JPH0735013A - エンジンの制御方法 - Google Patents

エンジンの制御方法

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Publication number
JPH0735013A
JPH0735013A JP17400793A JP17400793A JPH0735013A JP H0735013 A JPH0735013 A JP H0735013A JP 17400793 A JP17400793 A JP 17400793A JP 17400793 A JP17400793 A JP 17400793A JP H0735013 A JPH0735013 A JP H0735013A
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JP
Japan
Prior art keywords
temperature
cooling water
engine
ignition timing
knocking
Prior art date
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Pending
Application number
JP17400793A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Shimonishi
明 下西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP17400793A priority Critical patent/JPH0735013A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】安価に、耐ノッキング性を高レベル維持する。 【構成】エンジンの冷却水が放熱手段により冷却される
開始温度を所定温度より低く設定し、該冷却水の温度が
予め設定された温度を上回った場合には、点火時期を遅
角させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として自動車に搭載
される水冷式のエンジンにおけるエンジンの制御方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車に搭載される水冷式のエン
ジンでは、エンジンの冷却水はサーモスタットによりラ
ジエータへの流入が制御されるようになっている。通
常、エンジンの冷却水温を下げる、つまり吸気温度を下
げると、耐ノッキング性が向上することが知られている
ものの、エンジンの潤滑油の粘度やガソリンの霧化性の
点などから、冷却水温は常時80〜110℃に保持でき
るようにサーモスタットで制御されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、暖機後の冷
却水温を上記した水温より低い温度に制御するために
は、ラジエータやファンモータなどを含む冷却系の能力
を大幅に引き上げることが必要となる。この場合、冷却
系は、能力にあわせて大型になり、そのために搭載のた
めの限られたスペースは、大きくせざるを得ず、冷却系
が大型になることと相俟ってコストアップの要因となっ
た。一方、冷却系のラジエータなどの冷却能力はそのま
まに、冷却水温の制御を行うサーモスタットの設定温度
のみを下げた場合には、外気温やエンジンの負荷の状態
により、常時所望の冷却水温に保持することが困難にな
り、冷却水温は上昇する。これによって、吸気温度も上
昇し、そのために耐ノッキング性が低下してノッキング
の抑制効果が減少する。このような状態でもノッキング
が発生しないようにするには、たとえばノックセンサな
どを使用してノッキングの発生を検知することによりそ
れを回避するよう点火時期を制御するようにすればよい
が、冷却系の変更により点火時期制御系までもがコスト
アップを行わねばならないようになる。本発明は、この
ような不具合を解消することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係るエンジンの制御方法は、エ
ンジンの冷却水が放熱手段により冷却される開始温度を
所定温度より低く設定し、該冷却水の温度が予め設定さ
れた温度を上回った場合には、点火時期を遅角させるこ
とを特徴とする。
【0005】
【作用】このような構成のものであれば、エンジンの冷
却水が放熱手段で冷却され始める温度が低いため、冷却
水温は低い温度に制御される。しかも、冷却水の温度が
設定された温度を上回った場合に、点火時期を遅角する
ので、ノッキングは抑制される。すなわち、通常の運転
時において、エンジンの負荷がそれ程高くなければ、冷
却水を所定温度より低い状態に放熱手段が冷却して、耐
ノッキング性を高めてノッキングの発生を防止し、負荷
が大きい場合や外気温が高い場合などでは、冷却水の温
度が予め設定された温度を上回ってから、点火時期の調
整によりノッキングの発生を防止している。これによっ
て、この方法では、従来のシステムに対し、コストアッ
プすることなくすべての運転時のノッキングの発生を防
止し、負荷が大きい場合や外気温が高い場合などを除く
通常の運転時には、耐ノッキング性の向上により出力性
能や燃費を向上することができる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の一実施例を、図面を参照して
説明する。図1に示すものは、自動車用のエンジンに装
備される冷却システム100で、電子制御式燃料噴射装
置を備えてなるエンジンEG内に設けられた冷却水の通
路であるウォータジャケット1と、このウォータジャケ
ット1からウォータポンプ2により押出される冷却水を
冷却する放熱手段たるラジエータ3と、冷却水が所定温
度を超えた際に作動してラジエータ3にて冷却された冷
却水をウォータジャケット1に導入する感温弁であるサ
ーモスタット4の設けられた循環路5と、図示しないヒ
ータコアに流入する冷却水をウォータジャケットに還流
するバイパス通路8とを備え、ウォータジャケット1の
出口近傍に冷却水の温度を検出する水温センサ7が取り
付けられ、その出力信号aは電子制御装置8に入力され
る。ウォータジャケット1は、通常の構造のものでよ
く、たとえば、エンジンEGの温度分布を変えて、吸気
マニホルドの部分の温度は低く、逆に潤滑油の温度を比
較的高くしておける構造のものが望ましい。図1におい
て、9はスパークプラグで、電子制御装置8に接続され
ている。この冷却システム100は、当該分野でよく知
られた構成のものであってよく、この実施例では、ウォ
ータジャケット1のラジエータ3にて冷却された冷却水
が、ウォータジャケット1に流入する冷却水の入口部分
にサーモスタット4が取り付けられているいわゆる入口
サーモスタット方式のものを図示している。このサーモ
スタット4は、たとえば冷却水温が60(〜70)℃程
度になった場合に作動するもので、これまでのものに比
べて、およそ10〜20℃程度低い温度で作動を開始す
るようになっている。一方、ラジエータ3の能力は、サ
ーモスタット4の作動温度が低くなっても、これまでの
ものと同じであってよい。この冷却システム100で
は、定常状態でエンジンEGの負荷が軽く、外気温が高
くなく、ラジエータ3の能力が足りている場合には、冷
却水を約60〜70℃の低い範囲で冷却水温を制御する
ものである。
【0007】電子制御装置8は、中央演算処理装置、記
憶装置、入力インターフェース、出力インターフェース
を有するマイクロコンピュータシステムからなり、エン
ジンEGの運転状態を水温センサ7を含む各種のセンサ
から出力される信号に基づいて検知し、検知した運転状
態に応じて燃料噴射量を演算し、スパークプラグ9に出
力する点火信号のタイミングすなわち点火時期を調整
し、常時理論空燃比で運転されるようエンジンを制御す
る。この実施例における点火時期の制御は、図2にその
概略を示すプログラムにより行われる。
【0008】図2において、まずステップ51では、水
温センサ7から出力される水温信号aにより、エンジン
EGの冷却水温が検出される。ステップ52では、予め
設定された温度(以下、設定温度と記す)を上回ったか
否かを判定し、上回った場合はステップ53に移行し、
そうでない場合にはステップ54に進む。設定温度は、
負荷あるいは外気温に起因してラジエータ3の冷却能力
を超える温度に冷却水がなり、サーモスタット4の作動
温度近傍に冷却水温を制御できない場合に、エンジンE
Gがノッキングすると思われる温度に設定してある。ス
テップ53では、冷却能力範囲内である場合の耐ノッキ
ング性能から冷却水温の上昇で低下する分に応じた量だ
け、点火時期を遅角させる。この場合、遅角する量は、
冷却水温により予めマップにしておき、その都度マップ
から読み出すようにすればよい。ステップ54では、そ
の時のエンジンEGの運転状態に応じて、点火時期を適
正に進角させる。
【0009】このような構成において、たとえばエンジ
ンEGが始動されると、エンジンEGの回転に対応して
ウォータポンプ2が回転し、冷却水がウォータジャケッ
ト1とバイパス通路6とを循環する。暖機運転後、冷却
水温が上昇しサーモスタット4の作動温度を超えると、
サーモスタット4が作動して、ウォータジャケット1か
ら押出された冷却水がラジエータ3に流入して冷却され
た後、循環路5を介してウォータジャケット1に流入す
る。冷却水温は、水温センサ7がウォータジャケット1
の出口近傍に取り付けられているため、サーモスタット
4が作動していない低温時でも、ウォータジャケット1
で加熱されてウォータジャケット1とバイパス通路5と
の間を循環する冷却水の最新の値が、始動後から所定時
間ごとに常時電子制御装置8において検出されている。
【0010】しかして、エンジンEGの制御は、電子制
御装置8により行われ、冷却水温に応じた点火時期制御
以外は公知のものであってもよい。点火時期について
は、制御がステップ51→ステップ52と進み、その時
点での冷却水温が設定温度より低ければ、ステップ52
の後ステップ54に進んで、通常の進角に維持される。
すなわち、エンジンEGの負荷が比較的小さいか、ある
いは中程度の場合、もしくは外気温が低い場合では、ラ
ジエータ3に流入した冷却水は、ラジエータ3の能力の
範囲内で熱交換され、図3に示すように、約60〜70
℃の間を上下するようサーモスタット4の作動温度近傍
に冷却されるので、設定温度を超えることはない。この
場合には、冷却水温が低いために、吸気マニホルド部分
で吸入空気が加熱されることはなく、したがって吸気温
が低く、耐ノッキング性は低下しない。
【0011】一方、サーモスタット4が作動し、ラジエ
ータ3に冷却水温が流入して冷却されるものの、エンジ
ンEGの負荷が大きくなっている場合、あるいは外気温
が高い場合では、ラジエータ3の能力では冷却が十分で
はなくなり、冷却水温がより高くなると、吸入空気が加
熱されて耐ノッキング性が低下してくる。このような場
合で、冷却水温が設定温度よりも高くなっていると判定
された場合には、制御がステップ51→ステップ52→
ステップ53と進み、マップに基づいて点火時期を遅角
する量を決定し、その時の冷却水温に応じて点火時期を
遅角する。これによって、ノッキングの発生を効果的に
抑制することができ、エンジンEGの破損などが防止で
きる。
【0012】なお、本発明は以上説明した実施例に限定
されるものではない。その他、各部の構成は図示例に限
定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で種々変形が可能である。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以上に詳述したように、エン
ジンの冷却水が放熱手段により冷却される開始温度が所
定温度より低く設定してあるので、通常のエンジンの運
転状態では吸気温が低い状態でエンジンが運転でき、し
たがって、耐ノッキング性を向上させることができ、燃
費の向上を図ることができる。また、冷却水の温度が予
め設定された温度を上回った場合でも、点火時期を遅角
させるので、ノッキングの発生を防止でき、したがっ
て、ノッキングのためにセンサなどを増設することな
く、また、ラジエータなどの冷却能力を上げることもな
く、つまりコストアップをすることなく、冷却水の温度
の全範囲に亘って耐ノッキング性を高レベルにすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用されるエンジンの概略
構成を示す模式図。
【図2】同実施例の制御手順を示すフローチャート。
【図3】同実施例の作用説明図。
【符号の説明】
1…ウォータジャケット 2…ウォータポンプ 3…ラジエータ 4…サーモスタット 5…循環路 7…水温センサ 8…電子制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの冷却水が放熱手段により冷却さ
    れる開始温度を所定温度より低く設定し、 該冷却水の温度が予め設定された温度を上回った場合に
    は、点火時期を遅角させることを特徴とするエンジンの
    制御方法。
JP17400793A 1993-07-14 1993-07-14 エンジンの制御方法 Pending JPH0735013A (ja)

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JP17400793A JPH0735013A (ja) 1993-07-14 1993-07-14 エンジンの制御方法

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JP17400793A JPH0735013A (ja) 1993-07-14 1993-07-14 エンジンの制御方法

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JPH0735013A true JPH0735013A (ja) 1995-02-03

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ID=15971019

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JP17400793A Pending JPH0735013A (ja) 1993-07-14 1993-07-14 エンジンの制御方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013139996A (ja) * 2011-12-05 2013-07-18 Denso Corp 熱交換器およびそれを備えるヒートポンプサイクル

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013139996A (ja) * 2011-12-05 2013-07-18 Denso Corp 熱交換器およびそれを備えるヒートポンプサイクル
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