JPH07335978A - 半導体レーザ及びその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ及びその製造方法

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JPH07335978A
JPH07335978A JP15532694A JP15532694A JPH07335978A JP H07335978 A JPH07335978 A JP H07335978A JP 15532694 A JP15532694 A JP 15532694A JP 15532694 A JP15532694 A JP 15532694A JP H07335978 A JPH07335978 A JP H07335978A
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semiconductor laser
reflecting mirror
ridge
active layer
mirror
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JP15532694A
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Koichiro Nakanishi
中西宏一郎
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】比較的簡単に製造できる高出力発振可能な半導
体レーザ及びその製造法を提供することにある。 【構成】半導体レーザは、多層膜反射鏡7と、基板1に
対して垂直でも水平でもない反射鏡6と、その反射鏡6
に対向している基板1に対して垂直な反射鏡9とで共振
器が構成されている。多層膜反射鏡7に比べて、垂直反
射鏡9の反射率が低く、出力光8は垂直反射鏡9から取
り出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信、光計測、光記
録、ホログラムスキャナーなどに有用な半導体レーザ、
特に高出力或は単一モード半導体レーザ及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】従来用
いられてきた半導体レーザは、劈開面を反射鏡として構
成されるファブリペロータイプのものが主であった。し
かし、このタイプの半導体レーザは共振器内での波長に
対して数百倍から数千倍の長さの共振器長があり、共振
器長に反比例した間隔で共振モードが存在するので、活
性層のレーザ媒質のゲインピーク付近で利得を受ける共
振モードが複数存在する。そのために多モード発振する
ことが多く、特に高速変調時にはレーザ内のキャリヤ密
度が過渡現象によって大きく変動するため、この多モー
ド発振が顕著に現れる。通常、光通信の伝送路には光フ
ァイバを含むことが多いが、この光ファイバには波長分
散が存在するため前記の多モード発振は光通信に用いる
際に問題となっていた。
【0003】また、通常の半導体レーザでは、周囲温度
や駆動電流が変化すると利得分布が変化し、発振波長が
モードホッピングを伴って次々と遷移するため、干渉計
測の分野やホログラムスキャナー等への応用が困難であ
った。このような多モード発振や発振波長の変化を抑え
る半導体レーザとして、端面発光型レーザについては光
導波路内に分布反射器を設けて波長選択性を向上させた
DBR(Distributed Bragg Ref
lector)レーザや、利得領域内にグレーティング
を設けて単一モード動作を行うDFB(Distrib
uted Feedback)レーザが、また面発光型
のレーザについては膜厚方向に多層膜を積層してDBR
を構成している面発光型DBRレーザ等が考案されてい
る。図19に、端面発光型の単一モード動作の半導体レ
ーザの例としてDBRレーザを示す。
【0004】図19において、活性層は多重量子井戸
(MQW)450からなっており、活性層450の左右
の光導波路にグレーティングgが形成され、このDBR
を反射鏡として共振器が構成されている。活性層450
と左右の光導波路との間には、夫々位相調整領域451
が形成されている。DBRは、そのグレーティングgの
周期Λによって決定されるブラッグ波長付近の光に対し
て、強い波長選択性を持った反射器として作用する。M
QW活性層150で発生した光は、左右の導波路のDB
R領域でブラッグ波長付近の光が反射され、光帰還がか
かる。このDBRの強い波長選択性によって、定常時は
もちろん、高速変調時においても単一モード動作が実現
出来る。しかし、図19を見ると明かであるが、半導体
レーザ全体に占める利得領域(活性層450の部分)の
割合が小さく、同程度のサイズのファブリペロ型レーザ
と比較すると出力が小さいという問題が存在する。ま
た、DBR領域に形成されているグレーティングgは波
長サイズの周期を持っているが、このグレーティングg
を形成するには高精度のプロセス技術が必要とされる。
また、このグレーティングgの上に再成長を行って導波
路を形成しているが、グレーティングg上の不純物など
による再成長界面での結晶の品質の低下に起因する導波
損失の増大や、歩留まりの低下、またそれに伴う製作コ
ストの上昇などの問題があった。
【0005】次に、図20にGaAs/AlGaAs系
で構成された面発光型DBRレーザの例を示す。この例
では成長方向に積層された多層膜461によってDBR
を構成し、光出力を基板462側から取り出している。
活性領域463の厚さは3μm程度である。共振器の長
さが数μmと極めて短い短共振器構造となっているの
で、縦モード間隔が広がっているのと多層膜DBR反射
鏡461の波長選択性の効果で単一モード動作が可能と
なっている。このような面発光型のレーザではDBRを
多層膜461によって構成しているため、プロセス技術
や再成長などの問題は生じないが、出力光を取り出すた
めに電極465,466の形状などを考慮する必要があ
る。また、活性領域463が数μmと小さいために単一
素子で高出力化することが困難である。
【0006】また、図21に、従来例としてAlGaA
s/GaAsで構成された半導体レーザを示す。この図
において、521はn型GaAs基板、522はn−A
lGaAs下部クラッド層、523はAlGaAs活性
層、524はp−AlGaAs上部クラッド層、525
はp−GaAsキャップ層、526,527は絶縁膜、
528,529は金属電極、530は出射レーザ光であ
る。電流は金属電極528,529から注入されるが、
電極528,529とコンタクト層525のp−GaA
s層との間に形成されている酸化膜526によってスト
ライプ幅S程度に狭窄されて電流が注入される。これに
より、ストライプ幅S程度で発光再結合が生じ、結晶の
両端に形成された反射鏡から構成される長さLのファブ
リペロ共振器によってレーザ発振を生じる。この結晶両
端の反射鏡は、劈開またはエツチングして膜厚方向に対
して垂直な面を形成して反射面とすることで構成される
ことが多い。このような構造のレーザでは、光の回折の
ために図21に示したように、放射される出射光530
のパターンが真円ではなく楕円になってしまう。このよ
うに出射光530が楕円状であると、集光した場合の集
光スポットが楕円状になってしまい、ファイバ等への結
合、またビームプリンタへの応用に対しても不都合を生
じる。また、このような構造の半導体レーザでは、長時
間の動作、または高出力状態下の動作によって反射鏡面
が劣化し、損傷を受けてしまう(catastroph
ic optical damage:COD)という
問題が生じる。これは、表面再結合の影響により、表面
近傍での光吸収係数が非常に大きいことに起因してい
る。高出力下では表面での光吸収が大きいため局所的に
温度が上昇し、さらに光吸収を大きくする正帰還となっ
てCODへと進行する。また、集積化のためには共振器
長Lは短い方が良いが、共振器長が短いと十分なゲイン
が得られず、出力が小さくなるという問題も存在した。
【0007】従って、本発明の目的は、比較的簡単に製
造できる高出力発振可能な半導体レーザ及びその製造法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の半導体レーザは、多層膜反射鏡と、基板に対して垂
直でも水平でもない反射鏡と、その反射鏡に対向してい
る基板に対して垂直な反射鏡とで共振器が構成されてお
り、かつ光出力が基板に対して垂直な反射鏡から取り出
されることを特徴とする。即ち、活性層と多層膜反射鏡
を備えた半導体レーザにおいて、活性層に、膜厚と垂直
方向に形成された垂直反射鏡と膜厚に対して垂直でも水
平でもない角度の傾斜反射鏡を有しており、傾斜反射鏡
を間に垂直反射鏡と多層膜反射鏡とで共振器が形成され
ており、多層膜反射鏡に比べて、垂直反射鏡の反射率が
低く、出力光は垂直反射鏡から取り出されることを特徴
とする。
【0009】また、上記目的を達成する本発明の半導体
レーザは、活性層と多層膜反射鏡を備えた半導体レーザ
において、活性層に、積層方向と垂直な方向に形成され
た垂直反射鏡と積層方向に対して垂直でも水平でもない
斜面を有しており、斜面上に多層膜反射鏡が形成され、
垂直反射鏡と斜面上に形成された多層膜反射鏡とから光
共振器が形成されており、多層膜反射鏡に比べて、垂直
反射鏡の反射率が低く、出力光は垂直反射鏡から取り出
されることを特徴とする。
【0010】また、上記目的を達成する本発明の半導体
レーザは、複数の活性層と活性層間に多層膜から構成さ
れるDBRを備えた半導体レーザであり、各活性層に、
膜厚と垂直方向に形成された垂直反射鏡と膜厚に対して
垂直でも水平でもない角度の傾斜反射鏡を有しており、
傾斜反射鏡と多層膜DBRとを間に複数の垂直反射鏡で
共振器が形成されており、複数の活性層で発生した光が
DBRを介して光学的に結合しており、位相が揃ってい
ることを特徴とする。
【0011】より具体的には、例えば、多層膜反射鏡が
活性層の上部または下部のみに形成されていたり、多層
膜を構成している各層厚が共振器内波長の1/4の整数
倍であったりする。
【0012】また、上記目的を達成する本発明の半導体
レーザは、成長方向で空間的に分離されている複数の活
性層を有し、各活性層に、膜厚と垂直方向に形成された
垂直反射鏡と膜厚に対して垂直でも水平でもない角度の
傾斜反射鏡を有しており、垂直反射鏡と傾斜反射鏡と前
記の複数の活性層から共振器が構成されることを特徴と
する。
【0013】より具体的には、複数の活性層からの出力
の位相が同位相に保たれながら活性層間の成長方向の距
離を任意に設定できたり、複数の活性層で発生した光が
お互いに光学的に独立であったり、活性層の発光領域の
基板と平行方向の長さと活性層間の成長方向の距離の比
の値が1〜2であったり、複数の活性層のうち少なくと
も一つの活性層の出射端面がARコートされており、他
の活性層の出射端面が高反射率であったり、複数の活性
層からの出力が同一端面から出射されたりする。更に、
より具体的には、半導体レーザは、成長方向に複数の活
性層を有し、活性層内に設けられた45゜の反射鏡と4
5゜反射鏡と対向して形成された基板に対して垂直な面
を反射鏡として膜厚方向にコの字型共振器を構成して、
レーザ光を同一端面の複数箇所から出射する。
【0014】また、上記目的を達成する本発明の活性層
と多層膜反射鏡を備えた半導体レーザの製造方法は、
(100)基板上の[001]方向にリッジを形成し、
この[001]方向にリッジが形成された基板のリッジ
以外の部分にマスクを施し、MOCVD法などを用いて
リッジ上に選択成長することでリッジ上に反射鏡となる
{110}結晶面を現し、その後、マスクを除去して再
成長を行い半導体レーザを構成することを特徴とする。
【0015】また、上記目的を達成する本発明の活性層
と多層膜反射鏡を備えた半導体レーザの製造方法は、プ
ロセスまたは選択成長等によって基板上にリッジを形成
し、FIBやRIBEなどのドライエッチングによって
リッジをエッチングして反射鏡となる傾斜面を作成し、
その後、再成長を行って半導体レーザを構成することを
特徴とする。
【0016】また、上記目的を達成する本発明の成長方
向で空間的に分離されている複数の活性層を有する半導
体レーザの製造方法は、(100)基板上の[001]
方向にリッジを形成し、この[001]方向にリッジが
形成された基板のリッジ以外の部分にマスクを施し、M
OCVD法などを用いてリッジ上に選択成長することで
リッジ上に反射鏡となる{110}面を現し、次に、マ
スクを除去してMOCVD法などを用いて埋め込み再成
長を行い、その後、リッジ上に他のマスクを施し、MO
CVD法などを用いて選択再成長を行い他の反射鏡とな
る{110}面を現し半導体レーザを構成することを特
徴とする。
【0017】また、上記目的を達成する本発明の成長方
向で空間的に分離されている複数の活性層を有する半導
体レーザの製造方法は、(100)基板上の[001]
方向にリッジを形成し、この[001]方向にリッジが
形成された基板のリッジ以外の部分にマスクを施し、M
OCVD法などを用いた選択成長を行うことでリッジ上
に反射鏡となる面を現し、次に、MOCVD法などを用
いて埋め込み再成長を行い、しかる後に、FIB、RI
BE、RIEなどによってエッチングを行い他の反射鏡
を形成し半導体レーザを構成することを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明の1つの形態の半導体レーザでは、導波
型の構造を採っているために利得が大きく、高出力であ
りながら、成長方向に積層された多層膜を反射鏡として
共振器を構成しているので発振モードが面発光レーザの
ように単一モードとなる。さらに、活性層に隣接して多
層膜反射鏡を設ければ、活性層からしみ出した光が活性
層へ反射されるフォトンリサイクリング効果によって、
閾値が低減出来る。また、多層膜反射鏡は成長技術によ
って作成されるので、従来のDBRレーザ等に必要とさ
れたグレーティングを形成するためのプロセスが必要で
なくなり、成長技術のみを用いて単一モードの端面発光
型半導体レーザが構成できる。さらに、グレーティング
上への再成長というプロセスを行わないために歩留まり
の向上、製作コストの低減が達成できる。
【0019】本発明の他の形態の半導体レーザにおいて
は、共振器がコの字型に形成されており、レーザ素子の
2倍の長さを共振器としているため、同じサイズの半導
体レーザに比べてゲインを大きくすることが出来る。ま
た、出射光は低反射面としてある垂直な面から出力され
るが複数の活性層に対応した場所から取り出すこともで
きるため、端面での光子密度の増加による端面破壊が起
きないようにしながら高出力を得ることが可能である。
複数の活性層から出力されるレーザ光は位相が揃ってお
り、放射角を狭めることが可能であると共に高出力であ
るので、ファイバアンプ等の励起光源としても適してい
る。
【0020】
【実施例1】図1に本実施例による半導体レーザの概念
図を示す。図1において、1は半絶縁性基板、2はバッ
ファ層、3は第1のクラッド層、4は光ガイド層、5は
活性層、6は基板1に対して垂直でも平行でもない反射
鏡、7は活性層5で発生した光に対して殆ど全反射の特
性を示す様に構成されている多層膜反射器(各層の厚さ
は、発生した光の波長をλとして、例えば、λ/4であ
る)、8は出力光、9は基板1に対して垂直な反射鏡で
ある。上下には電極が設けられ、横方向の閉じ込め構造
としては、通常用いられる、例えば、高抵抗埋め込み層
などが用いられる。
【0021】活性層5で発生した光は、反射鏡9、反射
鏡6、多層膜反射鏡7から構成される共振器の中で増幅
され、多層膜反射鏡7に比べて反射率の低い反射鏡9か
ら出射する。多層膜7は活性層5で発生する光に対して
ブラッグ反射器として作用し、波長に対して強い選択性
を有する。そのため、ブラッグ波長に対応する波長以外
のモードは抑圧されてしまい、本実施例の半導体レーザ
の発振モードは単一モードで発振する。更に、この反射
鏡7の存在によって、活性層5から上部方向へ漏れる光
が活性層5内に反射され、活性層5内に閉じ込められる
ために、発振閾値が低減する。また、利得領域は、基板
1に対して垂直な反射鏡9と基板1に対して垂直でも平
行でもない反射鏡6の間の領域であり、通常の導波型の
半導体レーザと同じ程度である。従って、出力も大きく
出来る。また、グレーティングを作成しないのでプロセ
スも比較的簡単である。
【0022】図1の構成は図2に示した如く変形するこ
とも出来る。図2では、多層膜からなる反射器7を活性
層5の下部に構成している。その他の動作等は図1の構
成と同じである。
【0023】図3,図4は、活性層5に45゜傾いた反
射鏡を選択成長を用いて形成する例を示す。図3は(1
00)基板と結晶軸方向の関係、及び従来の半導体レー
ザ作製の際のリッジ形成方向と本実施例の半導体レーザ
を選択成長を用いて作製する際のリッジ形成方向を示し
た図である。図4(a)に示す様に(100)基板1上
の[001]方向にリッジを形成する。この[001]
方向にリッジrが形成された基板1のリッジ以外の部分
にマスクmを施し(図4(b))、MOCVD法を用い
てリッジr上に選択成長することでリッジr上に{11
0}結晶面が現れる(図4(c))。この{110}面
は基板1に対して正確に45゜を成しており、平坦であ
るので反射鏡6として使用することが出来る。その後、
マスクmを除去して(図4(d))再成長を行い、バッ
ファ層2、クラッド層3、光ガイド層4、活性層5、多
層膜7等を積層し(図4(e))、半導体レーザを構成
する。
【0024】図5は、FIBまたはRIBEなどのドラ
イプロセスを用いて45゜傾いた反射鏡6を形成する例
を示す。プロセスまたは選択成長によって基板1上にリ
ッジrを形成し(図5(a))、FIBやRIBEなど
のドライエッチングによってリッジrをエッチングし
(図5(b))、45゜傾いた面を作成し、反射鏡6と
する。その後、再成長を行ってバッファ層2、クラッド
層3、光ガイド層4、活性層5、多層膜7等を積層して
(図5(c))、本実施例の半導体レーザを構成する。
リッジrの部分を、バッファ層2、クラッド層3、光ガ
イド層4、活性層5を積層して形成し、その後反射鏡6
を形成して多層膜7等を積層してもよい。
【0025】
【実施例2】図6は本発明の半導体レーザを横方向注入
を用いて形成した第2実施例である。図6において、1
2は半絶縁性基板、14はGaAsバッファ層、16は
AlGaAsクラッド層、18は光ガイド層、20は活
性層、22はGaAs/AlGaAs多層膜反射鏡、2
4,26は金属電極、28は不純物拡散領域でp型を示
す領域であり、30は不純物拡散領域でn型を示す領域
である。電流は金属電極24,26から注入され、不純
物拡散領域28,30を通じて活性層20へ注入され
る。図6の紙面の垂直方向に共振器が形成されており出
力光が発振される。動作等は第1実施例と同じである。
【0026】
【実施例3】図7にストライプ型で構成されたGaAs
/AlGaAs系の本発明による半導体レーザを示す。
図7中で、50はn型GaAs基板、52はn型GaA
sバッファ層、54はn型AlGaAsクラッド層、5
6はAlGaAs光ガイド層、58はGaAs活性層、
60はp型GaAs/AlAs多層膜反射鏡、62は酸
化膜、64,66は金属電極である。電流は金属電極6
4,66から注入されるが、酸化膜62によって電流の
経路が狭窄されているため、活性層58に注入される電
流は酸化膜62が形成されていないストライプ領域幅S
(数μm)程度に限定される(黒塗りの部分68)。よ
って、活性層58のこの部分68のみが電流励起され利
得を有するようにすることで、閾値電流の低減化、及び
ヘテロ接合面に平行な方向の横モードの安定化を行って
いる。図7の紙面の垂直方向に共振器が形成されており
出力光が発振される。動作等は第1実施例と同じであ
る。この酸化膜による電流経路の狭窄は、以下の実施例
でも用いられる。
【0027】
【実施例4】図8に、複数の活性層と多層膜反射鏡とで
構成した本発明による半導体レーザの実施例を示す。図
8中で、70は基板、72は第1のクラッド層、74は
光ガイド層、76は第1の活性層、78は活性層76の
片端に設けられた基板70に対して45゜傾いた反射
鏡、80は第2の活性層、82はフィルタとして働く多
層膜反射鏡(各層の厚さは、発生した光の波長をλとし
て、λ/2である)、84は光ガイド層、86は第2の
クラッド層、88は出力光、90は基板70に対して垂
直な反射鏡である。活性層76,80で発生した光は多
層膜反射鏡82によってモード選択を受け、単一モード
となって活性層76または80で増幅され、反射鏡90
から出射される。また、この反射鏡82は活性層76ま
たは80で発生した光のうち、ヘテロ接合面に対して垂
直な方向に漏れ出す光に対しても反射鏡として作用し、
漏れ光を活性層76または80へ反射し、フォトンリサ
イクリングの効果で閾値を減少させている。また、各々
の活性層76,80から出射する光は同一の共振器から
の出力なので位相が揃っているため、出射光の放射角が
狭くなり、指向性が増加する。
【0028】
【実施例5】図9は、活性層をMQW構造として構成し
た本発明による半導体レーザの概念図である。図9中
で、100は基板、102はバッファ層、104はクラ
ッド層、106は光ガイド層、108はMQW活性層、
110は45゜反射鏡、112は多層膜反射鏡、114
は出力光、116は基板100に垂直な反射鏡である。
MQW活性層を採用しているのでゲインスペクトルピー
クが更に先鋭になって、単一モード性及び低閾値化が更
に向上する。活性層をMQW構造として構成すること
は、以下の実施例でも用いられる。
【0029】
【実施例6】図10は、活性層の片端の傾斜面に多層膜
を積層して反射鏡を形成し、活性層の端面の膜厚方向と
垂直な端面とで共振器を構成する実施例の概念図であ
る。図10(a)中で、160は活性層150の片端の
傾斜面に積層された多層膜反射鏡、162は活性層15
0の反対側の端の膜厚方向に垂直な端面を用いた反射
鏡、164,166は活性層150内のレーザ光、16
8は出力光である。多層膜反射鏡160において各層の
膜厚dは d=λsinθ/4n を満たすように設計されている。この様に設計すれば、
多層膜反射鏡160と活性層150の端面の膜厚方向と
垂直な端面162とで共振器が構成される。ここでλは
発生する光の真空中での波長、nは多層膜の平均的屈折
率である。その他の点については、上記実施例と同じで
ある。
【0030】図10(b)の様に活性層150の片端の
傾斜面を形成し(図10(a)の傾斜面とは向きが違
う)、そこに多層膜反射鏡160を積層してもよい。
【0031】
【実施例7】図11に本実施例の半導体レーザの概念図
を示す。図11中、201は半絶縁性GaAs基板であ
り、該半絶縁性GaAs基板201上にはGaAsバッ
ファ層202、AlGaAsクラッド層203、第1の
活性層204、AlGaAsからなる空間分離層20
5、第2の活性層206、AlGaAsクラッド層20
7が、この順に、積層形成されている。208は金属電
極である。基板201の裏面にも金属電極が形成されて
いる。活性層204,206の両端には、それぞれ45
゜の反射鏡209,210、および活性層204,20
6に対して垂直な反射鏡211,212が形成されてい
る。当該反射鏡211,212、および45゜の反射鏡
209,210、活性層204,206から共振器が構
成されている。活性層204,206で発生した光は反
射鏡211,212および45゜反射鏡209,210
によって反射され、空間分離層であるAlGaAs層2
05を通って、また活性層204,206へ行き、そこ
を利得を受けながら進行し、反射鏡211,212から
出射する。空間分離層のAlGaAs層205では利得
を受けないが、活性層204,206に比べてAlGa
As層205のエネルギーギャップは大きいので空間分
離層205は活性層204,206で発生した光に対し
て透明であり、光は吸収損失を受けない。横方向の閉じ
込め構造としては、通常用いられる、例えば、高抵抗埋
め込み層などが用いられる。
【0032】各々の活性層204,206から出射する
光は同一の共振器からの出力なので位相が揃っていて、
また全体的に出射光のパターンが真円に近くなる。更
に、全体的サイズに比較して共振器長さが大きく出来る
ので、高出力半導体レーザが実現出来る。
【0033】
【実施例8】図12に、本発明の半導体レーザを横方向
注入によって構成した例を示す。231は半絶縁性のG
aAs基板、232はGaAsバッファ層、233はA
lGaAsクラッド層、234は第1の活性層、235
はAlGaAs空間分離層、236は第2の活性層、2
37はAlGaAsクラッド層、238,239は金属
電極、240はp型の不純物拡散領域、241はn型の
不純物拡散領域である。電流は、金属電極238,23
9によってn型領域、p型領域240,241を通じて
活性層234,236に注入される。図12の紙面の垂
直方向に共振器が形成されており出力光が発振される。
動作等は第7実施例と同じである。
【0034】次に、第7、8実施例の活性層の片端の4
5゜反射鏡209,210を選択成長を用いて形成する
方法を図13に示す。図13(a)に示すようにGaA
s(100)基板201上の[001]方向にリッジを
形成する。図13(a)に示す如く、この[001]方
向にリッジrが形成された基板201のリッジ以外の部
分にマスクm1を施し、MOCVD法を用いてリッジr
上に選択成長することでリッジ上に{110}面が現れ
るが、この{110}面は基板201に対して正確に4
5゜を成している。次に、マスクm1を除去してMOC
VD法などを用いて埋め込み再成長を行い、バッファ層
202、下部クラッド層203、第1の活性層204を
形成する。その後、リッジr上にマスクm2を施し、M
OCVDを用いて選択再成長を行い空間分離層205、
第2の活性層206、上部クラッド層207を形成する
が、この時にも{110}面が現れる。この基板201
に対して正確に45゜傾いている{110}面は原子的
に平坦であり、十分反射鏡として使用することが可能で
ある。
【0035】図14はFIBによるミラー形成の例であ
る。図14の工程2までは図13(a)と同様にして
(100)GaAs基板201上にリッジrを形成し、
MOCVD法を用いた選択成長を行う。次に、MOCV
D法などを用いて埋め込み再成長を行い、バッファ層2
02、下部クラッド層203、第1の活性層204、空
間分離層205、第2の活性層206、上部クラッド層
207を形成する。しかる後に、FIBによってエッチ
ングを行い第2の活性層206の端に45゜のミラーを
形成する。このFIBによるエッチングでのミラー形成
は、RIBE、RIEなどを用いて行なっても良い。
【0036】
【実施例9】図15に出力光の出射部分を一箇所にして
高利得型とした実施例を示す。図21に示すような従来
の構造の半導体レーザと比較して同じ素子のサイズで倍
近い利得を得ることが出来、小型で高出力の半導体レー
ザが得られる。図15において、図11の実施例と同符
号で示す部分は同機能部を示す。第9実施例では、21
2は反射防止コートになっているが、213はミラーに
なっているので、反射防止コート212のみを介してレ
ーザ光が出射される。
【0037】
【実施例10】図16は発光領域の幅Sと活性層間の距
離dを等しくした本発明の例である。通常の半導体レー
ザの出射光は、図21に示してあるように、メサ幅S
(数μm)に比べて活性層の膜厚が狭いため(0.1μ
m程度)膜厚方向に強く回折され、膜厚方向に細長く伸
びた楕円形となる。本実施例では、複数の活性層23
4,236からの出射光は、位相が揃っているために膜
厚方向への出射角が狭くなり、膜厚方向と基板231に
平行な方向の幅がほぼ等しくでき、更に真円に近いビー
ムとなる。図16において、図12の実施例と同符号で
示す部分は同機能部を示す。
【0038】
【実施例11】図17は本発明の半導体レーザを用いて
構成した光通信システムの概念図である。図17におい
て、372は光ファイバなどの光伝送路、360,36
2,364はこの光伝送路372を用いて通信を行う本
発明の半導体レーザを含む端末、366,368,37
0は端末からの光信号を電気信号に変換して端末に伝送
する集積型端局装置である。
【0039】図18は本発明を用いて構成した光集積回
路である。図18において、374は端末からの電気信
号を光信号に変換して光伝送路上に送出する本発明によ
って構成された半導体レーザ、380は光伝送路を伝送
されてきた光信号を電気信号に変換し、変換した信号が
自端局装置に接続されている端末装置に送信されてきた
ものであれば信号を接続端末に伝達する半導体光検出器
である。
【0040】また、376,378は光アイソレータ
で、信号が光伝送路等へ戻るのを防いでいる。375,
379は光アイソレータ376,378と半導体レーザ
374または半導体光検出器380を結ぶ導波路であ
る。382は半導体光増幅器である。384は光伝送路
を伝達されてきた光信号の一部を光検出器380へ導く
T字カップラ、386は半導体レーザ374からの光信
号を光伝送路へ導くT字カップラ、388,389は光
ファイバなどの光伝送路である。本発明の半導体レーザ
を用いれば、高出力或は波長分散の影響を受けにくい単
一モードの信号光を伝送できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、活性層内に形成した積層方向に垂直でも水平でもな
い角度を有する反射鏡ないし斜面と多層膜によって構成
された反射鏡と基板に対して垂直な反射鏡とで共振器を
構成し、基板に対して垂直な反射鏡から出力を取り出す
ことで、単一モードで動作し、高出力、低閾値である半
導体レーザを煩雑なプロセスを用いること無く作成する
ことが出来る。
【0042】また、本発明によれば、活性層内に45゜
ミラーを形成し、複数の活性層で膜厚方向に共振器を構
成しており、同一端面から位相のそろった複数のレーザ
光を取り出せるので、放射スポットの膜厚方向と膜厚に
平行な方向の幅がほぼ等しい高出力なレーザを得ること
が出来る。また、素子サイズが小さくても端面から高出
力のレーザ光を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による半導体レーザの第1実施例の概
念図。
【図2】 本発明の半導体レーザの第1実施例の変形例
の概念図。
【図3】 (100)基板とリッジ形成方向の説明図。
【図4】 本発明の半導体レーザを選択成長を用いて形
成する際の製造工程の説明図。
【図5】 本発明の半導体レーザをFIBまたはRIB
Eなどのドライプロセスを用いて作成する際の製造工程
の説明図。
【図6】 本発明の半導体レーザを横方向注入を用いて
構成した第2実施例の概念図。
【図7】 本発明の半導体レーザを電極ストライプ構造
で作成した第3実施例の概念図。
【図8】 複数の活性層を備えた場合の本発明による半
導体レーザの第4実施例の概念図。
【図9】 活性層にMQWを導入して本発明の半導体レ
ーザを構成した第5実施例の概念図。
【図10】 積層方向に垂直でも水平でもない斜面上に
多層膜反射鏡を作成して共振器を構成した第6実施例の
概念図。。
【図11】 本発明の半導体レーザの第7実施例の概念
図。
【図12】 本発明の半導体レーザを横方向注入を用い
て構成した第8実施例の概念図。
【図13】 本発明の半導体レーザを形成する際の製造
工程の説明図。
【図14】 本発明の半導体レーザを形成する際の製造
工程の説明図。
【図15】 レーザ出射口を1つにして高利得、高出力
型にした第9実施例の概念図。
【図16】 発光領域の幅Sと活性層間の距離dをほぼ
等しくした本発明の第10実施例の概念図。
【図17】 本発明の半導体レーザを用いて光伝送シス
テムを構成した例のブロック図。
【図18】 本発明の半導体レーザを用いて光集積回路
を構成した例のブロック図。
【図19】 従来の単一モード動作の半導体レーザであ
る長共振器型DBRレーザを示す図。
【図20】 従来の単一モード動作の半導体レーザの例
である面発光DBRレーザを示す図。
【図21】 従来の半導体レーザの例を示す図。
【符号の説明】
1、12、50、70、100、201、231 基
板 2、14、52、102、202、232 バッファ
層 3、16、54、72、86、104、203、20
7、233、237クラッド層 4、18、56、74、84、106 光ガイド層 5、20、58、76、80、108、150、20
4、206、234、236 活性層 6、78、110 斜めの反射鏡 7、22、60、82、112、160 多層膜反射
鏡 9、90、116、162 垂直反射鏡 24、26、64、66、208、238、239
電極 28、30、240、241 不純物拡散領域 62 酸化膜 205、235 中間分離層 211、212 ARコート 209、210 45°ミラー 213 ミラー 360、362、364 端末 366、368、370 集積型端局装置 372、388、390 光伝送路 374 半導体レーザ 375、379 導波路 376、378 アイソレータ 380 半導体光検出器 382 半導体光増幅器 384、386 T字カップラ

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性層と多層膜反射鏡を備えた半導体レ
    ーザにおいて、活性層に、膜厚と垂直方向に形成された
    垂直反射鏡と膜厚に対して垂直でも水平でもない角度の
    傾斜反射鏡を有しており、傾斜反射鏡を間に垂直反射鏡
    と多層膜反射鏡とで共振器が形成されており、多層膜反
    射鏡に比べて、垂直反射鏡の反射率が低く、出力光は垂
    直反射鏡から取り出されることを特徴とする半導体レー
    ザ。
  2. 【請求項2】 活性層と多層膜反射鏡を備えた半導体レ
    ーザにおいて、活性層に、積層方向と垂直な方向に形成
    された垂直反射鏡と積層方向に対して垂直でも水平でも
    ない斜面を有しており、斜面上に多層膜反射鏡が形成さ
    れ、垂直反射鏡と斜面上に形成された多層膜反射鏡とか
    ら光共振器が形成されており、多層膜反射鏡に比べて、
    垂直反射鏡の反射率が低く、出力光は垂直反射鏡から取
    り出されることを特徴とする半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 複数の活性層と活性層間に多層膜から構
    成されるDBRを備えた半導体レーザであり、各活性層
    に、膜厚と垂直方向に形成された垂直反射鏡と膜厚に対
    して垂直でも水平でもない角度の傾斜反射鏡を有してお
    り、傾斜反射鏡と多層膜DBRとを間に複数の垂直反射
    鏡で共振器が形成されており、複数の活性層で発生した
    光がDBRを介して光学的に結合しており、位相が揃っ
    ていることを特徴とする半導体レーザ。
  4. 【請求項4】 傾斜反射鏡または斜面の角度が膜厚に対
    して45゜であることを特徴とする請求項1、2または
    3記載の半導体レーザ。
  5. 【請求項5】 膜厚に対して45゜傾いた傾斜反射鏡ま
    たは斜面が{110}結晶面を利用して形成されている
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体レーザ。
  6. 【請求項6】 多層膜反射鏡が活性層の上部のみに形成
    されていることを特徴とする請求項1または2記載の半
    導体レーザ。
  7. 【請求項7】 多層膜反射鏡が活性層の下部のみに形成
    されていることを特徴とする請求項1または2記載の半
    導体レーザ。
  8. 【請求項8】 膜厚に対して垂直でも水平でもない傾斜
    反射鏡または斜面がFIBまたはRIBEを用いて形成
    されていることを特徴とする請求項1、2または3記載
    の半導体レーザ。
  9. 【請求項9】 電流注入が横方向から行われることを特
    徴とする請求項1、2または3記載の半導体レーザ。
  10. 【請求項10】 電流注入経路が酸化膜によって狭窄さ
    れていることを特徴とする請求項1、2または3記載の
    半導体レーザ。
  11. 【請求項11】 活性層が量子井戸構造、または多重量
    子井戸構造となっていることを特徴とする請求項1、2
    または3記載の半導体レーザ。
  12. 【請求項12】 多層膜を構成している各層厚が共振器
    内波長の1/4の整数倍であることを特徴とする請求項
    1、2または3記載の半導体レーザ。
  13. 【請求項13】 多層膜を構成している各層厚が共振器
    内波長の1/4であることを特徴とする請求項1または
    2記載の半導体レーザ。
  14. 【請求項14】 多層膜を構成している各層厚dはd=
    λsinθ/4n(ここでλは発生する光の真空中での
    波長、nは多層膜の平均的屈折率)を満たすように設計
    されていることを特徴とする請求項2記載の半導体レー
    ザ。
  15. 【請求項15】 多層膜を構成している各層厚が共振器
    内波長の1/2であることを特徴とする請求項3記載の
    半導体レーザ。
  16. 【請求項16】 成長方向で空間的に分離されている複
    数の活性層を有し、各活性層に、膜厚と垂直方向に形成
    された垂直反射鏡と膜厚に対して垂直でも水平でもない
    角度の傾斜反射鏡を有しており、垂直反射鏡と傾斜反射
    鏡と前記の複数の活性層から共振器が構成されることを
    特徴とする半導体レーザ。
  17. 【請求項17】 傾斜反射鏡の角度が基板に対して45
    ゜であることを特徴とする請求項16記載の半導体レー
    ザ。
  18. 【請求項18】 複数の活性層からの出力の位相が同位
    相に保たれながら活性層間の成長方向の距離を任意に設
    定できることを特徴とする請求項16に記載の半導体レ
    ーザ。
  19. 【請求項19】 複数の活性層で発生した光がお互いに
    光学的に独立であることを特徴とする請求項16に記載
    の半導体レーザ。
  20. 【請求項20】 活性層の発光領域の基板と平行方向の
    長さと活性層間の成長方向の距離の比の値が1〜2であ
    ることを特徴とする請求項16記載の半導体レーザ。
  21. 【請求項21】 共振器は[010]方向に形成されて
    おり、活性層の端に設けられた傾斜反射鏡が{110}
    結晶面を利用していることを特徴とする請求項16に記
    載の半導体レーザ。
  22. 【請求項22】 共振器は[010]方向に形成されて
    おり、活性層の端に設けられた傾斜反射鏡がFIB、R
    IEまたはRIBEを用いて形成されていることを特徴
    とする請求項16記載の半導体レーザ。
  23. 【請求項23】 複数の活性層のうち少なくとも一つの
    活性層の出射端面がARコートされており、他の活性層
    の出射端面が高反射率であることを特徴とする請求項1
    6記載の半導体レーザ。
  24. 【請求項24】 複数の活性層からの出力が同一端面か
    ら出射されることを特徴とする請求項16記載の半導体
    レーザ。
  25. 【請求項25】 電流注入が横方向から行われることを
    特徴とする請求項16記載の半導体レーザ。
  26. 【請求項26】 電流注入経路が酸化膜によって狭窄さ
    れていることを特徴とする請求項16記載の半導体レー
    ザ。
  27. 【請求項27】 活性層が量子井戸構造、または多重量
    子井戸構造となっていることを特徴とする請求項16記
    載の半導体レーザ。
  28. 【請求項28】 活性層と多層膜反射鏡を備えた半導体
    レーザの製造方法において、(100)基板上の[00
    1]方向にリッジを形成し、この[001]方向にリッ
    ジが形成された基板のリッジ以外の部分にマスクを施
    し、MOCVD法などを用いてリッジ上に選択成長する
    ことでリッジ上に反射鏡となる{110}結晶面を現
    し、その後、マスクを除去して再成長を行い半導体レー
    ザを構成することを特徴とする半導体レーザの製造方
    法。
  29. 【請求項29】 活性層と多層膜反射鏡を備えた半導体
    レーザの製造方法において、プロセスまたは選択成長等
    によって基板上にリッジを形成し、FIBやRIBEな
    どのドライエッチングによってリッジをエッチングして
    反射鏡となる傾斜面を作成し、その後、再成長を行って
    半導体レーザを構成することを特徴とする半導体レーザ
    の製造方法。
  30. 【請求項30】 成長方向で空間的に分離されている複
    数の活性層を有する半導体レーザの製造方法において、
    (100)基板上の[001]方向にリッジを形成し、
    この[001]方向にリッジが形成された基板のリッジ
    以外の部分にマスクを施し、MOCVD法などを用いて
    リッジ上に選択成長することでリッジ上に反射鏡となる
    {110}面を現し、次に、マスクを除去してMOCV
    D法などを用いて埋め込み再成長を行い、その後、リッ
    ジ上に他のマスクを施し、MOCVD法などを用いて選
    択再成長を行い他の反射鏡となる{110}面を現し半
    導体レーザを構成することを特徴とする半導体レーザの
    製造方法。
  31. 【請求項31】 成長方向で空間的に分離されている複
    数の活性層を有する半導体レーザの製造方法において、
    (100)基板上の[001]方向にリッジを形成し、
    この[001]方向にリッジが形成された基板のリッジ
    以外の部分にマスクを施し、MOCVD法などを用いた
    選択成長を行うことでリッジ上に反射鏡となる面を現
    し、次に、MOCVD法などを用いて埋め込み再成長を
    行い、しかる後に、FIB、RIBE、RIEなどによ
    ってエッチングを行い他の反射鏡を形成し半導体レーザ
    を構成することを特徴とする半導体レーザの製造方法。
  32. 【請求項32】 請求項1、2、3または16に記載の
    半導体レーザを通信用光源として用いたことを特徴とす
    る光通信システム。
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