JPH0734909Y2 - エステル化反応装置 - Google Patents

エステル化反応装置

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JPH0734909Y2
JPH0734909Y2 JP9983390U JP9983390U JPH0734909Y2 JP H0734909 Y2 JPH0734909 Y2 JP H0734909Y2 JP 9983390 U JP9983390 U JP 9983390U JP 9983390 U JP9983390 U JP 9983390U JP H0734909 Y2 JPH0734909 Y2 JP H0734909Y2
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JP
Japan
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mixing tank
ethylene glycol
slurry
terephthalic acid
reactor
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JP9983390U
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行雄 波田
昭一 大竹
富夫 広川
節夫 竹中
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Nippon Ester Co Ltd
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Nippon Ester Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は,テレフタル酸とエチレングリコールとをエス
テル化反応させるエステル化反応装置に関するものであ
る。
(従来の技術) ポリエチレンテレフタレートは,繊維,フイルム,その
他の成形物として広く用いられており,一般に,テレフ
タル酸とエチレングリコールとのエステル化反応及びエ
ステル化反応物の重縮合反応によって製造されている。
テレフタル酸とエチレングリコールとをエステル化反応
させる場合,通常,テレフタル酸とエチレングリコール
とはスラリーとして反応器に供給される。この際,スラ
リーの調製は攪拌翼を有する混合槽にテレフタル酸とエ
チレングリコールとを投入し,攪拌混合することにより
行われるが,混合槽として,従来,特別な内面加工を施
さない鋼材が使用されていた。ところが,このようなエ
ステル化反応装置を使用して長期間運転を続けると,経
時とともにスラリーの一部が混合槽の内面に付着固化し
て堆積し,その一部が剥離して混合槽のスラリー取り出
し口を閉塞し,スラリーの供給を円滑に行うことができ
なくなるという問題があった。また,混合槽のスラリー
取り出し口の閉塞が避けられた場合でも,一時的に混合
比の異なったスラリーが反応器に供給され,反応条件が
変わってしまい,安定した製品品質が維持できないとい
う問題があった。このため,定期的に付着物をかきとっ
て除去する必要があった。このかきとり作業は,容器内
面であることと,付着物が強固に付着していることのた
め,長時間を要し,設備の休転が避けられず,稼働率の
低下や製品のロスを生じるという問題があった。
なお,近年,省エネルギー対策の一貫として,廃熱を利
用してエチレングリコールを予熱し,高温のスラリーを
反応器に供給する方法が採用されるようになってきてお
り,この場合,混合槽の内面への付着物の付着速度が大
きくなり,特に問題である。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は,上記のようなテレフタル酸とエチレングリコ
ールとを混合槽でスラリー化してエステル化反応器に供
給するようにしたエステル化反応装置において,混合槽
の内面に付着物が付着するのを防止することのできるエ
ステル化反応装置を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は,上記の課題を解決するもので,その要旨は,
テレフタル酸とエチレングリコールとを混合槽でスラリ
ー化してエステル化反応器に供給するようにしたエステ
ル化反応装置において,混合槽の内面を鏡面仕上げとし
たことを特徴とするエステル化反応装置にある。
次に,本考案の装置について,図面を参照しながら具体
的に説明する。
第1図は,本考案の装置の一例を示す概略説明図であ
り,1は攪拌機を備え,内面が鏡面仕上げされた混合槽,2
はテレフタル酸供給配管,3はエチレングリコール供給配
管で,エチレングリコールは廃熱利用のヒータ4によっ
て予熱して混合槽に供給するようになっている。
混合槽1において,テレフタル酸供給配管2からのテレ
フタル酸とエチレングリコール供給配管3からのエチレ
ングリコールとを攪拌混合してスラリーを調製する。こ
の際,スラリーの温度はエチレングリコールの持ち込む
熱と攪拌熱とにより40〜120℃程度となる。
混合槽1で調製されたスラリーはポンプ5によりスラリ
ー移送配管6を通してエステル化反応器7に供給され
る。
エステル化反応器7からのエステル化反応物はポンプ8
によって重縮合反応器(図示せず)へ送られる。
本考案は,混合槽1の内面を鏡面仕上げとしたことを特
徴とするものであるが,この鏡面仕上げは,通常,バフ
200#以上に研磨することにより行われる。研磨の代わ
りにガラスライニングやクロムメッキ等により鏡面仕上
げ加工してもよい。
(作用) 本考案においては,混合槽の内面が鏡面仕上げにより凹
凸が少なくなっており,スラリー中のテレフタル酸成分
が付着しにくく,混合槽のスラリー取り出し口の閉塞や
スラリー成分の混合比の変動が防止される。
(実施例) 次に,実施例により本考案を具体的に説明する。
実施例 第1図に示したエステル化反応装置において,混合槽1
にテレフタル酸を2000重量部/hr,エチレングリコールを
1280重量部/hrの割合で連続的に供給し,攪拌混合して
スラリーを調製した。得られたスラリーをエステル化反
応器7に連続的に供給してエステル化反応を行い,エス
テル化反応物を2390重量部/hrの割合で連続的に製造し
た。
この際,混合槽1として内面をバフ300#又は200#に研
磨した内径1500mm,全容量3.5m3のステンレス製タンクを
使用した。
また,比較のため,混合槽1として,内面を研磨しない
通常のステンレス製タンクを使用して実施した。
混合槽1の内面に付着した付着物の厚さを経時とともに
測定した結果を第1表に示す。
(考案の効果) 本考案によれば,テレフタル酸とエチレングリコールと
を混合槽でスラリー化してエステル化反応器に供給する
ようにしたエステル化反応装置において,混合槽内面へ
の付着物の付着が防止され,運転を休止して除去作業を
行う必要がなく,装置の稼働率が向上し,製品のロスを
低減すると共に品質の安定した製品を得ることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は,本考案の装置の一例を示す概略説明図であ
る。 1:混合槽,2:テレフタル酸供給配管,3:エチレングリコー
ル供給配管,7:エステル化反応器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレフタル酸とエチレングリコールとを混
    合槽でスラリー化してエステル化反応器に供給するよう
    にしたエステル化反応装置において,混合槽の内面を鏡
    面仕上げとしたことを特徴とするエステル化反応装置。
JP9983390U 1990-09-25 1990-09-25 エステル化反応装置 Expired - Lifetime JPH0734909Y2 (ja)

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JPH0456732U JPH0456732U (ja) 1992-05-15
JPH0734909Y2 true JPH0734909Y2 (ja) 1995-08-09

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KR20090083896A (ko) * 2006-11-07 2009-08-04 데이진 화이바 가부시키가이샤 테레프탈산-알킬렌글리콜 혼합물의 제조 방법
EP2089357B1 (de) * 2006-12-11 2016-09-21 Basf Se Verfahren zur herstellung von isocyanaten

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JPH0456732U (ja) 1992-05-15

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