JPH0737065A - 展開画作成方法及び装置 - Google Patents

展開画作成方法及び装置

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Publication number
JPH0737065A
JPH0737065A JP18251793A JP18251793A JPH0737065A JP H0737065 A JPH0737065 A JP H0737065A JP 18251793 A JP18251793 A JP 18251793A JP 18251793 A JP18251793 A JP 18251793A JP H0737065 A JPH0737065 A JP H0737065A
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JP
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line
photographing
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JP18251793A
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Toru Inoue
井上  徹
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Aero Asahi Corp
Original Assignee
Aero Asahi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の範囲の展開画、例えば、地上画や線路
に沿った平面画を得る。 【構成】 ビデオ・カメラ10により対象地域を撮影
し、ビデオ・テープ14に記録する。ビデオ・テープ1
4に記録した画像を再生し、抽出回路16が、各画面の
一定の水平走査線(抽出基準線)から線画像を抽出す
る。移動距離算出回路18は、撮影時の移動距離を算出
する。抽出回路16の出力する線画像データは、回路1
8の出力する距離信号を書込みアドレスとして画像メモ
リ20に書き込まれる。必要な線画像を画像メモリ20
に書き込んだ後、補間回路22が不足する画素データを
補間する。補間を終わった画像データは、目的とする展
開画であり、モニタ24に画像表示し、プリンタ26に
より印刷出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、展開画作成方法及び装
置に関し、より具体的には、ビデオ映像から所定平面に
沿った平面図状又は展開図状のイメージ画像を形成する
展開画作成方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道の線路並びに、線路に平行に
配線されたケーブル類、及びパンタグラフを介して電力
供給する送電線などの状況を監視する手段としては、熟
練した監視員がそれらに沿って歩行しながら目視検査す
る方法があるが、近年、ビデオ・カメラにより撮影して
ビデオ・テープに記録し、後日、再生して再生映像から
異常箇所などを検査する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、記録したビデ
オ映像を再生するのでは、非常に時間がかかる。高速再
生すれば、全部を見るのに要する時間を短縮できる。し
かし、高速再生では、通常、再生画面にノイズ・バーが
出現し、これにより、肝心の異常箇所などを見逃してし
まう可能性があるので、あまり利用できない。
【0004】また、地形表面のイメージ画を得る方法に
は、航空写真撮影があるが、この方法は、原理上、広い
範囲、特に細長い範囲(例えば、道路に沿った道路周
辺)を対象としたイメージ画を得ることは困難である。
航空写真では、広い範囲を撮影すれば、個々の家屋など
が小さくなり過ぎる。狭い範囲を連続的に撮影して得た
複数の写真を切り貼りする方法が考えられるが、個々の
写真の倍率及び濃度を合せるのが困難であるだけでな
く、写真間の接合部をうまくあわせるのが非常に難し
い。
【0005】本発明は、このような不都合を解消し、一
定の平面に沿ったイメージ画像を簡単に形成できる展開
画作成方法及び装置を提示することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、一連の画像
からなる入力画像、例えば、展開画を作成したい地域を
連続的に撮影した画像の、連続する各画面から順次、画
面上の所定抽出基準線に沿った線画像を抽出する。そし
て、抽出した線画像を順次並べて1枚の画像に合成す
る。
【0007】
【作用】上記手段により、任意の広い範囲にわたり、ま
たは、任意の平面に沿った展開画、例えば、線路に沿っ
た路床面及び架線状況、トンネル内面、並びに地上図な
どを簡単に作成することができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0009】図1は、鉄道の線路及び架線を検査するの
に適した本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示
す。
【0010】ビデオ・カメラ10を検査用車両(又は、
通常運行車両でもよい。)の正面に設置する。好ましく
は、防振架台上に設置する。また、一般的には、ビデオ
・カメラ10は、その撮影画像の水平走査方向が車両の
進行方向に直交するように設置するのが好ましい。
【0011】ビデオ・カメラ10は、シャッタ速度1/
250秒乃至1/1,000秒程度で被写体を撮影す
る。データ記録再生装置12は、ビデオ・カメラ10の
撮影画像(動画像)をビデオ・テープ14に記録すると
共に、列車の速度情報を同じビデオ・テープ14(又は
別の記録媒体)に記録する。列車の速度情報は、ビデオ
・カメラ10の撮影画像のフィールド単位(又はフレー
ム単位など)で記録する。鉄道路は全体としては直線で
はなく、部分的にカーブしている。列車の速度情報は検
査開始の基準点からの線路の距離を算出するためであ
り、カーブを再現するには不十分である。
【0012】カーブも精確に再現したい場合には、例え
ば、3軸ジャイロ及び/又はGPS(グローバル・ポジ
ショニング・システム)などにより列車の位置情報を測
定し、ビデオ・テープ14又は別の記録媒体に記録して
おくのが好ましい。別の記録媒体に記録するときには、
再生時にビデオ・テープ14の記録映像と同期をとれる
ようにする信号を何れか一方又は両方の記録媒体に記録
しておく。
【0013】このように収集された情報を以下のように
モザイク合成して、展開画が形成される。先ず、図2を
参照して、展開画作成の原理を説明する。図2(a)
は、ビデオ・カメラ10により撮影した動画像のフィー
ルド画面を示す。時間軸は、即ち、撮影開始点からの距
離軸でもある。フィールド画面上でn番目の水平走査線
#nを各フィールド画面#1,#2,#3,・・・から
抽出し、それを図2(b)に示すように時間順(即ち、
距離順)に順番に並べる。
【0014】撮影画面上から画像情報を抽出する基準線
(水平走査線、垂直線及び特定の曲線など)を、本明細
書では、抽出基準線と呼ぶ。
【0015】ビデオ・カメラ10を正面に向けると、被
写体映像は、図3に示すように、撮影画面の中央から周
囲に向けて流れて行く。各フィールド画の水平走査線#
nを合成して得られた合成画像(図2(b))は、抽出
基準線が図3に符号30で示すように撮影画面の中央よ
り下に位置するものであるとき、線路及び路床面の平面
画又は展開画となり、図3に符号32で示すように撮影
画面の中央より上に位置するとき、パンタグラフに給電
する給電線及びその支持構造などの平面画又は展開画と
なる。
【0016】路面の展開画のみを作成するときには、ビ
デオ・カメラ10を路面に向けて、例えば台車に設置し
て撮影すればよく、また、上空の給電線のみの展開画を
作成するときには、ビデオ・カメラ10を列車の屋根の
上に上向きに設置して撮影すればよい。そのように撮影
した画像の、画面の中心の水平走査線を抽出し、合成す
ればよい。
【0017】更に、抽出基準線が図3に符号34で示す
ように撮影画面の中央より右に位置する垂直線であると
き、合成画像は、線路の右側に見える風景の平面画又は
展開画となる。抽出基準背が図3に符号36で示すよう
に撮影画面の中央より左に位置する垂直線であるとき、
合成画像は線路の左側に見える風景の平面画又は展開画
となる。どちらの平面画又は展開画も、線路の右側又は
左側に配置される鉄柱及びケーブルの画像を含んでお
り、これらの状況を検査するのに役立つ。
【0018】画面内で垂直線に沿って画素信号を抽出す
るよりも、水平走査線に沿って抽出する方が容易である
のは明らかである。従って、線路の左右の風景の展開画
を作成したいときには、水平走査線が鉛直方向になるよ
うにビデオ・カメラ10を90度回転して撮影した方が
よいことも明らかである。
【0019】トンネルの内表面のようなの展開画も得る
ことができる。湾曲面の展開図を得るには、抽出基準線
を、図4(a)に符号38で示すように、撮影画面内で
対象とするトンネルの内表面が描く曲線とする。そし
て、各フィールド画面から曲線(抽出基準線)38に沿
った画素データを抽出し、時間順に並べる。図4(a)
はトンネル内の撮影画面、同(b)は合成画像を示す。
Aは道路面、Bはトンネル内の左側面、Cはトンネル内
の右側面である。図4では、抽出基準線38が、道路面
では直線であるが画面内で完結している円形になってい
るので、図4(b)に示すように、展開画に道路面Aも
含まれる。赤外線カメラを使用していれば、トンネル内
表面近傍の熱分布、具体的にはトンネル内壁や道路面の
亀裂、剥離及び浮きなども、展開した状態で検査でき
る。
【0020】ビデオ・テープ14に記録された撮影映像
及び速度情報はデータ記録再生装置12により再生され
る。再生された撮影映像信号は抽出回路16に印加さ
れ、再生された速度情報は距離算出回路18に印加され
る。データ記録再生装置12はまた、再生映像のフィー
ルド・タイミング信号を距離算出回路18に出力する。
フィールド・タイミング信号は1秒当たり60個のパル
ス信号である。
【0021】抽出回路16は、図2を参照して説明した
ように、データ記録再生装置12からの再生映像信号か
ら、抽出基準線に沿った1ラインの画素信号(線画像)
を抽出し、そのディジタル信号を出力する。距離算出回
路18は、データ記録再生装置12からの速度情報及び
フィールド・タイミング信号から、所定の基準点からの
距離を算出する。
【0022】抽出回路16により抽出された線画像デー
タのフィールド間地上距離は、列車、即ちビデオ・カメ
ラ10の移動速度に応じて異なるので、位置補正する必
要があり、また、状況により、モニタ出力又はプリンタ
出力にライン間のデータが必要になるので、補間処理す
る必要がある。位置補正としては、移動距離算出回路1
8で算出された距離を書込みアドレスとして、抽出回路
16で抽出した線画像データを画像メモリ20に記憶す
る。これにより、抽出回路16から出力される線画像
が、実質的に位置補正される。
【0023】補間回路22は画像メモリ20に記憶され
る画像データをサーチし、不足する画素データを適当な
方法で補間する。補間回路22は例えば、2ラインの画
像データからそのライン間の必要な位置のデータを算出
して、画像メモリ20の該当箇所に書き込む。
【0024】このようににして、画像メモリ20には、
位置補正され、且つ不足画素を補間された画像データが
格納される。勿論、抽出回路16により抽出した線画像
を位置補正しながら不足画素を補間して、画像メモリ2
0に格納するようにすることもできる。
【0025】このようにして、画像メモリ20に目的と
する展開画の画像データが格納されると、画像メモリ2
0に記憶される画像データは読み出され、画像モニタ2
4に印加される。画像モニタ24は、形成された展開画
をCRTなどの画面に表示する。これにより、抽出回路
16における抽出基準線が適当か否かをモニタ画面上で
確認できる。適当でないとき、抽出基準線を再設定し、
ビデオ・テープ14の記憶情報の再生以降をやり直す。
【0026】プリンタ26は、作成した展開画を印刷出
力したいときに起動される。ユーザの印刷の指示に従
い、プリンタ26は、画像メモリ20から記憶画像デー
タを読み出し、所定の用紙上に印刷出力する。プリンタ
26としては、既に商品化されているいわゆるビデオ・
プリンタを使用できる。
【0027】線路のカーブ部分も忠実に再現したいとき
には、カメラの方位情報も必要であり、カメラ方位に従
って撮影画面又はそこからの抽出データを座標変換し、
その後、不足データを補間することになる。座標変換
は、撮影画面に対して行なうにはフィールド・メモリ又
はフレーム・メモリなどの大容量のメモリが必要にな
り、演算時間もかかるので、必要なライン・データの抽
出後にするのが望ましい。その際、データの飛びを最小
限に抑えるには、目的とする1つのラインのみでなく、
その周囲の複数のラインを抽出し、座標変換した後、適
切なデータを採用するようにすればよい。
【0028】本発明によれば、ヘリコプターによる航空
写真に代わる地上画を作成することができる。以下、そ
の実施例の概略構成ブロック図を図5に示す。
【0029】図5を説明する前に、ヘリコプターからの
撮影における主要な問題点を簡単に説明する。ヘリコプ
ターから地上をビデオ撮影する場合、各撮影画面(フィ
ールド又はフレーム)は、連続撮影した航空写真と同じ
であり、幾何光学的に中心投影により得られたものと考
えることができる。従って、適当な撮影基線を持つ2点
以上の撮影点を共通に持つ隣接する画面の画像は、被写
体の比高が余り大きくならない限り、一般の写真と同様
に、モザイク画像として合成することができる。
【0030】但し、通常のビデオ画像が35mmフィル
ムの写真に比べ解像度が1/6程度と低いことを考慮し
なければならない。ヘリコプターからの撮影では、ヘリ
コプター、即ちビデオ・カメラが高速に移動しており、
ヘリコプターの姿勢変動に応じて撮影方向が変動すると
いう問題点がある。ビデオ・カメラのシャッタ速度をあ
る程度以上にすれば、通常の飛行速度で、映像と地表の
間の投影関係は維持できる。
【0031】ヘリコプターの飛行時、図6に示すよう
に、垂直方向をz軸、水平前方方向をx軸、水平横方向
をy軸とすると、ヘリコプターでは、x軸を中心とする
回転ω、y軸を中心とする回転φ、及びz軸を中心とす
る回転κのぞれぞれを考慮しなければならない。詳細は
省略するが、ヘリコプターによる撮影画像は、地表に対
する水平方向(x,y方向)の変化によるヘルマート変
換と、対地高度(z方向)及びヘリコプターの姿勢(回
転角κ及び傾角ω,φ)によるアフィン変換を受ける。
【0032】ヘリコプターによるビデオ撮影では、ビデ
オ・カメラの3次元位置を精確に測定する必要がある。
ビデオ・カメラの3次元位置のうちxとyは、ヘリコプ
ターによるGPS受信機により測定できる。更に、地上
基準局を別のGPS受信機で測定し、ヘリコプターの水
平位置を地上基準局の基準値で補正する所謂ディファレ
ンシャルGPSを使用することで、充分な精度を維持で
きる。
【0033】図5を説明する。ヘリコプターの底部に防
振架台40を介してビデオ・カメラ42を垂直下方向に
向けて取り付ける。ビデオ・カメラ42のレンズの焦点
距離は、本実施例では、7.5mmである。他に、GP
S受信器44、対地高度計46、磁北に対する方位を検
出する磁気センサ48、及び図6に示すκ,ω,φを出
力する3軸ジャイロ50を具備する。本実施例の3軸ジ
ャイロ50は、ヘリコプターの飛行開始前に電源スイッ
チをオンにしたときの方位を0゜(基準方位)とするも
のであるので、補正回路52が、3軸ジャイロ50のκ
出力を磁気センサ48の出力で補正し、真北を基準方位
とする角度値に変換する。
【0034】ビデオ・カメラ42は、シャッタ速度が1
/250秒乃至1/1,000秒程度に設定され、その
撮影映像は、Hi8方式のビデオ・テープ・レコーダ
(VTR)54によりビデオ・テープ56に記録され
る。GPS受信器44によるヘリコプターの位置(x,
y,z)、対地高度計46による対地高度h、3軸ジャ
イロ50により測定され補正回路52により補正された
回転角κ、及び、3軸ジャイロ50により測定された角
ω,φは、パーソナル・コンピュータ等からなるデータ
記録装置58により、磁気ディスク60に磁気記録され
る。データ記録装置58にはVTR54からタイムコー
ド情報が印加されており、このタイムコード情報も磁気
ディスク60に上記データと一緒に記録される。このタ
イムコード情報により、ビデオ画像と、ヘリコプターの
位置及び姿勢の情報との同期をとることができる。
【0035】地上に戻った後、データ再生装置62は、
VTR54によるビデオ・テープ56の再生に同期し
て、磁気ディスク60に記録されたデータを再生する。
データ再生装置62は、パーソナル・コンピュータ又は
ワークステーションなどからなる。補正内挿回路64
は、GPS受信器44による測位データをディファレン
シャル補正した後、測位データと3軸ジャイロ50の測
定データを1/60秒間隔に内挿する。
【0036】GPS受信器44は、通常の精度のもので
も、無視できない誤差を具備する。この誤差は、ディフ
ァレンシャルGPSによる補正処理(ディファレンシャ
ル補正処理)により、かなり小さくすることができる。
ディファレンシャルGPSでは、ヘリコプターに搭載す
るGPS受信器44と、地上の基準局に設置するGPS
受信機との間で誤差、即ち、器差の時間的変動を予め測
定しておく。そして、当該ヘリコプターの飛行時にも、
地上基準局のGPS受信機で同時に測定し、飛行時の測
位データを上記器差を加味した地上基準局の測位データ
で補正する。
【0037】VTR54によりビデオ・テープ56に記
録された映像は、地上で再生され、A/D変換器66に
よりディタル信号に変換される。ライン抽出回路68
は、A/D変換器66の出力から、1/60秒毎のフィ
ールド画の中心のラインの画素データを抽出する。
【0038】補正内挿回路64から出力される位置x,
y,h及び姿勢データκ,ω,φ、並びに、ライン抽出
回路68から出力される画像ライン・データは、互いに
対応付けて、ハード・ディスク装置70に一旦、蓄積さ
れる。
【0039】必要な地域の全データがハード・ディスク
装置70に蓄積されたら、それらのデータは順に読み出
され、座標変換回路72に印加される。座標変換回路7
2は、ビデオ画像の座標系から写真座標系に変換し、撮
影時にヘリコプターの姿勢によりアフィン変換及びヘル
マート変換された画像を地表面上でのものに逆変換す
る。即ち、座標変換回路72は、撮影時のヘリコプター
の姿勢などによる画像歪みを解消する。
【0040】図7(a)はビデオ画像の座標系(u,
v)を示し、同(b)は、写真座標系(x,y)を示
す。ビデオ画像の中心座標を(u0,v0)とし、ビデオ・
カメラ42の撮像素子のx,y方向の画素ピッチをxc
ycとすると、 x=(u-u0)*xc y=(y-v0)*yc である。当該撮像素子がCCD型であり、水平方向の画
素数が512、垂直方向の画素数が480、横寸法が
6.4mm、縦寸法が4.8mmであるとすると、 u0=255.5 v0=239.5 xc=0.0125mm(=6.4mm/512) yc=0.01mm(=4.8mm/480) となる。
【0041】写真座標系(x,y)と地上座標系(X,
Y,Z)は、以下に示す共線条件式により、互いに対応
付けることができる。この共線条件式は、一般の写真測
量でも使用される。
【0042】
【数1】
【0043】ここで、fはビデオ・カメラ42の焦点距
離、(X0,Y0,Z0)はビデオ・カメラ42の撮像素子の
撮像面の投影中心Oの地上座標である。また、9つの係
数a11〜a33は、カメラの撮影軸の傾き(ω,φ,
κ)により下記式により求めることができる。なお、
ω,φ,κはそれぞれX軸、Y軸及びZ軸のまわりの回
転角を示し、各軸の正方向に向かって右回りを正とす
る。
【0044】
【数2】
【0045】従って、
【0046】
【数3】
【0047】数1の逆変換式は、以下の通りである。即
ち、
【0048】
【数4】
【0049】座標変換回路72は、上述の数式を使用し
て、撮影画像の各ライン・データについてビデオ画像座
標系から写真座標系への変換、並びにアフィン変換及び
ヘルマート変換の逆変換を実施する。これらの変換処理
により、画素データが重複する場合、後のデータを使用
する、後のデータを無視する、重複するデータを平均化
する、などの処理が考えられる。座標変換回路72の変
換結果をモニタ画面上で確認し、適切な方法を選択すれ
ばよい。
【0050】座標変換回路72の変換結果は、ビデオ・
カメラ42の撮影画像をモザイク合成した展開画、即
ち、地上画になっているが、このままでは、画素の不足
する場合がある。例えば、撮影画像から得られる画素の
地上座標位置の算出の際に、四捨五入によりプロット位
置が一ライン分ずれたり、飛行時の傾きκが大き過ぎで
プロット位置が大きくずれてしまう場合である。そこ
で、補間回路74が、データの不足する画素を周囲の画
素データから内挿して補間する。
【0051】出力装置76は、補間回路74により補間
された画像データを所定用紙上に印刷出力する。勿論、
補間回路74の結果を例えば、図1に示す実施例と同様
に、モニタ出力して確認し、良ければ印刷出力するよう
にしてもよいことは勿論である。補正内挿回路64、ラ
イン抽出回路68、座標変換回路72び補間回路74の
機能は、実質的にはパーソナル・コンピュータ又はエン
ジニアリング・ワークステーション等により実現される
ので、各種の処理の結果を確認しつつ、条件を調節しな
がらモザイク合成処理できることは明らかである。
【0052】なお、ヘリコプターの飛行速度は最大で、
1/60秒間に、撮影画像のライン・ピッチに相当する
地上での距離だけ移動することになるものであるのが好
ましい。例えば、ビデオ・カメラ42の撮像素子の横寸
法が6.4mm、縦寸法が4.8mmとし、レンズの焦
点距離を7.5mm、高度を300mとしたとき、地上
での撮影範囲は、横方向の距離Xが X=6.4*300/7.5 =256(m) 縦方向の距離Yが、 Y=4.8*300/7.5 =192(m) である。
【0053】撮影画像が512画素×480ラインであ
るとすると、1ライン・ピッチの地上での換算値Lは、 L=Y/480 =0.4(m) である。従って、最適速度又は最大速度Vは、 V=L*60 =12(m/sec) =46.7(kt) である。この最適速度より遅い速度で飛行すれば、撮影
画像から抽出したライン・データが画面間でわずかずつ
重複することになり、ヘリコプターの姿勢変動などがあ
っても補間の必要性が少なくなり、良好な画質の展開画
を得ることができる。
【0054】近年、国土地理院が、保有する地図データ
を電子データ化して一般に開放することになった。本実
施例による地上画の作成に際し、国土地理院が開放する
地図データを利用することにより、より精度の高い地上
画を形成できることは明らかである。また、本発明によ
る地上画と国土地理院が開放する地図データとを組み合
わせて、所望の地域を地上画とし、例えば、カー・ナビ
ゲーション・システム等に適した地図情報を作成でき
る。
【0055】ビデオ・カメラ10,42は、電子シャッ
タ式のものが好ましい。被写体像の流れが少ないからで
ある。ビデオ・カメラ10,42はまた、NTSC方式
のものに限定されず、各種のTV規格のもの、又はハイ
ビジョン対応のものでもよく、更には赤外線カメラなど
でもよい。
【0056】
【発明の効果】以上の説明により容易に理解できるよう
に、本発明によれば、細長い領域であっても高い解像度
の展開画を得ることができる。例えば、鉄道や、道路、
トンネルなどの状態を1枚又は少数枚の画像に凝縮する
ことができるので、検査にかかる時間を短縮でき、保守
作業が容易になる。
【0057】また、本発明によれば、任意の広がりの地
上画を高い精度で得ることができる。航空写真の合成処
理より格段に簡単な処理で広い地域をカバーできるの
で、非常に安い費用で地上写真に相当する画像を得られ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の概略構成ブロック図で
ある。
【図2】 本発明の展開画作成の原理説明図である。
【図3】 水平及び垂直の抽出基準線の説明図である。
【図4】 トンネル内表面用の抽出基準線とその展開画
の説明図である。
【図5】 ヘリコプターによる地上画作成の第2実施例
の概略構成ブロック図である。
【図6】 ヘリコプターの姿勢と撮影範囲の説明図であ
る。
【図7】 ビデオ画像の座標系と写真座標系の説明図で
ある。
【符号の説明】
10:ビデオ・カメラ 12:データ記録再生装置 1
4:ビデオ・テープ 16:抽出回路 18:距離算出回路 20:画像メモ
リ 22:補間回路 24:画像モニタ 26:プリン
タ 30,32,34,36,38:抽出基準線 40:防振架台 42:ビデオ・カメラ 44:GPS
受信器 46:対地高度計 48:磁気センサ 50:
3軸ジャイロ 52:補正回路 54:ビデオ・テープ
・レコーダ(VTR) 56:ビデオ・テープ 58:
データ記録装置 60:磁気ディスク 62:データ再生装置 64:補
正内挿回路 66:A/D変換器 68:ライン抽出回
路 70:ハード・ディスク装置 72:座標変換回路
74:補間回路 76:プリンタ

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一連の画像からなる入力画像から所定プ
    レーンに沿った展開画を作成する方法であって、当該入
    力画像の所定画面から順次、画面上の所定数の所定抽出
    基準線に沿った線画像を抽出する抽出ステップと、抽出
    した線画像を合成する合成ステップとからなることを特
    徴とする展開画作成方法。
  2. 【請求項2】 上記合成ステップが、上記抽出ステップ
    により抽出された各線画像を、当該線画像を含む画面の
    位置に応じて位置補正するステップと、不足画素を補間
    する補間ステップとを含む請求項1に記載の展開画作成
    方法。
  3. 【請求項3】 上記入力画像が記録媒体からの再生画像
    であり、更に、展開画を作成する対象範囲を含む範囲を
    予め撮像装置により撮影し、当該記憶媒体に撮影画像と
    撮影位置情報を記録する撮影ステップを具備する請求項
    2に記載展開画作成方法。
  4. 【請求項4】 上記撮影位置情報が上記撮像装置の移動
    速度の情報である請求項3に記載の展開画作成方法。
  5. 【請求項5】 上記撮像装置が、地上移動体に設置され
    ている請求項4に記載の展開画作成方法。
  6. 【請求項6】 上記合成ステップが、上記抽出ステップ
    により抽出された各線画像の、展開画作成対象範囲の撮
    影時に受けた画像歪みを解消する座標変換ステップと、
    当該座標変換ステップで座標変換された線画像では不足
    する画素を補間する補間ステップとを含む請求項1に記
    載の展開画作成方法。
  7. 【請求項7】 上記入力画像が記録媒体からの再生画像
    であり、更に、空中移動体に設置した撮像装置により展
    開画を作成する対象範囲を含む範囲を予め撮影し、当該
    記憶媒体に撮影画像と当該撮像装置の姿勢情報を記録す
    る撮影ステップを具備する請求項6に記載展開画作成方
    法。
  8. 【請求項8】 上記撮影装置の姿勢情報が、上記空中移
    動体の空間位置及び方位の情報を含む請求項7に記載の
    展開画作成方法。
  9. 【請求項9】 一連の画像からなる入力画像から所定プ
    レーンに沿った展開画を作成する展開画作成装置であっ
    て、当該入力画像の所定画面から順次、画面上の所定数
    の所定抽出基準線に沿った線画像を抽出する抽出手段
    と、当該抽出手段により抽出した線画像を1枚の画像に
    合成する合成手段とからなることを特徴とする展開画作
    成装置。
  10. 【請求項10】 更に、上記抽出手段で線画像を抽出し
    た画面の撮影位置を示す位置信号を発生する位置信号発
    生手段を具備し、上記合成手段が、上記抽出手段により
    抽出された各線画像を、当該位置信号発生手段の発生す
    る位置信号に応じて位置補正する位置補正手段と、不足
    画素を補間する補間手段とを含む請求項9に記載の展開
    画作成装置。
  11. 【請求項11】 上記位置補正手段が、上記位置信号発
    生手段の出力を書込みアドレスとして上記抽出手段の出
    力する線画像を記憶するメモリ手段である請求項10に
    記載の展開画作成装置。
  12. 【請求項12】 上記入力画像が記録媒体からの再生画
    像であり、更に、展開画を作成する対象範囲を含む範囲
    を撮影する撮像手段と、当該記憶媒体に撮影画像と撮影
    位置情報を記録する記録手段とからなる撮影記録装置を
    具備する請求項9に記載展開画作成装置。
  13. 【請求項13】 上記撮影位置情報が上記撮像手段の移
    動速度の情報である請求項12に記載の展開画作成装
    置。
  14. 【請求項14】 上記撮像手段が地上移動体に設置され
    ている請求項13に記載の展開画作成装置。
  15. 【請求項15】 上記位置信号発生手段が、上記記録媒
    体から再生された撮影位置情報に従い、上記位置信号を
    発生する請求項10乃至14の何れか1項に記載の展開
    画作成装置。
  16. 【請求項16】 更に、上記抽出手段で線画像を抽出し
    た画面の撮影時の位置及び方位を示す位置及び方位信号
    を発生する位置及び方位信号発生手段を具備し、上記合
    成手段が、上記抽出手段により抽出された各線画像を、
    上記位置及び方位信号に従い、撮影時に受けた画像歪み
    を解消する座標変換手段と、当該座標変換手段で座標変
    換された線画像では不足する画素を補間する補間手段と
    を含む請求項9に記載の展開画作成装置。
  17. 【請求項17】 上記入力画像が記録媒体からの再生画
    像であり、更に、展開画を作成する対象範囲を含む範囲
    を撮影する撮像手段と、当該記憶媒体に撮影画像と撮影
    の位置及び方位情報を記録する記録手段とからなる撮影
    記録装置を具備する請求項9に記載展開画作成方法。
  18. 【請求項18】 上記撮像手段が空中移動体に設置さ
    れ、上記撮影の位置及び方位情報が当該空中移動体の位
    置及び姿勢を示す情報である請求項17に記載の展開画
    作成装置。
  19. 【請求項19】 上記位置及び方位信号発生手段が、上
    記記録媒体から再生された撮影の位置及び方位情報に従
    い、上記位置信号を発生する請求項16乃至18の何れ
    か1項に記載の展開画作成装置。
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