JPH073611Y2 - 電磁アクチュエータ - Google Patents

電磁アクチュエータ

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JPH073611Y2
JPH073611Y2 JP10913390U JP10913390U JPH073611Y2 JP H073611 Y2 JPH073611 Y2 JP H073611Y2 JP 10913390 U JP10913390 U JP 10913390U JP 10913390 U JP10913390 U JP 10913390U JP H073611 Y2 JPH073611 Y2 JP H073611Y2
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JP
Japan
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electromagnetic
temperature
change
electromagnetic coil
plunger
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Application number
JP10913390U
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JPH0465416U (ja
Inventor
郁夫 成島
浩 奈良
Original Assignee
三輪精機株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、電磁弁等の駆動用手段として用いられる電磁
アクチュエータに関し、特に電磁コイル部の温度変化に
よって生じる起磁力の変化分を補償した電磁アクチュエ
ータの改良に関する。
(従来の技術) この種、電磁アクチュエータとして、第3図に例示する
ように、電磁コイル1によって励磁される一方の磁極2
に対して空隙Sを介在させて電磁プランジャ3の一端を
対置し、前記電磁コイル1による励磁によって該電磁プ
ランジャ3を作動させるものが知られている。なお、図
中、4は他方の磁極、5は前記電磁プランジャ3に固着
された作動子を示し、用途例として流体バルブのスプー
ル駆動用として用いた場合を示したものである。
(考案が解決しようとする課題) ところで、前記従来の電磁アクチュエータは、その電磁
コイル部1の温度が、雰囲気温度の変化やそれ自体の稼
働電流による発熱等により変化すると、前記電磁プラン
ジャ3の動作特性が変化してしまい、これにより種々の
不具合を派生するという欠点があった。例えば、電磁コ
イル1部の温度が上昇すると、そのコイル自体の抵抗値
が増大するため、コイルを流れる電流値が減少して起磁
力が減少してしまい、その結果、前記電磁プランジャ3
に対する吸引力が減少してしまうため、アクチュエータ
としての出力を不正確なものにしてしまい、場合によっ
ては出力不足のため、用途側、すなわち前記例の流体バ
ルブ等において誤動作や動作不能等の不具合を派生する
原因にもなっていた。そこで、従来技術においては、こ
の事態を避けるため、温度上昇時においても十分な吸引
力を確保すべく、電磁コイル1を大型化することにより
対処していた。しかしながら、これとても、コストアッ
プにつながると共に、設置場所にも制約がでる場合があ
るばかりでなく、結局、前記アクチュエータの出力とし
ての不正確性は何等解決されていないという問題があっ
た。
本考案は、この点に鑑み、簡単な構成により、前記従来
技術の欠点を解消して、電磁コイル部分の温度に変化が
生じても、これを補償して正確な出力が可能な電磁アク
チュエータを提供するところにその目的がある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、前記課題を解決するため、電磁コイル部の温
度変化に伴う抵抗値変化によって生じる起磁力の変化分
を補償するのに見合った熱膨張特性を有する温度補償部
材を電磁プランジャ部に配設し、該温度補償部材の前記
温度変化に伴う熱変形による前記電磁プランジャと磁極
との空隙の自動調整によって、前記起磁力の変化分を補
償するという技術手段を採用した。
(作用) 以上の解決手段を採用した結果、本考案は、電磁コイル
部に温度変化が生じたとしても、それに伴って前記温度
補償部材が熱変形することによって、電磁プランジャと
磁極との空隙が自動調整されて、前記起磁力の変化分を
補償するため、アクチュエータとしての出力精度を大幅
に改善できるという優れた作用を奏する。
(実施例) 次に、第1図及び第2図に基づいて本考案の実施例につ
いて説明する。
先ず、第1図に基づいて本実施例の構成について説明す
ると、図中、1は電磁コイル、2は一方の磁極、3は電
磁プランジャ、4は他方の磁極、5は作動子を示し、そ
れぞれ前記従来のものと変わりがない。6は本考案の特
徴である温度補償部材であり、後述する熱膨張係数及び
その長さにより決まる所定の熱膨張特性を有し、かつ上
板7に固着されて前記電磁プランジャ3に形成された凹
部内に配設されている。なお、図中、8は本電磁アクチ
ュエータによって駆動される流体バルブ本体、9はスプ
ール、10は復帰用バネ、11はOリングをそれぞれ示す。
次に、第2図に基づいて本実施例の作動関係について説
明する。図中、線Aは、例えば、運転開始時等の、電磁
コイル1が低温時において、該電磁コイル1に流れる電
流値Iaに基づいて生じる起磁力の下での、磁極2と電磁
プランジャ3との間の寸法、すなわち前記空隙Sと吸引
力Fとの関係を示したものであり、また線Bは、前記電
磁コイル1自体の発熱や雰囲気温度の変化によって前記
電磁コイル1の温度が上昇した場合の電流値Ibに基づい
て生じる起磁力の下での、前記関係を示したものであ
る。これら線A及び線Bに対比してみれば明らかなとお
り、同じ空隙、例えば、電磁プランジャ3が最も後退し
たときの停止位置Saにおいては、ΔF1の吸引力の変動が
生じてしまうことになる。したがって、これに対する対
策を講じていない前記従来のものは、前記温度上昇時に
おいて、吸引開始時、すなわち電磁プランジャ3の最も
後退した停止位置Saでの吸引力が、低下してしまうた
め、前記流体バルブの作動上において、不具合が生じて
しまうことがあった。
これに対して、本考案の実施例においては、前述のよう
に、所定の熱膨張特性を有する温度補償部材6を、上板
7に固着すると共に、電磁プランジャ3に形成された凹
部内に配設したので、該温度補償部材6が電磁プランジ
ャ3の最も後退した位置、すなわち停止位置を規制する
ストッパーとして機能するため、この温度補償部材6自
体の熱膨張係数及びその流れの選定により、前記電磁プ
ランジャ3の温度変化後の停止位置Sbを選択することに
より、前記電磁コイル1部の温度変化に対する空隙Sの
変化量ΔSを自由に選定できることになる。
次に、この温度補償部材6の熱膨張特性の選定の仕方に
関して説明すると、この場合、周知の如く、電磁コイル
1の抵抗値はその温度変化に対して比例的に変化し、そ
の結果、該電磁コイル1を流れる電流値、延いてはその
稼働電流に基づいて生じる起磁力が前記温度変化に対し
て反比例的に変化するため、これにより磁極2の電磁プ
ランジャ3に対する吸引力も変化してしまうことにな
る。これを補償するには、この吸引力の変化分ΔF1を解
消ないし最小にするところの空隙Sの変化量ΔSが得ら
れるよな熱膨張係数及び長さを有する組合せを選定すれ
ばよい。例えば、第2図の如く、電磁コイル1部に所定
の温度変化が生じた場合にその特性曲線が線Aから線B
に変化する場合を想定すると、この場合、前記温度補償
部材6の材質として、該温度補償部材6が前記所定の温
度変化によってΔSだけ熱膨張するような熱膨張係数の
ものを選定すれば、吸引力Fの変動量をΔF1からDF2に
減少させることができることになる。したがって、種々
の温度条件において、このΔF2が最小になるような熱膨
張特性を、実験データ等から選定すればよい。なお、こ
の熱膨張特性の選定に当たっては、理論計算から求める
ことも可能ではあるが、この種電磁アクチュエータは、
その構造上、電磁コイル1部と温度補償部材6との放熱
条件等が異なるため、両者間の温度条件にも微妙な差異
が生じる場合が多いので、きめ細かい実験データをとっ
て、それにより選定するのが望ましい。
なお、この場合、前述のように、電磁プランジャ3が最
も後退した停止位置が前記温度補償部材6の熱変形によ
りΔSだけ変動することにより、他方の停止位置Scを規
制する用途側おストッパー手段にもよるが、そのストロ
ーク自体もLaからLbへ変動する場合も生じるが、実際に
は、前記ΔSは極めて僅少なため、用途側、例えば、前
記流体バルブのスプール9の具体的形状の選定等によっ
て、充分対応し得る設定的事項である。
また、前記温度補償部材の具体的形状及び設定場所に関
しては、要は電磁プランジャに対してストッパーとして
の機能を奏するものであれば足りるので、他の構成等に
応じて変形し得ることもいうまでもない。
(考案の効果) 本考案は、以上の構成の採用により、次の効果を得るこ
とができる。
(1) 電磁コイル部の温度が、それ自体の稼働電流に
よる発熱あるいは雰囲気温度の変化等によって変化した
としても、前記温度補償部材の補償作用によって、吸引
力の変動を殆ど抑えることができるので、電磁アクチュ
エータとしての出力精度を大幅に改善できる。
(2) したがって、この電磁アクチュエータの用途側
である、例えば、前記流体バルブ等において、従来技術
の欠点であった前述の誤動作や動作不能等の不具合の発
生を回避することができる。
(3) 構成が極めて簡素なので、故障しにくいと共
に、従来のように、電磁コイルを大型化する必要はな
く、コストも安くて済む。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の縦断面図、第2図は本考案
の一実施例の吸引力F−空隙S特性図、第3図は従来例
の縦断面図である。 1……電磁コイル、2……磁極 3……電磁プランジャ 4……磁極、5……作動子 6……温度補償部材 7……上板、8……流体バルブ本体 9……スプール、10……復帰用バネ 11……Oリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁コイル部の温度変化に伴う抵抗値変化
    によって生じる起磁力の変化分を補償するのに見合った
    熱膨張特性を有する温度補償部材を電磁プランジャ部に
    配設し、該温度補償部材の前記温度変化に伴う熱変形に
    よる前記電磁プランジャと磁極との空隙の自動調整によ
    って、前記起磁力の変化分を補償したことを特徴とする
    電磁アクチュエータ。
JP10913390U 1990-10-18 1990-10-18 電磁アクチュエータ Expired - Lifetime JPH073611Y2 (ja)

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JP10913390U JPH073611Y2 (ja) 1990-10-18 1990-10-18 電磁アクチュエータ

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JP10913390U JPH073611Y2 (ja) 1990-10-18 1990-10-18 電磁アクチュエータ

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JPH0465416U JPH0465416U (ja) 1992-06-08
JPH073611Y2 true JPH073611Y2 (ja) 1995-01-30

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ID=31856288

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