JPH07356B2 - 不燃ハニカム構造材及びその製造方法 - Google Patents

不燃ハニカム構造材及びその製造方法

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JPH07356B2
JPH07356B2 JP29441491A JP29441491A JPH07356B2 JP H07356 B2 JPH07356 B2 JP H07356B2 JP 29441491 A JP29441491 A JP 29441491A JP 29441491 A JP29441491 A JP 29441491A JP H07356 B2 JPH07356 B2 JP H07356B2
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combustible
honeycomb
inorganic adhesive
laminated
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鍵三 林
宏三 林
孝次 土屋
恭一 藤本
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株式会社常盤電機
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性と不燃性を有し、
軽量かつ高強度であって、航空機等の構造材、鉄道車両
の内装パネル、ビル用内外壁などの建材等に使用される
不燃ハニカム構造材及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、軽量である程度の強度を有
し、取扱いが容易な構造材として厚紙をハニカムに形成
したペーパーハニカムが広く使用されている。
【0003】しかし、このペーパーハニカムは紙質のた
め、燃え易く、また、高い剛性強度を要する場所には不
適である。
【0004】また、実開平2−87646号公報には、
紙と金属箔を積層してハニカムとした技術が掲載されて
いるが、構成要素の一部が紙であるため、やはり不燃性
を要する場所への適用は不可能である。
【0005】したがって、軽量であってしかも不燃性を
有し、高剛性を必要とする場所には、通常、アルミニウ
ム、ステンレス等の金属箔を積層したハニカムコアを構
造材として使用している。
【0006】これらの金属箔を用いたハニカム構造材は
軽量にもかかわらずその形状特性からくる高い剛性強度
によって航空機、鉄道車両、建材等の各種構造材に使用
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の金属
箔より構成されたハニカム構造材は、例えば、一般に使
用されているアルミハニカム構造材の場合には、約40
0℃の雰囲気温度で軟化を始めるため、これ以上の高温
下においては所定の形状を維持できず、使用場所が制約
されていた。
【0008】また、ペーパーハニカムと比較して非常に
高価であった。
【0009】そこで、本発明は、金属箔を使用したハニ
カム構造材において、不燃性を有し、高温使用下におい
ても所定の形状を保持でき、しかも、安価に製造できる
不燃ハニカム構造材及びその製造方法の提供を課題とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる不燃ハニ
カム構造材は、金属箔と不燃性シートとを無機接着剤を
介して接合してなる複数のラミネートシートを、層間に
無機接着剤を使用してハニカム状に積層したものであ
る。
【0011】また、他の発明にかかる不燃ハニカム構造
材の製造方法は、金属箔と不燃性シートとを無機接着剤
を介して接合するラミネート工程と、前記ラミネート工
程で接合されたラミネートシートに無機接着剤を一定間
隔かつ一定巾で線状に塗布する塗布工程と、前記無機接
着剤を線状に塗布された複数のラミネートシートを、そ
の塗布位置を相互に半ピッチずつ相違させた状態で積層
して圧着する積層圧着工程と、前記積層圧着工程で形成
された積層体を一定巾に截断する截断工程と、一定巾に
截断された前記截断積層体を両方向に展張し、ハニカム
コアを形成する展張工程とからなるものである。
【0012】
【作用】本発明においては、不燃性シートは高温下にお
いても形状を維持できるので、金属箔が高温により軟化
しても、それを補強し、ハニカムコアは全体としてその
形状を保持する。
【0013】また、ハニカムコアを構成している金属
箔、不燃性シート、無機接着剤はいずれも無機質であっ
て不燃性を有するので、可燃性場所での使用が可能であ
る。
【0014】更に、安価な不燃性シートを使用している
ことにより、全てを金属箔で構成した同一強度のハニカ
ムコアと比較して安価となる。
【0015】そして、ラミネート工程、塗布工程、積層
圧着工程、截断工程、展張工程とによる簡単な連続工程
によって、ラミネートシートを安価にかつ高品質で製造
できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。
【0017】図1は本発明の一実施例による不燃ハニカ
ム構造材を示す斜視図である。
【0018】図において、1は膜厚が20〜100μm
程度のアルミニウム箔2と紙厚が0.1〜1.0mm程
度の不燃性シート3とをシート形成用無機接着剤4によ
り積層接合してなるラミネートシートである。前記不燃
性シート3は後述の製法により形成されるセピオライト
を主成分とした不燃性を有する抄造紙であり、一方、シ
ート形成用無機接着剤4は水溶性または水分散タイプを
使用しており、例えば、ケイ酸カリウムと5酸化アンチ
モンを合成したもの等、耐熱性を有する各種の無機剤を
使用できる。
【0019】24は無機剤からなるハニカム形成用無機
接着剤5を使用して前記ラミネートシート1を複数積層
し、展張形成してなる一定巾のハニカムコアである。ハ
ニカム形成用無機接着剤5は、無機質の接着剤であり、
ラミネートシート1の表面にスクリーン転写により線状
に塗布される。そして、ハニカム形成用無機接着剤5は
前記シート形成用無機接着剤4と同様に、耐熱温度、塗
布作業性、乾燥速度、接着強度等を勘案して最適な材質
が選定される。
【0020】次に、上記構成のラミネートシート1の製
造方法を図2に示す。
【0021】図2は本発明の一実施例によるラミネート
シートの製造方法を示す概要工程図である。
【0022】図はウェットラミネーションと言われる加
工方法を示し、11はアルミニウム箔2を圧着接合部に
送給するアルミニウム箔送給ボビン、12はアルミニウ
ム箔送給ボビン11から繰出されてきたアルミニウム箔
2の片面に接着剤槽13のシート形成用無機接着剤4を
塗布する塗布ローラ、14は不燃性シート3を圧着接合
部に送給する不燃性シート送給ボビンである。15は
ルミニウム箔送給ボビン11から繰出されてきたアルミ
ニウム箔2及び不燃性シート送給ボビン14から繰出さ
れてきた不燃性シート3を圧着接合する上下一対の圧着
ローラ、16は乾燥炉、17は乾燥炉16で乾燥固化さ
れたラミネートシート1を巻取る巻取ボビン17であ
る。
【0023】上記装置によりラミネートシート1を製造
するには、まず、アルミニウム箔送給ボビン11から所
定の速度でアルミニウム箔2を繰出し、次に、塗布ロー
ラ12を通過する間に接着剤槽13のシート形成用無機
接着剤4をアルミニウム箔2の片面全体に均一の膜厚で
塗布する。シート形成用無機接着剤4を塗布されたアル
ミニウム箔2はシート形成用無機接着剤4が水溶性また
は水分散タイプであるためウェット状態を維持したまま
圧着ローラ15に送給される。同時に、不燃性シート送
給ボビン14からは不燃性シート3をアルミニウム箔送
給ボビン11から繰出されるアルミニウム箔2の送給速
度と同調させて送給する。
【0024】次に、アルミニウム箔送給ボビン11及び
不燃性シート送給ボビン14からそれぞれ送給されてき
たアルミニウム箔2及び不燃性シート3を上下一対の圧
着ローラ15の間に挿入してこれらを上下から一体に挾
圧し、積層状態とする。次いで、積層状態に形成された
アルミニウム箔2及び不燃性シート3を乾燥炉16内に
導き、所定温度で所定時間加熱することによって、内部
の水分を不燃性シート3の粒子間から飛散し、乾燥固化
させる。そして、乾燥炉16から出た後、冷却し、一定
巾に截断して、巻取ボビン17に巻取る。
【0025】以上により構成されたラミネート工程によ
ってシート形成用無機接着剤4を使用してアルミニウム
箔2及び不燃性シート3を積層したラミネートシート1
が完成する。
【0026】なお、この段階でラミネートシート1を折
り曲げても、アルミニウム箔2は粘弾性を有する不燃性
シート3に保持されて、アルミニウム箔2を単独で折り
曲げ加工する場合のような断裂が発生することがない。
【0027】次に、上記のラミネート工程で形成された
ラミネートシート1からハニカムコア24を製造する工
程を説明する。
【0028】図3は本発明の一実施例による不燃ハニカ
ム構造材の製造工程を示す説明図である。
【0029】まず、(a)の巻取ボビン17に巻回され
たラミネートシート1を一定巾に切断して(b)の切断
シート21とする。次いで、塗布工程に進み、この切断
シート21の表面にスクリーン転写或いはローラー塗布
により一定間隔で一定の巾にハニカム形成用無機接着剤
5を線状に塗布する。このとき、ハニカム形成用無機接
着剤5はその塗布量が多いと、横に流れて線が乱れ、逆
に少ないと、接着不良が発生するので増粘剤、スクリー
ンのメッシュ等を適宜選択する必要がある。このハニカ
ム形成用無機接着剤5の塗布を他のラミネートシート1
についても同様に行なう。ここで、ハニカム形成用無機
接着剤5を線状に塗布する位置は、複数のラミネートシ
ート1を積層したときに隣接するラミネートシート1の
間で交互に半ピッチずつずらした位置となる。なお、線
状に塗布するハニカム形成用無機接着剤5の巾寸法は完
成後のハニカムコア24のセルの重合面の長さ寸法とな
り、このハニカム形成用無機接着剤5の巾寸法が変化す
ることによってハニカムコア24のセルサイズは変わっ
てくる。
【0030】ハニカム形成用無機接着剤5を一定間隔で
塗布した後、(c)の積層圧着工程で、塗布済の複数の
ラミネートシート1を積層し、上下方向から圧着して接
合し、線状のハニカム形成用無機接着剤5が交互に半ピ
ッチずつずらして塗布されたシートブロック22を形成
する。
【0031】この後、(d)の截断工程で、シートブロ
ック22を完成品の巾寸法に截断して截断シートブロッ
ク23を形成する。
【0032】そして、(e)の展張工程で、前記截断シ
ートブロック23を両側から展張することによって、ハ
ニカムコア24が完成する。
【0033】次に、ハニカムコア24を構成する不燃性
シート3の製造の一例を図4に基づいて説明する。
【0034】本実施例においては、不燃性シート3は、
セピオライトを主材とし、これに高分子バインダー及び
ガラス繊維を加えてスラリー化し、抄造することによっ
て製造した。
【0035】以下、本実施例における不燃性シート3の
製造工程について説明する。
【0036】図4は本発明の一実施例の不燃ラミネート
シートを構成する不燃性シートの製造工程の概略を示す
説明図である。
【0037】図において、解繊工程Aでは主原料である
セピオライトと、補強材としてのガラス繊維と木材パル
プと合成繊維とを解繊機に入れて、撹拌によって解繊
し、繊維の分散を良くする。
【0038】次に、原料混合工程Bでは解繊された紙
料、高分子バインダー、軟化剤、安定剤等を混合タンク
に入れて混合してスラリーを作製する。ここで使用する
高分子バインダーは、構造強度、耐水性の要求を満たす
ために、熱硬化性樹脂を使用し、更に、熱可塑性樹脂を
使用した。
【0039】原料混合工程Bで混合されたスラリーは、
抄紙に適した凝集処理を行なうため、処理工程Cで集束
化反応装置により集束化を行なう。処理工程Cで調製さ
れたスラリーはストックタンクに送出され、沈降分離ま
たは調製シートの崩壊等が生じないように、混合状態が
常に均一化されるように維持する蓄積工程Dに入る。
【0040】そして、蓄積工程Dのスラリーは定量ホッ
パーに定量ポンプでポンプアップし、抄造工程Eに導か
れる。
【0041】本実施例の抄造工程Eでは、丸網式抄紙機
を用いて抄造した。このとき、スラリー濃度は0.05
〜0.5%であり、抄紙機は60〜80メッシュの抄網
を使用した。
【0042】抄造工程Eでスラリーを脱水してなる湿シ
ートは、乾燥工程Fで、乾燥炉内に搬送され、所要温度
で所定時間乾燥されることにより、内部の水分が蒸発
し、バインダーの反応が促進して乾燥固化する。
【0043】以上により、紙厚が0.1〜1.0mmの
不燃性シート3が完成する。この不燃性シート3は高い
耐熱性を有し、火を接近させても僅かな発煙と黒色化す
るだけで、所定の形状を維持できる。
【0044】このように、上記実施例の不燃ハニカム構
造材は、アルミニウム箔2と不燃性シート3とをシート
形成用無機接着剤4を介して接合してなる複数のラミネ
ートシート1を、層間にハニカム形成用無機接着剤5
使用してハニカム状に積層し、ハニカムコア24とした
ものである。
【0045】したがって、上記実施例によれば、不燃性
シート4は高温下においても形状を維持できるので、ア
ルミニウム箔2が約600℃の雰囲気中で溶解して流出
するのを不燃性シート3の高温強度によって阻止し、ハ
ニカムコア24の全体としての形状を保持できる。この
ため、アルミニウム箔2を単独で構成した従来のアルミ
ハニカムでは比較的低温度での使用にしか供することが
できなかったのに対して使用温度を高く設定できる。
【0046】また、アルミニウム箔2、不燃性シート
3、シート形成用無機接着剤4、ハニカム形成用無機接
着剤5はいずれも無機質であって不燃性を有するので、
可燃性場所での使用が可能である。
【0047】更に、安価な不燃性シート3を使用してい
ることにより、その分アルミニウム箔2を節減でき、全
てをアルミニウム箔2で構成した同一強度のアルミハニ
カムコアと比較して安価となる。
【0048】加えて、ハニカムコア24は高温特性を有
するシート形成用無機接着剤4及びハニカム形成用無機
接着剤5を使用していることによって、高温下に暴露さ
れたとき、アルミニウム箔2と不燃性シート3との間及
びラミネートシート1の相互間で剥離することがない。
【0049】また、上記実施例のラミネートシートの製
造方法は、アルミニウム箔2と不燃性シート3とをシー
ト形成用無機接着剤4を介して接合するラミネート工程
と、前記ラミネート工程で接合されたラミネートシート
1にハニカム形成用無機接着剤5を一定間隔かつ一定巾
で線状に塗布する塗布工程と、前記無機接着剤を線状に
塗布された複数の切断シート21を、その塗布位置を相
互に半ピッチずつ相違させた状態で積層して圧着する積
層圧着工程と、前記積層圧着工程で形成されたシートブ
ロック22を一定巾に截断する截断工程と、一定巾に截
断された截断シートブロック23を両方向に展張し、ハ
ニカムコア24を形成する展張工程とからなるものであ
る。
【0050】したがって、上記の簡単な連続工程によっ
て、ハニカムコア24を安価にかつ高品質で製造でき
る。
【0051】上記ハニカムコア24は、軽量、高強度で
あり、耐熱性、不燃性に優れた特性を有することによ
り、航空機等の構造材、鉄道車両の内装パネル、ビル用
内外壁などの建材等に巾広く使用することが可能であ
る。
【0052】次に、本発明の他の実施例による不燃ハニ
カム構造材を図5に基づいて説明する。
【0053】図5は本発明の他の実施例による不燃ハニ
カム構造材を示す斜視図である。図中、図1乃至図3と
同一符号は前記実施例の構成部分と同一または相当する
部分である。
【0054】図において、24は前記実施例と同様にハ
ニカム形成用無機接着剤5を使用してラミネートシート
1を複数積層し、展張形成してなる一定巾のハニカムコ
アである。6は前記ハニカムコア24の空隙に充填され
た断熱材等からなる充填材である。
【0055】この充填材6を空隙に充填したハニカムコ
ア24は、充填材6を、グラスウール、ロックウールか
らなる、或いは、発泡剤を混合してなる断熱材とした場
合には、上記の軽量、高強度、耐熱性、不燃性の特性に
加えて断熱効果を高めることができ、また、吸音特性を
付与することも可能である。
【0056】ところで、上記実施例では、金属箔として
アルミニウム箔2を使用しているが、本発明を実施する
場合には、これに限定されるものではなく、例えば、ス
テンレス箔、銅箔等各種の金属箔でも同様に使用するこ
とができる。
【0057】更に、上記実施例では、不燃性シート3と
してセピオライトを主成分としたスラリーを抄造してな
るものを使用しているが、本発明を実施する場合には、
これに限定されるものではなく、各種不燃性を有する紙
材を使用できる。また、シート形成用無機接着剤4或い
はハニカム形成用無機接着剤5も使用温度に適する各種
の無機剤を選定して使用することができる。
【0058】そして、上記実施例のラミネートシート1
の製造においては、ウェットラミネーション加工法を使
用した例を示しているが、本発明を実施する場合には、
その他、サーマルラミネーション、ホットメルトラミネ
ーション、ノンソルベントラミネーション、ドライラミ
ネーション等各種の加工法を用いることも可能である。
【0059】加えて、上記実施例のラミネートシート1
はアルミニウム箔2と不燃性シート3の2層構造を示し
ているが、金属箔、不燃性シート3を適宜組合わせて3
層以上とすることも可能である。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明の不燃ハニカム構
造材は、金属箔と不燃性シートとを無機接着剤を介して
接合してなる複数のラミネートシートを、層間に無機接
着剤を使用してハニカム状に積層したものである。した
がって、不燃性シートが高温下においても形状を維持で
きるので、ハニカムコアの全体としての形状を保持で
き、金属箔を単独で構成したものと比較して使用温度を
高く設定できるとともに、金属箔、不燃性シート、各無
機接着剤はいずれも無機質であって不燃性を有するの
で、可燃性場所での使用が可能である。更に、安価な不
燃性シートを使用していることにより、全てを金属箔で
構成した同一強度のハニカムコアと比較して安価とな
る。
【0061】また、本発明の不燃ハニカム構造材の製造
方法は、金属箔と不燃性シートとを無機接着剤を介して
接合するラミネート工程と、前記ラミネート工程で接合
されたラミネートシートに無機接着剤を一定間隔かつ一
定巾で線状に塗布する塗布工程と、前記無機接着剤を線
状に塗布された複数のラミネートシートを、その塗布位
置を相互に半ピッチずつ相違させた状態で積層して圧着
する積層圧着工程と、前記積層圧着工程で形成された積
層体を一定巾に截断する截断工程と、一定巾に截断され
た截断積層体を両方向に展張し、ハニカムコアを形成す
る展張工程とからなるものである。したがって、上記の
簡単な連続工程によって、不燃ハニカム構造材を安価に
かつ高品質で製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例による不燃ハニカム構
造材を示す斜視図である。
【図2】図2は本発明の一実施例によるラミネートシー
トの製造方法を示す概要工程図である。
【図3】図3は本発明の一実施例による不燃ハニカム構
造材の製造工程を示す説明図である。
【図4】図4は本発明の一実施例の不燃ラミネートシー
トを構成する不燃性シートの製造工程の概略を示す説明
図である。
【図5】図5は本発明の他の実施例による不燃ハニカム
構造材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ラミネートシート 2 アルミニウム箔 3 不燃性シート 4 シート形成用無機接着剤 5 ハニカム形成用無機接着剤 6 充填材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属箔と不燃性シートとを無機接着剤を
    介して接合した複数のラミネートシートを、層間に無機
    接着剤を使用してハニカム状に積層してなることを特徴
    とする不燃ハニカム構造材。
  2. 【請求項2】 金属箔と不燃性シートとを無機接着剤を
    介して接合してなる複数のラミネートシートを、層間に
    無機接着剤を使用してハニカム状に積層したハニカムコ
    アと、 前記ハニカムコアの空隙に充填された充填材とを具備す
    ることを特徴とする不燃ハニカム構造材。
  3. 【請求項3】 前記不燃性シートは、セピオライトを主
    成分としたスラリーを抄造してなることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の不燃ハニカム構造材。
  4. 【請求項4】 金属箔と不燃性シートとを無機接着剤を
    介して接合するラミネート工程と、 前記ラミネート工程で接合されたラミネートシートに無
    機接着剤を一定間隔かつ一定巾で線状に塗布する塗布工
    程と、 前記無機接着剤を線状に塗布された複数のラミネートシ
    ートを、その塗布位置を相互に半ピッチずつ相違させた
    状態で積層して圧着する積層圧着工程と、 前記積層圧着工程で形成された積層体を一定巾に截断す
    る截断工程と、 一定巾に截断された前記截断積層体を両方向に展張し、
    ハニカムコアを形成する展張工程とを具備することを特
    徴とする不燃ハニカム構造材の製造方法。
  5. 【請求項5】 金属箔と不燃性シートとを無機接着剤を
    介して接合するラミネート工程と、 前記ラミネート工程で接合されたラミネートシートに無
    機接着剤を一定間隔かつ一定巾で線状に塗布する塗布工
    程と、 前記無機接着剤を線状に塗布された複数のラミネートシ
    ートを、その塗布位置を相互に半ピッチずつ相違させた
    状態で積層して圧着する積層圧着工程と、 前記積層圧着工程で形成された積層体を一定巾に截断す
    る截断工程と、 一定巾に截断された前記截断積層体を両方向に展張し、
    ハニカムコアを形成する展張工程と、 前記ハニカムの空隙に充填材を充填する充填工程とを具
    備することを特徴とする不燃ハニカム構造材の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記不燃性シートは、セピオライトを主
    成分としたスラリーを抄造してなることを特徴とする請
    求項4または請求項5に記載の不燃ハニカム構造材の製
    造方法。
JP29441491A 1991-10-31 1991-11-11 不燃ハニカム構造材及びその製造方法 Expired - Lifetime JPH07356B2 (ja)

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US07/838,559 US5679433A (en) 1991-10-31 1992-02-19 Noncombustible sheet, noncombustible laminated sheet, noncombustible honey comb structural material, noncombustible board, noncombustible molded product, and manufacturing method thereof
DE69222115T DE69222115T2 (de) 1991-10-31 1992-02-19 Nicht-brennbares Papierblatt, nicht-brennbares laminiertes Papierblatt, nicht-brennbares Material mit Wabenstruktur, nicht-brennbarer Karton und nicht-brennbares geformtes Produkt und Verfahren zu deren Herstellung
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