JPH07329864A - 自転車フレームのチューブ接続構造およびその自転車フレームの製造方法 - Google Patents

自転車フレームのチューブ接続構造およびその自転車フレームの製造方法

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JPH07329864A
JPH07329864A JP12630194A JP12630194A JPH07329864A JP H07329864 A JPH07329864 A JP H07329864A JP 12630194 A JP12630194 A JP 12630194A JP 12630194 A JP12630194 A JP 12630194A JP H07329864 A JPH07329864 A JP H07329864A
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tube
seat
stay
chain
resin
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JP12630194A
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Qingdong Bai
清棟 白
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Abstract

(57)【要約】 【目的】製造方法が簡単で、製造コストを大きく低減で
きる自転車フレームのチューブ接続構造およびその自転
車フレームの製造方法を提供するにある。 【構成】トップチューブ,ダウンチューブ24,シート
ステー,シートチューブ27およびチェーンステー22
の一端部にそれぞれ差込み部材40を装着し、この差込
み部材40はシール層41を有し、このシール層41は
上記各チューブおよび各ステーの一端部に設けられ、そ
の内部に第1発泡材42を有すると共に、上記差込み部
材40は上記トップチューブ,ダウンチューブ24,シ
ートステー,シートチューブ27およびチェーンステー
22の外側へ延設された延長部43を有し、この延長部
43を上記トップチューブ,シートチューブ27および
シートステー間の第1外周接続部と、上記ダウンチュー
ブ24,シートチューブ27,ペダル軸ブラケット28
およびチェーンステー22間の第2外周接続部にくるま
せる工程を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自転車フレームのチュー
ブ接続構造およびその自転車フレームの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】自転
車フレームのチューブ接続構造の最も近い従来技術とし
ては、本願出願人が1993年2月9日に米国出願した
米国出願第08/015,656号において開示されて
いる。
【0003】しかしながら、開示された接続構造の構成
はトップチューブ,シートチューブおよびシートステー
間と、ダウンチューブ,シートチューブおよびチェーン
ステー間とにフランジ/肩部を接続させる接続部材が必
要であり、そのため、組立て時に無視できない高いコス
トが掛かってしまう。
【0004】加えて、上記接続構造はラグの配置が複雑
なため、組立てが困難であり、製造コストの上昇を招く
結果になる。
【0005】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、上述した従来技術の不都合を軽減、または除去
可能な自転車フレームのチューブ接続構造およびその自
転車フレームの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】本発明に係る
自転車フレームの製造方法は、上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載したように、ヘッドチューブ
と、トップチューブと、ダウンチューブと、シートチュ
ーブと、ペダル軸ブラケットと、一対のシートステー
と、一対のチェーンステーと、一対のリヤフォーク端部
材とを有する自転車フレームの製造方法において、
(a)スピンドルの回りに複数層の合成素材をくるませ
て備え、上記スピンドルと上記合成素材との間に細長い
ブラダー(Bladder)を装着し、上記スピンドル
を上記合成素材から分離して上記ブラダーをそれぞれ含
んだ上記トップチューブ,ダウンチューブ,一対のシー
トステーおよび一対のチェーンステーをそれぞれ形成す
る工程と、(b)上記トップチューブおよびダウンチュ
ーブの一端を切断して第1分岐部をそれぞれ形成し、こ
れらの第1分岐部を上記ヘッドチューブの外周部回りに
くるませて上記ヘッドチューブとトップチューブとダウ
ンチューブとから構成される第1サブアッセンブリを形
成すると共に、上記シートステーおよびチェーンステー
の一端を切断して第2分岐部をそれぞれ形成し、これら
の第2分岐部を上記リヤフォーク端部材の外周部回りに
くるませて上記シートステーとチェーンステーとリヤフ
ォーク端部材とから構成される一対の第2サブアッセン
ブリを形成する工程と、(c)上記第1および第2サブ
アッセンブリを加熱して上記トップチューブ,ダウンチ
ューブ,シートステーおよびチェーンステー内の上記ブ
ラダーを膨らませることにより上記第1および第2サブ
アッセンブリに形成する工程と、(d)上記シートチュ
ーブを形成する工程と、(e)上記トップチューブ,ダ
ウンチューブ,シートステーおよびチェーンステーの他
端にそれぞれ差込み部材を装着し、この差込み部材はシ
ール層を有し、このシール層は上記各チューブおよび各
ステーの他端に設けられ、その内部に第1発泡材を有す
ると共に、上記差込み部材は上記トップチューブ,ダウ
ンチューブ,シートステーおよびチェーンステーの外側
へ延設された延長部を有し、この延長部は上記トップチ
ューブ,シートチューブおよびシートステー間の第1外
周接続部と、上記ダウンチューブ,シートチューブ,ペ
ダル軸ブラケットおよびチェーンステー間の第2外周接
続部とにくるませることにより、上記トップチューブ,
シートチューブおよびシートステーを互いに連結し、ま
た、上記ダウンチューブ,シートチューブ,ペダル軸ブ
ラケットおよびチェーンステーを互いに連結して上記第
1サブアッセンブリと、第2サブアッセンブリと、ペダ
ル軸ブラケットと、シートチューブとから構成される自
転車のフレームアッセンブリを形成する工程と、(f)
上記トップチューブ,シートチューブおよびシートステ
ー間に形成される第1接続部の周囲と、上記ダウンチュ
ーブ,シートチューブおよびチェーンステー間に形成さ
れる第2接続部の周囲とにカバー層を設け、このカバー
層内に第2発泡材を設ける工程と、(g)そして、上記
自転車フレームアッセンブリを加熱・加圧して上記第1
および第2発泡材を発泡膨脹させることによりそれぞれ
の上記シール層および上記カバー層に力を加え、加熱・
加圧された上記シール層およびカバー層はそれぞれ上記
トップチューブ,シートチューブ,シートステー,ペダ
ル軸ブラケット,ダウンチューブおよびチェーンステー
に圧着されることによりトップチューブ,シートチュー
ブおよびシートステーは互いに連結され、また、ペダル
軸ブラケット,ダウンチューブ,シートチューブおよび
チェーンステーは互いに連結される工程とから成るもの
である。
【0007】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、上記第1および第2発泡材は
E.V.A.(エチレン−酢酸ビニル樹脂),PU(ポ
リウレタン)等の樹脂材料から成り、上記シール層およ
びカバー層はカーボン繊維,ガラス繊維,ケブラー繊維
およびボロン繊維等の繊維材料から成る樹脂含浸繊維で
あり、上記樹脂含浸繊維に用いられる樹脂材料は熱硬化
性樹脂,熱塑性プラスチック樹脂等の樹脂材料から成る
ものである。
【0008】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項3に記載したように、上記(b)の工程の後に、
第2カバー層をトップチューブとダウンチューブとの間
の外周部回り、およびシートステーとチェーンステーと
の間の外周部回りにそれぞれくるませ、上記第2カバー
層内に発泡材から成るショックアブソーバを設ける工程
を加えたものである。
【0009】さらにまた、上述した課題を解決するため
に、請求項4に記載したように、上記ショックアブソー
バはE.V.A.(エチレン−酢酸ビニル樹脂),PU
(ポリウレタン)等の樹脂材料から成り、上記第2カバ
ー層はカーボン繊維,ガラス繊維,ケブラー繊維および
ボロン繊維等の繊維材料から成る樹脂含浸繊維であり、
上記樹脂含浸繊維に用いられる樹脂材料は熱硬化性樹
脂,熱塑性プラスチック樹脂等の樹脂材料から成るもの
である。
【0010】そして、上述した課題を解決するために、
請求項5に記載したように、上記(d)の工程は、スピ
ンドルの回りに複数層のカーボン繊維および樹脂から成
る合成素材をくるませ、この合成素材を加熱用の型に入
れ、上記スピンドルを上記合成素材から分離した後に上
記シートチューブを形成したものである。
【0011】また、本発明に係る自転車フレームのチュ
ーブ接続構造は、上述した課題を解決するために、請求
項6に記載したように、トップチューブと、ダウンチュ
ーブと、シートチューブと、ペダル軸ブラケットと、一
対のシートステーと、一対のチェーンステーとから構成
される自転車フレームのチューブ接続構造において、上
記トップチューブ,ダウンチューブ,シートステーおよ
びチェーンステーの一端部にそれぞれ差込み部材を装着
し、上記差込み部材はシール層を備えて上記各チューブ
および各ステーの一端部に設けられると共に上記一端部
の外側へ延設された延長部を有し、この延長部は上記ト
ップチューブ,シートチューブおよびシートステー間の
第1外周接続部と、上記ダウンチューブ,シートチュー
ブ,ペダル軸ブラケットおよびチェーンステー間の第2
外周接続部にくるませることにより、上記トップチュー
ブ,シートチューブおよびシートステーを互いに連結
し、また、上記ダウンチューブ,シートチューブ,ペダ
ル軸ブラケットおよびチェーンステーを互いに連結する
一方、上記トップチューブ,シートチューブおよびシー
トステー間に形成される第1接続部の周囲と、上記ダウ
ンチューブ,シートチューブおよびチェーンステー間に
形成される第2接続部の周囲とにカバー層を設け、ま
た、第1および第2発泡材をそれぞれ上記シール層およ
びカバー層内に設け、上記第1および第2発泡材は加熱
されることにより発泡膨脹してそれぞれの上記シール層
および上記カバー層に力を加え、加熱・加圧された上記
シール層およびカバー層をそれぞれ上記トップチュー
ブ,シートチューブ,シートステー,ペダル軸ブラケッ
ト,ダウンチューブおよびチェーンステーに圧着するこ
とによりトップチューブ,シートチューブおよびシート
ステーを互いに連結し、また、ペダル軸ブラケット,ダ
ウンチューブ,シートチューブおよびチェーンステーを
互いに連結したものである。
【0012】そして、本発明は上記の構成を有するた
め、トップチューブと、シートチューブと、シートステ
ーとの間、およびダウンチューブと、シートチューブ
と、チェーンステーとの間に特別な接続手段を設ける必
要がない。
【0013】また、自転車のフレームは強化された剛性
を得る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1は、この発明を適用した自転車のフレ
ームが組立てられた状態の一例を示す側面図である。
【0016】図1に示すように、この自転車のフレーム
は、ヘッドチューブ25と、トップチューブ23と、ダ
ウンチューブ24と、シートチューブ27と、ペダル軸
ブラケット28と、一対のシートステー21と、一対の
チェーンステー22と、一対のリヤフォーク端部材26
とから構成される。そして、この自転車フレームの製造
方法は、以下に示す工程を有する。
【0017】(a)スピンドルの回りに複数層の合成素
材をくるませて備え、これらのスピンドルと合成素材と
の間に細長いブラダー(Bladder)を装着する。
そして、スピンドルを合成素材から分離してブラダーを
それぞれ含んだトップチューブ23,ダウンチューブ2
4,一対のシートステー21および一対のチェーンステ
ー22をそれぞれ形成する。
【0018】(b)図3に示すように、トップチューブ
23およびダウンチューブ24の一端を切断して第1分
岐部230,240をそれぞれ形成し、これらの第1分
岐部230,240をヘッドチューブ25の外周部回り
に強固にくるませてヘッドチューブ25とトップチュー
ブ23とダウンチューブ24とから構成される第1サブ
アッセンブリAを形成する(図2参照)。また、図4に
示すように、シートステー21およびチェーンステー2
2の一端を切断して第2分岐部210,220をそれぞ
れ形成し、これらの第2分岐部210,220をリヤフ
ォーク端部材26の外周部回りに強固にくるませてシー
トステー21とチェーンステー22とリヤフォーク端部
材26とから構成される一対の第2サブアッセンブリB
を形成する(図2参照)。なお、図3および図4に示す
ように、トップチューブ23およびダウンチューブ24
の両第1分岐部230,240は一体的に連結されると
共に、シートステー21およびチェーンステー22の両
第2分岐部210,220も一体的に連結される。
【0019】また、この工程においては、図3および図
4に示すように、カバー層31をトップチューブ23と
ダウンチューブ24との間の外周部回り、およびシート
ステー21とチェーンステー22との間の外周部回りに
それぞれくるませ、カバー層31内に発泡材から成るシ
ョックアブソーバ30を設ける工程が続く。
【0020】(c)第1および第2サブアッセンブリ
A,Bを加熱してトップチューブ23,ダウンチューブ
24,シートステー21およびチェーンステー22内の
ブラダーを膨らませることにより第1および第2サブア
ッセンブリA,Bを強固な構造に形成する。
【0021】(d)スピンドルの回りに複数層のカーボ
ン繊維および樹脂から成る合成素材をくるませ、複数層
の合成素材の回りに熱収縮性のテープを巻装する。この
テープが巻装された合成素材を加熱用の型に入れ、スピ
ンドルを合成素材から分離した後に強固なシートチュー
ブ27を形成する。
【0022】(e)トップチューブ23,ダウンチュー
ブ24,シートステー21およびチェーンステー22の
他端にそれぞれ差込み部材40を装着する。この差込み
部材40はシール層41を有し、このシール層41は上
述した各チューブおよび各ステーの他端に設けられ、そ
の内部に第1発泡材42を有する。差込み部材40はト
ップチューブ23,ダウンチューブ24,シートステー
21およびチェーンステー22の外側へ延設された延長
部43を有し、この延長部43をトップチューブ23,
シートチューブ27およびシートステー21間の第1外
周接続部と、ダウンチューブ24,シートチューブ2
7,ペダル軸ブラケット28およびチェーンステー22
間の第2外周接続部に強固にくるませることにより、図
6に示すように、トップチューブ23,シートチューブ
27およびシートステー21を互いに強固に連結し、ま
た、図5に示すように、ダウンチューブ24,シートチ
ューブ27,ペダル軸ブラケット28およびチェーンス
テー22を互いに強固に連結して第1サブアッセンブリ
Aと、第2サブアッセンブリBと、ペダル軸ブラケット
28と、シートチューブ27とから構成される自転車の
フレームアッセンブリを形成する。
【0023】(f)トップチューブ23,シートチュー
ブ27およびシートステー21間に形成される第1接続
部の周囲と、上記ダウンチューブ24,シートチューブ
27およびチェーンステー22間に形成される第2接続
部の周囲とにカバー層51を設け、このカバー層51内
に第2発泡材50を設ける。
【0024】(g)そして、自転車フレームアッセンブ
リを加熱・加圧して第1および第2発泡材42,50を
発泡膨脹させることによりそれぞれのシール層41およ
びカバー層51に力を加える。加熱・加圧されたシール
層41およびカバー層51はそれぞれトップチューブ2
3,シートチューブ27,シートステー21,ペダル軸
ブラケット28,ダウンチューブ24およびチェーンス
テー22に圧着されることによりトップチューブ23,
シートチューブ27およびシートステー21は互いに強
固に連結される。また、ペダル軸ブラケット28,ダウ
ンチューブ24,シートチューブ27およびチェーンス
テー22も互いに強固に連結される。
【0025】ところで、上記(e)〜(g)の各工程で
用いられる第1、第2発泡材42,50およびショック
アブソーバ30としては、例えば、E.V.A.(エチ
レン−酢酸ビニル樹脂)やPU(ポリウレタン)等の樹
脂材料から成るものが用いられる。また、シール層41
やカバー層31,51は樹脂含浸繊維から成るものが用
いられる。なお、この樹脂含浸繊維に用いられる繊維材
料としては例えばカーボン繊維,ガラス繊維,ケブラー
繊維およびボロン繊維等の繊維材料が用いられ、また、
樹脂含浸繊維に用いられる樹脂材料としては例えば熱硬
化性樹脂や熱塑性プラスチック樹脂等の樹脂材料が用い
られる。
【0026】さらに、図5および図6において、トップ
チューブ23と、ダウンチューブ24と、シートチュー
ブ27と、ペダル軸ブラケット28と、一対のシートス
テー21と、一対のチェーンステー22とから構成され
る本発明の自転車フレームのチューブ接続構造を述べ
る。
【0027】トップチューブ23,ダウンチューブ2
4,シートステー21およびチェーンステー22の一端
部にはそれぞれ差込み部材40が装着される。差込み部
材40はシール層41を備えて各チューブおよび各ステ
ーの一端部に設けられると共に一端部の外側へ延設され
た延長部43を有する。この延長部43はトップチュー
ブ23,シートチューブ27およびシートステー21間
の第1外周接続部と、ダウンチューブ24,シートチュ
ーブ27,ペダル軸ブラケット28およびチェーンステ
ー22間の第2外周接続部にくるませられ、トップチュ
ーブ23,シートチューブ27およびシートステー21
を互いに連結する。また、ダウンチューブ24,シート
チューブ27,ペダル軸ブラケット28およびチェーン
ステー22も互いに連結される。
【0028】一方、トップチューブ23,シートチュー
ブ27およびシートステー21間に形成される第1接続
部の周囲と、ダウンチューブ24,シートチューブ27
およびチェーンステー22間に形成される第2接続部の
周囲とにはカバー層51が設けられる。また、シール層
41およびカバー層51内には第1および第2発泡材4
2,50がそれぞれ設けられ、第1および第2発泡材4
2,50は加熱されることにより発泡膨脹してそれぞれ
のシール層41およびカバー層51に力を加える。加熱
・加圧されたシール層41およびカバー層51はそれぞ
れトップチューブ23,シートチューブ27,シートス
テー21,ペダル軸ブラケット28,ダウンチューブ2
4およびチェーンステー22に圧着され、トップチュー
ブ23,シートチューブ27およびシートステー21を
互いに強固に連結する。また、ペダル軸ブラケット2
8,ダウンチューブ24,シートチューブ27およびチ
ェーンステー22も同様に互いに強固に連結される。
【0029】次に、本実施例の作用について説明する。
【0030】上述した自転車フレームのチューブ接続構
造により、トップチューブ23と、シートチューブ27
と、シートステー21との間、およびダウンチューブ2
4と、シートチューブ27と、チェーンステー22との
間にフランジ/肩部を接続させる接続部材を設ける必要
がなく、製造コストを大きく低減できる。
【0031】また、上述した自転車フレームの製造方法
により、加熱・加圧されたシール層41およびカバー層
51がそれぞれトップチューブ23,シートチューブ2
7,シートステー21,ペダル軸ブラケット28,ダウ
ンチューブ24およびチェーンステー22に圧着し、ト
ップチューブ23とシートチューブ27とシートステー
21との間の接続部、およびダウンチューブ24とシー
トチューブ27とチェーンステー22との間の接続部を
それぞれ互いに強固に連結させるので、容易な製造方法
により剛性の高い自転車のフレームを得ることができ
る。
【0032】なお、本実施例は自転車フレームのチュー
ブ接続構造およびその自転車フレームの製造方法につい
て述べたが、他のチューブ接続構造や、チューブを用い
た他のフレームの製造方法に適用できるのはいうまでも
ない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自転
車フレームのチューブ接続構造およびその自転車フレー
ムの製造方法は、以下に掲げる長所および利益を有す
る。
【0034】(1)本発明に係る自転車フレームのチュ
ーブ接続構造は、トップチューブと、シートチューブ
と、シートステーとの間、およびダウンチューブと、シ
ートチューブと、チェーンステーとの間に特別な接続手
段を設ける必要がなく、製造コストを大きく低減でき
る。
【0035】(2)本発明に係る自転車フレームの製造
方法においては、自転車のフレームは加熱・加圧の工程
で一体的に形成され、加熱・加圧されたシール層および
カバー層がそれぞれトップチューブ,シートチューブ,
シートステー,ペダル軸ブラケット,ダウンチューブお
よびチェーンステーに圧着することにより、トップチュ
ーブとシートチューブとシートステーとの間の接続部、
およびダウンチューブとシートチューブとチェーンステ
ーとの間の接続部がそれぞれ互いに強固に連結されるこ
とにより、自転車のフレームは強化された剛性を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自転車フレームのチューブ接続構
造およびその自転車フレームの製造方法の一実施例を示
す自転車のフレームの完成状態を示す側面図。
【図2】図1に示す自転車のフレームの分解側面図。
【図3】図2に示すヘッドチューブ,トップチューブお
よびダウンチューブの接続部の縦断面図。
【図4】図2に示すリヤフォーク端部材,シートステー
およびチェーンステーの接続部の縦断面図。
【図5】図1に示すシートチューブ,ダウンチューブ,
チェーンステーおよびペダル軸ブラケットの接続部の縦
断面図。
【図6】図1に示すシートチューブ,トップチューブお
よびシートステーの接続部の縦断面図。
【符号の説明】
21 シートステー 22 チェーンステー 23 トップチューブ 24 ダウンチューブ 25 ヘッドチューブ 26 リヤフォーク端部材 27 シートチューブ 28 ペダル軸ブラケット 30 ショックアブソーバ 31 カバー層 40 差込み部材 41 差込み部材のシール層 42 第1発泡材 43 差込み部材の延長部 50 第2発泡材 51 カバー層 210,220 第2分岐部 230,240 第1分岐部 A 第1サブアッセンブリ B 第2サブアッセンブリ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドチューブと、トップチューブと、
    ダウンチューブと、シートチューブと、ペダル軸ブラケ
    ットと、一対のシートステーと、一対のチェーンステー
    と、一対のリヤフォーク端部材とを有する自転車フレー
    ムの製造方法において、 (a)スピンドルの回りに複数層の合成素材をくるませ
    て備え、上記スピンドルと上記合成素材との間に細長い
    ブラダー(Bladder)を装着し、上記スピンドル
    を上記合成素材から分離して上記ブラダーをそれぞれ含
    んだ上記トップチューブ,ダウンチューブ,一対のシー
    トステーおよび一対のチェーンステーをそれぞれ形成す
    る工程と、 (b)上記トップチューブおよびダウンチューブの一端
    を切断して第1分岐部をそれぞれ形成し、これらの第1
    分岐部を上記ヘッドチューブの外周部回りにくるませて
    上記ヘッドチューブとトップチューブとダウンチューブ
    とから構成される第1サブアッセンブリを形成すると共
    に、上記シートステーおよびチェーンステーの一端を切
    断して第2分岐部をそれぞれ形成し、これらの第2分岐
    部を上記リヤフォーク端部材の外周部回りにくるませて
    上記シートステーとチェーンステーとリヤフォーク端部
    材とから構成される一対の第2サブアッセンブリを形成
    する工程と、 (c)上記第1および第2サブアッセンブリを加熱して
    上記トップチューブ,ダウンチューブ,シートステーお
    よびチェーンステー内の上記ブラダーを膨らませること
    により上記第1および第2サブアッセンブリに形成する
    工程と、 (d)上記シートチューブを形成する工程と、 (e)上記トップチューブ,ダウンチューブ,シートス
    テーおよびチェーンステーの他端にそれぞれ差込み部材
    を装着し、この差込み部材はシール層を有し、このシー
    ル層は上記各チューブおよび各ステーの他端に設けら
    れ、その内部に第1発泡材を有すると共に、上記差込み
    部材は上記トップチューブ,ダウンチューブ,シートス
    テーおよびチェーンステーの外側へ延設された延長部を
    有し、この延長部は上記トップチューブ,シートチュー
    ブおよびシートステー間の第1外周接続部と、上記ダウ
    ンチューブ,シートチューブ,ペダル軸ブラケットおよ
    びチェーンステー間の第2外周接続部とにくるませるこ
    とにより、上記トップチューブ,シートチューブおよび
    シートステーを互いに連結し、また、上記ダウンチュー
    ブ,シートチューブ,ペダル軸ブラケットおよびチェー
    ンステーを互いに連結して上記第1サブアッセンブリ
    と、第2サブアッセンブリと、ペダル軸ブラケットと、
    シートチューブとから構成される自転車のフレームアッ
    センブリを形成する工程と、 (f)上記トップチューブ,シートチューブおよびシー
    トステー間に形成される第1接続部の周囲と、上記ダウ
    ンチューブ,シートチューブおよびチェーンステー間に
    形成される第2接続部の周囲とにカバー層を設け、この
    カバー層内に第2発泡材を設ける工程と、 (g)そして、上記自転車フレームアッセンブリを加熱
    ・加圧して上記第1および第2発泡材を発泡膨脹させる
    ことによりそれぞれの上記シール層および上記カバー層
    に力を加え、加熱・加圧された上記シール層およびカバ
    ー層はそれぞれ上記トップチューブ,シートチューブ,
    シートステー,ペダル軸ブラケット,ダウンチューブお
    よびチェーンステーに圧着されることによりトップチュ
    ーブ,シートチューブおよびシートステーは互いに連結
    され、また、ペダル軸ブラケット,ダウンチューブ,シ
    ートチューブおよびチェーンステーは互いに連結される
    工程とから成ることを特徴とする自転車フレームの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 上記第1および第2発泡材はE.V.
    A.(エチレン−酢酸ビニル樹脂),PU(ポリウレタ
    ン)等の樹脂材料から成り、上記シール層およびカバー
    層はカーボン繊維,ガラス繊維,ケブラー繊維およびボ
    ロン繊維等の繊維材料から成る樹脂含浸繊維であり、上
    記樹脂含浸繊維に用いられる樹脂材料は熱硬化性樹脂,
    熱塑性プラスチック樹脂等の樹脂材料から成る請求項1
    記載の自転車フレームの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記(b)の工程の後に、第2カバー層
    をトップチューブとダウンチューブとの間の外周部回
    り、およびシートステーとチェーンステーとの間の外周
    部回りにそれぞれくるませ、上記第2カバー層内に発泡
    材から成るショックアブソーバを設ける工程を加えた請
    求項1記載の自転車フレームの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記ショックアブソーバはE.V.A.
    (エチレン−酢酸ビニル樹脂),PU(ポリウレタン)
    等の樹脂材料から成り、上記第2カバー層はカーボン繊
    維,ガラス繊維,ケブラー繊維およびボロン繊維等の繊
    維材料から成る樹脂含浸繊維であり、上記樹脂含浸繊維
    に用いられる樹脂材料は熱硬化性樹脂,熱塑性プラスチ
    ック樹脂等の樹脂材料から成る請求項3記載の自転車フ
    レームの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記(d)の工程は、スピンドルの回り
    に複数層のカーボン繊維および樹脂から成る合成素材を
    くるませ、この合成素材を加熱用の型に入れ、上記スピ
    ンドルを上記合成素材から分離した後に上記シートチュ
    ーブを形成したものである請求項1記載の自転車フレー
    ムの製造方法。
  6. 【請求項6】 トップチューブと、ダウンチューブと、
    シートチューブと、ペダル軸ブラケットと、一対のシー
    トステーと、一対のチェーンステーとから構成される自
    転車フレームのチューブ接続構造において、上記トップ
    チューブ,ダウンチューブ,シートステーおよびチェー
    ンステーの一端部にそれぞれ差込み部材を装着し、上記
    差込み部材はシール層を備えて上記各チューブおよび各
    ステーの一端部に設けられると共に上記一端部の外側へ
    延設された延長部を有し、この延長部は上記トップチュ
    ーブ,シートチューブおよびシートステー間の第1外周
    接続部と、上記ダウンチューブ,シートチューブ,ペダ
    ル軸ブラケットおよびチェーンステー間の第2外周接続
    部とにくるませることにより、上記トップチューブ,シ
    ートチューブおよびシートステーを互いに連結し、ま
    た、上記ダウンチューブ,シートチューブ,ペダル軸ブ
    ラケットおよびチェーンステーを互いに連結する一方、
    上記トップチューブ,シートチューブおよびシートステ
    ー間に形成される第1接続部と、上記ダウンチューブ,
    シートチューブおよびチェーンステー間に形成される第
    2接続部との周囲にカバー層を設け、また、第1および
    第2発泡材をそれぞれ上記シール層およびカバー層内に
    設け、上記第1および第2発泡材は加熱されることによ
    り発泡膨脹してそれぞれの上記シール層および上記カバ
    ー層に力を加え、加熱・加圧された上記シール層および
    カバー層をそれぞれ上記トップチューブ,シートチュー
    ブ,シートステー,ペダル軸ブラケット,ダウンチュー
    ブおよびチェーンステーに圧着することによりトップチ
    ューブ,シートチューブおよびシートステーを互いに連
    結し、また、ペダル軸ブラケット,ダウンチューブ,シ
    ートチューブおよびチェーンステーを互いに連結したこ
    とを特徴とする自転車フレームのチューブ接続構造。
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