JPH0734947U - 泡沫状吐水兼用のシャワ−ヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 きわめて小形のシャワ−ヘッドに泡沫吐水流
を作る。 【構成】 湯水を入れる主流路９を軸芯にもつ把持体１
ａと、この把持体１ａに一体化された半球状頭部１ｂと
からなるシャワ−ヘッドで、この頭部１ｂの正面側に蛇
口用吐水口７と、この吐水口７の周りにシャワ−用噴霧
口８とを設け、この吐水口７と噴霧口８とをシリンダ弁
２１で切換え、このシリンダ弁２１を、把持体１ａの背
面側に設けたシ−ソ−作動するレバ−６で操作するの
で、シャワ−ヘッドがきわめて小形となる。そして、こ
のリンダ弁２１の外周に、噴霧口８と連通するエア通路
２４を設けたので、シャワ−ヘッドを大にすることな
く、蛇口吐水に泡沫吐水ができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、泡沫状吐水兼用のシャワ−ヘッドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術とその課題】

一般に、浴室や洗面所等においては洗髪等のためのシャワ−と、通常の蛇口吐 水のような軸流吐水とを兼用するシャワ−ヘッドが用いられており、現在、かか るシャワ−ヘッドの切換操作はワンタッチ式に軽便化されている。 かかるシャワ−ヘッドについて、次のような提案がなされている（実開平４− ９９２４５号公報参照）。

【０００３】 これを図２および図３により説明する。なお、図３は図２の背面側からみた図 であって、中心線ｂの左側が外観図で、右側が一部断面図である。 １は合成樹脂製のシャワ−ヘッド本体で、筒状把持部１ａと半球状頭部１ｂと から一体的に構成されている。この半球状頭部１ｂの正面側（吐水側）の端面に は、合成樹脂製の散水プレ−ト体２が螺着されており、この散水プレ−ト体２の 内側にはサポ−ト体３が内蔵されている。

【０００４】 これらの散水プレ−ト体２やサポ−ト体３の軸上に、シリンダ弁４が組込まれ ており、このシリンダ弁４は、サポ−ト体３と、シャワ−ヘッド本体１の軸受部 ５とにより支持されている。このシリンダ弁４は、半球状頭部１ｂの背面側（反 正面側）に設けられた操作レバ−６のシ−ソ−状の作動によって往復動して、弁 切換えができる。

【０００５】 前記散水プレ−ト体２の中央には、約１５mmφの蛇口用吐水口７が開口されて おり、また、その周辺には多数のシャワ−用噴霧口８が開口されている。したが って、柔軟性プラスチックの操作キヤップ１８の外面から、操作レバ−６を指先 でシ−ソ−状に押せば、シリンダ弁４が往復動して、シャワ−と吐水流Ｂとに切 換えられる。

【０００６】 前記シャワ−ヘッド本体１の筒状把持部１ａの軸芯には、湯水を導入する主流 路９が貫通して設けられており、この主流路９は、半球状頭部１ｂに設けた軸受 部５の外周を取り巻くド−ナツ状流路１０に連通している。

【０００７】 前記散水プレ−ト体２の大径部２ａは半球状頭部１ｂに螺着されている。また 、この散水プレ−ト体２の小径部の蛇口用吐水口７には、３枚の金網１２が挿入 されている。

【０００８】 前記サポ−ト体３の軸方向中間には、半径方向に複数の連通孔１３が開口され ている。この連通孔１３はシャワ−用噴霧口８に連通すると共に、ド−ナツ状流 路１０にも連通している。また、サポ−ト体３の基部側には、Ｏリングパッキン １４が嵌まり込む切欠段部１７が設けられている。なお、２０は操作レバ−６の 作動空間を示す。

【０００９】 ところで、かかる吐水兼用のシャワ−ヘッドでは、きわめてコンパクト化され ているものの、泡沫機能がない、という問題があった。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は、かかる問題を解決するためになされたもので、その要旨とす るところは、湯水を導入する主流路を軸芯にもつ把持体と、該把持体に一体的に 設けた半球状頭部と、からなる合成樹脂製シャワ−ヘッド本体において、前記頭 部の正面側に、前記主流路に略直交して往復動するシリンダ弁を介して、蛇口用 吐水口を設けると共に、該蛇口用吐水口の周辺に多数のシャワ−用噴霧口を設け 、前記シリンダ弁を、シャワ−ヘッド本体の背面側に設けたシ−ソ−状に作動す る操作レバ−により、操作するシャワ−ヘッドにおいて、前記シリンダ弁の外周 に、前記シャワ−用噴霧口から吐水流成形時に外気を吸引するエア通路を設けた ことを特徴とする泡沫状吐水兼用のシャワ−ヘッドにある。

【００１１】

【実施例】

本考案を添付図面に示す実施例により詳細に述べる。 図１は本考案の実施例の説明用断面図で、図２に相当する図であり、図１の中 心線ａの上側図示はシャワ−流Ａを、下側図示は吐水流Ｂをそれぞれ形成する図 示である。なお、図２と同一部分には同一符号を付し、また、共通部分の説明は 省略する。

【００１２】 図１において、全長略９５mm、半球状頭部の半径略２５mmの大きさのシャワ− ヘッド本体１に内蔵されたシリンダ弁２１は、中実基部２１ａと、シリンダ状先 部２１ｂとから合成樹脂で一体的に構成されている。 この中実基部２１ａには、半径方向に複数の連通孔２２が開口されている。ま た、シャワ−ヘッド本体１の軸受部５には、Ｏリングパッキン１４が嵌まり込む 切欠段部２３が設けられている。したがって、このＯリングパッキン１４は、サ ポ−ト体３の切欠段部１７と、軸受部５の切欠段部２３との間を往復動して弁切 換えを行う。

【００１３】 ここにおいて、サポ−ト体３とシリンダ弁２１との間には、次のようなエア通 路２４が形成されている。すなわち、シリンダ弁２１のシリンダ状先部２１ｂの 一方側には、前記Ｏリングパッキン１４が嵌合・保持され、他方側には、蛇口用 吐水口７を開閉するゴム輪２５が嵌合・保持されている。

【００１４】 一方、サポ−ト体３には、前記連通孔１３（図２参照）に続いて、ゴム輪２５ がシ−ルする弁シ−ト部２６が形成されていて、この弁シ−ト部２６に続いて前 記エア通路２４が軸方向に形成されている。

【００１５】 したがって、シリンダ弁２１が図１における中心線ａの上図示にあるときは、 ゴム輪２５が弁シ−ト部２６をシ−ルして、シャワ−流Ａを形成し、シリンダ弁 ２１が図１における中心線ａの下図示にあるときは、ゴム輪２５が弁シ−ト部２ ６から離れてエア通路２４を形成すると共に、Ｏリングパッキン１４が切欠段部 ２３から離れるので、吐水流Ｂを形成する。

【００１６】 この吐水流Ｂの形成時に、このエア通路２４に負圧が発生し、シャワ−用噴霧 口８から外気がＣ方向に吸引され、吐水流Ｂに混入されて泡沫吐水流となる。し たがって、泡沫状軸流吐水が得られる。 なお、エア通路２４はシリンダ弁２１の方に形成してもよい。

【００１７】

【考案の効果】

本考案によれば、きわめてコンパクト化した泡沫状軸流吐水兼用のシャワ−ヘ ッドにおいて、シャワ−用噴霧口から外気を吸引するので、シャワ−ヘッド本体 のスケ−ルアップを抑えながら、すなわち、従来のもののコンパクト性を損なわ ず、したがって、蛇口用吐水孔の開口径をそのままにして、吐水量を減少させな いで、泡沫吐水ができる。 殊に、シャワ−用噴霧口から外気を取入れるので、蛇口用吐水口に目詰まりが あって、湯水がエア通路からシャワ−用噴霧口へ逆流しても、シャワ−ヘッド本 体の筒状把持部には影響がなく、包帯等を巻付けている手に湯水がつかない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の説明用断面図である。

【図２】従来例の断面図である。

【図３】図２の平面図である。

【符号の説明】

１…シャワ−ヘッド本体、１ａ…筒状把持部、１ｂ…半
球状頭部、４…シリンダ弁、６…操作レバ−、７…蛇口
用吐水口、８…シャワ−用噴霧口、９…主流路、２４…
エア通路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 湯水を導入する主流路を軸芯にもつ把持
   体と、該把持体に一体的に設けた半球状頭部と、からな
   る合成樹脂製シャワ−ヘッド本体において、 前記頭部の正面側に、前記主流路に略直交して往復動す
   るシリンダ弁を介して、蛇口用吐水口を設けると共に、
   該蛇口用吐水口の周辺に多数のシャワ−用噴霧口を設
   け、前記シリンダ弁を、シャワ−ヘッド本体の背面側に
   設けたシ−ソ−状に作動する操作レバ−により、操作す
   るシャワ−ヘッドにおいて、 前記シリンダ弁の外周に、前記シャワ−用噴霧口から吐
   水流成形時に外気を吸引するエア通路を設けたことを特
   徴とする泡沫状吐水兼用のシャワ−ヘッド。