JPH07337085A - 電動モータの制御装置 - Google Patents

電動モータの制御装置

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Publication number
JPH07337085A
JPH07337085A JP6130141A JP13014194A JPH07337085A JP H07337085 A JPH07337085 A JP H07337085A JP 6130141 A JP6130141 A JP 6130141A JP 13014194 A JP13014194 A JP 13014194A JP H07337085 A JPH07337085 A JP H07337085A
Authority
JP
Japan
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choke coil
switch element
electric motor
fuel pump
current
Prior art date
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Application number
JP6130141A
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English (en)
Inventor
Shigeru Takeuchi
繁 竹内
Akira Ando
昭 安藤
Taketoshi Sato
武利 佐藤
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、燃料ポンプ等の車載される電動モ
ータをPWM制御するに際して、ラジオノイズの発生が
効果的に抑制されるようにした電動モータの制御装置を
提供することを目的とする。 【構成】燃料ポンプ14にチョークコイルL1 を介してバ
ッテリ電源13を接続し、チョークコイルL1 と接地との
間、およびチョークコイルL1 の電源側と接地との間に
それぞれコンデンサC1 、C2 を接続する。燃料ポンプ
14と接地との間にスイッチ素子T1 を接続し、パルス幅
変調されたパルス状信号で開閉して燃料ポンプ14の駆動
電流を制御するもので、燃料ポンプ14の両端間にフライ
ホイールダイオードD1 を接続する。そして、チョーク
コイルL1 に並列にしてスイッチ素子T2 によるバイパ
ス回路を形成し、このスイッチ素子T2 はスイッチ素子
T1を制御するパルス状信号のオンデューティが100
%でオンされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車に搭載
されてスイッチング制御によって作動状態の制御される
燃料ポンプの制御装置に係り、特にパルス幅のデューテ
ィ制御されるパルス信号によって駆動される電動モータ
の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載される燃料ポンプにあって
は、車載されたバッテリから供給される直流電力によっ
て駆動制御される電動モータにより駆動される。この電
動モータには、所定の周期で発生されるパルス状の信号
によってスイッチング制御されるスイッチ素子を介して
供給される直流電流により駆動制御されるもので、スイ
ッチ素子をオン設定するパルス状信号のオン時間のデュ
ーティ比に対応して、電動モータの回転速度等が制御さ
れるようにしている(PWM電力制御)。
【0003】この様に車両に搭載された、例えば燃料ポ
ンプの駆動用の電動モータを、PWMによってスイッチ
ングされるスイッチ素子を介して供給される電力によっ
て制御させるようにすると、このスイッチ素子のスイッ
チングに伴ってノイズ信号が発生し、このノイズ信号が
車両に搭載したラジオ受信機回路に侵入してラジオノイ
ズを発生することがある。
【0004】この様なラジオノイズを抑制する手段とし
ては、例えばLC回路を用いたフィルタ回路が知られて
いるもので、図4の(A)はこの様なフィルタ回路を内
蔵した燃料ポンプの制御回路の例を示している。すなわ
ち、電動モータを備えた燃料ポンプ51をポンプ制御回路
52によって駆動制御するもので、このポンプ制御回路52
の端子+Bにキースイッチ53を介してバッテリ電源54が
接続される。そして、燃料ポンプ51はその一端をバッテ
リ電源54の正側(端子+B)に接続し、他端を制御回路
52の端子FPに接続するもので、この制御回路52はバッ
テリ電源54の負側と共通されるアース端子Eを備える。
【0005】ポンプ制御回路52は、パルス状のポンプ制
御信号によって開閉されるスイッチ素子55を備え、この
スイッチ素子55は端子FPとEとの間に挿入されて、燃
料ポンプ51に流れる電流がこのスイッチ素子55によって
スイッチング制御されるようにしている。そして、フラ
イホイール電流を再度燃料ポンプ51に戻すためにダイオ
ードD1 を設定すると共に、そのリップル電流を吸収す
るために第1のコンデンサC1 を接続し、さらに電源端
子+Bにフィルタ回路を構成するチョークコイルL1 お
よび第2のコンデンザC2 が接続されるようにしてい
る。そして、このLCフィルタ回路によって電源側に伝
えられるノイズを遮断している。
【0006】この様な回路において、配線上の簡略化等
もあって燃料ポンプ51の電源側の配線は、バッテリ電源
54と直接的に接続されている。このため、スイッチ素子
55のオンされたときのポンプ51の駆動電流と、スイッチ
素子55のオフ時のフライホイール電流は、制御回路52の
外側、すなわちチョークコイルL1 の電源側で合流する
ようになり、この合流点で発生したノイズは、そのまま
電源線を介して車載されたラジオ受信機に伝えられる。
この様なラジオノイズの対策のために、さらに燃料ポン
プ51の電源側に、チョークコイルまたはLCフィルタ回
路を必要とする場合もある。
【0007】この様な構成によって制御回路52部分から
電源側に伝達されるノイズをカットするようにしている
ものであるが、さらに燃料ポンプ51側からのノイズ信
号、例えばブラシノイズが電源側に混入する。このた
め、(B)図で示すように燃料ポンプ51の両端子間にフ
ィルムコンデンサC3 を接続することが考えられる。し
かし、(A)図で示した回路に対して、(B)図で示し
たフィルムコンデンサC3が併用されるようにすると、
スイッチ素子55がオンされる度に、このコンデンサC3
を介してラッシュカレントが流れる。このため、このコ
ンデンサC3 をそのまま挿入することは困難であり、他
の手段によって燃料ポンプ51部のノイズレベルを下げる
必要がある。
【0008】図5で示す燃料ポンプ51の制御装置にあっ
ては、図4の(A)で示した回路において、スイッチ素
子55のオンされたときのポンプ51の駆動電流と、スイッ
チ素子55のオフ時のフライホイール電流が、制御回路52
の外側であるチョークコイルL1 の電源側で合流するよ
うになり、この合流点で発生したノイズがそのまま電源
線を介してラジオ受信機に伝えられるような問題点に対
処するため、この2つの電流の合流点をチョークコイル
L1 の制御回路52側に設定している。
【0009】すなわち、制御回路52にポンプ端子FP+
およびFP−を設定して、この端子間に燃料ポンプ51が
接続されるようにすると共に、バッテリ電源54に接続さ
れる電源端子+BはチョークコイルL1 を介して端子F
P+に接続する。そして、ポンプ端子FP+とFP−の
間にフライホイールダイオードD1 を接続し、スイッチ
素子55は端子FP−と接地点との間に接続している。こ
こで、ラジオノイズ対策として必要とされる燃料ポンプ
51の電源側のLまたはLCフィルタ回路を、チョークコ
イルL1 またはチョークコイルL1 とコンデンサC2 の
フィルタ回路によって兼用されるようにしている。
【0010】また、この回路においてはフライホイール
電流が、チョークコイルL1 を介することなく、直接ダ
イオードD1 によって燃料ポンプ51に戻されるようにな
っており、したがって燃料ポンプ51の両端に流れる電流
は逆位相となって、この2つの配線を束ねて配線するこ
とにより、電流によるノイズ成分が打ち消し合う方向に
作用する特質がある。すなわち、スイッチ素子55のオン
時とオフ時の2つの電流が合流することによって生ずる
ノイズ成分は、燃料ポンプ51の両端の2配線を束ねるこ
とで、他の配線に対する影響が無くなっている。
【0011】ここで、図4の(B)で示したように燃料
ポンプ51に並列にフィルムコンデンサC3 を接続する
と、前述したようにスイッチ素子55がオンされる度に、
このコンデンサC3 を介してラッシュカレントが流れ、
スイッチ素子55にとってはこのラッシュカレントが破壊
電流となりかねない。しかしこの図5で示した回路にお
いては、チョークコイルL1 によってラッシュカレント
が抑えられると共に、燃料ポンプ51のブラシノイズも抑
えられるようになるため、図4の(B)で示したフィル
ムコンデンサC3 は不要となる。さらに、端子FP+お
よびFP−の2つの配線を束にすることによってノイズ
が打ち消し合うように作用させることで、むしろこのフ
ィルムコンデンサは、この図5の回路においては除去し
たほうが、ノイズに対しても効果的である。
【0012】図4の(A)に示した回路においては、チ
ョークコイルL1 にPWM制御時のフライホイール電流
が流れるようになるものであるが、図5で示した回路に
おいては、スイッチ素子55のオンされた状態において、
チョークコイルL1 に電源54から燃料ポンプ14に流れる
電流が全てが流れる。したがって、スイッチ素子55を制
御するパルス幅変調(PWM)されたパルス状の制御信
号において、そのオン時のデューティが100%(スイ
ッチ素子55がオンされっぱなしの状態)のとき(Hモー
ドとする)には、制御電流値として最大の電流がチョー
クコイルL1 に流れる。例えば、この図5の回路におい
てL1 に流れる電流は、図4の(A)の回路のチョクコ
イルL1 に流れる電流の数倍となる。
【0013】したがって、図4の(A)の回路と図5の
回路において、チョークコイルL1に同じコイルを使用
すれば、図5の回路においてチョークコイルL1 の発熱
量が増大し、この発熱を抑制するためにはこのチョーク
コイルL1 を構成する配線を太くして、直流抵抗を下げ
るようにすることが必要である。当然チョークコイルL
1 の巻線径が増大して、この巻線を設定するためのコア
も大型化される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な点に鑑みなされたもので、チョークコイル等の構成要
素を小型化した状態で構成することができるようにする
と共に、特にPWM制御されるスイッチ素子によって駆
動電流の制御される、例えば燃料ポンプ等の車載される
電動モータにおいて、車載されたラジオ受信機等の音響
機器に対してスイッチングノイズが混入されることを確
実に阻止できるようにした電動モータの制御装置を提供
しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電動モー
タの制御装置にあっては、電動モータは直流電源の両極
間に接続されたるもので、直流電源と電動モータとの間
にデューティ時間の制御されるパルス状の信号で開閉制
御するスイッチ素子を接続し、さらに電動モータからの
リップル電流を流すダイオード、および前記リップル電
流を吸収する第1のコンデンサを接続すると共に、直流
電源と電動モータとの間にチョークコイルを接続し、こ
のチョークコイルとリップル電流が直流電源側に流出さ
れないようにする第2のコンデンサとによってフィルタ
回路が構成されるようにする。そして、チョークコイル
に並列にバイパス回路を形成するもので、このバイパス
回路は、前記スイッチ素子をオン制御するパルス状信号
のデューティが最大とされる状態で導通され、前記チョ
ークコイルに流れる電流を抑制する制御素子を含み構成
する。
【0016】
【作用】この様に構成される電動モータの制御装置にお
いて、スイッチ素子を制御するパルス状信号のデューテ
ィに対応して電動モータに駆動電流が断続供給され、そ
の平均値に対応して電動モータが駆動される。この様な
電動モータの制御の流れにおいて、電動モータを最大速
度で駆動する場合には、スイッチ素子を制御するパルス
状の信号のオン時のデューティが100%とされ、チョ
ークコイルに対して最大の電流が流れる状態とされる。
しかし、この状態ではチョークコイルに並列にバイパス
回路が形成されるようになって、チョークコイルにモー
タ電流が流れない。すなわち、このチョークコイルとコ
ンデンサによって、電源側に侵入するノイズを遮断する
フィルタ回路が構成されるようになると共に、チョーク
コイルに対して大電流が流れないように制御できるもの
であるため、このチョークコイルを効果的に小型化でき
る。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1は自動車に搭載される燃料噴射ポンプの
制御動作を行う制御装置の回路構成を示すもので、ポン
プ制御回路11には電源端子+Bと共にポンプ端子FP+
およびFP−が設定され、さらに接地されるアース端子
Eが設定されている。そして、電源端子+Bにキースイ
ッチ12を介して車載されたバッテリ電源13が接続され、
ポンプ端子FP+およびFP−には、燃料ポンプ14が接
続される。この燃料ポンプ14は、一体的に結合した直流
電動モータを備え、この電動モータはポンプ端子FP+
およびFP−から供給される駆動電流によって駆動され
る。
【0018】ここで、ポンプ端子FP−はスイッチ素子
T1 を介してアース端子Eに接続され、スイッチ素子T
1 のオンの状態で駆動電流が燃料ポンプ14に流される。
この燃料ポンプ14の両端に対応する端子FP+とFP−
との間には、燃料ポンプ14がオフされた瞬間に発生する
フライホイール電流を流すダイオードD1 が接続されて
いる。
【0019】電源端子+Bは、チョークコイルL1 を介
してポンプ端子FP+に接続されると共に、さらに電解
コンデンサでなる第1のコンデンサC1 を介してアース
端子Eに接続されている。この第1のコンデンサC1
は、ダイオードD1 に流れるフライホイール電流による
リップル分(リップル電流)を吸収するもので、スイッ
チ素子T1 がオン・オフ繰り返した場合においても、燃
料ポンプ14に流れる電流を平滑化している。
【0020】ここで、スイッチ素子T1 は燃料の供給が
多量に必要な場合に常にオンされ、バッテリ電源13の全
ての電圧によって燃料ポンプ14が駆動されるようにす
る。また燃料が少量しか必要のないときは、スイッチ素
子T1 をパルス状にオン・オフ繰り返させるように制御
し、そのオンのデューティ分によって得られる平均電圧
によって燃料ポンプ14が駆動されるようにする(PWM
制御)。
【0021】電源端子+Bは、さらに電解コンデンサで
なる第2のコンデンサC2 を介してアース端子Eに接続
されている。このコンデンサC2 は、スイッチ素子T1
のスイッチングによるリップル電流をコンデンサC1 が
吸収し、電源13側に流出されないように挿入されるチョ
ークコイルL1 から漏れる成分を外側で吸収するように
している。
【0022】チョークコイルL1 には、並列にしてスイ
ッチ素子T2 によるバイパス回路が接続されるもので、
スイッチ素子T1 およびT2 は、それぞれ制御ユニット
15からの信号AおよびBによってスイッチング制御され
る。この制御ユニット15に対しては、電源端子+Bから
チョークコイルL1 を介して電源が供給され、燃料ポン
プ制御信号FPCが入力信号INとして入力されてい
る。
【0023】この入力信号INは、図2で示すように大
量の燃料を必要とする場合のハイレベル“H”と、必要
燃料が少量でよい場合のローレベル“L”の信号の組み
合わせによって構成され、Hレベルのときには燃料ポン
プ14にバッテリ電源13の電圧そのものが燃料ポンプ14に
印加設定されるようにする。また、Lレベルのときはス
イッチ素子T1 を駆動するパルス状の信号の平均値に対
応する電圧が燃料ポンプ14に供給され、必要量の燃料が
出力されるようにするもので、その出力燃料量は、スイ
ッチ素子T1 を駆動するパルス状の信号Aの、オン時の
デューティによって決定される。
【0024】すなわち、入力信号がHのときにスイッチ
素子T1 を駆動する信号Aは、常時スイッチ素子T1 を
オンさせるデューティ100%の信号とされ、入力信号
のLのときは所定の周期でオン・オフ繰り返されるパル
ス状の信号とされ、このパルス状の信号のオン・オフに
対応してスイッチ素子T1 がオン・オフ制御される。そ
して、このパルス状信号のオン期間のデューティ比にし
たがって、燃料ポンプ14の駆動速度が設定されるもの
で、入力信号INのレベルに対応したデューティ比によ
るパルス状の信号に基づき、燃料ポンプ14がPWM制御
される。
【0025】チョークコイルL1 のバイパス回路を構成
するスイッチ素子T2 を駆動する信号Bは、入力信号I
NがHレベルの状態、すなわちスイッチ素子T1 を駆動
するパルス状信号のデューティが100%のときにハイ
レベルとされ、このスイッチ素子T2 を導通設定する。
すなわち、燃料ポンプ14が最大電流で駆動される状態で
チョークコイルL1 にバイパス回路が形成され、燃料ポ
ンプ14に流れる駆動電流が、主としてスイッチ素子T2
に流れて、チョークコイルL1 には流されないようにす
る。
【0026】この様に構成される燃料ポンプの制御装置
において、チョークコイルL1 およびコンデンサC1 、
C2 の定数の取り方によって、電源側に漏れるノイズレ
ベルが変化する。まず第1のコンデンサC1 は、PWM
制御時のリップル電流の吸収用として挿入されているも
ので、このコンデンサC1 の容量は許容リップル電流に
基づき決定される。一般に他の機器からのノイズを引き
込まないように、その容量を低めに設定することが要求
され、例えば330μFが使用され、それ以下の容量で
あることが望ましい。
【0027】第2のコンデンサC2 について、そのバッ
テリ電源13へのノイズレベルの影響を、ラジオのAM帯
域における受信周波数範囲500KHz 〜1750KH
z においてみると、図3の(A)で示すようになる。こ
こで、L1 は50μH、C1は330μFに設定され、
スイッチ素子T1 を制御するパルス状信号の周波数fは
19KHz に設定される。また、チョークコイルL1 に
ついてバッテリ電源13およびアースラインへのノイズレ
ベルに付いてみると、図3の(B)で示すようになる。
この場合、コンデンサC1 およびC2 の容量はそれぞれ
330μFおよび47μFに設定され、スイッチ素子T
1 の制御周波数fは19KHz に設定されている。すな
わち、“C1 ≧30μF”“L1 ≧25μH”の定数
が、低ノイズ化に適するものと考えられる。
【0028】チョークコイルL1 は、スイッチ素子T1
のPWM制御におけるスイッチング動作によって発生す
るノイズが電源13側に出さないようにすることを目的と
して設けられている。このチョークコイルL1 に最も大
きな電流が流れる状態、すなわち入力信号INのHレベ
ルのときには、スイッチ素子T1 を制御する信号Aはハ
イレベルの状態に保持され、常にオンの状態に設定され
ている。したがって、この様な状態においてはチョーク
コイルL1 は不必要な状況にある。
【0029】したがって、この実施例に示した装置にお
いては、チョークコイルL1 に並列に接続されたバイパ
ス回路を構成するスイッチ素子T2 を、この入力信号I
NのHレベルの状態のときにオン制御し、チョークコイ
ルL1 に流れる電流か小さく抑えられるようにする。し
たがって、チョークコイルL1 に対してバイパス回路を
設定し、特に燃料ポンプ14が最大出力で駆動されて、ス
イッチ素子T1 の制御信号が常時ハイレベルに設定され
る状況において、チョークコイルL1 に流れる電流が抑
えられるものであり、このチョークコイルL1 を小型化
して構成することが可能とされると共に、スイッチ素子
T1 がPWM制御される場合に、このチョークコイルL
1 においてノイズの除去が効果的に行なわせることがで
きる。
【0030】この様な燃料ポンプの制御についてさらに
そのチョークコイルL1 の作用について考えると、まず
燃料ポンプ14の始動時においては、それまで燃料ポンプ
14が停止しているものであるためロック状態と同じよう
な状況であり、したがってラッシュカレント(ポンプ始
動電流)が流れる。
【0031】この様な状況において燃料ポンプ14の電源
回路にチョークコイルL1 が接続されていると、このラ
ッシュカレントの立上がりが鈍るようになる。すなわ
ち、チョークコイルL1 は燃料ポンプ14の始動電流の瞬
間的な最大値を下げる働きをするようになり、このため
入力信号INがHであっても、このポンプ始動時におい
てはチョークコイルL1 を介してポンプ駆動電流が流さ
れるようにすることが望ましい。
【0032】したがって、図2で示すように燃料ポンプ
14の始動時点において、入力信号INがHレベルであっ
ても、チョークコイルL1 のバイパス回路を形成するス
イッチ素子T2 の制御信号Bの立上がりを、ポンプ始動
時より時間Td だけ遅らせるようにして、特に燃料ポン
プ14の停止状態からの始動時に、チョークコイルL1が
その電源回路に直列に挿入されるようにする。この様な
制御によって、いわゆる燃料ポンプ14をソフトスタート
させることができる。
【0033】また、スイッチ素子T1 およびT2 のオン
・オフのタイミングを考えると、入力信号INのHモー
ドとLモードとの切り換えに際して、スイッチ素子T1
がオン・オフされると、燃料ポンプ14に送られる電流が
オン・オフして大きく変化する。このため、この電流変
動に伴うノイズを除去するためにチョークコイルL1は
有効の状態に設定することが望ましい。したがって、ス
イッチ素子T1 のオン時よりスイッチ素子T2 のオンを
遅らせ、またスイッチ素子T1 のオフ時よりスイッチ素
子T2 のオフを早くするように制御することによって、
ノイズ除去がより有効に実行できる。
【0034】ここで、チョークコイルL1 をバイパスし
てスイッチ素子T2 に電流を流した方が有効とされるの
は、チョークコイルL1 に比較してスイッチ素子T2 を
構成するトランジスタの方が小型であり、且つ低いオン
抵抗化することができることであり、さらにこの様なト
ランジスタにあっては放熱構造を容易に採用できること
である。
【0035】なお、実施例においてはスイッチ素子T1
およびT2 としてトランジスタを用い、特に図面におい
てはNチャネルMOSFETを示しているものである
が、これはスイッチング動作できるものであれば、他に
バイポーラトランジスタ、PチャネルMOSFET、T
GBT、サイリスタ等適宜採用できる。この場合、図2
で示した信号AおよびBの極性は、適宜制御対象に応じ
て設定される。
【0036】また、コンデンサC1 はフライホイール電
流によるリップル分を吸収し、その電流を平滑化できる
ものであれば、特に電解コンデンサに限るものではな
く、例えば大容量のセラミックコンデンサで代用でき
る。またチョークコイルL1 は、大電流(数A〜数十
A)流しても磁気飽和しないダストコアを使用すること
が望ましいが、フェライトやアモルファス等の材料によ
って、使用する電流によって磁気飽和しなければ適宜使
用可能である。
【0037】さらに、最も電源13側に接続されている第
2のコンデンサC2 は、電解コンデンサに限らず、セラ
ミックやフィルム等のコンデンサによって代用でき、さ
らにラジオノイズレベルが聴感上で許容される範囲であ
れば、この第2のコンデンサC2 は取り除くことも可能
である。逆に、ラジオノイズレベルが許容されない場合
には、この第2のコンデンサC2 をさらに大きな容量と
する必要があり、あるいはチョークコイルL1 大きくす
るか、またはコンデンサC2 の外側に他のチョークコイ
ルを電源と直列にして挿入することが考えられ、さらに
その外側の電源とアース点との間に他のコンデンサを接
続することも考えられる。この様なL成分およびC成分
の接続は、場合に応じて複数の段に構成することが考え
られ、この場合チョークコイルのバイパス回路を構成す
るスイッチ素子T2 は、全てのコイルをバイパスできる
ようにすればよいもので、損失の大きいコイルのみを選
択してバイパス回路を形成するようにしてもよい。
【0038】実施例においては、制御される燃料ポンプ
14等の電動モータに対して、その駆動電流を制御するス
イッチ素子T1 はアース側に接続されている、いわゆる
ローサイドスイッチ回路によって構成されている。しか
し、負荷である電動モータに対するスイッチ素子T1 の
挿入位置が反対とされるハイサイドスイッチ回路であっ
ても同様の効果が得られる。また、制御対象も実施例で
は自動車に搭載される燃料ポンプを例にして示したが、
その他自動車に搭載される空調機器やその他の制御機器
で使用される電動モータに同様に応用できるもので、車
両に搭載されるラジオシステム等に対するノイズ対策が
効果的に行われる。
【0039】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る電動モータ
の制御装置によれば、チョークコイル等の構成要素を小
型化して構成できるようにすると共に、特にPWM制御
されるスイッチ素子によって駆動電流の制御される、例
えば燃料ポンプ等の車載される電動モータにおいて、車
載されたラジオ受信機に対してスイッチングノイズが混
入されることを確実に阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る電動モータの制御装
置を説明する回路構成図。
【図2】上記実施例の動作を説明するための信号波形図
を示す図。
【図3】(A)および(B)はそれぞれ実施例で使用さ
れるコンデンサおよびチョークコイルとノイズレベルと
の関係を説明する図。
【図4】従来の電動モータの制御装置を説明する図。
【図5】従来のさらに他の例を説明する図。
【符号の説明】
11…ポンプ制御回路、12…キースイッチ、13…バッテリ
電源、 14…燃料ポンプ、15…制御ユニット、T1 、T
2 …スイッチ素子、L1 …チョークコイル、C1 、C2
…コンデンサ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源の両極間に接続される電動モー
    タと、 前記直流電源と電動モータとの間に接続され、前記電動
    モータに供給される駆動電流をデューティ時間の制御さ
    れるパルス状の信号で開閉制御するスイッチ素子と、 前記電動モータからのリップル電流を流すダイオード、
    および前記リップル電流を吸収する第1のコンデンサ
    と、 前記直流電源と前記電動モータとの間に接続されたチョ
    ークコイルと、 このチョークコイルと共にフィルタ回路を構成し、前記
    リップル電流が前記直流電源側に流出されないようにす
    る第2のコンデンサと、 前記電動モータに流れる電流をバイパスする、前記チョ
    ークコイルに並列に形成されたバイパス回路とを具備
    し、 このバイパス回路は、前記スイッチ素子をオン制御する
    パルス状信号のデューティが最大とされる状態で導通さ
    れ、前記チョークコイルに流れる電流を抑制する制御素
    子を含み構成されるようにしたことを特徴とする電動モ
    ータの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御素子は、前記チョークコイルの
    両端間を接続する半導体スイッチ素子によって構成さ
    れ、前記電動モータに供給される電流を制御するスイッ
    チ素子をオン制御するパルス状信号のデューティが10
    0%オンの状態で、前記半導体スイッチ素子が導通され
    るようにした請求項1記載の電動モータの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記バイパス回路を構成する制御素子
    は、前記電動モータの始動時より特定される時間範囲で
    遅れて導通制御されるようにした請求項1記載の電動モ
    ータの制御装置。
  4. 【請求項4】 車載されるバッテリ電源の両極間に接続
    されるようにした駆動用電動モータを含む燃料ポンプ
    と、 前記バッテリ電源と燃料ポンプとの間に接続され、前記
    燃料ポンプに供給される駆動電流をデューティ時間の制
    御されるパルス状の信号で開閉制御する第1のスイッチ
    素子と、 前記燃料ポンプの前記パルス状制御に伴うリップル電流
    を流すダイオード、および前記リップル電流を吸収する
    第1のコンデンサと、 前記バッテリ電源と前記燃料ポンプとの間に直列に挿入
    されたチョークコイルと、 このチョークコイルと共にフィルタ回路を構成し、前記
    リップル電流が前記バッテリ電源側に流出されないよう
    にする第2のコンデンサと、 前記チョークコイルに並列に接続されて前記燃料ポンプ
    に流れる駆動電流をバイパスする第2のスイッチ素子に
    より構成されたバイパス回路とを具備し、 前記第2のスイッチ素子は、前記第1のスイッチ素子を
    オン制御するパルス状信号のデューティが最大とされる
    状態で導通されるようにしたことを特徴とする電動モー
    タの制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999005780A1 (de) * 1997-07-25 1999-02-04 Robert Bosch Gmbh Steuerschaltung für einen gleichstrommotor
KR101021111B1 (ko) * 2009-05-21 2011-03-14 (주)모토닉 연료펌프용 모터 구동장치의 pwm 입력회로

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