JPH0733089A - 複合材一体成型主翼 - Google Patents
複合材一体成型主翼Info
- Publication number
- JPH0733089A JPH0733089A JP18011193A JP18011193A JPH0733089A JP H0733089 A JPH0733089 A JP H0733089A JP 18011193 A JP18011193 A JP 18011193A JP 18011193 A JP18011193 A JP 18011193A JP H0733089 A JPH0733089 A JP H0733089A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel tank
- main wing
- excessive pressure
- girder
- integrally formed
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 機体重量を増加させ、燃費を増加させること
なく、燃料タンク内に発生する過大圧力による主翼構造
全体の破壊の防止を可能とする。 【構成】 複合材一体成型主翼1内に燃料タンク5を形
成する外板3と桁4との間にテフロンシート6を配設
し、上記外板3及び桁4と一体成型し硬化させることに
よって、燃料タンク5内で過大圧力を発生した場合にテ
フロンシート6が破壊され、燃料タンク5内の過大圧力
は低下するため、簡便な装置で燃料タンク5に発生する
過大圧力による主翼構造全体の破壊の防止が可能とな
り、製造コスト、機体重量及び燃費の軽減を可能とす
る。
なく、燃料タンク内に発生する過大圧力による主翼構造
全体の破壊の防止を可能とする。 【構成】 複合材一体成型主翼1内に燃料タンク5を形
成する外板3と桁4との間にテフロンシート6を配設
し、上記外板3及び桁4と一体成型し硬化させることに
よって、燃料タンク5内で過大圧力を発生した場合にテ
フロンシート6が破壊され、燃料タンク5内の過大圧力
は低下するため、簡便な装置で燃料タンク5に発生する
過大圧力による主翼構造全体の破壊の防止が可能とな
り、製造コスト、機体重量及び燃費の軽減を可能とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、その内部に燃料タンク
が形成される複合材一体成型主翼に関する。
が形成される複合材一体成型主翼に関する。
【0002】
【従来の技術】航空機の燃料タンクが内部に設けられる
複合材一体成型主翼は、構造的に弱く、かつ重量軽減の
ために重量増加の要因となる継手が少く、内部圧力に耐
える能力が低い。また、上記燃料タンクについては、航
空機の過大な横転運動や燃料系統の故障等により内部に
過大圧力を発生することがある。
複合材一体成型主翼は、構造的に弱く、かつ重量軽減の
ために重量増加の要因となる継手が少く、内部圧力に耐
える能力が低い。また、上記燃料タンクについては、航
空機の過大な横転運動や燃料系統の故障等により内部に
過大圧力を発生することがある。
【0003】従来の複合材一体成型主翼に設けられた燃
料タンクにおいては、図2に示すように燃料タンク02
にリリーフ弁03を設け、燃料タンク02内に過大圧力
が発生した場合には、このリリーフ弁03を開き、主翼
01の他の部分へ燃料移送04して燃料タンク02の損
傷を防止していた。
料タンクにおいては、図2に示すように燃料タンク02
にリリーフ弁03を設け、燃料タンク02内に過大圧力
が発生した場合には、このリリーフ弁03を開き、主翼
01の他の部分へ燃料移送04して燃料タンク02の損
傷を防止していた。
【0004】また、図3に示すように板厚方向にピアノ
線05を打ち込み、燃料タンク02内の過大圧力による
桁06と外板07との一体成型面08の剥れを防止して
いた。
線05を打ち込み、燃料タンク02内の過大圧力による
桁06と外板07との一体成型面08の剥れを防止して
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の複合材一体成型
主翼において、燃料タンク内に発生する過大圧力に対処
するためにリリーフ弁を設けた場合には、機体重量の増
加となり、燃費増加の要因となっていた。また、板厚方
向にピアノ線を打ち込んだ場合には、主翼を形成する繊
維に傷を付け、複合材の強度を低下させることがあっ
た。
主翼において、燃料タンク内に発生する過大圧力に対処
するためにリリーフ弁を設けた場合には、機体重量の増
加となり、燃費増加の要因となっていた。また、板厚方
向にピアノ線を打ち込んだ場合には、主翼を形成する繊
維に傷を付け、複合材の強度を低下させることがあっ
た。
【0006】本発明は、上記課題を解決するため、燃料
タンク内の過大圧力の発生時においてもその圧力に耐
え、かつ機体重量増加とならない複合材一体成型主翼を
提供しようとするものである。
タンク内の過大圧力の発生時においてもその圧力に耐
え、かつ機体重量増加とならない複合材一体成型主翼を
提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の複合材一体成型
主翼は、その外板と桁とにより内部に燃料タンクが形成
される複合材一体成型主翼において、上記燃料タンクを
形成する外板と桁との間に設けられ同外板及び桁ととも
に一体成型され硬化されたテフロンシートを備えたこと
を特徴としている。
主翼は、その外板と桁とにより内部に燃料タンクが形成
される複合材一体成型主翼において、上記燃料タンクを
形成する外板と桁との間に設けられ同外板及び桁ととも
に一体成型され硬化されたテフロンシートを備えたこと
を特徴としている。
【0008】
【作用】上記において、外板と桁の間に設けられたテフ
ロンシートは、燃料タンク内の通常の圧力には充分耐え
得るが、燃料系統の故障等により燃料タンク内に突発的
な過大圧力が発生した場合にはテフロンシートが破壊さ
れ、一体成型面が剥がれる。そのため燃料タンク内に発
生した過大圧力を低下させることができ、主翼の構造全
体が破壊されることを防ぐことができる。
ロンシートは、燃料タンク内の通常の圧力には充分耐え
得るが、燃料系統の故障等により燃料タンク内に突発的
な過大圧力が発生した場合にはテフロンシートが破壊さ
れ、一体成型面が剥がれる。そのため燃料タンク内に発
生した過大圧力を低下させることができ、主翼の構造全
体が破壊されることを防ぐことができる。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図1により説明する。図
1に示す本実施例は、その上面外板2と下面外板3と桁
4とにより内部に燃料タンク5が形成される複合材一体
成型主翼1において、燃料タンク5を形成する下面外板
3と桁4の間に設けられ同下面外板3及び桁4とともに
一体成型され硬化されたテフロンシート6を備えてい
る。
1に示す本実施例は、その上面外板2と下面外板3と桁
4とにより内部に燃料タンク5が形成される複合材一体
成型主翼1において、燃料タンク5を形成する下面外板
3と桁4の間に設けられ同下面外板3及び桁4とともに
一体成型され硬化されたテフロンシート6を備えてい
る。
【0010】上記において、下面外板3と桁4との間に
設けられたテフロンシート6は、通常、燃料タンク5内
に発生する一定範囲の圧力には充分耐え得るが、燃料系
統の故障等により突発的な過大圧力が燃料タンク5内に
発生した場合には、テフロンシート6が破壊されるため
に一体成型面が剥がれる。
設けられたテフロンシート6は、通常、燃料タンク5内
に発生する一定範囲の圧力には充分耐え得るが、燃料系
統の故障等により突発的な過大圧力が燃料タンク5内に
発生した場合には、テフロンシート6が破壊されるため
に一体成型面が剥がれる。
【0011】そのため、この剥れた一体成型面より燃料
がリークし、燃料タンク5内に発生した過大圧力を低下
させることができ、主翼の構造全体が破壊されることを
防ぐことができる。
がリークし、燃料タンク5内に発生した過大圧力を低下
させることができ、主翼の構造全体が破壊されることを
防ぐことができる。
【0012】上記のように下面外板と桁の間にテフロン
シートを設けて一体成型することにより、燃料タンクに
発生する過大圧力による主翼構造の破壊の防止を可能と
したため、製造コスト、機体重量及び燃費の軽減が可能
となった。
シートを設けて一体成型することにより、燃料タンクに
発生する過大圧力による主翼構造の破壊の防止を可能と
したため、製造コスト、機体重量及び燃費の軽減が可能
となった。
【0013】なお、上記の過大圧力により破壊された部
位は、機体の再使用前に修理するが、修理後も高い強度
を要求されないため修理が容易であり、短い修理期間及
び易い修理コストで修理することができる。
位は、機体の再使用前に修理するが、修理後も高い強度
を要求されないため修理が容易であり、短い修理期間及
び易い修理コストで修理することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明の複合材一体成型主翼は、主翼内
に燃料タンクを形成する外板と桁との間にテフロンシー
トを配設し、上記外板及び桁と一体成型し硬化させるこ
とによって、燃料タンク内で過大圧力を発生した場合に
テフロンシートが破壊され、燃料タンク内の過大圧力は
低下するため、簡便な装置で燃料タンクに発生する過大
圧力による主翼構造の破壊の防止が可能となり、製造コ
スト、機体重量及び燃費の軽減を可能とする。
に燃料タンクを形成する外板と桁との間にテフロンシー
トを配設し、上記外板及び桁と一体成型し硬化させるこ
とによって、燃料タンク内で過大圧力を発生した場合に
テフロンシートが破壊され、燃料タンク内の過大圧力は
低下するため、簡便な装置で燃料タンクに発生する過大
圧力による主翼構造の破壊の防止が可能となり、製造コ
スト、機体重量及び燃費の軽減を可能とする。
【図1】本発明の一実施例の説明図で、(a)は主翼の
全体図、(b)は(a)のA部の詳細図、(c)は
(b)のB−B矢視図であ。
全体図、(b)は(a)のA部の詳細図、(c)は
(b)のB−B矢視図であ。
【図2】従来のリリーフ弁を用いた装置の説明図であ
る。
る。
【図3】従来のピアノ線を用いた装置の説明図である。
1 主翼 2 上面外板 3 下面外板 4 桁 5 燃料タンク 6 テフロンシート
Claims (1)
- 【請求項1】 その外板と桁とにより内部に燃料タンク
が形成される複合材一体成型主翼において、上記燃料タ
ンクを形成する外板と桁との間に設けられ同外板及び桁
とともに一体成型され硬化されたテフロンシートを備え
たことを特徴とする複合材一体成型主翼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18011193A JPH0733089A (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 複合材一体成型主翼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18011193A JPH0733089A (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 複合材一体成型主翼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0733089A true JPH0733089A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16077617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18011193A Withdrawn JPH0733089A (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 複合材一体成型主翼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0733089A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7059711B2 (en) | 2003-02-07 | 2006-06-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Dielectric film structure, piezoelectric actuator using dielectric element film structure and ink jet head |
WO2010113640A1 (ja) | 2009-03-30 | 2010-10-07 | 三菱重工業株式会社 | 複合材タンク、翼、および、複合材タンクの製造方法 |
CN102361791A (zh) * | 2009-03-30 | 2012-02-22 | 三菱重工业株式会社 | 航空器的燃料罐 |
CN103407580A (zh) * | 2013-08-19 | 2013-11-27 | 空气动力学国家重点实验室 | 超大展弦比轻质高升阻比机翼的制造方法及其制造的机翼 |
-
1993
- 1993-07-21 JP JP18011193A patent/JPH0733089A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7059711B2 (en) | 2003-02-07 | 2006-06-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Dielectric film structure, piezoelectric actuator using dielectric element film structure and ink jet head |
US7513608B2 (en) | 2003-02-07 | 2009-04-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Dielectric film structure, piezoelectric actuator using dielectric element film structure and ink jet head |
US7938515B2 (en) | 2003-02-07 | 2011-05-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Dielectric film structure, piezoelectric actuator using dielectric element film structure and ink jet head |
WO2010113640A1 (ja) | 2009-03-30 | 2010-10-07 | 三菱重工業株式会社 | 複合材タンク、翼、および、複合材タンクの製造方法 |
CN102361791A (zh) * | 2009-03-30 | 2012-02-22 | 三菱重工业株式会社 | 航空器的燃料罐 |
CN102365216A (zh) * | 2009-03-30 | 2012-02-29 | 三菱重工业株式会社 | 复合材料箱、翼及复合材料箱的制造方法 |
US8550403B2 (en) | 2009-03-30 | 2013-10-08 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Aircraft fuel tank |
US9090355B2 (en) | 2009-03-30 | 2015-07-28 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Composite tank, wing, and method for manufacturing composite tank |
CN103407580A (zh) * | 2013-08-19 | 2013-11-27 | 空气动力学国家重点实验室 | 超大展弦比轻质高升阻比机翼的制造方法及其制造的机翼 |
CN103407580B (zh) * | 2013-08-19 | 2015-04-08 | 空气动力学国家重点实验室 | 超大展弦比轻质高升阻比机翼的制造方法及其制造的机翼 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001003 |