JPH07334299A - 情報入力装置 - Google Patents

情報入力装置

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JPH07334299A
JPH07334299A JP7083460A JP8346095A JPH07334299A JP H07334299 A JPH07334299 A JP H07334299A JP 7083460 A JP7083460 A JP 7083460A JP 8346095 A JP8346095 A JP 8346095A JP H07334299 A JPH07334299 A JP H07334299A
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Shunichi Numazaki
俊一 沼崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】リモコン装置などの一切のデバイスを手に持つ
ことなく離れたところから電子機器等のシステムを操作
可能とする情報入力装置を提供する。 【構成】物体との距離との分布である距離画像を入力す
るための距離画像入力部1と、この距離画像入力部1か
ら入力された距離画像の中で局所的に距離値が最小とな
る極小点を求める極小点検出部2と、前記距離画像入力
部1から入力された距離画像の時間に対応した距離値の
変化量である時間差分を検出する時間差分検出部3と、
前記極小点検出部2が検出した極小点のうち、前記時間
差分検出部3が検出した時間差分に変化の生じた極小点
を操作すべきシステムに指示を行うための指示点として
決定する指示点決定部4と、この指示点決定部4が決定
した指示点の動きをもとに前記操作すべきシステムの動
作を制御するシステム制御手段とを具備することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子機器を操作
又は遠隔操作するための情報入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実現されていた操作のための情報
入力装置(以下、操作装置と呼ぶ)は、操作者が手に何
らかの装置を持って行うものが多い。家庭用で最も普及
している操作装置はリモコンであり、これは手にリモコ
ン装置を持ち、機械に向けてリモコンのボタンを押すこ
とにより、リモコンから機械に赤外線を投射し、指示を
出している。
【0003】また、手に何も持たない操作装置として
は、タッチパネルなどもある。これは透明あるいは不透
明のパネルを指などで押さえることで、押したという情
報やその位置を入力できるものである。透明パネルを表
示装置の上に重ねて配置すれば、表示装置にボタンなど
の選択肢を絵として表示させ、そのうちのひとつを「押
す」ことによる選択入力が可能である。
【0004】また研究分野においては、画像認識技術に
よる手振り認識、身ぶり認識などが研究されている。し
かし画像処理によりこれらを認識するためには背景を単
調にしなければならないとか、画面の中央にどのくらい
の大きさで手が写っていなくてはならないとか、制約条
件が厳しく、実用化には至っていない。
【0005】三角測量の原理を用いたステレオ法によっ
て物体の3次元的な形状を把握し、画像認識に役立てよ
うとする研究がある。しかし、遠隔操作装置へと応用し
た例は少ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】リモコン装置による操
作は、手に装置を持たなくてはならず、リモコン装置が
手元にない場合は操作することができない。また汚れた
手で操作するのは好ましくなかった。
【0007】タッチパネルは手に何も持たずに操作する
ことができるが、表示装置の上にある透明パネルを触る
ため、パネルが汚れて表示が見えにくくなるなどの問題
がある。また、パネルの汚れのために、不特定多数の人
が操作する装置を「触りたくない」という要望が強い。
【0008】画像処理による手振り認識などの技術にお
いても、認識技術の未熟さから、ノイズの影響を受け、
きちんと手を認識することが難しい。
【0009】特に家庭内において、リモコン装置などの
いかなるデバイスも手に持ったり装着したりすることな
く、素手のみで遠隔操作できる環境を提供することは、
非常に望ましいにも関わらず実現されていない。
【0010】本発明は上記実情に鑑みなされたものであ
り、リモコン装置などの一切のデバイスを手に持つこと
なく離れたところから電子機器等のシステムを操作可能
とする情報入力装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、物体との距離
との分布である距離画像を入力するための距離画像入力
手段と、この距離画像入力手段から入力された距離画像
の中で距離値が最小となる点を操作すべきシステムに指
示を行うための指示点として決定する指示点決定手段
と、この指示点決定手段が決定した指示点の動きをもと
に前記操作すべきシステムの動作を制御するシステム制
御手段とを具備することを特徴とする。
【0012】また、本発明は、物体との距離との分布で
ある距離画像を入力するための距離画像入力手段と、こ
の距離画像入力手段から入力された距離画像の中で局所
的に距離値が最小となる極小点を求める極小点検出手段
と、前記距離画像入力手段から入力された距離画像の時
間に対応した距離値の変化量である時間差分を検出する
時間差分検出手段と、前記極小点検出手段が検出した極
小点のうち、前記時間差分検出手段が検出した時間差分
に変化の生じた極小点を、操作すべきシステムに指示を
行うための指示点として決定する指示点決定手段と、こ
の指示点決定手段が決定した指示点の動きをもとに前記
操作すべきシステムの動作を制御するシステム制御手段
とを具備することを特徴とする。
【0013】また、本発明は、物体との距離との分布で
ある距離画像を入力するための距離画像入力手段と、こ
の距離画像入力手段から入力された距離画像の中で局所
的に距離値が最小となる極小点を求める極小点検出手段
と、前記距離画像入力手段から入力された距離画像の時
間に対応した距離値の変化量である時間差分を検出する
時間差分検出手段と、前記極小点検出手段が検出した極
小点の中で、距離の時間差分がある範囲の値を持ち、か
つ最も小さい値を持つ極小点を、操作すべきシステムに
指示を行うための指示点として決定する指示点決定手段
と、この指示点決定手段が決定した指示点の動きをもと
に前記操作すべきシステムの動作を制御するシステム制
御手段とを具備することを特徴とする。
【0014】また、本発明は、アレイ構造に並べた発光
素子からなる発光手段と、この発光手段の発光素子を一
つづつ順番に発光させる発光制御手段と、この発光手段
によって発光された光の、物体による反射光の入射位置
を検出する光検出手段と、この光検出手段が検出した光
の入射位置とこの光を発光させた発光素子の位置とから
距離情報を演算する演算手段と、この計測手段が計測し
た距離画像のうち局所的に距離値が最小となる極小点を
求める極小点検出手段と、からなる距離画像入力手段を
持つことを特徴とする。
【0015】また、本発明は、前記システム制御手段
が、指示点決定手段で決定された指示点に対応するディ
スプレイ上の位置をカーソルで表示し制御するカーソル
制御手段と、このカーソル表示手段によって表示された
ディスプレイ上のカーソルの軌跡をシステムを制御する
命令に変換する制御命令変換手段と、この制御命令変換
手段で変換された制御命令を実行する制御実行手段とか
らなることを特徴とする。
【0016】また、本発明は、発光手段と、物体による
反射光を受光する受光手段と、前記発光手段が発光して
いるときの前記受光手段の出力と前記発光手段が発光し
ていないときの前記受光手段の出力とから距離画像を計
測する計測手段と、この計測手段が計測した距離画像の
うち局所的に距離値が最小となる極小点を求める極小点
検出手段と、この極小点検出手段が求めた複数の極小点
の中から所定の規則により一つ又は二つ以上の極小点を
操作すべきシステムに指示を行うための指示点として決
定する指示点決定手段と、この指示点決定手段が決定し
た指示点の動きをもとに前記操作すべきシステムの動作
を制御するシステム制御手段とを具備することを特徴と
する。
【0017】また、本発明は、前記計測手段が、上記発
光手段が発光しているときの前記受光手段の出力と前記
発光手段が発光していないときの前記受光手段の出力と
の差分が所定の許容範囲を越えていたときに、これらの
出力を用いないようにする手段を含むことを特徴とす
る。
【0018】また、本発明は、前記極小点検出手段が求
めた複数の極小点の動きを検出する極小点動き検出手段
及び前記極小点検出手段が求めた複数の極小点それぞれ
の周辺の状況を解析する極小点周辺状況解析手段の少な
くとも一方と、前記極小点動き検出手段及び極小点周辺
状況解析手段の少なくとも一方の手段の結果から一つ又
は二つ以上の極小点を選ぶ手段とを具備することを特徴
とする。
【0019】また、本発明は、前記指示点決定手段が決
定した指示点の座標値及び距離値の少なくとも一方をフ
ィルタリングする手段とを具備することを特徴とする。
【0020】また、本発明は、前記指示点決定手段が決
定した指示点の動きが所定の範囲内にある時間を検出す
る指示点静止時間検出手段と、前記指示点の位置とディ
スプレイ上に表示された複数のメニューの中のいずれか
一つを対応づける指示点メニュー対応検出手段と、前記
指示点静止時間検出手段の出力が所定の条件を満たした
ときに、前記指示点メニュー対応検出手段によって検出
されたメニューを実行するコマンド実行手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0021】また、本発明は、前記極小点検出手段が求
めた複数の極小点の中からその動きによって指先に対応
する極小点を検出する第1の極小点動作検出手段と、こ
の第1の極小点動作検出手段にて検出された指先がメニ
ューを選択するための動きをしたことを検出する第2の
極小点動作検出手段とを具備することを特徴とする。
【0022】即ち、本発明は、上述のような課題を解決
するため、物体との距離値の分布である距離画像を入力
するための距離画像入力手段と、この距離画像入力手段
から入力された距離画像のうち距離値が最小となる点を
操作を行う者が指示を行うための指示点として決定する
指示点決定手段と、この指示点決定手段が決定した指示
点の動きをもとに前記システムを制御するシステム制御
手段を具備することを特徴とする。
【0023】
【作用】上述のような構成を持つことにより、そこにあ
るものが手の形をしていることを認識するのではなく、
距離画像の極小点に関する情報から、手であることを推
測する。具体的には例えば、操作者が手を前方に(これ
から操作を行うという意志と共に)伸ばしたとき、距離
画像の極小点が生成することを利用して手が伸ばされた
ことを検出する。その際に距離画像の時間差分データを
利用して手の動きと関係のない極小点を取り除き、指示
点を検出する。そのあとはその部分を追跡することによ
り、手の動きが入力できるので、画面上のポインティン
グデバイスとして用いることができる。
【0024】本発明によって、リモコン装置などの一切
のデバイスを手に持つことなく、また装着することな
く、素手のみでシステムを操作する環境が実現できる。
【0025】また、ユーザがポインティングしようとし
て、前方に差し出した手指は、距離画像の中の極小点、
すなわち局所的に距離値が最小になる点として現れる。
従って、本発明では、距離画像の極小点を中心とした解
析を行うことによりユーザの指先の位置を求める。この
手法を用いると、画像処理で行うと誤認識の原因になっ
てしまうような複雑な背景条件のもとでも安定して指先
の位置を求めることができる。また、距離画像の解析は
極小点解析を中心とした比較的簡単な処理で済むので、
大規模なハードウエアが必要ない。
【0026】
【実施例】以下に図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。
【0027】まず初めに、図1で表される本発明の第1
実施例について述べる。その手法の概要は、操作者の手
などの距離画像を解析し、その極小点を主とする情報を
抽出し、それを利用して機器の遠隔操作を行うものであ
る。まず距離画像入力部1より距離画像が得られ、それ
が極小点検出部2および時間差分検出部3によって処理
される。極小点検出部2は距離画像の中で局所的に距離
値が最小になる極小点を検出する。時間差分検出部3は
距離画像中の各々の座標についての時間差分を検出す
る。距離画像入力部1、極小点検出部2、時間差分検出
部3から得られる情報を用いて、ユーザの指示する点で
ある指示点を指示点決定部4で決定し、システム制御部
5がシステムの制御を行う。第1実施例に示した構成に
より、使用者や使用者の手の動きが距離画像として取り
込まれ処理されるので、手にリモコン装置などの機器を
持つことなく、手の動きだけで機器を操作できる遠隔操
作環境を実現することができる。
【0028】本発明の詳細については、主に後述する第
2および第3実施例を用いて説明を行うが、ここでは距
離画像の入力の原理について述べる。まず従来技術であ
る距離情報を遠隔測定する原理について述べる。図2
は、カメラのAF機構などに用いられる距離計測手法で
ある。LED10と投光レンズ11を用いて赤外線など
をビーム状に投光し、測定物12からの反射光を、発光
手段から離れた位置にある位置検出素子(PSD)13
によって受光する。位置検出素子13はスポット光があ
たった位置に応じて2つの電極より電流を発生する。
今、2つのレンズ11、14は同一平面上にあるとし、
LED10の光軸と投光用レンズ11の中心軸は一致
し、PSD13は、その検出変位方向は2つのレンズの
中心を結ぶ直線と平行になるようにし、その一方の端点
が受光用レンズ14の中心軸上にくるように配置する。
LED10とレンズ11の距離、PSD13とレンズ1
4の距離は共に等しくfとし、レンズの中心間をL、投
光用レンズ11から測定物12までの距離をDとし、P
SD上での光の入射位置が(受光用レンズの中心軸上に
ある)端点からXだけ離れていたとすると、D:L−
f:Xが成り立ち、D=Lf/xによって、Dが求めら
れる。またPSD13の2つの電極から発生する電流を
i1、i2、抵抗層の長さをCとすると、i1:i2=
(C−X):Xが成り立ち、X=C×i2/(i1+i
2)によってXが求められる。これらより、D=(i1
+i2)/i2×(fL/C)が成り立つので、PSD
13の2つの電極に発生する電流の比が分かれば、測定
物12までの距離が求められる。
【0029】本発明においては、上述の距離計測手段を
2次元化することによって2次元的な距離情報、つまり
距離画像を得る。図3のように、LEDを2次元アレイ
に並べて(20)発光し、レンズ21で投光すると、レ
ンズ21からある距離だけ離れたところに像を結ぶ。
今、アレイの中のひとつのLED22に着目してみる
と、このLED22の発する光は像の中の1点に向かっ
て進む。この光の軸上に物体23があれば、その反射光
をPSDで捕らえることで、その物体23までの距離を
測定できる。つまり、アレイとなったLEDをひとつづ
つ順次発光させ、その反射光をPSDで受光することに
より、2次元的な距離情報を得ることができる。この場
合、測定物に当たる光スポットが焦点ボケによって(測
定誤差が許容範囲を越えるほど)大きくならない範囲に
おいて、距離計測を行うことができる。レンズ21の径
が小さく、像を結ぶ位置がレンズ21から遠いほど、計
測範囲を広くとることができる。このとき投光レンズの
中心軸からずれた位置にあるLEDを用いて距離を測定
する方法を図4を用いて説明する。すなわち、LEDア
レイ30の中心から(PSDとLEDアレイを結ぶ方向
に)dだけ離れたLED31の光の、物体Aによる反射
光がPSD32に入射する位置は、アレイの中心にある
LED33によって発光された光の物体Aと等距離にあ
る物体B(この場合、距離とは投受光用の2レンズの中
心を結ぶ直線からの距離とする)による反射光がPSD
32に入射する位置とdだけ離れている。つまり、xO
−x=d(ただし、dはアレイの中心から左方向に正)
が成り立つ。今は、LEDの位置が、PSDとLEDア
レイを結ぶ方向にずれた場合について述べたが、それと
直交する方向にずれた場合はPSD上の光入射位置がや
はり同じ方向にずれるだけであり、PSDとLEDアレ
イを結ぶ方向には変化しない。したがって、ある程度の
幅を持った1次元PSDを用いれば同じ出力電流比が得
られる。以上述べた原理に基づいて、ある広がりを持っ
た操作空間における距離画像を得る。
【0030】次に第2実施例について述べる。第2実施
例の構成は図5に示される。これは前述の第1実施例を
更に具体化したものと言える。図1における距離入力部
1はLEDアレイ40とその駆動回路であるLEDアレ
イ制御部41、及び位置検出素子(PSD)42とPS
Dからの出力より距離を計算する距離演算部43から成
る。LEDアレイ制御部41はアレイになったLEDを
順次パルス発光させ、PSD42には各LEDに対応す
る反射光が順次入射される。距離演算部43から順次出
力される各座標の距離値は極小点検出部44と時間差分
検出部45に送られる。極小点検出部44は随時送られ
て来るデータから、1点1点についてそれが極小点であ
るか否かの判定を行う。時間差分検出部45は各点につ
いて数フレーム前との時間差分を演算する。これらの結
果と距離値、座標値のデータは、指示点決定部46に送
られる。指示点決定部46は、時間差分がある一定値以
上あり、かつ距離値が最も小さい極小点の座標、距離値
を格納する。このデータは全ての座標のデータが得られ
るまで随時更新され、LEDの発光が一巡したところで
確定する。図には表していないが、確定後、この座標
(指示点)は、表示部に送られカーソル表示に用いられ
たり、様々な位置指示部に利用される。タイミング制御
部47は上記の各部の同期を取るためにタイミング信号
を発生させる。ここで、最も小さい距離値を持つ極小点
を指示点として利用する理由について述べる。使用者が
遠隔操作をしようとするとき指示したい装置に向かって
手または指を伸ばせば、それは距離画像の極小点として
認識される。距離画像中には幾つもの極小点が存在する
と考えられるが、伸ばした手指を認識することを考えれ
ば、その中で最も装置に近い(距離値が小さい)極小点
を手指であると判断するのが最も適当である。しかし使
用者より装置に近い側に他の物体があり、手指よりも装
置に近い極小点を作ってしまう可能性もある。そこで時
間差分がある値以上あるという条件をつけ加える。これ
により、手指よりも装置側に物体があって極小値を作っ
ていてもそれが静止状態にある場合は排除できる。
【0031】図6は図5におけるLEDアレイ40およ
びLEDアレイ制御部41のさらに具体的な構成であ
る。ここでは各LED毎に発光回路50を設け、パルス
信号を入力しパルス発光させる。このパルス信号はタイ
ミング制御部47から取り出す。この図の下部が、タイ
ミング制御部47であるが、ここでのクロック発生器5
1からの基本クロックを分周器52で分周して得られた
信号から、単パルス抜き取り部53で単パルスを抜き出
す。これをシフトレジスタ54でずらしながら各LED
発光部50に入力することで、各LEDを時間的に重複
の無いよう、順番に発光させる。
【0032】図7は図5における距離演算部43のより
具体的な構成である。まずPSD60からの出力電流を
アンプ61で電流電圧変換し、増幅した後、A/D変換
する。LEDが発光していないときも背景光の影響でP
SDには電流が流れているため、この背景光電流に対応
する出力値(以後、背景値と呼ぶ)をラッチ回路63に
ラッチする。LEDが発光したときの出力値からこの背
景値を差し引いた値を用いて計算すれば背景光の影響を
排除することができる。ここでの背景値のラッチを行う
頻度は後述するよう背景光の種類によって決められる。
背景光の影響を除去された出力値は一方で足し合わされ
逆数変換される。逆数変換回路64はROMを用いて、
入力値をアドレスとし逆数を出力する。この結果とi2
側の出力をかけ算器65でかけ合わせ、定数倍回路で抵
抗層長をかける。この出力が、C×i2/(i1+i
2)に相当し、PSD上での光入射位置が計算されたこ
とになる。
【0033】この後、Xから被測定物体までの距離Dを
演算するわけであるが、このXにはPSDの持つ位置検
出誤差があり、距離Dには、LEDアレイの位置誤差、
レンズなども含めた全体の系の位置や向きの誤差などが
存在する。XからDを求める式は、D=k/(k+a)
であるが、誤差要因によりパラメータk、aはLED毎
に異なる。そこで各LED毎にキャリブレーションを行
い、近似的にパラメータを決定する。これをROM6
6、67に記憶させておき、対応するLEDの座標値を
アドレスにして、ROMよりパラメータを読み出し、演
算する。この出力は誤差の補正された測定距離値であ
る。
【0034】図8はPSDからの出力70、A/D変換
器の入力トリガ71、ラッチ回路の入力トリガ73、お
よびA/D出力72、ラッチ出力74、背景値除去後の
出力75のタイミングチャートを示したものである。こ
の図では、各LEDを発光する直前に背景値をラッチ
し、PSD出力から差し引いている。PSDからの出力
70はLEDが発光していない時の出力とLED発光時
の出力が交点に現れ、LED発光時の出力に対応する光
源のLEDは順次変わっていく。したがってA/D出力
72もLED発光時とLED非発光時の出力が交互に現
れる。LED非発光時の出力が現れている時にこの値を
ラッチし、次のLED非発光出力をラッチするまで保存
しておけば、そのあいだのLED発光時出力に対し背景
光除去の処理を行うことができる。図9は複数のLED
発光時出力に対し、ひとつのLED非発光時出力を用い
て背景光除去を行う場合のタイムチャートである。ここ
ではあるLED非発光時出力を次のLED非発光時出力
があるまでラッチし(83、84)、その間に現れるL
ED発光時出力に対する背景光は一定であると見なして
補正を行う。この図では4つのLEDに対してひとつの
LED非発光時出力を用いているが、この数はいくつに
することもできる。ただ螢光灯下のようにある時間周期
をもって明るさが変化するような環境で行う場合は、余
り数を多くし過ぎると正しく補正できなくなる。この手
法の利点は図8の場合に比べて高速化が図れるという点
である。
【0035】図10は得られた距離情報を用いて、ある
座標点が極小点であるかどうか、時間差分が条件を満た
しているかを判断する部分の構成である。基本的にはシ
フトレジスタを用いて距離値を遅延させ、比較するある
いは差をとることによって、判断する。LEDアレイの
サイズが10×10で、(0,0)(0,1)(0,
2)…(0,9)(1,0)(1,1)…(9,9)と
いう順番で距離値が得られるとすると、ある座標点が極
小点であるかどうかを判断するためにはその11個先の
距離値が得られなければならない。そこである座標の距
離が得られたときにその11個手前の座標について判断
し、結果を出力することにする。図のような種々の遅延
長を持ったシフトレジスタを並列に並べ、遅延長11の
シフトレジスタの出力(最新の距離値の11個前)を中
心にして演算を行う。まず、距離値の入力を1、2、1
0、11、12、20、21、22、の遅延長を持つシ
フトレジスタ(90〜97)に入力し、その出力(D2
〜D8)およびシフトレジスタを通さない距離値D3を
用いて極小点のチェックを行う。上記9個の出力の座標
は、操作空間上で3×3の領域となり、その中心座標の
出力は遅延長11のシフトレジスタからの出力D1であ
る。これ以外の8個のデータ全てについて、各々中心座
標の距離値D1と比較をコンパレータ98で行う。これ
らのコンパレータは中心座標の距離がそれと比較される
座標の距離より小さいときに1を出力し、8つのコンパ
レータ出力のANDをとった結果が1であれば、中心座
標が極小点である。
【0036】また、このときの中心座標の時間差分をと
るために111、211、311、411、の遅延長を
持つシフトレジスタ(99〜102)に通し、その出力
をセレクタ103で選択し中心座標距離との差分を取
る。シフトレジスタ99、100、101、102はそ
れぞれ1、2、3、4フレーム前の中心座標の距離値を
出力する。この時間差分ΔDがTH10W より大きければ
1を出力する。ここでは1〜4フレーム前の距離との時
間差分を取ることができるようになっているが、シフト
レジスタ(99〜102)の長さをもっと長くすれば、
さらに以前の距離と比較することもできる。
【0037】また、中心座標が端の行または列に存在し
ているとき上記極小点のチェックは意味を成さないの
で、中心座標が端の行または列に存在していないときの
み極小点として記憶可能にする。最新の距離値を持つ点
のx、y座標が共に2以上であれば中心座標(遅延長1
1のシフトレジスタからの出力)は端の行または列に無
い。したがって、4bitで構成される最新の点の各座
標が0000か0001でない場合、すなわち上位3b
itに1つ以上1がある場合に、1を出力し極小点とし
て記憶可能とする。
【0038】上述した3つの出力のANDをとった結果
が1であった場合、すなわち、中心座標が極小点であ
り、距離の時間差分がある値の範囲内にあり、端の行ま
たは列に存在していない場合、その中心座標のデータを
指示点候補とする。
【0039】図10のうち、時間差分の条件適合性を判
断する部分は、図11のように構成することがきる。こ
こでは4フレーム前と3フレーム前の距離の時間差分、
3フレーム前と2フレーム前の距離の時間差分、2フレ
ーム前と1フレーム前の距離の時間差分、1フレーム前
と現フレームの距離の時間差分の4つの時間差分すべて
がある値以上かどうかをチェックしている。これはある
時間範囲において常に手前方向に物体が動き続けている
ことを検出することに等しい。もちろん、例えば、2、
4、6、8フレーム前、あるいは4、8、12、16、
20フレーム前というように差分をとる時間間隔や数を
変えることは容易である。
【0040】図12は時間差分がある値以上の極小点
(以後、指示点候補と呼ぶ)のうち、もっとも距離の近
い点の座標を求める部分の構成である。フリップフロッ
プ110には現時点までの最も近い指示点候補の距離値
が保持されており、さらに近い指示点候補が入力された
ときには更新される。コンパレータ111は新たに入力
された距離値と保持されている距離値と比較し、新たに
入力された距離値の方が小いとき1を出力する。この出
力と図10に示した、指示点候補であるかどうかの判断
部からの出力(図12では記憶指示フラグと表示)とA
NDをとった結果が1であればデータを更新し、0であ
れば更新しない。このとき記憶指示フラグは、図10に
おける遅延長11bitのシフトレジスタの出力に対応
する座標が指示点候補であるかどうかを示すので、図1
2の入力距離値は図10における遅延長11bitのシ
フトレジスタの出力である。また距離値と同時にその座
標値も別のフリップフロップ112に保持しておき、こ
このデータ更新は上述のフリップフロップ113と同期
して行う。ここでの座標データも、遅延長10bitの
シフトレジスタ出力に対応するよう変換されてある。全
てのLEDが発光し終わった段階で、そのフレームにお
ける最も近い指示点候補が決定している。ただし、ある
フレームでの指示点が決定するのは、その次フレームの
第11番目のLEDが発光し終わったときである。全て
のLEDが発光した後、フリップフロップ113に決定
された極小点を保持し、指示点として利用する。
【0041】以上で第2実施例についての説明を終え
る。次に第3の実施例について述べる。
【0042】図13は第3実施例の構成である。第2実
施例と異なるところは指示点決定部121の前に、指示
点候補記憶部120が入っているところである。指示点
候補記憶部120は、ある値以上の距離の時間差分を持
ち、最も距離値が小さいn個の極小点を記憶する。指示
点決定部121はこれら複数の指示点候補から指示点候
補を決定する。
【0043】第3実施例の詳細について説明する。図1
4は図13における指示点候補記憶部120を具体的に
示したもので、最も近い3つの指示点候補の距離値と座
標値を保持するようにしたものであり、フリップフロッ
プ回路とスイッチ、SW制御回路からなるデータ記憶部
を、3段構成にしている。もちろん3つより多くとも少
なくとも同様の構成で実現できる。ここの入力部には距
離値と座標値とが順次入力される。フリップフロップ1
30、131、132にはこの順番で現時点での最も小
さいものから3つの指示点候補のデータがQ1、Q2、
Q3として保持されている。SW制御部133、134
は入力された新しいデータと保存されているデータとの
比較を行い、その距離値が小さい方のデータを再び保存
し、距離値が大きい方のデータを後段のデータ記憶部に
送る。制御部135はデータの比較と再保存だけを行
う。すなわちSW制御部133は入力データX1の距離
値が保存されているQ1の距離値より小いときにスイッ
チ136と137を1につなぎ、そうでないときに0に
つなぐ。スイッチ137の接続によってX1かQ1のど
ちらかが後段に送られる。送られたデータをX2とする
と、SW制御部134はX2とQ2の距離値を比較しX
2の方が小さければスイッチ138、139を1につな
ぎ、逆ならば0につなぐ。SW制御部135は前段より
送られてきたデータX3とQ3を比較し小さい方を保存
するようにスイッチ140を切り替える。あるディレイ
を経た後、フリップフロップ回路130、131、13
2の入力が安定したところで、同時にクロックを入力
し、一気にデータを更新する。この図には、図12の記
憶指示フラグは示されていないが、入力前段に図15の
回路を入れ、記憶指示フラグの反転信号とORをとるこ
とにより、記憶指示フラグが0の時(入力データが指示
点候補でない時)、距離値は全てのbitが1(つまり
最大値)になり、記憶部に入力されても記憶されなくな
る。LEDの発光が一巡したところで、フリップフロッ
プ回路130、131、132には、あるフレームにお
ける、最も距離値の小さい3つの指示点候補データが保
存されている。このデータをラッチ回路141、14
2、143にラッチさせる。この図における、データを
記憶する部分のタイミングチャートを図16、17に示
す。入力X1があると、3つのフリップフロップ回路の
入力はディレイを持ちながら順次変化し、全ての入力が
安定したところで、フリップフロップ回路のトリガ(C
K1)を入れ、出力を更新する(図16)。この場合L
EDは100個あるので、フリップフロップの入力トリ
ガ100個にひとつの割合でラッチトリガ(CK2)を
入れる。これでラッチ回路にはLED発光が一巡する毎
に新しいデータが保存される(図17)。
【0044】指示点決定部は極小点データ格納部内のデ
ータを用いて指示点を決定する。ここでは、その時の状
態によって2種類の処理のどちらかが選択されて行われ
る。何もない状態から手指(追跡すべき極小点)が現れ
たことを認識する処理と、認識した手指を追跡する処理
である。前者を指示点検出処理、後者を指示点追跡処理
と呼ぶ。指示点が認識されていない時点では指示点検出
処理が行われる。一度指示点が検出されると、その後は
指示点追跡処理を行うようになる。指示点の追跡ができ
なくなると再び指示点検出処理を行うようになる。図1
8は図13における指示点決定部を上述の内容にそって
さらに細かく構成したものである、指示点検出部150
が指示点検出処理を行う。すなわち、距離の差分データ
がある値以上である極小点が存在した場合、その中で最
も最小の距離値を持つ極小点を指示点として決定する。
該当する点がない場合は指示点はないものと判断され
る。指示点追跡部151は指示点追跡処理を行う。これ
は旧指示点から最も近い極小点を、追跡された結果の新
たな指示点とする。ここでは座標だけでなく距離情報も
用いて、最も近い極小点を見つける。切り替え制御部1
52は、その時の状態によって指示点検出部150およ
び指示点追跡部151のどちらかの出力を決定された指
示点として選択し、出力する。指示点が検出されていな
い状態では、切り替え制御部152は何も出力しない
か、あるいは指示点が検出されていないことを示す信号
を出力する。このときには切り替え制御部152は指示
点検出部150の出力を監視している。指示点検出部1
50は図14のラッチ回路141に有効なデータが存在
した場合にそれを検出された指示点として出力し、また
指示点記憶部153に記憶する。切り替え制御部152
は指示点が検出されると、次からの出力を、指示点追跡
部151からの出力に切り替える。指示点追跡部151
は指示点記憶部153に記憶されている旧指示点と、新
たに入力された指示点候補を比較し、旧指示点と最も近
い指示点候補を出力する。指示点候補の全てが、旧指示
点より、ある値以上離れていたとき、指示点追跡部15
1は、指示点の追跡に失敗したことを知らせる信号を出
力する。切り替え制御部152がこの信号を受け取る
と、次から再び指示点検出部150の出力を監視し始め
る。以上述べたように、指示点検出処理と指示点追跡処
理を交互に繰り返す。
【0045】図19は指示点追跡部151および指示点
記憶部163のより詳細な構成図である。ラッチ回路1
60、161、162は図14におけるラッチ回路14
1、142、143に相当する。ラッチ回路163は図
19の指示点記憶部163に相当し、旧指示点が保持さ
れている。ラッチ回路160、161、162に新しい
データが入ってくると、距離計算回路164、165、
166が旧指示点との距離を計算する。ここで得られる
3つの距離を比較部167で比較し、最も距離が小さい
点のデータが指示点更新部168によって選択され出力
される。この出力は同時にラッチ回路163に再び保持
され、次の指示点追跡処理に用いられる。
【0046】指示点検出処理と指示点追跡処理を交互に
繰り返すことにより、一度正しく指示点が検出される
と、その後は高い精度で正しく指示点を追跡することが
できる。また背景ノイズが多く、手指(指示点)の正確
な検出が難しいときは、指示点検出処理を複雑にし(例
えば、指で円を描かせる等)、指示点検出精度を上げて
おけば、その後の指示点追跡処理は背景ノイズに強いた
め、全体のパフォーマンスを上げ易いという利点があ
る。
【0047】第3実施例では手指の動きが止まってしま
うと、その位置を見失ってしまい易いが、図20のよう
に構成すると指示点追跡処理には時間差分が影響しない
ため、きちんと追跡できる。
【0048】以上、3つの実施例について説明したが、
実施例は上記述べたものだけにとどまらない。部分的に
見てもいくつかの実施例が考えられる。
【0049】まず、発光部であるが、上記ではLEDを
アレイ状に並べたものを、レンズ系で操作空間に投影し
た。これ以外にいくつかの例が考えられる。例えばLE
Dとレンズ系を用いて細いビーム状に発光できる単位発
光系を作り、これをアレイ状に並べるという方法もあ
る。これは先の例に比べて操作空間が広くとれるという
利点がある。マイクロレンズアレイをモールド成形で作
り、LEDアレイの上にかぶせるという構造でも良い。
またそれ自体で非常に狭指向性を持つ発光素子を使うこ
とができる。光源をスポットに通してビームを作り、そ
のスポットを機械的または電子的に走査することも考え
られる。また図21のようにLEDチップなどの発光部
170を並べたものの上を、徐々に屈折率の大きくなっ
ていく多層の透過材で平面状にコーティングして発光部
を形成することも考えられる。この図で各層の屈折率
は、n1<n2<n3<…<nnで表せる。これだと小
さなレンズを数多く作る必要がなく、レンズと違い隣り
合うLEDチップでの光の通る領域を共有できるため、
小型化する場合には適していると考えられる。
【0050】次に指示点決定部について他の実施例を考
えてみる。実際にこのような遠隔部を家庭内などで使う
ことを考えた場合、背景や前景の影響が大きいと考えら
れる。上記実施例では極小点の距離と距離の時間差分を
用いて指示点を検出したが、他にもいくつかの方法が考
えられる。単純な例では距離画像の最小点のみを用いる
という方法もある。この方法だとノイズの影響は受け易
くなるが、回路的にも単純にすることができ低コストに
なる。また狭い操作空間だけで実現できるアプリケーシ
ョンでは十分な性能を示すことができる。逆にノイズの
影響を更に低減するためにいくつかの方法が考えられ
る。極小点の距離と距離の差分データ以外に極小点位置
にある物体の大きさと動きを推定して利用することがで
きる、ある領域の全ての点について距離値が近ければ、
その領域はひとつの物体であると考えることができる。
領域の大きさと距離値が分かればその物体の実際の大き
さが分かるので、これを利用してノイズを排除すること
ができる。例えば使用者の前を急に人が横切ったり、小
さな虫が前を飛んだ場合などのノイズを排除することが
できる。
【0051】上記実施例では指示点を検出・追跡するだ
けであったが、実際にはその他の使用者の意志を伝えた
い場合が多い。例えば、図22にあるように、画面上に
表示されたカーソルを動かしてある領域を指示したい、
メニューを選択したい、字や絵を書きたいなど様々な要
求がある。これらを実現するために、指示点の軌跡を用
いてコマンドを生成する方法が考えられる。例えば指示
点を動かしてメニューの上に持ってきた後、一定時間停
止した場合、そのメニューを実行コマンド候補とし、例
えばメニューの色を変える、点滅させるなどして使用者
に知らせる、その後、指示点が決められた動き(前方に
少し移動する、上に移動する、丸を描く、など)をした
時に、その候補を実行コマンドとして確定し、実行す
る、というアルゴリズムが考えられる。また、指示点の
軌跡を追うのではなく、指示点にある物体(手など)の
形を認識しその変化でコマンドを与えることもできる。
例えば手を開いてカーソルを動かし、選択するときには
握る、あるいは指を一本だけ立てた場合と、2本立てた
場合で、カーソルの移動速度を変える、などということ
は、それほど難しくなく実現できる。
【0052】さらにディスプレイ装置を用いない使い方
も考えられる。例えば、一見ボタンのように見える(実
際にボタンであっても良いが)機能の表示板を本体に備
え、操作者が手を伸ばしたときに、指示点をボタンの位
置と対応付け、選択できるように構成すると、便利な遠
隔操作装置となる。また、機能の表示と共に、色の変わ
る発光部を各機能ごとに並べて配置し、その色や点滅・
点灯で、状態を操作者に知らせるようにすると更に良好
な環境になる。例えば、手を伸ばしたときに指している
機能の発光部を緑色に発光させ、指を動かすと緑色の点
灯が移動し、操作者は現在どこを指しているかが分か
る。ある機能の発光部を一定時間以上緑色に点灯させる
とやがて赤色に変わり、そのボタンを選択し実行させ
る。このようにして用いる場合は特にディスプレイなど
の高価な表示装置を必要としないので、システムを低コ
ストで構成できる。
【0053】また、操作領域が広いことを考えると、使
用者からみて、指の位置と画面上のカーソルまたは点灯
しているボタンの位置が一致して見えるようにするため
には、工夫が必要である。例えば、初めに指示点(手
指)を検出したときには常にある位置(中心など)にカ
ーソルを表示する、あるいは特定のボタンを点灯させる
ようにしておけば、まず使用者はその特定位置に向けて
手を伸ばしてから操作を始めることで、指の位置とカー
ソルあるいは点灯の視差を少なくできる。指先の初期位
置とその距離が分かるので指先と目の位置関係を仮定す
れば視差を最小にすることかできる。
【0054】さらに、使用者へのフィードバックに音を
用いても良い。指が一定時間停止すると、音を発し、選
択可能であることを示し、更に停止し続けると、実行す
る、というように効果的に音を使うことができる。
【0055】次に、第4実施例について説明する。
【0056】図23に同実施例の構成を示す。
【0057】同実施例に係る情報入力装置は、距離画像
入力部201と距離画像解析部202と処理部203に
よって構成される。距離画像入力部201によりユーザ
の距離画像を捕らえ、距離画像解析部202によって極
小点解析を中心とした解析を行う。その結果を用いて処
理部203が処理を行う。これは主に、ユーザにメニュ
ーを提示したり、ユーザによってどのメニューが選択さ
れたかを判定したり、そのメニューを実行したりという
処理を行う。各部のより詳細な説明はそれぞれ後述す
る。
【0058】距離画像入力部201としては、発光素子
と光位置検出素子(PSD)を使った測距手段を走査し
て距離情報の集合、つまり距離画像を求める方法があ
る。PSDという素子は、光スポットの入射位置と入射
光量に応じた電流を発生する。2つの電極から発生する
電流の合計は、光の入射光量に比例する。各電極の電流
比は光の入射位置によって決まる。従って図24から分
かるように、PSDの出力電流i1、i2からPSD上
の光入射位置Xが、光の入射位置Xから距離Dが下式に
よって求められる。
【0059】 x = c(i2−i1)/(i1+i2)/2 D = Lf/x この発光素子を図25のようにアレイ状に並べ、順番に
発光させれば、ある空間での距離情報の集合、つまり距
離画像を入力することができる。距離画像入力部201
をブロック図で構成すると図26のようになる。発光部
210はLEDアレイおよびその駆動回路を含む。受光
部211はPSDである。PSDからの出力電流をアン
プ212で電流電圧変換した後、増幅して、A/D変換
器213に通す。デジタル化された電流値信号を演算部
214で処理することにより、距離値を出力する。制御
部215はこれら構成部のタイミングをコントロールす
る。
【0060】また、実際にユーザが操作を行う空間が、
真っ暗であることは少ないので、発光素子が発光してい
ないときでも、受光素子の出力があることが多い。これ
は、発光、受光素子を使って距離を求める際に誤差とな
って現れる。そこで、受光素子の出力を演算に用いるに
あたり、発光素子が発光しているときの出力と、発光素
子が発光していないときの出力を使って、誤差の少ない
演算を行うことができる。たとえば図26におけるA/
D変換を、発光素子が発光する直前と発光後PSD出力
が定状状態になった時の2回のタイミングで行い、演算
部ではその差を取ることにより、発光部210が発光し
ていない時の背景光による影響を排除した出力を得るこ
とができる。
【0061】背景光として、蛍光灯のような時間的に量
が変動する光があると、2回のタイミングの間にも、背
景光が変動してしまうことがある。そこで、図27のよ
うにA/D変換のタイミングを3回行い、発光部が発光
する前後の非発光時の出力を平均し、発光時の出力から
引けばより精度の良い演算ができる。
【0062】また他の構成も考えられる。図28はA/
D変換を行う前に、背景光の影響を除いている。この図
では、発光の前、発光中の2回のタイミングで増幅信号
をサンプル・ホールドしておき、演算に用いている。2
つのサンプル・ホールド回路221、222とA/D変
換部223のトリガのタイミングは図29に示したよう
になる。
【0063】次に、受光素子として光位置検出素子(P
SD)を用いた場合を考えると、PSDは光の量に関係
なく位置を知ることができるが、光の量が余りに小さい
場合は精度が悪くなる。例えば、物体が遠くにありすぎ
て、反射光が有効に返ってこない場合は、実際と異なる
結果が出てしまうこともある。図30はこのような状態
を避けるため、光の量が余り小さいときには距離値が非
常に大きいと判定させるようにしたものである。ここで
は、A/D変換される前の段階で背景光の影響が取り除
かれているとする。A/D変換された後のデータは、距
離演算部235と大きさ判定部234の両方に入力され
る。演算部235ではPSDの両極の出力値から距離を
演算する。大きさ判定部234では、PSDの出力値の
大きさを判定する。ここでは単純に両極の出力を合計
し、あるしきい値より小さいかどうかを判定し、小さけ
ればその由の信号を出力する。出力部236は大きさ判
定部234の出力により、距離値の出力をコントロール
する。すなわち、大きさ判定部234からPSD出力が
小さすぎることを示す信号が出ていなければ、距離演算
部35の出力をそのまま出力する。PSD出力が小さす
ぎることを示す信号が出ていれば、出力し得る最大距離
を出力する。最大距離を出力する代わりに、距離が遠す
ぎることを示す信号を出力してもよい。
【0064】また、背景光のレベルが急激に変動し、そ
の結果として異常に大きなPSD出力が得られてしまう
こともある。そこで、大きさ判定部234が、PSDの
出力値が小さすぎることと、大きすぎることの2つの状
態を判定するようにしてもよい。そして出力部236は
PSDの出力が小さすぎるときは最大距離を出力し、P
SD出力が大きすぎるときは距離演算不能であったこと
を示す信号を出力し、それ以外の時、距離演算部235
の出力をそのまま出力するようにする。
【0065】次に、距離画像解析部202について述べ
る。図31は距離画像解析部202を、極小点検出部2
41と極小点選択部242から構成した情報入力装置で
ある。ユーザの指先は距離画像の中では、局所的に距離
値がもっとも小さい点、すなわち極小点に対応する。そ
こで、距離画像の極小点を見つけることが、指先の位置
を見つけるための有力な手段となる。しかし、指先以外
にも距離画像の中には極小点は複数存在するのが通常で
あり、これらの中から指先に対応する極小点を見つける
手段が必要になる。さらに指先以外の物体で作られる極
小点だけしか存在しない場合もあり、このような場合に
は、指先に相当する極小点は存在しないと判断できなく
てはいけない。これらの処理を行うのが極小点選択部2
42である。極小点選択部242は、極小点検出部24
1が出力する極小点の情報(座標と距離値)だけを用い
る場合もあり、また元の距離画像も用いる場合もある。
後者の場合は、図32のような構成になる。極小点選択
部241によって検出された、指先に対応する極小点の
情報または指先に対応する極小点が無いという情報が、
後段の処理部243に送られる。
【0066】もう少し具体的な例として、図33を用い
て説明する。この図では距離画像解析部202は、極小
点検出部252、極小点動き検出部251、極小点周辺
状況解析部253、および極小点選択部254で構成さ
れる。極小点検出部252は距離画像中の1つまたは複
数の極小点を見つけ、フレーム毎に出力される。極小点
動き検出部251は、フレーム間での極小点の対応をと
ったり、その移動量・方向などを検出する。移動量・方
向は、座標だけを用いて、2次元平面内での移動を捕ら
えることもできるし、距離値まで用いて、3次元空間内
での移動を捕らえることもできる。
【0067】極小点周辺状況解析部253は、極小点を
作っている物体のおおよその形状・向きなどを検出す
る。例えば、今、極小点の1つの距離値をdmとする。
あるしきい値thを用意し、極小点の周辺の点につい
て、その距離値dが、 dm < d < dm+th を満足するような点を求め、さらに満足する点の周辺の
点についても調べる。この作業を、これ以上周辺に広が
らないところまで繰り返し、その合計の数を数える。こ
の数と極小点の距離値から、この物体の形状が、とがっ
ているか、そうでないか、を知ることができる。図34
でいうところの、面積s1、s2を求めたことになる。
従って、この値をあるしきい値で区切れば、手(面積が
小さい)と頭(面積が大きい)を区別することができ
る。
【0068】極小点周辺状況解析部253として別な方
法も考えられる。極小点の座標からある方向の点列の距
離値の変化具合を見る方法がある。例えば、極小点(x
m,ym)に対し、 (xm+1,ym)、(xm+2,ym)、(xm+
3,ym)... (xm−1,ym)、(xm−2,ym)、(xm−
3,ym)... (xm,ym+1)、(xm,ym+2)、(xm,y
m+3)... (xm,ym−1)、(xm,ym−2)、(xm,y
m−3)... の4つの方向へ点の距離値を見ていく。この距離値がd
m+th(dmは極小点の距離値、thはあるしきい
値)に達した点の、極小点からの距離を見れば、先ほど
の例と同様に、物体のおおよその形状をつかむことがで
きる。この方向を更に細かくとり、ある方向に距離値が
一定の割合で増加していくことが分かれば、まっすぐ伸
ばした手の、伸ばした方向を知ることができる。
【0069】極小点選択部254は、極小点検出部25
2、極小点動き検出部251、極小点周辺状況解析部2
53の出力結果を用いて、極小点の中に指先があるの
か、あればどの極小点なのかを判定する。例えば、長時
間にわたって静止している極小点は、机や椅子などの静
止物体によって作られた極小点だと判断し、除外するこ
とができる。頭で作られる極小点は手で作られる極小点
に比べ、とがった形状をしていないので、極小点周辺状
況解析部253の出力から区別できる。ユーザが操作を
使用として前方に差し出した手指は、「ゆっくり近づい
て来て止まる」極小点として見つけられる。そこで、こ
のような動きをした極小点を指であると判定できる。一
度指であると判定された極小点はその後は優先的に指で
あると判定した方が精度が上がる。ある極小点が指先だ
と判定される前と、判定された後では、判定のアルゴリ
ズムを変えることも考えられる。一度指先だと判定され
た極小点は、その後、指先でないと判定される条件が揃
うまでは、指先であると判定され続ける。極小点選択部
254が1つの極小点を選択するような場合は、優先的
に指先であると判定される極小点があるとそのほかの極
小点は除外される。しかし、複数の極小点を選択する場
合は、優先的に指先であると判定される極小点があって
も、その他の極小点の判定には影響しない。
【0070】この例では、極小点動き検出部251と極
小点周辺状況解析部253の両方を用いたが、どちらか
一方を使ってもよいし、それでも効果はある。
【0071】図35は、図31の極小点選択部242と
処理部243との間にフィルタを介在させた構成をも
つ。隣り合う2つのLEDビームのちょうど中程に指が
位置した場合、極小点選択手段の出力は2つの座標が同
程度の確率で現れる。この出力座標を直接カーソル座標
にすると、カーソルが2つの座標の間を行ったり来たり
することになり好ましくない。そこでこの図のようにフ
ィルタ263を入れることにより、カーソルの動きをな
めらかにすることができる。フィルタの形としては、n
フレーム前の(フィルタにかける前の)極小点座標を
(Xn,Yn)として、フィルタ出力を(X,Y)とす
ると、 X=ΣKn・Xn Y=ΣKn・Yn (Knは定数) で求められる。また、このX、Yを適当な大きさで量子
化すれば、必要以上に小さなゆらぎをなくすことができ
る。先の例では、カーソルは2つの座標の中間に位置す
ることになる。これはまた解像度を上げることにもな
る。
【0072】次に図23における処理部203の細かい
構成も含め、より具体的な処理を行える構成について説
明する。
【0073】まず、画面に出された複数のメニューの中
から所望の1つを、指で差すことによって指示すること
ができる環境を考えてみる。これは例えば、図36の構
成によって、実現できる。距離画像入力部270と極小
点検出部271と極小点選択部272は既に述べたもの
とほぼ同様の働きをする。極小点選択部272は、指先
であると判定した極小点の情報(座標、距離値)を出力
する。指示点・メニュー対応検出部274は、選択され
た極小点の位置がある特定のメニューの領域に入ってい
るかどうかを検出し、その情報を出力する。表示制御部
276は、極小点選択部272から入力される選択され
た極小点の情報をもとに、指先の位置を示すカーソルを
表示するとともに、その位置があるメニューの領域内に
入っていればメニューの色を変えるなどの処理を行う。
指示点静止時間検出部273は、選択された極小点の、
ある点からの距離が一定値以下であるような状態が続い
たとき、その時間を検出する。そしてその時間がある値
以上になったときその旨をコマンド実行部275に伝え
る。コマンド実行部275は、極小点の静止時間がある
値以上になったことを知ると、そのときに極小点の位置
に対応しているメニューがどれかという情報を指示点メ
ニュー対応検出部274から受け取り、そのメニューの
内容を実行するとともに、表示制御部276に実行した
ことを伝える。表示制御部276はコマンドが実行され
たという情報を受け取ると、さらにメニューの色を変化
させて、ユーザにコマンドが実行されたことを知らせ
る。図36では、ユーザへのフィードバックは表示によ
ってのみ行われたが、図37のように音声出力部277
を併用してさらにフィードバック効果を高めることもで
きる。
【0074】次に、所望のメニューを指で「押す」など
の動作をすることで選択実行する環境を考えてみる。こ
れは図38の構成で実現できる。距離画像入力部280
と極小点検出部281はこれまで出てきたものと基本的
に同様の働きをする。極小点検出部281から出力され
た極小点データは第1の極小点動き検出部282と第2
の極小点動き検出部283に入力される。第1の極小点
検出部282は極小点検出部281から出力される極小
点の中から、指先に対応するものを見つける部である。
ここでの具体的な方法は上述したようにいくつか考えら
れる。第2の極小点動き検出部283は、一度指先であ
ると検出された極小点の動きから、あるメニューを選択
実行したかどうかを判定する。例えば、少し前進してそ
の後、少し後退すればそれは「押す」という動作である
と判定する。あるいは特定の動作を行ったとき、例えば
「チェック」動作、「丸を描く」動作をしたときにその
メニューを選択実行することもできる。このような場
合、動作をするときにカーソルの位置がずれてしまい、
所望のメニューとは違うものが選択されてしまう恐れも
ある。そのような時は、ある動作が認識されたときその
動作が起こる直前の座標があったメニューを対象メニュ
ーとするようにすれば、このような問題は回避できる。
【0075】メニューが横に広がっている場合などは、
指先を左右に動かして所望のメニューの位置までカーソ
ルを動かした後、ある値以上の速度で指を下に降ろす
(または、上に挙げる)ことによって、そのメニューが
選択実行されるようにすることもできる。メニュー制御
手段は第1、第2の指示点動き検出部から出力される信
号によってメニューの表示を制御する。まず第1の極小
点動き検出部282が指先の位置を検出すると、指先に
対応する位置に、カーソルを表示する。そしてカーソル
があるメニューの領域の中に入ると、そのメニューの色
を変えてユーザにフィードバックする。第2の極小点動
き検出部283が、あるメニューが選択実行されたこと
を示す信号を出力すると、さらにメニューの色を変え、
そのメニューが実行されたことをユーザにフィードバッ
クする。この図には描かれたないが、音声を用いてユー
ザにフィードバックしてももちろん構わない。
【0076】これには例えば図39に示すようなメニュ
ー画面を提示することが考えられるカーソルは指の位置
に対応しており、指を左右に動かすとカーソルが動き、
カーソルの乗っているメニューは色が反転されている。
ここで所望のメニュー上にカーソルがある時に、指を下
に降ろすと、そのメニューが確定する(このとき更にメ
ニューの色を変えてもよい)。このとき、メニューを選
んでいるときに、指が上下に振れてしまったことに反応
しないように、確定するための「指を降ろす」動作はあ
る程度の速度以上で降ろしたときの反応するようにして
おくことも効果的である。
【0077】また図40のように、階層的なメニューを
指示するのにも適している。はじめのメニューで1つを
選択し、指を下方に移動すると次の階層のメニューが現
れる。そこでまた指を左右に動かし所望のメニューの位
置にカーソルを動かしてから、下方に指を移動させると
さらに次の階層のメニューが現れる。これを繰り返すこ
とによって、階層メニューの1つを簡単に指示すること
ができる。この場合は先の例とは違い、「指を降ろす」
速度ではなくて、距離にスレッショルドを設けて、メニ
ューを選んだことを判定させる方がよい。この場合、指
を上方に動かすと前メニューの選択に戻れるようにして
おくと、やり直し操作が行い易いという効果がある。
【0078】次にもう少し異なる動作でメニューの選択
実行が行える環境について述べる。構成は先と同じ、図
38に示したものである。異なるのはメニュー制御部2
85で表示されるメニューの形と、第2の極小点動き検
出部283で検出する動きの種類である。第1の極小点
動き検出部282が指先を見つけると、メニュー制御部
285は図41や図42のような円形もしくは各メニュ
ーが円状に並んだ形をしているメニューを表示する。こ
のメニューは、指の位置もしくは指の位置に対応するカ
ーソルの位置がその中心に位置するように表示される。
ユーザは指を差し出してこのメニューが表示された後、
指を上下左右のいずれかの方向に動かすとその方向にあ
るメニューが実行される。従って、第2の極小点動き検
出部283は指がどの方向に動いたかを検出する。この
例では、複数の極小点の中から指先に対応する極小点を
見つけるために極小点の動きだけを用いているが、前述
の極小点周辺状況解析部を用いて総合的に判断してもよ
いことは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】本発明によって、リモコン装置などの一
切のデバイスを手に持つことなく、また装着することな
く、素手のみでシステムを操作する環境が実現できる。
家庭内での現在のリモコンの置き換えに留まらず、手に
ものを持ちながら操作を行いたい、汚れた手で機械を操
作したいといった要求にも応えることができる。
【0080】また、本発明により、リモコンなどの装置
を持つことなく素手のみで機器を操作できる、情報入力
装置が構成できる。この情報入力装置によって、操作す
るときにいちいちリモコンを探す手間がない、複数の人
が操作するとき、リモコンの受け渡しをする必要がな
い、機械に触らずに操作できるので、危機が汚された
り、壊されたりしにくく、メンテナンスコストの削減に
なる、汚れた手で操作することができる、などの多くの
効果がある。
【0081】また本発明によれば、発光素子と受光素子
で距離計測部を構成したとき、発光素子の発光している
ときと発光していないときの、出力を用いて距離値を演
算するので、外光などのノイズの影響を最小限に押さえ
ることができる。また、蛍光灯のように変動する外光の
影響も最小限に押さえることができる。
【0082】また本発明によれば、受光素子の出力レベ
ルが期待される量を大幅に上回ったり下回ったりしたと
きに、その出力から演算される距離値を用いないように
することができるので、被計測対象がその距離を測る必
要がないくらいに遠ざかったときや、何らかの原因で出
力がおかしくなったときに、その影響を最小限に押さえ
ることができる。
【0083】また本発明では、距離画像の中の極小点を
指先候補として取り出し、その中から指先であろう極小
点を見つけだす処理を行っている。ユーザの指先は距離
画像中の極小点となるため、画像処理を行って指先を検
出する方法に比べ、安定的に検出でき、また処理系も低
コスト化できる。
【0084】更に本発明では、複数の極小点の中から指
先であろう極小点を見つけるために、極小点の動きや、
極小点の周りの画素の状態を解析するので、静止物体に
よってつくられる極小点や、頭などの指先とは大きさが
異なる物体によってつくられる極小点を良好に排除する
ことができる。
【0085】また本発明では、求められた極小点の座標
をフィルタに通すため、隣り合う2つのLEDビームの
中間に指が位置したとき、極小点として2つの座標を不
安定に出力することがなく、中間の座標を安定して出力
することができる。
【0086】また本発明によると、メニューの選択など
のタスクを行うときに、所望のメニューに(指先位置に
対応する)カーソルを静止させるだけで選択を行えるの
で、マウスのクリックボタンに相当するものがなくても
好適に操作を行うことができる。
【0087】また本発明の別の手段によれば、カーソル
を所望のメニューに移動させて、「押す」という動作な
どの自然な動作を行うことによりメニューの選択ができ
る。
【0088】また本発明の別の手段によれば、階層的な
メニューの選択も指を動かすだけで好適に選択すること
ができる。また、円形メニューを表示することによっ
て、指を差し出してある方向に動かすという、少ない操
作でメニューの選択ができる。また指の動いた方向で選
択するためユーザによる誤指示が少ない。
【0089】以上述べたように本発明により、装置を手
に持たずに、あるいはデータグローブなどの装置を装着
せずに、離れたところから機器を操作できる自然な環境
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である第1の実施例の構成を
示す図。
【図2】本発明の一実施例である距離計測の原理を示す
図。
【図3】本発明の一実施例である距離画像の入力方法を
示すための図。
【図4】本発明の一実施例である距離画像の入力方法を
示すための図。
【図5】本発明の一実施例である第2の実施例の構成を
示すための図。
【図6】本発明の一実施例であるLEDアレイとLED
アレイ制御手段の構成を示すための図。
【図7】本発明の一実施例である距離演算部の構成を示
すための図。
【図8】本発明の一実施例である背景ノイズを除去する
部分のタイムチャートを示す図。
【図9】本発明の一実施例である背景ノイズを除去する
部分のタイムチャートを示す図。
【図10】本発明の一実施例である指示点の候補である
かどうか判断する部分の構成を示す図。
【図11】本発明の一実施例である時間差分検出部の1
実施例を示す図。
【図12】本発明の一実施例である指示点検出部の構成
を示す図。
【図13】本発明の一実施例である第3の実施例の構成
を示す図。
【図14】本発明の一実施例である指示点候補記憶部の
構成を示す図。
【図15】本発明の一実施例である指示点候補記憶部の
構成を示す図。
【図16】本発明の一実施例である指示点候補記憶部に
おける動作タイムチャートを示す図。
【図17】本発明の一実施例である指示点候補記憶部に
おける動作タイムチャートを示す図。
【図18】本発明の一実施例である指示点決定部の構成
を示す図。
【図19】本発明の一実施例である指示点追跡部の構成
を示す図。
【図20】本発明の一実施例である第3の実施例の変形
例を示す図。
【図21】本発明の一実施例である発光部の他の構成例
を示す図。
【図22】本発明の一実施例である指示点の移動をメニ
ュー画面上のカーソルの移動およびシステムの制御に用
いる例を示す図。
【図23】第4実施例に係る情報入力装置の構成を示す
図。
【図24】第4実施例に係る発光素子と受光素子(PS
D)を使った測距の原理を説明するための概念図。
【図25】第4実施例に係るLEDアレイによる距離画
像入力を説明するための概念図。
【図26】第4実施例に係る距離画像入力部の構成を示
す図。
【図27】第4実施例に係る背景光の影響を除去するた
めのA/D変換タイミングを示す図。
【図28】第4実施例に係るA/D変換の前に背景光の
影響を除去するための回路を示す図。
【図29】第4実施例に係るA/D変換の前に背景光の
影響を除去するための回路における動作タイミングを示
す図。
【図30】第4実施例に係る受光素子出力の大きさから
距離値の出力を制御する距離画像入力部の構成を示す
図。
【図31】第4実施例に係る距離画像解析部を極小点検
出部と極小点選択部とから構成した際の情報入力装置の
構成を示す図。
【図32】第4実施例に係る極小点選択部が元の距離画
像と極小点検出部が出力する極小点の情報とを使用する
際の情報入力装置の構成を示す図。
【図33】第4実施例に係る距離画像解析部を極小点検
出部、極小点動き検出部、極小点周辺状況解析部、およ
び極小点選択部から構成した際の情報入力装置の構成を
示す図。
【図34】第4実施例に係る極小点周辺状況解析部で検
出する情報を例示した図。
【図35】第4実施例に係るフィルタを持った情報入力
装置の構成を示す図。
【図36】第4実施例に係るメニュー選択を行うための
情報入力装置の構成を示す図。
【図37】第4実施例に係るメニュー選択を行うための
情報入力装置の構成を示す図。
【図38】第4実施例に係るメニュー選択を行うための
情報入力装置の構成を示す図。
【図39】第4実施例に係るメニューを例示した図。
【図40】第4実施例に係るメニューを例示した図。
【図41】第4実施例に係るメニューを例示した図。
【図42】第4実施例に係るメニューを例示した図。
【符号の説明】
1…距離画像入力部、2…極小点検出部、3…時間差分
検出部、4,46,121…指示点決定部、5…システ
ム制御部、20…LEDアレイ、21…レンズ系、40
…LEDアレイ、41…LEDアレイ制御部、42…位
置検出素子、43…距離演算部、44…極小点検出、4
5…時間差分検出部、150…指示点検出部、151…
指示点追跡部、201…距離画像入力部、202…距離
画像解析部、203…処理部、210…発光部、211
…受光部、214…演算部、234…大きさ判定部、2
41…極小点検出部、242…極小点選択部、251…
極小点動き検出部、253…極小点周辺状況解析部、2
63…フィルタ、273…指示点静止時間検出部、27
4…指示点・メニュー対応検出部、275…コマンド実
行部、276…表示制御部、277…音声出力部、28
2…第1の極小点動き検出部、283…第2の極小点動
き検出部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 7/00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体との距離との分布である距離画像を
    入力するための距離画像入力手段と、 この距離画像入力手段から入力された距離画像の中で距
    離値が最小となる点を操作すべきシステムに指示を行う
    ための指示点として決定する指示点決定手段と、 この指示点決定手段が決定した指示点の動きをもとに前
    記操作すべきシステムの動作を制御するシステム制御手
    段とを具備することを特徴とする情報入力装置。
  2. 【請求項2】 物体との距離との分布である距離画像を
    入力するための距離画像入力手段と、 この距離画像入力手段から入力された距離画像の中で局
    所的に距離値が最小となる極小点を求める極小点検出手
    段と、 前記距離画像入力手段から入力された距離画像の時間に
    対応した距離値の変化量である時間差分を検出する時間
    差分検出手段と、 前記極小点検出手段が検出した極小点のうち、前記時間
    差分検出手段が検出した時間差分に変化の生じた極小点
    を、操作すべきシステムに指示を行うための指示点とし
    て決定する指示点決定手段と、 この指示点決定手段が決定した指示点の動きをもとに前
    記操作すべきシステムの動作を制御するシステム制御手
    段とを具備することを特徴とする情報入力装置。
  3. 【請求項3】 物体との距離との分布である距離画像を
    入力するための距離画像入力手段と、 この距離画像入力手段から入力された距離画像の中で局
    所的に距離値が最小となる極小点を求める極小点検出手
    段と、 前記距離画像入力手段から入力された距離画像の時間に
    対応した距離値の変化量である時間差分を検出する時間
    差分検出手段と、 前記極小点検出手段が検出した極小点の中で、距離の時
    間差分がある範囲の値を持ち、かつ最も小さい値を持つ
    極小点を、操作すべきシステムに指示を行うための指示
    点として決定する指示点決定手段と、 この指示点決定手段が決定した指示点の動きをもとに前
    記操作すべきシステムの動作を制御するシステム制御手
    段とを具備することを特徴とする情報入力装置。
  4. 【請求項4】 アレイ構造に並べた発光素子からなる発
    光手段と、 この発光手段の発光素子を一つづつ順番に発光させる発
    光制御手段と、 この発光手段によって発光された光の、物体による反射
    光の入射位置を検出する光検出手段と、 この光検出手段が検出した光の入射位置とこの光を発光
    させた発光素子の位置とから距離情報を演算する演算手
    段と、 この計測手段が計測した距離画像のうち局所的に距離値
    が最小となる極小点を求める極小点検出手段と、 からなる距離画像入力手段を持つことを特徴とする請求
    項1、2又は3記載の情報入力装置。
  5. 【請求項5】 前記システム制御手段は、指示点決定手
    段で決定された指示点に対応するディスプレイ上の位置
    をカーソルで表示し制御するカーソル制御手段と、 このカーソル表示手段によって表示されたディスプレイ
    上のカーソルの軌跡をシステムを制御する命令に変換す
    る制御命令変換手段と、 この制御命令変換手段で変換された制御命令を実行する
    制御実行手段とからなる請求項1、2又は3記載の情報
    入力装置。
  6. 【請求項6】 発光手段と、 物体による反射光を受光する受光手段と、 前記発光手段が発光しているときの前記受光手段の出力
    と前記発光手段が発光していないときの前記受光手段の
    出力とから距離画像を計測する計測手段と、 この計測手段が計測した距離画像のうち局所的に距離値
    が最小となる極小点を求める極小点検出手段と、 この極小点検出手段が求めた複数の極小点の中から所定
    の規則により一つ又は二つ以上の極小点を操作すべきシ
    ステムに指示を行うための指示点として決定する指示点
    決定手段と、 この指示点決定手段が決定した指示点の動きをもとに前
    記操作すべきシステムの動作を制御するシステム制御手
    段とを具備することを特徴とする情報入力装置。
  7. 【請求項7】 前記計測手段は、上記発光手段が発光し
    ているときの前記受光手段の出力と前記発光手段が発光
    していないときの前記受光手段の出力との差分が所定の
    許容範囲を越えていたときに、これらの出力を用いない
    ようにする手段を含むことを特徴とする請求項6記載の
    情報入力装置。
  8. 【請求項8】 前記極小点検出手段が求めた複数の極小
    点の動きを検出する極小点動き検出手段及び前記極小点
    検出手段が求めた複数の極小点それぞれの周辺の状況を
    解析する極小点周辺状況解析手段の少なくとも一方と、 前記極小点動き検出手段及び極小点周辺状況解析手段の
    少なくとも一方の手段の結果から一つ又は二つ以上の極
    小点を選ぶ手段とを具備することを特徴とする請求項6
    記載の情報入力装置。
  9. 【請求項9】 前記指示点決定手段が決定した指示点の
    座標値及び距離値の少なくとも一方をフィルタリングす
    る手段とを具備することを特徴とする請求項6記載の情
    報入力装置。
  10. 【請求項10】 前記指示点決定手段が決定した指示点
    の動きが所定の範囲内にある時間を検出する指示点静止
    時間検出手段と、 前記指示点の位置とディスプレイ上に表示された複数の
    メニューの中のいずれか一つを対応づける指示点メニュ
    ー対応検出手段と、 前記指示点静止時間検出手段の出力が所定の条件を満た
    したときに、前記指示点メニュー対応検出手段によって
    検出されたメニューを実行するコマンド実行手段とを具
    備することを特徴とする請求項6記載の情報入力装置。
  11. 【請求項11】 前記極小点検出手段が求めた複数の極
    小点の中からその動きによって指先に対応する極小点を
    検出する第1の極小点動作検出手段と、 この第1の極小点動作検出手段にて検出された指先がメ
    ニューを選択するための動きをしたことを検出する第2
    の極小点動作検出手段とを具備することを特徴とする請
    求項6記載の情報入力装置。
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