JPH0734807A - 複流型蒸気タービン - Google Patents

複流型蒸気タービン

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JPH0734807A
JPH0734807A JP20367993A JP20367993A JPH0734807A JP H0734807 A JPH0734807 A JP H0734807A JP 20367993 A JP20367993 A JP 20367993A JP 20367993 A JP20367993 A JP 20367993A JP H0734807 A JPH0734807 A JP H0734807A
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JP
Japan
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stage
rotor
nozzle
gap
steam
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Withdrawn
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JP20367993A
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English (en)
Inventor
Kunio Sumita
邦夫 住田
Hisakuni Takenaga
久邦 竹永
Koichi Yoshida
幸一 吉田
Ryoji Uchiumi
亮二 内海
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベリーバンド部に囲まれたロータが、ノズル
室に導入される高温の蒸気からの熱伝導などによって加
熱されるのを防止すること。 【構成】 蒸気が導入されるノズル室1を中心として、
左右対称に調速段ノズル2a、2bおよび第1段動翼3
a、3bが設けられ、ノズル室に対向するとともに両第
1段動翼のディスク部6a、6bの間に位置して、ロー
タ7に対して所定の隙間10を保つようにベリーバンド
8が設けられている複流型蒸気タービンにおいて、ロ
ータとベリーバンド部との間の隙間10に、蒸気の流れ
を起こさせる手段を設けたもの。この手段は、例えば、
前記隙間10部に位置するように、ロータ7の軸方向中
央部に設けた複数の羽根部材21と、両第1段動翼のデ
ィスク部6a,6bのそれぞれに形成され、隙間10側
から動翼出口室9a,9b側へ通じる複数の貫通孔22
a,22bとで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複流型蒸気タービンに
係り、特にその蒸気入口部付近のベリーハンド部に囲ま
れたロータを、効果的に冷却するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】先ず、従来の複流型蒸気タービンについ
て、その蒸気入口部付近の部分的な縦断面を示した図8
を参照して説明する。
【0003】図8に示すように、複流型蒸気タービン
は、ボイラなどからの高温・高圧の蒸気が導入されるノ
ズル室1を中心として、左右対称に調速段ノズル2a、
2b、第1段動翼3a、3b、第2段ノズル4a、4
b、第2段動翼5a、5bをそれぞれ有している。そし
て、ノズル室1に対向するとともに両第1段動翼3a、
3bのディスク部6a、6bの間に位置し、ロータ7に
対して所定の隙間10を保つようにベリーハンド部8が
設けられている。
【0004】このように構成されている従来の複流型蒸
気タービンにおいて、図示しないボイラなどから、ノズ
ル室1に導入された高温・高圧の蒸気は、左右の調速段
ノズル2a、2bへ流入する。この調速段ノズル2a、
2bで蒸気は加速され、第1段動翼3a、3bで仕事を
する。仕事をして温度、圧力の低下した蒸気は、第1段
動翼出口室9a、9bへ導かれ、さらに後流の第2段ノ
ズル4a、4bおよび第2段動翼5a、5bで膨脹して
仕事をし、高圧排気される圧力・温度にまで降下する。
【0005】なお、ノズル室1に対向する位置に、ロー
タ7を囲むように設けられているベリーハンド部8とロ
ータ7との間に形成されている隙間10は、ベリーハン
ド部8がちょうど第1段動翼3a、3bのディスク部6
a、6bの間に位置しているので、左右の調速段ノズル
出口部11a、11bの間を連通することになり、ここ
に蒸気が導入される。しかし、左右の調速段ノズル2
a、2bや第1段動翼3a、3bは、同一形状に設計さ
れているので、左右の調速段ノズル出口部11a、11
bの圧力は等しくなり、従って、この隙間10に導入さ
れた蒸気は、流れることなくよどんだ状態を保つことに
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
複流型蒸気タービンでは、ベリーハンド部8とロータ7
との間に形成されている隙間10に、蒸気がよどんでし
まうため、ノズル室1に導入される高温の蒸気からの熱
伝導などによって、隙間10内の蒸気も高温になり、そ
の熱によってロータ7を加熱し材料を劣化させるという
問題があった。特に最近の高性能超々臨界圧プラントの
高圧タービンでは、蒸気入口温度が超高温のため、隙間
10内の蒸気も益々高温となり、ロータ7の材料強度に
与える影響が心配され、その対策が望まれていた。
【0007】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、ベリーハンド部に囲まれ
たロータが、ノズル室に導入される高温の蒸気からの熱
伝導などによって加熱されるのを防止するようにした複
流型蒸気タービンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、蒸気が導入されるノズル室を中心とし
て、左右対称に調速段ノズルおよび第1段動翼がそれぞ
れ設けられており、前記ノズル室に対向するとともに前
記両第1段動翼のディスク部の間に位置して、ロータに
対して所定の隙間を保つようにベリーハンド部が設けら
れている複流型蒸気タービンにおいて、前記ロータとベ
リーハンド部との間の隙間に、蒸気の流れを起こさせる
手段を設けたものである。
【0009】
【作 用】上記の手段によれば、ロータとベリーハンド
部との間の隙間に、蒸気の流れが生ずるので、ロータを
極端に加熱することが防止される。
【0010】
【実施例】以下本発明に係る複流型蒸気タービンの種々
の実施例について、図1ないし図7を参照して詳細に説
明する。なお、これらの図において、図8と同一部分に
は同一符号を付して示してあるので、その部分の説明は
省略する。
【0011】図1は、本発明に係る複流型蒸気タービン
の第1の実施例を示した、図8と同様部分の図である。
この実施例では、ロータ7とベリーハンド部8との間に
形成される隙間10に位置するように、ロータ7の軸方
向中央部に複数の羽根部材21を設けている。そして、
左側の第1段動翼3aのディスク部6aには、隙間10
側と動翼出口室9a側とを結ぶ貫通孔22aを複数形成
してある。さらに、右側の第1段動翼3bのディスク部
6bには、隙間10側と動翼出口室9b側とを結ぶ貫通
孔22bを複数形成してあり、この貫通孔22bは、隙
間10側から動翼出口室9b側へ向けて、ロータ7の内
径側から外径側へ向くように、ロータ7の回転方向に先
行するように形成されている。また、隙間10のうち、
ベリーハンド部8の両端と左右の第1段動翼のディスク
部6a、6bとの間の隙間に、シールフィン23a、2
3bを設けてある。このシールフィン23a、23bに
は、アキシャルフィンまたはラジアルフィンが用いられ
る。
【0012】この第1の実施例では、ロータ7が回転す
ると、ロータ7に設けた複数の羽根部材21によって、
左側の第1段動翼出口室9aにある温度の下がった蒸気
が、第1段動翼3aのディスク部6aに設けた複数の貫
通孔22aを通して隙間10へ流入する。そして、隙間
10へ流入した蒸気24は、羽根部材21を経て右側の
第1段動翼3bのディスク部6bに形成してある、複数
の貫通孔22bを通して、右側の第1段動翼出口室9b
へ抜ける。すなわち、符号24で示すように、蒸気に一
方向の流れが生ずる。その結果、ノズル室1に対向する
位置のベリーハンド部8に囲まれたロータ7が、蒸気2
4の流れによって冷却されることになる。また、ベリー
ハンド部8の両端にシールフィン23a、23bが設け
られているので、隙間10へ流入した蒸気24が、調速
段ノズル2a、2bの出口側11a、11bへ漏れ出す
ことが防止されるとともに、調速段ノズル2a、2bで
加速された高温・高圧の高速で流れている蒸気が、隙間
10へ流入することも阻止される。
【0013】次に、本発明の第2の実施例を図2および
図3を参照して説明する。ここで図2は、第1の実施例
を示した図1と同様に、複流型蒸気タービンの蒸気入口
部付近の部分的な縦断面図であり、図3は図2のA−A
線に沿う断面図である。従って、図2、図3において図
1と同一部分には同一符号を付してあるので、その部分
の説明は省略する。
【0014】この第2の実施例は、左側の第1段動翼3
aのディスク部6aに、隙間10側と動翼出口室9a側
とを結ぶ貫通孔22aを複数形成してあること、ベリー
ハンド部8の両端と左右の第1段動翼のディスク部6
a、6bとの間の隙間に、シールフィン23a、23b
を設けている点では、第1の実施例と共通している。し
かし、第1の実施例のような羽根部材21を設けていな
いことと、右側の第1段動翼3bのディスク部6bに
は、隙間10側と動翼出口室9b側とを結ぶ貫通孔22
bに代えて、連絡孔31を複数形成してある点で異なっ
ている。すなわち、この連絡孔31は、右側の第1段動
翼3bのディスク部6bに複数形成したもので、隙間1
0に対向するように形成した開口32と、第1段動翼3
bの根元部に形成した開口33とを連絡している。そし
て、この開口33は、図3に示されているように、隣接
する第1段動翼3bの間で、かつ、動翼出口室9b側に
近い位置に設けられてる。
【0015】このような構成の第2の実施例の動作を説
明する。右側の第1段動翼3bには、調速段ノズル2b
で加速された高速の蒸気が流れているため、複数の連絡
孔31に連なる第1段動翼3bの根元部の開口33につ
いてみると、開口33部には吸引力が作用するととも
に、遠心力の作用も受けて、連絡孔31内に、隙間10
側(すなわち第1段動翼3bの入口側)の開口32か
ら、第1段動翼3bの根元側(すなわち第1段動翼3b
の蒸気通路)の開口33へ向かう蒸気流れが生じる。こ
の連絡孔31に生じる蒸気流れに誘起されて、左側の第
1段動翼3aのディスク部6aに複数形成されている貫
通孔22に、動翼出口室9a側から隙間10側へ向かう
蒸気流れが生じる。従って、左側の第1段動翼出口室9
aにある温度の下がった蒸気が、貫通孔22aを通して
隙間10へ流入し、さらに連絡孔31を通して開口33
から第1段動翼3bの根元側へ抜けることになる。その
結果、ノズル室1に対向する位置のベリーハンド部8に
囲まれたロータ7が、蒸気24の流れによって冷却され
ることになる。
【0016】次に、図4は本発明の第3の実施例を示し
たもので、図1および図2と同様に、複流型蒸気タービ
ンの蒸気入口部付近の部分的な縦断面図である。従っ
て、図4において、図1および図2と同一部分には同一
符号を付してあるので、その部分の説明は省略する。
【0017】この第3の実施例では、第2の実施例の連
絡孔31に代えて第1の実施例と同様に、右側の第1段
動翼3bのディスク部6bに、隙間10側と動翼出口室
9b側とを結ぶ複数の貫通孔41bを形成して、左側の
第1段動翼3aのディスク部6aに形成してある、隙間
10側と動翼出口室9a側とを結ぶ複数の貫通孔22a
とバランスを保たせている。さらに、蒸気が導入される
ノズル室1を中心として、左側の調速段ノズル2aおよ
び第1段動翼3aののど面積を、右側の調速段ノズル2
bおよび第1段動翼3bののど面積よりも大きく形成す
るとともに、左側の第2段ノズル4aおよび第2段動翼
5aののど面積を、右側の第2段ノズル4bおよび第2
段動翼5bののど面積よりも小さく形成してある。
【0018】すなわち、各段ごとに左右のノズルと動翼
ののど面積を異なるように形成するとともに、調速段と
後流段とではノズルと動翼ののど面積の異なり方を左右
で入替えている。従って、調速段後の圧力が左右で異な
ることになり、その結果、調速段後の圧力の高い側から
低い側へ、貫通孔22a、41bを通して蒸気が流れ
る。本実施例では、左側の調速段ノズル2aおよび第1
段動翼3aののど面積が右側のそれよりも大きく形成さ
れ、左側の第2段ノズル4aおよび第2段動翼5aのの
ど面積が右側のそれよりも小さく形成されているので、
左側の動翼出口室9a側の圧力の方が右側よりも高くな
り、左側から右側へすなわち、動翼出口室9a側から貫
通孔22aを通して隙間10側へ至り、さらに貫通孔4
1bを通して動翼出口室9b側へ達する蒸気の流れが生
じる。従って、隙間10は常に動翼出口室9a側の低温
の蒸気で満たされることになり、ロータ7が冷却され
る。
【0019】続いて、本発明の第4の実施例について図
5ないし図7を参照して説明する。図5は本発明の第4
の実施例を示したもので、図1、図2および図4と同様
に、複流型蒸気タービンの蒸気入口部付近の部分的な縦
断面図であり、図6は図5のB−B線に沿う断面図、図
7は図5のC−C線に沿う断面図である。従って、図5
ないし図7において図1、図2および図4と同一部分に
は同一符号を付してあるので、その部分の説明は省略す
る。
【0020】この第4の実施例は、隙間10に蒸気を滞
留させることなく、ノズル室1へ導入された高温・高圧
の蒸気を、積極的に隙間10を通過させるようにしたも
のである。そのため、図6に示されているように、内周
面が円形に形成されているベリーハンド部8を、その内
周面がロータ7に対して偏心するように位置させる。す
なわち、隙間10の断面が偏心したドーナツ状に形成さ
れたものとなる。そして、ベリーハンド部8の内周面
に、アブレーダブルな材料51を装着しておく。従っ
て、ベリーハンド部8の内周面すなわちアブレーダブル
な材料51の面とロータ7の表面との間には、隙間が密
な部分と粗な部分とが形成される。そこで、ベリーハン
ド部8の内周面とロータ7の表面との間の隙間が、略最
小となる部分のベリーハンド部8の内周面、すなわちア
ブレーダブルな材料51に、軸線方向に少々傾いて延び
る案内溝52(または案内羽根でもよい)を形成してお
く。従って、案内溝52は軸線に対して非平行なものと
なり、この実施例では2本形成してある。また、左側の
調速段ノズル2aを出た蒸気を隙間10側へ導入するた
めに、左側の第1段動翼3aのディスク部6aに、顎部
53を形成してある。そして、第1の実施例と同様に、
ベリーハンド部8の右端にシールフィン23bを設け、
右側の第1段動翼3bのディスク部6bに複数の貫通孔
22bを形成してある。
【0021】このような構成の第4の実施例の動作を説
明する。ベリーハンド部8の内周面に対して、ロータ7
が偏心した位置にあるため、ロータ7の回転に伴って、
ベリーハンド部8内周面の、隙間が最小となる周方向位
置に、くさび作用によって高圧が発生することになる。
この位置に、軸線方向に少々傾いて延びる案内溝52を
複数形成してあるので、ここで高圧蒸気が塞き止めら
れ、案内溝52に沿ってより低圧側へ排出される。この
排出作用によって、隙間が最小となる周方向位置近傍以
外では、外から蒸気を吸込む作用を生じ、従って、左側
の第1段動翼3aのディスク部6aに形成した顎部53
から、調速段ノズル出口部11aの蒸気が隙間10側へ
吸込まれる。この蒸気は貫通孔22bを経て動翼出口室
9b側へ流出するので、隙間10内に蒸気が滞留するこ
とはなく、ロータ7を効果的に冷却する。なお、ベリー
ハンド部8の右端にシールフィン23bを設けて、右側
の調速段ノズル2bを出た蒸気が隙間10側へ吸込まれ
るのを防止している。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
蒸気が導入されるノズル室を中心として、左右対称に調
速段ノズルおよび第1段動翼がそれぞれ設けられてお
り、前記ノズル室に対向するとともに前記両第1段動翼
のディスク部の間に位置して、ロータに対して所定の隙
間を保つようにベリーハンド部が設けられている複流型
蒸気タービンにおいて、前記ロータとベリーハンド部と
の間の隙間に蒸気の流れを生ずるようにしたので、ロー
タがノズル室に導入される高温の蒸気からの熱伝導など
によって加熱されることを防止するとともに、効果的に
冷却することさえできるので、ロータの材料強度に与え
る悪影響を排除して、信頼性の向上に寄与できるなど、
顕著な作用効果を奏する複流型蒸気タービンが提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複流型蒸気タービンの第1の実施
例の、蒸気入口部付近を示した部分的な縦断面図であ
る。
【図2】本発明に係る複流型蒸気タービンの第2の実施
例の、蒸気入口部付近を示した部分的な縦断面図であ
る。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】本発明に係る複流型蒸気タービンの第3の実施
例の、蒸気入口部付近を示した部分的な縦断面図であ
る。
【図5】本発明に係る複流型蒸気タービンの第4の実施
例の、蒸気入口部付近を示した部分的な縦断面図であ
る。
【図6】図5のB−B線に沿う断面図である。
【図7】図5のC−C線に沿う断面図である。
【図8】従来の複流型蒸気タービンの蒸気入口部付近を
示した、部分的な縦断面図である。
【符号の説明】
1 ノズル室 2a、2b 調速段ノズル 3a、3b 第1段動翼 4a、4b 第2段ノズル 5a、5b 第2段動翼 6a、6b ディスク部 7 ロータ 8 ベリーハンド部 9a、9b 動翼出口室 10 隙間 21 羽根部材 22a、22b 貫通孔 23a、23b シールフィン 31 連絡孔 41b 貫通孔 51 アブレーダブルな材料 52 案内溝 53 顎部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 複流型蒸気タービン
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複流型蒸気タービンに
係り、特にその蒸気入口部付近のベリーバンド部に囲ま
れたロータを、効果的に冷却するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】先ず、従来の複流型蒸気タービンについ
て、その蒸気入口部付近の部分的な縦断面を示した図8
を参照して説明する。
【0003】図8に示すように、複流型蒸気タービン
は、ボイラなどからの高温・高圧の蒸気が導入されるノ
ズル室1を中心として、左右対称に調速段ノズル2a、
2b、第1段動翼3a、3b、第2段ノズル4a、4
b、第2段動翼5a、5bをそれぞれ有している。そし
て、ノズル室1に対向するとともに両第1段動翼3a、
3bのディスク部6a、6bの間に位置し、ロータ7に
対して所定の隙間10を保つようにベリーバンド部8が
設けられている。
【0004】このように構成されている従来の複流型蒸
気タービンにおいて、図示しないボイラなどから、ノズ
ル室1に導入された高温・高圧の蒸気は、左右の調速段
ノズル2a、2bへ流入する。この調速段ノズル2a、
2bで蒸気は加速され、第1段動翼3a、3bで仕事を
する。仕事をして温度、圧力の低下した蒸気は、第1段
動翼出口室9a、9bへ導かれ、さらに後流の第2段ノ
ズル4a、4bおよび第2段動翼5a、5bで膨脹して
仕事をし、高圧排気される圧力・温度にまで降下する。
【0005】なお、ノズル室1に対向する位置に、ロー
タ7を囲むように設けられているベリーバンド部8とロ
ータ7との間に形成されている隙間10は、ベリーバン
ド部8がちょうど第1段動翼3a、3bのディスク部6
a、6bの間に位置しているので、左右の調速段ノズル
出口部11a、11bの間を連通することになり、ここ
に蒸気が導入される。しかし、左右の調速段ノズル2
a、2bや第1段動翼3a、3bは、同一形状に設計さ
れているので、左右の調速段ノズル出口部11a、11
bの圧力は等しくなり、従って、この隙間10に導入さ
れた蒸気は、流れることなくよどんだ状態を保つことに
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
複流型蒸気タービンでは、ベリーバンド部8とロータ7
との間に形成されている隙間10に、蒸気がよどんでし
まうため、ノズル室1に導入される高温の蒸気からの熱
伝導などによって、隙間10内の蒸気も高温になり、そ
の熱によってロータ7を加熱し材料を劣化させるという
問題があった。特に最近の高性能超々臨界圧プラントの
高圧タービンでは、蒸気入口温度が超高温のため、隙間
10内の蒸気も益々高温となり、ロータ7の材料強度に
与える影響が心配され、その対策が望まれていた。
【0007】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、ベリーバンド部に囲まれ
たロータが、ノズル室に導入される高温の蒸気からの熱
伝導などによって加熱されるのを防止するようにした複
流型蒸気タービンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、蒸気が導入されるノズル室を中心とし
て、左右対称に調速段ノズルおよび第1段動翼がそれぞ
れ設けられており、前記ノズル室に対向するとともに前
記両第1段動翼のディスク部の間に位置して、ロータに
対して所定の隙間を保つようにベリーバンド部が設けら
れている複流型蒸気タービンにおいて、前記ロータと
リーバンド部との間の隙間に、蒸気の流れを起こさせる
手段を設けたものである。
【0009】
【作 用】上記の手段によれば、ロータとベリーバンド
との間の隙間に、蒸気の流れが生ずるので、ロータを
極端に加熱することが防止される。
【0010】
【実施例】以下本発明に係る複流型蒸気タービンの種々
の実施例について、図1ないし図7を参照して詳細に説
明する。なお、これらの図において、図8と同一部分に
は同一符号を付して示してあるので、その部分の説明は
省略する。
【0011】図1は、本発明に係る複流型蒸気タービン
の第1の実施例を示した、図8と同様部分の図である。
この実施例では、ロータ7とベリーバンド部8との間に
形成される隙間10に位置するように、ロータ7の軸方
向中央部に複数の羽根部材21を設けている。そして、
左側の第1段動翼3aのディスク部6aには、隙間10
側と動翼出口室9a側とを結ぶ貫通孔22aを複数形成
してある。さらに、右側の第1段動翼3bのディスク部
6bには、隙間10側と動翼出口室9b側とを結ぶ貫通
孔22bを複数形成してあり、この貫通孔22bは、隙
間10側から動翼出口室9b側へ向けて、ロータ7の内
径側から外径側へ向くように、ロータ7の回転方向に先
行するように形成されている。また、隙間10のうち、
ベリーバンド部8の両端と左右の第1段動翼のディスク
部6a、6bとの間の隙間に、シールフィン23a、2
3bを設けてある。このシールフィン23a、23bに
は、アキシャルフィンまたはラジアルフィンが用いられ
る。
【0012】この第1の実施例では、ロータ7が回転す
ると、ロータ7に設けた複数の羽根部材21によって、
左側の第1段動翼出口室9aにある温度の下がった蒸気
が、第1段動翼3aのディスク部6aに設けた複数の貫
通孔22aを通して隙間10へ流入する。そして、隙間
10へ流入した蒸気24は、羽根部材21を経て右側の
第1段動翼3bのディスク部6bに形成してある、複数
の貫通孔22bを通して、右側の第1段動翼出口室9b
へ抜ける。すなわち、符号24で示すように、蒸気に一
方向の流れが生ずる。その結果、ノズル室1に対向する
位置のベリーバンド部8に囲まれたロータ7が、蒸気2
4の流れによって冷却されることになる。また、ベリー
バンド部8の両端にシールフィン23a、23bが設け
られているので、隙間10へ流入した蒸気24が、調速
段ノズル2a、2bの出口側11a、11bへ漏れ出す
ことが防止されるとともに、調速段ノズル2a、2bで
加速された高温・高圧の高速で流れている蒸気が、隙間
10へ流入することも阻止される。
【0013】次に、本発明の第2の実施例を図2および
図3を参照して説明する。ここで図2は、第1の実施例
を示した図1と同様に、複流型蒸気タービンの蒸気入口
部付近の部分的な縦断面図であり、図3は図2のA−A
線に沿う断面図である。従って、図2、図3において図
1と同一部分には同一符号を付してあるので、その部分
の説明は省略する。
【0014】この第2の実施例は、左側の第1段動翼3
aのディスク部6aに、隙間10側と動翼出口室9a側
とを結ぶ貫通孔22aを複数形成してあること、ベリー
バンド部8の両端と左右の第1段動翼のディスク部6
a、6bとの間の隙間に、シールフィン23a、23b
を設けている点では、第1の実施例と共通している。し
かし、第1の実施例のような羽根部材21を設けていな
いことと、右側の第1段動翼3bのディスク部6bに
は、隙間10側と動翼出口室9b側とを結ぶ貫通孔22
bに代えて、連絡孔31を複数形成してある点で異なっ
ている。すなわち、この連絡孔31は、右側の第1段動
翼3bのディスク部6bに複数形成したもので、隙間1
0に対向するように形成した開口32と、第1段動翼3
bの根元部に形成した開口33とを連絡している。そし
て、この開口33は、図3に示されているように、隣接
する第1段動翼3bの間で、かつ、動翼出口室9b側に
近い位置に設けられてる。
【0015】このような構成の第2の実施例の動作を説
明する。右側の第1段動翼3bには、調速段ノズル2b
で加速された高速の蒸気が流れているため、複数の連絡
孔31に連なる第1段動翼3bの根元部の開口33につ
いてみると、開口33部には吸引力が作用するととも
に、遠心力の作用も受けて、連絡孔31内に、隙間10
側(すなわち第1段動翼3bの入口側)の開口32か
ら、第1段動翼3bの根元側(すなわち第1段動翼3b
の蒸気通路)の開口33へ向かう蒸気流れが生じる。こ
の連絡孔31に生じる蒸気流れに誘起されて、左側の第
1段動翼3aのディスク部6aに複数形成されている貫
通孔22に、動翼出口室9a側から隙間10側へ向かう
蒸気流れが生じる。従って、左側の第1段動翼出口室9
aにある温度の下がった蒸気が、貫通孔22aを通して
隙間10へ流入し、さらに連絡孔31を通して開口33
から第1段動翼3bの根元側へ抜けることになる。その
結果、ノズル室1に対向する位置のベリーバンド部8に
囲まれたロータ7が、蒸気24の流れによって冷却され
ることになる。
【0016】次に、図4は本発明の第3の実施例を示し
たもので、図1および図2と同様に、複流型蒸気タービ
ンの蒸気入口部付近の部分的な縦断面図である。従っ
て、図4において、図1および図2と同一部分には同一
符号を付してあるので、その部分の説明は省略する。
【0017】この第3の実施例では、第2の実施例の連
絡孔31に代えて第1の実施例と同様に、右側の第1段
動翼3bのディスク部6bに、隙間10側と動翼出口室
9b側とを結ぶ複数の貫通孔41bを形成して、左側の
第1段動翼3aのディスク部6aに形成してある、隙間
10側と動翼出口室9a側とを結ぶ複数の貫通孔22a
とバランスを保たせている。さらに、蒸気が導入される
ノズル室1を中心として、左側の調速段ノズル2aおよ
び第1段動翼3aののど面積を、右側の調速段ノズル2
bおよび第1段動翼3bののど面積よりも大きく形成す
るとともに、左側の第2段ノズル4aおよび第2段動翼
5aののど面積を、右側の第2段ノズル4bおよび第2
段動翼5bののど面積よりも小さく形成してある。
【0018】すなわち、各段ごとに左右のノズルと動翼
ののど面積を異なるように形成するとともに、調速段と
後流段とではノズルと動翼ののど面積の異なり方を左右
で入替えている。従って、調速段後の圧力が左右で異な
ることになり、その結果、調速段後の圧力の高い側から
低い側へ、貫通孔22a、41bを通して蒸気が流れ
る。本実施例では、左側の調速段ノズル2aおよび第1
段動翼3aののど面積が右側のそれよりも大きく形成さ
れ、左側の第2段ノズル4aおよび第2段動翼5aのの
ど面積が右側のそれよりも小さく形成されているので、
左側の動翼出口室9a側の圧力の方が右側よりも高くな
り、左側から右側へすなわち、動翼出口室9a側から貫
通孔22aを通して隙間10側へ至り、さらに貫通孔4
1bを通して動翼出口室9b側へ達する蒸気の流れが生
じる。従って、隙間10は常に動翼出口室9a側の低温
の蒸気で満たされることになり、ロータ7が冷却され
る。
【0019】続いて、本発明の第4の実施例について図
5ないし図7を参照して説明する。図5は本発明の第4
の実施例を示したもので、図1、図2および図4と同様
に、複流型蒸気タービンの蒸気入口部付近の部分的な縦
断面図であり、図6は図5のB−B線に沿う断面図、図
7は図5のC−C線に沿う断面図である。従って、図5
ないし図7において図1、図2および図4と同一部分に
は同一符号を付してあるので、その部分の説明は省略す
る。
【0020】この第4の実施例は、隙間10に蒸気を滞
留させることなく、ノズル室1へ導入された高温・高圧
の蒸気を、積極的に隙間10を通過させるようにしたも
のである。そのため、図6に示されているように、内周
面が円形に形成されているベリーバンド部8を、その内
周面がロータ7に対して偏心するように位置させる。す
なわち、隙間10の断面が偏心したドーナツ状に形成さ
れたものとなる。そして、ベリーバンド部8の内周面
に、アブレーダブルな材料51を装着しておく。従っ
て、ベリーバンド部8の内周面すなわちアブレーダブル
な材料51の面とロータ7の表面との間には、隙間が密
な部分と粗な部分とが形成される。そこで、ベリーバン
ド部8の内周面とロータ7の表面との間の隙間が、略最
小となる部分のベリーバンド部8の内周面、すなわちア
ブレーダブルな材料51に、軸線方向に少々傾いて延び
る案内溝52(または案内羽根でもよい)を形成してお
く。従って、案内溝52は軸線に対して非平行なものと
なり、この実施例では2本形成してある。また、左側の
調速段ノズル2aを出た蒸気を隙間10側へ導入するた
めに、左側の第1段動翼3aのディスク部6aに、顎部
53を形成してある。そして、第1の実施例と同様に、
ベリーバンド部8の右端にシールフィン23bを設け、
右側の第1段動翼3bのディスク部6bに複数の貫通孔
22bを形成してある。
【0021】このような構成の第4の実施例の動作を説
明する。ベリーバンド部8の内周面に対して、ロータ7
が偏心した位置にあるため、ロータ7の回転に伴って、
ベリーバンド部8内周面の、隙間が最小となる周方向位
置に、くさび作用によって高圧が発生することになる。
この位置に、軸線方向に少々傾いて延びる案内溝52を
複数形成してあるので、ここで高圧蒸気が塞き止めら
れ、案内溝52に沿ってより低圧側へ排出される。この
排出作用によって、隙間が最小となる周方向位置近傍以
外では、外から蒸気を吸込む作用を生じ、従って、左側
の第1段動翼3aのディスク部6aに形成した顎部53
から、調速段ノズル出口部11aの蒸気が隙間10側へ
吸込まれる。この蒸気は貫通孔22bを経て動翼出口室
9b側へ流出するので、隙間10内に蒸気が滞留するこ
とはなく、ロータ7を効果的に冷却する。なお、ベリー
バンド部8の右端にシールフィン23bを設けて、右側
の調速段ノズル2bを出た蒸気が隙間10側へ吸込まれ
るのを防止している。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
蒸気が導入されるノズル室を中心として、左右対称に調
速段ノズルおよび第1段動翼がそれぞれ設けられてお
り、前記ノズル室に対向するとともに前記両第1段動翼
のディスク部の間に位置して、ロータに対して所定の隙
間を保つようにベリーバンド部が設けられている複流型
蒸気タービンにおいて、前記ロータとベリーバンド部
の間の隙間に蒸気の流れを生ずるようにしたので、ロー
タがノズル室に導入される高温の蒸気からの熱伝導など
によって加熱されることを防止するとともに、効果的に
冷却することさえできるので、ロータの材料強度に与え
る悪影響を排除して、信頼性の向上に寄与できるなど、
顕著な作用効果を奏する複流型蒸気タービンが提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複流型蒸気タービンの第1の実施
例の、蒸気入口部付近を示した部分的な縦断面図であ
る。
【図2】本発明に係る複流型蒸気タービンの第2の実施
例の、蒸気入口部付近を示した部分的な縦断面図であ
る。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】本発明に係る複流型蒸気タービンの第3の実施
例の、蒸気入口部付近を示した部分的な縦断面図であ
る。
【図5】本発明に係る複流型蒸気タービンの第4の実施
例の、蒸気入口部付近を示した部分的な縦断面図であ
る。
【図6】図5のB−B線に沿う断面図である。
【図7】図5のC−C線に沿う断面図である。
【図8】従来の複流型蒸気タービンの蒸気入口部付近を
示した、部分的な縦断面図である。
【符号の説明】 1 ノズル室 2a、2b 調速段ノズル 3a、3b 第1段動翼 4a、4b 第2段ノズル 5a、5b 第2段動翼 6a、6b ディスク部 7 ロータ 8 ベリーバンド部 9a、9b 動翼出口室 10 隙間 21 羽根部材 22a、22b 貫通孔 23a、23b シールフィン 31 連絡孔 41b 貫通孔 51 アブレーダブルな材料 52 案内溝 53 顎部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内海 亮二 長崎県長崎市深堀町5丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸気が導入されるノズル室を中心として、
    左右対称に調速段ノズルおよび第1段動翼がそれぞれ設
    けられており、前記ノズル室に対向するとともに前記両
    第1段動翼のディスク部の間に位置して、ロータに対し
    て所定の隙間を保つようにベリーハンド部が設けられて
    いる複流型蒸気タービンにおいて、前記ロータとベリー
    ハンド部との間の隙間に蒸気の流れを起こさせる手段を
    設けたことを特徴とする複流型蒸気タービン。
  2. 【請求項2】蒸気が導入されるノズル室を中心として、
    左右対称に調速段ノズルおよび第1段動翼がそれぞれ設
    けられており、前記ノズル室に対向するとともに前記両
    第1段動翼のディスク部の間に位置して、ロータに対し
    て所定の隙間を保つようにベリーハンド部が設けられて
    いる複流型蒸気タービンにおいて、前記ロータとベリー
    ハンド部との間に形成される隙間に位置するように、ロ
    ータの軸方向中央部に複数の羽根部材を設けるととも
    に、前記両第1段動翼のディスク部のそれぞれに、前記
    隙間側から動翼出口室側へ通じる複数の貫通孔を形成し
    たことを特徴とする複流型蒸気タービン。
  3. 【請求項3】蒸気が導入されるノズル室を中心として、
    左右対称に調速段ノズルおよび第1段動翼がそれぞれ設
    けられており、前記ノズル室に対向するとともに前記両
    第1段動翼のディスク部の間に位置して、ロータに対し
    て所定の隙間を保つようにベリーハンド部が設けられて
    いる複流型蒸気タービンにおいて、一方の前記第1段動
    翼のディスク部に、前記隙間側から動翼出口室側へ通じ
    る複数の貫通孔を形成するとともに、他方の第1段動翼
    のディスク部に前記隙間側から動翼の根元の蒸気通路に
    連絡する複数の連絡孔を形成したことを特徴とする複流
    型蒸気タービン。
  4. 【請求項4】蒸気が導入されるノズル室を中心として、
    左右に調速段ノズルおよび第1段動翼と、第2段ノズル
    および第2段動翼とが順次設けられており、前記ノズル
    室に対向するとともに前記両第1段動翼のディスク部の
    間に位置して、ロータに対して所定の隙間を保つように
    ベリーハンド部が設けられている複流型蒸気タービンに
    おいて、一方の側の前記調速段ノズルおよび第1段動翼
    ののど面積を、他方の側の前記調速段ノズルおよび第1
    段動翼ののど面積よりも大きく形成するとともに、一方
    の側の前記第2段ノズルおよび第2段動翼ののど面積
    を、他方の側の第2段ノズルおよび第2段動翼ののど面
    積よりも小さく形成したことを特徴とする複流型蒸気タ
    ービン。
  5. 【請求項5】蒸気が導入されるノズル室を中心として、
    左右に調速段ノズルおよび第1段動翼が設けられてお
    り、前記ノズル室に対向するとともに前記両第1段動翼
    のディスク部の間に位置して、ロータに対して隙間を保
    つようにベリーハンド部が設けられている複流型蒸気タ
    ービンにおいて、前記ベリーハンド部をその内周面が前
    記ロータに対して偏心するように位置させるとともに、
    ベリーハンド部の内周面をアブレーダブルな材料で形成
    し、かつベリーハンド部の内周面とロータの表面との間
    の隙間が略最小となる部分のベリーハンド部の内周面
    に、軸線に非平行な案内溝または案内羽根を形成したこ
    とを特徴とする複流型蒸気タービン。
JP20367993A 1993-07-26 1993-07-26 複流型蒸気タービン Withdrawn JPH0734807A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09303105A (ja) * 1996-05-14 1997-11-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 蒸気タービンの調速段
JPWO2017033227A1 (ja) * 2015-08-21 2018-03-08 三菱重工コンプレッサ株式会社 蒸気タービン

Cited By (3)

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