JPH0736122Y2 - 三連気化器のアイシング防止装置 - Google Patents

三連気化器のアイシング防止装置

Info

Publication number
JPH0736122Y2
JPH0736122Y2 JP14516887U JP14516887U JPH0736122Y2 JP H0736122 Y2 JPH0736122 Y2 JP H0736122Y2 JP 14516887 U JP14516887 U JP 14516887U JP 14516887 U JP14516887 U JP 14516887U JP H0736122 Y2 JPH0736122 Y2 JP H0736122Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling water
passage
vaporizer
pipe
flow chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14516887U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6449657U (ja
Inventor
富夫 平林
博司 山添
Original Assignee
株式会社京浜精機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社京浜精機製作所 filed Critical 株式会社京浜精機製作所
Priority to JP14516887U priority Critical patent/JPH0736122Y2/ja
Publication of JPS6449657U publication Critical patent/JPS6449657U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0736122Y2 publication Critical patent/JPH0736122Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Means For Warming Up And Starting Carburetors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は機関へ供給する混合気の量及び濃度を調整,制
御する気化器に関し、特に三連気化器の運転中に発生す
るアイシングの防止装置に関する。
〔従来の技術〕
機関のアイドリング運転あるいはオフアイドリング運転
時において絞り弁は低開度に保持されるものであり、か
かる運転時には絞り弁に対応して開口するパイロットア
ウトレット孔、バイパス孔等のいわゆる低速混合気通路
より混合気は気化器本体の吸気道内へ吸出される。
このとき、混合気を形成する燃料としてのガソリンは気
化潜熱を気化器本体の特に低速混合気通路の周囲よりう
ばうもので、低速混合気通路の周囲の吸気道は冷却され
る。
特に低速混合気通路の周囲の吸気道の内壁は0℃以下に
冷却する場合がある。
かかる状態において、空気中に多量に水分が含まれた高
い湿り空気状態の空気が気化器の吸気道内に吸入される
と湿り空気は冷却された吸気道の内壁の温度において過
飽和の状態となり空気中の水分が吸気道の内壁に結氷し
て低速混合気通路の吸気道への開孔を閉塞して機関の運
転を不調に至らしめる場合がある。
かかる問題点を解決する手段として実公昭36-5205号公
報がある。すなわち、ラジエター内の冷却水をオリフィ
スの周囲に通路をもって循環させたものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
かかる従来のものによると、オリフィスの周囲は冷却水
によって加熱されて、オリフィスの周囲の温度を上昇さ
せ得るものでは有るが、特に気化器本体に穿設された通
路をもってオリフィス近傍の気化器本体を効率良く加熱
することが困難である。
すなわち、冷却水は上方の位置より下方の位置への単な
る直線状の通路を流出するので冷却水が気化器本体へ熱
を与える放熱面積を大きく取ることが困難である。
そして、かかる直鎖状の冷却通路をもって充分な放熱面
積を得んとすると、通路の直線距離を充分長く取る必要
があり、これによると気化器全体が大型化して機関全体
の設計的自由度が制限されて好ましくない。
そして、特に三連気化器に採用した時に限られた範囲に
おさめることが極めて難しい。
また、従来の気化器にアイシング防止装置を例えば霧の
発生の多いヨーロッパ向け仕様としてオプション的に採
用する際等、前述の如き、気化器の大型化は好ましくな
い。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案になる三連気化器のアイシング防止装置は、前記
不具合点に鑑みなされたもので、冷却水通路を流れる冷
却水の気化器本体に対する加熱特性の秀れたコンパクト
な前記装置を提供することにあり、前記目的達成の為
に、気化器本体を貫通する吸気道内に絞り弁を配置し、
該絞り弁に対応して低速混合気通路を設けた気化器本体
を側方に三個配置した三連気化器において、 低速混合気通路に対応して、一端が開口する冷却水貯溜
凹部を設け、該冷却水貯溜凹部の開口端部を閉塞部材に
て閉塞することによって冷却水貯溜室を形成し、前記閉
塞部材を、閉塞部材が冷却水貯溜室に開口する開口端部
より下方に有底状の凹部を穿設するとともに、該凹部の
底面より管を閉塞部材の開口端部より上方に突起して開
口し、凹部と管の外周とによって流れ室を形成し、 中間の気化器の流れ室に単数の冷却水導入路を開口し、
管の下端部に複数の冷却水流出路を開口するか、又は同
流れ室に複数の冷却水流出路を開口し、管の下端部に単
数の冷却水導入路を開口し、一方、両端の各気化器の流
れ室に冷却水導入路又は冷却水流出路の何れか一方を開
口し、管の下端部に冷却水流出路又は冷却水導入路の何
れか一方を連絡し、 中間の気化器の冷却水流出路と両端の気化器の冷却水導
入路とを各々連結してなるものである。
〔作用〕
三連気化器の中間の気化器の冷却水貯溜室の低部に開口
する冷却水導入路より冷却水貯溜室内へ供給された冷却
水は、流れ室内を上昇しつつ冷却水貯溜室を冷却水で満
たし、その後、管の先端開口部より管内を流下して冷却
水流出路より流出するものである。
そして、一方の冷却水流出路より流出した冷却水は一端
の気化器の冷却水導入路より流れ室内に供給され冷却水
貯溜室を満たした後に管を通って冷却水流出路より排出
される。
また、他方の冷却水流出路より流出した冷却水は他端の
気化器の冷却水導入路より流れ室内に供給され、冷却水
貯溜室を満たした後に管を通って冷却水流出路より排出
される。
〔実施例〕
以下、本考案になる三連気化器のアイシング防止装置の
一実施例を図によって説明する。
三連気化器をその左方よりの第1気化器H1,第2気化器
H2,第3気化器H3とよりなり、まず、三連気化器を構成
する単一の気化器Hについて説明する。
1は内部を吸気道2が貫通した気化器本体であって、そ
の下部には浮子室3を形成する浮子室本体4が配置され
る。吸気道2には気化器本体1に回転自在に軸支された
絞り弁軸5が貫通するとともに、該絞り弁軸には吸気道
2を開閉する絞り弁6が取着される。
絞り弁6に対応した吸気道2には、パイロットアウトレ
ット孔、バイパス孔、等の低速混合気通路7が開口する
もので、本例においては低速混合気通路7としてのバイ
パス孔が示される。
この低速混合気通路7は、その下部をプラグ8にて閉塞
され、そのプラグ8より下方に一端が開口する冷却水貯
溜凹部9が連設される。そして、この冷却水貯溜凹部9
の開口部を閉塞部材10にて閉塞することによって、冷却
水貯溜凹部9に冷却水貯溜室11を形成する。
12は、閉塞部材10の冷却水貯溜室11への開口端部Aより
下方に穿設された有底状の凹部であって、その凹部12の
底面Dより管13が突起して配置されるものでこの管13の
冷却水貯溜室11への開口端部Eは閉塞部材10の開口端部
Aより冷却水貯溜室11側へ突出して上方位置に開口す
る。
そして、凹部12と管13の外周とによって流れ室14が形成
されるもので、この流れ室14に冷却水導入路15が開口
し、一方、管13の下端部には冷却水流出路16が連絡され
る。尚、第2気化器H2の冷却水流出路162は左右に2本
分岐される。
そして、以上の構成よりなる単一の気化器Hを側方に
H1,H2,H3複数個配置して三連気化器とするものであり、
各気化器の絞り弁軸5は図示せぬ連絡部材にて連絡され
るものであり、また各気化器は各気化器本体1にビスP
にて螺着される取付ステー20によって一体的に固着され
る。
そして、この取付けステー20によって閉塞部材10は気化
器本体1に押圧保持される。
すなわち、10Aは閉塞部材10に設けた取付け段部であっ
て、該取付け段部10A上のステー20に押圧孔20Aが穿設さ
れるものであり、各気化器本体1に取付けステー20を螺
着することによって押圧孔20Aをして閉塞部材10の取付
け段部10Aを押圧保持するものである。
そして、中間に位置する第2気化器H2の一方の冷却水流
出路162を一端の第1気化器H1の冷却水導入路151に連結
管30にて連結し、第2気化器H2の他方の冷却水導出路16
2を他端の第3気化器H3の冷却水導入路153に連結管30に
て連絡される。そして、第2気化器H2の冷却水導入路15
2よりラジエター(図示せず)内の冷却水を供給するも
のである。
次にその作用について説明する。
機関が運転されると、ラジエター内の暖められた冷却水
は水ポンプ(図示せず)によって、第2気化器H2の冷却
水導入路152に導入される。
この冷却水導入路152よりの冷却水は、まず流れ室142
に供給され、流れ室142内を満たした後に冷却水貯溜室1
12内へ導入される。そして冷却水貯溜室112内の冷却水
面を徐々に上昇させ、遂には管132の先端の開口端部E
より冷却水は溢流し、この溢流した冷却水は管132の内
部を通って冷却水流出路162より排出される。
そして、一方の冷却水流出路162の冷却水は連結管30を
介して第1気化器H1の冷却水導入路151に供給される。
この冷却水は第1気化器H1の流れ室141内へ供給され、
流れ室141内を満たした後に冷却水貯溜室112内へ導入さ
れる。そして冷却水貯溜室111内の管131の先端の開口端
部Eより冷却水は溢流し、この溢流した冷却水は管131
の内部を通って冷却水流出路161よりラジエターへ還流
される。
また他方の冷却水流出路162の冷却水は連結管30を介し
て第3気化器H3の冷却水導入路153に供給され、この冷
却水もまた前記第1気化器H1に導入された冷却水と同様
に流れ室143−冷却水貯溜室113−管133と循環し、冷却
水流出路163より排出される。
尚、本実施例は流れ室14内に冷却水導入路15を接続し、
管13に冷却水流出路16を接続したが、流れ室14内に冷却
水排出路16を接続し、管13に冷却水導入路15を接続して
も良いもので、機関全体のレイアウト上より決定され
る。
又、本実施例は第2気化器H2の流れ室142に単一の冷却
水導入路152を連絡し、管132に複数の冷却水排出路162
を連絡したが、流れ室142に複数の冷却水排出路162を連
結し、管132に単一の冷却水導入路162を連絡し、該冷却
水導入路にラジエターの冷却水を供給するようにしても
良い。
〔考案の効果〕
以上の如く、本考案になる三連気化器のアイシング防止
装置によると、次の効果を有する。
冷却水は三連気化器を構成する中間部の気化器より
それぞれ側方の気化器へ供給されるので、冷却水は三連
気化器の半分に相当する気化器の通路を加熱すればよ
く、各気化器の冷却水による温度上昇度を高めることが
できると共に各気化器の温度を同一温度に均等にするこ
とができ、特に機関始動直後のアイシング防止に役立つ
ものである。
気化器本体に付与される冷却水は、例えば、冷却水
導入路−流れ室−冷却水貯留室−管−冷却水流出路と順
次循環するものであり、流れ室内を冷却水が流れるとき
に閉塞部材より早期に冷却水の温度を気化器本体に付与
することができ、また管内に溢流する冷却水もまた閉塞
部材を暖めて気化器本体を暖めることができるものであ
る。
すなわち、冷却水の通過流路長(面積)を単一の長さを
有する閉塞部材内にあって二重にその通過路長を得るこ
とができたので特に気化器本体への加熱特性の秀れたア
イシング防止装置を提供できたものである。
そして、特に三連気化器において、一端の気化器から他
端の気化器へ行くに従って、冷却水の気化器本体に対す
る加熱特性が低下するが放熱通路を充分に確保できるの
で、各気化器本体を効率よく暖めることが可能となった
ものである。
各気化器の閉塞部材の取付けは、気化器を連結する
ステープレートを取着する際に同時に行なうことができ
たので格別な取り付け部材、例えば取付けナット等を用
意する必要がなく三連気化器として安価なアイシング防
止装置を提供できるものである。
かかる閉塞部材によると流れ室と管とを略同心的に
配置できるので閉塞部材をコンパクトにまとめることが
可能となったものであり、従来への気化器の採用が容易
となったものである。
また冷却水貯留室内において冷却水の流れは、略18
0度反転するので、その際に冷却水貯留室内の上部に残
存する空気をまき込んで流出させるので、残存空気によ
る熱伝達性の悪化、空気泡の熱膨張による通路間のベー
パーロックを解消できる。
【図面の簡単な説明】 図は本考案になる三連気化器のアイシング防止装置を示
す縦断面図である。 1……気化器本体、7……低速混合気通路 10……閉塞部材、11……冷却水貯留室 13……管、14……流れ室 15……冷却水導入路、16……冷却水流出路 20……取付けステー、H1……第1気化器 H2……第2気化器、H3……第3気化器

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】気化器本体を貫通する吸気道内に絞り弁を
    配置し、該絞り弁に対応して低速混合気通路を設けた気
    化器本体を側方に3個配置した三連気化器において、 低速混合気通路に対応して、一端が開口する冷却水貯溜
    凹部を設け、該冷却水貯溜凹部の開口端部を閉塞部材に
    て閉塞することによって冷却水貯溜室を形成し、前記閉
    塞部材を、閉塞部材が冷却水貯溜室に開口する開口端部
    より下方に有底状の凹部を穿設するとともに、該凹部の
    底面より管を閉塞部材の開口端部より上方に突起して開
    口し、凹部と管の外周とによって流れ室を形成し、 中間の気化器の流れ室に単数の冷却水導入路を開口し、
    管の下端部に複数の冷却水流出路を開口するか、又は同
    流れ室に複数の冷却水流出路を開口し、管の下端部に単
    数の冷却水導入路を開口し、一方、両端の各気化器の流
    れ室に冷却水導入路又は冷却水流出路の何れか一方を開
    口し、管の下端部に冷却水流出路又は冷却水導入路の何
    れか一方を連絡し、 中間の気化器の冷却水流出路と両端の気化器の冷却水導
    入路とを各々連結してなる三連気化器のアイシング防止
    装置。
JP14516887U 1987-09-22 1987-09-22 三連気化器のアイシング防止装置 Expired - Lifetime JPH0736122Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14516887U JPH0736122Y2 (ja) 1987-09-22 1987-09-22 三連気化器のアイシング防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14516887U JPH0736122Y2 (ja) 1987-09-22 1987-09-22 三連気化器のアイシング防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6449657U JPS6449657U (ja) 1989-03-28
JPH0736122Y2 true JPH0736122Y2 (ja) 1995-08-16

Family

ID=31413524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14516887U Expired - Lifetime JPH0736122Y2 (ja) 1987-09-22 1987-09-22 三連気化器のアイシング防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0736122Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6449657U (ja) 1989-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2687140B2 (ja) 舶用エンジンの冷却装置
US5118451A (en) Fuel vaporization device
US4665879A (en) Fuel evaporation apparatus and method
JPH0736122Y2 (ja) 三連気化器のアイシング防止装置
CA1052208A (en) Engine with vapor heat transfer capsule for intake mixture heating
JP3240795B2 (ja) Egrガス冷却構造
JPH0736121Y2 (ja) 多連気化器のアイシング防止装置
JP2002227726A (ja) 内燃機関の燃料供給装置
JPS6143213A (ja) 内燃機関の沸騰冷却装置
US4133327A (en) Fuel vaporizing heat exchanger for an internal combustion engine
US4029065A (en) Carburetor
JP2515370Y2 (ja) 多連気化器のアイシング防止装置
US4022172A (en) Manifold heat exchanger
RU1801794C (ru) Отопитель-воздухоохладитель
US2713857A (en) Manifolding system with four-barrel carburetor
JPH0741878Y2 (ja) バタフライ絞り弁型多連気化器の加温装置
JPS6323572Y2 (ja)
JPH06221225A (ja) 気化器のアイシング防止装置における冷却水循環パ イプ
JPS6145067B2 (ja)
US4169442A (en) Carburetor de-icer
JP3323379B2 (ja) 水冷式ガスエンジン
JPH073005Y2 (ja) 吸気加熱装置
JP2539156Y2 (ja) 気化器の加温装置
JPS6060242A (ja) 沸騰冷却式エンジン
JPH0734173Y2 (ja) 内燃機関における冷却装置