JPH07335554A - 薄膜形成装置用基板マニプレータ - Google Patents

薄膜形成装置用基板マニプレータ

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JPH07335554A
JPH07335554A JP12221894A JP12221894A JPH07335554A JP H07335554 A JPH07335554 A JP H07335554A JP 12221894 A JP12221894 A JP 12221894A JP 12221894 A JP12221894 A JP 12221894A JP H07335554 A JPH07335554 A JP H07335554A
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JP
Japan
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substrate
shape memory
memory alloy
spring
manipulator
Prior art date
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Pending
Application number
JP12221894A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimitsu Miyata
敏光 宮田
Minoru Fujita
実 藤田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】薄膜形成装置用基板マニプレータにおいて、基
板交換の機構を簡略化し、装置故障を低減させ、安定稼
働させる。 【構成】形状記憶合金のばねと形状記憶合金でないばね
の構成で基板を交換するようにし、従来の基板上下機構
を無くした。また、回転部ベアリングを低温側に配置す
る構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜形成装置における基
板マニプレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の装置は、例えば、日電アネルバ製
MBE(分子線エピタキシ装置)850V,830Vに見
られるように、基板マニプレータは基板受渡し用上下機
構と基板の回転は独立した機構である。
【0003】図3に従来の基板マニプレータの構造を示
す。真空フランジ31は成膜装置に取付けられ、内部は
超高真空に排気される。真空フランジ31には基板回転
用導入機32と3個の上下機構用直進導入機33が取り
付いている。内部にはヒータ部34と複数枚のリフレク
タ35がある。リフレクタ35全体は真空フランジ31
に固定されている。ヒータ部34より数mm下側のホルダ
36に基板45(ウエハ)が搭載され、成長温度(約6
00℃)に加熱される。
【0004】基板回転操作はモータA37,基板回転用
導入機32からの回転運動を小歯車38に伝達されると
大歯車39が回転する。大歯車39はベアリング40を
支持しており、さらに、4本の支柱41によりホルダ3
6を固定している。したがって、大歯車38が回転する
と基板が数回転する。この時、基板は通常約600℃に
加熱されて回転する。
【0005】一方、基板の上下機構は基板交換のための
ものであり、数十mmストロークが必要である。操作はヒ
ータ部の通電を止めて以下の通り行う。3個の上下機構
用直進導入機33にはスプロケット42が取り付いてい
る。3個の直進導入機33がチェーン43に連結されて
おり、モータ44の駆動により直進導入機33が回転す
ると同時に直進移動する構造である。これにより直進導
入機33が下方向に移動する。ベアリング40を保持し
ている3本の支柱46は直進導入機33に連結されてい
る。このため、基板を搭載したつり篭47全体が直進移
動する。この時、大歯車39は小歯車38をすべって、
ベアリング40を含む基板を搭載されたつり篭47が下
方向に直進移動する。ベアリング48はガイドの目的の
ためのものである。以上が従来の基板マニプレータであ
り、ヒータ部34を加熱し、基板を高温に加熱しながら
回転する。基板交換はヒータを停止して、基板を下方向
(鉛直方向)に移動して基板を交換していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の基板マ
ニプレータでは、基板回転機構と直進移動機構が独立の
ため、機構が複雑であること。また、上下移動の際に歯
車がすべるという問題がある。このため、塵埃が発生
し、基板に付着するという問題がある。さらに、回転用
ベアリングがヒータ部に近いため、高温になり、寿命が
著しく短くなる。これにより、定期的なメンテナンスが
必要となり、装置の稼働率を低下させる大きな原因とな
っている。
【0007】本発明の目的は、構造を複雑にさせていた
基板上下機構を単純化し、回転機構のみとする。また、
ベアリングを低温部に配置し、装置のメンテナンス期間
を大幅に延長することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、形状記憶合金
ばねと形状記憶合金でないばねで構成することによっ
て、基板の上下移動、すなわち、基板の受渡しをする。
低温では形状記憶合金が弛緩した状態にあり、形状記憶
合金でないばねのみが働いており、一方、高温では形状
記憶合金はばねに変形し、形状記憶合金でないばねと両
者が働き釣合うという現象を利用し、基板マニプレータ
の上下操作を行う。また、回転部のベアリングを低温部
に設置することで、回転寿命を大幅に向上させる。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、基板受渡しのため真空内
の複雑な直進機構を無くすることができる。さらに、回
転用ベアリングを低温部に配置でき、装置を安定に稼働
させることができると共に、装置の信頼性,装置稼働率
を大幅に向上させることができる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例の薄膜形成用マニプ
レータの断面図である。真空フランジ1が薄膜形成装置
に取付けられ、内部は高真空に保持される。真空フラン
ジ1の上部は磁気カップリングが形成されており、真空
外にはマグネッット2と大歯車3と歯車4および基板回
転用のモータ5がある。真空内には真空隔壁6を介して
マグネット7とその上下にベアリング8、及び回転パイ
プ9があり、治具10に固定されている。一方、真空内
部下方向にはヒータ11,複数のリフレクタ12があ
る。リフレクタ12は支柱13を介して支え14により
真空フランジ1に固定されている。ホルダ15には基板
16が搭載されている。ホルダ15は4本の支柱17に
固定され、支柱17の上部の治具10内には形状記憶合
金を材料としたばね18と形状記憶合金でない材料のば
ね19が挿入されている。また、支柱17が治具10か
ら飛び出さないようにストッパ20がある。図に示して
いないが、治具10の形状記憶合金のばねと形状記憶合
金でないばね部は円筒状のシリンダ形状でもよい。
【0011】基板の回転はモータ5からの駆動力を歯車
3,4に伝達すると、磁気カップリングを形成している
ため、回転パイプ9が回転して4本の支柱17およびホ
ルダ15が回る。つまり、基板が回転することになる。
この時、形状記憶合金ばね18(例えば、Ti−Ni系
合金)がヒータ部11からの輻射,伝導で高温となり、
ばね力が働き伸びた状態となる。一方、形状記憶合金で
ない材料のばね19は縮んだ状態となり、4本の支柱1
7で固定されているホルダ15とそれに搭載されている
基板16がヒータ部に接近した状態(数mm程度)で加熱
回転される。
【0012】次に基板交換について説明する。まず、基
板交換のためヒータ部11を停止する。この状態で形状
記憶合金18は低温になり、ばね力が弱くなり、形状記
憶合金でないばね19のばね力が強くなり、基板16を
搭載したホルダ15を下方向に押し下げる。この時、ヒ
ータ部11とホルダ15間に数十mm程度の隙間ができて
基板交換が可能となる。
【0013】図2は基板上下機構の動作を示す原理図で
ある。図は形状記憶合金のばね18,形状記憶合金でな
いばね19,これらを保持している治具10,支柱17
から構成されている。例えば、100℃で変態するTi
−Ni系形状記憶合金のばねを考える。今、基板を成長
温度に加熱すると、支柱17がヒータ部34からの輻
射,伝導で形状記憶合金のばね18が100℃の定常状
態に達したならば、低温で弛緩した状態にあったばねが
高温で強いばね力が働き、支柱17を鉛直方向上側に押
し上げることになる。また、逆に形状記憶合金のばね1
8が低温になったら、形状記憶合金でないばね19のば
ね力が強くなり、支柱17を鉛直方向下側に押し下げ
る。この動作を利用して基板の交換を行う。
【0014】このように、本発明は作動ストロークが大
きい特性を有する形状記憶合金を薄膜形成装置用マニプ
レータに使用したものである。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、形状記憶合金のばねと
形状記憶合金でないばねを利用したことと、回転部ベア
リングを低温側に配置したことで次のような効果が得ら
れる。 (1)基板マニプレータの構造を簡略化でき、小型化で
きた。
【0016】(2)(1)によりコストが大幅に削減で
きた。
【0017】(3)定期メンテナンス期間を大幅に延長
することができる。
【0018】(4)装置の信頼性が向上し、安定稼働が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の薄膜形成用マニプレータの
断面図。
【図2】本発明の動作原理を説明するためのばね部分の
断面図。
【図3】従来の基板マニプレータの説明図。
【符号の説明】
1…真空フランジ、2…マグネット、3…大歯車、4…
歯車、5…モータ、6…真空隔壁、7…マグネット、8
…ベアリング、9…回転パイプ、10…治具、11…ヒ
ータ、12…リフレクタ、13…支柱、14…支え、1
5…ホルダ、16…基板、17…支柱、18…ばね、1
9…ばね。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】形状記憶合金を材料としたばねと形状記憶
    合金でない金属を材料としたばねからなることを特徴と
    する薄膜形成装置用基板マニプレータ。
  2. 【請求項2】結晶成長時の基板温度と室温との間で形状
    が変化する形状記憶合金を材料としたばねと形状記憶合
    金でない材料のばねからなることを特徴とする薄膜形成
    装置用基板マニプレータ。
  3. 【請求項3】請求項2において、形状記憶合金のばね材
    料はTi−Ni系あるいはCu系形状記憶合金である薄
    膜形成装置用基板マニプレータ。
  4. 【請求項4】低温で形状記憶合金を材料としたばねが弛
    緩した状態にあり、形状記憶合金でないばねのみが働い
    て、加熱源であるヒータと基板を搭載している基板ホル
    ダの間に隙間をつくり基板の交換ができることを特徴と
    する薄膜形成装置用基板マニプレータ。
  5. 【請求項5】高温で形状記憶合金を材料としたばねが強
    いばねに変形し、基板ホルダを押し下げ、加熱源である
    ヒータと基板を搭載している基板ホルダの間が近づいた
    状態で基板を加熱しながら回転することを特徴とする薄
    膜形成装置用基板マニプレータ。
JP12221894A 1994-06-03 1994-06-03 薄膜形成装置用基板マニプレータ Pending JPH07335554A (ja)

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JP12221894A Pending JPH07335554A (ja) 1994-06-03 1994-06-03 薄膜形成装置用基板マニプレータ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100375985B1 (ko) * 2000-08-17 2003-03-15 삼성전자주식회사 반사부를 구비하는 박막 형성 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100375985B1 (ko) * 2000-08-17 2003-03-15 삼성전자주식회사 반사부를 구비하는 박막 형성 장치

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