JPH0734944Y2 - 複合材製円盤状物品の強化材 - Google Patents

複合材製円盤状物品の強化材

Info

Publication number
JPH0734944Y2
JPH0734944Y2 JP2270389U JP2270389U JPH0734944Y2 JP H0734944 Y2 JPH0734944 Y2 JP H0734944Y2 JP 2270389 U JP2270389 U JP 2270389U JP 2270389 U JP2270389 U JP 2270389U JP H0734944 Y2 JPH0734944 Y2 JP H0734944Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
center
shaped
disc
disk
yarns
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2270389U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02115578U (ja
Inventor
征四郎 赤浦
健一 柴田
和孝 ▲へい▼崎
純次 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ashimori Industry Co Ltd
Original Assignee
Ashimori Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ashimori Industry Co Ltd filed Critical Ashimori Industry Co Ltd
Priority to JP2270389U priority Critical patent/JPH0734944Y2/ja
Publication of JPH02115578U publication Critical patent/JPH02115578U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0734944Y2 publication Critical patent/JPH0734944Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、複合材により、フライホイールやタービンホ
イールなどの円盤状高速回転体や、パラボラアンテナ、
スピーカーコーンなどの椀形曲面体のような円盤状物品
を製造する際における、複合材の強化材として使用され
る円盤状織物に関するものである。
従来の技術 この種の円盤状織物としては、特開昭62−170550号公報
に記載されたものが知られている。このものは放射状に
延びる放射状方向糸と、中心を取巻いて螺旋状に延びる
周方向糸とを織成したものであって、その中央部には空
孔が形成されている。
この種の織物においては中心付近まで織成しようとする
と、その中心付近において放射状方向糸の密度が高くな
りすぎて周方向糸を織込むことができないため、中央付
近に周方向糸のない空孔が形成され、該空孔の周縁で放
射状方向糸も切断されていることが多い。またこの種の
円盤状織物で強化される円形の物品は、その中央に透孔
が形成されることが多く、前記空孔があっても差支えな
いことが多い。
考案が解決しようとする問題点 ところで、このような円盤状織物を強化材として円盤状
物品を成形する場合、第3図に示すように、円盤状物品
の形状に適合した型1を用意し、当該型1の表面に円盤
状織物2を載置し、さらに円盤状物品が曲面体の場合に
は、その円盤状織物2をドレープさせて型1の表面に沿
わせる。さらに複数枚の円盤状織物2を積層する場合に
は、上述の工程を繰返す。そうしておいて、当該円盤状
織物2に反応硬化型樹脂液を含浸させ、これを硬化させ
て所望の形状の円盤状物品を成形するのである。
しかしながらこの方法においては、型1も円盤状織物2
も共に円形であるから、その中心が正確に一致している
必要がある。特に中央に透孔を有する円盤状物品を成形
する場合、その透孔と円盤状織物2の空孔3とが一致し
ていなければならないのであり、その位置がずれると正
確な形状の円盤状物品を得ることができず、また方向に
よって強度が変化する。
ところで、型1の中心は、第3図に示すように中心線4
を描くことによって容易に中心を求めることができる
が、円盤状織物2の中心部は空孔3であるため、正確な
中心を指示することができない。また空孔3の周縁も織
物の常として必ずしも厳密な縁を形成しているとは限ら
ず、漠然としている。
さらに型1と円盤状織物2の外周部を合わせようとして
も、円盤状織物2の組織の変形によって中心が多少狂っ
ている場合があり、特に椀形の曲面体の場合には、円盤
状織物2をドレープさせた後でなければ両者の外周部が
一致しているか否かを確認することができない。
従って両者の中心を目分量で合わせなければならず、正
確に合わせるのは高度の熟練を要していたのである。
本考案はかかる事情に鑑みなされたものであって、その
中心の位置を正確に指示し、型1の中心と容易に位置合
わせをすることのできる強化材用の円盤状織物を提供す
ることを目的とするものである。
問題点を解決する手段 而して第一の考案は、放射状に延びる放射状方向糸と、
中心を取巻いて螺旋状に延びる周方向糸とを織成してな
り、前記中心付近に空孔が形成された円盤状織物におい
て、前記中心を挾んで相対向して対をなす放射状方向糸
のうちの少くとも二対が、前記空孔を横切って連続して
おり、且つ前記中心において交差していることを特徴と
するものである。
また第二の考案は、放射状に延びる放射状方向糸と、中
心を取巻いて螺旋状に延びる周方向糸とを織成してな
り、前記中心付近に空孔が形成された円盤状織物におい
て、当該円盤状織物に、前記中心を通って径方向に延び
る少くとも二本の糸条が織込まれており、該糸条が前記
中心において交差していることを特徴とするものであ
る。さらに当該第二の考案においては、前記糸条が、前
記放射状方向糸及び周方向糸と異る色彩を有するもので
あることが好ましい。
また本考案においては、前記中心において交差する放射
状方向糸又は糸条が、当該交差点において互いに固着さ
れていることが好ましい。
実施例 以下本考案の実施例を図面に従って説明する。第1図
は、本考案における第一の考案の実施例の円盤状織物2
を示すものである。この円盤状織物2は、放射状に延び
る放射状方向糸5と、円盤状織物2の中心を取巻いて螺
旋状に延びる周方向糸6とよりなり、この放射状方向糸
5と周方向糸6とを織成したものであって、その形状は
円盤状をなしている。
而してこの円盤状織物2は、その中心部には前記周方向
糸6が織込まれておらず、空孔3が形成されており、放
射状方向糸5はその空孔3の内周において切断されてい
る。
ここにおいて、円盤状織物2を構成する大部分の放射状
方向糸5は、前述のように空孔3の内周において切断さ
れているのであるが、一部の放射状方向糸5aは、中心O
を挾んで相対向して対をなすものが空孔3を横切って連
続しており、少くとも二対の放射状方向糸5aが、前記中
心Oにおいて交差している。
第2図は第二の考案の実施例を示すものである。この実
施例においては、全ての放射状方向糸5は空孔3の内周
において切断されており、中心Oを通って径方向に延び
る少くとも二本の糸条7が織込まれており、当該糸条7
が中心Oにおいて交差している。
なおこの実施例における糸条7は、円盤状織物2を構成
する放射状方向糸5及び周方向糸6とは色彩の異るもの
を使用するのが好ましい。例えば放射状方向糸5及び周
方向糸6が炭素繊維である場合には、糸条7としてはガ
ラス繊維を使用することができる。
これにより円盤状織物2に色彩の異る糸条7による線が
表され、円盤状織物2の歪や変形を容易に知ることがで
きる。また円盤状織物2を型1に沿わせるときにも、ド
レープが正しくなされているか否かを、目視により確認
することができるのである。
さらに中心Oを通る放射状方向糸5a又は糸条7を、その
中心Oにおいて接着剤で固着しておくのが好ましい。
なお先の説明においては、放射状方向糸5a又は糸条7は
二本が中心Oにおいて交差しているが、さらに多数の放
射状方向糸5a又は糸条7を中心Oで交差させてもよい。
作用 本考案の円盤状織物2を型1に沿わせるときには、円盤
状織物2を平面に支持して型1上に載置し、放射状方向
糸5a又は糸条7の交差点を型1の中心線4で指示される
中心に合わせる。さらに複数の円盤状織物2を積層する
場合には、糸条7の交差点を一致させて重ね合わせる。
そして必要に応じて、中心Oにおいて放射状方向糸5a又
は糸条7を切断し、円盤状織物2をドレープさせて型1
の表面に沿わせる。
円盤状織物2を型1に沿わせた後、当該円盤状織物2に
反応硬化型樹脂液を含浸させ、これを加熱硬化させて、
円盤状織物2を強化材とする複合材による成形品を成形
する。当該成形品は、型1の形状に適合しており、所望
の形状の円盤状物品が得られる。
なお円盤状織物2に予め反応硬化型樹脂液を含浸させて
プリプレグとしておき、これを加温しながら円盤状織物
2を型1に沿わせ、然る後に硬化させて円盤状物品を成
形することもできる。この場合においても、放射状方向
糸5a又は糸条7の交差点がプリプレグの中心であり、こ
れを型1の中心に合わせる。
考案の効果 本考案によれば、放射状方向糸5a又は糸条7の交差点に
より円盤状織物2の中心Oが指示されているので、その
交差点を型1の中心に合わせることにより、円盤状織物
2と型1との中心を容易に一致させることができる。従
って円盤状織物2を常に正しく型1の表面に沿わせるこ
とができ、適切に強化された円盤状物品を成形すること
ができる。
また複数の円盤状織物2を積層して強化する場合におい
ても、各層の円盤状織物2の中心を容易に一致させるこ
とができる。
また請求項3の考案によれば、色彩の異る糸条7により
円盤状織物2の変形や歪を容易に知ることができるの
で、円盤状物品の強化材として不適切なものを排除する
ことができる。従って常に歪や変形のない適切な円盤状
織物2のみを使用し、適切に強化された、良質の円盤状
物品を成形することができる。
また円盤状織物2を曲面体の型1に沿わせる際にも、糸
条7を目安として円盤状織物2を全体に亙って均等にド
レープさせることができ、全体に亙って歪や変形がな
く、均一に補強された円盤状物品が得られる。
また請求項4の考案によれば、中心Oにおいて放射状方
向糸5a又は糸条7が固着されているので、円盤状織物2
の歪などにより交差点が中心Oからずれることがない。
さらに本考案によれば、例えば少数ではあっても空孔3
を横切って織込まれた糸条があるので、円盤状織物2が
外力によって変形しにくいという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、それぞれ本考案の実施例の円盤状
織物の平面図である。第3図は、従来の円盤状織物を型
に沿わせる状態を示す斜視図である。 2……円盤状織物、3……空孔 5……放射状方向糸、6……周方向糸 7……糸条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−170550(JP,A) 特開 平1−148836(JP,A) 実公 平8−14465(JP,Y1)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射状に延びる放射状方向糸(5)と、中
    心(O)を取巻いて螺旋状に延びる周方向糸(6)とを
    織成してなり、前記中心(O)付近に空孔(3)が形成
    された円盤状織物(2)において、前記中心(O)を挾
    んで相対向して対をなす放射状方向糸(5)のうちの少
    くとも二対が、前記空孔(3)を横切って連続してお
    り、且つ前記中心(O)において交差していることを特
    徴とする、複合材製円盤状物品の強化材
  2. 【請求項2】放射状に延びる放射状方向糸(5)と、中
    心(O)を取巻いて螺旋状に延びる周方向糸(6)とを
    織成してなり、前記中心(O)付近に空孔(3)が形成
    された円盤状織物(2)において、当該円盤状織物
    (2)に前記中心(O)を通って径方向に延びる少くと
    も二本の糸条(7)が織込まれており、該糸条(7)が
    前記中心(O)において交差していることを特徴とす
    る、複合材製円盤状物品の強化材
  3. 【請求項3】前記糸条(7)が、前記放射状方向糸
    (5)及び周方向糸(6)と異る色彩を有するものであ
    ることを特徴とする、請求項2に記載の複合材製円盤状
    物品の強化材
  4. 【請求項4】前記中心(O)において交差する放射状方
    向糸(5)又は糸条(7)が、当該交差点において互い
    に固着されていることを特徴とする、請求項1又は2に
    記載の複合材製円盤状物品の強化材
JP2270389U 1989-02-27 1989-02-27 複合材製円盤状物品の強化材 Expired - Lifetime JPH0734944Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2270389U JPH0734944Y2 (ja) 1989-02-27 1989-02-27 複合材製円盤状物品の強化材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2270389U JPH0734944Y2 (ja) 1989-02-27 1989-02-27 複合材製円盤状物品の強化材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02115578U JPH02115578U (ja) 1990-09-17
JPH0734944Y2 true JPH0734944Y2 (ja) 1995-08-09

Family

ID=31241053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2270389U Expired - Lifetime JPH0734944Y2 (ja) 1989-02-27 1989-02-27 複合材製円盤状物品の強化材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0734944Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2900420B1 (fr) * 2006-04-26 2008-07-25 Snecma Propulsion Solide Sa Procede de realisation de strate fibreuse pour la fabrication d'une preforme de piece composite

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02115578U (ja) 1990-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7014806B2 (en) Method for producing a three-dimensional fiber reinforced ring frame component
TWI485296B (zh) 供複合結構應用的混成式三維編織/疊層支柱及其製造方法
US5385767A (en) Golf club shaft and production method thereof
JP2009537691A (ja) 成形材料
JPH0734944Y2 (ja) 複合材製円盤状物品の強化材
JP3430981B2 (ja) プリフォームの成形方法
US20230150229A1 (en) Composite Film and Production Method Thereof
EP0167120B1 (en) A process for preparing a fiber-reinforced plastic structure having branching points
JPS5937361Y2 (ja) 繊維補強合成樹脂製ホイ−ル
US20220242062A1 (en) Fibre-Reinforced Composite Tubular Shafts and Manufacture Thereof
JPH04108138A (ja) 立体織物
US20080277047A1 (en) Frp honeycomb structure and method for manufacturing the same
US4833028A (en) Reinforced composite product
WO2023166737A1 (ja) 繊維プリフォーム、繊維プリフォーム前駆体及び繊維プリフォームの製造方法
US11745448B2 (en) Method for manufacturing composite material product
JPH01181299A (ja) スピーカー用振動板
JPH02242943A (ja) 円盤状織物及びその製造方法
JPH02225026A (ja) 複合材製曲面体の製造方法
EP3825107A1 (en) Composite wheel rim and method to manufacture composite wheel rim
JPH0284973A (ja) ゴルフシャフトの製造方法
JPH02251631A (ja) 円盤状織物及びその製造方法
JPH06264327A (ja) 三次元織物
JPH0669728B2 (ja) 複合材料用曲面状プリフォ−ムの製造方法
JPH0247350A (ja) 三次元三軸立体賦形用織物およびその製造方法
JPH0622947B2 (ja) Frpステアリングホイ−ル芯の巻き取り方法