JPH073325U - 装飾用鎖 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 立体感が得られるのは勿論のこと、それに加
えて軽量化が図れ、しかも種々のデザインを容易に施す
ことができる装飾用鎖を提供することを目的とする。 【構成】 中間板材（１１）と、中間板材を両側から鋏
み込むように配置される一対の表板材（１２，１３）に
よって鎖構成体（１）が構成され、それら鎖構成体が各
板材の端部を重ね合わされた状態でリング（２）によっ
て互いに連結されることによって作られる装飾用鎖であ
る。中間板材は、表面がダイヤカット状に加工されて多
数の反射鏡面（１１ａ）を有し、一対の表板材は、略長
方形状の板材が少なくとも１８０度の捩じり角を持つよ
うに螺旋状に捻られて構成されるとともに、表板材の表
面は光沢のないなし地状に形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はブレスレッドやネックレスとして利用される装飾用鎖に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ブレスレットやネックレスとして利用される装飾用鎖として種々のもの が案出されているが、装飾用鎖を構成する一単位である鎖構成体は、所望のデザ インが施されるよう立体的な構造にすることが要求される場合がある。

【０００３】 このような要求に応えるものとして、従来、鎖構成体を構成する板材の厚みを 厚くしたりリングの線径を大にし、それら厚くした板厚あるいは線径を利用して 、立体的なデザインを施すこととが行なわれている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このように一つ一つの鎖構成部材の板厚を厚くしたり、線径を 大にしたりすることで立体感を得ようとする構造であると、鎖全体の重量が増し てしまう、また立体感を得るための加工が面倒になる等の欠点を伴う。 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、立体感が得られるのは勿論のこと 、それに加えて軽量化が図れ、しかも種々のデザインを容易に施すことができる 装飾用鎖を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案では係る目的を達成するために、中間板材と、該中間板材を両側から鋏 み込むように配置される一対の表板材によって鎖構成体が構成され、それら鎖構 成体が各板材の端部を重ね合わされた状態でリングによって互いに連結されるこ とによって作られる装飾用鎖であって、前記中間板材は、表面がダイヤカット状 に加工されて多数の反射鏡面を有し、前記一対の表板材は、略長方形状の板材が 少なくとも１８０度の捩じり角を持つように螺旋状に捻られて構成されるととも に、該表板材の表面は光沢のないなし地状に形成され、しかもそれら一対の表板 材が中間板材を挟み込むようにその両側に配されるとき、それら一対の表板材の 間には前記中間板材の表面が臨める隙間が形成されていることを特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案に装飾用鎖によれば、中間板材と、その中間板材を両側から挟み込むよ うに螺旋状に捩じって配置される一対の表板材により鎖構成体を構成しており、 表板材を中間板材から浮き出させるように配置できることから、容易に立体感が 得られると同時に軽量化が図れる。 また、中間部材の表面に表れるダイヤカット状の多数の反射鏡面と表板材の光 沢のないなし地とのコントラストによって、表現の自由度が増し（前記多数の反 射鏡面によって高級感が得られるとともに種々のデザインを施すことが可能とな った。）

【０００７】

【実施例】

以下、本考案をブレスレッドに適用した一実施例について図面を参照して説明 する。図１はブレスレッドの全体を示す斜視図である。図中符号１は鎖構成体、 ２は鎖構成体どうしを連結するリング、３，４はブレスレッドの両端を脱着可能 に連結する周知の一対の連結具である。

【０００８】 鎖構成体１は、中間板材１１と、該中間板材１１を両側から鋏み込むように配 置される一対の表板材１２，１３によって構成される。前記中間板材１１は、略 長方形状の板材を４隅の角部を削り取ってその端部を円弧状に形成するとともに 、表面に研削あるいはプレス等の機械的な加工を施してダイヤカット状に形成し 、しかもその後研磨処理あるいは必要に応じてメッキ等の処理を施すことによっ て表面に多数の反射鏡面１１ａ…が形成されている。

【０００９】 前記一対の表板材１２，１３は互いに同一構成であり、前記中間板材１１と同 様に、略長方形状の板材を４隅の角部を削り取ってその端部を円弧状に形成し、 そして該板材を１８０度の捩じり角を持つように螺旋状に捻られて作られる。捩 じられた後の表板材１２，１３の長さは、前記中間板材１１と同じ長さに設定さ れている。また、表板材１２，１３の少なくとも表面に露出する片面は、予めロ ール成形加工が施されることで光沢のないなし地状に形成されている。また、そ れら一対の表板材１２，１３は、前記中間板材１１を挟み込むようにその両側に 配されるとき、それら一対の表板材の間には中間板材１１の表面が臨める隙間１ ４が形成されている このように構成された鎖構成体１は、各板材１１，１２，１３の端部を重ね合 わされた状態で前記リング２によって互いに連結される。

【００１０】 しかして、上記構成のブレスレッドでは、中間板材１１と、その中間板材１１ を両側から挟み込むように螺旋状に捩じって配置される一対の表板材１２，１３ により鎖構成体１を構成しており、表板材１２，１３を中間板材１１から浮き出 させるように配置できることから、容易に立体感が得られ、しかも中実状の部材 を加工して立体感を出す場合に比べて軽量化が図れる。

【００１１】 また、中間部材１１の表面はダイヤカット状とされて多数の反射鏡面１１ａ… が形成される一方、表板材１２，１３の表面は光沢のないなし地状とされており 、前記多数の反射鏡面１１ａによって高級感が得られるとともに、それら多数の 反射鏡面１１ａとなし地状とのコントラストによって表現の自由度が増し、種々 のデザインを施すことが可能となった。

【００１２】 なお、本考案の装飾用鎖は、前記実施例に限られることなく、個々の鎖構成体 １およびリング２の具体的構成は、実施にあたり適宜変更可能である。

【００１３】 例えば、前記実施例では、中間板材１１および表板材１２，１３ともに研磨処 理あるいはメッキ等の処理により銀色に形成しているが、これに限られることな く、それら中間板材１１および表板材１２，１３を金色に処理してもよく、また 中間板材１１あるいは表板材１２，１３を一つ置きに金色と銀色に交互に変える ように処理してもよい。

【００１４】 また、前記実施例では、全ての鎖構成体１に中間板材１１を介装しているが、 これに限られることなく、 一つ置きに中間板材１１を介装するようにしてもよ い。

【００１５】 さらに、一対の表板材１２，１３を、螺旋状のものと平面状のものとの２種類 用意し、それらを交互に配置するようにしてもよい。また、表板材１２の捩じり 角度は本実施例のように必ずしも１８０度である必要はなく、２７０度、あるい は３６０度に捩じってもよい。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、中間板材と、その中間板材を両側から挟 み込むように配置される一対の表板材とより鎖構成体を構成しており、表板材を 中間板材から浮き出させるように配置できることから、加工が簡単でありながら 容易に立体感が得られ、かつ軽量化が図れる。また、中間部材の表面に表れるダ イヤカット状の多数の反射鏡面を設けているので、これら多数の反射鏡面によっ て高級感が得られ、しかもこれら多数の反射鏡面と表板材の表面の光沢のないな し地とのコントラストによって表現の自由度が増し、種々のデザインを施すこと が可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すブレスレッドの全体斜
視図。

【図２】上記ブレスレッドの要部の拡大図。

【図３】上記ブレスレッドの鎖構成体の分解斜視図。

【符号の説明】

１ 鎖構成体 ２ リング １１ 中間板材 １２ 表板材 １３ 表板材 １４ 隙間

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中間板材と、該中間板材を両側から鋏み
   込むように配置される一対の表板材によって鎖構成体が
   構成され、それら鎖構成体が各板材の端部を重ね合わさ
   れた状態でリングによって互いに連結されることによっ
   て作られる装飾用鎖であって、 前記中間板材は、表面がダイヤカット状に加工されて多
   数の反射鏡面を有し、前記一対の表板材は、略長方形状
   の板材が少なくとも１８０度の捩じり角を持つように螺
   旋状に捻られて構成されるとともに、該表板材の表面は
   光沢のないなし地状に形成され、しかもそれら一対の表
   板材が中間板材を挟み込むようにその両側に配されると
   き、それら一対の表板材の間には前記中間板材の表面が
   臨める隙間が形成されていることを特徴とする装飾用
   鎖。