JPH07336394A - ディジタル通信網における音声通信制御方式 - Google Patents

ディジタル通信網における音声通信制御方式

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JPH07336394A
JPH07336394A JP6131528A JP13152894A JPH07336394A JP H07336394 A JPH07336394 A JP H07336394A JP 6131528 A JP6131528 A JP 6131528A JP 13152894 A JP13152894 A JP 13152894A JP H07336394 A JPH07336394 A JP H07336394A
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Takeshi Miyazaki
剛 宮▲崎▼
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は時分割多重伝送路を含む有線システム
と無線用の圧縮符号を用いた無線システムとの相互接続
を行うディジタル通信網における音声通信制御方式に関
し,有線・無線の相互乗り入れ時に起こる音声品質の劣
化と回線効率の低下を防止することを目的とする。 【構成】有線システムの多重伝送路の両端に設けた各多
重装置に無線システム用の圧縮符号への符号化と,圧縮
符号をべースバンド信号へ復号する符号・復号器を設け
る。有線システムの端末から多重装置を介してリンク接
続する際,端末側の多重装置と対向する多重装置の符号
・復号器は,次段へリンクが形成されるとリンク先に対
し有線・無線の種別を確認するためにリンク確認要求を
送出し,リンク先からリンク応答を検出すると,応答内
容に応じて符号化及び復号化の機能を設定すると共に対
向する多重装置の符号・復号器へ通知して符号・復号の
処理状態を設定するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル通信網の有線
・無線システムの相互接続における音声通信制御方式に
関する。
【0002】公衆網,私設網等のディジタル通信網に
は,有線により電話機等の端末と接続する交換機及び交
換機間を接続する多重化伝送路を含む有線系システム
と,移動機(電話機等)と無線により接続する移動用の
交換機を含む無線系システムとで構成される場合があ
る。このようなディジタル通信網では,回線品質の相違
により有線系システムと無線系システムではそれぞれ異
なる符号化方式を採用していることにより回線効率が悪
い等の点で改善が望まれている。
【0003】
【従来の技術】図7は従来のディジタル通信網のシステ
ム構成図である。この例は私設のディジタル通信網の構
成であり,90はディジタル有線システム,91はディ
ジタル無線システムである。ディジタル有線システム9
0において,D−PBX1は複数の電話端末A〜C等が
接続されたアナログ回線が収容されたディジタルPB
X,TDM1,TDM2はD−PBX1とD−PBX2
の間の通信及びD−PBX1とディジタル無線システム
91の間の通信の信号を時分割多重により伝送する時分
割多重装置,D−PBX2は電話端末E,F等が接続さ
れたアナログ回線を収容するディジタルPBXである。
【0004】TDM1とTDM2に設けられた複数のC
ODEC1は,ベースバンドの64KbpsのPCM信
号が入力されると16Kbpsの符号に圧縮する機能
と,16Kbpsに圧縮された符号を64Kbpsのベ
ースバンドのPCM信号に伸長する機能を持つ符号・復
号器であり,16Kbpsに圧縮された符号はTDMの
多重化機構により多重化されて伝送され,多重化信号が
相手TDMで受け取られるとTDMの分離機構により個
別の信号に分離されると,CODEC1において16K
bpsが64Kbpsの符号に伸長して復号される。
【0005】また,ディジタル無線システム91におい
て,移動用PBXはディジタル有線システム90のTD
M2と有線で接続されると共に回線制御装置を介して無
線により接続する複数の移動機間の交換接続及び移動機
とディジタル有線システムの電話端末との間の交換接続
を行う移動機用のPBX,CODEC2は無線機からの
誤り訂正ビットを含む8Kbps(例えば,VSELP
方式による)に圧縮された符号をベースバンドのPCM
符号(64Kbps)へ伸長する復号及び誤り訂正機能
と,TDM2からの64Kbpsのベースバンドの信号
を誤り訂正ビットを含む8Kbpsの符号に圧縮する符
号機能を備えた符号・復号器であり,回線制御装置は移
動機(符号Dで表す)と無線で通信を行う複数の各無線
装置の回線を制御し,誤り訂正ビットを含む圧縮符号を
転送する。
【0006】従来のディジタル通信網の有線システムで
は,既に国際標準化音声符号化方式が推進されて32K
bps−ADPCM(適応PCM)が普及しており,更
に16Kbps音声符号化方式も実用段階にあり,図7
に示す例ではCODEC1がこの方式による符号化を行
っている。
【0007】また,ディジタル無線システムでは,移動
機の使用環境やフェージング等の回線障害による品質劣
化を防ぐための誤り訂正ビットを含むVSELP方式の
8Kbps音声符号化方式が実用化され,更に4Kbp
s音声符号化方式の標準化が進められている。図7に示
す例では,CODEC2は8Kbps音声符号化方式に
よる符号化を行っている。
【0008】従来の有線システム内の電話端末同士の通
信は,例えばD−PBX1の電話端末BとD−PBX2
の電話端末Eの間の通信の例について説明すると次のよ
うに行われる。電話端末Bのアナログ信号はD−PBX
1の入力側でディジタル(64Kbpsのベースバンド
のPCM符号)に変換されて,ディジタル交換されてT
DM1のCODEC1において16Kbpsの符号に圧
縮され,他の多数の信号と多重化されてTDM2へ送ら
れ,TDM2のCODEC1において元のPCM(64
Kbps)に伸張する復号が行われ,D−PBX2でデ
ィジタル交換が行われ,出側でアナログ信号に変換され
て電話端末Eへ送られる。電話端末Eからのアナログ信
号は電話端末Bからの信号と逆の方向に送られ,TDM
2のCODEC1,TDM1のCODEC1において電
話端末Bからの信号とは逆の符号・復号が行われる。
【0009】また,従来の無線システムと有線システム
の相互乗り入れをする通信,例えばD−PBX1の電話
端末Aと移動機Dの間の通信の例について説明すると次
のように行われる。
【0010】上記の電話端末Bの通信の場合と同様に電
話端末Aから送られた通話信号はD−PBX1から64
KbpsのPCM信号としてTDM1のCODEC1で
16Kbpsの符号に圧縮され,多重化されてTDM2
へ送られTDM2のCODEC1において元の64Kb
psのPCM信号に復号され,有線によりディジタル無
線システム91の移動用PBXへ入力して交換が行われ
てCODEC2へ入力し,ここで誤り訂正ビットを含む
8Kbpsに圧縮される。
【0011】このCODEC2で圧縮符号に符号化され
た信号は回線制御装置を介して無線装置へ送られ,ここ
で無線により移動機Dへ送られ,移動機Dで復号及び誤
り訂正が行われる。移動機Dから音声は誤り訂正ビット
を含む8Kbpsの圧縮符号で無線により送信され,無
線装置,回線制御装置を介してCODEC2に達する
と,ここで誤り訂正の処理及び64KbpsのPCM
(ベースバンド)への復号(伸張)が行われ,移動用P
BXを介してデジタル有線システム90へ送られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したように,無線
システムで使用する音声の符号・復号器(CODEC
2)の場合,フェージング等の回線障害による品質劣化
を防ぐ為に誤り訂正ビットを音声情報に付加し音声品質
の劣化を保護している。一方,有線システムに適用する
音声の符号・復号器(CODEC1)は,通常,有線伝
送路の回線品質が良い(エラー率:10-5 程度)た
め,回線品質に対する保護を過度に行っていない。
【0013】このため,図7のように有線システムと無
線システム間で相互に乗り入れた(接続した)場合,そ
れぞれのシステムでは全く異なった符号・復号方式を採
用しているために,符号化・復号化を複数回繰り返して
行う必要があるため,ディジタルリンク接続数の増大に
よる品質劣化や,符号化遅延の増大により相互乗り入れ
時の通信を良好に行うことができないという問題があっ
た。
【0014】従って,有線システムと無線システムの相
互乗り入れを良好に行うには,システムに適用する音声
の符号・復号器の方式を統一化する必要があるが,無線
システムと有線システムでは情報帯域が異なる(有線の
情報帯域>無線の情報帯域)ため,有線システムと無線
システムの混在有無により,音声品質の劣化や回線効率
の低下を招くことなく音声情報を最適に扱うことが課題
となっている。
【0015】これに対し,有線システム用の音声の符号
・復号化方式で統一化した場合,無線乗り入れ時に,無
線通信で誤り訂正ビットを付加するために有効情報が欠
落する。逆に無線システム用の音声の符号・復号化方式
で統一化した場合,有線システム乗り入れ時に誤り訂正
ビット等の余剰情報を有線システム内で伝送することに
なり回線効率が悪くなる。
【0016】本発明はディジタル有線システムとディジ
タル無線システムの音声の符号化方式の不統一による有
線システムと無線システムの相互乗り入れ時に起きる音
声品質の劣化と回線効率の低下を防止することができる
ディジタル通信網における音声通信制御方式を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図である。図1において,1は有線システム(有線ディ
ジタルシステムと同じ)内の一方のTDM#1,2−
1,2−2は無線系の符号化方式による一方の符号・復
号器(CODEC)であり,ベースバンド信号(64K
bpsのPCM)と無線系の圧縮符号(例えば,8Kb
psの符号)の相互変換を行う符号・復号部2aと誤り
訂正処理部2b及びリンク応答検出部2cを備える。3
は時分割の多重・分離を行う多重装置である。
【0018】4はTDM#1と多重伝送路で接続するT
DM#2,5−1,5−2はTDM#1からの無線用の
圧縮符号(誤り訂正ビットを含む)に対してダミー(ビ
ット)を付加してベースバンド信号に変換するか,8K
bpsの圧縮符号(誤り訂正ビットを含まず)を伸張し
てべースバンド信号に変換する復号機能と逆方向の信号
に対し逆の変換を行う他方の符号・復号器(CODE
C)であり,設定された符号及び復号機能を実行する符
号・復号部5a,次段の交換機に対しリンク確認要求を
送るリンク確認要求部5b,リンク確認要求に対してリ
ンク先からの応答を検出するリンク応答検出部5cとを
備える。また,6は時分割の多重・分離を行う多重装置
である。
【0019】7はTDM#1に接続された無線システム
に設けられた移動用交換機,8は移動用交換機と無線装
置の間に設けられた符号・復号器(CODEC)であ
り,移動機側からの誤り訂正ビットを含む8Kbpsの
符号と移動用交換機7側の64Kbpsの擬似べースバ
ンド信号の相互変換を行う。また,9はTDM#2に接
続された有線システムの交換機である。
【0020】本発明はディジタル通信網の有線・無線シ
ステムの符号・復号方式を無線用の方式に統一し,有線
・無線の相互乗り入れ時には有線システムの多重装置の
入力側のCODECで無線用のの符号・復号と誤り訂正
処理を行い,その符号を無線システムとの間で送受信
し,有線システム内の端末間の通信の場合は時分割多重
装置の入力側で無線用の符号化を行うが,誤り訂正処理
を行わず誤り訂正用ビットの部分に生じる空き領域に他
のデータの伝送に利用するものである。
【0021】
【作用】有線システムのTDM#1に交換機(図示せ
ず)を介して接続する端末Aが無線システム内の移動用
交換機7の無線装置を介して接続できる移動機の端末
(図示せず)と音声で通信する場合,端末Aと移動機の
端末の間で通話が開始される前のリンクの接続制御にお
いて,電話端末Aの回線はTDM#1のCODEC2−
1に接続される。CODEC2−1内の誤り訂正処理部
2bは当初無効化されており,端末Aからのべースバン
ド信号を無線用の圧縮符号(例えば,誤り訂正ビットを
含む8Kbps)への符号化を行い,多重装置3からの
無線用の符号を伸張してべースバンドのPCM信号へ復
号する。CODEC2−1の回線は多重装置3,伝送路
を介してTDM#2の多重装置6に送られて個別の回線
に分離される。この例では,移動用交換機の移動機の端
末を接続先とする呼であるため移動用交換機7に接続さ
れたCODEC5−1の回線に接続される。
【0022】CODEC5−1は,誤り訂正機能は無効
状態であり,TDM#1との回線が形成されると,下り
の音声回線を介してリンク確認要求を送出する。この下
り回線に接続された移動用交換機7がこの要求を検出す
ると,リンク先が無線システムであることを表すリンク
応答を上り回線へ出力する。このリンク応答がCODE
C5−1のリンク応答検出部5cで検出されると,符号
・復号部5aの復号(多重装置6からの信号の復号)機
能を動作させず,無線用の圧縮符号にダミービットを付
加して擬似べースバンド信号に変換する動作を行い,符
号化機能(移動用交換機7からの信号の符号化)も行わ
ず,入力する擬似べースバンド信号から移動機Cからの
誤り訂正ビットを含む圧縮符号だけ抽出して多重装置6
へ出力する状態に設定される。
【0023】また,CODEC5−1は,検出したリン
ク応答を上り回線を用いてTDM#1に対し送出する。
CODEC2−1のリンク応答検出部2cでこれを検出
すると誤り訂正処理部2bを有効化し,符号・復号部2
aに対し多重装置3からの誤り訂正ビットを含む符号を
伸張してべースバンド信号に復号し,端末Aからのべー
スバンド信号を誤り訂正ビットを含む圧縮符号へ符号化
する状態に設定する。
【0024】移動用交換機7に接続するCODEC8は
移動機の端末Cからの誤り訂正ビットを含む圧縮符号に
ダミーを付加して擬似べースバンド信号に変換し,TD
M#2のCODEC5−1へ出力し,CODEC5−1
からの信号から誤り訂正ビットを含む圧縮符号だけ抽出
する機能を備えている。
【0025】上記の各部の状態が通話開始前の接続時の
処理により設定された後,端末Aと端末Cの間で音声に
よる通信が可能となる。次に有線システムの端末Bと有
線用交換機9の有線端末(図示せず)の間で通信を行う
場合,端末Bから呼が発生すると,CODEC2−2,
多重装置3,多重伝送路及び多重装置6を介してCOD
EC5−2へ回線が接続すると,上記端末Aから移動機
の端末への接続の場合と同様にCODEC2−2から次
段の交換機9に対しリンク確認要求が下り回線を介して
送られ,これに応じ有線用交換機9から有線システムで
あることを表すリンク応答が上り回線に出力する。これ
をCODEC5−2で検出し,更にCODEC5−2か
ら上記の無線システムの場合と同様の手段でCODEC
2−2へ送られる。
【0026】CODEC5−2のリンク応答検出部5c
でこの応答を検出すると符号・復号部5aに対し,交換
機9からの信号を無線用の圧縮符号(誤り訂正ビットは
無効)に圧縮し,多重装置6からの圧縮符号をべースバ
ンド信号(64KbpsのPCM)に伸張する状態に設
定される。また,CODEC2−2で,このリンク応答
を検出すると,誤り訂正処理部2bを無効状態に保持
し,符号・復号部2aの状態を次のように設定する。す
なわち,端末Bからのべースバンド信号を無線用の圧縮
符号(誤り訂正ビットは無効)へ符号化する機能と,多
重装置3からの圧縮符号をべースバンド信号に伸張する
復号機能の状態にする。
【0027】この状態になると,端末Bと有線用交換機
9の有線端末の間で音声及び非音声(低速データ)の通
信が可能となる。この場合,CODEC2−2とCOD
EC5−2の間の圧縮符号には誤り訂正ビットが含まれ
ないため,その領域に他の信号を乗せることができ,回
線効率を向上することができる。
【0028】
【実施例】図2は実施例のシステム構成図,図3は無線
システムと有線システム間の接続における各装置の動作
状態と各区間の信号の説明図,図4はリンク確認要求と
応答の説明図,図5は無線用の圧縮符号(8Kbps)
のフレーム構成を示す図,図6は有線システム内の異な
る交換機間の接続における各装置の動作状態と各区間の
信号の説明図である。
【0029】この実施例では,無線用の圧縮符号として
誤り訂正ビットを含む(無線システムとの通信の場合)
8Kbpsの符号化方式を使用する場合について示す
が,他の16Kbpsや32Kbpsの圧縮符号を使用
することもできる。
【0030】図2にはディジタル通信網としてPBX網
の例が示され,図中,20は21〜26の各装置で構成
するディジタル有線システム(単に,有線システムとい
う),21は端末a〜c等を収容するディジタルPBX
1(D−PBX1で表す),22は時分割多重装置(T
DM#1で表す),23はTDM#1に設けられたCO
DEC(図1のCODEC2−1,2−2に対応),2
4は時分割多重装置(TDM#2で表す),25はTD
M#2に設けられたCODEC(図1のCODEC5−
1,5−2に対応),26は端末e,f等を収容するデ
ィジタルPBX2(D−PBX2で表す)である。
【0031】30は31〜35の各装置で構成するディ
ジタル無線システム(単に,無線システムという)であ
り,31は移動用PBX,32は移動用PBXの無線装
置側に設けられたCODEC,33は回線制御装置,3
4は移動機との間で無線による通信の制御を行う無線装
置,35は無線用の符号化方式による圧縮符号を用いて
音声信号を送受信する移動機dである。
【0032】図3を用いて有線システムの端末と無線シ
ステムの端末の通信を行う場合の動作を説明する。この
説明では有線システム20のD−PBX1に収容された
端末aから無線システム30の移動機dと通信を行う場
合について説明する。図3において,A〜Cで示す期間
は端末aと移動機dまでの回線接続を実行している期間
で,無音(通話がまだ開始されていない)の状態であ
る。
【0033】端末aからの移動機dを宛先とする呼が発
生してリンクの確率を行う場合,最初は有線・無線の各
システムは通常は図3のAで示すデフォルト状態であ
り,TDM#1とTDM#2の間は圧縮(無線用の8K
bpsの符号)した音声データ,TDM#1とD−PB
X1間及びTDM#2と移動用PBX間はべースバンド
音声データ(64KbpsのPCM)でリンク接続す
る。また,この状態では,TDM#1とTDM#2間の
圧縮音声データ(無線用の符号化方式により8Kbps
の圧縮符号に付与された誤り訂正ビットは無効状態とす
る。
【0034】リンク接続が行われると,図3のBの状態
になる。このBの状態ではTDM#2のCODEC32
から移動用PBX31に対し,連携するシステムが有線
システムか無線システムであるかを確認するために,リ
ンクが形成されると同時にリンク確認要求信号(Lin
k Reqで表示)を下り回線に送出し,同時にタイマ
(T1)を起動する。
【0035】このリンク確認要求信号に対し移動用PB
X31が,有線システムから無線システムかの認識結果
をリンク応答信号(Link OKで表示)として上り
回線を介してTDM#2に通知する。TDM#2のCO
DEC32でこれを検出(図1のリンク応答検出部5c
による)すると,タイマ(T1)をリセットし,符号・
復号機構の機能を設定する。タイマ(T1)の設定時間
内に応答がない場合はデフォルト状態により通信を開始
する。
【0036】図4により上記のTDMと交換機間のリン
ク確認要求と応答のための信号を説明する。TDM#2
のCODEC25から交換機(無線システムの移動用2
6交換機または有線システムのD−PBX26の何れ
か)に対しリンク確認要求(Link Req)がべー
スバンド音声信号(64Kbps)のワード(125μ
s周期,8ビット構成)のLSB(最下位ビット)を用
いて,コード多重されて複数ワードで要求するコードが
伝送される。
【0037】交換機に設けられたリンク制御部40でこ
のコードを検出すると,自交換機の状態(種別)を表す
コードを,リンク応答(Link OK)として上りの
べースバンド音声信号の各ワードの最下位ビットを用い
てコード多重して送信する。このリンク応答のコードは
TDM#2のCODEC25で検出される。
【0038】次に図3の説明に戻って,TDM#2のC
ODEC25は,リンク応答のコードを検出してリンク
に連携するシステムが無線システムであると識別する
と,誤り訂正ビットを有効にすることを認識した上で,
リンク確率まで無効(デフォルトによる)となっている
誤り訂正ビットを利用して,対局のTDM#1のCOD
EC23に対し,リンク先(連携先)システムの状態を
通知する。この通知を検出すると,TDM#1のCOD
EC23は,誤り訂正ビット無効状態から有効状態に切
り換えられる。
【0039】また,TDM#2のCODEC25は,T
DM#1からの信号を伸張する変換を行わず,圧縮音声
データ(8Kbps)+ダミー(48Kbps)の擬似
的なべースバンド信号として音声データを発生する。ま
た,CODEC25は移動用PBX31から受信する音
声データ(圧縮音声データ+ダミーの64Kbpsの擬
似的なべースバンド信号)に関して,圧縮処理を行わず
圧縮音声データだけを取り出すスルー状態で対局側のT
DM#1のCODEC23に転送する。
【0040】図5に無線用の符号のフレーム構成を示
し,A.は誤り訂正ビットを有効とする場合の構成であ
り,音声情報にで示す誤り訂正ビットが付加され,こ
の誤り訂正ビットを用いて音声情報の誤りを検出すると
共に訂正を行う。このフレーム構成は,図4のように無
線システムと有線システムが接続された場合に,TDM
#1とTDM#2の間及び移動端末dと移動用PBXの
CODEC32の間で伝送され,この基本構成がTDM
#2とCODEC32の間で維持されて伝送される。な
お,B.は誤り訂正ビットを無効とする,後述する有線
システム内の端末間の通信におけるフレーム構成を示
す。
【0041】上記に説明したように,各CODECにお
ける機能が設定されると,リンクが確率され図3のCの
状態に移り,端末aと移動機dの間で音声通信を行うこ
とができる。この状態では,移動用PBX31のCOD
EC32はスルー状態にし,TDM#2から受けた音声
データ(8Kbpsの圧縮音声+48Kbpsのダミ
ー)の中から圧縮音声(8Kbps)のデータだけを有
効として回線制御装置33へ出力し,回線制御装置33
から受信する圧縮音声データ(8Kbps)は,べース
バンド信号に変換することなく,圧縮音声(8Kbp
s)に48Kbpsのダミーを付加して擬似的なべース
バンド信号に変換してTDM#1のCODEC23に転
送する。
【0042】次に図2に示す構成において,有線システ
ムの異なる交換機の端末間で通信を行う場合の動作を図
6により説明する。この説明ではD−PBX1に収容さ
れた端末bからD−PBX2の端末eと通信を行う場合
について説明する。
【0043】図6の場合,回線をリンク接続する場合の
デフォルト状態は,シーケンスのAの状態として示さ
れ,TDM#1とTDM#2間は圧縮(8Kbps)し
た音声データであり,TDM#1とD−PBX1間及び
TDM#2とD−PBX2間はべースバンド音声データ
(64Kbps)でリンク接続する。また,この状態の
時は,圧縮音声データに付与された誤り訂正ビットは無
効状態とする。この状態で,端末bから端末eへのリン
ク接続が開始されると図6の状態Bに遷移する。
【0044】この状態では,TDM#2からD−PBX
2へリンクが形成されると,TDM#2からD−PBX
2に対して連携システムを確認するためのリンク確認要
求信号(Link Req)が上記図3の場合と同様に
図4について説明した方法で送出され,タイマ(T1)
を起動する。D−PBX2は,このリクエスト信号に対
して有線システムか無線システムかの認識結果をリンク
応答(Link OK)のコードとして図4に示す方法
により返信し,連携システムの状態(有線システムであ
ること)をTDM#2のCODEC25に通知する。タ
イマ(T1)の設定時間内に応答がない場合はデフォル
ト状態により通信を開始する。
【0045】TDM#2のCODEC25は,連携シス
テムが有線システムであるという通知を検出すると,C
ODEC25の誤り訂正ビットを無効とする状態に設定
した上で,リンク確認まで無効となっている誤り訂正ビ
ットを利用して,対局側TDM#1のCODEC23に
連携システムの状態を通知する。
【0046】TDM#2のCODEC23がこの通知に
より連携システムが有線システムであることを検出する
と,CODEC23を誤り訂正ビットを無効にする状態
を維持し,誤り訂正ビット以外の音声データのみを復号
処理する。この時のフレーム構成は,図5のB.に示さ
れ,で示す誤り訂正ビットの部分は無効となる。この
ため,無効となったの誤り訂正ビットのビットストリ
ームを利用して非音声情報を転送することが可能とな
る。
【0047】この図6に示すBの状態で,TDM#1の
CODEC23は,誤り訂正の処理を行わず,端末bか
らのべースバンド(64Kbps)を8Kbpsの圧縮
符号に変換して,TDM#1からTDM#2へ送られ,
TDM#2のCODEC25において,64Kbpsの
べースバンドに伸張されて端末eへ転送される。逆方向
の信号の転送は,図に示すような各信号により転送され
る。
【0048】上記したように,無線システムと連携する
場合(図3の場合)と有線システムと連携する場合(図
6の場合)の何れにおいても,D−PBX1とTDM#
1及びD−PBX2とTDM#2の間の制御情報の転送
については,上記図4に示すように音声データの重要度
の低いビットを間引いてユニークワード(コード)を多
重化することで信号を転送する。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば,ディジタル通信網内の
音声符号化方式をディジタル無線システム用の音声符号
化方式により符号・復号器に統一することができ,余分
な符号変換を繰り返す必要がなく,ディジタル有線シス
テムとディジタル無線システムを相互に乗り入れする際
の音声品質の劣化を防ぐと共に,回線効率を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】実施例のシステム構成図である。
【図3】無線システムと有線システム間の接続における
各装置の動作状態と各区間の信号の説明図である。
【図4】リンク確認要求と応答の説明図である。
【図5】無線用の符号のフレーム構成を示す図である。
【図6】有線システム内の異なる交換機間の接続におけ
る各装置の動作状態と各区間の信号の説明図である。
【図7】従来のディジタル通信網のシステム構成図であ
る。
【符号の説明】
1 TDM#1 2 CODEC(符号・復号器) 2a 符号・復号部 2b 誤り訂正処理部 2c リンク応答検出部 3 多重装置 4 TDM#2 5 CODEC 5a 符号・復号部 5b リンク確認要求部 5c リンク応答検出部 6 多重装置 7 移動用交換機 8 CODEC 9 有線用交換機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04J 3/00 Z H04M 3/00 A H04Q 11/04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交換機間に時分割多重伝送路を含むディ
    ジタル有線システムと無線用の圧縮符号による音声通信
    を含むディジタル無線システムとの相互接続を行うディ
    ジタル通信網における音声通信制御方式であって,前記
    有線システムの時分割多重伝送路の両端に設けた各多重
    装置に回線と対応して入力信号を多重化するために無線
    システム用の圧縮符号へ符号化し,分離された圧縮符号
    をべースバンドのPCM信号へ復号する符号・復号器を
    設け,各符号・復号器は通常時に誤り訂正ビットを無効
    とする状態に設定され,有線システムの端末からの呼を
    多重化装置を介して接続する際,前記端末側の一方の多
    重装置と対向する他方の多重装置の符号・復号器は,次
    段へのリンクが形成されるとリンク先に対し有線システ
    ムか無線システムかを確認するためのリンク確認要求を
    送出し,リンク先からリンク先の状態を通知するリンク
    応答を検出すると,応答内容に応じて符号化及び復号化
    の機能を設定すると共に,前記一方の多重装置に対して
    前記リンク先の状態を通知し,前記一方の多重装置の符
    号・復号器は,前記のリンク先の状態を検出に応じて,
    符号・復号の処理状態を設定することを特徴とするディ
    ジタル通信網における音声通信制御方式。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記他方の多重装置
    の符号・復号器は,リンク確認要求の送出に対しリンク
    先からリンク先が無線システムであることを表すリンク
    応答を検出すると,符号・復号器を圧縮・伸張を行わな
    いスルー状態に設定すると共に,多重伝送路を介して前
    記一方の多重装置の符号・復号器に対し前記リンク応答
    を通知し,前記一方の多重装置の符号・復号器は前記リ
    ンク応答を検出すると,誤り訂正ビットを有効とする圧
    縮・伸張の処理の状態に設定されることを特徴とするデ
    ィジタル通信網における音声通信制御方式。
  3. 【請求項3】 請求項1において,前記他方の多重装置
    の符号・復号器は,リンク確認要求の送出に対しリンク
    先からリンク先が有線システムであることを表すリンク
    応答を検出すると,符号・復号器を誤り訂正ビットを無
    効とした圧縮・伸張の処理を行う状態に設定すると共
    に,多重伝送路を介して前記一方の多重装置の符号・復
    号器に対し前記リンク応答を通知し,前記一方の多重装
    置の符号・復号器は前記リンク応答を検出すると,誤り
    訂正ビットを無効状態とする圧縮・伸張の処理の状態に
    設定されることを特徴とするディジタル通信網における
    音声通信制御方式。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3において,前記他方の多
    重装置の符号・復号器とリンク先との間で送受される前
    記リンク確認要求及びリンク応答は,音声データの重要
    度の低いビットを多重して伝送し,前記他方の多重装置
    の符号・復号器から一方の多重装置の符号・復号器への
    リンク応答は無効状態の誤り訂正ビットを用いて伝送す
    ることを特徴とするディジタル通信網における音声通信
    制御方式。
  5. 【請求項5】 請求項2において,前記無線システムは
    前記他方の多重装置と回線で接続する移動用交換機と,
    該移動用交換機と無線で移動機と通信を行う無線装置の
    間に設けられた符号・復号器を備え,前記符号・復号器
    は,移動機からの誤り訂正ビットを含む圧縮符号にダミ
    ーを付加して擬似べースバンドのデータに変換し,前記
    他の多重装置からのダミーを含む擬似べースバンドのデ
    ータから誤り訂正ビットを含む圧縮符号を抽出して無線
    装置へ出力することを特徴とするディジタル通信網にお
    ける音声通信制御方式。
JP6131528A 1994-06-14 1994-06-14 ディジタル通信網における音声通信制御方式 Withdrawn JPH07336394A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7142881B2 (en) 2000-08-21 2006-11-28 Fujitsu Limited Communications system

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