JPH0736521Y2 - ウォータベッド用ウォータバッグ - Google Patents

ウォータベッド用ウォータバッグ

Info

Publication number
JPH0736521Y2
JPH0736521Y2 JP1992026898U JP2689892U JPH0736521Y2 JP H0736521 Y2 JPH0736521 Y2 JP H0736521Y2 JP 1992026898 U JP1992026898 U JP 1992026898U JP 2689892 U JP2689892 U JP 2689892U JP H0736521 Y2 JPH0736521 Y2 JP H0736521Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
bag
cup
shaped member
bag body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992026898U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0576367U (ja
Inventor
宏 長竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Achilles Corp filed Critical Achilles Corp
Priority to JP1992026898U priority Critical patent/JPH0736521Y2/ja
Publication of JPH0576367U publication Critical patent/JPH0576367U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0736521Y2 publication Critical patent/JPH0736521Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ウォータベッド用ウォ
ータバッグに関し、バッグ端部における水漏れの危険を
防止し、かつ該端部における身体当たりの悪さを解消す
る上記ウォータバッグに関する。
【0002】
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】近
年、ウォータベッドが医療機関のみならず、一般家庭に
おいても使用されるようになっている。このウォータベ
ッドは、原理的には、ゴム引布や合成樹脂シート等から
なるバッグ内に水等の流体が密閉状態で封入されたもの
であり、使用者の体重による負荷を分散させたり、水温
を適当な温度に保つことで、ベッドの使用感を向上させ
ることができる。上記ウォータベッドとして、使用時に
おいて水の流動を抑制させるなどの理由から、図5
(A)に示すように、分割された複数のウォータバッグ
51をフレーム50内に収納して構成したものが知られ
ている。
【0003】これらのウォータバッグ51は、長方形状
シートの対向辺同士を接合することにより同図(B)に
示すように形成した筒状シート体53と、該筒状シート
体53の両開口部を密閉する一対の平板状の閉塞シート
52,52とにより構成されている。上記の密閉は、筒
状シート53の開口部内側端と閉塞シート体52の内側
端とを重ね合わせ、該重ね合わせ部Eを高周波により融
着することで達成される。図5(C)は、上記のように
して構成したウォータバッグ51を示しており、該ウォ
ータバッグ51は接合部の周Cに沿って耳Eが形成され
ている。なお、図には表れていないが、上記筒状シート
体53または閉塞シート52には注水口が設けられる。
【0004】しかし、このようにして構成したウォータ
バッグでは、以下に述べるような問題がある。ウォータ
ベッド使用時において、水圧pは接合部付近で、図5
(D)実線矢印で示すように面に垂直に加わる。この結
果、筒状シート体53と閉塞シート52との接合部に
は、同図白抜き矢印で示すように、接合部を広げるよう
な方向の張力Tが働く。接合部においては、上記張力T
は接合部を引き裂く方向に働くが、これに加えて、高周
波融着された接合部は、シート厚が他の部分よりやや薄
くなっているので、通常の使用状態において容易に接合
部付近に亀裂が生じるおそれがある。
【0005】さらに、図5(A)のQで示すようなウォ
ータバッグ51同士の境界部分では、耳Eが人体の一部
に当たるのでベッドの使用感が低下するといった不都合
がある。しかも、接合部の耳E部分に図5(D)の点線
矢印で示すような外力が繰り返し加えられると、該耳部
分の周Cに疲労が徐々に生じ、上記接合部の亀裂の発生
が助長されるといった不都合がある。
【0006】本考案は、上記のような問題点を解決する
ために提案されたものであって、ウォータバッグ端部に
おける水漏れ発生を防止し、該ウォータバッグの端部に
おける当たりの悪さを解消し得る、ウォータベッド用ウ
ォータバッグを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案のウォータベッド
用ウォータバッグは、少なくとも一方の端が開口した筒
状のバッグ本体部の開口部が、カップ状部材により、該
カップ状部材の開口端の内面とバッグ本体部の開口端の
外面とが接合した状態で、または該カップ状部材の開口
端の外面とバッグ本体部の開口端の内面とが接合した状
態で、閉塞されてなることを特徴とする。
【0008】ここで、「バッグ本体部」とは、閉塞され
るべき開口した端部を有するウォータバッグの構成要素
を言う。また、「カップ状部材」とは、例えば、真空成
形,ブロー成形,射出成形,圧空成形等の各種製法によ
り形成し、あるいは展開シートを高周波融着等によりカ
ップ状に組み立てて構成した、上記開口部を閉塞する部
材を言う。カップ状部材は、カップ状部材の開口端の内
面とバッグ本体部の開口端の外面とが接合した状態で
(カップ状部材がバッグ本体部の開口端を外側から覆う
ように)ウォータバッグ開口部を閉塞してもよいし、カ
ップ状部材の開口端の外面とバッグ本体部の開口端の内
面とが接合した状態で(カップ状部材がバッグ本体部の
開口端部の内側に位置するように)ウォータバッグ開口
部を閉塞してもよい。
【0009】ウォータバッグの形状は概略直方体形状の
ものを含むことは勿論、断面形状が円形、あるいは楕円
形状のものも含む。例えば、バッグ本体部およびカップ
状部材の素材は、両者を接着により接合する場合には、
使用する接着剤の種類により該接着剤により強固に接着
されるものが適宜選定される。高周波融着により接合す
る場合には、PVC等の高周波により相互に融着する素
材が選定される。
【0010】
【作用】本考案では、カップ状部材が、両端または一方
の端が開口した筒状のバッグ本体部の開口部を閉塞する
に際し、カップ状部材の開口端とバッグ本体部の開口端
とは、接着剤によりあるいは高周波融着等の他の接合手
段により、耳が形成されることなく接合される(実施例
の図1(D)参照)。ウォータベッドの使用時において
は、上記接合部には、ウォータバッグの形状に沿って強
い張力Tが生じる。本考案では、該カップ状部材の開口
端の内面(または外面)と、バッグ本体部の開口端の外
面(または内面)とが接合した状態で閉塞されている。
したがって、上記張力Tはカップ状部材とバッグ本体部
との接合面に平行に形成されることになる(実施例の図
1(E)参照)。
【0011】このため、接合部の接合強度は、接合部に
加わる張力Tを線で負担する従来のウォータバッグと比
較して(図5(D)参照)、上記張力Tを面で負担する
本考案の場合の方が圧倒的に大きくなり、バッグ端部に
おける亀裂等に起因する水漏れが防止される。また、ベ
ッド使用時において、身体がウォータバッグの端部に当
たっても、該端部には耳が存在しないので、快適なウォ
ータベッドの使用感を得ることができる。
【0012】
【実施例】図1(A)〜(E)は本考案のウォータバッ
グの一実施例を示す説明図である。本実施例では、カッ
プ状部材2,2によるバッグ本体部端部3の閉塞を、接
着剤を用いて行う場合を示しており、同図(A)はカッ
プ状部材をバッグ本体部に接合する前の状態を示す図、
(B)は上記接合の際のカップ状部材2,2とバッグ本
体部3の状態を示す図、(C)は(B)における接合部
αの断面図、(D)はウォータバッグの全体を示す図、
(E)はウオータバッグ使用時における作用を説明する
ための図である。
【0013】同図(A)において、カップ状部材2は、
真空成形,ブロー成形等により一体成形されたものが使
用されている。バッグ本体部3は、長方形状シートの一
組の対向辺の端部(接合代)同士を重ね合わせて、接着
や高周波融着等により接合することにより筒状に構成さ
れている。カップ状部材2とバッグ本体部3は、必ずし
も同一素材により構成する必要はなく、接着剤が両者に
対して接合強度を有してさえいれば、異なる素材を使用
できることは勿論である。
【0014】本実施例では、カップ状部材2の開口部が
バッグ本体部3の開口部を外側から覆うようにウォータ
バッグを構成するので、カップ状部材2の内周と、バッ
グ本体部3の外周とが略同一となるように、両者を設計
してある。カップ状部材2の内面とバッグ本体部3の外
面の何れかの接合代部分、あるいは双方の面の接合代部
分に接着剤を塗布し、同図(B)に示すように両者の接
合面部分を平坦にした状態で接合する。
【0015】この場合、接合代からウォータバッグの内
部に接着剤が漏れて、該ウォータバッグの内面同士が接
着される危険がある場合には、接着を阻止するべき部分
に、該接着剤により接着不能な材料により製造されたテ
ープ、あるいは該接着剤を遮蔽するような薬剤を、貼着
あるいは塗布しておけば、ウォータバッグの内面同士の
誤接着が防止できる。このようにして、同図(D)に示
すウォータバッグ1が製造される。
【0016】同図(E)に示すように、ウォータバッグ
1に水が注入された際には、該ウォータバッグ1の内面
には同図実線矢印で示す圧力pが作用する。この圧力p
により、カップ状部材2とバッグ本体部3との接合部
(同図(E)では接合面Sで示す)には、バッグ本体部
3の長さ方向に沿って張力T(ウォータベッド使用時に
は特に、この張力は強大となる)が生じる。本実施例で
は、カップ状部材2の開口端の内面と、バッグ本体部3
の開口端の外面とが接着して閉塞されているので、張力
Tはカップ状部材2とバッグ本体部3との接合面Sに平
行に形成されることになる。このため、接合面Sの接合
強度は、接合部に加わる張力を線で負担する従来のウォ
ータバッグ(図5(D)参照)と比較して、圧倒的に大
きくなり、バッグ端部における水漏れが防止される。
【0017】図2および図3は、本考案のウォータバッ
グの他の実施例を示す図である。本実施例では、カップ
状部材によるバッグ本体部端部の閉塞を、高周波融着に
より行う場合を示している。この場合、カップ状部材2
およびバッグ本体部3は、共に高周波融着に適する素材
(PVC等)が使用される。
【0018】本実施例では、まず、図2(A)に示すよ
うに、長方形状シートの一組の対向辺の端部同士を重ね
合わせて、筒状のバッグ本体部3を形成する。このと
き、重ね合わせた部分の中程に非接合部分21ができる
ように、バッグ本体部3の両端のみを接合(同図(A)
ではこの接合部を22で示す)する。この接合部22
は、後述するように高周波融着が可能であるので、接合
強度は必ずしも十分でなくてもよい。
【0019】つぎに、図2(B)に示すように、カップ
状部材2の開口部が該バッグ本体部3の端部開口部分を
外側から覆うように被せると共に、上記非接合部分21
から、逆L字形の下部電極31を、逆Lの先端がバッグ
本体部3の端部の開口部分に位置するように挿入する。
この後、図2(C)に示すように、上部電極32と下部
電極31とにより、カップ状部材2とバッグ本体部3と
の開口端の重ね合わせ部分を高周波により融着する。
【0020】本実施例では、更にこの後図3(A)に示
すように、カップ状部材2またはバッグ本体部3に設け
られる図示しない注水口から棒状の下部電極33をバッ
グ本体部3に挿入し、同図(B)に示すように該下部電
極33と上部電極34とにより非接合部分21を高周波
融着する。なお、下部電極33のバッグ本体部3内部へ
の挿入は、前記非接合部分21の開口部から行ってもよ
いが、この場合には、リード線は上記注水口を介して下
部電極33と接続する。前述したように、接合部22の
接合強度が十分でない場合には、該接合部分22も併せ
て融着する。そして、上記融着を行った後、上記の図示
しない注水口から棒状の下部電極33を抜き出して一連
の作業を終了する。
【0021】なお、図示はしないが、図1あるいは図2
および図3のようにしてカップ状部材2とバッグ本体部
3とを接合した後、更にこれらの接合部分をテープ状部
材により補強接合することもできる。
【0022】図4は、一対のカップ状部材12,13を
使用する実施例を示す図であり、(A)は両部材12と
13とを接合する前の状態を示す図、(B)は両部材1
2と13とを接合して製造したウォータバッグ11の全
体図である。同図(A)に示す一対のカップ状部材1
2,13は、相互に嵌め合わされて同図(B)に示すウ
ォータバッグが製造されるが、この場合には、カップ状
部材12,13の何れか(例えば、カップ状部材13)
がバッグ本体部に対応することになる。なお、図1の場
合と同様、図4(A),(B)におけるカップ状部材1
2,13は、真空成形、ブロー成形等により一体成形さ
れたものが使用できる。また、両カップ状部材12,1
3の接合は、接着により行ってもよいし、高周波融着に
より行ってもよい。
【0023】
【考案の効果】本考案は、カップ状部材によりバッグ本
体部の開口部を、カップ状部材の開口端の内面または外
面とバッグ本体部の開口端の外面または内面とが接合し
た状態で閉塞している。したがって、接合部に加わる張
力は接合面と平行に加えられるため、接合部の強度が従
来と比較して飛躍的にアップするので、バッグの端部に
おける水漏れの危険がない。また、接合部に耳が形成さ
れないので、接合部が繰り返し折り曲げられることによ
り生じる水漏れが皆無となり、またウォータベッドの使
用感も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図であり、(A)は開
口部閉塞前の状態を、(B)は閉塞する際の状態を、
(C)は(B)のα部における拡大断面を、(D)は閉
塞後の状態を、(E)はカップ状部材とバッグ本体部と
の接合部に作用する張力をそれぞれ示す図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す図であり、(A)は
バッグ本体部を形成する長方形状シートが非接合部分を
残して筒状に接合された状態を、(B)および(C)は
上部および下部電極によりカップ状部材とバッグ本体部
とを接合する際の様子をそれぞれ示す図である。
【図3】同図(A)は、図2(A)の非接合部分から棒
状の下部電極をバッグ本体部内に挿入する際の状態を、
(B)は該挿入後に上部および下部電極により上記非接
合部分を融着する様子をそれぞれ示す図である。
【図4】一対のカップ状部材を用いてバッグ本体部を製
造する場合の本考案の実施例を示す図であり、(A)は
両カップ状部材を嵌め合わせる前の状態を、(B)は該
嵌め合わせの後の状態をそれぞれ示す図である。
【図5】従来技術を説明するための図であり、(A)は
複数のウォータバッグにより構成されたウォータベッド
を示す図、(B)は開口部閉塞前の状態を、(C)は閉
塞後の状態を、(D)は接合部の状態をそれぞれ示す図
である。
【符号の説明】
1,11 ウォータバッグ 2,12 カップ状部材 3,13 バッグ本体部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の端が開口した筒状のバ
    ッグ本体部の開口部が、カップ状部材により、該カップ
    状部材の開口端の内面とバッグ本体部の開口端の外面と
    が接合した状態で、または該カップ状部材の開口端の外
    面とバッグ本体部の開口端の内面とが接合した状態で、
    閉塞されてなることを特徴とするウォータベッド用ウォ
    ータバッグ。
JP1992026898U 1992-03-31 1992-03-31 ウォータベッド用ウォータバッグ Expired - Lifetime JPH0736521Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992026898U JPH0736521Y2 (ja) 1992-03-31 1992-03-31 ウォータベッド用ウォータバッグ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992026898U JPH0736521Y2 (ja) 1992-03-31 1992-03-31 ウォータベッド用ウォータバッグ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0576367U JPH0576367U (ja) 1993-10-19
JPH0736521Y2 true JPH0736521Y2 (ja) 1995-08-23

Family

ID=12206063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992026898U Expired - Lifetime JPH0736521Y2 (ja) 1992-03-31 1992-03-31 ウォータベッド用ウォータバッグ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0736521Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0576367U (ja) 1993-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4126167A (en) Gastric tube drainage bag
JP2008507301A (ja) スプリング部材を備える漏出防止封入手段
JP4429581B2 (ja) 製袋方法
JPH0736521Y2 (ja) ウォータベッド用ウォータバッグ
JP3235988B2 (ja) 紐付き風船及びその製造方法
JPH034583U (ja)
JPH0349762A (ja) 輸液用バッグおよびその製造方法
US20060027946A1 (en) Producing method for air bag
JP2934851B2 (ja) 逆止弁付き袋体
JPH0467450B2 (ja)
JP2004041599A (ja) 止血器具
JPS601081Y2 (ja) 液体容器
JP4010746B2 (ja) ガラス接合バッグ
JPS6125793Y2 (ja)
JP4293512B2 (ja) 密閉型電池
JPH0219283A (ja) 注入しやすい弁体つき気密袋
CN214777743U (zh) 一种软包装侧边一次对折成型八边封袋
JPH07148225A (ja) 医療用プラスチック容器の口部並びに医療用プラスチック容器の製造方法
JPH05184642A (ja) 医療容器の口部及び医療容器
JP3766066B2 (ja) チューブ容器胴部
CN201147492Y (zh) 单管马鞍式单室输液袋
JPH01267161A (ja) 逆止性弁腔を設けた気密袋
JPH02255147A (ja) 輸液用プラスチック容器
JPH0445236U (ja)
JPH0796948A (ja) 逆止弁構造付き封入体およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees