を1,25−(OH)2 D3生物学的
活性と比較することによって確立することができる。ホ
ルツマン社(マディソン ウイスコンシン)から購入し
た乳離れしたばかりのオスのラットを随意に田中及びデ
ルーカによって説明されるような(Proc. Natl. Acad. S
ci. USA(1974)71, 1940 )水と低リン、高カルシウム
ビタミンD欠陥食(くる病性食)またはスダらによって
説明された低カルシウム、適当量のリン、ビタミンD欠
陥食(J. Nutrition (1970) 100, 1049) を3週間与え
た。
【0021】くる病性食を3週間与えたラットを5から
6匹ずつの5つのグループに分け、3.25pmolまたは13pm
olのプロピレングリコール−エタノール(95:5)混合物の
0.1ml 中に溶解した26,26,26,27,27,2
7−F6 −1,25−(OH)2 D3 または1,25−
(OH)2 D3 を皮下に毎日、7日間与えた。コントロ
ールグループのラットには同様の方法でプロピレングリ
コール−エタノールビヒクルの0.1ml を与えた。最後の
投与の後24時間後それらの首を切り落として殺した。
血を抜き血清無機リンの濃度の測定のため集めた。十二
指腸を腸内カルシウム輸送活性測定のために取り除い
た。橈骨及び尺骨を後記のように抗くる病活性の測定の
ために取り除いた。
6匹ずつの5つのグループに分け、3.25pmolまたは13pm
olのプロピレングリコール−エタノール(95:5)混合物の
0.1ml 中に溶解した26,26,26,27,27,2
7−F6 −1,25−(OH)2 D3 または1,25−
(OH)2 D3 を皮下に毎日、7日間与えた。コントロ
ールグループのラットには同様の方法でプロピレングリ
コール−エタノールビヒクルの0.1ml を与えた。最後の
投与の後24時間後それらの首を切り落として殺した。
血を抜き血清無機リンの濃度の測定のため集めた。十二
指腸を腸内カルシウム輸送活性測定のために取り除い
た。橈骨及び尺骨を後記のように抗くる病活性の測定の
ために取り除いた。
【0022】腸内カルシウム輸送 いずれかの化合物に対する腸内カルシウム輸送活性を、
マーチン及びデルーカらによって説明された(Am. J. Ph
ysiol. (1969) 216,11351)方法によって測定した。結果
は表1の第1欄に示した。
マーチン及びデルーカらによって説明された(Am. J. Ph
ysiol. (1969) 216,11351)方法によって測定した。結果
は表1の第1欄に示した。
【0023】血清無機リンの測定 血液をただちに遠心分離に付して血清を得た。その血清
に10%トリクロロ酢酸を加えそして遠心分離の後、上
に浮かぶ物質を回収し P. S. Chen らによって説明され
る方法(Anal. Chem(1956) 28, 1756) によって分析し
た。結果は表1の第2欄に示した。
に10%トリクロロ酢酸を加えそして遠心分離の後、上
に浮かぶ物質を回収し P. S. Chen らによって説明され
る方法(Anal. Chem(1956) 28, 1756) によって分析し
た。結果は表1の第2欄に示した。
【0024】抗くる病性活性 ラットの橈骨と尺骨を取り出し、長さ方向に割り、1.
5%硝酸銀溶液中にしみ込ませた。抗くる病活性の評価
はアメリカ合衆国薬局方(15 Edition, Mack Publishing
Co., Easton PA)に説明されたラットラインテストに従
って行われた結果は表1の第3欄に示された。
5%硝酸銀溶液中にしみ込ませた。抗くる病活性の評価
はアメリカ合衆国薬局方(15 Edition, Mack Publishing
Co., Easton PA)に説明されたラットラインテストに従
って行われた結果は表1の第3欄に示された。
【0025】
【表1】
【0026】骨カルシウム流動化 ラットに低カルシウム(0.02%カルシウム)適当量
のリン、ビタミンD欠陥の食事を3週間与え、このラッ
トをそれぞれ5〜6匹の6グループに分け、そしてそれ
ぞれに65pmolの26,26,26,27,27,27
−F6 −1,25−(OH)2 D3 または1,25−
(OH)2 D3 を0.05mlの95%エタノールに溶解
して、頸動脈内に、犠牲にする24時間または72時間
前に与えた。コントロールグループのラットには同様の
方法でエタノールビヒクルを与えた。ラットを斬首して
殺し、血液を集めた血清を得るためにそれを遠心分離し
た。0.1mlの血清を1.9mlの0.1%ランタンクロ
ライト溶液と混合し、カルシウムの濃度を原子吸光分光
光度計(パーキン−エルマーモデル214)で測定し
た。食事からのカルシウムの摂取量は無視できる程度に
低いので26,26,26,27,27,27−F6 −
1,25−(OH)2 D3 または1,25−(OH)2
D3 に応答する血清カルシウム濃度の増加はその化合物
の骨カルシウム流動化能を示している。結果を表2に示
す。
のリン、ビタミンD欠陥の食事を3週間与え、このラッ
トをそれぞれ5〜6匹の6グループに分け、そしてそれ
ぞれに65pmolの26,26,26,27,27,27
−F6 −1,25−(OH)2 D3 または1,25−
(OH)2 D3 を0.05mlの95%エタノールに溶解
して、頸動脈内に、犠牲にする24時間または72時間
前に与えた。コントロールグループのラットには同様の
方法でエタノールビヒクルを与えた。ラットを斬首して
殺し、血液を集めた血清を得るためにそれを遠心分離し
た。0.1mlの血清を1.9mlの0.1%ランタンクロ
ライト溶液と混合し、カルシウムの濃度を原子吸光分光
光度計(パーキン−エルマーモデル214)で測定し
た。食事からのカルシウムの摂取量は無視できる程度に
低いので26,26,26,27,27,27−F6 −
1,25−(OH)2 D3 または1,25−(OH)2
D3 に応答する血清カルシウム濃度の増加はその化合物
の骨カルシウム流動化能を示している。結果を表2に示
す。
【0027】
【表2】
【0028】上記データからビタミンD欠陥の動物のビ
タミンD応答系において26,26,26,27,2
7,27−F6 −1,25−(OH)2 D3 は、これま
で生物学的に最も有効なビタミンD誘導体と考えられて
いたホルモン型ビタミンである1,25−(OH)2 D
3 のビタミンDの少なくとも10倍以上の活性を示す。
タミンD応答系において26,26,26,27,2
7,27−F6 −1,25−(OH)2 D3 は、これま
で生物学的に最も有効なビタミンD誘導体と考えられて
いたホルモン型ビタミンである1,25−(OH)2 D
3 のビタミンDの少なくとも10倍以上の活性を示す。
【0029】
【発明の効果】本発明の26,26,26,27,2
7,27−ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシ
コレステロールは極めて高いビタミンD様活性を有する
26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ
−1,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールの合成
中間体として好適である。
7,27−ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシ
コレステロールは極めて高いビタミンD様活性を有する
26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ
−1,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールの合成
中間体として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 洋子 アメリカ合衆国 53711 ウイスコンシン マデイソン ヒルトップ ドライブ 613 (72)発明者 池川 信夫 日本国東京都武蔵野市吉祥寺東町2−21− 5 (72)発明者 小林 義郎 日本国東京都渋谷区宇田川町6−11−1009 (56)参考文献 米国特許4199518(US,A) 米国特許4248791(US,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 26,26,26,27,27,27−
ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシコレステロ
ール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3015748A JPH0737476B2 (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | 26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシコレステロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3015748A JPH0737476B2 (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | 26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシコレステロール |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57502411A Division JPS58501176A (ja) | 1981-07-27 | 1982-07-06 | 26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシコレカルシフエロ−ル及びその調製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625280A JPH0625280A (ja) | 1994-02-01 |
JPH0737476B2 true JPH0737476B2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=11897389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3015748A Expired - Lifetime JPH0737476B2 (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | 26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシコレステロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737476B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0182076U (ja) * | 1987-11-24 | 1989-06-01 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4199518A (en) | 1978-03-30 | 1980-04-22 | Diamond Shamrock Corporation | 1α,3β-Dihydroxy-steroid-5-enes from 1α,2α-epoxy-steroid-4,6-dien-3-ones |
US4248791A (en) | 1980-02-04 | 1981-02-03 | Wisconsin Alumni Research Foundation | 25-Hydroxy-26,26,26,27,27,27-hexafluorocholecalciferol |
-
1991
- 1991-01-17 JP JP3015748A patent/JPH0737476B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4199518A (en) | 1978-03-30 | 1980-04-22 | Diamond Shamrock Corporation | 1α,3β-Dihydroxy-steroid-5-enes from 1α,2α-epoxy-steroid-4,6-dien-3-ones |
US4248791A (en) | 1980-02-04 | 1981-02-03 | Wisconsin Alumni Research Foundation | 25-Hydroxy-26,26,26,27,27,27-hexafluorocholecalciferol |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0625280A (ja) | 1994-02-01 |
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