JPH0736032B2 - 送電線故障区間標定方式 - Google Patents

送電線故障区間標定方式

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JPH0736032B2
JPH0736032B2 JP33671589A JP33671589A JPH0736032B2 JP H0736032 B2 JPH0736032 B2 JP H0736032B2 JP 33671589 A JP33671589 A JP 33671589A JP 33671589 A JP33671589 A JP 33671589A JP H0736032 B2 JPH0736032 B2 JP H0736032B2
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JP
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transmission line
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JP33671589A
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貴行 岩間
公春 金丸
順一 皆藤
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Tokyo Electric Power Co Inc
Hitachi Cable Ltd
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Tokyo Electric Power Co Inc
Hitachi Cable Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、送電線に発生する短絡事故,地絡事故等の発
生区間を検出する故障区間標定方式、特に各相の電線の
電圧,電流情報を利用するようにした送電線故障区間標
定方式に関するものである。
[従来の技術] 送電線は、今日の電力供給業務上必要且つ不可欠な設備
でおり、この設備の事故又は故障は高度に電化した現代
社会に極めて重大な影響を及ぼし、場合によってはあら
ゆる方面での社会機能が麻痺することも有り得る。
このため、落雷事故等から送電線を保護するため、架空
地線が敷設され、また閃絡事故や閃絡事故を防止するべ
く極めて信頼性の高い絶縁支持方法が採用されている
が、なお落雷事故を全く無くするまでには至っていな
い。
そこで、万一これらの事故が送電線に発生した場合、そ
の発生位置を速やかに確立することが次善の課題となっ
ている。
送電線の事故発生位置を検出する方法として、従来、例
えばサージ受信方式,パルスレーダー方式等のいわゆる
フォールトロケータ(FL)が採用されている。これらは
変電所等の送電線の両端において、故障サージ等の到達
時間を計測し、故障点までの距離を算出するものであ
る。
[発明が解決しようとする課題] ところが、これらの従来採用されているFLでは、多分岐
線路を有する送電線においては、正確な故障点の標定が
難しという難点があった。
本発明の目的は、前記した従来技術の欠点を解消し、複
雑な構成の送電線においても正確な故障位置の標定を可
能とする送電線故障区間標定方式を提供することにあ
る。
[発明が解決するための手段] 本発明は、送電線に発生する短絡事故,地絡事故等の発
生区間を検出する送電線故障区間標定方式において、送
電線に沿って複数の検出地点を設け、各検出地点におい
ては送電線の各相について対地電圧と電流の位相差を検
出し、各相の隣接2地点の位相差の差が大きく異なる場
合に、当該区間に故障が発生したと判定するものであ
る。
本方式は、上記複数の検出地点において、各相の電線上
の当該相の対地電圧に対する電流の位相差を検出するセ
ンサを設置し、各センサの検出結果を無線又は光ファイ
バ伝送により大地電位部に送る方式とするのが好まし
い。
[作用] 送電線路に沿った複数の各検出地点においては、送電線
の各相全ての電線につき、同一電線上の隣接2地点間の
電流の相対的な位相差が監視される。ある1相の送電線
に地絡故障が発生した場合、この事故点を挾む両側の検
出地点においては、それぞれ流れる方向が逆向き(即
ち、逆位相)の故障電流が検出され、相対的な位置差が
大きく異なって来る。従って、この相対的位相差から当
該区間に故障が発生したと判定することができる。
各相の隣接2地点間の位相差の位相差を検出するために
は、基準となる共通の位相情報あるいは時間情報が必要
となるが、各相の対地電圧の位相を基準として使用する
のが簡便である。従って、本発明の具体的な形態におけ
る各センサは、各相の電線上の当該相の対地電圧に対す
る電流の位相差を検出する。この各センサの検出結果
は、送電線が常時高電圧に充電されていることを考慮
し、無線又は光ファイバ伝送により大地電位部に送ら
れ、評価されることになる。
[実施例] 以下、本発明の送電線故障区間標定方式を、実施例を示
す図を用いて詳細に説明する。
第1図は、本発明送電線故障区間標定方式の一実施例を
示す構成図であり、第2図は、その動作を示す対地電
圧,電流波形の説明図である。
送電線1のR,S,T各相には、故障区間標定用の複数のセ
ンサ2が送電線1に沿って所定の間隔を隔てて設置され
ている。これらのセンサ2は、この実施例では鉄塔3の
付近にて送電線1に吊り下げられおり、自己が所属する
送電線1の対地電圧と該電圧に対する電流の位相差とを
検出し、その電流位相情報を無線により大地電位部側の
受信装置4に送信する機能を有する。受信装置4は、受
信した情報を基に、各センサ2,2間を単位とする送電線
の故障の有無を評価する。この評価結果は、アプローチ
光ケーブル5により鉄塔3の上部まで伝送され、更に光
ファイバ複合架空地線(OPGW)6を通して遠隔地点に光
伝送され、図示してない中央監視局で収集される。
いま、第1図中のT相の送電線1におけるC点に地絡故
障が発生した場合、C点を挾むA及びBのセンサ2,2に
は、それぞれ、第2図の如く、流れる方向が逆向き(即
ち、逆位相)の故障電流I1,I2が流れる。従って、送電
線1のR,S,T各相の個々のセンサ2で測定される位相差
(絶対的位相差)を中央監視局で収集し、同じ相の送電
線1に属する隣接センサ2,2間の相対的な電流位相差Δ
φを常時監視することによって、故障区間を標定するこ
とができる。
本実施例の場合、上記A,Bのセンサ2,2が、それぞれ第2
図に示す故障時の対地電圧V1,V2及び電流I1,I2を計測す
ると共に、各々のセンサ2は独自に計測した電圧V1,V2
に対する電流I1,I2の位相差φA,φBをも算出する。A,B
のセンサ2,2で測定される対地電圧V1とV2は等しいこと
から、受信装置4側では、Aのセンサで測定される電流
の位相差φAとBのセンサで測定される電流の位相差φ
Bとの差(φB−φA)を計算することにより、電流I1
とI2の位相差Δφ(Δφ=φB−φA)を検出し、Δφ
が大きい区間を故障発生区間と標定する。
第3図は、上記送電線故障区間標定方式のセンサ1の構
成例を示したものである。
送電線1に吊り下げられたセンサ・ケース21内には、送
電線1に挿着したロゴスキーコイル22に接続された電流
検出回路23と、センサ・ケース21の大地に対する浮遊容
量Cxに流入する充電電流Ixから対地電圧を検出する電圧
検出回路24が設けられている。また、センサ・ケース21
内には、これら電圧検出回路24からの電圧情報及び電流
検出回路23からの電流情報をもとに、電圧に対する電流
の絶対的位相差(φA,φB)を検出する位相差検出回路
25と、該位相差検出回路25から得られた結果を送信する
ための無線送信機26及び送信アンテナ27が設けられてい
る。
センサ・ケース21内部の各構成回路の電源は、送電線1
に装着した電源用電流トランス28及びこれに接続された
センサ・ケース21内の直流電源回路29により、送電線1
に流れる常時の負荷電流から取得している。直流電源回
路29は蓄電池を内蔵しており、これに充電しながらケー
ス内の各構成回路へ給電しているため、電池交換等の保
守は不要となっている。
電圧検出回路24からの換算対地電圧及び電流検出回路23
からの検出電流は、それぞれ位相差検出回路25に入力さ
れ、該回路で電圧に対する電流の位相差(φA,φB)が
検出される。位相差検出回路25からの位相差情報は、無
線送信機26及び送信アンテナ27によって受信装置4に伝
送され、ここでφA,φBの相対的位相差Δφが算出され
る。この計算結果は、更に受信装置4からアプローチ光
ケーブル5及び光ファイバ複合架空地線6を通して遠隔
地点の中央監視局に光伝送される。
上記実施例では電線1の対地電圧を基準に各センサの電
流位相を検出しているが、その理由は、センサ2は第3
図に示した通り電流を単独に測定し、無線によって伝送
するためにセンサ相互の時間的対応を取る必要があるた
めである。従って、センサ相互の共通の基準として時間
情報を利用することもできる。
また、上記実施例では、無線によりセンサ2から受信装
置4へ検出結果を伝送しているが、光ファイバにより伝
送することもできる。
[発明の効果] 以上説明した通り、本発明の送電線故障区間標定方式ら
よれば、送電線の途中に検出センサを設置し、故障情報
をきめ細かく入手可能であり、しかも送電線の各相電線
上に直接検出センサを設置しているために、従来採用さ
れているFLでは正確な故障点の標定が難しい多分岐線路
を有する送電線においても、正確な標定が可能であると
いう極めて顕著な効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の送電線故障区間標定方式の一実施例を
示す構成図、第2図は第1図の動作を説明する電圧,電
流波形の説明図、第3図は本発明の送電線故障区間標定
方式に使用可能な故障区間標定用のセンサの構成例を示
す図である。 図中、1は送電線、2は故障区間標定用のセンサ、3は
鉄塔、4は受信装置、5はアプローチ光ケーブル、6は
光ファイバ複合架空地線、21はセンサ・ケース、22はロ
ゴスキーコイル、23は電流検出回路、24は電圧検出回
路、25は位相差検出回路、26は無線送信機、27は送信ア
ンテナ、28は電源用電流トランス、29は直流電源回路を
示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送電線に発生する短絡事故,地絡事故等の
    発生区間を検出する方式において、送電線に沿って複数
    の検出地点を設け、各検出地点においては送電線の各相
    について対地電圧と電流の位相差を検出し、各相の隣接
    2地点の位相差の差が大きく異なる場合に、当該区間に
    故障が発生したと判定することを特徴とする送電線故障
    区間標定方式。
  2. 【請求項2】上記複数の検出地点において、各相の電線
    上の当該相の対地電圧と電流の位相差を検出するセンサ
    を設置し、各センサの検出結果を無線又は光ファイバ伝
    送により、大地電位部に送ることを特徴とする請求項1
    記載の送電線故障区間標定方式。
JP33671589A 1989-12-27 1989-12-27 送電線故障区間標定方式 Expired - Lifetime JPH0736032B2 (ja)

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JPH03199981A JPH03199981A (ja) 1991-08-30
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