JPH0736933B2 - 素材の送り装置 - Google Patents
素材の送り装置Info
- Publication number
- JPH0736933B2 JPH0736933B2 JP61171322A JP17132286A JPH0736933B2 JP H0736933 B2 JPH0736933 B2 JP H0736933B2 JP 61171322 A JP61171322 A JP 61171322A JP 17132286 A JP17132286 A JP 17132286A JP H0736933 B2 JPH0736933 B2 JP H0736933B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- drive
- feed
- feed roller
- rotation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Press Drives And Press Lines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プレス機械にコイル材等を間歇的に一定長さ
づつ供給するためのプレス機械の送り装置で、所謂ロー
ルフィードに関するものである。
づつ供給するためのプレス機械の送り装置で、所謂ロー
ルフィードに関するものである。
プレス機械における生産性を向上させるためにはスライ
ドが1分間にストロークする数すなわち連続ストローク
数(spm)を上げればよい。しかし、手送りの断続作業
では材料取扱時間の占める割合が大きいのでspmを上げ
てもそのまま生産能率を向上させることができない。
ドが1分間にストロークする数すなわち連続ストローク
数(spm)を上げればよい。しかし、手送りの断続作業
では材料取扱時間の占める割合が大きいのでspmを上げ
てもそのまま生産能率を向上させることができない。
ここに、spmに追従可能な素材の送り装置が必要とさ
れ、これはプレス加工の自動化の中心的装置である。
れ、これはプレス加工の自動化の中心的装置である。
かかる送り装置としては、送り精度や速度の点がグリッ
パフィード方式等他の方式に比べ優れていることからロ
ールフィード方式が最も広く採用されている。
パフィード方式等他の方式に比べ優れていることからロ
ールフィード方式が最も広く採用されている。
ロールフィード方式とは、1対のロールの間にコイル材
や棒材等を素材を挟んで、ロール面との間の摩擦力によ
って素材をプレス機械に送る形式のものである。
や棒材等を素材を挟んで、ロール面との間の摩擦力によ
って素材をプレス機械に送る形式のものである。
従来、かかるロールフィード方式のプレス機械の送り装
置としては、プレス駆動方式と単独駆動方式とに大別さ
れ、プレス駆動方式には一方向クラッチ方式とカム駆動
方式とがある。
置としては、プレス駆動方式と単独駆動方式とに大別さ
れ、プレス駆動方式には一方向クラッチ方式とカム駆動
方式とがある。
しかしながら、上記従来のロールフィード方式の送り装
置には次のような問題点があった。
置には次のような問題点があった。
すなわち、プレス駆動方式の一方向クラッチ方式によれ
ば、駆動部に送り長さを変えるための偏心板を設けると
ともに、その偏心板を一方向クラッチで間歇回転運動に
変換する構成とされ、送り終端におけるロールと素材と
の慣性を吸収して所定の送り精度を得るためにロール軸
にディスクタイプ等のブレーキが設けられていた。従っ
て、spmを上げるにつれてブレーキの発熱が急激に増加
して送り精度が乱れるという欠点があり、spmが300〜40
0と限定される結果プレス機械の持つ能力を十分に発揮
できず生産性が悪かった。また、送り長さを変えるには
偏心板の偏心ピンの位置を変えなければならないので不
便であり、多数の偏心板を用意しなければならないとい
う経済的、管理的問題もあった。これに対し、ブレーキ
を排除してその発熱による欠点を解消するものとして知
られる間欠駆動カムを使用したカム駆動方式は高速、高
精度の送りに好適であるが、送り長さの変更が非常に困
難かつ交換する送りローラ(回転角度が一定だから送り
ローラの径を変えて送り長さを変える。)等が高価であ
るという欠点があった。
ば、駆動部に送り長さを変えるための偏心板を設けると
ともに、その偏心板を一方向クラッチで間歇回転運動に
変換する構成とされ、送り終端におけるロールと素材と
の慣性を吸収して所定の送り精度を得るためにロール軸
にディスクタイプ等のブレーキが設けられていた。従っ
て、spmを上げるにつれてブレーキの発熱が急激に増加
して送り精度が乱れるという欠点があり、spmが300〜40
0と限定される結果プレス機械の持つ能力を十分に発揮
できず生産性が悪かった。また、送り長さを変えるには
偏心板の偏心ピンの位置を変えなければならないので不
便であり、多数の偏心板を用意しなければならないとい
う経済的、管理的問題もあった。これに対し、ブレーキ
を排除してその発熱による欠点を解消するものとして知
られる間欠駆動カムを使用したカム駆動方式は高速、高
精度の送りに好適であるが、送り長さの変更が非常に困
難かつ交換する送りローラ(回転角度が一定だから送り
ローラの径を変えて送り長さを変える。)等が高価であ
るという欠点があった。
反面、単独駆動方式では、電動メカニカル駆動方式にせ
よ電動機制御方式にせよ送り長さの設定が簡単で取り扱
いが容易という利点があるが、電動機の加速性の制約か
ら早い回転に連動させることが困難であるという問題が
あった。
よ電動機制御方式にせよ送り長さの設定が簡単で取り扱
いが容易という利点があるが、電動機の加速性の制約か
ら早い回転に連動させることが困難であるという問題が
あった。
本発明は、上記従来の問題点を除去すべく鑑みなされた
もので、その目的とするところは送り長さを迅速かつ容
易に変更設定することができかつ高精度の送りを保障で
きる素材の送り装置を提供することにある。
もので、その目的とするところは送り長さを迅速かつ容
易に変更設定することができかつ高精度の送りを保障で
きる素材の送り装置を提供することにある。
本発明は回転自在かつ軸方向移動可能な駆動回転軸と、 この駆動回転軸にプレス機械の回転軸の回転を伝達する
ための回転伝達機構と、 前記駆動回転軸を軸方向に移動するための軸方向移動機
構と、 一端が前記駆動回転軸に回動可能に支持された第1のリ
ンクバーと一端が送りローラ軸に回動可能に支持された
第2のリンクバーとを有し、両リンクバーを相互に折曲
可能に両リンクバーの各他端を連結させたリンク機構と
を備え、前記駆動回転軸の回転によって送りローラ軸を
揺動させて素材を間歇送りできるよう構成前記目的を達
成しようとするものである。
ための回転伝達機構と、 前記駆動回転軸を軸方向に移動するための軸方向移動機
構と、 一端が前記駆動回転軸に回動可能に支持された第1のリ
ンクバーと一端が送りローラ軸に回動可能に支持された
第2のリンクバーとを有し、両リンクバーを相互に折曲
可能に両リンクバーの各他端を連結させたリンク機構と
を備え、前記駆動回転軸の回転によって送りローラ軸を
揺動させて素材を間歇送りできるよう構成前記目的を達
成しようとするものである。
従って、軸方向移動機構で駆動回転軸を方向に移動させ
てリンク機構の第1のリンクバーと第2のリンクバーと
の折曲角度を設定しておけば、プレス機械の回転軸の回
転によって送りローラ軸を所定角度内で揺動できる。こ
れにより素材を設定長さだけ正確に送ることができると
ともにプレス機械の起動、停止中にかかわらず送り長さ
の設定を変更することができる。
てリンク機構の第1のリンクバーと第2のリンクバーと
の折曲角度を設定しておけば、プレス機械の回転軸の回
転によって送りローラ軸を所定角度内で揺動できる。こ
れにより素材を設定長さだけ正確に送ることができると
ともにプレス機械の起動、停止中にかかわらず送り長さ
の設定を変更することができる。
本発明に係る素材の送り装置の好適な一実施例を図面を
参照しながら詳細に説明する。
参照しながら詳細に説明する。
この実施例の素材の送り装置は第1図ないし第4図に示
され、大別して送り機構20、駆動回転軸30、回転伝達機
構40、軸方向移動機構50およびリンク機構60から構成さ
れ、また制御手段80が設けられている。この送り装置は
ダブルクランク方式のプレス機械10へ素材であるコイル
材1を所定長づつ送るものとされている。そして、プレ
ス機械10は、回転軸であるクランク軸11とこのクランク
軸にコネクティングロッド12,12を介し連結されたスラ
イド13とクランク軸11に設けられたフライホイール14、
クラッチブレーキ15とから形成されている。なお、この
プレス機械10自体は周知のためフライホイール14を駆動
するためのモータ、ギヤトレインさらにはスライド13に
取り付けられる金型等は図示省略している。
され、大別して送り機構20、駆動回転軸30、回転伝達機
構40、軸方向移動機構50およびリンク機構60から構成さ
れ、また制御手段80が設けられている。この送り装置は
ダブルクランク方式のプレス機械10へ素材であるコイル
材1を所定長づつ送るものとされている。そして、プレ
ス機械10は、回転軸であるクランク軸11とこのクランク
軸にコネクティングロッド12,12を介し連結されたスラ
イド13とクランク軸11に設けられたフライホイール14、
クラッチブレーキ15とから形成されている。なお、この
プレス機械10自体は周知のためフライホイール14を駆動
するためのモータ、ギヤトレインさらにはスライド13に
取り付けられる金型等は図示省略している。
さて、送り機構20は、3つの軸受9,9,9に回転自在に支
持された揺動軸としての送りローラ軸22と、この送りロ
ーラ軸22に一体的に被嵌された送りローラ21と、この送
りローラ21に載置されるコイル材1を送りローラ21に挟
圧するための挟圧ローラ25と、この挟圧ローラ25を送り
ローラ軸22コイル材1をプレス機械10へ送る方向に回動
(揺動)しているときに送りローラ21に接近させるよう
作動する駆動手段26とから構成されている。駆動手段26
はベアリング28,29を介し挟圧ローラ25を回転可能に支
持する支持部材27と、この支持部材27を第1図で上下方
向に移動させるための駆動源とから形成され、この実施
例では駆動源をエアシリンダ29としている。
持された揺動軸としての送りローラ軸22と、この送りロ
ーラ軸22に一体的に被嵌された送りローラ21と、この送
りローラ21に載置されるコイル材1を送りローラ21に挟
圧するための挟圧ローラ25と、この挟圧ローラ25を送り
ローラ軸22コイル材1をプレス機械10へ送る方向に回動
(揺動)しているときに送りローラ21に接近させるよう
作動する駆動手段26とから構成されている。駆動手段26
はベアリング28,29を介し挟圧ローラ25を回転可能に支
持する支持部材27と、この支持部材27を第1図で上下方
向に移動させるための駆動源とから形成され、この実施
例では駆動源をエアシリンダ29としている。
なお、送りローラ軸22には、後記のリンク機構60との関
係で軸方向に長い溝23と径方向に貫通する穴24が設けら
れている。
係で軸方向に長い溝23と径方向に貫通する穴24が設けら
れている。
次に、駆動回転軸30は、第1図で下端側がやや大径とさ
れ上端方向に多条溝31を有するスプライン軸とされ、そ
の下端側にはピン孔32が穿設されている。ここに、駆動
回転軸30は回転自在かつ軸方向移動可能である。この実
施例では後記の回転伝達機構40と軸方向移動機構50との
協働において成立されている。
れ上端方向に多条溝31を有するスプライン軸とされ、そ
の下端側にはピン孔32が穿設されている。ここに、駆動
回転軸30は回転自在かつ軸方向移動可能である。この実
施例では後記の回転伝達機構40と軸方向移動機構50との
協働において成立されている。
また、回転伝達機構40は、第1図で下端側がベアリング
46で同心回転可能に支持された前記スプライン軸に対す
るボスとしての回転円筒41と、ベアリング43で支持され
たギヤシャフト45で回転円筒41に一体的に連結されクラ
ンク軸11に直結されたベベルギヤ49と噛み合うベベルギ
ヤ44とから構成され、プレス機械10の回転軸としてのク
ランク軸11の回転を駆動回転軸30に伝達するものであ
る。これがため、回転円筒41の内側に設けられた多条溝
42に駆動回転軸30の多条溝31が係合されている。従っ
て、駆動回転軸30は回転伝達機構40の回転円筒41に対し
軸方向変位可能かつ回転円筒41と同期回転可能である。
46で同心回転可能に支持された前記スプライン軸に対す
るボスとしての回転円筒41と、ベアリング43で支持され
たギヤシャフト45で回転円筒41に一体的に連結されクラ
ンク軸11に直結されたベベルギヤ49と噛み合うベベルギ
ヤ44とから構成され、プレス機械10の回転軸としてのク
ランク軸11の回転を駆動回転軸30に伝達するものであ
る。これがため、回転円筒41の内側に設けられた多条溝
42に駆動回転軸30の多条溝31が係合されている。従っ
て、駆動回転軸30は回転伝達機構40の回転円筒41に対し
軸方向変位可能かつ回転円筒41と同期回転可能である。
軸方向移動機構50は、回転円筒41に対し駆動回転軸30を
軸方向に強制的に移動させるものであり、さらに、この
実施例では駆動回転軸30の位置規制を行う機能をも有す
るものである。
軸方向に強制的に移動させるものであり、さらに、この
実施例では駆動回転軸30の位置規制を行う機能をも有す
るものである。
これがため、軸方向移動機構50は、駆動回転軸30の前記
大径部と多条溝との間に介装された一対のスラストベア
リング51,51と、このスラストベアリング51,51間におい
て駆動回転軸30に相対回転可能に被嵌される他端側の貫
通孔53と一端側に設けられた雌ネジ54とを有する連結プ
レート52と、この連結プレート52の雌ネジ54と螺合され
かつ駆動回転軸30と平行配設されたネジ部材55と、減速
歯車56を介しネジ部材55に連結されたモータ57とから構
成されている。従って、モータ57を回転することによっ
て駆動回転軸30を第1図において上下方向に移動でき
る。駆動回転軸30が回転伝達機構40で回転されている場
合であっても移動できる。
大径部と多条溝との間に介装された一対のスラストベア
リング51,51と、このスラストベアリング51,51間におい
て駆動回転軸30に相対回転可能に被嵌される他端側の貫
通孔53と一端側に設けられた雌ネジ54とを有する連結プ
レート52と、この連結プレート52の雌ネジ54と螺合され
かつ駆動回転軸30と平行配設されたネジ部材55と、減速
歯車56を介しネジ部材55に連結されたモータ57とから構
成されている。従って、モータ57を回転することによっ
て駆動回転軸30を第1図において上下方向に移動でき
る。駆動回転軸30が回転伝達機構40で回転されている場
合であっても移動できる。
また、リンク機構60は、駆動回転軸30と送りローラ軸22
とを連絡させ駆動回転軸30の回転によって送りローラ軸
22をその周方向に揺動させるためのもので一対のリンク
バー61,71から形成されている。第1のリンクバー61の
一端側(第2図で上方側)は孔62と駆動回転軸30のピン
孔32とを貫通させたピン63で回動可能に駆動回転軸30に
連結され、第2のリンクバー61の一端側(第2図で下方
側)は孔74と送りローラ軸22の穴24とを貫通させたピン
73で回動可能に連結されている。
とを連絡させ駆動回転軸30の回転によって送りローラ軸
22をその周方向に揺動させるためのもので一対のリンク
バー61,71から形成されている。第1のリンクバー61の
一端側(第2図で上方側)は孔62と駆動回転軸30のピン
孔32とを貫通させたピン63で回動可能に駆動回転軸30に
連結され、第2のリンクバー61の一端側(第2図で下方
側)は孔74と送りローラ軸22の穴24とを貫通させたピン
73で回動可能に連結されている。
第1および第2のリンクバー61,71の両他端側は第1の
リンクバー61の孔64に挿入される突出部67,67と第2の
リンクバー71の細径部72を回転摺動可能に案内する摺動
穴66とを有する十字支持ピン65を介し連結されている。
従って、両リンクバー61,71は相互に折曲可能なリンク
機構を形成し、第1図において、駆動回転軸30の上下方
向移動を許容する。そして、第3図に見られるように第
2のリンクバーの一端側はピン73によって回動可能かつ
軸方向の溝23内で傾斜可能として送りローラ軸22に連結
されているので駆動回転軸30の回転があると送りローラ
軸22を周方向に揺動させることができる。この揺動角度
θはリンク機構60の両リンクバー61,71の各一端側が接
近されると大きく、離反すると小さくなる(第4図参
照)。両リンクバー61,71の各他端側の連結ポイントP
が駆動回転軸30の軸線に対し接近離反するからである。
リンクバー61の孔64に挿入される突出部67,67と第2の
リンクバー71の細径部72を回転摺動可能に案内する摺動
穴66とを有する十字支持ピン65を介し連結されている。
従って、両リンクバー61,71は相互に折曲可能なリンク
機構を形成し、第1図において、駆動回転軸30の上下方
向移動を許容する。そして、第3図に見られるように第
2のリンクバーの一端側はピン73によって回動可能かつ
軸方向の溝23内で傾斜可能として送りローラ軸22に連結
されているので駆動回転軸30の回転があると送りローラ
軸22を周方向に揺動させることができる。この揺動角度
θはリンク機構60の両リンクバー61,71の各一端側が接
近されると大きく、離反すると小さくなる(第4図参
照)。両リンクバー61,71の各他端側の連結ポイントP
が駆動回転軸30の軸線に対し接近離反するからである。
さらにまた、制御手段80は、送り長さ設定器81を含む制
御盤82から形成され、当該送りローラ21の外径と送りロ
ーラ軸22の揺動角度θとから決定されるコイル材1の1
回の送り長さを設定すればモータ57を運転して駆動回転
軸30を第1図で上下方向に定量的に変位させることがで
きるよう構成されている。
御盤82から形成され、当該送りローラ21の外径と送りロ
ーラ軸22の揺動角度θとから決定されるコイル材1の1
回の送り長さを設定すればモータ57を運転して駆動回転
軸30を第1図で上下方向に定量的に変位させることがで
きるよう構成されている。
次に、この実施例の作用について説明する。
プレス機械10の金型配設距離等から間歇送りすべき素材
たるコイル材1の長さを制御手段80の送り長さ設定器81
に設定しておく。すると軸方向移動機構50が作動しその
ネジ部材55が連結プレート52を上または下方向に所定量
変位させるから駆動回転軸30が回転伝達機構40の回転円
筒41に対し軸方向に所定量だけ変位する。従って、リン
ク機構60の第1およ第2のリンクバー61,71は各他端側
で共通のピン65を中心として所定量だけ折曲される。こ
こに、送りローラ軸22の揺角度θが設定されたことにな
る。
たるコイル材1の長さを制御手段80の送り長さ設定器81
に設定しておく。すると軸方向移動機構50が作動しその
ネジ部材55が連結プレート52を上または下方向に所定量
変位させるから駆動回転軸30が回転伝達機構40の回転円
筒41に対し軸方向に所定量だけ変位する。従って、リン
ク機構60の第1およ第2のリンクバー61,71は各他端側
で共通のピン65を中心として所定量だけ折曲される。こ
こに、送りローラ軸22の揺角度θが設定されたことにな
る。
こうしておいて、プレス機械10を起動するとクランク軸
11が回転するので、回転伝達機構40が作動し、駆動回転
軸30を回転する。その結果リンク機構60を介し送りロー
ラ軸22を揺動させることができる。この場合第3図に見
られるように矢印AからBまでが、コイル材1をプレス
機械10に送る方向に送りローラ21を回転させるものとす
れば、矢印BからAまでの間はプレス加工をしている期
間である。ところで駆動回転軸30はプレス機械10のクラ
ンク軸11によって回転駆動されているから結局プレス加
工が完了し次のプレス加工を開始するまでの間に所定長
のコイル材1がプレス機械10に供給されることになる。
従って、プレス機械10側において生産量に見合うspmを
セットすればコイル材1は自動追従して所定長のコイル
材1を供給できる。また、送りローラ軸22が送り方向に
揺動しているときには駆動手段26が連動し挟圧ローラ25
によってコイル材1を送りローラ21に押圧するのでコイ
ル材1を高精度で送ることができる。
11が回転するので、回転伝達機構40が作動し、駆動回転
軸30を回転する。その結果リンク機構60を介し送りロー
ラ軸22を揺動させることができる。この場合第3図に見
られるように矢印AからBまでが、コイル材1をプレス
機械10に送る方向に送りローラ21を回転させるものとす
れば、矢印BからAまでの間はプレス加工をしている期
間である。ところで駆動回転軸30はプレス機械10のクラ
ンク軸11によって回転駆動されているから結局プレス加
工が完了し次のプレス加工を開始するまでの間に所定長
のコイル材1がプレス機械10に供給されることになる。
従って、プレス機械10側において生産量に見合うspmを
セットすればコイル材1は自動追従して所定長のコイル
材1を供給できる。また、送りローラ軸22が送り方向に
揺動しているときには駆動手段26が連動し挟圧ローラ25
によってコイル材1を送りローラ21に押圧するのでコイ
ル材1を高精度で送ることができる。
従って、この実施例によれば、駆動回転軸30によって折
曲角度α一定のリンク機構60を介し送りローラ軸22を揺
動させることによって素材たるコイル材1を送るよう構
成されているから高精度な送りが保障される。また、駆
動回転軸30は回転伝達機構40を介してプレス機械10のク
ランク軸11で回転されるからコイル材1をプレス工程に
同期させて確実に供給できるからspmを上げても追従可
能となり結果として生産性を飛躍的に向上させることが
できる。spmを1000とすることも可能である。
曲角度α一定のリンク機構60を介し送りローラ軸22を揺
動させることによって素材たるコイル材1を送るよう構
成されているから高精度な送りが保障される。また、駆
動回転軸30は回転伝達機構40を介してプレス機械10のク
ランク軸11で回転されるからコイル材1をプレス工程に
同期させて確実に供給できるからspmを上げても追従可
能となり結果として生産性を飛躍的に向上させることが
できる。spmを1000とすることも可能である。
また、送りローラ22の揺動角度θすなわち送りローラ21
の揺動角度は軸方向移動機構構50を作動して駆動回転軸
30を軸方向に移動変位させることによって変化するよう
形成されているから送り長の設定範囲を大きく、またそ
の範囲内で無段階的に送り長さを設定することができ
る。しかも、駆動回転軸30はスプライン軸とされ回転伝
達機構40に対し軸方向移動可能とされているからプレス
加工中に送り長さを設定変更することができ、さらに、
送り途中で断続運転しても全体としては送り長さを設定
値通りとすることができるからプレス加工態様を拡大で
きるとともにプレス機械10への特性に応じた最適運転を
達成することができる。
の揺動角度は軸方向移動機構構50を作動して駆動回転軸
30を軸方向に移動変位させることによって変化するよう
形成されているから送り長の設定範囲を大きく、またそ
の範囲内で無段階的に送り長さを設定することができ
る。しかも、駆動回転軸30はスプライン軸とされ回転伝
達機構40に対し軸方向移動可能とされているからプレス
加工中に送り長さを設定変更することができ、さらに、
送り途中で断続運転しても全体としては送り長さを設定
値通りとすることができるからプレス加工態様を拡大で
きるとともにプレス機械10への特性に応じた最適運転を
達成することができる。
さらに、制御手段80が設けられているから、送りローラ
21の揺動角度θと駆動回転軸30の位置との関係から決定
される“送り長さ”を設定器81に直接的に設定できるの
で取り扱いが簡単である。しかも、駆動回転軸30は連結
プレート52を介しネジ部材55で移動させるようしている
から設定精度を著しく高いものとすることができる。
21の揺動角度θと駆動回転軸30の位置との関係から決定
される“送り長さ”を設定器81に直接的に設定できるの
で取り扱いが簡単である。しかも、駆動回転軸30は連結
プレート52を介しネジ部材55で移動させるようしている
から設定精度を著しく高いものとすることができる。
さらにまた、送り機構20には送りローラ21に対応する挟
圧ローラ25と駆動手段26とが設けられているからプレス
加工と同期させた確実な送りを保障できる。
圧ローラ25と駆動手段26とが設けられているからプレス
加工と同期させた確実な送りを保障できる。
このように、本発明は従来の一方向クラッチ方式の如く
発熱源がなく、カム駆動方式の如く精巧加工カムを必要
としないから送り精度を一段と向上できるとともに送り
長さの設定変更が極めて容易となる。また、偏心板やカ
ム等を多数準備しておく必要もないから経済的、管理的
負担を軽減できる。さらに、これらプレス駆動方式のみ
ならず単独駆動方式と比較して高いspmに追従できるか
ら生産性を向上できる。
発熱源がなく、カム駆動方式の如く精巧加工カムを必要
としないから送り精度を一段と向上できるとともに送り
長さの設定変更が極めて容易となる。また、偏心板やカ
ム等を多数準備しておく必要もないから経済的、管理的
負担を軽減できる。さらに、これらプレス駆動方式のみ
ならず単独駆動方式と比較して高いspmに追従できるか
ら生産性を向上できる。
なお、以上の実施例では回転伝達機構40はプレス機械10
のクランク軸11の回転を駆動回転軸30に伝達させるもの
としたが、要はプレス加工とコイル材1の送りとが時間
的に一定の関係を持つようすればよいからこれを満足す
る限りプレス機械10の他の回転軸としてもよい。
のクランク軸11の回転を駆動回転軸30に伝達させるもの
としたが、要はプレス加工とコイル材1の送りとが時間
的に一定の関係を持つようすればよいからこれを満足す
る限りプレス機械10の他の回転軸としてもよい。
また、送り機構20の駆動手段26にはエアシリンダ29を用
いたがこれに限定されない。もとより送りローラ21を送
りローラ軸22に一方向ラチェット結合等とすることによ
って挟圧ローラ25、駆動手段26を省略してもよい。
いたがこれに限定されない。もとより送りローラ21を送
りローラ軸22に一方向ラチェット結合等とすることによ
って挟圧ローラ25、駆動手段26を省略してもよい。
さらに、制御手段80は“送り長さ”を設定する自動調整
型としたが、手動ハンドルと目盛設定の如くしてもよ
い。
型としたが、手動ハンドルと目盛設定の如くしてもよ
い。
本発明は、送り長さを迅速かつ容易に変更設定すること
ができかつ高精度の送りを保障できるという優れた効果
を有する。
ができかつ高精度の送りを保障できるという優れた効果
を有する。
第1図は本発明に係る素材の送り装置の一実施例を示す
全体構成図、第2図は同じくリンク機構の縦断面図、第
3図は同じく揺動角度の説明図および第4図は動作説明
図であって(A)は揺動角度を小さくした場合、(B)
はそれを大きくした場合を示す。 1……素材であるコイル材、10……プレス機械、11……
回転軸としてのクランク軸、30……駆動回転軸、40……
回転伝達機構、50……軸方向移動機構、52……連結プレ
ート、55……ネジ部材、57……モータ、60……リンク機
構、61……第1のリンクバー、71……第2のリンクバ
ー。
全体構成図、第2図は同じくリンク機構の縦断面図、第
3図は同じく揺動角度の説明図および第4図は動作説明
図であって(A)は揺動角度を小さくした場合、(B)
はそれを大きくした場合を示す。 1……素材であるコイル材、10……プレス機械、11……
回転軸としてのクランク軸、30……駆動回転軸、40……
回転伝達機構、50……軸方向移動機構、52……連結プレ
ート、55……ネジ部材、57……モータ、60……リンク機
構、61……第1のリンクバー、71……第2のリンクバ
ー。
Claims (2)
- 【請求項1】コイル材(1)等の素材を送るための送り
ローラ(21)と挟圧ローラ(25)とを有する素材の送り
装置において、プレス機械に同期して回転自在であると
共に、軸方向に往復移動自在の軸方向移動機構をもった
駆動回転軸(30)を設け、駆動回転軸(30)の端部と、
送りローラ(21)に連結された送りローラ軸(22)と
を、互いに一端を回動自在に連結された第1のリンクバ
ー(61)と第2のリンクバー(71)とで構成されたリン
ク機構を介して、連結したことを特徴とする素材の送り
装置。 - 【請求項2】前記特許請求の範囲第1項において、駆動
回転軸(30)の前記軸方向移動機構は、駆動回転軸(3
0)に平行なネジ部材(55)と、ネジ部材(55)に一端
側が螺合されかつ他端側が駆動回転軸(30)に相対回転
可能に被嵌された連結プレート(52)と、ネジ部材(5
5)を回転させるためのモータ(57)とから形成されて
いる素材の送り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61171322A JPH0736933B2 (ja) | 1986-07-21 | 1986-07-21 | 素材の送り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61171322A JPH0736933B2 (ja) | 1986-07-21 | 1986-07-21 | 素材の送り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6330134A JPS6330134A (ja) | 1988-02-08 |
JPH0736933B2 true JPH0736933B2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=15921095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61171322A Expired - Lifetime JPH0736933B2 (ja) | 1986-07-21 | 1986-07-21 | 素材の送り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0736933B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0718432Y2 (ja) * | 1988-08-11 | 1995-05-01 | アイダエンジニアリング株式会社 | 素材の送り装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58205626A (ja) * | 1982-05-26 | 1983-11-30 | Hitachi Ltd | 板材の位置決め装置 |
JPS6092027A (ja) * | 1983-10-26 | 1985-05-23 | Shinmei Kogyo Kk | 反転機 |
-
1986
- 1986-07-21 JP JP61171322A patent/JPH0736933B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6330134A (ja) | 1988-02-08 |
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