JPH0734008U - 吸音体及び防音壁パネル - Google Patents

吸音体及び防音壁パネル

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JPH0734008U
JPH0734008U JP6413693U JP6413693U JPH0734008U JP H0734008 U JPH0734008 U JP H0734008U JP 6413693 U JP6413693 U JP 6413693U JP 6413693 U JP6413693 U JP 6413693U JP H0734008 U JPH0734008 U JP H0734008U
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sound absorbing
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incident
absorbing body
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Application number
JP6413693U
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English (en)
Inventor
好誼 渋江
政喜 渡辺
Original Assignee
株式会社ニッチツ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入射する音波を良好に吸音し得る吸音体及び
防音壁パネルを提供する。 【構成】 孔空き板11の側面に吸音作用を有する多孔
質材料12を設けた吸音部材2を所望幅の空間3を介し
て対向配置することにより吸音体1を構成し、この吸音
体1を背面板23等との間に所望幅の空間24を介して
防音壁パネル21を構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、騒音レベルを低下させる際に用いられる吸音体と、この吸音体を適 用した防音壁パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
道路沿線においては自動車の走行による騒音のために生活環境が悪化し、工場 等においては生産設備の稼働により作業環境が悪化する。このような問題を解消 するため、従来から各種の吸音体や吸音壁が提案されている。 例えば特開平3−290514号公報には、音波の入射角に対する吸音率を向 上させるため、円筒状に構成した吸音体が開示されている。また実開昭62−1 63515号公報には、音波を透過させる透過孔を形成した前面板の背面に防音 体を設けるとともに、空間を介して砂状粒層を形成した背面板を設けた吸音壁が 開示されている。実開昭63−198099号公報には、流れ抵抗を特定した多 孔質吸音材の背面に開孔率が特定された孔明板を一体的に密着させた吸音構造体 が開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記特開平3−290514号公報に開示された吸音体は円筒状であり、例え ばオフィス等の室内の壁面等には使用しにくい。また、実開昭62−16351 5号公報、同63−198099号公報により開示された吸音壁及び吸音構造体 は、一側面から入射する音波を吸音することはできるが、他側面から入射しよう とする音波については吸音しない。 一方、吸音体の使用条件は多岐にわたり、例えば壁際に衝立のように配設して 発生源から入射する音波を吸音するとともに、壁面から反射した音波をも吸音し たい場合がある。音は干渉する特性を有しているので、直接波と反射波が干渉す ると予想困難な音響状態になる。
【0004】 このような使用状況を考えると、円筒状に形成した吸音体は発生源から入射す る音波も反射した音波も吸音し得るが、衝立状に構成しにくいうえに、表面が柱 状になり美観上の問題がある。実開昭62−163515号公報、同63−19 8099号公報に開示された吸音体及び吸音構成体を、前記のように壁面から離 して衝立状に構成した場合は、壁面から反射する音波を吸音することができず、 音波の干渉が発生しやすい。 本考案の目的は、入射する音波を良好に吸音し得る吸音体及び防音壁パネルを 提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る目的は、下記構成の吸音体及び吸音構造体により達成される。 (1)入射する音波を透過させるための多数の透過孔を形成した板体の一側面 に多孔質吸音材を一体化した吸音部材を所望幅の空間を介して対向配置して構成 したことをたことを特徴とする吸音体。 (2)入射する音波を透過させるための多数の透過孔を形成した板体の一側面 に多孔質吸音材を一体化した吸音部材を所望幅の空間を介して対向配置して吸音 体を構成するとともに、該吸音体を背面板に対し所望空間を介して配設し、音波 の入射方向に複数層の空間を形成することを特徴とする防音壁パネル。 (3)入射する音波を透過させるための多数の透過孔を形成した板体の一側面 に多孔質吸音材を一体化した複数の吸音部材を所望幅の空間を介して対向配置し 、各吸音部材間に音波の入射方向に複数の空間を形成したことを特徴とする吸音 体。
【0006】
【作用】
前記(1)に示した吸音体は板状の吸音部材を所望空間を介して対向配置した ものであり、(2)に示した防音壁パネルは前記吸音体を背面板との間に所望空 間を介して配設したものである。従って、吸音体に入射する音波の入射方向から みると複数の空間層と複数の吸音部材が存在することになり、前記吸音部材及び 空間層の作用により吸音率が大幅に改善される。 (3)に示した吸音体は複数の板状の吸音部材を所望間隔を介して対向配置し たものであるから、吸音体内に複数の空間層と吸音部材が交互に形成され、これ らの作用によりいずれの面側から入射する音波をも吸音することができる。
【0007】
【実施例】
以下、図1及び図2を参照して本考案を適用した吸音体の実施例を説明する。 なお、図1は吸音体の第1の構成例を示す一部切り欠き斜視図、図2は第2の構 成例を示す一部切り欠き斜視図である。 図1に示す構成は、2組の吸音部材2を所望幅の空間3を介して対向配置して 吸音体1を構成し、この吸音体1を側面板17を介して背面板23に固設したも のである。各吸音部材2は、図1の拡大部分に明示したように多数の孔11aを 形成した孔空き板11の一側面に多孔質材料12を一体に設け、その外側に網材 13を設けて構成したものである。
【0008】 孔空き板11は、孔空き板、スリット空き板、ガラリ等でよく、多孔質材料1 2としてはグラスウール、グラスクロス、連続気泡発泡樹脂、吹付繊維、布地等 が適用される。また、網材13としては金網、糸網、エキスパンドメタル等が適 用される。 吸音部材2の全体形状は薄い板状であり、空間3を介して対向配置されるとと もに、上下端において側板14により一体化されている。吸音体1は、箱体とな るが、吸音部材2は必要な大きさに設定できるので、実際には工場や事務室の壁 面を覆う衝立、或いは仕切り壁のように構成することができる。
【0009】 図2に示す吸音体1は、吸音部材2について網材13を省略するとともに、孔 空き板11が外側に、多孔質材料12が内側になるようにして、空間3を介して 対向配置したものである。
【0010】 次に、図3及び図4を参照して本考案の第2実施例を説明する。なお、図3は 防音壁パネルの構成を示す側面図、図4は周波数特性図である。本実施例は前記 吸音体1を適用した吸音構成体に関するものであり、吸音体1には同一の符号を 付して説明を省略する。 防音壁パネル21の構成は多岐にわたるが、本実施例では図3に示すように背 面板23に側板17を介して固設された吸音体1、吸音体1と背面板23との間 に形成される空間24によって構成される。
【0011】 今仮に、矢印Aで示す側面に騒音等の音の発生源があるとすると、発生した音 波は矢印Aに示す側面から吸音体1に入射する。この音波の入射側からみれば、 吸音体1内に形成されている空間3と、吸音体1と背面板23との間に形成され た空間24との合わせて2層の空間が存在する。 このように、音波の入射方向に複数の空間3、24を形成することにより、吸 音率が大幅に改善されることが明らかになった。
【0012】 以下、図4を参照して音波の周波数と吸音率とを関係を説明する。図4に点線 で示す周波数特性Xは空間が一層の場合の吸音率を示すものであり、2件の測定 例が同一傾向を示している。図4に実線で示す周波数特性Yは、前記第2実施例 で述べたように背面板23との間に2層の空間を形成した防音壁パネルの吸音率 を示すものである。ここで、2層の空気層の間隙はそれぞれ20mmと100m m、吸音部材2はパンチングメタル(厚さ0.6mm、孔径5.5mm、孔ピッ チ8mm)と、グラスクロス(厚さ0.7mm)と、金網(厚さ0.6mm、2 8メッシュ)を積層した構成であり、合計の厚みは1.9mmである。
【0013】 周波数特性X、Yを比較すると明らかなように、2層の空間を形成した場合に 吸音率は大幅に改善される。特に、空間が1層の場合に周波数1kHzから2k Hzの間で低下していた吸音率が改善され、音波の周波数に関わりなく平均した レベルで吸音し得るようになる。 このような吸音が行われると、図3に示すA側にいる作業者等は、特定の周波 数の音が強く聞こえる等の不都合がなく、静かな環境で音による疲労感を感じる ことなく作業を進めたり会話を行うことができる。
【0014】 次に、図5を参照して本考案の第3実施例を説明する。本実施例における吸音 体31は、第1実施例で示した吸音体1を所望幅の空間32を介して対向配置し たものであり、吸音体1については同一の符号を付して説明を省略する。 吸音体1としては、図1を参照して説明したものが適用されているが、図2を 参照して説明したものを適用してもよい。なお、図5においては吸音体31は箱 体のように見えるが、実際の形状は図3に示すように板状とも言えるものであり 、移動自在な衝立、着脱自在な仕切り壁に構成することはもとより、スプリッタ ーとして使用可能なものである。
【0015】 以上に本考案の実施例を説明したが、前記空間3、24、32の幅は特に限定 されるものではなく、使用状況や発生する音波の周波数等により自在に変更でき るものである。
【0016】
【考案の効果】
本考案に係る吸音体及び防音壁パネルは、孔空き板の側面に吸音作用を有する 多孔質材料を設けた吸音部材を所望幅の空間を介して対向配置することにより吸 音体を構成し、該吸音体を壁等との間に所望幅の空間を介して配設して防音壁パ ネルを構成した。従って、吸音体に入射する音波の入射方向に複数の吸音部材と 複数層の空間とが形成され、これらの作用により音波の吸音率が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す吸音体の一部切り欠
き斜視図である。
【図2】吸音体の他の構成を示す一部切り欠き斜視図で
ある。
【図3】本考案の第2実施例である防音壁パネルの側面
図である。
【図4】音波の周波数と吸音率の関係を示す周波数特性
図である。
【図5】本考案の第3実施例を示す吸音体の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1、31 吸音体 2 吸音部材 3、24、32 空間 11 孔空き板 11a 多数の孔 12 多孔質材料 13 網材 14 側板 17 側板 21 防音壁パネル 22 壁 23 背面板 A 音波の入射方向 X、Y 周波数特性

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射する音波を透過させるための多数の
    透過孔を形成した板体の一側面に多孔質吸音材を一体化
    した吸音部材を所望幅の空間を介して対向配置して構成
    したことをたことを特徴とする吸音体。
  2. 【請求項2】 入射する音波を透過させるための多数の
    透過孔を形成した板体の一側面に多孔質吸音材を一体化
    した吸音部材を所望幅の空間を介して対向配置して吸音
    体を構成するとともに、該吸音体を背面板に対し所望空
    間を介して配設し、音波の入射方向に複数層の空間を形
    成することを特徴とする防音壁パネル。
  3. 【請求項3】 入射する音波を透過させるための多数の
    透過孔を形成した板体の一側面に多孔質吸音材を一体化
    した複数の吸音部材を所望幅の空間を介して対向配置
    し、各吸音部材間に音波の入射方向に複数の空間を形成
    したことを特徴とする吸音体。
JP6413693U 1993-11-30 1993-11-30 吸音体及び防音壁パネル Pending JPH0734008U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004037582A (ja) * 2002-06-28 2004-02-05 Nippon Light Metal Co Ltd 吸音構造体
JP2021054236A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 キョーラク株式会社 構造体
CN117432101A (zh) * 2023-12-21 2024-01-23 西南石油大学 一种装配式cfrp-开缝钢板剪力墙结构及其装配方法

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