JPH07329747A - 自動二輪車用制動装置 - Google Patents

自動二輪車用制動装置

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JPH07329747A
JPH07329747A JP13182394A JP13182394A JPH07329747A JP H07329747 A JPH07329747 A JP H07329747A JP 13182394 A JP13182394 A JP 13182394A JP 13182394 A JP13182394 A JP 13182394A JP H07329747 A JPH07329747 A JP H07329747A
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JP
Japan
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brake
braking
force
cable
braking means
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Application number
JP13182394A
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English (en)
Inventor
Mitsugi Iwashita
調 岩下
Tetsuo Tsuchida
鉄男 槌田
Yukimasa Nishimoto
幸正 西本
Komei Sawano
功明 沢野
Hiroshi Takamoto
浩 高本
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to FR9506982A priority patent/FR2720992B1/fr
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T11/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant
    • B60T11/04Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting mechanically
    • B60T11/06Equalising arrangements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62LBRAKES SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES
    • B62L3/00Brake-actuating mechanisms; Arrangements thereof
    • B62L3/08Mechanisms specially adapted for braking more than one wheel

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)
  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】前輪および後輪の連動作動を可能とした自動二
輪車用制動装置において、制動手段における摩擦部材の
摩耗程度ならびに車輪の接地路面の摩擦係数等の変化が
あっても制動力配分特性にばらつきが生じるのを防止す
る。 【構成】ブレーキ操作子26L の操作力を後輪制動手段
R および前輪制動手段BF に分配可能な操作力分配手
段281 による前輪制動手段BF への操作力の伝達が、
後輪制動手段BR の制動力が所定値以上となるまではロ
ックアップ機構291 により阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車用制動装置
に関し、特にブレーキ操作子の操作力を後輪制動手段お
よび前輪制動手段に分配可能とした自動二輪車用制動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる装置は、たとえば実開平4
−7972号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
ブレーキ操作子の操作力が所定値に達するまでは後輪制
動手段への操作力の伝達を遮断し、前記操作力が所定値
以上となるのに応じて後輪制動手段に操作力を伝達する
ようにして、理想配分特性に近い制動力配分特性を得る
ようにしている。しかるに、操作力と制動力との関係
は、制動手段における摩擦部材の摩耗程度ならびに車輪
の接地路面の摩擦係数等により変化するものであり、上
記従来のように操作力の後輪制動手段への伝達・遮断を
操作力に応じて切換えるようにしたものでは、配分特性
にばらつきが生じるおそれがある。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、制動力配分特性にばらつきが生じるのを防止
した自動二輪車用制動装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に従う自動二輪車用制動装置は、ブレーキ操
作子と、後輪を制動する後輪制動手段と、前輪を制動す
る前輪制動手段と、ブレーキ操作子の操作力を後輪制動
手段および前輪制動手段に分配可能な操作力分配手段
と、後輪制動手段の制動力が所定値未満の状態では操作
力分配手段による前輪制動手段への操作力の伝達を遮断
するが後輪制動手段の制動力が所定値以上となるのに応
じて操作力分配手段による前輪制動手段への操作力の伝
達を可能とするロックアップ機構とを備えることを特徴
とする。
【0006】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、ロックアップ機構
は、後輪制動手段の制動力が所定値以上の状態で該後輪
制動手段の制動力増大に伴って前輪制動手段に伝達され
る操作力を増大させるべく構成される。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0008】図1ないし図8は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は制動装置を備えた自動二輪車の平
面図、図2は制動装置の全体構成図、図3はコントロー
ルボックスの縦断正面図、図4は図3の4−4線断面
図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図3の6−6
線断面図、図7は制動装置の作用説明図、図8は制動力
分配特性図である。
【0009】先ず図1および図2において、自動二輪車
Vの前輪WF には前輪制動手段としてのディスクブレー
キBF が装着される。このディスクブレーキBF は、ブ
レーキキャリパ11と一体のマスタシリンダ12を備え
ており、マスタシリンダ12のブレーキアーム13に入
力される操作入力に応じた液圧が前記マスタシリンダ1
2から出力されることによって制動力を発揮する。
【0010】自動二輪車Vの後輪WR には後輪制動手段
としてのドラムブレーキBR が装着される。このドラム
ブレーキBR は、後輪WR の車軸14に軸支されたブレ
ーキドラム15と、ブレーキパネル16にピン17を介
して枢支されるとともにブレーキドラム15の内周面に
摩擦係合可能な一対のブレーキシュー18,18と、両
ブレーキシュー18,18を相互に近接する方向に付勢
する一対のばね19,19と、両ブレーキシュー18,
18をブレーキドラム15の内周面に圧接させることを
可能としてブレーキパネル16に枢支されるカム20
と、カム20に基端が連結されてブレーキドラム15の
外側方に延びるブレーキカムアーム21とを備える。し
かもブレーキパネル16は、通常のように車体に固定さ
れるものではなく、ブレーキドラム15に支持されるも
のであり、連結腕46が一体に設けられる。而して該連
結腕46と、車体側に固定された支持部24との間には
戻しばね22が縮設されており、ブレーキカムアーム2
1からの操作入力によるドラムブレーキBR のブレーキ
作動時に、ドラムブレーキBR による制動力が所定値以
上になると、ブレーキパネル16すなわち連結腕46
は、後輪WR の回転に引きずられて戻しばね22を圧縮
しながら図2の矢印23で示す反時計方向に回動可能で
ある。
【0011】ステアリングハンドル25の左端部にはブ
レーキ操作子としての左ブレーキレバー26L が軸支さ
れ、前記ステアリングハンドル25の右端部には右ブレ
ーキレバー26R が軸支される。而して左ブレーキレバ
ー26L のブレーキ操作時には、先ずドラムブレーキB
R が作動し、ドラムブレーキBR による制動力が所定値
以上になるとディスクブレーキブレーキBF も連動作動
するようになる。また右ブレーキレバー26R のブレー
キ操作時には、先ずディスクブレーキBF が作動し、右
ブレーキレバー26R のブレーキ操作入力が所定値以上
になるとドラムブレーキBR が連動作動するようにな
る。
【0012】ステアリングハンドル25の中間部と図示
しないステアリングステムとの連結部にはコントロール
ボックス27が固定配置されており、該コントロールボ
ックス27内には、左ブレーキレバー26L の操作力を
ドラムブレーキBR およびディスクブレーキBF に分配
可能であるとともに右ブレーキレバー26R の操作力を
ディスクブレーキBF およびドラムブレーキBR に分配
可能な操作力分配手段281 が収納されるとともに、左
ブレーキレバー26L の操作時に操作力分配手段281
による操作力分配を阻止し得るロックアップ機構291
の一部構成要素が収納される。
【0013】図3、図4、図5および図6を併せて参照
して、操作力分配手段281 は、左右への制限された範
囲での移動を可能としてコントロールボックス27に支
承される矩形のガイド部材30と、該ガイド部材30に
同一軸線まわりの回転を可能として支承される第1およ
び第2スプロケット31,32と、第1スプロケット3
1に巻掛けられる第1チェーン33と、第2スプロケッ
ト32に巻掛けられる第2チェーン34と、ガイド部材
30よりも下方でコントロールボックス27の左側端寄
りに回転自在に支承されるとともに前記第1チェーン3
3が巻掛けられる第1アイドルスプロケット35と、ガ
イド部材30よりも下方でコントロールボックス27の
右側端寄りに回転自在に支承されるとともに前記第2チ
ェーン34が巻掛けられる第2アイドルスプロケット3
6とを備える。
【0014】コントロールボックス27の上部内側面に
は、左右に延びる一対のガイド溝37,37が相互に対
向して設けられており、ガイド部材30の両側部は、そ
れらのガイド溝37,37にそれぞれ摺動自在に嵌合さ
れる。これにより、ガイド部材30は、両ガイド溝3
7,37で定まる範囲での左右移動が可能となる。
【0015】ガイド部材30の左右方向中央部には支軸
38が固定されており、第1および第2スプロケット3
1,32は相互に隣接して該支軸38により回転自在に
支承される。
【0016】左ブレーキレバー26L に一端が連結され
たブレーキケーブル39は、コントロールボックス27
の左側端上部を移動自在に貫通し、該ブレーキケーブル
39の他端が第1チェーン33の一端に連結される。而
して第1チェーン33は、第1スプロケット31の右側
に略半周にわたって巻掛けられ、さらに第1アイドルス
プロケット35の左側上部に略1/4周にわたって巻掛
けられて下方に延びる。この第1チェーン33の他端に
は、コントロールボックス27の下端を移動自在に貫通
するブレーキケーブル40の一端が連設され、該ブレー
キケーブル40の他端はドラムブレーキBR のブレーキ
カムアーム21に連結される。
【0017】右ブレーキレバー26R に一端が連結され
たブレーキケーブル41は、コントロールボックス27
の右側端上部を移動自在に貫通し、該ブレーキケーブル
41の他端が第2チェーン34の一端に連結される。而
して第2チェーン34は、第2スプロケット32の左側
に略半周にわたって巻掛けられ、さらに第2アイドルス
プロケット36の右側上部に略1/4周にわたって巻掛
けられて下方に延びる。この第2チェーン34の他端に
は、コントロールボックス27の下端を移動自在に貫通
するブレーキケーブル42の一端が連設され、ブレーキ
ケーブル42の他端はディスクブレーキBF のブレーキ
アーム13に連結される。
【0018】ロックアップ機構291 は、第1アイドル
スプロケット35と共通の軸43によりコントロールボ
ックス27に中間部が回動自在に支承されるとともに一
端がガイド部材30の左端部に設けられた係合溝30a
に係合可能な係合アーム44と、ブレーキケーブル4
0,42間の中間部でコントロールボックス27の下端
を移動自在に貫通するとともに一端が係合アーム44の
他端に連結されるケーブル45とを備え、ケーブル45
の他端は、ドラムブレーキBR が所定値以上の制動力を
発揮するときに戻しばね22を圧縮して移動する連結腕
46に、その連結腕46の移動によりケーブル45の緊
張力が緩むような方向で連結される。
【0019】一方、ガイド部材30の右端部とコントロ
ールボックス27との間には、ガイド部材30を左側に
向けて付勢するガイド戻しばね47が縮設される。
【0020】而して、ドラムブレーキBR による制動力
が所定値未満であるときにはケーブル45は緊張状態に
在り、この状態では係合アーム44の一端がガイド部材
30の係合溝30aに係合することにより、ガイド戻し
ばね47で左方向に付勢されたガイド部材30の左方向
への移動が係合アーム44によって阻止されることにな
り、ガイド部材30はガイド溝37,37の左右方向略
中間部に位置した状態となる。しかるに、ドラムブレー
キBR による制動力が所定値以上となると、連結腕46
が図2の矢印23で示す方向に移動することにより、ケ
ーブル45の緊張状態が緩和され、係合溝30aとの係
合を解除する側への係合アーム44の回動が許容される
ので、ガイド部材30に左方向への力が作用したときに
該ガイド部材30が左側に移動することが可能となる。
【0021】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、図7で示すように、右ブレーキレバー26R の操
作を行なわない状態で左ブレーキレバー26L に操作入
力を加えると、左ブレーキレバー26L からブレーキケ
ーブル39に伝達された操作入力が、第1チェーン33
およびブレーキケーブル40を介してドラムブレーキB
R のブレーキカムアーム21に伝達され、ドラムブレー
キBR が制動力を発揮する。この際、ロックアップ機構
291 によりガイド部材30の左方向への移動は阻止さ
れているので、操作力分配手段281 による操作力分配
は阻止されており、ディスクブレーキBF に操作力が入
力されることはない。
【0022】而して左ブレーキレバー26L への操作入
力が増大して、ドラムブレーキBRが所定値以上の制動
力を発揮すると、連結腕46の矢印23方向への回動に
より、ロックアップ機構291 がロックアップ状態を解
除し、ガイド部材30の左方向への移動が許容されるの
で、左ブレーキレバー26L に連なるブレーキケーブル
39により牽引されるようにしてガイド部材30が左方
向に移動し、それによりブレーキケーブル42が牽引さ
れてディスクブレーキBF も連動して制動作動すること
になる。
【0023】すなわち図8で示すように、後輪WR での
制動力が所定値未満では前輪WF で制動力が発揮される
ことはなく、後輪WR での制動力が所定値以上になると
前輪WF でも連動して制動力が発揮されるようになり、
しかも後輪WR での制動力が所定値以上の状態では後輪
R の制動力増大に伴ってディスクブレーキBF に伝達
される操作力も増大するものであり、これにより、図8
の曲線で示す理想配分特性に近い制動力配分特性を得る
ことが可能となる。しかも前輪WF で連動して制動力を
発揮し始めるポイントPは、後輪WR での制動力に応じ
て定まるものであり、ドラムブレーキBR のブレーキシ
ュー18,18におけるライニングの摩耗程度や後輪W
R の接地路面の摩擦係数等のばらつきが生じても、理想
配分特性により近い制動力配分特性を得ることができ
る。
【0024】また左ブレーキレバー26L の操作を行な
わない状態で右ブレーキレバー26 R に操作入力を加え
ると、右ブレーキレバー26R からブレーキケーブル4
1に伝達された操作入力が、第2チェーン34およびブ
レーキケーブル42を介してディスクブレーキBF のブ
レーキアーム13に伝達され、ディスクブレーキBF
制動力を発揮する。この際、右ブレーキレバー26から
の操作入力が、ガイド戻しばね47のセット荷重よりも
大きくなると、ガイド部材30がガイド戻しばね47を
圧縮しつつ図3の右側に移動し、それにより第1チェー
ン33およびブレーキケーブル40に牽引力が作用し
て、ドラムブレーキBR が制動力を発揮するようにな
り、前後連動ブレーキ状態となる。
【0025】さらに左ブレーキレバー26L および右ブ
レーキレバー26R を同時に操作したときには、それぞ
れの操作入力に応じてディスクブレーキBF およびドラ
ムブレーキBR がそれぞれ制動力を発揮することにな
る。
【0026】しかも左、右ブレーキレバー26L ,26
R 間の中央部で、車体に取付けられるコントロールボッ
クス27内に、操作力分配手段281 が収納されるとと
もにロックアップ機構291 の一部構成要素が収納され
るので、制動装置の組付けにあたっての組付けを容易と
し、組立工数の低減に寄与することができる。さらに
左、右ブレーキレバー26L ,26R に連なるブレーキ
ケーブル39,41がコントロールボックス27内にそ
の左、右両側から直線的に挿入され、またディスクブレ
ーキBF に連なるブレーキケーブル42、ドラムブレー
キBR に連なるブレーキケーブル40ならびにロックア
ップ機構291 の構成要素たるケーブル45がコントロ
ールボックス27の下部から引出されるので、ケーブル
類の無理な屈曲を回避して取回しを単純とし、性能、信
頼性の向上に寄与することができる。
【0027】図9は本発明の第2実施例を示すものであ
り、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号
を付す。
【0028】ブレーキ操作子としての左ブレーキレバー
26L に一端が連結されるブレーキケーブル48の他端
は、後輪のドラムブレーキBR におけるブレーキカムア
ーム21に連結され、右ブレーキレバー26R に一端が
連結されるブレーキケーブル49の他端は、前輪のディ
スクブレーキBF におけるブレーキアーム13に連結さ
れる。
【0029】左ブレーキレバー26L のブレーキ操作入
力は、ブレーキケーブル48を介してドラムブレーキB
R に伝達されるが、操作力分配手段282 の働きによっ
てディスクブレーキBF にも伝達可能であり、この操作
力分配手段282 による操作力分配は、ドラムブレーキ
R の制動力が所定値未満の状態ではロックアップ機構
292 により阻止される。
【0030】操作力分配手段282 は、左ブレーキレバ
ー26L に連なるブレーキケーブル48の中間部が巻掛
けられる第1イコライザ50と、右ブレーキレバー26
R に連なるブレーキケーブル49の中間部が巻掛けられ
る第2イコライザ51と、両イコライザ50,51間を
連結する連結部材52とを備える。第1イコライザ50
は、前記ブレーキケーブル48の中間部が巻掛けられる
第1プーリ53と、第1固定支持部54との間に第1ば
ね55が張設されて成るものであり、第2イコライザ5
1は、前記ブレーキケーブル49の中間部が巻掛けられ
る第2プーリ56と、第2固定支持部57との間に第2
ばね58が張設されて成るものである。而して第1イコ
ライザ50の第1プーリ53には、第1プーリ53が第
1固定支持部54から離反する側に移動する際に牽引力
を作用せしめるようにして第1連結ケーブル59の一端
が連結され、第1連結ケーブル59の他端は連結部材5
2に連結される。また第2イコライザ51の第2プーリ
56には、一端が前記連結部材52に連結される第2連
結ケーブル60の他端が連結され、第2連結ケーブル6
0の一端は第1連結ケーブル59とは反対側から連結部
材52に連結され、第2連結ケーブル60の他端は、第
1プーリ53が第1固定支持部54から離反する側に移
動するのに応じて第1連結ケーブル59および連結部材
52を介して第2連結ケーブル60に牽引力が作用した
ときには第2ばね58のばね力に抗して第2プーリ56
を第2固定支持部57に近接させるようにして、第2プ
ーリ56に連結される。
【0031】ロックアップ機構292 は、規制された範
囲内での連結部材52の移動を許容するようにして該連
結部材52を収納して固定位置に固定されるガイド筒6
1と、第1プーリ53および連結部材52間を連結する
第1連結ケーブル59を緊張させる側に連結部材52を
付勢するようにしてガイド筒61の左端壁および連結部
材52間に縮設される戻しばね62と、第2連結ケーブ
ル60と同一方向から連結部材52に一端が連結される
とともに他端がトラムブレーキBR の連結腕46に連結
されるケーブル45とで構成される。
【0032】この第2実施例によると、右ブレーキレバ
ー26R の操作を行なわない状態で左ブレーキレバー2
L に操作入力を加えると、左ブレーキレバー26L
らブレーキケーブル48に伝達された操作入力がドラム
ブレーキBR のブレーキカムアーム21に伝達され、ド
ラムブレーキBR が制動力を発揮する。この際、ロック
アップ機構292 により操作力分配手段282 における
連結部材52の左方向への移動は阻止されているので、
操作力分配手段282 による操作力分配は阻止されてお
り、ディスクブレーキBF に操作力が入力されることは
ない。
【0033】而して左ブレーキレバー26L への操作入
力が増大して、ドラムブレーキBRが所定値以上の制動
力を発揮すると、連結腕46の矢印23方向への回動に
より、ロックアップ機構292 がロックアップ状態を解
除し、連結部材52の左方向への移動が許容されるの
で、左ブレーキレバー26L に連なるブレーキケーブル
48が巻掛けられた第1プーリ53が第1固定支持部5
4から離反し、第1連結ケーブル59で牽引されるよう
にして連結部材52が左方向に移動する。この連結部材
52の移動は第2連結ケーブル60を介して第2イコラ
イザ51に伝達され、第2プーリ56が第2固定支持部
57に近接する側に移動することにより、ブレーキケー
ブル49が牽引され、ディスクブレーキBF も連動して
制動作動することになる。
【0034】また左ブレーキレバー26L の操作を行な
わない状態で右ブレーキレバー26 R に操作入力を加え
たときには、連結部材52が、図9で示すようにガイド
筒61の右端に当接した状態にあって右側への移動が規
制されている。したがって、操作力分配手段282 が操
作力分配機能を発揮することはなく、ディスクブレーキ
F のみが制動力を発揮する。
【0035】図10は本発明の第3実施例を示すもので
あり、上記各実施例に対応する部分には同一の参照符号
を付す。
【0036】操作力分配手段283 は、左ブレーキレバ
ー26L に一端が連結されるブレーキケーブル63の他
端に連結されるイコライザ64と、中間部がイコライザ
64に巻掛けられるブレーキケーブル65とを備え、ブ
レーキケーブル65の一端には係合子65aが設けら
れ、ブレーキケーブル65の他端は後輪のドラムブレー
キBR におけるブレーキカムアーム21に連結される。
また右ブレーキレバー26R に一端が連結されるブレー
キケーブル66の他端には係合子66aが設けられる。
一方、前輪のディスクブレーキBF におけるブレーキア
ーム13′には、該ブレーキアーム13′の回動支点を
中心とする円弧状にして一対の係合溝67,68が設け
られており、両係合溝67,68に前記各係合子65
a,66aが係合される。これにより、両ブレーキケー
ブル65,66は、それらの一方が牽引作動してブレー
キアーム13′をブレーキ作動せしめたときに他方に影
響が及ばないようにしてブレーキアーム13′に連結さ
れることになる。
【0037】ロックアップ機構293 は、後輪のドラム
ブレーキBR における連結腕46に一端が連結されるケ
ーブル69の他端が、イコライザ64およびブレーキア
ーム13′間でブレーキケーブル65に連結されて成る
ものである。
【0038】この第3実施例によると、右ブレーキレバ
ー26R の操作を行なわない状態で左ブレーキレバー2
L に操作入力を加えると、ブレーキケーブル63によ
りイコライザ64が牽引されるが、ドラムブレーキBR
の制動力が所定値未満での状態では、ロックアップ機構
293 により、イコライザ64およびブレーキアーム1
3′間でブレーキケーブル65の中間部が固定されてい
ることにより、イコライザ64の移動に伴ってブレーキ
ケーブル65はブレーキカムアーム21をブレーキ作動
せしめるように張力を発揮し、ドラムブレーキBR が制
動力を発揮するが、ディスクブレーキBF に操作力が入
力されることはない。
【0039】而して左ブレーキレバー26L への操作入
力が増大して、ドラムブレーキBRが所定値以上の制動
力を発揮すると、ロックアップ機構293 によるブレー
キケーブル65の中間位置の固定が解除され、イコライ
ザ64の移動によるブレーキケーブル65の張力発揮に
よりディスクブレーキBF も連動して制動作動すること
になる。
【0040】また左ブレーキレバー26L の操作を行な
わない状態で右ブレーキレバー26 R に操作入力を加え
たときには、ブレーキケーブル66によりディスクブレ
ーキBF のみに操作力が入力されることになる。
【0041】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0042】たとえば、前輪制動手段がドラムブレーキ
であってもよく、またブレーキ操作子がブレーキペダル
であってもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明に従う自動二輪車
用制動装置は、ブレーキ操作子と、後輪を制動する後輪
制動手段と、前輪を制動する前輪制動手段と、ブレーキ
操作子の操作力を後輪制動手段および前輪制動手段に分
配可能な操作力分配手段と、後輪制動手段の制動力が所
定値未満の状態では操作力分配手段による前輪制動手段
への操作力の伝達を遮断するが後輪制動手段の制動力が
所定値以上となるのに応じて操作力分配手段による前輪
制動手段への操作力の伝達を可能とするロックアップ機
構とを備えるので、後輪制動手段および前輪制動手段の
連動ポイントを後輪制動手段の制動力に基づいて定める
ことにより、後輪制動手段の構成要素の摩耗および後輪
接地路面の摩擦係数等のばらつきが生じても、制動力配
分特性にばらつきが生じるのを防止することができる。
【0044】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、ロックアップ機構
は、後輪制動手段の制動力が所定値以上の状態で該後輪
制動手段の制動力増大に伴って前輪制動手段に伝達され
る操作力を増大させるべく構成されるので、理想配分特
性により近い制動力配分特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の制動装置を備えた自動二輪車の平
面図である。
【図2】制動装置の全体構成図である。
【図3】コントロールボックスの縦断正面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】図3の5−5線断面図である。
【図6】図3の6−6線断面図である。
【図7】制動装置の作用説明図である。
【図8】制動力分配特性図である。
【図9】第2実施例の制動装置の全体構成を示す図であ
る。
【図10】第3実施例の制動装置の全体構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
26L ・・・ブレーキ操作子としての左ブレーキレバー 281 ,282 ,283 ・・・操作力分配手段 291 ,292 ,293 ・・・ロックアップ機構 BF ・・・前輪制動手段としてのディスクブレーキ BR ・・・後輪制動手段としてのドラムブレーキ WF ・・・前輪 WR ・・・後輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢野 功明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 高本 浩 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ操作子(26L )と、後輪(W
    R )を制動する後輪制動手段(BR )と、前輪(WF
    を制動する前輪制動手段(BF )と、ブレーキ操作子
    (26L )の操作力を後輪制動手段(BR )および前輪
    制動手段(BF)に分配可能な操作力分配手段(2
    1 ,282 ,283 )と、後輪制動手段(BR )の制
    動力が所定値未満の状態では操作力分配手段(281
    282 ,28 3 )による前輪制動手段(BF )への操作
    力の伝達を遮断するが後輪制動手段(BR )の制動力が
    所定値以上となるのに応じて操作力分配手段(281
    282,283 )による前輪制動手段(BF )への操作
    力の伝達を可能とするロックアップ機構(291 ,29
    2 ,293 )とを備えることを特徴とする自動二輪車用
    制動装置。
  2. 【請求項2】 ロックアップ機構(291 ,292 ,2
    3 )は、後輪制動手段(BR )の制動力が所定値以上
    の状態で該後輪制動手段(BR )の制動力増大に伴って
    前輪制動手段(BF )に伝達される操作力を増大させる
    べく構成されることを特徴とする請求項1記載の自動二
    輪車用制動装置。
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