JPH073697U - クレーンゲーム機用景品収容ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】クレーンゲーム機のキャッチャーでつかむこと
が難しかったために、景品とする事ができなかった品物
を、ゲーム機の景品として、採用することができるよう
にした。 【構成】景品収容ケース１は、球状空間を有する景品収
容器７に、景品となる品物を納め、景品収容器７の両側
の半球状部分を突出させるようにして、挟み込み板８を
挟み付け、固定具１１で挟み込み板８を固定するように
構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、クレーンゲーム機の景品を収容するケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

クレーンゲーム機は、その内部に多数の景品を収容し、天井に、移動可能な機 構をもって設置されているキャッチャーを有している。キャッチャーは２本のア ームで景品をつかむようになっている。クレーンゲーム機の遊技者は、キャッチ ャーを操作して景品をつかみ、落とさずに取り出し口まで運び、うまく運ぶこと が出来た景品は、遊技者が取得することができるゲーム機である。最近流行のク レーンゲーム機に、ＵＦＯキャッチャー等がある。 ゲーム機の景品としては、キャッチャーがつかむことができ、遊技者のゲーム 意欲が増す品物がよい。しかし、これはゲームであるので、簡単につかめるので はなく、ある程度の難易度があることが要求される。そこで、最近流行のクレー ンゲーム機では、ぬいぐるみが使われている。ぬいぐるみは、表面が毛羽立って いたり生地のままの布地で作られていて、テレビで放映されているアニメーショ ン番組のキャラクター、オリジナルなキャラクターや動物等を形どったものが多 く、その種類も多数ある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、クレーンゲーム機の景品がぬいぐるみだけであると、その種類 が多数あるとはいえ、遊技者のゲーム意欲が低下してくる恐れがある。そこで、 ぬいぐるみ以外の品物も景品として採用し、景品の種類の幅を広げて景品獲得意 欲をおこさせて、遊技者のゲーム意欲を損なわないようにする必要がある。しか し、クレーンゲーム機ではキャッチャーがつかめる品物でないと、景品とする事 が出来ないという事情がある。通常キャッチャーは、２本のアームで景品をつか むような構成になっているので、表面がすべる球状の物、薄板状の物、小物等の 品物はキャッチャーでつかむことが大変難しい。このため、小物等の品物は、そ のままでは景品とする事が出来なかった。 本考案は上記のような事情によりなされたものであり、小物等の品物を収容す るケースを、製作が簡単でしかも安価に提供して、小物等の品物をゲーム機の景 品とする事ができるようにすることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を解決するため、この考案のクレーンゲーム機用景品収容ケースは 、中心線の両側にそれぞれ凹部を対称に有する透明プラスチック製の景品収容器 と、中心線の両側に前記景品収容器の各凹部を貫通させる中抜き穴を有する挟み 込み板とからなり、２つ折りにした景品収容器の周縁部が、２つ折りにした挟み 込み板の周縁部で挟み付けるような構成とした。

【０００５】

【作用】

この考案のクレーンゲーム機用景品収容ケースは、景品収容器を二つ折りにし て２つの凹部で形成される空間に、小物等のキャッチャーがつかみづらい品物を 景品として納める。そして、二つ折りにした景品収容器をその状態に保持するた め、挟み込み板の中抜き穴が景品収容器の凹部に一致するように二つ折りにし、 挟み込み板により景品収容器の周縁部を挟み付けた状態にホチキス等で固定する 。このように景品を収容した収容ケースを、クレーンゲーム機内の景品収容室に 配置する。この収容ケースは、２つの凹部で形成する空間を有する透明プラスチ ック製の景品収容器と、挟み込み板とが組み合わさった構成となっているために 、遊技者は収容ケース内の景品を見て選択することができ、キャッチャーのアー ムで、挟み込み板の周縁部を保持して移動させることが出来る。

【０００６】

【実施例】

図１によりこの考案の一実施例を説明する。クレーンゲーム機用景品収容ケー ス１は、２つ折り可能な透明プラスチック製の景品収容器７と、景品収容器７を ２つ折り状態に保持する挟み込み板８とから成っている。そして、景品収容器７ に景品とする品物を入れ、景品収容器７の周縁部を挟み込み板８で挟み付け、固 定具１１で固着させている。この実施例では、固定具１１としてホチキスを使用 しているが、そのほか、景品収容器７の周縁を粘着テープで止めるようにしても よい。

【０００７】 景品収容器７は、図２に示すように、中心線である折りしろ９で二つ折りにす ることにより、重ね合わされる面２ａ、２ｂを有し、それぞれの面２ａ、２ｂは １辺が例えば１２ｃｍの正方形であり、その中央に半球状の凹部３ａ、３ｂが形 成されている。半球状凹部３ａ、３ｂは折りしろ９に対して、対称になっており 、折りしろ９で二つ折りにしたときには、２つの凹部３ａ、３ｂで球状の空間と なり、その球状空間に景品を収容できるようになっている。また各面２ａ、２ｂ の凹部３ａ、３ｂの外周縁は、互いに重ね合わせて挟み込み板８により挟みつけ られるようになっている。

【０００８】 挟み込み板８は厚紙で作成され、それは、図３に示すように、中心線である折 りしろ１０で二つ折りにすることにより重ね合わせる面４ａ、４ｂを有し、それ ぞれの面４ａ、４ｂの中央に、中抜き穴５、６が開けられている。中抜き穴５、 ６は、景品収容器７の半球状凹部３ａ、３ｂの開口縁と同じ大きさであり、各中 抜き穴５、６は折りしろ１０に対して対称に開けられていて、景品収容器７の半 球状凹部３ａ、３ｂを突出させることができるようになっている。なお、挟み込 み板８は、２つ折りにした状態で外面となる面に適切な模様が描かれている。

【０００９】 景品を収容して組み立てるには、次のような手順になる。まず、ゲーム機のキ ャッチャーでつかみづらい品物で景品としたい物を用意する。それが景品収容器 ７の２つの半球状凹部３ａ、３ｂが形成する球状空間に納まるように、折りしろ ９で二つに折り合わせ、合わせ面２ａと２ｂを重ね合わせる。 次に、２つ折りにした景品収容器７の両側から挟み込み板８を折りしろ１０で 二つ折りして挟みつけ、挟み込み板８の中抜き穴５、６を景品収容器７の両側の 半球状凹部３ａ、３ｂに一致させ、中抜き穴５から景品収容器７の半球状凹部３ ａを突出させるようにして折り合わせて、挟み込み板８の合わせ面４ａと４ｂを 重ね合わせる。 最後に、挟み込み板８の折りしろ１０と反対側の縁をホチキスで止めて、景品 収容器７と挟み込み板８が開かないようにする。

【００１０】 上記のクレーンゲーム機用景品収容ケース１により、従来ゲームの景品とする ことが出来なかった小物等を、景品としてクレーンゲーム機内の景品収容室に配 置することが出来るようになる。この収容ケースは、景品収容部７が透明である ので内部の景品を見ることができ、遊技者は景品を選択してゲームを行うことが できる。そして、収容ケースをキャッチャーでつかむには、多少のテクニックを 必要とするので、ゲームをより楽しいものにすることが出来る。また、挟み込み 板８は、数ヶ所をホチキスで止めてあるだけなので、ゲーム遊技者が景品収納ケ ースを獲得した後に、ケースを容易に開けることが出来る。ここでは、挟み込み 板８の固定具としてホチキスを使用しているが、挟み込み板８の周縁を固定する ことができるものであればよく、粘着テープ等で止めるようにしてもよい。 ところで、キャッチャーで景品ケースを持ち上げるのは、挟み込み板８の周縁 部であり、その大きさは景品のつかみ易さに大きく影響するので、適宜調節する 必要がある。 また、景品とする小物等を収容する空間部分を球形状としたが、これは必ずし も球形状である必要はなく、卵形状、円柱形状や多面体形状のようなものでもよ い。

【００１１】

【考案の効果】

この考案のクレーンゲーム機用景品収容ケースは、景品収容器を二つ折りにし て２つの凹部で形成される空間に、小物等のキャッチャーがつかみづらい品物を 景品として納める。そして、二つ折りにした景品収容器をその状態に保持するた め、挟み込み板の中抜き穴が景品収容器の凹部に一致するように二つ折りにし、 挟み込み板により景品収容器の周縁部を挟み付けた状態にホチキス等で固定した ものである。したがって、収容ケースを、ゲーム機のキャッチャーでつかんで動 かすことが出来、遊技者は景品を獲得することが可能となる。すなわち、いまま でキャッチャーでつかむことが難しかったために、クレーンゲーム機の景品とす る事が出来なかった品物を、景品とする事が出来るようになった。このことで、 遊技者が獲得することが出来る景品の種類が広がり、遊技者にゲーム意欲を起こ させることができる。また、収容ケースの形状から、キャッチャーでの捕獲に多 少のテクニックを必要とするので、ゲームをより楽しい物にすることができる。 また、この収容ケースは製造行程が簡単であり、それぞれのパーツが安価であ るため製造コストもそれほどかからないで済むという利点もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】上記実施例に用いる景品収容器を示す斜視図で
ある。

【図３】上記実施例に用いる挟み込み板を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 景品収容ケース ３ａ 半球状凹部 ５ 中抜き穴 ７ 景品収容器 ８ 挟み込み板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゲーム機のキャッチャーにより吊り上げ
   る景品を収容するケースであって、中心線の両側にそれ
   ぞれ凹部を対称に有する透明プラスチック製の景品収容
   器と、中心線の両側に前記景品収容器の各凹部を貫通さ
   せる中抜き穴を有する挟み込み板とからなり、２つ折り
   にした景品収容器の周縁部が、２つ折りにした挟み込み
   板の周縁部で挟み付けられていることを特徴とするクレ
   ーンゲーム機用景品収容ケース。