JPH0734760U - 背凭れ具用湾曲調整支持装置 - Google Patents

背凭れ具用湾曲調整支持装置

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JPH0734760U
JPH0734760U JP7275193U JP7275193U JPH0734760U JP H0734760 U JPH0734760 U JP H0734760U JP 7275193 U JP7275193 U JP 7275193U JP 7275193 U JP7275193 U JP 7275193U JP H0734760 U JPH0734760 U JP H0734760U
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bending
support
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pulling
backrest
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JP7275193U
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English (en)
Inventor
久 蕪木
敏雄 山下
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株式会社ダイヤモンド科研
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 僅かな操作力で牽引部材を大きくスライド進
退できて装着者の脊椎の湾曲態様に確実に対応調整で
き、機構的にも簡素で簡単に組み立て可能にする。 【構成】 介在されたスペーサー14によって適宜な間
隔が設定されている湾曲材12、湾曲規制材15と、こ
れらとほぼ直交状態で交差する連結材13とでほぼ格子
構造の湾曲する支持体11を形成する。支持体11の湾
曲方向の一端側に連結されていて、他端側に牽引して支
持体11を湾曲させる牽引部材16を湾曲材12、湾曲
規制材15相互間の空隙内に配装する。外部操作可能な
操作ハンドル23で前後に進退される進退ロッド22を
介して揺動される揺動レバー21によって牽引部材16
を牽引する操作手段20を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、椅子等に腰掛けたときの脊椎に対する負担を軽減させて腰部疲労 を抑制するもので、座る使用者の脊柱の形状に対応させて湾曲度を簡単に調整で きるようにした背凭れ具用湾曲調整支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車座席、事務用椅子等に腰掛けるとき、座面に腰部を載せ、背凭れ部に背 中を支持させるものとしている。このときの座っている姿勢が悪いと、脊柱に無 理な負担がかかり、腰、背中、内臓等の身体各部に影響を及ぼし、腰痛の大きな 原因ともなる。これを解消すべく、背凭れ部分に、脊椎に沿って背凭れ部分自体 を湾曲させるようにした湾曲調整支持機構を組み込んだ各種の座席、椅子、クッ ション等が提案されている。
【0003】 例えば特公昭59−52300号公報にあるように、クッショク材中に、上下 方向に沿ってほぼ平行に配列された適数本の帯板状の湾曲する支持ベルトと左右 方向に沿って配列された複数本の横ステーとを格子状に交差組み立てて内蔵させ ておき、支持ベルトにほぼ平行させて連結した引張部材を伸縮させることで支持 ベルトの湾曲度合いを設定するものとし、引張部材を伸縮させる操作手段として 、回動するネジ部材の進退に伴なうトグル機構の伸縮、リンク機構の揺動、ワイ ヤーの卷回・巻き戻し、偏心レバーの揺動、ウォーム手段を介する偏心盤の揺動 回転等によるとするものがある。また、特公昭63−55923号公報にあるよ うに、湾曲頂点、湾曲高さが調節される湾曲部材にワイヤー製の引張り部材を係 合させておき、これの操作手段として、引張り部材を巻き付けたリールを強制回 転し、その回転規制位置をリール軸の軸方向に滑動する係合部材をばね力に抗し て係脱自在とすることで固定保持するようにしたものがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 ところが上述した従来の湾曲調整支持機構にあっては、引張り部分を伸縮させ る伸縮操作手段による伸縮範囲は、十分な間隔がなく、湾曲される支持ベルト、 湾曲部材を大きく湾曲させるのが困難である場合があった。すなわち、特に、特 公昭59−52300号公報にあるような操作手段は構造的に複雑なものであり 、また、ウォーム手段を介する偏心盤の揺動回転は、偏心盤の大きさ自体を大き くしなければ引張り範囲を十分に大きく設定できないものであった。更に、特公 昭63−55923号公報にあるようなワイヤーを引張り部材とする湾曲調整手 段は、ワイヤーの引張りに際し、ばね力に抗して係合部材を強制的に滑動させな ければならず、非力な者による操作は困難なものであった。
【0005】 そればかりでなく、背中が支持される使用者における背中の窪みは、欧米人に 比し日本人は大きく、座った場合における背凭れ部分の湾曲度はかなりな程度に 大きくしなければ多くの日本人には適用できないから、この点でも大きく湾曲さ れるように構成される必要があった。
【0006】 そこで、この考案は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので 、僅かな操作力で引張り部材である牽引部材を大きくスライド進退できて座る使 用者における脊椎の湾曲態様に確実に対応調整できるものとし、機構的にも簡素 で簡単に組み立てられるようにした背凭れ具用湾曲調整支持装置を提供すること を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、この考案にあっては、座る者の背中を支持する クッション、座席、椅子等の実質的な背凭れ具に内蔵されて、脊椎形状に沿うよ う湾曲調整される湾曲調整支持装置であって、湾曲方向に沿って配される湾曲材 12に対してほぼ直交した交差状態で連結される連結材13を配し、湾曲材12 とは適宜な間隔でスペーサー14を介在させてほぼ平行した湾曲規制材15を配 した湾曲する支持体11と、この支持体11における湾曲方向の一端側に連結さ れていて、他端側に牽引されることで支持体11を湾曲させる牽引部材16と、 牽引部材16の自由端部に連繋されていて、支持体11の湾曲方向の他端側で揺 動するよう支持体11に枢支した揺動レバー21を牽引することで揺動させる進 退ロッド22を外部操作可能な操作ハンドル23によって前後に進退させる操作 手段20とを備えて成ることを特徴とする。
【0008】 牽引部材16は、支持体11におけるスペーサー14で保持形成された湾曲材 12、湾曲規制材15相互間の空隙内にスライド進退可能に配装して、また、適 宜間隔を設定して相互に平行させた複数本にして配置し、相互を中継ロッド18 によって連繋させて構成することができる。
【0009】 操作手段20の操作ハンドル23は、進退ロッド22を進退させるべく回動操 作によるネジ送り構造によるものとし、進退ロッド22に回動自在に連繋された 送りボルト25を支持体11におけるいずれか一方の側部外側に配置された送り ナット材24に進退自在にネジ止めし、送りボルト25の回動操作用の操作ノブ 26を送りボルト25端に連結固定して構成することができる。
【0010】 操作手段20の揺動レバー21は、これの支点21Aを支持体11下部近傍に おける連結材13に揺動自在に支承することで支持体11の中央側に、先端の作 用点21Bを支持体11の端部側に夫々設定し、また、揺動レバー21自体を揺 動させる進退ロッド22との連繋部位である力点21Cをほぼ中央位置に設定し て形成することができる。
【0011】
【作用】
この考案に係る背凭れ具用湾曲調整支持装置にあって、操作手段20における 操作ノブ26の回動操作は、送りボルト25のによって進退する進退ロッド22 を介して揺動レバー21をその力点21Cによって牽引揺動させる。揺動する揺 動レバー21自体は、その支点21Aに対して離れている作用点21Bを大きく 揺動して牽引部材16を牽引させ、この牽引部材16の牽引作動によって支持体 11の湾曲材12を湾曲させることで、支持体11自体を湾曲させる。
【0012】 このとき、牽引部材16は、湾曲材12、湾曲規制材15相互間のスペーサー 14間隔の空隙内で自在に円滑にスライド進退し、湾曲規制材15内側面に摺接 しながらも支持体11の一端側を他端側に向かって牽引して支持体11自体を大 きく湾曲させる。また、相互を中継ロッド18によって連繋平行した複数本の牽 引部材16によって湾曲材12を牽引するとき、連結材13をほぼ直交させて湾 曲材12に連結させてあることと相俟ち、支持体11全体を無理なく平均して湾 曲させる。
【0013】 揺動される揺動レバー21は、これを牽引進退させる進退ロッド22との連繋 位置がほぼ中央位置の力点21Cであることで、進退揺動による移動に比し、先 端の作用点21Bの移動を大きくさせ、作用点21Bによって連繋されている牽 引部材16を大きく移動牽引させる。
【0014】
【実施例】
以下、図面を参照してこの考案の一実施例を説明するに、図において示される 符号1は、例えば図5に示されるように、安楽椅子、自動車座席等の各種の椅子 、クッション材その他の実質的な座席部材における背凭れ部分に介在されて座る 者の背中を支持すべく使用されるクッションであり、このクッション1内に、こ の考案に係る背凭れ具用湾曲調整支持装置10が内蔵されている。
【0015】 この支持装置10自体は、これ10を覆う適当なスポンジ材等の軟弾性材料2 によって、クッション1の外側における感触が適度な緩衝作用を発揮する程度の 柔軟性が得られるように配慮してあり、支持装置10を構成する各部の剛性部材 による硬質性が感じられないようにしてある(図5参照)。
【0016】 支持装置10自体は、図1乃至図4に示すように、湾曲する支持体11と、こ の支持体11における湾曲方向の一端側を他端側に向かって牽引することで支持 体11を湾曲させる牽引部材16と、牽引部材16を牽引する操作手段20とを 備えて成り、支持体11の湾曲操作は、例えばクッション1外に配置される操作 ハンドル23等の回動操作によって行なわれるようにしてある。
【0017】 支持体11は、湾曲方向に沿って配される湾曲材12と、この湾曲材12に対 してほぼ直交した交差状態で連結配される連結材13と、湾曲材12とは適宜な 間隔で、スペーサー14を介在させてほぼ平行して配される湾曲規制材15とか らほぼ立体的な格子状に形成される。この支持体11を形成する各部材12,1 3,15、特にその内の湾曲材12、湾曲規制材15は、強制的に湾曲可能で、 外部からの湾曲力の付与が解除されると直線状の原形に復原するような弾撥性を 備えたものとしてある。
【0018】 湾曲材12、湾曲規制材15自体は、クッション1として使用されるときの座 る者の背中における脊椎形状に沿うよう上下方向に沿うものであり、湾曲材12 自体は、細幅状にして複数本で並列される場合に限らず、広幅状にした1枚板状 あるいは所定幅にした適数枚状で配される場合もある。湾曲材12、湾曲規制材 15相互間に適宜間隙を設定するスペーサー14は、例えば湾曲材12、連結材 13相互が交差される部位において、例えばリベット止めされるとき等のリベッ トを内装させる筒状に形成される。そして、このスペーサー14間隔の空隙内に は、支持体11自体を湾曲させる牽引部材16が配装されるものとなっており、 操作手段20によって牽引されるときには、湾曲される内側の湾曲規制材15内 側面に摺接状態で牽引部材16がスライドする。
【0019】 連結材13は、湾曲材12が複数で配された場合の、それら12相互を直接あ るいは間接に連結するもので、湾曲材12の湾曲方向に対しほぼ直交しており、 湾曲材12あるいは湾曲規制材15に交差連結される。この連結材13自体は、 一般的には細い帯状板によって形成される。
【0020】 湾曲規制材15は、支持体11自体が湾曲されるときの内側に位置し、一般的 には、連結材13と同様に細い帯状板によって形成される。
【0021】 牽引部材16は、適宜幅員の帯状板によって形成され、これの一端を支持体1 1における湾曲方向の一端側である上部側に連結する一方、他端を支持体11の 同じく他端側である下部側に位置させて操作手段20に連繋し、操作手段20自 体の操作によって牽引されることで支持体11の上部側を下部側に向かって牽引 するものとしてある。
【0022】 この牽引部材16によっての支持体11に対する牽引位置によって、支持体1 1の湾曲部位、湾曲形状が設定される。例えばこれ16の支持体11に対する連 結位置を支持体11の端部に設定することで支持体11全体を湾曲させるものと でき、また、連結位置を支持体11のほぼ中央部に設定することで支持体11上 部の直線性を維持して支持体11下部を湾曲させるものとできる。図示のように 、支持体11の一部を湾曲させるとき、牽引部材16の一端側と支持体11の一 端側とは牽引連繋材17によって連繋してあることで、2段湾曲状にして、支持 体11全体の良好な湾曲状態を得ることができる(図3参照)。牽引部材16自 体は、支持体11の複数箇所を牽引するときは、同期的に作動されるようにして 適宜間隔を設定して複数本、例えば3本で配置構成するのであり、また、このよ うに複数本で配置される場合に限らず、支持体11のほぼ中央位置で1本にして 配置される場合もある。複数本で配置される場合には、牽引部材16相互を中継 ロッド18によって連繋させておき、いずれか一つの牽引部材16が作動される ときに他の牽引部材16も同期的に作動されるように配慮する。
【0023】 また、操作手段20は、支持体11における湾曲方向の一方端、すなわち支持 体11に連結されていない牽引部材16の自由端部側、例えば支持体11の下部 に配装されている。操作手段20自体は、支持体11における牽引部材16の自 由端部側で揺動し、先端に牽引部材16を連繋して、支持体11に枢支した揺動 レバー21と、この揺動レバー21を牽引進退することで揺動させる進退ロッド 22と、進退ロッド22を進退させる外部操作可能な操作ハンドル23とを備え ている。図示にあって、操作手段20周囲には、クッション1内に装置されたと きに支持装置10自体を覆う軟弾性材料2との接触抵抗、絡まり抵抗その他を防 止するため、例えば湾曲規制材15位置とは適宜な空隙を形成するよう、スペー サー35、ほぼ格子状に枠成される間隔維持枠材37等によっての作動空間を確 保してある。
【0024】 すなわち、揺動レバー21は、これの支点21Aを支持体11下部近傍におけ る連結材13に揺動自在に支承することで支持体11の中央側に、先端の作用点 21Bを支持体11の端部側に夫々設定し、また、揺動レバー21自体を揺動さ せる進退ロッド22との連繋部位である力点21Cをほぼ中央位置に設定してあ り、図4に示すように、揺動レバー21自体の外郭形状をほぼレ字形ないしはY 字形等と成し、側部中央の突部分を力点21C位置としてある。
【0025】 進退ロッド22は、支持体11における湾曲方向にほぼ直交する方向に沿って 配置されており、先端は揺動レバー21の力点21Cに、後端は操作ハンドル2 3に夫々揺動自在に連繋されている。
【0026】 操作ハンドル23は、進退ロッド22を進退させるべく回動操作によるネジ送 り構造によるものとし、図示例にあっては、支持体11におけるいずれか一方の 側部外側、すなわち湾曲規制材15、間隔維持枠材37夫々の外側縁面にワッシ ャ等を介在させて配置された送りナット材24に、湾曲規制材15、間隔維持枠 材37両者間の空隙内に配置されて、進退ロッド22に回動自在に連繋された送 りボルト25を進退自在にネジ止めし、送りボルト25の回動操作用の操作ノブ 26を送りボルト25端に連結固定したものとしてある。もとより、この操作ハ ンドル23による進退ロッド22の進退制御は、かかる図示例の構造に限らず、 種々な変更が可能であるのは勿論である。
【0027】 また、図6乃至図8においては、夫々別の実施例が示されており、いずれも、 牽引部材16と揺動レバー21との連繋部における構造の変形例であり、連繋部 を軟弾性材料2との接触を回避する等のために、図6、図7にあってのそれはス ペーサー35、覆い盤36によって覆われ、図8にあってのそれは進退ロッド2 2の進退方向前後部分でスペーサー35、間隔維持枠材37等によって所定の間 隙が形成されるようにしてある。
【0028】 図6にあっては、揺動レバー21を正面から見てやや偏平なほぼ二等辺三角形 状に形成し、底辺左右両側の隅部夫々を牽引部材16における支持体11自体と の連結側に位置する支点21A、その反対側に位置する作用点21Bとし、操作 側に位置している頂点部を力点21Cとして形成したものであり、この実施例に おける揺動レバー21は、力点21Cの移動に比し作用点21Bの移動を大きく する。
【0029】 図7にあっては、揺動レバー21を細長いバー状に形成し、両端を支点21A 、力点21Cとし、力点21C側に作用点21Bを位置させたものであり、この 実施例における揺動レバー21は、支点21A、力点21C相互間の長さ、すな わち揺動レバー21自体の長さを長くすることで牽引部材16に対する十分な牽 引作用を得ることができる。
【0030】 図8にあっては、揺動レバー21を正面から見てやや偏平なほぼ二等辺三角形 状に形成し、底辺左右両側の隅部夫々を牽引部材16における支持体11自体と の連結側に位置する作用点21B、その反対側に位置する支点21Aとし、操作 側に反対して位置している頂点部を補助進退バー21Dを介して進退ロッド22 に連繋される力点21Cとして形成したものであり、この実施例における揺動レ バー21は、力点21Cの移動に比し作用点21Bの移動を大きくする。
【0031】 次に、この考案支持装置10の使用の一例を説明すると、例えば軟弾性材料2 が充填されたクッション1内に装置し、その操作ノブ26を側部外に外出させて 構成しておくのであり、座る使用者の背中にあてがい椅子等の背凭れ部分との間 に介在させるとき、操作ノブ26を回動することで支持体11自体を適度に湾曲 性させ、脊椎形状に対応させるのである(図5参照)。
【0032】 支持装置10において、操作ハンドル23における操作ノブ26の回動操作は 、送りナット材24にネジ結合で回転する送りボルト25を進退し、これによっ て進退する進退ロッド22を介して揺動レバー21をその力点21Cによって牽 引揺動する。すると、揺動レバー21において、その支点21Aに対して離れて いる作用点21Bを大きく揺動するものとなって牽引部材16を牽引あるいは押 し戻す。牽引部材16の牽引あるいは押し戻し作動によって支持体11の湾曲材 12を湾曲させることで、支持体11自体を湾曲し、適度な大きさの湾曲状態で 調整使用するのである。
【0033】
【考案の効果】
この考案は以上のように構成されており、これがため、操作手段20における 操作ハンドル23の回動操作による僅かな操作力で牽引部材16を大きくスライ ド進退できることで支持体11自体を大きく湾曲でき、座る使用者における脊椎 の湾曲態様に確実に対応調整可能なものとなるのである。しかも、操作手段20 における操作ハンドル23の回転は進退ロッド22を進退させ、進退ロッド22 を介しての牽引部材16のスライド進退によるものであるから、機構的にも簡素 で簡単に組み立てられ、故障も少なく、確実に作動するものである。
【0034】 すなわち、この考案においては、介在されたスペーサー14によって適宜な間 隔が設定されている湾曲材12、湾曲規制材15夫々、これら12,15に交差 連結する連結材13でほぼ格子構造と成っている湾曲する支持体11と、支持体 11の湾曲方向の一端側に連結されていて、他端側に牽引して支持体11を湾曲 させる牽引部材16と、外部操作可能な操作ハンドル23で前後に進退される進 退ロッド22を介して揺動される揺動レバー21によって牽引部材16を牽引す る操作手段20とを備えているから、これによって、操作手段20による操作に 対応して支持体11の湾曲度合いを調整設定できるものである。
【0035】 また、牽引部材16は、支持体11におけるスペーサー14で保持形成された 湾曲材12、湾曲規制材15相互間の空隙内にスライド進退可能に配装してある から、牽引部材16自体が牽引されるとき、支持体11の一端側を他端側に向か って牽引するのに伴ない支持体11自体を大きく湾曲させるのである。しかも、 湾曲するときの内側となる湾曲規制材15内側面に摺接することで、そのスライ ド牽引作動を極めて円滑にし、例えばクッション1内に充填される軟弾性材料2 による絡まり抵抗等を受けず、安定的に作動するのである。
【0036】 中継ロッド18によって相互に連繋平行した複数本の牽引部材16によって支 持体11を牽引し、湾曲させるものとしたから、支持体11全体を平均して無理 なく湾曲でき、使用者による体重等に対する負担を軽減できるのである。
【0037】 更には、操作手段20において、揺動レバー21の支点21Aを支持体11の 中央側に、先端の作用点21Bを支持体11の端部側に、進退ロッド22との連 繋部位である力点21Cをほぼ中央位置に夫々設定してあるから、進退ロッド2 2による進退揺動による移動に比し、先端の作用点21Bの移動を大きくできる ものとなり、このため、作用点21Bに連繋されている牽引部材16を大きく移 動牽引でき、僅かな操作力で支持体11自体を大きく湾曲できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】同じく一部切欠正面図である。
【図3】図2におけるA−A線矢視断面図である。
【図4】揺動レバーの一例における正面図である。
【図5】使用状態の側面図である。
【図6】他の実施例における要部の一部切欠正面図であ
る。
【図7】同じく他の実施例における要部の一部切欠正面
図である。
【図8】同じく他の実施例における要部の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 クッション 2 軟弾性材料 10 支持装置 11 支持体 12 湾曲材 13 連結材 14 スペーサー 15 湾曲規制
材 16 牽引部材 17 牽引連繋
材 18 中継ロッド 20 操作手段 21 揺動レバ
ー 21A 支点 21B 作用点 21C 力点 21D 補助進
退バー 22 進退ロッド 23 操作ハン
ドル 24 送りナット材 25 送りボル
ト 26 操作ノブ 35 スペーサー 36 覆い盤 37 間隔維持枠材

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座る使用者の背中を支持するクッショ
    ン、座席、椅子等の実質的な背凭れ具に内蔵されて、使
    用者の脊椎形状に沿うよう湾曲調整される湾曲調整支持
    装置であって、湾曲方向に沿って配される湾曲材に対し
    てほぼ直交した交差状態で連結される連結材を配し、湾
    曲材とは適宜な間隔でスペーサーを介在させてほぼ平行
    した湾曲規制材を配した湾曲する支持体と、この支持体
    における湾曲方向の一端側に連結されていて、他端側に
    牽引されることで支持体を湾曲させる牽引部材と、牽引
    部材の自由端部に連繋されていて、支持体の湾曲方向の
    他端側で揺動するよう支持体に枢支した揺動レバーを牽
    引することで揺動させる進退ロッドを外部操作可能な操
    作ハンドルによって前後に進退させる操作手段とを備え
    て成ることを特徴とする背凭れ具用湾曲調整支持装置。
  2. 【請求項2】 牽引部材は、支持体におけるスペーサー
    で保持形成された湾曲材、湾曲規制材相互間の空隙内に
    スライド進退可能に配装してある請求項1記載の背凭れ
    具用湾曲調整支持装置。
  3. 【請求項3】 牽引部材は、適宜間隔を設定して相互に
    平行させた複数本にして配置し、相互を中継ロッドによ
    って連繋させてある請求項1または2記載の背凭れ具用
    湾曲調整支持装置。
  4. 【請求項4】 操作手段の操作ハンドルは、進退ロッド
    に回動自在に連繋された送りボルトを支持体におけるい
    ずれか一方の側部外側に配置された送りナット材に進退
    自在にネジ止めし、送りボルトの回動操作用の操作ノブ
    を送りボルト端に連結固定してある請求項1乃至3のい
    ずれか記載の背凭れ具用湾曲調整支持装置。
  5. 【請求項5】 操作手段の揺動レバーは、これの支点を
    支持体下部近傍における連結材に揺動自在に支承するこ
    とで支持体の中央側に、先端の作用点を支持体の端部側
    に夫々設定し、また、揺動レバー自体を揺動させる進退
    ロッドとの連繋部位である力点をほぼ中央位置に設定し
    てある請求項1乃至4のいずれか記載の背凭れ具用湾曲
    調整支持装置。
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