JPH07335327A - シールドコネクタ用接地ばね金具及びその製造方法 - Google Patents
シールドコネクタ用接地ばね金具及びその製造方法Info
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- JPH07335327A JPH07335327A JP6151793A JP15179394A JPH07335327A JP H07335327 A JPH07335327 A JP H07335327A JP 6151793 A JP6151793 A JP 6151793A JP 15179394 A JP15179394 A JP 15179394A JP H07335327 A JPH07335327 A JP H07335327A
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- Japan
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- shield
- connector
- main body
- shield connector
- grounding
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- Pending
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- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
- Multi-Conductor Connections (AREA)
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単に製造・取付けができフローティング量
の大きいシールドコネクタ用接地ばね金具を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 ばね性を有する金属板材で作られた、筒状の
本体部1と、該本体部1の周方向複数位置にそれぞれ形
成された舌片状の取付部3そして支持部4とを有し、取
付部3は軸方向他端部の周縁にて半径方向外方から軸方
向一端部側に向け斜めに延出し先端部にコ字状の取付溝
部3Aが形成され、支持部4は本体部1の軸方向一端部
もしくは他端部から半径方向内方が軸方向他端部もしく
は一端部に向け斜めに延びている。
の大きいシールドコネクタ用接地ばね金具を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 ばね性を有する金属板材で作られた、筒状の
本体部1と、該本体部1の周方向複数位置にそれぞれ形
成された舌片状の取付部3そして支持部4とを有し、取
付部3は軸方向他端部の周縁にて半径方向外方から軸方
向一端部側に向け斜めに延出し先端部にコ字状の取付溝
部3Aが形成され、支持部4は本体部1の軸方向一端部
もしくは他端部から半径方向内方が軸方向他端部もしく
は一端部に向け斜めに延びている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシールドコネクタ用接地
ばね金具及びその製造方法に関する。
ばね金具及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるシールドコネクタ用接地ばね金具
としては、特開昭63−155573号公報に開示され
ているものが知られている。同公報に開示されるシール
ドコネクタは、接地用の導電パターンを有する基板に形
成された開口を貫通し、該基板に対し該基板の面に平行
な方向に相対動可能に支持されている相手コネクタに接
続される。
としては、特開昭63−155573号公報に開示され
ているものが知られている。同公報に開示されるシール
ドコネクタは、接地用の導電パターンを有する基板に形
成された開口を貫通し、該基板に対し該基板の面に平行
な方向に相対動可能に支持されている相手コネクタに接
続される。
【0003】上記基板には平板状の導電性金具がねじに
より取りつけられている。該金具は、上記基板の開口に
対応する位置に、四角の窓が形成され、対向辺から該窓
の内方に突出する一対の舌状の接触片が斜めに設けられ
ている。該接触片は、ばね性を有しており、該窓を通し
てシールドコネクタが相手コネクタに接続された際に
は、該シールドコネクタのシールド胴部と弾性接触し、
上記導電パターンと電気的に接続して接地を行うと共
に、上記相手コネクタの相対動を許容するように弾性支
持し、いわゆるフローティングを可能とする。
より取りつけられている。該金具は、上記基板の開口に
対応する位置に、四角の窓が形成され、対向辺から該窓
の内方に突出する一対の舌状の接触片が斜めに設けられ
ている。該接触片は、ばね性を有しており、該窓を通し
てシールドコネクタが相手コネクタに接続された際に
は、該シールドコネクタのシールド胴部と弾性接触し、
上記導電パターンと電気的に接続して接地を行うと共
に、上記相手コネクタの相対動を許容するように弾性支
持し、いわゆるフローティングを可能とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
公知の接地用の導電性金具にあっては、平板状の金属材
料を打抜いて、窓の対向辺に接触片を設けることとした
ために、接触片の長さは最大限で上記窓の一辺の半分の
寸法であり、十分なる弾性を得られず、すなわちフロー
ティング量が少ない。さらには、接触片がへたったり、
接触片及び相手コネクタの寸法公差を許容できずに接触
が不安定になったりする。
公知の接地用の導電性金具にあっては、平板状の金属材
料を打抜いて、窓の対向辺に接触片を設けることとした
ために、接触片の長さは最大限で上記窓の一辺の半分の
寸法であり、十分なる弾性を得られず、すなわちフロー
ティング量が少ない。さらには、接触片がへたったり、
接触片及び相手コネクタの寸法公差を許容できずに接触
が不安定になったりする。
【0005】また、接触片は対向辺の二箇所にしか設け
られないので、シールドコネクタは直径線上の対向せる
二位置で支持されるのみであり、フローティングの許容
方向が限定されまた支持が不安定である。
られないので、シールドコネクタは直径線上の対向せる
二位置で支持されるのみであり、フローティングの許容
方向が限定されまた支持が不安定である。
【0006】これに加え、基板への取付けがねじである
ために、組立作業が面倒であり、又部品点数も増えてし
まうという問題がある。
ために、組立作業が面倒であり、又部品点数も増えてし
まうという問題がある。
【0007】本発明は、かかる従来の接地ばね金具が有
していた問題を解決し、接触点数を増やして安定性及び
シールド性を向上させ、弾性も十分に確保してフローテ
ィング量を大きくさせることのできるシールドコネクタ
用接地ばね金具とこれを容易に製造する方法を提供する
ことを目的とする。
していた問題を解決し、接触点数を増やして安定性及び
シールド性を向上させ、弾性も十分に確保してフローテ
ィング量を大きくさせることのできるシールドコネクタ
用接地ばね金具とこれを容易に製造する方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、接地ばね金具に関しシールドコネクタが接続され
る相手コネクタの近傍に配された接地用板状部材の開口
部に取りつけられ、該開口部を貫通して上記シールドコ
ネクタが相手コネクタに接続された際に、該シールドコ
ネクタのシールド胴部に弾性接触して該シールドコネク
タを支持するものにおいて、ばね性を有する金属板材で
作られた、筒状の本体部と、取付部そして支持部とを有
し、取付部は本体部の軸方向先端部の周縁にて半径方向
外方から軸方向一端部側に向け斜めに延出し先端部に半
径方向外側に開口せる略コ字状の取付溝部が形成され、
該取付溝部の底部が自由状態にて上記開口部の半径より
も大となる位置に設定され、支持部は本体部の軸方向一
端部もしくは他端部から半径方向内方かつ軸方向他端部
もしくは一端部に向け斜めに延び、少なくとも該支持部
の一部が自由状態にてシールドコネクタのシールド胴部
の半径よりも小さな位置にあることにより達成される。
的は、接地ばね金具に関しシールドコネクタが接続され
る相手コネクタの近傍に配された接地用板状部材の開口
部に取りつけられ、該開口部を貫通して上記シールドコ
ネクタが相手コネクタに接続された際に、該シールドコ
ネクタのシールド胴部に弾性接触して該シールドコネク
タを支持するものにおいて、ばね性を有する金属板材で
作られた、筒状の本体部と、取付部そして支持部とを有
し、取付部は本体部の軸方向先端部の周縁にて半径方向
外方から軸方向一端部側に向け斜めに延出し先端部に半
径方向外側に開口せる略コ字状の取付溝部が形成され、
該取付溝部の底部が自由状態にて上記開口部の半径より
も大となる位置に設定され、支持部は本体部の軸方向一
端部もしくは他端部から半径方向内方かつ軸方向他端部
もしくは一端部に向け斜めに延び、少なくとも該支持部
の一部が自由状態にてシールドコネクタのシールド胴部
の半径よりも小さな位置にあることにより達成される。
【0009】また、上記接地ばね金具の製造方法に関し
ては、ばね性を有する金属板材を打抜いて横方向に延び
る直状部と、該直状部の両側から直角方向に突出せる複
数の枝状部とを形成し、枝状部を屈曲成形して取付部そ
して支持部を形成し、しかる後に直状部を筒状にし両端
を結合して本体部を形成することにより達成される。
ては、ばね性を有する金属板材を打抜いて横方向に延び
る直状部と、該直状部の両側から直角方向に突出せる複
数の枝状部とを形成し、枝状部を屈曲成形して取付部そ
して支持部を形成し、しかる後に直状部を筒状にし両端
を結合して本体部を形成することにより達成される。
【0010】
【作用】かかる構成の本発明にあっては、接地ばね金具
はばね性を有する金属板材を打抜き・屈曲成形して作ら
れる。先ず、直状部と複数の枝状部とを有する部材に打
抜き加工し、次に枝状部を屈曲成形して取付部そして支
持部を形成し、しかる後に上記直状部の両端を結合して
筒状の本体部を形成する。かくして、本発明の接地ばね
金具を得る。
はばね性を有する金属板材を打抜き・屈曲成形して作ら
れる。先ず、直状部と複数の枝状部とを有する部材に打
抜き加工し、次に枝状部を屈曲成形して取付部そして支
持部を形成し、しかる後に上記直状部の両端を結合して
筒状の本体部を形成する。かくして、本発明の接地ばね
金具を得る。
【0011】次に、かかる接地ばね金具を接地用板状部
材の開口部に対し、取付溝が後方となるようにして挿入
する。取付部は上記開口部の周縁に当接して一旦弾性縮
径する方向に変形し、コ字状の取付溝部が上記開口部の
周縁にスナップ状に嵌合し、該接地ばね金具の取付けが
完了する。
材の開口部に対し、取付溝が後方となるようにして挿入
する。取付部は上記開口部の周縁に当接して一旦弾性縮
径する方向に変形し、コ字状の取付溝部が上記開口部の
周縁にスナップ状に嵌合し、該接地ばね金具の取付けが
完了する。
【0012】使用時には、同軸ケーブル等のシールドケ
ーブルが接続されているシールドコネクタを本体部の中
に通して相手コネクタと接続させる。該シールドコネク
タのシールド胴部は支持部により弾性支持される。
ーブルが接続されているシールドコネクタを本体部の中
に通して相手コネクタと接続させる。該シールドコネク
タのシールド胴部は支持部により弾性支持される。
【0013】かくして、シールド胴部は本発明の接地用
金具の本体部そして接地部を経て接地される。また、弾
性が十分な支持部そして取付部により大きなフローティ
ング量が保証される。さらには、上記各部がシールドコ
ネクタのシールド胴部を周方向全域にわたって囲んでい
るために、十分なシールドが行われる。
金具の本体部そして接地部を経て接地される。また、弾
性が十分な支持部そして取付部により大きなフローティ
ング量が保証される。さらには、上記各部がシールドコ
ネクタのシールド胴部を周方向全域にわたって囲んでい
るために、十分なシールドが行われる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面にもとづき、本発明の実施例
を説明する。
を説明する。
【0015】図1は一実施例の接地ばね金具の平面図、
図2は図1の金具の周方向で四分の一を切断して示す斜
視図、図3は、図2のものと同一面で切断した使用状態
を示す断面図、図4は図1のものを作るための金属板材
を打抜いたときの平面図である。
図2は図1の金具の周方向で四分の一を切断して示す斜
視図、図3は、図2のものと同一面で切断した使用状態
を示す断面図、図4は図1のものを作るための金属板材
を打抜いたときの平面図である。
【0016】図1に見られるように、本発明の接地ばね
金具は環状をなしており、筒状の本体部1、半径外方に
延出する複数の脱落防止補強用の当接部2、取付部3、
そして半径内方に延出する複数の支持部4を有してい
る。なお、本発明では、上記当接部は必須のものではな
いが、後述のごとく、この当接部により脱落防止をする
と共にシールド性の向上を図ることができる。
金具は環状をなしており、筒状の本体部1、半径外方に
延出する複数の脱落防止補強用の当接部2、取付部3、
そして半径内方に延出する複数の支持部4を有してい
る。なお、本発明では、上記当接部は必須のものではな
いが、後述のごとく、この当接部により脱落防止をする
と共にシールド性の向上を図ることができる。
【0017】本実施例において、図3に見られるよう
に、本体部1は接地用板状部材Pの開口部P1の内径よ
りも小さくシールドコネクタ(シールド胴部)Sの外径
よりも大きいことは当然であるが、シールドコネクタS
と若干の空隙を、そして開口部P1の内周縁と比較的大
きな空隙を形成するように寸法づけられている。
に、本体部1は接地用板状部材Pの開口部P1の内径よ
りも小さくシールドコネクタ(シールド胴部)Sの外径
よりも大きいことは当然であるが、シールドコネクタS
と若干の空隙を、そして開口部P1の内周縁と比較的大
きな空隙を形成するように寸法づけられている。
【0018】脱落防止用の当接部2は本体部1の軸方向
一端(図にて上端)から周方向の複数箇所、本実施例で
は六箇所にて半径外方に延出していて、本体部1と一体
に形成され逆L字状をなすように屈曲成形されている。
該当接部2はその先端が少なくとも上記接地用板状部材
の開口部P1の外側にまで及び本体部1の下方への脱落
を防止するが、その際、該接地用板状部材の面に形成さ
れた接地用のパターンと接面するようになっていてもよ
い。
一端(図にて上端)から周方向の複数箇所、本実施例で
は六箇所にて半径外方に延出していて、本体部1と一体
に形成され逆L字状をなすように屈曲成形されている。
該当接部2はその先端が少なくとも上記接地用板状部材
の開口部P1の外側にまで及び本体部1の下方への脱落
を防止するが、その際、該接地用板状部材の面に形成さ
れた接地用のパターンと接面するようになっていてもよ
い。
【0019】取付部3も上記本体部1と一体に形成さ
れ、上記当接部2とは軸方向にて反対側、すなわち軸方
向他端(図にて下端)から周方向で上記隣接せる当接部
2,2間に設けられている。該取付部3は上記本体部1
の下端から半径方向外側で斜め上方に向け屈曲され、そ
の先端部には半径方向外側に開口せる略コ字状の取付溝
部3Aが形成されている。該取付溝部3Aは、対向内壁
の間隔が先端において上記接地用板状部材Pの板厚より
も若干狭く、奥部で該板厚よりも若干広くなっており、
先端において、接地用板状部材の面に形成された接地用
のパターンを挟圧するようになっている。そして、上記
取付溝部3Aの底部は、該取付部3が自由状態にあると
きに、上記接地用板状部材Pの開口部P1の半径よりも
若干外方に位置している。
れ、上記当接部2とは軸方向にて反対側、すなわち軸方
向他端(図にて下端)から周方向で上記隣接せる当接部
2,2間に設けられている。該取付部3は上記本体部1
の下端から半径方向外側で斜め上方に向け屈曲され、そ
の先端部には半径方向外側に開口せる略コ字状の取付溝
部3Aが形成されている。該取付溝部3Aは、対向内壁
の間隔が先端において上記接地用板状部材Pの板厚より
も若干狭く、奥部で該板厚よりも若干広くなっており、
先端において、接地用板状部材の面に形成された接地用
のパターンを挟圧するようになっている。そして、上記
取付溝部3Aの底部は、該取付部3が自由状態にあると
きに、上記接地用板状部材Pの開口部P1の半径よりも
若干外方に位置している。
【0020】上記取付部3と周方向で同一位置に、該取
付部3とは反対側に延出して支持部4が本体部1と一体
に屈曲成形により設けられている。該支持部4は本体部
1の上端から半径内方に緩やかに傾斜して本体部1の下
端側に向け延出し、その先端部4Aが半径外方に丸めら
れている。この先端部4Aは、該支持部4が自由状態に
あるときにシールドコネクタSの半径よりも若干内方に
位置していて、本体部1の直径線上で対向位置にある支
持部4の先端部4Aとの間で、挿入されるシールドコネ
クタSを弾圧して挟圧支持する喉部を形成する。
付部3とは反対側に延出して支持部4が本体部1と一体
に屈曲成形により設けられている。該支持部4は本体部
1の上端から半径内方に緩やかに傾斜して本体部1の下
端側に向け延出し、その先端部4Aが半径外方に丸めら
れている。この先端部4Aは、該支持部4が自由状態に
あるときにシールドコネクタSの半径よりも若干内方に
位置していて、本体部1の直径線上で対向位置にある支
持部4の先端部4Aとの間で、挿入されるシールドコネ
クタSを弾圧して挟圧支持する喉部を形成する。
【0021】かかる構成の接地ばね金具は、図4に見ら
れるごとく、ばね性を有する金属板部材を打抜いた後、
屈曲成形して作られる。
れるごとく、ばね性を有する金属板部材を打抜いた後、
屈曲成形して作られる。
【0022】図4において、5は横方向に延びる直状部
で、後に本体部1となる部分である。該直状部5は、右
端に係止突部5Aをそして左端に該係止突部5Aを挿入
するためのスリット5Bが形成されている。
で、後に本体部1となる部分である。該直状部5は、右
端に係止突部5Aをそして左端に該係止突部5Aを挿入
するためのスリット5Bが形成されている。
【0023】上記直状部5の上側及び下側には、後に当
接部2、取付部3そして支持部4となる枝状部6,7そ
して8がそれぞれ複数、該直状部5に対して直角方向に
延出して設けられている。
接部2、取付部3そして支持部4となる枝状部6,7そ
して8がそれぞれ複数、該直状部5に対して直角方向に
延出して設けられている。
【0024】上記枝状部6,7は図4において紙面の背
面側に屈曲されて当接部2、取付部3がそれぞれ形成さ
れ、枝状部8は紙面の手前側に屈曲されて支持部4が形
成される。しかる後、直状部5の両端の係止突部5Aそ
してスリット5Bが紙面の背面側に向かうように該直状
部5を丸めて筒状とし、しかる後に係止突部5Aをスリ
ット5Bに挿入しこれを折曲してしっかりと係止させ
る。かくして、本体部1が筒状に形成される。
面側に屈曲されて当接部2、取付部3がそれぞれ形成さ
れ、枝状部8は紙面の手前側に屈曲されて支持部4が形
成される。しかる後、直状部5の両端の係止突部5Aそ
してスリット5Bが紙面の背面側に向かうように該直状
部5を丸めて筒状とし、しかる後に係止突部5Aをスリ
ット5Bに挿入しこれを折曲してしっかりと係止させ
る。かくして、本体部1が筒状に形成される。
【0025】このようにして得られた接地ばね金具は、
図3に見られるように、接地用板状部材Pの開口部P1
に上方から挿入される。挿入されると、該接地ばね金具
の取付部3が開口部P1の周縁に当接して半径内方に弾
性変形し、図3にて二点鎖線で示されるように、その取
付溝部3A内に開口部P1の周縁がスナップ状に嵌まり
込む。かくして、該金具の接地用板状部材Pへの取付け
が完了する。このとき、取付溝部3Aは接地用板状部材
Pの上面に当接し、この面に形成されている接地用のパ
ターンと電気的に接続される。
図3に見られるように、接地用板状部材Pの開口部P1
に上方から挿入される。挿入されると、該接地ばね金具
の取付部3が開口部P1の周縁に当接して半径内方に弾
性変形し、図3にて二点鎖線で示されるように、その取
付溝部3A内に開口部P1の周縁がスナップ状に嵌まり
込む。かくして、該金具の接地用板状部材Pへの取付け
が完了する。このとき、取付溝部3Aは接地用板状部材
Pの上面に当接し、この面に形成されている接地用のパ
ターンと電気的に接続される。
【0026】使用に際しては、図3のごとく、シールド
コネクタSは上記接地ばね金具を貫通して、上記接地用
板状部材Pに対して横方向に相対動可能なコネクタCに
接続される。上記シールドコネクタSはそのシールド胴
部にて図3で二点鎖線のごとく弾性変形した支持部4に
より支持される。
コネクタSは上記接地ばね金具を貫通して、上記接地用
板状部材Pに対して横方向に相対動可能なコネクタCに
接続される。上記シールドコネクタSはそのシールド胴
部にて図3で二点鎖線のごとく弾性変形した支持部4に
より支持される。
【0027】かくして、シールドコネクタSのシールド
胴部は上記支持部4、本体部1そして取付部3を経て接
地用板状部材Pの接地用パターンと接続されて接地がな
される。シールドコネクタSが接続された相手方コネク
タCが接地用板状部材Pに対し、シールドコネクタSの
半径方向に相対動するときには、上記取付部3の弾性変
形によって大きくフローティングが許容される。また、
これに加えて上記支持部4でも多少のフローティングが
許容可能となる。その際、本実施例では、上記取付部3
そして支持部4は、周方向にてそれぞれ三箇所以上に設
けることが可能であり、上記コネクタCは上記シールド
コネクタSの半径方向であればどの方向であってもフロ
ーティングがなされる。また、支持部4はシールドコネ
クタSとの接点の数が多くなり、接地の確実性が向上す
る。さらには、本体部1の周囲に設けられた当接部2、
取付部3そして支持部4によりシールドコネクタSの周
方向全域にわたり囲んで接地用板状部材Pの両側空間を
互いに遮断するので、シールドがほぼ完全に行われる。
胴部は上記支持部4、本体部1そして取付部3を経て接
地用板状部材Pの接地用パターンと接続されて接地がな
される。シールドコネクタSが接続された相手方コネク
タCが接地用板状部材Pに対し、シールドコネクタSの
半径方向に相対動するときには、上記取付部3の弾性変
形によって大きくフローティングが許容される。また、
これに加えて上記支持部4でも多少のフローティングが
許容可能となる。その際、本実施例では、上記取付部3
そして支持部4は、周方向にてそれぞれ三箇所以上に設
けることが可能であり、上記コネクタCは上記シールド
コネクタSの半径方向であればどの方向であってもフロ
ーティングがなされる。また、支持部4はシールドコネ
クタSとの接点の数が多くなり、接地の確実性が向上す
る。さらには、本体部1の周囲に設けられた当接部2、
取付部3そして支持部4によりシールドコネクタSの周
方向全域にわたり囲んで接地用板状部材Pの両側空間を
互いに遮断するので、シールドがほぼ完全に行われる。
【0028】次に、本発明についての変形例について図
5以降を参照しつつ説明する。なお、図5以降におい
て、既述の図1〜図4に示した実施例のものと共通部分
には同一符号を付し、その説明を省略する。
5以降を参照しつつ説明する。なお、図5以降におい
て、既述の図1〜図4に示した実施例のものと共通部分
には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0029】図5の変形例にあっては、支持部4が周方
向において当接部2と同一位置に設けられている。この
ように各部は互いに周方向のどの位置に設けられていて
もよい。図6の例では、周方向において当接部2と取付
部3が同一位置に設けられている。
向において当接部2と同一位置に設けられている。この
ように各部は互いに周方向のどの位置に設けられていて
もよい。図6の例では、周方向において当接部2と取付
部3が同一位置に設けられている。
【0030】図7の変形例では、当接部2、取付部3そ
して支持部4は本体部1の周方向において、図2に示す
例の場合と同じ位置に設けられている。この図7にあっ
ては、支持部4は本体部1に対し一旦半径方向外側に屈
曲された後に内側へ折り返されている。こうすることに
より、折返部で接地用板状部材Pとの係止が強固とな
る。さらに、図8では、図2に示す接地部の部分でも内
側に折り返して支持部を形成している。これにより、一
つの枝状部について屈曲により当接部2と支持部4を設
けることができるようになり、図2の場合に比し、当接
部2も支持部4も二倍の数だけ、設けることができるよ
うになる。
して支持部4は本体部1の周方向において、図2に示す
例の場合と同じ位置に設けられている。この図7にあっ
ては、支持部4は本体部1に対し一旦半径方向外側に屈
曲された後に内側へ折り返されている。こうすることに
より、折返部で接地用板状部材Pとの係止が強固とな
る。さらに、図8では、図2に示す接地部の部分でも内
側に折り返して支持部を形成している。これにより、一
つの枝状部について屈曲により当接部2と支持部4を設
けることができるようになり、図2の場合に比し、当接
部2も支持部4も二倍の数だけ、設けることができるよ
うになる。
【0031】図9のものは支持部4が本体部1の下端か
ら上方に向け屈曲されており、シールドコネクタを下方
から挿入する場合に好適である。
ら上方に向け屈曲されており、シールドコネクタを下方
から挿入する場合に好適である。
【0032】また、図10のものでは、支持部4は本体
部1の一部を溝状に切欠くことにより形成される。この
場合、折返し部分がないため、他の例の場合に比し、曲
げ加工度が少ないので容易に製造することができる。又
材料が少なくてすむために安価に製造できる。
部1の一部を溝状に切欠くことにより形成される。この
場合、折返し部分がないため、他の例の場合に比し、曲
げ加工度が少ないので容易に製造することができる。又
材料が少なくてすむために安価に製造できる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明の接地ばね金具に
よると、ばね性を有する金属板部材を打抜き・屈曲成形
して作れるので、従来のものと同様の工程で作れるにも
拘わらず、取付部等を長く形成できて十分なる弾性が確
保され、フローティング量を大きくすることができ、又
周方向の多くの位置に取付部、支持部等を設けられるの
で、どの方向でもフローティングを許容するとともにシ
ールドコネクタとの間の接点数も増えて接地が安定して
行われる。また、筒状の本体部そして支持部等により、
シールドコネクタは周方向の全域にわたり囲まれるの
で、シールド性も一段と向上する。
よると、ばね性を有する金属板部材を打抜き・屈曲成形
して作れるので、従来のものと同様の工程で作れるにも
拘わらず、取付部等を長く形成できて十分なる弾性が確
保され、フローティング量を大きくすることができ、又
周方向の多くの位置に取付部、支持部等を設けられるの
で、どの方向でもフローティングを許容するとともにシ
ールドコネクタとの間の接点数も増えて接地が安定して
行われる。また、筒状の本体部そして支持部等により、
シールドコネクタは周方向の全域にわたり囲まれるの
で、シールド性も一段と向上する。
【0034】さらには、接地用板状部材にワンタッチで
取りつけられ、取付けのために他の部材を使用せず、取
扱いが容易となる。
取りつけられ、取付けのために他の部材を使用せず、取
扱いが容易となる。
【図1】本発明の一実施例の接地ばね金具の平面図であ
る。
る。
【図2】図1の接地ばね金具の部分破断斜視図である。
【図3】図1の接地ばね金具の使用時における軸心を通
る直交面での断面図である。
る直交面での断面図である。
【図4】図1の接地ばね金具を屈曲成形する前の打抜き
部材の平面図である。
部材の平面図である。
【図5】本発明の接地ばね金具の変形例の軸心を通る直
交面での断面図である。
交面での断面図である。
【図6】本発明の接地ばね金具の他の変形例の部分破断
斜視図である。
斜視図である。
【図7】本発明の接地ばね金具のさらに他の変形例の部
分破断斜視図である。
分破断斜視図である。
【図8】本発明の接地ばね金具のさらに他の変形例の部
分破断斜視図である。
分破断斜視図である。
【図9】本発明の接地ばね金具のさらに他の変形例の部
分破断斜視図である。
分破断斜視図である。
【図10】本発明の接地ばね金具のさらに他の変形例の
部分破断斜視図である。
部分破断斜視図である。
1 本体部 3 取付部 3A 取付溝部 4 支持部 5 直状部 6 枝状部 7 枝状部 8 枝状部 P 接地用板状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 敏則 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 安田 圭一 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 シールドコネクタが接続される相手コネ
クタの近傍に配された接地用板状部材の開口部に取りつ
けられ、該開口部を貫通して上記シールドコネクタが相
手コネクタに接続された際に、該シールドコネクタのシ
ールド胴部に弾性接触して該シールドコネクタを支持す
るものにおいて、ばね性を有する金属板材で作られた、
筒状の本体部と、取付部そして支持部とを有し、取付部
は本体部の軸方向他端部の周縁にて半径方向外方から軸
方向一端部側に向け斜めに延出し先端部に半径方向外側
に開口せる略コ字状の取付溝部が形成され、該取付溝部
の底部が自由状態にて上記開口部の半径よりも大となる
位置に設定され、支持部は本体部の軸方向一端部もしく
は他端部から半径方向内方かつ軸方向他端部もしくは一
端部に向け斜めに延び、少なくとも該支持部の一部が自
由状態にてシールドコネクタのシールド胴部の半径より
も小さな位置にあることを特徴とするシールドコネクタ
用接地ばね金具。 - 【請求項2】 請求項1の接地ばね金具の製造方法にお
いて、ばね性を有する金属板材を打抜いて横方向に延び
る直状部と、該直状部の両側から直角方向に突出せる複
数の枝状部とを形成し、枝状部を屈曲成形して取付部そ
して支持部を形成し、しかる後に直状部を筒状にし両端
を結合して本体部を形成することを特徴とするシールド
コネクタ用接地ばね金具の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6151793A JPH07335327A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | シールドコネクタ用接地ばね金具及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6151793A JPH07335327A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | シールドコネクタ用接地ばね金具及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07335327A true JPH07335327A (ja) | 1995-12-22 |
Family
ID=15526423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6151793A Pending JPH07335327A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | シールドコネクタ用接地ばね金具及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07335327A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000100522A (ja) * | 1998-09-18 | 2000-04-07 | Yazaki Corp | シールドコネクタ |
EP1469559A2 (en) * | 2003-04-18 | 2004-10-20 | Kyoshin Kogyo Co., Ltd | Ground terminal and method for mounting a printed board mounted with a ground terminal to a chassis |
JP2007173066A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Honda Tsushin Kogyo Co Ltd | フローティングコネクタ用シェル |
JP2007323811A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Yokogawa Electric Corp | コネクタアタッチメント |
JP2008171616A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | Yamaha Corp | Emi防止用接触子及びこのemi防止用接触子を用いたemi防止構造。 |
-
1994
- 1994-06-10 JP JP6151793A patent/JPH07335327A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7044755B2 (en) | 2003-04-18 | 2006-05-16 | Kyoshin Kogyo Co., Ltd. | Ground terminal and method for mounting a printed board mounted with a ground terminal to a chassis |
JP2007173066A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Honda Tsushin Kogyo Co Ltd | フローティングコネクタ用シェル |
JP4686357B2 (ja) * | 2005-12-22 | 2011-05-25 | 本多通信工業株式会社 | フローティングコネクタ用シェル |
JP2007323811A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Yokogawa Electric Corp | コネクタアタッチメント |
JP2008171616A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | Yamaha Corp | Emi防止用接触子及びこのemi防止用接触子を用いたemi防止構造。 |
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