JPH08151000A - インテグラル燃料タンク - Google Patents

インテグラル燃料タンク

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Publication number
JPH08151000A
JPH08151000A JP29451494A JP29451494A JPH08151000A JP H08151000 A JPH08151000 A JP H08151000A JP 29451494 A JP29451494 A JP 29451494A JP 29451494 A JP29451494 A JP 29451494A JP H08151000 A JPH08151000 A JP H08151000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel tank
outer plate
thin plate
plate
excessive pressure
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP29451494A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Abe
俊夫 阿部
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP29451494A priority Critical patent/JPH08151000A/ja
Publication of JPH08151000A publication Critical patent/JPH08151000A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 重量を増加させることなく、内部に過大圧力
を発生した場合に全体構造の健全性の保持が可能なイン
テグラル燃料タンクを実現する。 【構成】 燃料タンクの外壁の一部を形成する外板5に
設けられた切欠き部7と、この切欠き部7に配設された
薄板外板2と、この薄板外板2の内側に設けられたメッ
シュ構造性1を備えたことによって、燃料タンク内に突
発的な過大圧力が発生した場合、薄板外板2のみが破壊
され、破壊が構造全体へ波及しないため、全体構造の健
全性を保持することができるインテグラル燃料タンクを
重量やコストの増加を伴うことなく実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機等に適用され耐
圧力向上構造を有する複合材製のインテグラル燃料タン
クに関する。
【0002】
【従来の技術】航空機の燃料タンクにおいては、過剰な
横転機動、燃料系統の故障、あるいは機関銃弾の命中に
よりその内部に過大圧力を発生することがある。
【0003】従来の耐過大圧力対策が施された複合材製
インテグラル燃料タンクについて、図3(a)、(b)
により説明する。図3(a)に示す従来のタンクは、航
空機の主翼等に設けられたものであり、隔壁01にリリ
ーフ弁03を設け、横転機動等によりタンク02内に生
じた過大圧力をこのリリーフ弁03によって逃がしてい
た。
【0004】また、図3(b)に示す従来のタンクは、
過大圧力による外板05の複合材破壊(剥がれ等)を防
ぐためにその板厚方向に補強部材(ピアノ線等)04を
打ち込み、外板05に桁又は力骨06を固定して強度向
上を図っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料タンクにお
いて、リリーフ弁を設けた場合には、前記のようにリリ
ーフ弁によりタンク内に生じた過大圧力を低下させるこ
とはできるが、リリーフ弁自体、及びリリーフ弁を支え
る構造重量が増加し、そのためにコストも増加するとい
う課題があった。
【0006】また、複合材破壊防止用として補強部材を
板厚方向に打ち込む場合には、繊維が傷付くことによ
り、剥がれ以外の破壊モード(板面内荷重)に対する強
度が低下するという課題があった。
【0007】更に、飛行中には殆ど発生することのない
過大圧力に対して機体重量の増加となる対策を施すこと
は、搭載能力の低下、及び燃費の増加を招くという課題
があった。
【0008】本発明は、上記課題を解決するため、重量
を大幅に増加させることなく、突発的な過大圧力に対し
て全体構造の健全性を保持することができる燃料タンク
を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のインテグラル燃
料タンクは、インテグラル燃料タンクの外壁の一部を形
成する外板に設けられた切欠き部、同切欠き部に設けら
れその外面が上記外板の外面と連続面を形成する薄板外
板、および同薄板外板の内側に設けられたメッシュ構造
体を備えたことを特徴としている。
【0010】
【作用】上記において、薄板外板は、その外面が外板の
外面と連続面を形成しているため、航空機等の場合、良
好な空力面を形成し、有害な抵抗等を発生させることが
ない。
【0011】上記薄板外板は、内側よりメッシュ構造体
により支持されているため、通常の圧力には耐え得る
が、燃料タンク内に突発的な過大圧力を発生した場合に
は、メッシュ構造体を通過した過大圧力により破壊され
る。
【0012】そのため、燃料タンク内の燃料は外部へ漏
洩し、燃料タンクは過大圧力から解放されるため、破壊
は薄板外板の破壊のみに止まり、構造全体への破壊の波
及は防止される。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例に係る複合材製インテグラ
ル燃料タンクを図1及び図2により説明する。
【0014】図1及び図2に示す本実施例の燃料タンク
は、燃料タンクの外壁の一部を形成し内側に桁等6が設
けられた航空機の炭素繊維強化プラスチック(以下CF
RPとする)等からなる外板5に設けられた切欠き部
7、同切欠き部7に設けられ外面を密閉するガラス繊維
強化プラスチック(以下GFRPとする)からなる薄板
外板2、および上記切欠き部7内に配設された3次元複
合材からなるメッシュ構造体1を備えている。
【0015】なお、上記薄板外板2とメッシュ構造体1
は、図2(a)に示すように薄板外板2が切欠き部7に
配設され、その内側に上記メッシュ構造体1が配設され
た後、図2(b)に示すように一体成型、硬化されるも
のである。
【0016】上記において、薄板外板2はその外面が外
板5の外面と連続面を形成するように配設され、その内
側にメッシュ構造体1が配設されているため、通常の飛
行中に燃料タンク内に発生する圧力には充分耐えること
ができ、その外面は良好な空力面を形成し、有害な抵抗
等を発生させることがない。
【0017】上記燃料タンク内で、突発的な過大圧力が
発生した場合、メッシュ構造体1を通過した過大圧力に
より薄板のため強度が小さい薄板外板2が破壊され、燃
料が外部へ漏洩し、燃料タンクは過大圧力から解放さ
れ、構造全体への破壊の波及は防止可能となった。
【0018】なお、本実施例においては、外板5の一部
が薄板外板2とメッシュ構造体1により形成されるた
め、機体重量は軽減され、燃費の低減が可能となる。ま
た、この部分は、構造全体と同一プロセスで成型、強化
させることができるためにコストを増加させることがな
く、補修もGFRPの二次接着等の簡易な修理方法によ
り行うことができる。
【0019】
【発明の効果】本発明のインテグラル燃料タンクにおい
ては、燃料タンクの外壁の一部を形成する外板に設けら
れた切欠き部と、この切欠き部に配設された薄板外板
と、この薄板外板の内側に設けられたメッシュ構造体を
備えたことによって、燃料タンク内に突発的な過大圧力
が発生した場合、薄板外板のみが破壊され、破壊が構造
全体へ波及しないため、全体構造の健全性を保持するこ
とができるインテグラル燃料タンクを重量やコストの増
加を伴うことなく実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るインテグラル燃料タン
クの説明図で、(a)はタンクの内面図、(b)は
(a)のA部の詳細図、(c)は(b)のB−B矢視図
である。
【図2】上記一実施例に係る過大圧力を低減させる部位
の組立説明図で、(a)は組立前、(b)は組立完了後
の説明図である。
【図3】従来のタンクの説明図で、(a)はリリーフ弁
が設けられたタンク、(b)は補強部材で補強されたタ
ンクの説明図である。
【符号の説明】
1 メッシュ構造体 2 薄板外板 5 外板 7 切欠き部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インテグラル燃料タンクの外壁の一部を
    形成する外板に設けられた切欠き部、同切欠き部に設け
    られその外面が上記外板と連続面を形成する薄板外板、
    および同薄板外板の内側に設けられたメッシュ構造体を
    備えたことを特徴とするインテグラル燃料タンク。
JP29451494A 1994-11-29 1994-11-29 インテグラル燃料タンク Withdrawn JPH08151000A (ja)

Priority Applications (1)

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JP29451494A JPH08151000A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 インテグラル燃料タンク

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JP29451494A JPH08151000A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 インテグラル燃料タンク

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JPH08151000A true JPH08151000A (ja) 1996-06-11

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ID=17808770

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29451494A Withdrawn JPH08151000A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 インテグラル燃料タンク

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JP (1) JPH08151000A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005271247A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Toray Ind Inc Frpの補強・補修方法
JP2012245782A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Boeing Co:The ファイバプリフォームの樹脂注入を用いて構造体を再加工するための方法と装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005271247A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Toray Ind Inc Frpの補強・補修方法
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020205