JPH07331557A - ロッド方式三次元多軸織機における経ロッド保持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 経ロッドを平行配列させた状態で傾斜させて
保持させるロッド方式三次元多軸織機において、経ロッ
ドが自重で撓むのを抑制する。 【構成】 経ロッドを平行配列させた状態で傾斜させて
保持させ、その経ロッド群１に対し、一平面上で平行配
列させた緯ロッド群２を緯ロッド挿入装置により押圧挿
入して製織する三次元多軸織機において、経ロッド群１
の下部と上部とを保持するロアーサポート１３及びアッ
パーサポート１５を備え、これらを各経ロッドの上下端
を個別的に挿入するパイプの集合体により形成し、アッ
パーサポート１５の上端を、両サポート間を密着させた
ときに経ロッド群１の上端付近に達する程度に長く形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、強化用の繊維束をマト
リックスによりロッド化し、そのロッドを用いて製織す
るロッド方式の三次元多軸織機において、予め織機に取
り付ける長い経ロッド群を保持する装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】ロッド方式三次元多軸織機においては、
予め織機に長い経ロッドの多数を平行状態に配列させて
取付け、それらの経ロッド群に対し、各種傾斜角度の多
方向より緯ロッド群を挿入して多軸に製織される。この
製織においては、平行状態にある経ロッド群に対してあ
る一方向から緯ロッド群を挿入する場合に、その緯ロッ
ド群を構成する各ロッドを、一平面上において平行に配
列させた状態で経ロッド群に挿入するのが、織機の構成
や製織動作の制御等を簡単化し、更に筬打ちを容易にす
るために有利である。

【０００３】また、経ロッド群に対する緯ロッド群の挿
入は、経ロッド群に対してその周囲の複数方向から一定
の傾斜角度で行うことが多く、その場合、緯ロッド群の
挿入装置を一定の位置に保持して経ロッド群をその緯ロ
ッド挿入方向に応じてその中心軸線の周りに回転させる
のが有利であり、更に、多数の平行配列の緯ロッドを一
つの水平な平面上に位置させ、それを挿入する経ロッド
群を必要な角度だけ傾斜させた状態で回転可能にしてお
くのが、織機の構成や製織動作の制御等を一層簡単化す
るために有利である。勿論、多数の緯ロッドを平行配列
させる平面を、経ロッドに対する挿入方向との関連であ
る程度傾斜させた方が、製織の制御を簡単化できること
もあると考えられるが、いずれにしても、経ロッド群を
一定の角度で傾斜させると同時にその中心軸線の周りで
回転できるようにするのが有利である。

【０００４】図１及び図２は、本発明を適用するロッド
方式三次元多軸織機の一例を示すものであるが、上述し
たように、経ロッド群を一定の角度で傾斜させると同時
にその中心軸線の周りで回転できるようにした構成を有
している。その構成を簡単に説明すると、多軸織機にお
ける機枠１０上の傾斜ガイド１１には、上記経ロッドの
多数を経ロッド群として平行状態に保持するための保持
底１３ａをもつロアーサポート１３が、リニアアクチュ
エータ１４により昇降可能に支持され、また経ロッド群
の上部を保持するために、機枠１０上の傾斜ガイド１１
にはアッパーサポート１５を取付けている。これらのロ
アーサポート１３及びアッパーサポート１５は、中心軸
線を一致させた筒状をなし、経ロッドの多数を平行に配
列させた状態で傾斜させて収容保持するためのもので、
図７からわかるように、その対向端に筬板１６，１７を
備え、回転モータ１８，１９によってそれらの中心軸線
の周りに回転可能にしている。

【０００５】また、上記筬板１６，１７間で平行に配列
した経ロッド群１に対し、一平面上において平行に配列
させた緯ロッド群２を挿入するため、上記機枠１０上に
は、緯ロッド群２を挿入する二組の緯ロッド挿入装置２
１，２２を備えている。これらの緯ロッド挿入装置は、
織物組織１サイクル分の平行する緯ロッド群２をロッド
・マガジン２３，２４からロッド支持面２５，２６上に
供給し、リニアアクチュエータ２７，２８により駆動さ
れるプッシュロッド２９，３０による押圧で、筬板１
６，１７の間において順次経ロッド群１に各種方向から
挿入し、前記リニアアクチュエータ１４により保持底１
３ａをもつロアーサポート１３を上昇させることにより
筬打ちを行うものである。

【０００６】しかるに、このような三次元多軸織機にお
いては、平行配列の長い経ロッドの多数を経ロッド群１
として傾斜させて保持すると、図７に示すように、それ
らの経ロッドが自重によって撓み、図８に模式的に示す
ように、筬板１６，１７の穴によって規定される経ロッ
ドの正規配列（直線Ｌによって示す。）と実際の経ロッ
ド配列にズレを生じて、緯ロッド群の挿入が困難になっ
たり、筬打ちや織物引出しのために筬板１７に対して経
ロッド群１をその軸線方向に相対移動させるときに、筬
板１７の穴のエッジに経ロッドが喰い付き、製織動作が
不安定化するなどの問題がある。更に、経ロッド群１を
正規配列させるための穴を持った筬板１６，１７を用い
る場合には、それらの筬板の各穴に経ロッドの先端を誘
導して挿入する必要があり、製織の準備に比較的煩雑な
作業を必要とする。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、織機に経ロッドの多数を平行に配列させた状態で傾
斜させて保持させ、その経ロッド群に対し、一平面上に
おいて平行に配列させた緯ロッド群を挿入して多軸に製
織するロッド方式三次元多軸織機において、簡単な手段
により長い経ロッドが自重で撓むのを抑制した経ロッド
保持装置を提供することにある。本発明の他の技術的課
題は、経ロッドを正規配列させるための穴を持った筬板
を用いる場合に比して、経ロッドの上下動時における該
経ロッドの喰い付きによる損傷がなく、織機に対する経
ロッドの配列装着操作を簡単化し、製織の準備を容易化
した経ロッド保持装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の経ロッド保持装置は、機枠に経ロッドの多数
を平行に配列させた状態で傾斜させて保持させ、その経
ロッド群に対し、一平面上において平行に配列させた緯
ロッド群を緯ロッド挿入装置により押圧挿入して多軸に
製織するロッド方式三次元多軸織機において、上記経ロ
ッド群の下部と上部とを、それらの各経ロッド間に緯ロ
ッドの挿入ピッチに相当する間隔を置いて保持するロア
ーサポート及びアッパーサポートを備え、これらのロア
ーサポート及びアッパーサポートを、各経ロッドの上下
端をそれぞれ個別的に保持する部材により、アッパーサ
ポートの上端を、経ロッド群に緯ロッド群が挿入されて
いない状態で両サポート間を密着させたときに、経ロッ
ド群の上端付近に達する程度に長く形成したことを特徴
とするものである。

【０００９】上記経ロッド保持装置においては、ロアー
サポート及びアッパーサポートを、各経ロッドを個別的
に挿入するパイプの集合体、あるいはハニカム材により
形成することができる。また、上記経ロッド保持装置に
おいては、ロアーサポート及びアッパーサポートを、群
分けした複数の経ロッドの上下端をまとめて保持する部
材により、アッパーサポートの上端を、経ロッド群に緯
ロッド群が挿入されていない状態で両サポート間を密着
させたときに、経ロッド群の上端付近に達する程度に長
く形成したパイプの集合体あるいはハニカム材等により
形成することができる。

【００１０】

【作用】上記構成を有するロッド保持装置を用いた三次
元多軸織機によって多軸織物を製織するに際しては、ロ
アーサポート及びアッパーサポートにより経ロッド群を
保持させ、両サポート間において緯ロッド挿入装置によ
り順次緯ロッド群を経ロッド群に所定の方向から挿入す
るが、経ロッド群の上下端がロアーサポート及びアッパ
ーサポートにより保持されるので、各経ロッドに撓みが
生じるようなことがなく、また経ロッド群を各サポート
内にセットする場合には、それらのサポートの端面を合
わせ、アッパーサポートの上側からパイプ集合体または
ハニカム材の穴内に経ロッドを落とし込むだけで、各サ
ポート内に経ロッドを挿入することができる。

【００１１】

【実施例】図１及び図２は、本発明を適用するロッド方
式三次元多軸織機の一例を概略的に示すものであり、図
３及び図４は同織機において用いる本発明の経ロッド保
持装置の第１実施例の構成を示している。この三次元多
軸織機において用いるロッドは、予め繊維束をマトリッ
クスにより結合してロッド化し、それによって形成した
ロッドの状態で以下に説明する製織を行うものである。

【００１２】図１及び図２のロッド方式三次元多軸織機
は、前述したように、経ロッド群１を一定の角度で傾斜
させると同時にそれを中心軸線の周りで回転できるよう
にした構成を有するもので、機枠１０上に設置した傾斜
ガイド１１には、長い経ロッドの多数を経ロッド群１と
して、各ロッド間に緯ロッドの挿入ピッチに相当する間
隔を置いて平行状態に保持するための保持底１３ａをも
つロアーサポート１３が、リニアアクチュエータ１４に
より昇降可能に支持され、また、経ロッド群１の上部を
保持するために、機枠１０上の上記傾斜ガイド１１には
アッパーサポート１５が取付けられている。これらのロ
アーサポート１３及びアッパーサポート１５は、回転モ
ータ１８，１９によってそれらの中心軸線の周りに同期
回転可能としたものである。

【００１３】上記ロアーサポート１３及びアッパーサポ
ート１５は、下端を保持底１３ａに保持させた多数の経
ロッドを平行に配列させた状態で傾斜させて収容するた
めのもので、それによって保持された経ロッド群１に対
し、一平面上において平行に配列させた緯ロッド群２を
挿入するため、上記機枠１０上には、緯ロッド群２を挿
入する二組の緯ロッド挿入装置２１，２２を備えてい
る。これらの緯ロッド挿入装置２１，２２は、緯ロッド
群２を配列状態で収容したロッド・マガジン２３，２４
を備え、織物組織１サイクル分の平行する緯ロッド群２
をそのロッド・マガジン２３，２４からばねや重錘の押
圧力あるいは自然落下により水平なロッド支持面２５，
２６上に供給し、リニアアクチュエータ２７，２８で駆
動される多数のプッシュロッド２９，３０により各緯ロ
ッド端を押圧して、それらの緯ロッド群２を経ロッド群
１間に挿入するものである。

【００１４】上記ロアーサポート１３及びアッパーサポ
ート１５は、各経ロッドの上下端をそれぞれ個別的に保
持する部材により形成されるもので、図３及び図４に示
す第１実施例では、パイプ３１の集合体として構成し、
経ロッド群１の保持のために両者のパイプの中心軸線を
一致させて配設している。これらのパイプ３１の内径
は、経ロッドを容易に挿入できてそのロッド外径を保持
するのに適した寸法に設定し、そのパイプ３１の外径
は、経ロッド間に挿入すべき緯ロッド群２の挿入ピッチ
を確保できるような寸法に設定される。また、ロアーサ
ポート１３及びアッパーサポート１５を構成する上記パ
イプ３１は、その必要本数をバンド等により緊結し、あ
るいは接着剤、溶接等により一体化してパイプ集合体と
することができるものである。

【００１５】上記ロアーサポート１３は、その上方の切
断端に、ロアーサポート１３自体の基準回転位置におい
て上記緯ロッド挿入装置のロッド支持面２５または２６
に平行する受け面３２を形成している。この受け面３２
は、製織される織物３の下面を受けるための支持面を構
成するものである。また、前記アッパーサポート１５
は、上記受け面３２に平行する下端面に、筬を構成する
筬打ちサポート３３を締結リング３４により着脱自在に
連結している。このように、筬打ちサポート３３をアッ
パーサポート１５に脱着自在に連結すると、製織終了後
における各サポートからの織物の取外しを容易にするこ
とができる。

【００１６】このアッパーサポート１５は、その上端
が、経ロッド群１に緯ロッド群２が挿入されていない状
態で、ロアーサポート１３の上端面と筬打ちサポート３
３の下端面とを密着させたときに、経ロッド群１の上端
付近に達する程度に十分に長く形成するのが望ましく、
少なくとも、上記ロアーサポート１３の上端面と筬打ち
サポート３３の下端面とを密着させたときに、アッパー
サポート１５の上端から突出する経ロッドに撓みが生じ
ない程度に長くしておくことが必要である。

【００１７】上述したロアーサポート１３、アッパーサ
ポート１５及び筬打ちサポート３３は、いずれも、前述
したように、パイプ３１の集合体として構成するが、そ
れらの製造に際しては、予め長いパイプ３１の必要本数
をバンド等により緊結しておき、そのパイプ集合体を必
要な長さに切断して、ロアーサポート１３、アッパーサ
ポート１５、筬打ちサポート３３を形成するなどの方法
により、容易に製作することができる。

【００１８】上記構成を有するロッド保持装置を用いた
三次元多軸織機によって多軸織物を製織するに際して
は、ロアーサポート１３、アッパーサポート１５及び筬
打ちサポート３３により経ロッド群１を保持させ、ロア
ーサポート１３の受け面３２と筬打ちサポート３３との
間において、緯ロッド挿入装置２１，２２により順次緯
ロッド群２を経ロッド群１に所定の方向から挿入し、製
織の進行に伴って前記リニアアクチュエータ１４により
ロアーサポート１３を下降させる。

【００１９】このように、経ロッド群１の上下端をロア
ーサポート１３及びアッパーサポート１５により保持さ
せると、各経ロッドに撓みが生じるようなことがなく、
また経ロッド群１を各サポート内にセットする場合に
は、筬打ちサポート３３の下端面とロアーサポート１３
の上端面を合わせ、アッパーサポート１５の上側からパ
イプ３１内に経ロッドを落とし込むだけで、各サポート
内に経ロッドを挿入することができ、それらの下端を保
持底１３ａに保持させればよい。

【００２０】緯ロッド挿入装置２１，２２による緯ロッ
ド群２の挿入は、製織の進行に応じて、織物組織の１サ
イクル分の緯ロッド群２をロッド・マガジン２３，２４
から順次ロッド支持面２５，２６上に供給し、この支持
面上に保持された緯ロッド群２の各ロッド端をリニアア
クチュエータ２７，２８で駆動される多数のプッシュロ
ッド２９，３０により押圧して、それらの緯ロッド群２
を経ロッド群１間に挿入するものであり、製織すべき織
物の組織に応じて、緯ロッド挿入装置２１及び２２が所
要の順序で動作するように制御され、更に、それらによ
る緯ロッド群２の挿入の間に、ロアーサポート１３及び
アッパーサポート１５を適当な角度だけ回転させるよう
に制御される。

【００２１】また、このような製織の過程においては、
必要に応じて、筬打ちのために、前記リニアアクチュエ
ータ１４により、保持底１３ａをもつロアーサポート１
３を上昇させ、製織された織物の上面を筬打ちサポート
３３の下面に圧接させる。

【００２２】図５は、本発明に係る経ロッド保持装置の
第２実施例の構成を示すもので、この第２実施例では、
前述したロアーサポート１３、アッパーサポート１５及
び筬打ちサポート３３を、紙質材、合成樹脂、あるいは
アルミニウム等の金属材からなるハニカム材３６により
形成した場合を例示している。この第２実施例の経ロッ
ド保持装置は、前記第１実施例と同様に、図１及び図２
のロッド方式三次元多軸織機において使用できるもので
あり、その作用も前記第１実施例の場合と変わるところ
がないので、ここでは説明を省略する。

【００２３】また、図６は、上記経ロッド群１をある程
度群分けしてパイプに保持させるようにした経ロッド保
持装置の第３実施例を示している。この第３実施例で
は、前記実施例と同様に、経ロッド群１の下部と上部と
を、それらの各経ロッド間に緯ロッドの挿入ピッチに相
当する間隔を置いて保持するロアーサポート１３及びア
ッパーサポート１５を備え、更に筬打ちサポート３３を
備えることになるが、各サポートにおいて、群分けした
複数の経ロッドの上下端をまとめてパイプ３８により保
持させている。群分けした複数の経ロッドを保持させる
ために第２実施例のようなハニカム材を用いることもで
きる。

【００２４】この第３実施例の経ロッド保持装置によれ
ば、経ロッド群１をある程度群分けしてパイプ３８ある
いはハニカム材に保持させるので、そのパイプあるいは
ハニカム材内の範囲では経ロッドが撓むことになるが、
その撓みは比較的僅少であるため、経ロッドを正確な配
列状態に保持し、安定的な製織動作を行わせることがで
きる。なお、この第３実施例においても、アッパーサポ
ートの上端を、経ロッド群に緯ロッド群が挿入されてい
ない状態で両サポート間を密着させたときに、経ロッド
群の上端付近に達する程度に長く形成することは勿論で
ある。

【００２５】

【発明の効果】以上に詳述した本発明の経ロッド保持装
置によれば、織機に経ロッドの多数を平行に配列させた
状態で傾斜させて保持させ、その経ロッド群に対し、一
平面上において平行に配列させた緯ロッド群を挿入して
多軸に製織するロッド方式三次元多軸織機において、経
ロッド群をロアーサポート及びアッパーサポートにより
製織部以外の全域において保持するようにしているた
め、簡単な手段により長い経ロッドが自重で撓むのを抑
制し、正確な配列状態に保持して安定的な製織動作を行
わせることができる。また、経ロッドを正規配列させる
ための穴を持った従来の筬板を用いる場合のように、経
ロッドの上下動時に筬板の穴のエッジに経ロッドが喰い
付くということが無くなり、しかも、織機に対する経ロ
ッドの配列装着操作を簡単化し、製織の準備を容易化す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の経ロッド保持装置を適用するロッド方
式三次元多軸織機の概要を示す側面図である。

【図２】同平面図である。

【図３】本発明に係る経ロッド保持装置の第１実施例の
側断面図である。

【図４】同経ロッド保持装置の上側端面図である。

【図５】本発明に係る経ロッド保持装置の第２実施例の
上側端面図である。

【図６】本発明に係る経ロッド保持装置の第３実施例の
上側端面図である。

【図７】従来の経ロッド保持装置の構成を示す断面図で
ある。

【図８】図７の要部の模式的拡大図である。

【符号の説明】

１ 経ロッド群 ２ 緯ロッド群 １０ 機枠 １３ ロアーサポート １５ アッパーサポート ２１，２２ 緯ロッド挿入装置 ３１，３８ パイプ ３３ 筬打ちサポート ３６ ハニカム材

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】機枠に経ロッドの多数を平行に配列させた
   状態で傾斜させて保持させ、その経ロッド群に対し、一
   平面上において平行に配列させた緯ロッド群を緯ロッド
   挿入装置により押圧挿入して多軸に製織するロッド方式
   三次元多軸織機において、 上記経ロッド群の下部と上部とを、それらの各経ロッド
   間に緯ロッドの挿入ピッチに相当する間隔を置いて保持
   するロアーサポート及びアッパーサポートを備え、 これらのロアーサポート及びアッパーサポートを、各経
   ロッドの上下端をそれぞれ個別的に保持する部材によ
   り、アッパーサポートの上端を、経ロッド群に緯ロッド
   群が挿入されていない状態で両サポート間を密着させた
   ときに、経ロッド群の上端付近に達する程度に長く形成
   した、ことを特徴とするロッド方式三次元多軸織機にお
   ける経ロッド保持装置。
2. 【請求項２】請求項１に記載の経ロッド保持装置におい
   て、 ロアーサポート及びアッパーサポートを、各経ロッドを
   個別的に挿入するパイプの集合体により形成した、こと
   を特徴とするロッド方式三次元多軸織機における経ロッ
   ド保持装置。
3. 【請求項３】請求項１に記載の経ロッド保持装置におい
   て、 ロアーサポート及びアッパーサポートを、各経ロッドを
   個別的に挿入するハニカム材により形成した、ことを特
   徴とするロッド方式三次元多軸織機における経ロッド保
   持装置。
4. 【請求項４】機枠に経ロッドの多数を平行に配列させた
   状態で傾斜させて保持させ、その経ロッド群に対し、一
   平面上において平行に配列させた緯ロッド群を緯ロッド
   挿入装置により押圧挿入して多軸に製織するロッド方式
   三次元多軸織機において、 上記経ロッド群の下部と上部とを、それらの各経ロッド
   間に緯ロッドの挿入ピッチに相当する間隔を置いて保持
   するロアーサポート及びアッパーサポートを備え、 これらのロアーサポート及びアッパーサポートを、群分
   けした複数の経ロッドの上下端をまとめて保持する部材
   により、アッパーサポートの上端を、経ロッド群に緯ロ
   ッド群が挿入されていない状態で両サポート間を密着さ
   せたときに、経ロッド群の上端付近に達する程度に長く
   形成した、ことを特徴とするロッド方式三次元多軸織機
   における経ロッド保持装置。