JPH0736044B2 - カラ−crt用光学フイルタ− - Google Patents

カラ−crt用光学フイルタ−

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JPH0736044B2
JPH0736044B2 JP26537685A JP26537685A JPH0736044B2 JP H0736044 B2 JPH0736044 B2 JP H0736044B2 JP 26537685 A JP26537685 A JP 26537685A JP 26537685 A JP26537685 A JP 26537685A JP H0736044 B2 JPH0736044 B2 JP H0736044B2
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JP
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optical filter
range
color crt
light transmittance
transparent substrate
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武 斉藤
隆 上野
政治 高木
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はカラーCRT用光学フィルターに関する。更に詳
しくは、カラーのCRT(カソードーレイ チューブの
略)(陰極線管、いわゆるブラウン管)に使用する眼精
疲労防止用光学フィルターに関する。
[従来の技術] オフィスオートメーション機器、例えばワードプロセッ
サー(ワープロ)、各種のコンピュータなどのディスプ
レイ、ゲーム器、テレビのブラウン管などカラーのCRT
は多くの部署で使用されている。
しかしながら従来のカラーCRTは蛍光体特性において、
緑色の発色輝度が青、赤に比較して異常に高く、ワープ
ロ作業者など長時間使用する者にとって眼精疲労が大き
いという欠点があった。この欠点を改善する“Eフィル
ターII"(東レ株式会社製商標名)、“I−PROTECT"
(協和ガス化学工業株式会社製商標名)などが知られて
いるが、未だ十分なものではなく改善が望まれている。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明はかかる従来技術の欠点を改良し、眼精疲労防止
に優れた光学フィルターを提供する。
すなわち本発明者らは、カラーCRTの蛍光体特性から、
表示体が最も見やすく眼精疲労防止効果の高い光学フィ
ルターの最適化を図るために検討した結果、緑色の発色
光線の吸収度を青、赤に比べて有意に高めたものが優れ
ていることを見い出したものである。
[問題点を解決するための手段] 上記従来技術の欠点を改善するため本発明は下記の構成
からなる。
「透明基板からなる着色されたCRT用光学フィルターに
おいて、該フィルターは440〜700nmの範囲内で、440〜4
80nmの範囲に光線透過率が最大値となる部分を有し、52
0〜580nmの範囲に光線透過率が最小値となる部分を有
し、前記最大値と最小値の比は1.5〜3.0の範囲にあり、
かつ可視光線透過率が20〜60%の範囲にあり、さらに緑
色の吸収強度が、青、赤のいずれよりも高いことを特徴
とするカラーCRT用光学フィルター。」 本発明において440〜480nmの範囲に光線透過率が最大値
となる部分を有することが必要である。この理由は、通
常のカラーCRTは青色光線の強度は弱いことから、青の
光線を最もよく透過させるためである。次に520〜580nm
の範囲に光線透過率が最小値となる部分を有することが
必要である。この理由は、通常のカラーCRTは緑色光線
の発光強度が強いことから、緑の光線を最もよく吸収さ
せるためである。
その他の吸収波長、特に600〜700nmの範囲は上記最大値
と最小値の中間の透過率を示すことが必要である。600
〜700nmの範囲は赤の吸収波長であり、青に近い透過光
をもたせるためである。
次に本発明においては前記最大値と最小値の比は1.5〜
3.0の範囲にあることが必要である。三原色のバランス
をとるためである。この値が1.5未満では、緑の光線を
相対的に吸収する度合が小さく目的を達成することがで
きず好ましくない。一方前記値が3.0を越える範囲で
は、逆に緑の光線を相対的に吸収する度合が多き過ぎて
緑色が暗くなり、バランスが低下して好ましくない。
次に本発明においては、可視光線透過率が20〜60%の範
囲にあることが必要である。コントラストのバランス上
からである。可視光線透過率が20%未満であると画面が
暗すぎて返って疲労し好ましくない。また可視光線透過
率が60%を越えると画面が明る過ぎコントラストの向上
効果が小さなものとなる。
上記本発明の色調は原着、染色、あるいは塗料などを塗
布する方法などいかなる方法によって得てもよい。
次に図面を用いて説明する。第1図は波長と光線透過率
の関係を示したものである。番号1は本発明の典型的な
一実施態様を示す。番号2は従来技術の“Eフィルター
II"(東レ株式会社製商標名)を示す。番号3は同じく
従来例の“I−PROTECT"(協和ガス化学工業株式会社製
商標名)を示す。
次に本発明においては、透明基板はプラスチックであっ
ても、ガラスであってもよい。特にプラスチックは、軽
くて安全性に富みワープロやOA機器にとっては有用であ
る。ここで透明基板がプラスチックである場合は、表面
にハードコート層を有することが好ましい。擦過傷を防
止するためである。かかるハードコートとはシリカ、ア
ルミナ、アンチモンなどの微粒子を含む硬化樹脂、架橋
ポリマなど公知のいかなるものでもよい。そして前記表
面のハードコート層の表層であって、かつ最外層表面に
反射防止層を有することが、使用者の眼精疲労を更に低
下させることから好ましい。反射防止膜は前記のハード
コート層が高い屈折率のものは、その表層に低い屈折率
の膜(たとえばシリカの蒸着膜)など)を設ける技術な
ど、公知のいかなるものでもよい。
また本発明においては、透明基板が導電性を有する層ま
たは線を有していてもよい。電磁波を有効に防止するた
めである。これらのハードコート技術、及び電磁波シー
ルド技術は既に提案した特願昭60-84662号に記載した技
術、または公知のいかなる技術を用いてもよい。
[実施例] 実施例1 メチルメタクリレートにアゾビスイソブチロニトリルを
0.1重量%添加溶解し、80〜90℃で加熱して30〜50cpの
粘度を有するシロップを作成した。次いでこのシロップ
に三井東圧化学株式会社製の染料“Mitsui Green HM−1
075"0.01重量%、及びチバガイギー社の紫外線吸収剤
“Tinuvin 326を0.5重量%溶解し、2枚の強度ガラスと
ガスケットでセルを組み立てた中に注入し、60℃で8時
間、次いで100℃で2時間重合し、厚さ約2mmのポリメチ
ルメタクリレートのキャスト板を成形した。
次いで得られた着色透明板に特公昭60-39291号公報の実
施例3の記載の塗膜を形成した。
すなわちγ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシ
ランを塩酸水溶液で加水分解したもの(H−GMS)394.4
gと、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリ
メトキシシランを塩酸水溶液で加水分解したもの(H−
BCE)205.2gを混合し、これにエポキシ樹脂(“エピコ
ート827"を24.8g、及び“ショーダイン508"を64.6g)、
ベンジルアルコール385g、アセチルアセトン96.2g、及
びシリコール系界面活性剤4.8gを加えて混合調整した。
この混合物にメタノールシリカゾル1962gを添加混合
し、その後アルミニウムアセチルアセトナート73.4gを
加え、攪拌混合して塗料とした。この塗料を基材の表面
に2ミクロンの厚さにデッピングで塗布し、93℃で2時
間加熱キュアして表面に硬化膜を形成させた。
次に三井東圧化学株式会社製の分散染料“Miketon Poly
ester Red Violet FR"を分散させた染色浴を作成し、上
記ハードコート板を80℃、10分間浸漬して染色処理を行
った。
得られた光透過板は、第1図に示すとおり、460nmの波
長の光線透過率が56%で最高値であり、560nmの波長の
光線透過率が32%で最小値であり、最大値と最小値の比
は1.75であり、さらに可視光線透過率は20〜60%の範囲
内にあった。
この光学フィルターをカラーブラウン管を有するワード
プロセッサーの光学フィルターとして使用したところ、
長時間使用しても眼精疲労が低く、極めて使用しやすい
ものであった。
次いでこのハードコート層の上に、導電層として、スパ
ッタリング法でIn2O3(酸化インジウム)とSnO2(酸化
スズ)との混合物をコーティングし、700Åの膜厚とし
た。スパッタリング法の条件は、特開昭60-32053号公報
の実施例7〜9に記載されているとおり、インジウム−
錫合金(錫;10重量%)をターゲットとして、マグネト
ロンスパッタ装置を用いて、アルゴンガスと酸素の混合
ガス(酸素30体積%)を導入しながら、1×10-3Torrの
圧力で行なった。
次いで反射防止膜として、真空蒸着装置(真空機械工業
製BMC−800T型)を用いてEB法により、二酸化ケイ素膜
を形成した。膜厚は940Åであった。
また基材の反対面には、上記のハードコート層を設け、
次に酸化アルミニウムと二酸化ケイ素膜を順次形成し
て、表面の硬度化と反射防止機能を付与した。
この光学フィルターは、周波数10GHzにおける電磁波の
透過量は約10分の1に減衰されたものとなり、加えて反
射防止機能に優れ、使用者の目が疲れない点において著
しい効果があった。
また表面の硬度が高く、傷のつきにくいものであった。
[発明の効果] 本発明の光学フィルターは、カラーディスプレー用フィ
ルターとして、特に緑色の発揮色を適正な値に押さえた
ので、表示体が最も見やすく眼精疲労防止効果の高い光
学フィルターとすることができた。さらに基板にプラス
チックを使用したときには、ハードコート層を有するも
のとすることもでき、軽くて傷のつきにくいものとする
ことも可能となった。加えて電磁波シールドもすること
ができるので有害電波の遮断も可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、波長と光線透過率の関係を示したものであ
る。番号1は本発明の典型的な一実施態様を示す。番号
2、および3は従来技術のパターンを示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板からなる着色されたCRT用光学フ
    ィルターにおいて、該フィルターは440〜700nmの範囲
    で、440〜480nmの範囲に光線透過率が最大値となる部分
    を有し、520〜580nmの範囲に光線透過率が最小値となる
    部分を有し、前記最大値と最小値の比は1.5〜3.0の範囲
    にあり、かつ可視光線透過率が20〜60%の範囲にあり、
    さらに緑色の吸収強度が、青、赤のいずれよりも高いこ
    とを特徴とするカラーCRT用光学フィルター。
  2. 【請求項2】透明基板がプラスチックまたはガラスであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のカ
    ラーCRT用光学フィルター。
  3. 【請求項3】透明基板がプラスチックであり、かつ表面
    にハードコート層を有することを特徴とする特許請求の
    範囲第(1)項記載のカラーCRT用光学フィルター。
  4. 【請求項4】表面のハードコート層の表層であって、か
    つ最外層表面に反射防止膜を有することを特徴とする特
    許請求の範囲第(3)項記載のカラーCRT用光学フィル
    ター。
  5. 【請求項5】透明基板が導電性を有する層または線を有
    していることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記
    載のカラーCRT用光学フィルター。
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