JPH07332225A - ピストンポンプ - Google Patents

ピストンポンプ

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JPH07332225A
JPH07332225A JP12911294A JP12911294A JPH07332225A JP H07332225 A JPH07332225 A JP H07332225A JP 12911294 A JP12911294 A JP 12911294A JP 12911294 A JP12911294 A JP 12911294A JP H07332225 A JPH07332225 A JP H07332225A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dead center
oil
pressure
center side
valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP12911294A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhide Ito
暢英 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP12911294A priority Critical patent/JPH07332225A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダが吸込ポートと吐出ポートのいずれ
にも連通しない閉じ込み領域で、ピストンの伸縮で振動
や騒音を発生するのを防止する。 【構成】 ピストン下死点側と上死点側の閉じ込み領域
にそれぞれシリンダに連通する導油穴4,3を形成し、
その導油穴4と3を互いに結ぶ連絡通路5を設ける。下
死点側の閉じ込み圧力がポンプの吐出圧力に近付く連絡
通路5を遮断する開閉弁6と、開閉弁6を通して下死点
側の導油穴4から供給される余剰油を蓄えるアキュムレ
ータ7と、アキュムレータ7から上死点側の導油穴3へ
の圧油の流れのみを許容するチェック弁8を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はピストンポンプにおけ
る吸い込み,吐き出し騒音を低減する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】ピストンポンプは、たとえば回転するシ
リンダブロックを弁板に摺接させ、シリンダブロック内
のシリンダがピストンの往復動で弁板の吸込ポートと吐
出ポートを介して作動油の吸い込みと吐き出しを繰り返
すように構成される。
【0003】吸込ポートと吐出ポートは同一円周上に所
定の間隔をあけて弁板に形成されるが、シリンダがこれ
らポートのいずれにも連通しない上死点,下死点を中心
とする閉じ込み領域にあるときでも、ピストンは伸縮を
続ける。このため、シリンダ内が密閉されたまま、容積
が圧縮・膨張されることで、異常高圧または負圧が発生
して振動,騒音を併発する。
【0004】そこで、ピストン上死点側の閉じ込み領域
で外部の油圧源から減圧弁およびアキュムレータを経由
してシリンダに油圧を補給することで、ピストンの吸い
込みによる負圧の発生を防ぎ、騒音の低減を図るように
したものが知られている(実開昭63ー174578号
公報)。
【0005】また、ピストンが吸込行程から吐出行程に
移るとき、シリンダ内が吸込圧力から吐出圧力に急変す
ると、吐出流量の変動に原因して負荷系に脈動騒音が発
生しやすくなるため、その対策手段としてピストン下死
点側の閉じ込み領域で外部の油圧源からポンプの吐出圧
力に比例した油圧をシリンダに供給することで、ピスト
ンの予圧量を補うようにしたものが見られる(特開平3
ー229977号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者は一定の
圧力を供給するため、吐出から吸込に至る圧力変化の勾
配が急になり、騒音の低減効果が低下するという問題が
あった。また、後者はポンプ吐出圧力が基準になるた
め、外部の油圧源としてメインポンプと同等の高圧ポン
プが要求されるため、コストや消費エネルギが嵩むとい
う不具合があった。
【0007】この発明はこのような問題点を考慮してな
されたもので、閉じ込み領域におけるピストンの伸縮に
よりシリンダに異常高圧や負圧が発生するのを、外部の
油圧源を使わなくとも効率よく防止することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、吸込ポ
ートと吐出ポートを備える弁板と、弁板に摺接して回転
するシリンダブロックと、シリンダブロックの回転角度
に応じて吸込ポートと吐出ポートに連通するシリンダ
と、シリンダの容積をシリンダブロックの回転に伴う往
復動で拡縮するピストンを備えるピストンポンプにおい
て、シリンダが弁板の吸込ポートと吐出ポートのいずれ
にも連通しないピストンの下死点側と上死点側の閉じ込
み領域にそれぞれシリンダに連通する導油穴を形成し、
その導油穴を互いに結ぶ連絡通路を設ける一方、下死点
側の閉じ込み圧力がポンプの吐出圧力に近付くまで連絡
通路を遮断する開閉弁と、開閉弁を通して下死点側の導
油穴から供給される余剰油を蓄えるアキュムレータと、
アキュムレータから上死点側の導油穴への圧油の流れの
みを許容するチェック弁を備える。
【0009】第2の発明では、第1の発明における上死
点側の導油穴への圧油を補給するためにチェック弁を介
して油圧源を接続する。
【0010】第3の発明では、第1の発明における開閉
弁,アキュムレータ,チェック弁および連絡通路を弁板
の内部に設ける。
【0011】
【作用】第1の発明においては、シリンダ内がピストン
下死点側の閉じ込み領域で圧縮され、その内圧がポンプ
の吐出圧力を越えると、開閉弁を開いて下死点側の導油
穴から上死点側の導油穴へと高圧の余剰油が流れる。こ
のとき、上死点側の導油穴はシリンダブロックの摺動面
で閉じられているため、余剰油はいったんアキュムレー
タに蓄えられ、上死点側の導油穴が開くと、アキュムレ
ータから圧油がチエック弁を通してシリンダに供給され
る。このサイクルはシリンダの1回転につきピストンの
本数に等しい回数だけ繰り返される。したがって、ピス
トン下死点側の閉じ込み領域で発生する吐出圧力に比例
した余剰油で、ピストン上死点側の閉じ込み油量の不足
分を効率よく補うことができる。
【0012】第2の発明においては、余剰油の最低圧を
外部の油圧源で補うので、どのような使用条件でもピス
トン上死点側の閉じ込み油量が不足するようなことはな
い。外部の油圧源については、余剰油の最低圧を補うも
ので、高圧を必要としないため、低圧のパイロット用ポ
ンプで賄えるというメリットも期待できる。
【0013】第3の発明によれば、弁板の内部に総ての
弁や通路などが形成されるので、全体としてコンパクト
に構成できる。
【0014】
【実施例】図1はアキシャルピストンポンプへの適用例
を表すもので、1は弁板の吸込ポート、2は同じく吐出
ポートで、これらポート1と2間に閉じ込み領域が広く
形成される。そのピストン上死点側と下死点側にそれぞ
れシリンダに連通する導油穴3,4が開口され、これら
導油穴3と4を互いに結ぶ連絡通路5が形成される。
【0015】シリンダの下死点側の閉じ込み圧力がポン
プの吐出圧力に近付くまで連絡通路5を遮断する開閉弁
6と、開閉弁6を通して導油穴4から供給される余剰油
を導油穴3が開くまで一時的に蓄えるアキュムレータ7
と、アキュムレータ7から導油穴3への圧油の流れのみ
を許容するチェック弁8が設けられる。
【0016】導油穴3への余剰油の不足分を補うため、
外部の油圧源として補助ポンプが連絡通路5のチェック
弁8下流に接続され、その途中に補給流量を調整するオ
リフィス10と、圧油の逆流を阻止するチェック弁11
と、補助ポンプ9の最大吐出圧力を規制するリリーフ弁
12が介装される。
【0017】図2,図3は弁板での具体的な構成を表す
もので、シリンダブロックとのすべり面20の同一円周
上に吸込ポート1と吐出ポート2が形成され、ピストン
上死点および下死点を中心とするこれらの中間区域(閉
じ込み領域)にそれぞれ導油穴3,4が開口される。導
油穴3は上死点と吸込ポート1との間に、導油穴4は下
死点と吐出ポート2との間に形成される。すべり面20
の外周を囲む環状溝5aが形成され、各導油穴3,4に
それぞれ通孔21,22を介して連通される。なお、環
状溝5aは片側の半周部分でのみ連絡通路5として機能
するもので、残りの半周部分は導油穴3と4間が非連通
状態に形成される。
【0018】開閉弁6は通孔22の大径部に摺動自由な
ポペット23を備え、その背面に油室24が形成され
る。油室24は図示しない通路を介して吐出ポート2と
連通され、ポペット23は下死点側の閉じ込み圧力がポ
ンプの吐出圧力よりも越えると押し上げられ、バルブシ
ートを開いて連絡通路5へ内部の油道25を介して余剰
油を流す。26は通孔22を密閉するプラグ、27はポ
ペット23のガイドで、その外周に連絡通路5の一部を
形成する環状溝28と、ガイド27の内周を環状溝28
に開口する通路29が形成される。
【0019】連絡通路5の途中にアキュムレータ7の油
室30が接続され、通路5の内圧に応じて油室30を拡
縮するピストン31と、油室30の縮小方向へピストン
31を付勢するスプリング32を備える。チェック弁8
は前後の差圧に応動するもので、アキュムレータ7側の
圧力が高くなると、ポペット33がバルブシートを開い
て内部の油道34を介して圧油を連通路35から通路3
6および凹溝37を介して低圧側へ流すが、導油穴3側
の圧力が高くなると、ポペット33はバルブシートを閉
じてアキュムレータ7側へ圧油が逆流するのを阻止す
る。
【0020】弁板15の外周に開閉弁6と同じ要領で補
助ポンプ系のチェック弁11が設けられる。導油穴3を
連通通路5に継ぐ通孔21の大径部に、ガイド38と共
にその内部を摺動自由なポペット39が収装される。ガ
イド38の外周に連絡通路5の一部を形成する環状溝4
0と、カイド39の内周を環状溝40に開口する通路4
1が形成され、ポペット39の内部に通路41を導油穴
3側に常時連通する油道42が設けられる。
【0021】通孔21を密閉するプラグ43にポペット
39のバルブシートを形成する縦穴44と、これに連通
する横穴45が形成され、補助ポンプ9の吐出油は連通
路46から環状溝47を通して横穴45に入り、縦穴4
4からポペット39先端に供給される。ポペット39は
連通路46の圧力が高くなると、バルブシートを開いて
圧油を導油穴3側へ流すが、導油穴3側の圧力が高くな
ると、バルブシートを閉じて圧油の逆流を阻止する。
【0022】このような構成により、シリンダ内がピス
トン下死点側の閉じ込み領域で圧縮され、その内圧がポ
ンプの吐出圧力を越えると、開閉弁6を開いて下死点側
の導油穴4から上死点側の導油穴3へと余剰油が流れ
る。このとき、上死点側の導油穴3がシリンダブロック
の摺動面で閉じられるため、余剰油はアキュムレータ7
に蓄えられ、上死点側の導油穴3が開くと、アキュムレ
ータ7からチエック弁8を通してシリンダに供給され
る。このサイクルはシリンダブロックの1回転につきピ
ストンの本数に等しい回数だけ繰り返される。
【0023】したがって、ピストン下死点側の閉じ込み
領域で発生する高圧の余剰油で、ピストン上死点側の閉
じ込み油量を効率よく補うことができる。この場合、導
油穴4から取り出される圧力は、ほぼポンプの吐出圧力
に対応した高圧になり、したがって上死点での閉じ込み
領域における吐出ポート2と吸込ポートとの圧力勾配
は、この供圧により常に適正に維持され、ポンプ騒音,
振動の低減に効果をもたらす。
【0024】補助ポンプ9については、余剰油の不足分
を補うもので、高圧を必要としないため、低圧のパイロ
ット用ポンプで賄えるというメリットも期待できる。な
お、弁板15の閉じ込み領域は可及的に広く取ることが
望まれ、例えばメインポンプの定馬力制御を行う場合、
その最高吐出圧力点(最小傾転角)に合わせて設計する
と良い。
【0025】
【発明の効果】第1の発明によれば、吸込ポートと吐出
ポートを備える弁板と、弁板に摺接して回転するシリン
ダブロックと、シリンダブロックの回転角度に応じて吸
込ポートと吐出ポートに連通するシリンダと、シリンダ
の容積をシリンダブロックの回転に伴う往復動で拡縮す
るピストンを備えるピストンポンプにおいて、シリンダ
が弁板の吸込ポートと吐出ポートのいずれにも連通しな
いピストンの下死点側と上死点側の閉じ込み領域にそれ
ぞれシリンダに連通する導油穴を形成し、その導油穴を
互いに結ぶ連絡通路を設ける一方、下死点側の閉じ込み
圧力がポンプの吐出圧力に近付くまで連絡通路を遮断す
る開閉弁と、開閉弁を通して下死点側の導油穴から供給
される余剰油を蓄えるアキュムレータと、アキュムレー
タから上死点側の導油穴への圧油の流れのみを許容する
チェック弁を備えたので、ピストン下死点側の閉じ込み
領域で発生するポンプ吐出圧力に対応した高圧の余剰油
で、ピストン上死点側の閉じ込み油量の不足分を効率よ
く補い、ポンプ吐出圧力の変動に拘わらず常に圧力勾配
の緩和に寄与し、騒音や振動の発生を効果的に抑制でき
る。
【0026】第2の発明によれば、上死点側の導油穴へ
の補給油の最低圧を保証する油圧源を付加したので、ど
のような使用条件でもピストン上死点側の閉じ込み油量
が不足することがなく、また低圧の油圧源で済むため、
その駆動に必要なエネルギが小さく、コストの面でも有
利になるという効果を期待できる。
【0027】第3の発明によれば、開閉弁,アキュムレ
ータ,チェック弁および連絡通路を弁板の内部に設けた
ので、全体的にコンパクトになり、かつ保守点検などの
整備性も改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す構成図である。
【図2】同じく弁板の構成を表す一部切欠き正面図であ
る。
【図3】同じく弁板のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 吸込ポート 2 吐出ポート 3,4 導油穴 5 連絡通路 6 開閉弁 7 アキュムレータ 8 チェック弁 9 補助ポンプ 11 チェック弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込ポートと吐出ポートを備える弁板
    と、弁板に摺接して回転するシリンダブロックと、シリ
    ンダブロックの回転角度に応じて吸込ポートと吐出ポー
    トに連通するシリンダと、シリンダの容積をシリンダブ
    ロックの回転に伴う往復動で拡縮するピストンを備える
    ピストンポンプにおいて、シリンダが弁板の吸込ポート
    と吐出ポートのいずれにも連通しないピストンの下死点
    側と上死点側の閉じ込み領域にそれぞれシリンダに連通
    する導油穴を形成し、その導油穴を互いに結ぶ連絡通路
    を設ける一方、下死点側の閉じ込み圧力がポンプの吐出
    圧力に近付くまで連絡通路を遮断する開閉弁と、開閉弁
    を通して下死点側の導油穴から供給される余剰油を蓄え
    るアキュムレータと、アキュムレータから上死点側の導
    油穴への圧油の流れのみを許容するチェック弁を備えた
    ことを特徴とするピストンポンプ。
  2. 【請求項2】 上死点側の導油穴への圧油を補給するた
    めにチェック弁を介して油圧源を接続したことを特徴と
    する請求項1に記載のピストンポンプ。
  3. 【請求項3】 開閉弁,アキュムレータ,チェック弁お
    よび連絡通路を弁板の内部に設けたことを特徴とする請
    求項1に記載のピストンポンプ。
JP12911294A 1994-06-10 1994-06-10 ピストンポンプ Pending JPH07332225A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12911294A JPH07332225A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 ピストンポンプ

Applications Claiming Priority (1)

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JP12911294A JPH07332225A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 ピストンポンプ

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JPH07332225A true JPH07332225A (ja) 1995-12-22

Family

ID=15001372

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12911294A Pending JPH07332225A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 ピストンポンプ

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JP (1) JPH07332225A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002070716A (ja) * 2000-07-18 2002-03-08 Liebherr Machines Bulle Sa 流体圧作動アキシャルピストン機械

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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