JPH07333659A - 車両用防眩ミラー装置 - Google Patents

車両用防眩ミラー装置

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JPH07333659A
JPH07333659A JP12219594A JP12219594A JPH07333659A JP H07333659 A JPH07333659 A JP H07333659A JP 12219594 A JP12219594 A JP 12219594A JP 12219594 A JP12219594 A JP 12219594A JP H07333659 A JPH07333659 A JP H07333659A
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Atsushi Koiwa
篤史 小岩
Takafumi Ichikawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定化電源回路に必要な余裕度を小さくし
て、そのコストダウンを図ると共に、安定化電源回路が
過大な電流により故障する事態を未然に防止し、且つエ
レクトロクロミック・ミラーの反射率の復元速度を早め
ること。 【構成】 エレクトロクロミック・ミラーより成るアウ
タミラー8、9は、矢印A方向の電流が供給されたとき
に着色されて反射率が低下し、反矢印A方向の電流が供
給されたときに消色されて反射率が原状態に戻される。
アウタミラー8、9に適正なレベルの電圧を印加するた
めの安定化電源回路12は、車載バッテリ1の出力を電
圧分担回路16の抵抗16aを介して受けるようになっ
ており、その安定化出力を電流制限回路18の抵抗18
a、及び電流供給方向を切換えるための切換回路17を
介してアウタミラー8、9に与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気信号の印加に応じ
て反射率が変化するエレクトロクロミック・ミラーを利
用した車両用防眩ミラー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用防眩ミラー装置は、周囲
が暗い状態において後方から照射される光の強度が設定
レベル以上となったときにエレクトロクロミック・ミラ
ーに電圧を印加して、当該エレクトロクロミック・ミラ
ーの反射率を低下させる構成となっており、また、後方
から照射される光が消失したときには、上記電圧印加を
停止してエレクトロクロミック・ミラーの反射率を元の
状態に戻す構成となっている。
【0003】この場合、エレクトロクロミック・ミラー
は、許容入力電圧が1.35V程度であると共に、その
許容入力電圧に近い電圧を印加して初めて目的とする反
射率が得られるものであるため、出力電圧が1.3 ±0.05
V程度の安定化電源回路を設け、この安定化電源回路の
出力によってエレクトロクロミック・ミラーを駆動する
ことが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
る車両用防眩ミラー装置は、ある程度の範囲(通常10
〜16V程度)で電圧変動が避けられない車載バッテリ
を電源としたものであるため、その車載バッテリの出力
電圧が高い状態時には、安定化電源回路が分担する電圧
も上昇することになる。従って、安定化電源回路として
余裕度が大きなものを使用する必要があって、その分だ
けコストの高騰を招くという問題点があった。また、エ
レクトロクロミック・ミラーに対する給電線がボディア
ースするなどの短絡事故が発生したときには、安定化電
源回路が過大な電流により故障する虞があるため、何ら
かの対策を施すことが望ましい。さらに、エレクトロク
ロミック・ミラーの反射率を一旦低下させた状態から元
の状態に素早く戻す場合には、そのエレクトロクロミッ
ク・ミラーに逆方向の電圧を印加するための回路を付加
すれば良いが、従来では、このような回路と前記安定化
電源回路とを組み合わせた装置は提供されていない。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、簡単な構成の電圧分担回路を付加す
るだけで安定化電源回路に必要な余裕度を小さくでき
て、そのコストダウンを図り得ると共に、同じく簡単な
構成の電流制限回路を付加するだけで安定化電源回路が
過大な電流により故障する事態を未然に防止できるよう
になり、しかもエレクトロクロミック・ミラーの反射率
の復元速度を早めることもできる車両用防眩ミラー装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、電気信号の印加に応じて反射率が変化する
エレクトロクロミック・ミラーと、バッテリからの出力
を前記エレクトロクロミック・ミラーの適正入力電圧ま
で落とすための安定化電源回路と、外部からの指令信号
に基づいて前記安定化電源回路の出力を前記エレクトロ
クロミック・ミラーに対し正方向に印加する状態と逆方
向に印加する状態とに切換えるための切換回路と、前記
バッテリ及び安定化電源回路間に抵抗要素を介在させる
ことにより構成された電圧分担回路と、前記安定化電源
回路及び切換回路間に抵抗要素を介在させることにより
構成された電流制限回路とを備えた構成としたものであ
る(請求項1)。
【0007】この場合、前記バッテリの出力電圧が予め
設定された標準電圧以下の状態時に、前記電圧分担回路
を構成する抵抗要素の両端を短絡状態にする無効化回路
を設ける構成としても良い(請求項2)。
【0008】また、前記電圧分担回路を構成する抵抗要
素を、放熱器に取り付けられたポジスタにより構成して
も良い(請求項3)。
【0009】
【作用】安定化電源回路は、バッテリからの出力をエレ
クトロクロミック・ミラーの適正電圧まで落とすように
なり、切換回路は、外部からの指令信号に基づいて、上
記安定化電源回路の出力を前記エレクトロクロミック・
ミラーに対し正方向に印加する状態と逆方向に印加する
状態とに切換える。この場合、エレクトロクロミック・
ミラーは、例えば、正方向に電圧が印加されたときに着
色状態となって反射率を低減させ、これと逆方向の電圧
が印加されたときに消色状態となって反射率を復元させ
るものであり、従って、エレクトロクロミック・ミラー
の反射率の復元動作を素早く行い得るようになる。
【0010】この場合、前記バッテリ及び安定化電源回
路間には、電圧分担回路が介在されているから、バッテ
リの出力電圧が高い状態となったときにおいても、安定
化電源回路が分担する電圧の上昇度合が抑制されること
になる。従って、安定化電源回路として余裕度が大きな
ものを使用する必要がなくなり、しかも、上記電圧分担
回路は抵抗要素により構成されるものであるから、それ
らのコストダウンを実現できるようになる。
【0011】また、上記安定化電源回路及び切換回路間
には、電流制限回路が介在されているから、エレクトロ
クロミック・ミラーに対する給電線がボディアースする
などの短絡事故が発生した場合において、安定化電源回
路の出力電流が過大になる事態が電流制限回路によって
阻止されることになり、その安定化電源回路の故障が未
然に防止される。この場合、上記電流制限回路も抵抗要
素により構成されるものであるから、そのコストダウン
を実現できる。
【0012】無効化回路が設けられていた場合には、バ
ッテリの出力電圧が予め設定された標準電圧以下の状態
となったときに、前記電圧分担回路を構成する抵抗要素
の両端が上記無効化回路により短絡されることになる。
従って、バッテリの出力電圧が比較的低い状態時、つま
り電圧分担回路による電圧分担が不要若しくは少なくて
済む状態時には、当該電圧分担回路を構成する抵抗要素
に電流が流れなくなって、その抵抗要素での電力損失が
抑制されることになる。
【0013】電圧分担回路を構成する抵抗要素がポジス
タにより構成されていた場合には、安定化電源回路ひい
ては上記ポジスタに過大な電流が流れる状態となったと
きに、当該ポジスタが発熱してその抵抗値が大きくなる
から、その分担電圧が増大して安定化電源回路に流れる
電流が抑制されることになる。この場合、ポジスタは、
放熱器に取り付けられているから、過大電流の原因が取
り除かれた後に比較的早期に冷却されて原状態まで復帰
するのに要する時間が短縮されることになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図1を参
照しながら説明する。図1において、車載バッテリ1か
らの出力は、電源スイッチ2を介して電源ライン3に与
えられる。この電源ライン3から給電されるように接続
されたインナミラーモジュール4は、電気信号の印加に
応じて反射率が変化するエレクトロクロミック・ミラー
により構成されたインナミラー5(ルームミラー)と、
それぞれCdSセルにより構成された周囲光センサ6及
び後方ビームセンサ7と、図示しない制御回路とを備え
た構成となっており、電源投入に応じて以下に述べるよ
うな防眩動作を行うようになっている。
【0015】即ち、周囲光センサ6により検出した周囲
の明るさが所定レベル以下の状態において、後方ビーム
センサ7が後方からの光を検出した場合に、インナミラ
ー5に電圧信号を印加して、その反射率を低減させる。
この場合、インナミラー5に対する印加電圧は、例えば
後方からの光のレベルに応じて最高1.3V程度までの
範囲で変化されるものであり、その印加電圧が高くなる
のに連れてインナミラー5の反射率が低くなるという防
眩効果が得られる。
【0016】また、上記インナミラーモジュール4は、
リセット端子Rに所定レベル以上の電圧信号が与えられ
たときに、インナミラー5に対する電圧信号の印加を停
止すると共に、当該インナミラー5の一対の電圧入力端
子間を短絡することにより、その反射率を原状態に復帰
させる構成となっている。尚、インナミラー5の一対の
電圧入力端子には、それぞれモニタ端子M及びアース端
子Eが接続されており、従ってモニタ端子Mから得られ
る電圧信号Vdは、インナミラー5による防眩量を示す
信号(後方からの光のレベルに応じた信号)となる。
【0017】一方、左右一対のアウタミラー8、9は、
それぞれ本発明でいうエレクトロクロミック・ミラーと
して構成されたもので、これらは端子10、11間に並
列に接続されている。この場合、アウタミラー8、9
は、図中矢印A方向の電流が供給されたときに着色され
て反射率が低下し、反矢印A方向の電流が供給されたと
きに消色されて反射率が原状態に戻される構成となって
いる。尚、各アウタミラー8、9には100Ω程度の放
電用抵抗8a、9aが並列に接続されている。
【0018】安定化電源回路12は、コレクタ・エミッ
タ間を電源ライン3に対し直列に介在させた状態のpn
p形トランジスタ13、定電圧ダイオード14aを含む
基準電圧発生回路14、上記トランジスタ13の出力側
(エミッタ側)電圧及び前記基準電圧発生回路14の出
力に基づいて当該トランジスタ13をフィードバック制
御する比較回路15を備えた周知構成のものであり、そ
の出力電圧は、前記アウタミラー8、9の適正入力電圧
に応じた1.3Vに設定されている。
【0019】電圧分担回路16は、電源ライン3と上記
安定化電源回路12との間に抵抗要素である抵抗16a
を介在させることにより構成され、以て電源ライン3か
ら印加される電圧の一部を抵抗16aにより分担するよ
うになっている。尚、上記抵抗16aの抵抗値は15Ω
前後に設定される。
【0020】切換回路17は、前記安定化電源回路12
の出力を前記端子10、11を通じてアウタミラー8、
9に印加するためのもので、4個のパワーMOSFET
17a〜17dをHブリッジ接続することにより構成さ
れている。この場合、切換回路17は、FET17a、
17cがオンされた状態でアウタミラー8、9に矢印A
方向の電流を供給し、FET17b、17dがオンされ
た状態でアウタミラー8、9に反矢印A方向の電流を供
給するようになっている。
【0021】電流制限回路18は、安定化電源回路12
と上記切換回路17との間に抵抗要素である抵抗18a
を介在させることにより構成され、以て安定化電源回路
12の出力電流が過大になることを阻止するようになっ
ている。尚、上記抵抗18aの抵抗値は3Ω前後に設定
される。
【0022】アウタミラー8、9用のドライバを構成す
るDフリップフロップ19は、前記切換回路17内のF
ET17a〜17dにゲート信号を与えるためのもの
で、そのクロック端子CP及びデータ端子Dがグランド
端子に接続されていると共に、第1出力端子Qaが抵抗
19aを介してFET17b、17dに接続され、第2
出力端子Qbが抵抗19bを介してFET17a、17
cに接続されている。
【0023】この場合、上記Dフリップフロップ19
は、後述の説明により明らかなように、プリセット端子
PRにハイレベル信号を受け且つクリア端子CLにロー
レベル信号を受けた第1の状態と、プリセット端子PR
にローレベル信号を受け且つクリア端子CLにハイレベ
ル信号を受けた第2の状態との何れかに切換えられるも
のであり、第1の状態に切換えられたときには第1出力
端子Qaからハイレベル信号を出力してFET17b、
17dをオンさせ、第2の状態に切換えられたときには
第2出力端子Qbからハイレベル信号を出力してFET
17a、17cをオンさせるようになっている。
【0024】非反転増幅回路20は、前記インナミラー
モジュール4のモニタ端子Mから出力される電圧信号V
dを増幅するためのもので、その増幅電圧信号Vd′
を、第1の比較回路21の反転入力端子(−)に対し積
分回路22を介して与える構成となっている。
【0025】上記第1の比較回路21は、基準電圧発生
回路23からの基準電圧信号Vsを非反転入力端子
(+)に受けるようになっており、Vd′≧Vsの関係
となったときにローレベル信号を出力し、この他の状態
でハイレベル信号を出力する構成となっている。この場
合、上記増幅電圧信号Vd′は、インナミラーモジュー
ル4においてインナミラー5の一対の電圧入力端子に与
えられる電圧信号に対応するものであって、後方からの
光のレベルに対応するものであるから、第1の比較回路
21からローレベル信号が出力される状態は、後方ビー
ムセンサ7が受光する後方からの光のレベルが設定レベ
ル以上ある状態に相当することになる。尚、上記設定レ
ベルは、基準電圧信号Vsにより決まるものである。
【0026】上記のように構成された第1の比較回路2
1の出力は、前記Dフリップフロップ19のプリセット
端子PRに与えられると共に、第2の比較回路24の反
転入力端子(−)に与えられるようになっている。この
第2の比較回路24の非反転入力端子(+)に対して
は、基準電圧発生回路25から、前記第1の比較回路2
1から出力されるハイレベル信号より低く且つローレベ
ル信号より高い電圧レベルの電圧信号が与えられるよう
になっている。従って、第2の比較回路24は、信号反
転回路として機能するもので、その出力はDフリップフ
ロップ19のクリア端子CLに与えられるようになって
いる。
【0027】以上のような第1の比較回路21及び第2
の比較回路24が設けられた結果、後方ビームセンサ7
が受光する後方からの光のレベルが設定レベル以上ある
状態では、Dフリップフロップ19が、プリセット端子
PRに第1の比較回路21からのローレベル信号を受け
ると共に、クリア端子CLに第2の比較回路24からの
ハイレベル信号を受ける前述の第2の状態に切換えられ
るため、第2出力端子Qbからハイレベル信号が出力さ
れて切換回路17内のFET17a、17cがオンされ
る。すると、アウタミラー8、9に矢印A方向の電流が
供給されて、その反射率が低下されることになるから、
後方からの光に対しての防眩効果が得られるようにな
る。
【0028】また、後方ビームセンサ7が受光する後方
からの光のレベルが設定レベル未満となった状態では、
Dフリップフロップ19が、プリセット端子PRに第1
の比較回路21からのハイレベル信号を受けると共に、
クリア端子CLに第2の比較回路24からのローレベル
信号を受ける前述の第1の状態に切換えられるため、第
1出力端子Qaからハイレベル信号が出力されて切換回
路17内のFET17b、17dがオンされる。する
と、アウタミラー8、9に反矢印A方向の電流が供給さ
れて、その反射率が原状態に戻されることになる。
【0029】尚、上述した基準電圧発生回路14、2
3、25、比較回路15、Dフリップフロップ19、非
反転増幅回路20、第1の比較回路21、第2の比較回
路24などの電源は、電源ライン3から給電される定電
圧回路26の出力端子+Vccから得るようになってお
り、一方、選択回路27は、前記インナミラー5及びア
ウタミラー8、9による上述した自動防眩機能を手動操
作により無効化するためのものであり、以下これについ
て説明する。
【0030】即ち、選択回路27の出力段に設けられた
pnp形トランジスタ28は、そのエミッタが電源ライ
ン3に接続され、コレクタがインナミラーモジュール4
のリセット端子Rに対しダイオード28aを順方向に介
して接続されている。従って、このトランジスタ28が
オンされた状態では、上記リセット端子Rに電圧信号が
与えられるから、インナミラーモジュール4において、
インナミラー5に対する電圧信号の印加が停止されるな
どの制御が行われて、そのインナミラー5の反射率が強
制的に原状態に復帰されるようになる。また、このとき
には、モニタ端子Mからの電圧信号Vdが零レベルとな
るから、第1の比較回路21からハイレベル信号が出力
され且つ第2の比較回路24からローレベル信号が出力
された状態となって、Dフリップフロップ19が前述し
た第1の状態に切換えられるから、切換回路17内のF
ET17b、17dがオンしてアウタミラー8、9の反
射率が強制的に原状態に戻されることになる。つまり、
トランジスタ28のオン状態では、インナミラー5及び
アウタミラー8、9による自動防眩機能が無効化される
ことになる。
【0031】上記選択回路27の入力段に設けられたモ
ーメンタリ形の操作スイッチ29は、例えばインナミラ
ー5の外殻を構成するケース(図示せず)に設けられた
もので、一端が定電圧回路26の出力端子+Vccに接続
され、他端が抵抗30を介してグランド端子に接続され
ている。従って、その操作スイッチ29がオンされる毎
に、抵抗30の電源側端子からパルス信号が出力される
ものであり、そのパルス信号はDフリップフロップ31
のクロック端子CPに与えられる。
【0032】このDフリップフロップ31は、第1出力
端子Qa及び第2出力端子Qbの一方からハイレベル信
号を出力すると共に他方からローレベル信号を出力する
ためのもので、その出力状態を、上記クロック端子CP
にパルス信号が与えられる毎に反転させる構成となって
いる。
【0033】Dフリップフロップ31が、第1出力端子
Qaからローレベル信号を出力し、且つ第2出力端子Q
bからハイレベル信号を出力した状態では、トランジス
タ32がオンされるようになっており、そのオンに応じ
て前記トランジスタ28もオンされるようになってい
る。従って、この状態では、インナミラー5及びアウタ
ミラー8、9による自動防眩機能が無効化される。
【0034】また、Dフリップフロップ31が、第1出
力端子Qaからハイレベル信号を出力し、且つ第2出力
端子Qbからローレベル信号を出力した状態では、前記
トランジスタ32及び28がオフされてインナミラー5
及びアウタミラー8、9による自動防眩機能が有効化さ
れると共に、トランジスタ33がオンされてインジケー
タ用発光ダイオード34に通電されるようになってい
る。
【0035】要するに、選択回路27においては、操作
スイッチ29のオン操作が行われる毎に、インナミラー
5及びアウタミラー8、9による自動防眩機能が無効化
された状態と有効化された状態とに交互に切換えられる
ものであり、特に自動防眩機能が有効化された状態で
は、その旨が発光ダイオード34の点灯に応じて報知さ
れるものである。尚、電源ライン3とグランド端子との
間にはサージアブソーバ35が接続される。また、抵抗
16a、18aには放熱器を設けることが望ましい。
【0036】ところで、上記のように構成した本実施例
においては、アウタミラー8、9に印加される電圧が、
安定化電源回路12によって当該アウタミラー8、9の
適正電圧である1.3Vまで落とされることになるか
ら、それらのアウタミラー8、9を目標とする反射率に
確実に切換え得るようになる。この場合、アウタミラー
8、9の消色時には、その着色時と逆方向の電流を流す
構成の切換回路17が設けられているから、アウタミラ
ー8、9の反射率の復元動作を素早く行い得るようにな
る。
【0037】また、車載バッテリ1及び安定化電源回路
12間には、電圧分担回路16が介在されているから、
車載バッテリ1の出力電圧が高い状態となったときにお
いても、安定化電源回路12内のトランジスタ13が分
担する電圧の上昇度合が抑制されることになる。従っ
て、安定化電源回路13として余裕度が大きなものを使
用する必要がなくなり、しかも、上記電圧分担回路16
は抵抗16aにより構成されるものであるから、それら
のコストダウンを実現できるようになる。
【0038】さらに、上述した安定化電源回路12及び
切換回路17間には、電流制限回路18が介在されてい
るから、アウタミラー8、9に対する給電線がボディア
ースするなどの短絡事故が発生した場合でも、安定化電
源回路12の出力電流が過大になる事態が電流制限回路
18によって阻止されることになり、その安定化電源回
路12の故障が未然に防止される。この場合、上記電流
制限回路18も抵抗18aにより構成されるものである
から、そのコストダウンを実現できるようになる。
【0039】図2には本発明の第2実施例が示されてお
り、以下これについて前記第1実施例と異なる部分のみ
説明する。即ち、前記第1実施例における電圧分担回路
16に代わる電圧分担回路36は、電源ライン3と安定
化電源回路12との間に抵抗要素である抵抗36a及び
36bの直列回路を介在させることにより構成されてい
る。この場合、抵抗36aの抵抗値は例えば5Ω前後に
設定され、抵抗36bの抵抗値は10Ω前後に設定され
る。
【0040】電圧無効化回路37は、電源ライン3の電
圧(車載バッテリ1の出力電圧)が、予め設定された標
準電圧である例えば13Vを越えた状態となったときに
オンするpnp形のトランジスタ38と、このトランジ
スタ38がオフされた状態時のみオンするpnp形トラ
ンジスタ39とを備えており、そのトランジスタ39の
エミッタを電源ライン3に接続すると共に、コレクタを
抵抗36a及び36bの共通接続点に接続した構成とな
っている。
【0041】このような構成によれば、電源ライン3の
電圧が13V以下の状態では、トランジスタ38がオフ
されてトランジスタ39がオンされるため、抵抗36a
の両端が短絡された状態に切換えられて、電圧分担回路
36の分担電圧が低下されることになる。また、電源ラ
イン3の電圧が13Vを越えた状態では、トランジスタ
38がオンされてトランジスタ39がオフされるため、
両抵抗36a及び36が電源ライン3に直列に介在され
た状態となって電圧分担回路36の分担電圧が上昇され
ることになる。
【0042】従って、車載バッテリ1の出力電圧が比較
的低い状態時、つまり電圧分担回路36による分担電圧
が少なくて済む状態時には、当該電圧分担回路36を構
成する抵抗36aに電流が流れなくなって、その抵抗3
6aでの電力損失が抑制されることになる。
【0043】尚、本発明の第3実施例を示す図3のよう
に、第1実施例における電圧分担回路16に代えて、放
熱器(図示せず)に取り付けられたポジスタ40aを抵
抗要素として備えた電圧分担回路40を設ける構成とし
ても良い。
【0044】このような構成とした場合には、安定化電
源回路12ひいては上記ポジスタ40aに過大な電流が
流れる状態となったときに、当該ポジスタ40aが発熱
してその抵抗値が大きくなるから、その分担電圧が増大
して安定化電源回路12に流れる電流が抑制されること
になる。この場合、ポジスタ40aは、放熱器に取り付
けられているから、過大電流の原因が取り除かれた後に
比較的早期に冷却されて原状態まで復帰するのに要する
時間が短縮されることになる。
【0045】尚、上記した各実施例では、インナミラー
モジュール4の出力を利用してアウタミラー8、9の着
色及び消色の切換を行う構成としたが、その切換を手動
スイッチを利用して行う構成としても良いものである。
【0046】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請
求項1記載の車両用防眩ミラー装置では、バッテリから
の出力をエレクトロクロミック・ミラーの適正入力電圧
まで落とすための安定化電源回路を設ける場合に、抵抗
要素より成る簡単な構成の電圧分担回路を付加するだけ
で上記安定化電源回路に必要な余裕度を小さくできて、
そのコストダウンを図り得ると共に、同じく抵抗要素よ
り成る簡単な構成の電流制限回路を付加するだけで安定
化電源回路が過大な電流により故障する事態を未然に防
止できるようになり、さらには、安定化電源回路の出力
を前記エレクトロクロミック・ミラーに対し正方向に印
加する状態と逆方向に印加する状態とに切換える切換回
路が設けられているから、エレクトロクロミック・ミラ
ーの反射率の復元速度を早め得るという有益な効果を奏
するものである。
【0047】請求項2記載の車両用防眩ミラー装置で
は、前記バッテリの出力電圧が予め設定された標準電圧
以下の状態時に、前記電圧分担回路を構成する抵抗要素
の両端を短絡状態にされる構成であるから、バッテリの
出力電圧が比較的低い状態時、つまり電圧分担回路によ
る電圧分担が不要若しくは少なくて済む状態時には、当
該電圧分担回路を構成する抵抗要素での電力損失を抑制
できるようになる。
【0048】請求項3記載の車両用防眩ミラー装置で
は、前記電圧分担回路を構成する抵抗要素を、放熱器に
取り付けられたポジスタにより構成したから、安定化電
源回路ひいては上記ポジスタに過大な電流が流れる状態
となったときに、当該ポジスタの分担電圧が増大して安
定化電源回路に流れる電流が抑制されるようになると共
に、過大電流の原因が取り除かれた後に原状態まで復帰
するのに要する時間を短縮できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す回路構成図
【図2】本発明の第2実施例を示す回路構成図
【図3】本発明の第3実施例を示す回路構成図
【符号の説明】
図面中、1は車載バッテリ、3は電源ライン、4はイン
ナミラーモジュール、5はインナミラー、6は周囲光セ
ンサ、7は後方ビームセンサ、8、9はアウタミラー
(エレクトロクロミック・ミラー)、12は安定化電源
回路、16は電圧分担回路、16aは抵抗(抵抗要
素)、17は切換回路、18は電流制限回路、18は抵
抗(抵抗要素)、36は電圧分担回路、36a、36b
は抵抗(抵抗要素)、37は電圧無効化回路、40は電
圧分担回路、40bはポジスタ(抵抗要素)を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気信号の印加に応じて反射率が変化す
    るエレクトロクロミック・ミラーと、 バッテリからの出力を前記エレクトロクロミック・ミラ
    ーの適正入力電圧まで落とすための安定化電源回路と、 外部からの指令信号に基づいて前記安定化電源回路の出
    力を前記エレクトロクロミック・ミラーに対し正方向に
    印加する状態と逆方向に印加する状態とに切換えるため
    の切換回路と、 前記バッテリ及び安定化電源回路間に抵抗要素を介在さ
    せることにより構成された電圧分担回路と、 前記安定化電源回路及び切換回路間に抵抗要素を介在さ
    せることにより構成された電流制限回路とを備えたこと
    を特徴とする車両用防眩ミラー装置。
  2. 【請求項2】 前記バッテリの出力電圧が予め設定され
    た標準電圧以下の状態時に、前記電圧分担回路を構成す
    る抵抗要素の両端を短絡状態にする無効化回路を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用防眩ミラー装
    置。
  3. 【請求項3】 前記電圧分担回路を構成する抵抗要素
    は、放熱器に取り付けられたポジスタにより構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の車両用防眩ミラー
    装置。
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