JPH07330618A - 血管塞栓剤 - Google Patents
血管塞栓剤Info
- Publication number
- JPH07330618A JPH07330618A JP6145533A JP14553394A JPH07330618A JP H07330618 A JPH07330618 A JP H07330618A JP 6145533 A JP6145533 A JP 6145533A JP 14553394 A JP14553394 A JP 14553394A JP H07330618 A JPH07330618 A JP H07330618A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vascular
- substituted
- acrylamide
- transition temperature
- methacrylamide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/74—Synthetic polymeric materials
- A61K31/785—Polymers containing nitrogen
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P7/00—Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P9/00—Drugs for disorders of the cardiovascular system
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Public Health (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Diabetes (AREA)
- Cardiology (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Hematology (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式
【化1】
(R1はH又はCH3、R2は水素原子、アルキル基又は
アルコキシアルキル基、R3はアルキル基又はアルコキ
シアルキル基)で表わされる繰り返し単位の少なくとも
1種から構成され、極限粘度[η]が(27℃、テトラ
ヒドロフラン)が0.01〜6.0で、水中における転
移温度が10〜37℃の感熱性高分子化合物を、0.5
〜50重量%濃度で含有する水溶液から成る血管塞栓剤
である。 【効果】 有害な副作用や有機溶媒に起因する危険性が
ないなど、安全性に優れ、血管内手術において好適に用
いられる。
アルコキシアルキル基、R3はアルキル基又はアルコキ
シアルキル基)で表わされる繰り返し単位の少なくとも
1種から構成され、極限粘度[η]が(27℃、テトラ
ヒドロフラン)が0.01〜6.0で、水中における転
移温度が10〜37℃の感熱性高分子化合物を、0.5
〜50重量%濃度で含有する水溶液から成る血管塞栓剤
である。 【効果】 有害な副作用や有機溶媒に起因する危険性が
ないなど、安全性に優れ、血管内手術において好適に用
いられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な血管塞栓剤、さ
らに詳しくは、有害な副作用や有機溶媒に起因する危険
性がなく、安全性に優れ、血管内手術において好適に用
いられる血管塞栓剤に関するものである。
らに詳しくは、有害な副作用や有機溶媒に起因する危険
性がなく、安全性に優れ、血管内手術において好適に用
いられる血管塞栓剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、医療技術の進歩により、血管造影
の放射線学的技術を応用し、血管内より疾病を治療する
血管内手術(インターベンショナルラディオロジー)が
行われるようになってきた。このような血管内手術にお
いて、その中心となるものは、異常血管を閉塞する塞栓
術であり、この塞栓術には血管塞栓材料が必要になる。
の放射線学的技術を応用し、血管内より疾病を治療する
血管内手術(インターベンショナルラディオロジー)が
行われるようになってきた。このような血管内手術にお
いて、その中心となるものは、異常血管を閉塞する塞栓
術であり、この塞栓術には血管塞栓材料が必要になる。
【0003】ところで、この血管塞栓材料については、
液体であって、固体になるまでの時間を調節することが
できること、注入が容易であること、生体内で安定であ
り、無毒であること、X線が透過しないこと、滅菌処理
しうること、再溶解可能であることなどの要件が要求さ
れているが、このような要求を完全に満たした理想的な
血管塞栓剤は、これまで見出されていない。
液体であって、固体になるまでの時間を調節することが
できること、注入が容易であること、生体内で安定であ
り、無毒であること、X線が透過しないこと、滅菌処理
しうること、再溶解可能であることなどの要件が要求さ
れているが、このような要求を完全に満たした理想的な
血管塞栓剤は、これまで見出されていない。
【0004】これまで液体性血管塞栓剤としては、重合
により血管を閉塞するn‐ブチルシアノアクリレート
と、溶媒が拡散して溶質が析出し血管を閉塞するエチレ
ン/ビニルアルコール共重合体‐ジメチルスルホキシド
系、ポリビニルアセテート‐エタノール系、オイドラギ
ット‐エタノール系などが知られている。
により血管を閉塞するn‐ブチルシアノアクリレート
と、溶媒が拡散して溶質が析出し血管を閉塞するエチレ
ン/ビニルアルコール共重合体‐ジメチルスルホキシド
系、ポリビニルアセテート‐エタノール系、オイドラギ
ット‐エタノール系などが知られている。
【0005】しかしながら、前記n‐ブチルシアノアク
リレートは、重合タイプで接着性があるため、合併症を
ひき起こす危険性がある。一方溶媒拡散タイプでは溶媒
としてエタノールやジメチルスルホキシドなどが用いら
れているが、エタノールは血管内皮膚障害作用を有し、
またジメチルスルホキシドはある種のカテーテルを溶解
するという欠点がある。
リレートは、重合タイプで接着性があるため、合併症を
ひき起こす危険性がある。一方溶媒拡散タイプでは溶媒
としてエタノールやジメチルスルホキシドなどが用いら
れているが、エタノールは血管内皮膚障害作用を有し、
またジメチルスルホキシドはある種のカテーテルを溶解
するという欠点がある。
【0006】このように、従来の液体性血管塞栓剤は、
有害な副作用や有機溶媒の使用に基づく危険性を有し、
適用範囲が制限されるのを免れなかった。
有害な副作用や有機溶媒の使用に基づく危険性を有し、
適用範囲が制限されるのを免れなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の液体性血管塞栓剤が有する欠点を克服し、有害な
副作用や有機溶媒に起因する危険性がなく、安全性に優
れ、血管内手術において好適に用いられる液体性血管塞
栓剤を提供することを目的としてなされたものである。
従来の液体性血管塞栓剤が有する欠点を克服し、有害な
副作用や有機溶媒に起因する危険性がなく、安全性に優
れ、血管内手術において好適に用いられる液体性血管塞
栓剤を提供することを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、有害な副
作用や有機溶媒に起因する危険性のない液体性血管塞栓
剤を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、感熱性高分子化
合物の水中における高温不溶、低温溶解となる溶解挙動
に着目し、水中における転移温度が10〜37℃である
特定のポリアクリルアミド系又はポリメタクリルアミド
系感熱性高分子化合物を、所定の濃度で含有する水溶液
を用いれば、前記目的を達成しうることを見出し、この
知見に基づいて本発明を完成するに至った。
作用や有機溶媒に起因する危険性のない液体性血管塞栓
剤を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、感熱性高分子化
合物の水中における高温不溶、低温溶解となる溶解挙動
に着目し、水中における転移温度が10〜37℃である
特定のポリアクリルアミド系又はポリメタクリルアミド
系感熱性高分子化合物を、所定の濃度で含有する水溶液
を用いれば、前記目的を達成しうることを見出し、この
知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、一般式
【化2】 (式中のR1は水素原子又はメチル基、R2は水素原子、
アルキル基又はアルコキシアルキル基、R3はアルキル
基又はアルコキシアルキル基である)で表わされる繰り
返し単位の少なくとも1種から構成され、テトラヒドロ
フラン溶液の27℃における極限粘度[η]が0.01
〜6.0dl/gに相当する分子量を有し、かつ水中に
おける転移温度が10〜37℃の感熱性高分子化合物
を、0.5〜50重量%濃度で含有する水溶液から成る
血管塞栓剤を提供するものである。
アルキル基又はアルコキシアルキル基、R3はアルキル
基又はアルコキシアルキル基である)で表わされる繰り
返し単位の少なくとも1種から構成され、テトラヒドロ
フラン溶液の27℃における極限粘度[η]が0.01
〜6.0dl/gに相当する分子量を有し、かつ水中に
おける転移温度が10〜37℃の感熱性高分子化合物
を、0.5〜50重量%濃度で含有する水溶液から成る
血管塞栓剤を提供するものである。
【0010】本発明において用いられる感熱性高分子化
合物は、その水溶液が親水性‐疎水性の熱可逆性を有す
るものである限り、前記一般式(I)で表わされる繰り
返し単位の1種のみから構成される単独重合体でもよい
し、また一般式(I)で表わされる繰り返し単位2種以
上から構成される共重合体でもよい。さらに、一般式
(I)で表わされる繰り返し単位と、これ以外の繰り返
し単位とから構成される共重合体も用いることができ
る。
合物は、その水溶液が親水性‐疎水性の熱可逆性を有す
るものである限り、前記一般式(I)で表わされる繰り
返し単位の1種のみから構成される単独重合体でもよい
し、また一般式(I)で表わされる繰り返し単位2種以
上から構成される共重合体でもよい。さらに、一般式
(I)で表わされる繰り返し単位と、これ以外の繰り返
し単位とから構成される共重合体も用いることができ
る。
【0011】しかしながら、これらの単独重合体又は共
重合体は、テトラヒドロフラン溶液の27℃における極
限粘度[η]が0.01〜6.0dl/gに相当する分
子量を有し、かつ水中における転移温度が10〜37℃
の範囲にあることが必要である。この極限粘度が0.0
1dl/g未満に相当する低分子量のものは、十分な血
管塞栓作用を示さないし、また6.0dl/gを超える
高分子量のものは、水に溶解しにくく、所要の濃度の水
溶液を調製することができない。他方、水中における転
移温度が10〜37℃の範囲外のものは、体内で、血管
塞栓作用を十分に発揮させることができない。
重合体は、テトラヒドロフラン溶液の27℃における極
限粘度[η]が0.01〜6.0dl/gに相当する分
子量を有し、かつ水中における転移温度が10〜37℃
の範囲にあることが必要である。この極限粘度が0.0
1dl/g未満に相当する低分子量のものは、十分な血
管塞栓作用を示さないし、また6.0dl/gを超える
高分子量のものは、水に溶解しにくく、所要の濃度の水
溶液を調製することができない。他方、水中における転
移温度が10〜37℃の範囲外のものは、体内で、血管
塞栓作用を十分に発揮させることができない。
【0012】本発明において用いる感熱性高分子化合物
は、一般式
は、一般式
【化3】 (式中のR1、R2及びR3は前記と同じ意味をもつ)で
表わされるN‐置換不飽和アミドを単独で、あるいは2
種以上混合して重合又は共重合させることにより製造す
ることができる。
表わされるN‐置換不飽和アミドを単独で、あるいは2
種以上混合して重合又は共重合させることにより製造す
ることができる。
【0013】この一般式(II)で表わされるN‐置換
アクリル又はメタクリルアミドの中で、単独で重合した
ときに、水中の転移温度が10〜37℃の感熱性高分子
化合物を与えるものとしては、例えばN‐n‐プロピル
アクリルアミド、N‐n‐プロピルメタクリルアミド、
N‐イソプロピルアクリルアミド、N‐イソプロピルメ
タクリルアミド、N,N‐ジエチルアクリルアミド、N
‐メチル‐N‐n‐プロピルアクリルアミド、N‐メチ
ル‐N‐イソプロピルアクリルアミド、N‐テトラヒド
ロフルフリルアクリルアミド、N‐テトラヒドロフルフ
リルメタクリルアミド、N‐エトキシプロピルアクリル
アミド、N‐エトキシプロピルメタクリルアミド、N‐
エトキシエチルアクリルアミド、N‐1‐メチル‐2‐
メトキシエチルアクリルアミド、N‐モルホリノプロピ
ルアクリルアミド、N‐メトキシプロピルアクリルアミ
ド、N‐メトキシプロピルメタクリルアミド、N‐イソ
プロポキシプロピルアクリルアミド、N‐イソプロポキ
シプロピルメタクリルアミド、N‐イソプロポキシエチ
ルアクリルアミド、N‐イソプロポキシエチルメタクリ
ルアミドなどが挙げられる。
アクリル又はメタクリルアミドの中で、単独で重合した
ときに、水中の転移温度が10〜37℃の感熱性高分子
化合物を与えるものとしては、例えばN‐n‐プロピル
アクリルアミド、N‐n‐プロピルメタクリルアミド、
N‐イソプロピルアクリルアミド、N‐イソプロピルメ
タクリルアミド、N,N‐ジエチルアクリルアミド、N
‐メチル‐N‐n‐プロピルアクリルアミド、N‐メチ
ル‐N‐イソプロピルアクリルアミド、N‐テトラヒド
ロフルフリルアクリルアミド、N‐テトラヒドロフルフ
リルメタクリルアミド、N‐エトキシプロピルアクリル
アミド、N‐エトキシプロピルメタクリルアミド、N‐
エトキシエチルアクリルアミド、N‐1‐メチル‐2‐
メトキシエチルアクリルアミド、N‐モルホリノプロピ
ルアクリルアミド、N‐メトキシプロピルアクリルアミ
ド、N‐メトキシプロピルメタクリルアミド、N‐イソ
プロポキシプロピルアクリルアミド、N‐イソプロポキ
シプロピルメタクリルアミド、N‐イソプロポキシエチ
ルアクリルアミド、N‐イソプロポキシエチルメタクリ
ルアミドなどが挙げられる。
【0014】通常、感熱性共重合体を製造する場合、前
記のN‐置換アクリル又はメタクリルアミドの種類や組
合せ及びその割合によって、転移温度を制御することが
できる。その場合、単独重合体が感熱性を示す不飽和ア
ミド2種以上で形成される共重合体においては、各単独
重合体水溶液の転移温度とその組成との間に、加成性が
成り立つことが多い。したがって、単独重合したときに
感熱性高分子化合物を生じる単量体を2種以上組み合わ
せて共重合させることにより、任意の水中の転移温度を
もつ共重合体を容易に得ることができる[「ポリマー・
プレプリンツ,ジャパン」(Polymer Prep
rints,Japan),第40巻,第3号,第10
83ページ(1991)]。
記のN‐置換アクリル又はメタクリルアミドの種類や組
合せ及びその割合によって、転移温度を制御することが
できる。その場合、単独重合体が感熱性を示す不飽和ア
ミド2種以上で形成される共重合体においては、各単独
重合体水溶液の転移温度とその組成との間に、加成性が
成り立つことが多い。したがって、単独重合したときに
感熱性高分子化合物を生じる単量体を2種以上組み合わ
せて共重合させることにより、任意の水中の転移温度を
もつ共重合体を容易に得ることができる[「ポリマー・
プレプリンツ,ジャパン」(Polymer Prep
rints,Japan),第40巻,第3号,第10
83ページ(1991)]。
【0015】したがって、前記した単独重合で水中の転
移温度が10〜37℃の感熱性高分子化合物を与えるN
‐置換アクリル又はメタクリルアミドだけでなく、単独
重合では水中の転移温度10〜37℃の範囲内にならな
いN‐置換アクリル又はメタクリルアミドを共重合させ
て所望の感熱性高分子化合物を得ることもできる。
移温度が10〜37℃の感熱性高分子化合物を与えるN
‐置換アクリル又はメタクリルアミドだけでなく、単独
重合では水中の転移温度10〜37℃の範囲内にならな
いN‐置換アクリル又はメタクリルアミドを共重合させ
て所望の感熱性高分子化合物を得ることもできる。
【0016】このような共重合に用いられる単量体とし
ては、例えばN‐エチルアクリルアミド、N‐シクロプ
ロピルアクリルアミド、N‐シクロプロピルメタクリル
アミド、N‐メチル‐N‐エチルアクリルアミド、N‐
アクリロイルピペリジン、N‐アクリロイルピロリジ
ン、N‐エトキシエチルメタクリルアミド、N‐(2,
2‐ジメトキシエチル)‐N‐メチルアクリルアミド、
N‐1‐メチル‐2‐メトキシエチルメタクリルアミ
ド、N‐1‐メトキシメチルプロピルアクリルアミド、
N‐1‐メトキシメチルプロピルメタクリルアミド、N
‐(1,3‐ジオキソラン‐2‐イルメチル)‐N‐メ
チルアクリルアミド、N‐8‐アクリロイル‐1,4‐
ジオキサ‐8‐アザ‐スピロ[4,5]デカンなどがあ
る。
ては、例えばN‐エチルアクリルアミド、N‐シクロプ
ロピルアクリルアミド、N‐シクロプロピルメタクリル
アミド、N‐メチル‐N‐エチルアクリルアミド、N‐
アクリロイルピペリジン、N‐アクリロイルピロリジ
ン、N‐エトキシエチルメタクリルアミド、N‐(2,
2‐ジメトキシエチル)‐N‐メチルアクリルアミド、
N‐1‐メチル‐2‐メトキシエチルメタクリルアミ
ド、N‐1‐メトキシメチルプロピルアクリルアミド、
N‐1‐メトキシメチルプロピルメタクリルアミド、N
‐(1,3‐ジオキソラン‐2‐イルメチル)‐N‐メ
チルアクリルアミド、N‐8‐アクリロイル‐1,4‐
ジオキサ‐8‐アザ‐スピロ[4,5]デカンなどがあ
る。
【0017】さらに、単独で感熱性重合体を与えるN‐
置換アクリル又はメタクリルアミドと、単独では感熱性
重合体を与えない他のビニル化合物とを共重合させるこ
ともできるが、この場合得られる共重合体の水中におけ
る転移温度は、一般に、親水性ビニル化合物を併用した
ときに上昇し、親油性ビニル化合物を併用したときに下
降する傾向にある。また、多量の親水性ビニル化合物を
用いると、共重合体が水溶性となり、多量の親油性ビニ
ル化合物を用いると、共重合体は不溶となる。
置換アクリル又はメタクリルアミドと、単独では感熱性
重合体を与えない他のビニル化合物とを共重合させるこ
ともできるが、この場合得られる共重合体の水中におけ
る転移温度は、一般に、親水性ビニル化合物を併用した
ときに上昇し、親油性ビニル化合物を併用したときに下
降する傾向にある。また、多量の親水性ビニル化合物を
用いると、共重合体が水溶性となり、多量の親油性ビニ
ル化合物を用いると、共重合体は不溶となる。
【0018】前記親水性ビニル化合物としては、例えば
N‐メチロールアクリルアミド、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、N‐メチルアクリルアミド、N,N‐ジ
メチルアクリルアミド、アクリロイルモルホリンなどを
挙げることができ、一方、親油性ビニル化合物として
は、例えばN‐n‐ブチルアクリルアミド、N‐n‐ブ
チルメタクリルアミド、N‐第二ブチルアクリルアミ
ド、N‐第二ブチルメタクリルアミド、N‐第三ブチル
アクリルアミド、N‐第三ブチルメタクリルアミド、N
‐n‐ヘキシルアクリルアミドなどの長鎖N‐アルキル
アクリルアミドやN‐アルキルメタクリルアミドなどを
挙げることができる。
N‐メチロールアクリルアミド、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、N‐メチルアクリルアミド、N,N‐ジ
メチルアクリルアミド、アクリロイルモルホリンなどを
挙げることができ、一方、親油性ビニル化合物として
は、例えばN‐n‐ブチルアクリルアミド、N‐n‐ブ
チルメタクリルアミド、N‐第二ブチルアクリルアミ
ド、N‐第二ブチルメタクリルアミド、N‐第三ブチル
アクリルアミド、N‐第三ブチルメタクリルアミド、N
‐n‐ヘキシルアクリルアミドなどの長鎖N‐アルキル
アクリルアミドやN‐アルキルメタクリルアミドなどを
挙げることができる。
【0019】単独で感熱性重合体を与えるN‐置換アク
リル又はメタクリルアミドの単独重合体及びこのような
不飽和アミドの2種以上で形成された共重合体の場合、
その水溶液は転移開始から終了までの温度幅が極めて狭
いという特徴をもつので、使用目的に応じてその血管塞
栓作用を制御することが可能である。
リル又はメタクリルアミドの単独重合体及びこのような
不飽和アミドの2種以上で形成された共重合体の場合、
その水溶液は転移開始から終了までの温度幅が極めて狭
いという特徴をもつので、使用目的に応じてその血管塞
栓作用を制御することが可能である。
【0020】前記したN‐置換アクリル又はメタクリル
アミドの重合又は共重合は、通常のラジカル重合によっ
て行うことができる。重合方法としては、溶液重合法や
塊状重合法などが挙げられるが、通常溶液重合法がよく
用いられる。この溶液重合において用いられる溶媒につ
いては特に制限はなく、例えば水やメタノール、エタノ
ールなどのアルコール系溶媒、アセトン、メチルエチル
ケトンなどのケトン系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなど
の芳香族系溶媒などが挙げられる。これらの溶媒は単独
で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
溶液重合においては、単量体濃度は、通常0.1〜90
重量%、好ましくは1〜30重量%の範囲で選ばれる。
アミドの重合又は共重合は、通常のラジカル重合によっ
て行うことができる。重合方法としては、溶液重合法や
塊状重合法などが挙げられるが、通常溶液重合法がよく
用いられる。この溶液重合において用いられる溶媒につ
いては特に制限はなく、例えば水やメタノール、エタノ
ールなどのアルコール系溶媒、アセトン、メチルエチル
ケトンなどのケトン系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなど
の芳香族系溶媒などが挙げられる。これらの溶媒は単独
で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
溶液重合においては、単量体濃度は、通常0.1〜90
重量%、好ましくは1〜30重量%の範囲で選ばれる。
【0021】ラジカル重合方法としては、放射線照射や
電子線照射、ラジカル重合開始剤の存在下での加熱、光
増感剤の存在下での光照射など、通常知られている方法
の中から任意に選ぶことができる。この場合のラジカル
重合開始剤としては、例えばアゾビスイソブチロニトリ
ル、2,2‐アゾビス‐2,4‐ジメチルバレロニトリ
ル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、アゾビス
イソ酪酸メチル、アゾビスイソブチルアミジン塩酸塩、
アゾビスシアノ吉草酸などのアゾ系開始剤、過硫酸アン
モニウム、過硫酸ナトリウムなどの過硫酸塩系開始剤、
過酸化ベンゾイル、クメンヒドロパーオキシドなどの過
酸化物系開始剤、過硫酸アンモニウム‐亜硫酸ナトリウ
ムなどのレドックス系開始剤などが挙げられる。これら
の重合開始剤の使用量は、単量体100重量部当り、通
常0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜3重量
部の範囲で選ばれる。重合温度は、重合開始方法や使用
する開始剤の種類により異なるが、通常10〜100
℃、好ましくは40〜80℃の範囲である。
電子線照射、ラジカル重合開始剤の存在下での加熱、光
増感剤の存在下での光照射など、通常知られている方法
の中から任意に選ぶことができる。この場合のラジカル
重合開始剤としては、例えばアゾビスイソブチロニトリ
ル、2,2‐アゾビス‐2,4‐ジメチルバレロニトリ
ル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、アゾビス
イソ酪酸メチル、アゾビスイソブチルアミジン塩酸塩、
アゾビスシアノ吉草酸などのアゾ系開始剤、過硫酸アン
モニウム、過硫酸ナトリウムなどの過硫酸塩系開始剤、
過酸化ベンゾイル、クメンヒドロパーオキシドなどの過
酸化物系開始剤、過硫酸アンモニウム‐亜硫酸ナトリウ
ムなどのレドックス系開始剤などが挙げられる。これら
の重合開始剤の使用量は、単量体100重量部当り、通
常0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜3重量
部の範囲で選ばれる。重合温度は、重合開始方法や使用
する開始剤の種類により異なるが、通常10〜100
℃、好ましくは40〜80℃の範囲である。
【0022】このようして得られた感熱性高分子化合物
は、未反応単量体などを除去するため、単離、透析、限
外ろ過などにより精製するのがよい。原料単量体の不飽
和アミドは強い神経毒を示すことが知られているが、前
記のようにして精製された感熱性高分子化合物は低毒性
である。
は、未反応単量体などを除去するため、単離、透析、限
外ろ過などにより精製するのがよい。原料単量体の不飽
和アミドは強い神経毒を示すことが知られているが、前
記のようにして精製された感熱性高分子化合物は低毒性
である。
【0023】本発明の血管塞栓剤は、前記感熱性高分子
化合物の水溶液から成るものであり、その濃度は0.5
〜50重量%の範囲である。濃度が0.5重量%未満で
は血管塞栓剤としての機能が十分に発揮されないし、5
0重量%を超えると水に溶解しにくくなる。
化合物の水溶液から成るものであり、その濃度は0.5
〜50重量%の範囲である。濃度が0.5重量%未満で
は血管塞栓剤としての機能が十分に発揮されないし、5
0重量%を超えると水に溶解しにくくなる。
【0024】
【発明の効果】本発明の血管塞栓剤は、感熱性高分子化
合物を含有する水溶液から成るものであって、カテーテ
ルから血管内に出ることにより温度が上昇し、固体状に
変化し、血管を閉塞する。
合物を含有する水溶液から成るものであって、カテーテ
ルから血管内に出ることにより温度が上昇し、固体状に
変化し、血管を閉塞する。
【0025】本発明の血管塞栓剤は水溶液であり、有機
溶媒を使用しないので、有機溶媒に基づく障害はない上
に、有効成分の感熱性高分子化合物は低毒性で、有害な
副作用をもたらすことがない。しかも、この感熱性高分
子化合物は、共重合させる単量体の種類や組合せ、及び
その組成によって相転移温度が制御できるとともに、温
度を調節することにより、塞栓後、再溶解することが可
能である。また、滅菌フィルターを用いるろ過やオート
クレーブ処理による滅菌が可能であるという利点を有し
ている。このように、本発明の血管塞栓剤は優れた特徴
を有し、血管内手術において好適に用いられる。
溶媒を使用しないので、有機溶媒に基づく障害はない上
に、有効成分の感熱性高分子化合物は低毒性で、有害な
副作用をもたらすことがない。しかも、この感熱性高分
子化合物は、共重合させる単量体の種類や組合せ、及び
その組成によって相転移温度が制御できるとともに、温
度を調節することにより、塞栓後、再溶解することが可
能である。また、滅菌フィルターを用いるろ過やオート
クレーブ処理による滅菌が可能であるという利点を有し
ている。このように、本発明の血管塞栓剤は優れた特徴
を有し、血管内手術において好適に用いられる。
【0026】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
明する。
【0027】参考例 毒性試験 急性毒性試験を、マウスに皮内注射することにより行っ
た。N‐イソプロピルアクリルアミド単量体において
は、30〜1000mg/kg、5段階、各6匹ずつ注
射し、毎日体重測定、7日目、21日目に採血、解剖を
行った。その結果をもとに、転移温度24.3℃のポリ
(N‐イソプロピルアクリルアミド‐N‐n‐プロピル
アクリルアミド)を250〜2000mg/kg、4段
階、各6匹ずつ注射し、同様の測定を行った。
た。N‐イソプロピルアクリルアミド単量体において
は、30〜1000mg/kg、5段階、各6匹ずつ注
射し、毎日体重測定、7日目、21日目に採血、解剖を
行った。その結果をもとに、転移温度24.3℃のポリ
(N‐イソプロピルアクリルアミド‐N‐n‐プロピル
アクリルアミド)を250〜2000mg/kg、4段
階、各6匹ずつ注射し、同様の測定を行った。
【0028】N‐イソプロピルアクリルアミド単量体で
は、1000mg/kgで6匹中4匹、500mg/k
gでは6匹中1匹が死亡した。血液所見、解剖結果とも
に異常がなく、死因は断定できなかった。また、皮内注
射部に強い炎症を認めた。
は、1000mg/kgで6匹中4匹、500mg/k
gでは6匹中1匹が死亡した。血液所見、解剖結果とも
に異常がなく、死因は断定できなかった。また、皮内注
射部に強い炎症を認めた。
【0029】これに対し、感熱性高分子化合物のポリ
(N‐イソプロピルアクリルアミド‐N‐n‐プロピル
アクリルアミド)では、2000mg/kgまで投与し
たが死亡はなく、血液所見、解剖結果ともに異常はな
く、異常所見は全く認められなかった。このように、単
量体の死亡例でみられた500mg/kgの4倍量の感
熱性高分子化合物を投与しても死亡例はなく、異常所見
も認められないことが分かった。
(N‐イソプロピルアクリルアミド‐N‐n‐プロピル
アクリルアミド)では、2000mg/kgまで投与し
たが死亡はなく、血液所見、解剖結果ともに異常はな
く、異常所見は全く認められなかった。このように、単
量体の死亡例でみられた500mg/kgの4倍量の感
熱性高分子化合物を投与しても死亡例はなく、異常所見
も認められないことが分かった。
【0030】以上の結果から、ポリアクリルアミド誘導
体は、極めて低毒性であることが明らかになった。
体は、極めて低毒性であることが明らかになった。
【0031】実施例1 アンプル中に、N‐イソプロピルアクリルアミド0.4
6g、N‐n‐プロピルアクリルアミド1.89g、ア
ゾビスイソブチロニトリル1g/リットル含有メタノー
ル溶液20mlを加え、次いで減圧脱気された封管中で
60℃で22時間重合を行った。重合の進行とともに、
封管内の反応溶液の粘度が上昇した。生成共重合体は、
反応溶媒と共に60℃の水中に投入して単離した。得ら
れた共重合体の極限粘度[η]は、溶媒にテトラヒドロ
フランを用い、希釈型ウベローデ粘度計により27℃で
測定したところ、0.75dl/gであった。また、熱
刺激による水溶液の光透過率を測定し、感熱特性を調べ
た。
6g、N‐n‐プロピルアクリルアミド1.89g、ア
ゾビスイソブチロニトリル1g/リットル含有メタノー
ル溶液20mlを加え、次いで減圧脱気された封管中で
60℃で22時間重合を行った。重合の進行とともに、
封管内の反応溶液の粘度が上昇した。生成共重合体は、
反応溶媒と共に60℃の水中に投入して単離した。得ら
れた共重合体の極限粘度[η]は、溶媒にテトラヒドロ
フランを用い、希釈型ウベローデ粘度計により27℃で
測定したところ、0.75dl/gであった。また、熱
刺激による水溶液の光透過率を測定し、感熱特性を調べ
た。
【0032】1重量%濃度水溶液の波長500nmでの
光透過率を、温度コントローラー付分光光度計を用いて
昇温速度1℃/分、降温速度1℃/分で測定した。転移
温度は、昇温時の水溶液の光透過率が初期透過率の0.
5となる温度(TL)から求めた。その結果、TLは2
4.3℃であった。
光透過率を、温度コントローラー付分光光度計を用いて
昇温速度1℃/分、降温速度1℃/分で測定した。転移
温度は、昇温時の水溶液の光透過率が初期透過率の0.
5となる温度(TL)から求めた。その結果、TLは2
4.3℃であった。
【0033】兎を静脈麻酔下に大腿動脈を露出し、マイ
クロカテーテルを挿入し、腎動脈まですすめ血管造影を
行った。次いで、オートクレーブ滅菌した、転移温度2
4.3℃のポリ(N‐イソプロピルアクリルアミド‐N
‐n‐プロピルアクリルアミド)10重量%水溶液1m
lを注入した。この結果を血管造影により観察し、兎腎
動脈が塞栓されたことを確認した。その後で腎臓を摘出
し、37℃の恒温槽内でホルマリン固定し、組織標本を
作成した。この組織の顕微鏡写真を図1に示す。図1に
おいて、Aは、ポリ(N‐イソプロピルアクリルアミド
‐N‐n‐プロピルアクリルアミド)により塞栓された
血管の断面である。なお、このAの中の黒点は赤血球で
ある。
クロカテーテルを挿入し、腎動脈まですすめ血管造影を
行った。次いで、オートクレーブ滅菌した、転移温度2
4.3℃のポリ(N‐イソプロピルアクリルアミド‐N
‐n‐プロピルアクリルアミド)10重量%水溶液1m
lを注入した。この結果を血管造影により観察し、兎腎
動脈が塞栓されたことを確認した。その後で腎臓を摘出
し、37℃の恒温槽内でホルマリン固定し、組織標本を
作成した。この組織の顕微鏡写真を図1に示す。図1に
おいて、Aは、ポリ(N‐イソプロピルアクリルアミド
‐N‐n‐プロピルアクリルアミド)により塞栓された
血管の断面である。なお、このAの中の黒点は赤血球で
ある。
【0034】実施例2 実施例1と同じ感熱性高分子化合物を用い、同様な方法
で20重量%水溶液1mlを注入した。兎の腎動脈は塞
栓され、実施例1と同様な所見であった。以上の結果か
ら、この感熱性高分子化合物は、兎腎動脈内投与で血管
造影上塞栓効果が認められ血管塞栓剤用として有効であ
ることが分かった。
で20重量%水溶液1mlを注入した。兎の腎動脈は塞
栓され、実施例1と同様な所見であった。以上の結果か
ら、この感熱性高分子化合物は、兎腎動脈内投与で血管
造影上塞栓効果が認められ血管塞栓剤用として有効であ
ることが分かった。
【図1】 本発明の血管塞栓剤を用いて、兎の腎動脈を
塞栓した場合の組織の顕微鏡写真。
塞栓した場合の組織の顕微鏡写真。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大箸 信一 茨城県つくば市東1丁目1番3 工業技術 院生命工学工業技術研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中のR1は水素原子又はメチル基、R2は水素原子、
アルキル基又はアルコキシアルキル基、R3はアルキル
基又はアルコキシアルキル基である)で表わされる繰り
返し単位の少なくとも1種から構成され、テトラヒドロ
フラン溶液の27℃における極限粘度[η]が0.01
〜6.0dl/gに相当する分子量を有し、かつ水中に
おける転移温度が10〜37℃の感熱性高分子化合物
を、0.5〜50重量%濃度で含有する水溶液から成る
血管塞栓剤。 - 【請求項2】 感熱性高分子化合物が、N‐置換アクリ
ル又はメタクリルアミドの単独重合体、2種以上のN‐
置換アクリル又はメタクリルアミドの共重合体及びN‐
置換アクリル又はメタクリルアミドと他の単量体との共
重合体の中から選ばれた、水中の転移温度が10〜37
℃のものである請求項1記載の血管塞栓剤。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6145533A JP2535785B2 (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 血管塞栓剤 |
EP95301729A EP0704217B1 (en) | 1994-06-03 | 1995-03-15 | Vascular embolizing agent |
DE69528876T DE69528876T2 (de) | 1994-06-03 | 1995-03-15 | Embolisches Gefässverschlussmittel |
US08/408,395 US5525334A (en) | 1994-06-03 | 1995-03-22 | Method for vascular embolization |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6145533A JP2535785B2 (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 血管塞栓剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07330618A true JPH07330618A (ja) | 1995-12-19 |
JP2535785B2 JP2535785B2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=15387407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6145533A Expired - Lifetime JP2535785B2 (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 血管塞栓剤 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5525334A (ja) |
EP (1) | EP0704217B1 (ja) |
JP (1) | JP2535785B2 (ja) |
DE (1) | DE69528876T2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004512389A (ja) * | 2000-06-23 | 2004-04-22 | バッテル メモリアル インスティテュート | 多重刺激可逆性ハイドロゲル |
JP2015074633A (ja) * | 2013-10-09 | 2015-04-20 | 国立大学法人滋賀医科大学 | 血管塞栓剤 |
Families Citing this family (77)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0928195B1 (en) * | 1996-05-31 | 2003-01-02 | Micro Therapeutics, Inc. | Compositions for use in embolizing blood vessels |
EP0986402A2 (en) | 1997-06-06 | 2000-03-22 | Battelle Memorial Institute | Reversible geling co-polymer and method of making |
US6162241A (en) * | 1997-08-06 | 2000-12-19 | Focal, Inc. | Hemostatic tissue sealants |
US6037366A (en) * | 1997-09-11 | 2000-03-14 | Prohold Medical Technologies, Inc. | Composition for creating vascular occlusions |
US6015424A (en) * | 1998-04-28 | 2000-01-18 | Microvention, Inc. | Apparatus and method for vascular embolization |
US6165193A (en) * | 1998-07-06 | 2000-12-26 | Microvention, Inc. | Vascular embolization with an expansible implant |
US6165140A (en) | 1998-12-28 | 2000-12-26 | Micrus Corporation | Composite guidewire |
US6352531B1 (en) | 1999-03-24 | 2002-03-05 | Micrus Corporation | Variable stiffness optical fiber shaft |
US6887235B2 (en) | 1999-03-24 | 2005-05-03 | Micrus Corporation | Variable stiffness heating catheter |
ES2299426T3 (es) | 1999-06-02 | 2008-06-01 | Microtransform, Inc. | Dispositivo de oclusion intracorporeo. |
US6238403B1 (en) | 1999-10-04 | 2001-05-29 | Microvention, Inc. | Filamentous embolic device with expansible elements |
US20040266983A1 (en) * | 2000-08-17 | 2004-12-30 | Reeve Lorraine E | Purified polyoxyalkylene block copolymers |
KR100366600B1 (ko) * | 2000-09-21 | 2003-01-09 | 광주과학기술원 | 졸-겔 상변이를 일으키는 액상 고분자 혈관폐색 물질 및그의 용도 |
US7033374B2 (en) | 2000-09-26 | 2006-04-25 | Microvention, Inc. | Microcoil vaso-occlusive device with multi-axis secondary configuration |
US6605101B1 (en) * | 2000-09-26 | 2003-08-12 | Microvention, Inc. | Microcoil vaso-occlusive device with multi-axis secondary configuration |
US7029486B2 (en) * | 2000-09-26 | 2006-04-18 | Microvention, Inc. | Microcoil vaso-occlusive device with multi-axis secondary configuration |
US6607538B1 (en) | 2000-10-18 | 2003-08-19 | Microvention, Inc. | Mechanism for the deployment of endovascular implants |
US6689141B2 (en) | 2000-10-18 | 2004-02-10 | Microvention, Inc. | Mechanism for the deployment of endovascular implants |
US20040204701A1 (en) * | 2000-10-18 | 2004-10-14 | Brian Cox | Mechanism for the deployment of endovascular implants |
AU2002344223B2 (en) | 2001-05-29 | 2006-07-06 | Microvention, Inc. | Method of manufacturing expansile filamentous embolization devices |
AU2002236676B2 (en) | 2001-11-07 | 2008-02-28 | Microvention, Inc. | Microcoil vaso-occlusive device with multi-axis secondary configuration |
US20030171773A1 (en) * | 2002-03-06 | 2003-09-11 | Carrison Harold F. | Methods for aneurysm repair |
US7462366B2 (en) | 2002-03-29 | 2008-12-09 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Drug delivery particle |
WO2003105917A2 (en) | 2002-06-12 | 2003-12-24 | Scimed Life Systems, Inc. | Bulking agents |
DK1380263T3 (da) * | 2002-07-12 | 2007-12-27 | Mycrona Ges Fuer Innovative Me | Fremgangsmåde og indretning til bestemmelse af et undersögelsesobjekts faktiske position |
US8273100B2 (en) | 2002-07-31 | 2012-09-25 | Microvention, Inc. | Three element coaxial vaso-occlusive device |
US7842377B2 (en) | 2003-08-08 | 2010-11-30 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Porous polymeric particle comprising polyvinyl alcohol and having interior to surface porosity-gradient |
US8012454B2 (en) | 2002-08-30 | 2011-09-06 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Embolization |
US7883490B2 (en) | 2002-10-23 | 2011-02-08 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Mixing and delivery of therapeutic compositions |
HUP0203719A2 (en) * | 2002-10-31 | 2007-09-28 | Stepan Dr Gudak | Polyuretan composition for fillin blood vessels and method of aplication of it |
MXPA05010002A (es) * | 2003-03-24 | 2006-03-10 | Biosphere Medical Inc | Embolizacion temporal utilizando polimeros termosensibles inversos. |
US7976823B2 (en) | 2003-08-29 | 2011-07-12 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Ferromagnetic particles and methods |
US20050090804A1 (en) * | 2003-10-22 | 2005-04-28 | Trivascular, Inc. | Endoluminal prosthesis endoleak management |
WO2005046438A2 (en) | 2003-11-06 | 2005-05-26 | Pluromed, Inc. | Internal clamp for surgical procedures |
US8192676B2 (en) * | 2004-02-12 | 2012-06-05 | Valspar Sourcing, Inc. | Container having barrier properties and method of manufacturing the same |
US7736671B2 (en) | 2004-03-02 | 2010-06-15 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Embolization |
US8173176B2 (en) | 2004-03-30 | 2012-05-08 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Embolization |
US7311861B2 (en) | 2004-06-01 | 2007-12-25 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Embolization |
US7201918B2 (en) * | 2004-11-16 | 2007-04-10 | Microvention, Inc. | Compositions, systems and methods for treatment of defects in blood vessels |
US8425550B2 (en) * | 2004-12-01 | 2013-04-23 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Embolic coils |
US7858183B2 (en) | 2005-03-02 | 2010-12-28 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Particles |
US7727555B2 (en) | 2005-03-02 | 2010-06-01 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Particles |
US7963287B2 (en) | 2005-04-28 | 2011-06-21 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Tissue-treatment methods |
US9463426B2 (en) | 2005-06-24 | 2016-10-11 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Methods and systems for coating particles |
US20070031467A1 (en) | 2005-08-04 | 2007-02-08 | Abrahams John M | Composition and method for vascular embolization |
US8007509B2 (en) | 2005-10-12 | 2011-08-30 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Coil assemblies, components and methods |
US8101197B2 (en) | 2005-12-19 | 2012-01-24 | Stryker Corporation | Forming coils |
US8152839B2 (en) | 2005-12-19 | 2012-04-10 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Embolic coils |
US7947368B2 (en) | 2005-12-21 | 2011-05-24 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Block copolymer particles |
CA2655026C (en) | 2006-06-15 | 2016-08-02 | Microvention, Inc. | Embolization device constructed from expansible polymer |
CA2656179A1 (en) * | 2006-06-21 | 2007-12-27 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Compositions and methods for joining non-conjoined lumens |
US8608760B2 (en) * | 2006-06-21 | 2013-12-17 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Compositions and methods for joining non-conjoined lumens |
US8197499B2 (en) * | 2006-06-21 | 2012-06-12 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Compositions and methods for joining non-conjoined lumens |
US8414927B2 (en) | 2006-11-03 | 2013-04-09 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Cross-linked polymer particles |
US8221860B2 (en) * | 2007-05-04 | 2012-07-17 | Personics Holdings Inc. | Earguard sealing system I: multi-chamber systems |
US8480651B2 (en) * | 2007-08-02 | 2013-07-09 | Covidien Lp | Cannula system |
WO2009062167A1 (en) * | 2007-11-09 | 2009-05-14 | Personics Holdings Inc. | Electroactive polymer systems |
US8142870B2 (en) * | 2007-12-13 | 2012-03-27 | Personics Holdings Inc. | Energy responsive conformal device |
WO2009086206A2 (en) * | 2007-12-20 | 2009-07-09 | Synvascular, Inc. | Compositions and methods for joining non-conjoined lumens |
CN102036619B (zh) | 2007-12-21 | 2014-07-23 | 微排放器公司 | 检测植入物的脱卸的系统 |
EP2266639B1 (en) | 2007-12-21 | 2016-10-05 | MicroVention, Inc. | Methods for preparing hydrogel filaments for biomedical use |
JP5366974B2 (ja) | 2007-12-21 | 2013-12-11 | マイクロベンション インコーポレイテッド | 分離可能なインプラントの分離域の位置を決定するシステムおよび方法 |
CN102215900A (zh) * | 2008-02-29 | 2011-10-12 | 普拉罗美德公司 | 用热敏聚合物进行的局部栓塞 |
US20110201926A1 (en) * | 2008-02-29 | 2011-08-18 | Pluromed, Inc. | Local embolization via heating of thermosensitive polymers |
US8563037B2 (en) * | 2009-02-06 | 2013-10-22 | Tautona Group, L.P. | Compositions and methods for joining non-conjoined lumens |
US10639396B2 (en) | 2015-06-11 | 2020-05-05 | Microvention, Inc. | Polymers |
EP2480166B1 (en) * | 2009-09-24 | 2017-11-29 | Microvention, Inc. | Injectable hydrogel filaments for biomedical uses |
US9993252B2 (en) * | 2009-10-26 | 2018-06-12 | Microvention, Inc. | Embolization device constructed from expansile polymer |
AU2011240927B2 (en) | 2010-04-14 | 2015-07-16 | Microvention, Inc. | Implant delivery device |
WO2012145431A2 (en) | 2011-04-18 | 2012-10-26 | Microvention, Inc. | Embolic devices |
WO2013158781A1 (en) | 2012-04-18 | 2013-10-24 | Microvention, Inc. | Embolic devices |
WO2015153996A1 (en) | 2014-04-03 | 2015-10-08 | Micro Vention, Inc. | Embolic devices |
JP6599361B2 (ja) | 2014-04-29 | 2019-10-30 | マイクロベンション インコーポレイテッド | 活性剤を含むポリマー |
US10092663B2 (en) | 2014-04-29 | 2018-10-09 | Terumo Corporation | Polymers |
US10307168B2 (en) | 2015-08-07 | 2019-06-04 | Terumo Corporation | Complex coil and manufacturing techniques |
WO2018183624A1 (en) | 2017-03-29 | 2018-10-04 | The Regents Of The University Of Colorado, A Body Corporate | Reverse thermal gels and their use as vascular embolic repair agents |
US12114863B2 (en) | 2018-12-05 | 2024-10-15 | Microvention, Inc. | Implant delivery system |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3997660A (en) * | 1972-02-29 | 1976-12-14 | Ceskoslovenska Akademie Ved | Soluble hydrophilic polymers and process for producing the same |
US4371519A (en) * | 1972-06-05 | 1983-02-01 | Hettinger Jr William P | Methods of treating cellular tissue |
CA1225585A (en) * | 1983-06-30 | 1987-08-18 | Maria T. Litvinova | Composition for embolization of blood vessels |
SU1271523A1 (ru) * | 1984-10-05 | 1986-11-23 | Ордена Трудового Красного Знамени И Ордена Дружбы Народов Научно-Исследовательский Институт Нейрохирургии Им.Акад.Н.Н.Бурденко | Наполнитель дл баллонов окклюзирующих устройств |
US4732930A (en) * | 1985-05-20 | 1988-03-22 | Massachusetts Institute Of Technology | Reversible, discontinuous volume changes of ionized isopropylacrylamide cells |
RU2033161C1 (ru) * | 1989-08-24 | 1995-04-20 | Хромов Геннадий Львович | Средство для обтурирования варикозно расширенных вен кардии и пищевода у больных с портальной гипертензией |
ATE130517T1 (de) * | 1990-08-08 | 1995-12-15 | Takeda Chemical Industries Ltd | Intravaskulär embolisierendes mittel mit gehalt an einem die angiogenesis hemmenden stoff. |
-
1994
- 1994-06-03 JP JP6145533A patent/JP2535785B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1995
- 1995-03-15 EP EP95301729A patent/EP0704217B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-03-15 DE DE69528876T patent/DE69528876T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1995-03-22 US US08/408,395 patent/US5525334A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004512389A (ja) * | 2000-06-23 | 2004-04-22 | バッテル メモリアル インスティテュート | 多重刺激可逆性ハイドロゲル |
JP2015074633A (ja) * | 2013-10-09 | 2015-04-20 | 国立大学法人滋賀医科大学 | 血管塞栓剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69528876D1 (de) | 2003-01-02 |
DE69528876T2 (de) | 2003-09-18 |
US5525334A (en) | 1996-06-11 |
JP2535785B2 (ja) | 1996-09-18 |
EP0704217A3 (en) | 1997-06-04 |
EP0704217B1 (en) | 2002-11-20 |
EP0704217A2 (en) | 1996-04-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2535785B2 (ja) | 血管塞栓剤 | |
US8734834B2 (en) | Acrylic hydrogels with deprotonated amine groups that undergo volumetric expansion in response to changes in environmental pH | |
EP0549967B1 (de) | Polymere und Oligomere von Gallensäurederivaten, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Arzneimittel | |
JP2019094342A (ja) | ポリマー治療組成物を含むシステム | |
US4074039A (en) | Hydrophilic N,N-diethyl acrylamide copolymers | |
JP2002102331A (ja) | ゾル−ゲル相変移を起こす液相高分子血管閉塞物質及びその用途 | |
AU2002306605A1 (en) | Hydrogels that undergo volumetric expansion in response to changes in their environment and their methods of manufacture and use | |
CN109929124B (zh) | 可用于血管瘤栓塞的体温刺激形状记忆水凝胶及其制备方法和应用 | |
JPH05253283A (ja) | 人工塞栓形成用高分子溶液 | |
US6774197B1 (en) | Hydrophilic biomedical composition | |
Okamura et al. | Synthesis and properties of radiopaque polymer hydrogels II: copolymers of 2, 4, 6-triiodophenyl-or N-(3-carboxy-2, 4, 6-triiodophenyl)-acrylamide and p-styrene sulfonate | |
JP2874309B2 (ja) | 糖応答性高分子複合体 | |
JP2008194363A (ja) | 抗血栓コーティング剤及び医療用具 | |
US20240315703A1 (en) | In situ gelling liquid embolic formulations and related methods | |
AU2014200734B2 (en) | Hydrogels that undergo volumetric expansion in response to changes in their environment and their methods of manufacture and use | |
JPS62240066A (ja) | 医療用管状器官および製造方法 | |
Senol | EVALUATION OF PHOTOPOLYMERIZABLE HEMA-BASED HYDROGELS FOR RELEASE OF ANTI-DIABETIC DRUG METFORMIN HCL | |
JPS58174409A (ja) | 抗がん性を有する高分子化合物の製造方法 | |
WO2002018494A1 (fr) | Composition de resine | |
JPH0317870B2 (ja) | ||
CA1045296A (en) | Method for producing new biologically tolerated polymers | |
Siriwatwechakul | Temperature-sensitive poly (acrylamide) hydrogels for drug delivery applications | |
JP5146945B2 (ja) | 抗血栓性コーティング剤及び医療用具 | |
Dong | Synthesis of Thermoresponsive and Photo-crosslinkable Hyperbranched Copolymer via In-situ Deactivation Enhanced Atom Transfer Radical Polymerization (DE-ATRP) | |
JPS60199010A (ja) | 高吸水性樹脂の製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |