JPH07334676A - 絵柄切り抜き方法および装置 - Google Patents

絵柄切り抜き方法および装置

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JPH07334676A
JPH07334676A JP6131854A JP13185494A JPH07334676A JP H07334676 A JPH07334676 A JP H07334676A JP 6131854 A JP6131854 A JP 6131854A JP 13185494 A JP13185494 A JP 13185494A JP H07334676 A JPH07334676 A JP H07334676A
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Japan
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JP6131854A
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English (en)
Inventor
Junji Akiyama
順司 秋山
Takeo Onkawa
武男 恩河
Naoya Takahashi
直也 高橋
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、精度の高いマスクデータを自動的に
かつ容易にしかも正確に作成することを最も主要な目的
としている。 【構成】本発明は、原稿の画像データを入力する画像デ
ータ入力手段と、画像データ入力手段により入力された
画像データを表示する表示手段と、表示手段上で処理の
領域を指示するウインドウを設定し、当該ウインドウ内
の背景と輪郭部分の画像データを処理してマスクデータ
を作成するマスク作成手段と、マスク作成手段により作
成されたマスクデータを加工して出力するマスク出力手
段とを備えて成ることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データから特定の
絵柄の切り抜きを行なう方法および装置に係り、特に印
刷における刷版焼き付け用のポジ原版を作成する際に、
印刷用の色分解データから特定の絵柄のデータのみを取
り出して背景のデータを隠すためのマスクデータを自動
的に作成するようにした絵柄切り抜き方法および装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー印刷のための色分解デー
タは、カラースキャナにより作成される。このカラース
キャナは、通常、カラー原稿を走査して、光電子管やC
CDラインセンサにより光電変換を行なって画像信号を
得た後に、画像信号に種々の色補正を行なって印刷の色
成分に分解し、それに応じてフィルムに露光現像して色
分解版を作成するか、または色成分に分解した画像デー
タのまま、画像データ記録媒体(例えば、ハードディス
ク、光磁気ディスク、磁気テープ等)に記録するもので
ある。
【0003】ここで、カラースキャナは、色分解範囲を
指定できるものの、その指定範囲は矩形範囲に限られて
いる。そのため、カラー原稿内の全絵柄を印刷に使うの
ではなく、例えばチラシ等のように、商品や人物のみを
印刷し、背景は白または所定の色にする場合がある。
【0004】こうした場合、色分解版から刷版焼き付け
用ポジ原版を作成する際に、色分解版の不要部分(所望
絵柄の背景の部分)を遮光する必要がある。そして、こ
の遮光用の手段としては、通常、マスクが用いられ、例
えば透明シートの上に赤色(焼き付け光を遮光する)の
シートが貼られたピールオフフィルムの赤色シートを用
い、これを所望絵柄の輪郭に沿って切り抜いて使用して
いる。
【0005】すなわち、従来では、ピールオフフィルム
を、ガラス等の透明部材を介して色分解版の上に重ね
て、専門の熟練者が輪郭に沿ってピールオフフィルムの
赤色シートを切り抜いている。
【0006】しかしながら、このような切り抜き作業
は、非常に高い正確さが要求されて時間がかかり、しか
もなかなか満足のいくものを得ることができない。そし
て、切り抜いた赤色のシートの輪郭が絵柄の輪郭とずれ
ていると、印刷物において絵柄の輪郭がギザギザにな
り、非常に見苦しく、しかも印刷物としては全く品質の
低いものになってしまうという問題点がある。
【0007】そこで、最近では、このような問題点を解
消するために、スキャナで読み取られた原稿の画像デー
タをモニタ上に表示し、その表示された画像の上で所望
の絵柄の輪郭を描画することでマスクデータを作成した
り、画像内の濃淡のない背景部分を基準点とし、その基
準点と画像上の各点との濃度値の差が所定値以上である
か否かに応じて、指定する領域内の所望の絵柄の輪郭線
を自動的に抽出したり、カッティングブロッタ等でピー
ルオフフィルムの赤色のシートを切り抜いたり、あるい
はマスクデータを原稿の画像データに重ねて所望の絵柄
だけをフィルムに露光して切り抜いた絵柄を得るように
している。
【0008】しかしながら、表示された画像の上で所望
の絵柄の輪郭を描画する際に、複雑な所望の絵柄の輪郭
に正確な輪郭線を描画することはなかなか困難である。
また、輪郭線を自動的に抽出する際に、基準点のデータ
より画像全体の背景領域を決定するため、画像の絵柄の
輪郭付近の背景のデータとの違いがあるような場合に
は、画像の濃度差に大きく左右されて正確な輪郭線を得
ることがなかなか困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
切り抜き方法においては、マスクデータを正確に得るこ
とが困難であるばかりでなく、得られるマスクデータの
精度が低いという問題があった。
【0010】本発明は、上記のような問題点を解決する
ために成されたもので、精度の高いマスクデータを自動
的にかつ容易にしかも正確に作成することが可能な絵柄
切り抜き方法および装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に係る発明では、画像データから
特定の絵柄の切り抜きを行なう絵柄切り抜き方法におい
て、原稿の画像データを入力するステップと、入力され
た画像データを表示部上に表示するステップと、表示部
上で処理の領域を指示するウインドウを移動し、当該ウ
インドウ内の背景と輪郭部分の画像データを処理してマ
スクデータを作成するステップと、作成されたマスクデ
ータを加工して出力するステップとを備えて成る。
【0012】また、請求項2に係る発明では、画像デー
タの中の特定の絵柄の輪郭を抽出するために、輪郭を包
含するように処理の領域を指示するウインドウを移動さ
せて各ウインドウ内で画像処理を行ない背景と絵柄とを
区別した絵柄の輪郭データを作成し、画像を背景と絵柄
とに区別したマスクデータを作成する絵柄切り抜き方法
において、ウインドウ内の画像データを入力し、背景の
領域と絵柄の領域とを設定するステップと、各ウインド
ウ内の画像データと背景領域とを比較し、背景と絵柄と
に区別した輪郭データを求めるステップと、新たに背景
となった画像データを背景領域に加味して当該背景領域
を更新するステップとを備えて成る。
【0013】さらに、請求項3に係る発明では、画像デ
ータの中の特定の絵柄の輪郭を抽出するために、輪郭を
包含するように処理の領域を指示するウインドウを移動
させて各ウインドウ内で画像処理を行ない背景と絵柄と
を区別した絵柄の輪郭を作成し、画像を背景と絵柄とに
区別したマスクデータを作成する絵柄切り抜き方法にお
いて、ウインドウ内の画像データを入力し、背景の領域
と絵柄の領域とを設定するステップと、各ウインドウ内
の画像データと背景領域とを比較し、背景と絵柄とに区
別した輪郭データを求めるステップと、新たに背景とな
った画像データを背景領域に加味して当該背景領域を更
新するステップと、背景と絵柄とに区別した輪郭データ
から、画像全体の領域を2値化したマスクを作成するス
テップとを備えて成る。
【0014】一方、請求項4に係る発明では、画像デー
タから特定の絵柄の切り抜きを行なう絵柄切り抜き装置
において、原稿の画像データを入力する画像データ入力
手段と、画像データ入力手段により入力された画像デー
タを表示する表示手段と、表示手段上で処理の領域を指
示するウインドウを設定し、当該ウインドウ内の背景と
輪郭部分の画像データを処理してマスクデータを作成す
るマスク作成手段と、マスク作成手段により作成された
マスクデータを加工して出力するマスク出力手段とを備
えて成る。
【0015】また、請求項5に係る発明では、画像デー
タの中の特定の絵柄の輪郭を抽出するために、処理の領
域を指示するウインドウを設定し各ウインドウ内で画像
処理を行ない背景と絵柄とを区別した絵柄の輪郭データ
を作成し、画像を背景と絵柄とに区別したマスクデータ
を作成する絵柄切り抜き装置において、ウインドウ内の
画像データを入力し、背景の領域と絵柄の領域とを設定
する設定手段、ウインドウ内の画像データと背景領域と
を比較し、背景と絵柄とに区別した輪郭データを求める
輪郭算出手段、およびウインドウの移動により新たに背
景となった画像データを背景領域に加味して当該背景領
域を更新する更新手段を有する輪郭部分処理手段を備え
て成る。
【0016】さらに、請求項6に係る発明では、画像デ
ータの中の特定の絵柄の輪郭を抽出するために、処理の
領域を指示するウインドウを設定し各ウインドウ内で画
像処理を行ない背景と絵柄とを区別した絵柄の輪郭デー
タを作成し、画像を背景と絵柄とに区別したマスクデー
タを作成する絵柄切り抜き装置において、ウインドウ内
の画像データを入力し、背景の領域と絵柄の領域とを設
定する設定手段、ウインドウ内の画像データと背景領域
とを比較し、背景と絵柄とに区別した輪郭データを求め
る輪郭算出手段、およびウインドウの移動により新たに
背景となった画像データを背景領域に加味して当該背景
領域を更新する更新手段を有する輪郭部分処理手段と、
背景と絵柄とに区別した輪郭データから、画像全体の領
域を2値化したマスクを作成する2値化処理手段とを備
えて成る。
【0017】
【作用】従って、本発明の絵柄切り抜き方法および装置
においては、画像データ入力手段より入力した入力画像
が表示手段上に表示される。そして、この表示手段上に
表示された入力画像にオーバーラップして、マスク作成
手段で使用するウインドウが表示され、各ウインドウ内
で背景と絵柄とに区別されたデータが、輪郭部分処理に
より表示手段上に表示され、さらに画像を背景と絵柄と
に区別したマスクデータが表示手段上に表示される。
【0018】次に、マスク作成手段において、第1番目
のウインドウ内の画像データより背景領域と絵柄領域と
にしきい値で分け、背景領域のデータを背景データとし
て以後のウインドウ内の画像データを比較し、ウインド
ウ内が背景部分と絵柄部分とに区別される。
【0019】よって、画像データ内の指定の絵柄の輪郭
に沿って、ウインドウを移動させることにより、自動的
に絵柄の輪郭を得ることができ、絵柄の輪郭を忠実にな
ぞる必要がなく、絵柄の輪郭を包含するようにウインド
ウを設定して、絵柄の輪郭を容易に得ることができる。
【0020】また、背景データに、ウインドウ内で区別
された背景部分のデータを加味することにより、画像の
背景のグラデーションやかげ等の部分についても、絵柄
との区別をすることができる。
【0021】さらに、輪郭部分を背景と絵柄とに区別し
たデータから、画像のマスクを作成することにより、所
望する絵柄のマスタデータを作成でき、必要としない絵
柄やゴミをマスクできるため、精度の高いマスタデータ
を得ることができる。以上により、精度の高いマスクデ
ータを自動的に容易に正確に作成することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。図1は、本発明による絵柄切り抜
き装置の構成例を示す機能ブロック図である。
【0023】すなわち、図1に示すように、本実施例の
絵柄切り抜き装置は、画像データ入力部1と、表示部2
と、本発明の主要部であるマスク作成部3と、マスク出
力部4とから構成している。
【0024】ここで、画像データ入力部1は、例えば平
面スキャナからなり、カラー原稿の画像を色分解して画
像データを入力するものである。また、表示部2は、例
えばCRTからなり、画像データ入力部1により色分解
された画像データを表示するものである。
【0025】さらに、マスク作成部3は、例えば所望す
る絵柄の輪郭を指定するデジタイザおよびマウスからな
り、表示部2上で処理の領域を指示する矩形ウインドウ
を移動し、当該矩形ウインドウ内の背景と輪郭部分の画
像データを処理してマスクデータを作成するものであ
る。
【0026】さらにまた、マスク出力部4は、マスク作
成部3により作成されたマスクデータを加工して他の媒
体へ出力するものである。図2は、上記マスク作成部3
の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【0027】すなわち、マスク作成部3は、輪郭部分処
理部5と、2値化処理部6とからなっている。ここで、
輪郭部分処理部5は、矩形ウインドウ内の画像データを
入力し、背景の領域と絵柄の領域とを設定する設定機能
と、矩形ウインドウ内の画像データと背景領域とを比較
し、背景と絵柄とに区別した輪郭データを求める輪郭算
出機能と、矩形ウインドウの移動により新たに背景とな
った画像データを背景領域に加味して当該背景領域を更
新する更新機能とを有するものである。
【0028】また、2値化処理部6は、上記背景と絵柄
とに区別した輪郭データから、画像全体の領域を2値化
したマスクを作成する機能を有するものである。次に、
以上のように構成した本実施例の絵柄切り抜き装置にお
ける絵柄切り抜き方法について説明する。
【0029】本実施例の絵柄切り抜き装置においては、
図3に示すような色分解版の絵柄7をマスキングするた
めの図4に示すようなマスクデータ8が作成されるもの
であり、絵柄7とマスクデータ8とを重ね合わせたもの
を図5に示す。
【0030】図6に示すように矩形ウインドウ9が表示
され、この矩形ウインドウ9を絵柄7の輪郭に沿って移
動させる。色分解版の画像データは画像データ入力部1
で入力され、その出力はマスク作成部3に入力される。
そして、このマスク作成部3の出力が、マスク出力部4
に入力される。
【0031】すなわち、まず、画像データ入力部1で
は、色分解版から画像データが、マスク作成部3に入力
される。次に、表示部2のディスプレイ上には、矩形ウ
インドウ9が絵柄7とオーバーラップした状態で表示さ
れる。
【0032】そして、マスク作成部3の一部を構成する
輪郭部分処理部5では、矩形ウインドウ9の内画像デー
タに所定の画像処理を行なって、所望する絵柄の輪郭部
分が背景と絵柄とに区別される。また、マスク作成部3
の一部を構成する2値化処理部6では、輪郭部分処理部
5において作成した所望する絵柄の輪郭部分を背景と絵
柄とに区別したデータを基に、画像全体のマスクデータ
8が作成される。
【0033】そして、マスク出力部4では、マスク作成
部3で作成したマスクデータ8を例えば圧縮し、ランレ
ングスデータとして出力される。次に、上記マスク作成
部3における絵柄切り抜き方法について、図6ないし図
13、図14および図15に示すフロー図を用いてより
具体的かつ詳細に説明する。
【0034】まず、図14に示すフロー図のステップ1
01において、図6に示すように、矩形ウインドウ9を
図形7の輪郭を矩形ウインドウ9内に含めるような位置
に移動し、矩形ウインドウ9内の画像の画素データを得
る。
【0035】この場合、画像データは、Y、M、C、K
の各色の濃度値を0から255の値で表わしたものと
し、各画素データの各色を合わせた濃度値の平均値に対
して、しきい値を設定して背景と絵柄の2つに区別す
る。すなわち、図7に示すように、矩形ウインドウ9内
を背景Aと絵柄Bに分ける。
【0036】なお、背景と絵柄の2つに区別する方法と
しては、各色の中で一番区別し易い色や各色毎に、その
色のしきい値を設定して背景と絵柄の2つに区別する方
法もある。
【0037】次に、ステップ102において、背景Aの
画素データを得て、各色毎の濃度値の平均値をとり、そ
の平均値を基準値として、この基準値を中心に+−の背
景データの範囲を設定する。
【0038】次に、ステップ103において、矩形ウイ
ンドウ9を移動する。この場合、移動の方法としては、
所望の絵柄7の輪郭に沿って忠実に移動する必要はな
く、最終的に所望の絵柄7の輪郭を全てなぞった状態で
あればよい。
【0039】次に、ステップ104、105において、
矩形ウインドウ9内の画素データが、背景データの範囲
内にあるかどうかの比較を行なう。その結果、矩形ウイ
ンドウ9内の各画素データの各色全てが背景データの各
色の範囲内にあれば、その画素を背景Aとしてステップ
107へ移行する。また、範囲外にあれば、その画素を
絵柄Bとしてステップ106へ移行する。
【0040】そして、ステップ104からステップ10
7までの処理を、矩形ウインドウ9内の全ての画素の比
較が終了するまで繰り返す(ステップ108)。図8に
示すように、矩形ウインドウ9を移動して、処理結果の
背景Aと絵柄Bとに区別されたデータは、画像上にリア
ルタイムで表示される。
【0041】次に、ステップ109において、ステップ
104からステップ108までの処理によって、背景A
となった画素データの各色毎の濃度値の平均値をとり、
さらに背景データの基準値との平均値を新しい背景デー
タの基準値とし、背景データの範囲を更新する。
【0042】このようにすることにより、背景である部
分のグラデーションや影などによる変異が生じても、背
景と絵柄とを区別することができる。なお、極端に変わ
っている場合には、ステップ120での判断によって、
背景データを取り直すようにすればよい。
【0043】次に、図15に示すフロー図のステップ1
21において、所望の絵柄7の輪郭を全てなぞったかど
うかの判断をし、図9に示すように、所望の絵柄7の輪
郭部分全てを背景Aと絵柄Bとに区別したら、ステップ
201へ移行し、作成した背景Aと絵柄Bとに区別した
データを基に、画像全体のマスクデータ8の作成を行な
う。
【0044】次に、ステップ201からステップ212
までの処理において、画像の左上隅から画像全体の2値
化(背景Aと絵柄Bに区別する)を行なう。すなわち、
ステップ202、203において、画像の各ラインの左
端を背景Aとして右の画素へと進み(ステップ20
4)、ステップ205、ステップ207の判断におい
て、その画素が背景Aであればその画素を背景Aとし、
その画素が絵柄Bであればその画素を絵柄Bとし、背景
Aでも絵柄Bでもない場合は、左の画素と同じにする。
【0045】つまり、図10に示すような背景Aと絵柄
Bとに区別された輪郭の一部分があり、図11に示すよ
うに、左上から矢印の方向へ1画素ずつ2値化を行な
う。背景Aでも絵柄Bでもない画素Cは、左の画素と同
じになり、画素Pは絵柄Bとなる。
【0046】次に、ステップ204からステップ209
までの処理を繰返して行ない、ステップ210において
画像の右端の画素の処理を行なったら、ステップ211
へ移行し、画像の右下の画素でない場合は、ステップ2
12において1ライン下の左端に移動し、上記2値化処
理を行なう。
【0047】つまり、図12に示すように、2値化の処
理結果の背景Aと絵柄Bとに区別されたデータは、画像
上にリアルタイムで表示される。ステップ211におい
て、画像の右下隅の画素の処理を行なえば、図13に示
すような背景Aと絵柄Bとに区別されたマスクデータ8
が作成され、マスク出力部4に入力される。
【0048】次に、マスク出力部4においては、入力さ
れたマスクデータ8を、背景Aの画素を“1”とし、絵
柄Bの画素を“0”とすることにより、“1”と“0”
とに2値化されたマスクデータ8を作成し、他の装置や
媒体に出力する。
【0049】さらに、このマスクデータ8を圧縮しラン
レングスデータとして出力したり、マスクデータ8の輪
郭をベクトルデータに変換して出力したり、カッティン
グブロッタにおいてベクトルデータに基づきピールオフ
フィルムを裁断することもできる。
【0050】上述したように、本実施例の絵柄切り抜き
装置は、カラー原稿の画像を色分解して画像データを入
力する画像データ入力部1と、画像データ入力部1によ
り色分解された画像データを表示する表示部2と、矩形
ウインドウ内の画像データを入力し、背景の領域と絵柄
の領域とを設定する設定機能、矩形ウインドウ内の画像
データと背景領域とを比較し、背景と絵柄とに区別した
輪郭データを求める輪郭算出機能、ウインドウの移動に
より新たに背景となった画像データを背景領域に加味し
て当該背景領域を更新する更新機能を有する輪郭部分処
理部5、および背景と絵柄とに区別した輪郭データか
ら、画像全体の領域を2値化したマスクを作成する機能
を有する2値化処理部6からなり、表示部2上で処理の
領域を指示する矩形ウインドウを設定し、当該矩形ウイ
ンドウ内の背景と輪郭部分の画像データを処理してマス
クデータを作成するマスク作成部3と、マスク作成部3
により作成されたマスクデータを加工して他の媒体へ出
力するマスク出力部4とから構成したものである。
【0051】従って、画像を表示部2のディスプレイ上
に表示し、画像内の所望の絵柄の輪郭を矩形ウインドウ
でなぞり、そのなぞった領域の中を背景領域と絵柄領域
とに区別して、その区別したデータを基に画像全体を2
値化しているため、絵柄のマスクデータを正確に得るこ
とが可能となる。
【0052】すなわち、画像データ内の指定の絵柄の輪
郭を、自動的に背景に影響されることなく抽出でき、忠
実に絵柄の輪郭をなぞる必要がなく絵柄の輪郭を抽出で
きるため、容易にかつ正確なマスクデータを得ることが
可能となる。
【0053】また、画像データ内の指定の絵柄の輪郭だ
けを処理することができるため、必要としない絵柄や画
像データ内に含まれているゴミをマスキングすることが
でき、精度の高いマスクデータを得ることが可能とな
る。
【0054】以上により、精度の高いマスクデータを自
動的に容易に正確に作成することができる。尚、本発明
は、上記実施例に限定されるものではなく、次のように
しても同様に実施できるものである。
【0055】(a)画像データ入力部1において画像デ
ータを得る手段としては、平面スキャナに限らず、カラ
ースキャナによってカラー原稿から直接得るようにして
もよいし、記録媒体から画像データを直接得るようにし
てもよい。
【0056】(b)処理の領域を指示するウインドウ
は、上記実施例に示した矩形のものに限らず、円形や多
角形等の他の形状のウインドウであってもよい。 (c)上記実施例において、マスク出力部4は、前述し
た内容に限らず、マスクデータ8を2値化画像データと
して出力したり、マスクデータの輪郭をベクトルデータ
に変換しベクトルデータとして出力することも可能であ
る。
【0057】(d)上記実施例では、画像データは、
Y、M、C、Kの各色の濃度値を0から255の値で表
わしたものを用いる場合について説明したが、これに限
らず、画像データは、R、G、Bの各色の濃度値等の他
の表色系のものを用いることも可能である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、原
稿の画像データを入力する画像データ入力手段と、画像
データ入力手段により入力された画像データを表示する
表示手段と、表示手段上で処理の領域を指示するウイン
ドウを設定し、当該ウインドウ内の背景と輪郭部分の画
像データを処理してマスクデータを作成するマスク作成
手段と、マスク作成手段により作成されたマスクデータ
を加工して出力するマスク出力手段とを備え、ウインド
ウ内の画像データを入力して、背景の領域と絵柄の領域
とを設定し、ウインドウ内の画像データと背景領域とを
比較して、背景と絵柄とに区別した輪郭データを求め、
ウインドウの移動により新たに背景となった画像データ
を背景領域に加味して当該背景領域を更新し、さらに必
要に応じて、背景と絵柄とに区別した輪郭データから、
画像全体の領域を2値化したマスクを作成するようにし
たので、精度の高いマスクデータを自動的にかつ容易に
しかも正確に作成することが可能な絵柄切り抜き方法お
よび装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による絵柄切り抜き装置の一実施例を示
す機能ブロック図。
【図2】同実施例の絵柄切り抜き装置におけるマスク作
成部の詳細な構成例を示す機能ブロック図。
【図3】同実施例の絵柄切り抜き装置における画像の一
例を示す図。
【図4】同実施例の絵柄切り抜き装置において作成した
マスクデータの一例を示す図。
【図5】同実施例の絵柄切り抜き装置における画像とマ
スクデータとを重ね合わせた一例を示す図。
【図6】同実施例の絵柄切り抜き装置における輪郭部分
処理の一例を説明するための図。
【図7】同実施例の絵柄切り抜き装置における輪郭部分
処理の一例を説明するための図。
【図8】同実施例の絵柄切り抜き装置における輪郭部分
処理の一例を説明するための図。
【図9】同実施例の絵柄切り抜き装置における輪郭部分
処理の一例を説明するための図。
【図10】同実施例の絵柄切り抜き装置における2値化
処理の一例を説明するための図。
【図11】同実施例の絵柄切り抜き装置における2値化
処理の一例を説明するための図。
【図12】同実施例の絵柄切り抜き装置における2値化
処理の一例を説明するための図。
【図13】同実施例の絵柄切り抜き装置における2値化
処理の一例を説明するための図。
【図14】同実施例の絵柄切り抜き装置におけるマスク
作成部の処理内容の一例を説明するためのフロー図。
【図15】同実施例の絵柄切り抜き装置におけるマスク
作成部の処理内容の一例を説明するためのフロー図。
【符号の説明】
1…画像データ入力部、2…表示部、3…マスク作成
部、4…マスク出力部、5…輪郭部分処理部、6…2値
化処理部、7…絵柄,8…マスクデータ,9…矩形ウイ
ンドウ,A…区別された背景,B…区別された絵柄。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データから特定の絵柄の切り抜きを
    行なう絵柄切り抜き方法において、 原稿の画像データを入力するステップと、 前記入力された画像データを表示部上に表示するステッ
    プと、 前記表示部上で処理の領域を指示するウインドウを移動
    し、当該ウインドウ内の背景と輪郭部分の画像データを
    処理してマスクデータを作成するステップと、 前記作成されたマスクデータを加工して出力するステッ
    プと、 を備えて成ることを特徴とする絵柄切り抜き方法。
  2. 【請求項2】 画像データの中の特定の絵柄の輪郭を抽
    出するために、前記輪郭を包含するように処理の領域を
    指示するウインドウを移動させて各ウインドウ内で画像
    処理を行ない背景と絵柄とを区別した絵柄の輪郭データ
    を作成し、画像を背景と絵柄とに区別したマスクデータ
    を作成する絵柄切り抜き方法において、 前記ウインドウ内の画像データを入力し、背景の領域と
    絵柄の領域とを設定するステップと、 前記各ウインドウ内の画像データと前記背景領域とを比
    較し、背景と絵柄とに区別した輪郭データを求めるステ
    ップと、 新たに背景となった画像データを前記背景領域に加味し
    て当該背景領域を更新するステップと、 を備えて成ることを特徴とする絵柄切り抜き方法。
  3. 【請求項3】 画像データの中の特定の絵柄の輪郭を抽
    出するために、前記輪郭を包含するように処理の領域を
    指示するウインドウを移動させて各ウインドウ内で画像
    処理を行ない背景と絵柄とを区別した絵柄の輪郭を作成
    し、画像を背景と絵柄とに区別したマスクデータを作成
    する絵柄切り抜き方法において、 前記ウインドウ内の画像データを入力し、背景の領域と
    絵柄の領域とを設定するステップと、 前記各ウインドウ内の画像データと前記背景領域とを比
    較し、背景と絵柄とに区別した輪郭データを求めるステ
    ップと、 新たに背景となった画像データを前記背景領域に加味し
    て当該背景領域を更新するステップと、 前記背景と絵柄とに区別した輪郭データから、画像全体
    の領域を2値化したマスクを作成するステップと、 を備えて成ることを特徴とする絵柄切り抜き方法。
  4. 【請求項4】 画像データから特定の絵柄の切り抜きを
    行なう絵柄切り抜き装置において、 原稿の画像データを入力する画像データ入力手段と、 前記画像データ入力手段により入力された画像データを
    表示する表示手段と、 前記表示手段上で処理の領域を指示するウインドウを設
    定し、当該ウインドウ内の背景と輪郭部分の画像データ
    を処理してマスクデータを作成するマスク作成手段と、 前記マスク作成手段により作成されたマスクデータを加
    工して出力するマスク出力手段と、 を備えて成ることを特徴とする絵柄切り抜き装置。
  5. 【請求項5】 画像データの中の特定の絵柄の輪郭を抽
    出するために、処理の領域を指示するウインドウを設定
    し各ウインドウ内で画像処理を行ない背景と絵柄とを区
    別した絵柄の輪郭データを作成し、画像を背景と絵柄と
    に区別したマスクデータを作成する絵柄切り抜き装置に
    おいて、 前記ウインドウ内の画像データを入力し、背景の領域と
    絵柄の領域とを設定する設定手段、前記ウインドウ内の
    画像データと前記背景領域とを比較し、背景と絵柄とに
    区別した輪郭データを求める輪郭算出手段、およびウイ
    ンドウの移動により新たに背景となった画像データを前
    記背景領域に加味して当該背景領域を更新する更新手段
    を有する輪郭部分処理手段を備えて成ることを特徴とす
    る絵柄切り抜き装置。
  6. 【請求項6】 画像データの中の特定の絵柄の輪郭を抽
    出するために、処理の領域を指示するウインドウを設定
    し各ウインドウ内で画像処理を行ない背景と絵柄とを区
    別した絵柄の輪郭データを作成し、画像を背景と絵柄と
    に区別したマスクデータを作成する絵柄切り抜き装置に
    おいて、 前記ウインドウ内の画像データを入力し、背景の領域と
    絵柄の領域とを設定する設定手段、前記ウインドウ内の
    画像データと前記背景領域とを比較し、背景と絵柄とに
    区別した輪郭データを求める輪郭算出手段、およびウイ
    ンドウの移動により新たに背景となった画像データを前
    記背景領域に加味して当該背景領域を更新する更新手段
    を有する輪郭部分処理手段と、 前記背景と絵柄とに区別した輪郭データから、画像全体
    の領域を2値化したマスクを作成する2値化処理手段
    と、 を備えて成ることを特徴とする絵柄切り抜き装置。
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