JPH07357B2 - 不燃性ハニカム構造材及び不燃性ボード - Google Patents

不燃性ハニカム構造材及び不燃性ボード

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JPH07357B2
JPH07357B2 JP31632691A JP31632691A JPH07357B2 JP H07357 B2 JPH07357 B2 JP H07357B2 JP 31632691 A JP31632691 A JP 31632691A JP 31632691 A JP31632691 A JP 31632691A JP H07357 B2 JPH07357 B2 JP H07357B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性と不燃性を有し、
軽量かつ高強度であって、建材としての間仕切用壁材、
雨戸、扉、床などのパネル用芯材、更に、航空機等の構
造材、鉄道車両の内装パネル等に使用可能な不燃性ハニ
カム構造材及び不燃性ボードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、軽量である程度の強度を有
し、安価で取扱いが容易な構造材として厚紙をハニカム
に形成したペーパーハニカムが広く使用されている。
【0003】しかし、このペーパーハニカムは紙質のた
め、燃え易く、また、高い剛性強度を要する場所には不
適である。
【0004】このため、従来は、これらの特性を要する
場合にはアスベストを使用した紙を用いていた。ところ
が、アスベストは健康を害する作用があるため、最近、
使用中止となった。
【0005】したがって、軽量であってしかも不燃性を
有し、高剛性を必要とする場所には、通常、アルミニウ
ム、ステンレス等の金属箔を積層したハニカムコアを構
造材として使用している。
【0006】これらの金属箔を用いたハニカム構造材は
軽量にもかかわらずその形状特性からくる高い剛性強度
によって航空機、鉄道車両、建材等の各種構造材に使用
されている。
【0007】ところが、これらの金属箔を用いたハニカ
ム構造材は、ペーパーハニカムと比較して非常に高価で
ある。
【0008】このようなことから、特開昭60−250
945号公報、特開昭63−178033号公報には、
水酸化アルミニウム含む紙を使用して難燃性を向上させ
たハニカム構造材の技術が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記特開昭
60−250945号公報、特開昭63−178033
号公報に掲載の技術は、難燃性を有するといっても、曲
げ強度向上のためにパルプを30%程度混合することが
不可欠であるので、比較的燃え易い。なお、珪藻土、尿
素メラミン等を含浸させることによりある程度難燃性を
向上できるが、熱分解後の保形性がなく、崩れ易い。こ
のため、難燃性といっても使用場所がかなり制限されて
しまうこととなった。
【0010】また、ハニカムコアの形成に使用される接
着剤が酢酸ビニル等の有機接着剤である場合には、非常
によく燃焼し、熱分解後に接合部分が剥離し、ハニカム
コアが分解してしまうという不具合がある。
【0011】一方、間仕切用壁材の裏打材として石膏ボ
ードが使用されることがあるが、石膏ボードは重く、割
れ易いという不具合がある。
【0012】そこで、本発明は、軽量で、不燃性を有
し、高温使用下においても所定の形状を保持でき、しか
も、安価に製造できる不燃性ハニカム構造材及び不燃性
ボードの提供を課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
不燃性ハニカム構造体は、セピオライトを主成分とした
スラリーを抄造してなる不燃性シートを層間に無機接着
剤を使用してハニカム状に積層したものである。
【0014】請求項2の発明にかかる不燃性ハニカム構
造体は、セピオライトを主成分としたスラリーを抄造し
てなる不燃性シートを層間に無機接着剤を使用してハニ
カム状に積層し、その表面全体に無機含浸剤を塗布した
ものである。
【0015】請求項3の発明にかかる不燃性ボードは、
セピオライトを主成分としたスラリーを抄造してなる不
燃性シートを層間に無機接着剤を使用してハニカム状に
積層してなる不燃性ハニカム構造材と、セピオライトを
主成分としたスラリーを抄造してなり、前記不燃性ハニ
カム構造材の両面に無機接着剤を介して貼着された不燃
性板材とからなる。
【0016】請求項4の発明にかかる不燃性ハニカム
は、セピオライトを主成分としたスラリーを抄造してな
る不燃性シートを層間に無機接着剤を使用してハニカム
状に積層し、その表面全体に無機含浸剤を塗布してなる
不燃性ハニカム構造材と、セピオライトを主成分とした
スラリーを抄造してなり、前記不燃性ハニカム構造材の
両面に無機接着剤を介して貼着された不燃性板材とから
なる。
【0017】
【作用】請求項1の発明においては、不燃性ハニカム構
造材を柔軟性を有するセピオライトで構成しているの
で、曲げ強度が高く、ハニカムコアの製造が可能であ
る。また、鉱物繊維であるセピオライトの不燃特性によ
り不燃性ハニカム構造体を火炎に接触させても燃焼する
ことがなく、所定の形状を保持する。更に、セピオライ
トが材料的に安価であるため、低コストで不燃性ハニカ
ム構造材を製造できる。そして、無機接着剤で層間を接
合しているので、熱分解することがなく、層間で剥離す
ることがない。
【0018】請求項2の発明においては、請求項1と同
様に作用するとともに、ハニカムコアを製造後、その表
面全体に無機含浸剤を塗布しているので、引張り強度、
圧縮強度を向上できるとともに、その被膜形成により表
面強度を高めて繊維のけば立ち或いは剥れ落ちを防止で
きる。
【0019】請求項3の発明においては、不燃性ボード
を全体的にセピオライトで構成しているので、請求項1
と同様に作用するとともに、両面に不燃性板材を貼着し
ているので、横方向からの圧縮荷重に対しても高い強度
を有する。更に、ボードの側面に鋼板等の表面材を貼着
した場合は、不燃性板材の表面全体が接合面となるの
で、前記不燃性ハニカム構造材に直接表面材を接合した
場合より接合強度は大きい。
【0020】請求項4の発明においては、請求項3と同
様に作用するとともに、ハニカムコアを製造後、その表
面全体に無機含浸剤を塗布しているので、引張り強度、
圧縮強度を向上できるとともに、その被膜形成により表
面強度を高めて繊維のけば立ち或いは剥れ落ちを防止で
きる。
【0021】
【実施例】
〈第一実施例〉以下、本発明の第一実施例を図1乃至図
3に基づいて説明する。
【0022】図1は本発明の第一実施例による不燃性ハ
ニカム構造材を示す斜視図である。
【0023】図において、1はセピオライトを主成分と
した不燃性シート2を、無機接着剤からなるハニカム形
成用無機接着剤3を使用して複数積層し、展張形成して
なる一定巾のハニカムコアである。前記ハニカム形成用
無機接着剤3は、水溶性または水分散タイプを使用して
おり、リン酸アルミニウム溶液、コロイダルシリカ、コ
ロイダルアルミナ等に硬化剤、触媒を混合したものな
ど、耐熱温度、塗布作業性、乾燥速度、接着強度等を勘
案して最適な材質選定すればよく、本実施例ではケイ
酸カリウムと五酸化アンチモンを合成したものを使用し
た。4はハニカム状に形成した後、浸漬、あるいは、ス
プレーなど公知の手段により不燃性シート2の表面全体
に塗布された無機含浸剤であり、この無機含浸剤4とし
ては各種の無機接着剤を使用可能であるが、前記ハニカ
ム形成用無機接着剤3と同材質が好適である。
【0024】ここで、不燃性ハニカム構造材の主成分と
なるセピオライトについて説明する。
【0025】セピオライトは、通称、マウンテンレザー
(山皮)、マウンテンコルク、マウンテンウッドと呼ば
れている粘土鉱物で、日本における海泡石もこの一種で
ある。外観はコルク状であったり、レザー状であった
り、まっ白な柔かい塊であったりするが、一般には繊維
性を持ったケイ酸マグネシウムの塊である。一応、一次
元構造粘土に分類されているものの、見方によってはあ
る方向に削れ易いレンガ積みの結晶性三次元構造とみる
こともでき、ケイ素、マグネシウム、酸素、水酸基、結
晶水からなる晶形群を形成している。物性は吸着性、揺
変性、固結性の基本的な性質がある。そして、安価な材
料として知られている。
【0026】次に、上記の不燃性シート2からハニカム
コア1を製造する工程を説明する。図2は本発明の第一
実施例による不燃性ハニカム構造材の製造工程を示す説
明図である。
【0027】まず、(a)に示した切断工程で、セピオ
ライトを主成分としたスラリーを抄造してなる不燃性シ
ート2を一定巾に切断し、次いで、(b)の塗布工程に
進んで、この切断した不燃性シート2の表面にスクリー
ン転写或いはローラー塗布により一定間隔で一定の巾に
ハニカム形成用無機接着剤3を線状に塗布する。このと
き、ハニカム形成用無機接着剤3はその塗布量が多い
と、横に流れて線が乱れ、逆に少ないと、接着不良が発
生するので増粘剤、スクリーンのメッシュ等を適宜選択
する必要がある。このハニカム形成用無機接着剤3の塗
布を他の不燃性シート2についても同様に行なう。ここ
で、ハニカム形成用無機接着剤3を線状に塗布する位置
は、複数の不燃性シート2を積層したときに隣接する不
燃性シート2の間で交互に半ピッチずつずらした位置と
なる。なお、線状に塗布するハニカム形成用無機接着剤
3の巾寸法は完成後のハニカムコア1のセルの重合面の
長さ寸法となり、このハニカム形成用無機接着剤3の巾
寸法が変化することによってハニカムコア1のセルサイ
ズは変わってくる。
【0028】ハニカム形成用無機接着剤3を一定間隔で
塗布した後、(c)の積層圧着工程で、塗布済の複数の
不燃性シート2を積層し、上下方向から圧着して接合
し、線状のハニカム形成用無機接着剤3が交互に半ピッ
チずつずらして塗布されたシートブロック5を形成す
る。
【0029】この後、(d)の截断工程で、シートブロ
ック5を完成品の巾寸法に截断して截断シートブロック
6を形成する。
【0030】そして、(e)の展張工程で、前記截断シ
ートブロック6を無機含浸剤4が貯留された液タンク7
内に浸漬した状態で両側から展張し、液タンク7から取
出した後、無機含浸剤4を乾燥固化することによって、
ハニカムコア1が完成する。
【0031】なお、上記無機含浸剤4は展張作業時に使
用しているが、展張によりハニカム状に形成してからこ
れを液タンク7内に浸漬して塗布してもよい。但し、液
タンク7内に浸漬した状態で展張した方が作業性が良
い。
【0032】次に、ハニカムコア1を構成する不燃性シ
ート2の製造の一例を図3に基づいて説明する。
【0033】本実施例における不燃性シート2は、セピ
オライトを主材とし、これに高分子バインダー及びガラ
ス繊維等を加えてスラリー化し、抄造することによって
製造した。
【0034】図3は本発明の第一実施例の不燃性シート
の製造工程の概略を示す説明図である。
【0035】図において、解繊工程Aでは主原料である
セピオライトと、補強材としてのガラス繊維と微量の木
材パルプと合成繊維とを解繊機に入れて、撹拌によって
解繊し、繊維の分散を良くする。なお、ここにおいて、
木材パルプ量は5重量%以下とする。これ以上混合する
と、不燃性に支障をきたすこととなる。
【0036】次に、原料混合工程Bでは解繊された紙
料、高分子バインダー、軟化剤、安定剤等を混合タンク
に入れて混合してスラリーを作製する。ここで使用する
高分子バインダーは、構造強度、耐水性の要求を満たす
ために、熱硬化性樹脂を使用し、更に、熱可塑性樹脂を
使用した。
【0037】原料混合工程Bで混合されたスラリーは、
抄紙に適した凝集処理を行なうため、処理工程Cで集束
化反応装置により集束化を行なう。次いで、処理工程C
で調製されたスラリーをストックタンクに送出し、沈降
分離または調製シートの崩壊等が生じないように、混合
状態が常に均一化されるように維持する蓄積工程Dに入
る。
【0038】そして、蓄積工程Dで均一に維持されたス
ラリーを定量ホッパーに定量ポンプでポンプアップし、
抄造工程Eに導く。
【0039】本実施例の抄造工程Eでは、丸網式抄紙機
を用いて抄造した。このときのスラリー濃度は0.05
〜0.5%であり、抄紙機は60〜80メッシュの抄網
を使用した。
【0040】抄造工程Eでスラリーを脱水してなる湿シ
ートは、乾燥工程Fで、乾燥炉内に搬送し、所要温度で
所定時間乾燥することにより、内部の水分が蒸発し、バ
インダーの反応が促進して乾燥固化する。
【0041】以上により、板厚が0.1〜1.0mmの
不燃シート2が完成する。この不燃シート2は高い耐熱
性を有し、火を接近させても僅かな発煙と黒色化するだ
けで、所定の形状を維持できる。
【0042】このように、上記実施例の不燃性ハニカム
構造材であるハニカムコア1は、セピオライトを主成分
としたスラリーを抄造してなる不燃性シート2を層間に
ハニカム形成用無機接着剤3を使用してハニカム状に積
層し、その表面全体に無機含浸剤4を浸漬塗布したもの
である。
【0043】したがって、上記実施例によれば、ハニカ
ムコア1を柔軟性を有するセピオライトで構成している
ので、曲げ強度が高く、展張によるハニカムコア1の製
造が可能であり、鉱物繊維であるセピオライトの不燃特
性により不燃性ハニカム構造体を火炎に接触させても燃
焼することがなく、所定の形状を保持できる。更に、セ
ピオライトが材料的に安価であるため、低コストでハニ
カムコア1を製造できる。そして、ハニカム形成用無機
接着剤3で層間を接合しているので、これが熱分解する
ことがなく、層間で剥離することがない。
【0044】そして、ハニカムコア1を製造後、その表
面全体に無機含浸剤4を塗布しているので、引張り強
度、圧縮強度を向上できるとともに、その被膜形成によ
り表面強度を高めて繊維のけば立ち或いは剥れ落ちを防
止できる。
【0045】なお、この第一実施例は、請求項2の態様
に相当するものであり、また、請求項1の態様に相当す
るということもできる。
【0046】〈第二実施例〉次に、本発明の第二実施例
による不燃性ボードを図4に基づいて説明する。
【0047】図4は本発明の第二実施例による不燃性ボ
ードを示す断面図である。なお、図中、図1及び図2と
同一符号は第一実施例の構成部分と同一または相当する
部分である。
【0048】図において、1は第一実施例と同様にハニ
カム形成用無機接着剤3を使用して第一実施例と同一の
不燃性シート2を複数積層し、展張形成してなる一定巾
のハニカムコアである。なお、このハニカムコア1も第
一実施例と同様に、浸漬等の手段により表面全体に無機
含浸剤4を塗布しておくのが望ましい。
【0049】11は前記ハニカムコア1の両側面に不燃
性板材12を貼着してなる不燃性ボードである。前記不
燃性板材12はセピオライトを主成分としたスラリーを
抄造したもので、不燃性シート2と同材質のものであっ
て、この不燃性シート2よりは相当厚く抄造されてい
る。13はハニカムコア1の両側の端面にローラー塗布
などの手段により塗布され、ハニカムコア1と不燃性板
材12とを接合するボード形成用無機接着剤である。こ
のボード形成用無機接着剤13には各種の無機接着剤を
使用可能であるが、ハニカムコア形成用無機接着剤3と
同材質が好適である。
【0050】上記のように構成された第二実施例の不燃
性ボード11は、材料を全体的にセピオライトで構成し
ているので、第一実施例と同様に作用するとともに、両
面に不燃性板材12を貼着しているので、横方向からの
圧縮荷重に対しても高い強度を有する。更に、この不燃
性ボード11の側面に鋼板等の表面材を貼着した場合
は、不燃性板材12の片面全体が接合面となるので、ハ
ニカムコア1に直接表面材を接合した場合より接合強度
を大きくすることができる。
【0051】なお、この第二実施例は、請求項3または
請求項4の態様に相当するものである。
【0052】上記ハニカムコア1または不燃性ボード1
1は、軽量、高強度であり、耐熱性、不燃性に優れた特
性を有することにより、これら単独で、或いは、裏打材
として鋼板等の表面材を貼着することによって、建材と
しての間仕切用壁材、雨戸、扉、床などのパネル用芯
材、更に、航空機等の構造材、鉄道車両の内装パネル等
に巾広く使用することが可能である。
【0053】特に、建材としての間仕切パネルはその両
面に貼着されている表面材としての鋼板が近年薄肉の傾
向にあるため、裏打材である芯材の強度向上が強く要求
されるようになってきており、上記不燃性ボード11は
これに有用な芯材として利用価値がある。
【0054】ところで、上記各実施例の不燃性シート2
は、セピオライトを主成分としたスラリーの凝集剤、バ
インダーとして熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂を使用し
ているが、本発明を実施する場合には、これに限定され
るものでなく、他の凝集剤、バインダーであってもよ
く、要するに、スラリーの工業上の抄造が可能であって
所要の結合強度を付与できるものであればよい。
【0055】また、上記各実施例のハニカムコア1は、
不燃性シート2にハニカム形成用無機接着剤3を半ピッ
チずつずらして線状に塗布し、複数積層した後展張する
製法により形成しているが、本発明を実施する場合は、
これに限定されるものでなく、例えば、ロールコアの製
法、コルゲートコアの製法により形成してもよい。
【0056】更に、上記各実施例のハニカムコア1は、
セル空間内に発泡材等の断熱材などを充填してもよく、
この場合、前記効果に加えて断熱効果を高めることがで
き、また、吸音特性を付与することも可能である。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明の不燃性ハニカム
構造材は、セピオライトを主成分としたスラリーを抄造
してなる不燃性シートを層間に無機接着剤を使用してハ
ニカム状に積層したものである。したがって、不燃性ハ
ニカム構造材を柔軟性を有するセピオライトで構成して
いるので、曲げ強度が高く、ハニカムコアの製造が可能
であり、鉱物繊維であるセピオライトの特性により不燃
性を有し、火炎接触後も所定の形状を保持できる。更
に、セピオライトが材料的に安価であるため、低コスト
で不燃性ハニカム構造材を製造できる。そして、無機接
着剤で層間を接合しているので、熱分解することがな
く、層間で剥離することがない。
【0058】また、本発明の不燃性ボードは、セピオラ
イトを主成分としたスラリーを抄造してなる不燃性シー
トを層間に無機接着剤を使用してハニカム状に積層して
なる不燃性ハニカム構造材と、セピオライトを主成分と
したスラリーを抄造してなり、前記不燃性ハニカム構造
材の両面に無機接着剤を介して貼着された不燃性板材と
からなる。したがって、材料を全体的にセピオライトで
構成しているので、上記不燃性ハニカム構造材と同様の
効果が得られるとともに、両面に不燃性板材を貼着して
いるので、横方向からの圧縮荷重に対しても高い強度を
有する。そして、この不燃性ボードの側面に鋼板等の表
面材を貼着した場合は、不燃性板材の全面が接合面とな
るので、前記不燃性ハニカム構造材に直接表面材を接合
した場合より接合強度を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例による不燃性ハニカ
ム構造材を示す斜視図である。
【図2】図2は本発明の第一実施例による不燃性ハニカ
ム構造材の製造工程を示す説明図である。
【図3】図3は本発明の第一実施例の不燃性シートの製
造工程の概略を示す説明図である。
【図4】図4は本発明の第二実施例による不燃性ボード
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハニカムコア 2 不燃性シート 3 ハニカム形成用無機接着剤 4 無機含浸剤 11 不燃性ボード 12 不燃性板材 13 ボード形成用無機接着剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セピオライトを主成分としたスラリーを
    抄造してなる不燃性シートを、層間に無機接着剤を使用
    してハニカム状に積層してなることを特徴とする不燃性
    ハニカム構造材。
  2. 【請求項2】 セピオライトを主成分としたスラリーを
    抄造してなる不燃性シートを層間に無機接着剤を使用し
    てハニカム状に積層し、その表面全体に無機含浸剤を塗
    布してなることを特徴とする不燃性ハニカム構造材。
  3. 【請求項3】 セピオライトを主成分としたスラリーを
    抄造してなる不燃性シートを、層間に無機接着剤を使用
    してハニカム状に積層してなる不燃性ハニカム構造材
    と、 セピオライトを主成分としたスラリーを抄造してなり、
    前記不燃性ハニカム構造材の両面に無機接着剤を介して
    貼着された不燃性板材とを具備することを特徴とする不
    燃性ボード。
  4. 【請求項4】 セピオライトを主成分としたスラリーを
    抄造してなる不燃性シートを層間に無機接着剤を使用し
    てハニカム状に積層し、その表面全体に無機含浸剤を塗
    布してなる不燃性ハニカム構造材と、 セピオライトを主成分としたスラリーを抄造してなり、
    前記不燃性ハニカム構造材の両面に無機接着剤を介して
    貼着された不燃性板材とを具備することを特徴とする不
    燃性ボード。
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