JPH0733174A - 容 器 - Google Patents

容 器

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JPH0733174A
JPH0733174A JP5168092A JP16809293A JPH0733174A JP H0733174 A JPH0733174 A JP H0733174A JP 5168092 A JP5168092 A JP 5168092A JP 16809293 A JP16809293 A JP 16809293A JP H0733174 A JPH0733174 A JP H0733174A
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Takumi Soejima
琢己 副島
Tetsuo Yamashita
哲男 山下
Hikari Kobayashi
光 小林
Ichiro Serizawa
一郎 芹沢
Tetsushi Daimon
哲士 大門
Hiroyuki Higaki
裕之 桧垣
Katsunori Kobayashi
勝則 小林
Akihisa Yashima
晃久 八嶋
Taeko Endo
多恵子 遠藤
Yasuko Miyamoto
靖子 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓋体をヒートシールにて接着閉塞した二種以
上の収納物を同一容器内にて収納可能な容器であって、
その開封が非常に容易で、収納物がこぼれ落ちる恐れが
なく、安全に開封できる容器を提供する。 【構成】 開口周縁部1a,1b …に突設されるフランジ部
2a,2b …を有する少なくとも2つの収納体3a,3b …を一
体的に連結し、且つ前記フランジ部2a,2b …と面一に設
けられた少なくとも1つの仕切部4 …とからなる容器本
体5 と、前記収納体3a,3b …を閉塞するよう該容器本体
5 に接着され、且つ周縁一端部に開口開始部10を有する
蓋体7 とから構成されてなる容器であって、前記仕切部
4 の少なくとも一先端部9 と一連のフランジ部2a,2b と
の交差部8 における一方の収納体3a側の角度(Q) が烏口
状の鋭角に形成されてなると共に、前記蓋体7 の開口開
始部10は、他方の収納体3b側で、且つ前記交差部8 と仕
切部4の中心点11とを結ぶ線12と、該中心点11と開口開
始部10とを結ぶ線13とのなす角度(P) が鋭角となる位置
に設けられて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、カレーと米
飯、スパゲティソースと麺等、二種以上の食品を同一容
器内にて収納可能で、且つその開封を非常に容易に行う
ことができる容器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レトルト食品や電子レンジ加工食
品等が普及し、販売時の容器に収納された内容物を家庭
用の漆器に移し替えることなく、該販売時の容器をその
まま使用して、蓋体を開封するだけで喫食可能となる容
器が多々使用されている。
【0003】また、前記電子レンジ加工食品において
は、例えば、カレーと米飯、スパゲティソースと麺等、
二種以上の食品を同一容器内に収納できるように、トレ
ー式容器に別途、或いは一体的に仕切部を設け、一方に
カレー等を、他方に米飯等をそれぞれ収納し、同一容器
にて同時間に殺菌及び調理できる容器が案出された(特
開平2−154651号公報参照)。
【0004】前記容器にあっては、金属箔とプラスチッ
クの積層体フィルムや、プラスチックのみからなる積層
体フィルムなどを使用し、前記容器の開口周縁部に該積
層体フィルムをヒートシールして蓋体が形成され、容器
の閉塞が行われていた。
【0005】また、前記蓋体を開封する際には、開口周
縁の一端部に開口開始部を設け、該開口開始部から徐々
にシール部を剥離していくことにて開封していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
に内部の仕切りが設けられ、且つヒートシールによって
蓋体が閉塞された容器においては、前記蓋体を開封する
際に、仕切りの上面のヒートシールされた部分が剥離さ
れにくく、特に図12で示すように、仕切り34の両先端
部39,39'の面積が広くなっている場合は、前記仕切り34
の上面における剥離点にて急激に力の加わる方向が変化
したり、或いは2方向(図12の矢印A1,A 2 にて示
す。)、3方向(同図矢印B1,B2,B3にて示す。)に力が
完全に分散されるため非常に開封しにくくなる。
【0007】前記のように仕切り34の上面における剥離
点にてヒートシールの解除が困難になると、収納物が溢
れやすくなり、液状(特にカレールーやスパゲティソー
ス等独特な着色がなされている液体)収納物が収納され
ている場合は消費者が非常に困惑することが多かった。
【0008】そこで、本発明は、蓋体をヒートシールに
て接着閉塞した二種以上の収納物を同一容器内にて収納
可能な容器であって、且つその開封が非常に容易で、前
記収納物がこぼれ落ちる恐れがなく、安全に開封できる
容器を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために次の技術的手段を講じる。
【0010】即ち、開口周縁部1a,1b …に外方に向かっ
て突設されるフランジ部2a,2b …を有する少なくとも2
つの収納体3a,3b …と,該収納体3a,3b …を一体的に連
結し、且つ前記フランジ部2a,2b …と面一に設けられた
少なくとも1つの仕切部4 …とからなる容器本体5 と、
前記収納体3a,3b …の開口部6a,6b …を閉塞するよう該
容器本体5 に接着され、且つ周縁一端部に開口開始部10
を有する蓋体7 とから構成されてなる容器において、前
記仕切部4 の少なくとも一先端部9 と一連のフランジ部
2a,2b との交差部8 における一方の収納体3a側の角度
(Q) が烏口状の鋭角に形成されてなると共に、前記蓋体
7 の開口開始部10は、他方の収納体3b側で、且つ前記交
差部8 と仕切部4 の中心点11とを結ぶ線12と、該中心点
11と開口開始部10とを結ぶ線13とのなす角度(P) が鋭角
となる位置に設けられてなることを特徴とするものであ
る。
【0011】
【作用】本発明に係る容器本体5 は、開口周縁部1a,1b
…に外方に向かって突設されるフランジ部2a,2b …に対
して面一に設けられた少なくとも1つの仕切部4 を介し
て一体的に連結された複数個の収納体3a,3b …からなる
ものであり、また該容器本体5 には前記収納体3a,3b …
の開口部6a,6b …を閉塞するように該容器本体5の前記
フランジ部2a,2b …及び仕切部4 に接着され、且つ周縁
一端部に開口開始部10を有する蓋体7 が設けられてお
り、しかも、前記仕切部4 の少なくとも一先端部9 と一
連のフランジ部2a,2b との交差部8 における一方の収納
体3a側の角度(Q) が烏口状の鋭角に形成されてなると共
に、前記蓋体7 の開口開始部10は、他方の収納体3b側
で、且つ前記交差部8 と仕切部4 の中心点11とを結ぶ線
12と、該中心点11と開口開始部10とを結ぶ線13とのなす
角度(P) が鋭角となる位置に設けられたものである。
【0012】前記蓋体7 を剥離する際は、図4に示すよ
うに、開口開始部10を起点として、該開口開始部10の容
器本体5 に対する接線M-N と平行移動しながら、徐々に
剥離されていく(レール効果)が、前記角度(P) が鋭角
に形成されていると共に、前記角度(Q) が烏口状の鋭角
に形成されているので、容器本体5 の開口周縁部1bのフ
ランジ部2b上の蓋体7 を剥離する瞬間(例えば、図4の
線S-T 上)と、仕切部4 の一先端部9 近傍の蓋体7 を剥
離する瞬間(例えば、図4の線P-Q 上)との、瞬間剥離
面積に殆ど差が生じない(同図におけるT1-T2+T3-T4
び Q1-Q2+Q3-P3+P1-P2の差がない。)。
【0013】仕切部4 上の一先端部9 近傍における剥離
点では、力が分散される2方向が鋭角内に収まるので、
開封方向が極端に分散されることなく、蓋体7 の開封は
非常に容易になる。
【0014】また、前記蓋体7 の剥離がレール効果によ
って更に進められていくと、前記仕切部4 とフランジ部
2aとの交差部8 において徐々に力の加わる方向が変化
し、その方向が前記仕切部4 に対して垂直方向となる。
【0015】そして剥離点が、前記仕切部4 の他先端部
9'における交差部8'になると、前記烏口状の角度R を有
する収納体3bにて形成されているものであれば、図4で
示すように、直線状の仕切部4 、及びその両側のフラン
ジ部3a,3b 上の蓋体7 を剥離する瞬間(例えば、図4の
線U-V 上)と、仕切部4 の他先端部9'近傍の蓋体7 を剥
離する瞬間(例えば、図4の線X-Y 上)との、瞬間剥離
面積に殆ど差が生じず(同図におけるU1-U2+U3-V3+V2-V
1 及び X1-X2+X3-Y3+Y2-Y1の差がない。)、力の分散は
約1/3 に縮小されたことになる。
【0016】仕切部4 上の他先端部9'近傍における剥離
点では、力が3方向に分散されることはなく、逆に1方
向に集中されることとなるので、蓋体7 の開封は非常に
容易になる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る容器の一実施例について
図面に基づき詳細に説明する。
【0018】本発明の容器は、例えば、図1及び図2で
示すように、各開口周縁部1a,1b に外方に向かって突設
されるフランジ部2a,2b を有する半円状の2つの収納体
3a,3b 同士が、該フランジ部2a,2b と面一に設けられた
仕切部4 を介して一体的に連結された容器本体5 と、該
容器本体5 の2つの収納体3a,3b の各開口部6a,6b を一
体的に閉塞するように容器本体5 のフランジ部2a,2b 及
び仕切部4 上にヒートシールによって接着されたフィル
ム状の蓋体7 とから構成されたものである。
【0019】前記フランジ部2a,2b 及び仕切部4 上にお
けるヒートシール幅(t) は1〜12mm、好ましくは2 〜8
mmがよく、その接着の開封手段としては層間剥離、凝集
剥離、及び界面剥離等を挙げることができ、その手段に
応じて容器本体5 及び蓋体7の素材を選択する。
【0020】前記容器本体5 を構成する素材としては、
例えば、エチレンモノマー単位10〜50モル%含有の
エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂(以下、EVO
Hと記す。)や、該EVOHを基体とする変性物よりな
るシート基材の表裏両面にポリエチレン、ポリプロピレ
ン、、ポリエチレンテレフタレート、エチレン・α−オ
レフィン共重合体などの疏水性樹脂、或いはポリアミド
系の親水性樹脂よりなるカバーシートが積層挟着された
もの等が挙げられ、これらを素材とする容器は特にガス
バリヤー特性や耐熱性に優れているので、マイクロ波照
射による加熱調理に特に適した容器となり得るが、該容
器の素材に特に限定はない。
【0021】また、前記蓋体7 を構成する素材として
は、例えば、熱可塑性プラスチックの単層体や積層体、
又はアルミニウム等の金属箔と熱可塑性プラスチックの
積層体等が使用されている。
【0022】前記仕切部4 と開口周縁部1a(1b)のフラン
ジ部2a(2b)との交差部8 における一方の収納体3a側の角
度(Q) が烏口状の鋭角に形成されるように前記仕切部4
の一先端部9 がカーブ状に屈曲形成されていると共に、
蓋体7 を開封する際の起点となる開口開始部10が、前記
烏口状の角度(Q) を有する収納体3aと隣接する他方の収
納体3b側で、且つ前記交差部8 と前記仕切部4 の中心点
11とを結ぶ線12と、該中心点11と開口開始部10とを結ぶ
線13とのなす角度(P) が鋭角内となる位置に設けられて
いる。
【0023】前記烏口状の角度(Q) は鋭角であれば何度
でもよいが、具体的には30°〜70°、好ましくは6
0°前後にて最も効果が現れる。また前記角度(P) も鋭
角であれば何度でもよいが、好ましくは45°前後にて
最も効果が現れる。
【0024】前記蓋体7 の開口開始部10は容器本体5 よ
り外方に突設させてヒートシールによる接着を施さない
部分(非熱シール部分)を形成させておくか、また、図
1及び図3で示すように、予め開口開始部10の突設形状
に適合させて、容器本体5 のフランジ部2bを更に延設さ
せ、該フランジ部2bに切込み線14を刻設させておいてそ
の上からヒートシールさせておく。
【0025】前記のような構成にて蓋体7 を開封する際
は、開口開始部10を引っ張り剥がすか、或いは図3で示
すように、フランジ部2bの延設部分15に設けられた切込
み線14に沿って折り外し、フランジ部2bの延設部分15と
共に蓋体7 の開口開始部10を引っ張り剥がせばよい。
【0026】このように、前記開口開始部10を起点とし
て容器本体5 に対する接線M-N と平行移動しながら前記
蓋体7 の剥離を徐々に進行されていく(レール効果)
と、図4に示すように、開口開始部10が設けられている
側の収納体3bの開口周縁部2b上にて蓋体7 のシールを剥
離する瞬間(例えば、図4の前記接線M-N と平行なS-T
線上)と、烏口状の鋭角Q を有する収納体3aに差しかか
った、前記仕切部4 とフランジ部2aとのなす交差部8 近
傍のシールを剥離する瞬間(例えば、図4の前記接線M-
N と平行なP-Q 線上)との、瞬間剥離力(瞬間剥離面
積:T1-T2+T3-T4 及び Q1-Q2+Q3-P3+P1-P2で表され
る。)に殆ど差が生じない。
【0027】即ち、剥離される部分が前記仕切部4 の開
口開始部10から仕切部4 とフランジ部2aとのなす交差部
8 に差しかかると、瞬間剥離力は、該交差部8 から1つ
は仕切部4 の一先端側9 、更に中心部11へ(矢印A1)、
もう1つは収納体3aの開口周縁部1aのフランジ部2aへ
(矢印A2)分散される。
【0028】しかし、前記分散されたA1及びA2は烏口状
の鋭角(角度(Q)で記す。) に形成しているので、この
ように力が分散しても、分散される2方向がカーブ形状
を描いた鋭角内に収まり、開封方向が極端に分散される
ことなく、開封は非常に容易になる。
【0029】また、前記レール効果により、剥離される
部分が前記仕切部4 のカーブ状の一先端側9 から直線部
16に差しかかると、力の加わる方向が変化し、その方向
が前記仕切部4 に対して徐々に垂直方向となっていく
(例えば、図4の直線E-F 、更には直線G-H )。
【0030】この際、前記仕切部4 の他先端部9'と一連
のフランジ部2a,2b との交差部8'における他方の収納体
3b側の角度(R) が烏口状の鋭角に形成された容器におい
ては、前記仕切部4 の直線部16上にてシールを剥離する
瞬間(例えば、図4の前記仕切部4 と垂直なU-V 線上)
と、烏口状の鋭角R を有する収納体3bに差しかかった、
前記仕切部4 とフランジ部2bとのなす交差部8'近傍のシ
ールを剥離する瞬間(例えば、図4の前記仕切部4 と垂
直なX-Y 線上)との、瞬間剥離力(瞬間剥離面積:V1-V
2+V3-U3+U1-U2 及び Y1-Y2+Y3-X3+X1-X2で表される。)
に殆ど差が生じない。
【0031】即ち、剥離される部分が前記仕切部4 の直
線部16から他先端側9'に差しかかると、3方向に分散さ
れていた剥離力(矢印B1,B2,B3)が仕切部4 とフランジ
部2bとのなす交差部8'に向かって集中し始め、一気に剥
離が完了する。
【0032】従って、前記仕切部4 の一先端部9 及び他
先端部9'上における蓋体7 の剥離点では、各収納体3a,3
b に形成された角度(Q),角度(R) を有する烏口形状によ
って、力の方向がかなり緩やかに分散されたり、集中さ
れたりすることになり、極端な力の方向転換がなされる
ことがないので、蓋体7 の接着の解除、即ち剥離は非常
に容易となる。
【0033】勿論、前記仕切部4 の他先端側9'は前記の
ように烏口形状を有する必要性はなく、通常の直角形状
であっても構わない。
【0034】尚、容器本体5 の形状は、前記半円状の2
つの収納体3a,3b を仕切部4 を介して連結させたものに
限定されることはなく、例えば、図5に示すように、楕
円状の2つの収納体3a,3b を仕切部4 を介して連結させ
たものであっても、また、図6に示すように、方形状の
2つの収納体3a,3b を仕切部4 を介して連結させたもの
であっても良い。
【0035】また、前記のように同形の収納体3a,3b を
連結するだけでなく、図7に示すように、半円状の収納
体3aと方形状の収納体3bを仕切部4 を介して連結させた
ものであっても、また、図8に示すよう、異なる2つの
大きさの半円状の収納体3a,3b を仕切部4 を介して連結
させたものであっても良い。
【0036】更に、前記収納体は2つに限定されること
はなく、図9に示すように、3つの収納体3a,3b,3cを仕
切部4a,4b にてそれぞれ連結させたものであっても、ま
た、更にそれ以上の数の収納体3a,3b …を連結させたも
のであっても良い。
【0037】尚、前記のように2つ以上の収納体3a,3b
…を連結させた容器本体5 の場合は、開口開始部10から
蓋体7 を剥離していく際に、力が分散する地点、及び集
中する地点において、その枝別れ仕切部4a,4b と開口周
縁部のフランジ部2a,2b,2cとがなす各角度が烏口形状を
有する鋭角(Q,Q',R,R')にて構成させれば良い。
【0038】また、前記容器本体5 においては、収納体
3a,3b の開口周縁部1a,1b におけるフランジ部2a,2b 及
び仕切部4 の全面に蓋体7 をヒートシールするだけでな
く、例えば、図10で示すように、フランジ部2a,2b の
接着部分に凸状の突起部17a,17b を設けると共に、仕切
部4 の幅方向両端部分に一対の凸状の突起部18a,18bを
設け、該突起部17a,17b,18a,18b に蓋体7 をヒートシー
ルにて接着したものであっても良い。
【0039】前記突起部17a,17b,18a,18b を設ける場合
は、その突起部17a,17b,18a,18b の幅(s) が0.5 〜10m
m、好ましくは1.0 〜3 mmとする。
【0040】次に、前記図1及び図2で示す、仕切部4
とフランジ部2a,2b とのなす交差部8,8'における烏口状
の鋭角内での角度(Q),(R) を多々変更して形成した容器
を用い、開封性の向上の具体的実施例について、実験例
を挙げて説明する。
【0041】該実験においては、図11に示すように、
プッシュプル試験機19、及び該試験機19に付設された、
モーター20にガイド21を介して接続され、且つ蓋体7 の
開口開始部10を挟持して45°の角度にて自動開口する
パンチ22を作動させて、前記試験機19に固定した容器の
開封状態を比較するものである。
【0042】尚、前記開封状態とは、シールを剥離する
瞬間に要する剥離力をkg単位にて記したものであり、
烏口状の角度(Q),(R) は、5°,10 °,30 °,60 °と変
更した。
【0043】使用した容器は、容器本体5 の各収納体3
a,3b の容量が350ml 及び250ml のポリプロピレン製か
らなるものであり、一方の収納体3aには調理済のカレー
ソース200gを、他方の収納体3bには調理済の米飯200gを
それぞれ充填し、その後、アルミ箔とポリ塩化ビニル
(PVC)の積層体にて構成された蓋体7 をヒートシー
ルにて密着し、通常のレトルト殺菌処理した。
【0044】また、比較例として、仕切部4 とフランジ
部2a,2b とのなす角度(Q'),(R') が直角状になった従来
の容器にて前記同様の条件下で試験機19に固定し、測定
しみた。
【0045】以上の結果を表1にて記載する。尚、測定
値は5回行った平均である。
【0046】
【表1】
【0047】前記結果からわかるように、本発明の実施
例と従来例を比較すると、開封に要する力が、従来のも
のより非常に少なくなっているのがわかり、明らかに開
封性が向上したと言える。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る容器は、開口周縁部に外方
に向かって突設されるフランジ部を有する少なくとも2
つの収納体が、該フランジ部と面一に設けられた仕切部
を介して一体的に連結された容器本体と、該容器本体の
収納体開口部を一体的に閉塞するように前記容器本体の
フランジ部及び仕切部上にヒートシールによって接着さ
れる開口開始部を有する蓋体とから構成されたものであ
り、前記仕切部の少なくとも一先端部と一連のフランジ
部との交差部における一方の収納体側の角度(Q)が烏口
状の鋭角に形成されてなると共に、前記蓋体の開口開始
部は、他方の収納体側で、且つ前記交差部と仕切部の中
心点とを結ぶ線と、該中心点と開口開始部とを結ぶ線と
のなす角度(P) が鋭角となる位置に設けられているの
で、仕切部上の一先端部近傍における剥離点では、力が
分散される2方向が鋭角内の緩やかな烏口状に広がるこ
ととなり、開封方向が極端に分散されることもなくて、
蓋体の開封が非常に容易になる。
【0049】また、前記容器の仕切部の他先端部と一連
のフランジ部との交差部における他方の収納体側の角度
(R) も烏口状の鋭角に形成されてなるものであれば、該
仕切部上の他先端部近傍における剥離点では、力が3方
向に分散されることはなく、1方向に集中されることと
なるので、蓋体の開封は更に容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す容器本体の平面図。
【図2】同、容器の図1のI−I線断面図。
【図3】同、容器の図1のII−II線断面図。
【図4】同、一実施例を示す容器本体の平面説明図。
【図5】本発明の他の実施例を示す容器本体の平面図。
【図6】本発明の他の実施例を示す容器本体の平面図。
【図7】本発明の他の実施例を示す容器本体の平面図。
【図8】本発明の他の実施例を示す容器本体の平面図。
【図9】本発明の他の実施例を示す容器本体の平面図。
【図10】本発明の他の実施例を示す容器の断面図。
【図11】実験方法を示す概略図。
【図12】従来例を示す容器本体の平面図。
【符号の説明】
2a 開口周縁部 2b 開口周縁部 3a 収納体 3b 収納体 4 仕切部 5 容器本体 8 交差部 8’交差部 9 仕切部の一先端部 9’仕切部の他先端部 10 開口開始部 11 仕切部の中央部 Q 烏口状の角度 P 開口開始部の位置する角度 R 烏口状の角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芹沢 一郎 徳島県徳島市川内町加賀須野463 大塚化 学株式会社食品研究所内 (72)発明者 大門 哲士 徳島県徳島市川内町加賀須野463 大塚化 学株式会社食品研究所内 (72)発明者 桧垣 裕之 徳島県徳島市川内町加賀須野463 大塚化 学株式会社食品研究所内 (72)発明者 小林 勝則 徳島県徳島市川内町加賀須野463 大塚化 学株式会社食品研究所内 (72)発明者 八嶋 晃久 徳島県徳島市川内町加賀須野463 大塚化 学株式会社食品研究所内 (72)発明者 遠藤 多恵子 徳島県徳島市川内町加賀須野463 大塚化 学株式会社食品研究所内 (72)発明者 宮本 靖子 徳島県徳島市川内町加賀須野463 大塚化 学株式会社食品研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口周縁部(1a),(1b) …に外方に向かっ
    て突設されるフランジ部(2a),(2b) …を有する少なくと
    も2つの収納体(3a),(3b) …と,該収納体(3a),(3b) …
    を一体的に連結し、且つ前記フランジ部(2a),(2b) …と
    面一に設けられた少なくとも1つの仕切部(4) …とから
    なる容器本体(5) と、前記収納体(3a),(3b) …の開口部
    (6a),(6b) …を閉塞するよう該容器本体(5) に接着さ
    れ、且つ周縁一端部に開口開始部(10)を有する蓋体(7)
    とから構成されてなる容器において、前記仕切部(4) の
    少なくとも一先端部(9) と一連のフランジ部(2a),(2b)
    との交差部(8) における一方の収納体(3a)側の角度(Q)
    が烏口状の鋭角に形成されてなると共に、前記蓋体(7)
    の開口開始部(10)は、他方の収納体(3b)側で、且つ前記
    交差部(8) と仕切部(4) の中心点(11)とを結ぶ線(12)
    と、該中心点(11)と開口開始部(10)とを結ぶ線(13)との
    なす角度(P) が鋭角となる位置に設けられてなることを
    特徴とする容器。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の容器において、前記
    仕切部(4) の他先端部(9')と一連のフランジ部(2a),(2
    b) との交差部(8')における他方の収納体(3b)側の角度
    (R) が烏口状の鋭角に形成されてなることを特徴とする
    容器。
  3. 【請求項3】 前記蓋体(7) がフランジ部(2a),(2b) …
    及び面一の仕切部(4)にヒートシールにて接着され、且
    つその幅(t) が1〜12mmであることを特徴とする請求項
    1又は2記載の容器。
  4. 【請求項4】 フランジ部(2a),(2b) …の接着部分に凸
    状の突起部(17a),(17b) が設けられていると共に、仕切
    部(4) の接着部分に一対の凸状の突起部(18a),(18b) が
    設けられ、前記蓋体(7) が該突起部(17a),(17b),(18a),
    (18b) にヒートシールにて接着され、且つその幅(s) が
    0.5 〜10mmであることを特徴とする請求項1又は2記載
    の容器。
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