JPH0735626U - 採光取得筒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】空洞体（１）の内部壁面を反射鏡（２）とする
構成によりなる採光取得筒。 【構成】アルミ板等片面が鏡状の反射板４枚を内部壁面
が反射鏡（２）となるように筒状に組み合わせる、また
は、１枚物を折り込み筒状とする。本案は、以上の構成
よりなる空洞体（１）の採光取得筒である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、太陽光を屋内に有効に取り入れるための採光筒に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、太陽光を屋内に有効に取り入れる手段として、天窓を設ける方法がある 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

天窓は一般壁窓に対して３倍の採光能力があることから、小面積でも極めて有 効な採光取得手段のひとつとなっているが、次のような欠点があった。 （１）天窓と天井との間に距離がある場合は、天窓と天井との空間を筒状の壁 で連結しなければならないが、この空間距離が長くなるほど直射光が届きにくく なり効果が激減する傾向にあった。 （２）天窓と天井の間に空間距離のない場合は、直射光の入射が容易となるが 、太陽の位置が季節や時刻により変動することに連動して屋内への照射部位も常 に変動すると共に、非照射部位との明暗格差が大きい。 また、強い直射光による日焼け被害の発生も内包されている。 （３）天窓は室内からの可視範囲に設備されるが、屋外高所のため鳥の糞害等 汚損が進行してもタイムリーな対応が取りにくかった。 本考案はこれらの欠点を解決するために考案されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

空洞体（１）の内部壁面を反射鏡（２）とする。 本案は、以上の構成によりなる採光取得筒である。

【０００５】

【作用】 採光を必要とする屋内の天井または壁に受光窓を設置し、天窓と受光窓の間を 空洞体（１）で連結する。 すると、天窓から入射した光は内部壁面の反射鏡（２）で反射を繰り返しなが ら光量をロスすること無しに受光窓へ到達することから、空間距離がいくら隔て ていても天窓直下と同等の効果を得ることができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本案の実施例について説明する。 アルミ板等片面が鏡状の反射板４枚を内部壁面が反射鏡（２）となるように筒 状に組み合わせる、または、１枚物を折り込み筒状とする。 本案は、以上の構成よりなる空洞体（１）で、これを使用するときは採光を必 要とする屋内の天井または壁に受光窓を設置し、天窓と受光窓の間を天窓と受光 窓よりやや大き目の空洞体（１）で連結する。 すると、天窓から入射した光は内部壁面の反射鏡（２）で反射を繰り返しなが ら光量をロスすること無しに受光窓へ到達することから、空間距離がいくら隔て ていても天窓直下と同等の効果を得ることができる。 空洞体（１）については、継ぎ足し、または、切除することで空洞体（１）の 長短調整をし、設置箇所に合わせた施工をする。 また、空洞体（１）の内部壁面は鏡でも反射力の強い鏡や金属箔でもよく、な おかつ、表面が凹凸面である防眩タイブのものでよい。 そして、形状については円筒状や多角形を問わない。 なお、受光窓には、光の屈折が生じる凹凸面状の片板ガラスを使用することで 、直射光を拡散させ屋内における光の均衡化を促進すると共に、反射鏡での反射 によるギラつきを和らげるとよい。 また、工法については、天窓との連結方式の他に集合煙突状の形状とし屋外か ら取り入れることもできる。

【０００６】

【考案の効果】

（１）天窓と天井の空間距離に関係なく、天窓直下と同等の採光を得ることがで きる。 （２）強い直射光であっても空洞体内を通過後は内部壁面の反射鏡による乱反射 と受光窓ガラスの屈折により拡散される。 このため、屋内へ入射する光は照射範囲が広がると共に、柔らかい陽射しに転 換されることから一層理想的な屋内採光となる。 （３）空洞体および受光窓の設置により天窓は可視範囲から外れるため、汚損に 伴う不快感を回避できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案のＡ−Ａ断面図である。

【図３】本考案の施工例図である。

【符号の説明】

１．空洞体 ２．反射鏡 ３．天窓 ４．受光窓 ５．直射光

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】空洞体（１）の内部壁面を反射鏡（２）と
   する構成によりなる採光取得筒。