JPH07329158A - 二軸延伸ブロー成形容器 - Google Patents

二軸延伸ブロー成形容器

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JPH07329158A
JPH07329158A JP15163094A JP15163094A JPH07329158A JP H07329158 A JPH07329158 A JP H07329158A JP 15163094 A JP15163094 A JP 15163094A JP 15163094 A JP15163094 A JP 15163094A JP H07329158 A JPH07329158 A JP H07329158A
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decompression
rib
deformation
narrow
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Hideyuki Kobayashi
英幸 小林
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Nissei ASB Machine Co Ltd
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内容物の加熱充填時などに壁面が膨出するの
を防止すると共に、減容減圧時に減圧パネル以外の壁面
が凹んで形状変形するのを防止することのできる二軸延
伸ブロー成形容器を提供する。 【構成】 幅広の壁部22及び幅狭の壁部24の交差部
に面取り部26を有し、横断面角形に形成された壁部の
うち、幅広の壁部22の高さ方向略中央位置下側に減圧
変形部34が設けられている。幅狭の壁部24及びその
両隣の面取り部26にわたってリブ36が窪ませて設け
られている。このリブ36の長手方向中央領域のリブ深
さがその両端領域のリブ深さよりも浅くされている。こ
れにより、一定の減圧値を越える減圧変形力が減圧変形
部34に加わった場合に、幅狭の壁部24内のリブ36
部分を減圧変形させることで、幅広の壁部22の外表面
の変形を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二軸延伸ブロー成形容
器に関し、特に、二軸延伸ブロー成形容器の壁面構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、例えば、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)を用いて二軸延伸ブロー成形さ
れた容器(以下、ボトルという)は、耐ガスバリヤ性、
透明度、強靱性、衛生面等に多くの利点を有する。
【0003】ところで、二軸延伸ブロー成形によって得
られたボトルの一つに、耐熱瓶と称されるものがある。
この耐熱瓶は、殺菌のために高温にされたジュース等の
内容物を充填することができるボトルである。
【0004】しかしながら、このようなボトルでは、高
温充填された内容物が冷めると内容物の減容により内部
が減圧雰囲気となり、ボトル壁部が減圧変形することが
ある。このような減容減圧による変形はボトル全体の外
観形状の変化を招き、ボトルの商品価値を損うことにな
る。
【0005】そこで、このような減容減圧が起きた場合
の対策として、壁部の一部のみを減容減圧による変形を
行なわせて、ボトル全体の外観形状の変形を防止する構
造が採用されている。
【0006】この構造は、減圧パネルと称されるもので
あって、ボトルの壁部表面にボトル内方に向け窪んだ凹
部を複数設けた構造が通常用いられている。これによ
り、減容減圧が発生した場合に凹部のみを減圧変形させ
ることでボトルの他の部分での形状変化を防止すること
ができる。
【0007】一方、上記二軸延伸ブロー成形によって得
られるボトルには、デザイン上、一例として長方形の断
面形状を有するものがある。なお、この場合の断面は、
ボトルの縦方向と直角な方向の断面をいう。
【0008】そして、このような長方形断面のボトルに
対しても減圧パネルを設けることが行なわれており、正
方形断面の場合には4辺全ての壁面に、また長方形断面
の場合には撓み変形しやすい長辺の壁面にそれぞれ減圧
パネルが形成されている。
【0009】この減圧パネルは、一般にボトルの壁部に
おける上下2ヵ所に形成されるようになっている。
【0010】また、この種のボトルには、各辺が交差す
る位置に面取り部が形成されて各辺を連続させたものも
ある。この面取り部を形成する理由としては、ボトル角
部、つまり、壁面をなす各辺の交差する位置の強度を確
保することが理由となっている。したがって、このよう
なボトルの断面形状は八角形とされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た容器のうち、正方形断面の場合には、ほとんど減容減
圧時の減圧変形が各辺の壁面で略均等に行われるので外
観形状の変化が少ないが、特に、長方形断面のように辺
の長さが違うボトルの場合には、短い辺の壁面が膨出し
て外観形状が変化してしまうことがある。
【0012】すなわち、高温内容物充填時には、液圧と
壁部の熱変形によって膨出変形し易く、その後の冷却時
には、減圧によって壁部はボトル内方へへこみ変形し易
い。この場合、幅広壁部の方がへこみ易いので減圧変形
部が変形するが、幅狭壁部はなかなかへこみ変形しにく
い。したがって、膨出変形してしまうとそのままの状態
が保たれてしまうことになる。
【0013】そこで、幅狭壁部に横リブを形成したら熱
充填時の膨出変形は防止された。しかし、この幅狭壁部
では全く減圧変形は見込めないため、他の壁部、とりわ
け下方に形成された幅広壁部の役割は大きくなる。
【0014】ところで、熱充填温度が予定よりも高く設
定された場合や、運搬中の衝撃等による外力、あるい
は、消費者による把持時の圧力による変形が、この負担
の多い幅広壁部にかかった場合、幅広壁部の減圧変形部
以外の面が変形し、自己復帰できなくなることがあると
いう問題があった。
【0015】このような減圧パネル間に位置する壁面の
減容減圧時における変形は、特に下側の減圧パネルの上
部付近にみられることが多いものであった。
【0016】本発明は、前述の問題点に着目してなされ
たもので、その目的は、内容物の加熱充填時などに壁面
が膨出するのを防止すると共に、減容減圧時に減圧パネ
ル以外の壁面が凹んで形状変形するのを防止することの
できる二軸延伸ブロー成形容器を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の発明は、幅広の壁部及び幅狭の壁部の交差部
に面取り部を有し、横断面略角形に成形された壁部の
内、前記幅広の壁部の高さ方向略中央位置下側に、減容
減圧時の減圧変形部を設けた二軸延伸ブロー成形容器に
おいて、前記幅狭の壁部及びその両隣の面取り部にわた
って窪ませたリブを有し、前記リブの長手方向中央領域
のリブ深さがその両端領域のリブ深さよりも浅くされて
いることを特徴としている。
【0018】第2の発明は、第1の発明において、前記
両端領域のリブは、面取り部から幅狭の壁部に延長され
ていることを特徴としている。
【0019】第3の発明は、幅広の壁部及び幅狭の壁部
の交差部に面取り部を有し、横断面略角形に成形された
壁部の内、前記幅広の壁部の高さ方向略中央位置下側
に、減容減圧時に減圧変形する凹部を有する減圧変形部
を設けた二軸延伸ブロー成形容器において、前記幅狭の
壁部及びその両隣の面取り部にわたって窪ませたリブを
有し、前記リブの少なくとも長手方向中央領域のリブ深
さが、前記減圧変形部の凹部の深さよりも浅くされてい
ることを特徴としている。
【0020】
【作用】前記構成の第1の発明にあっては、内容物の加
熱充填時に、前記幅狭の壁部及びその両隣の面取り部に
わたって窪ませたリブによって幅狭の壁部が補強された
状態となっているため、内容物の重量や変形した壁部か
ら加わる圧力、さらには熱変形等が加わったとしても、
幅狭の壁部下部側の膨出変形は防止されることとなる。
【0021】特に、リブの長手方向中央領域のリブ深さ
が両端部のリブ深さよりも浅くされることによって、幅
狭の壁部において、一定の減圧値以上の圧力が加わった
場合に、その圧力をリブの変形により吸収することが可
能となる。
【0022】したがって、壁部の減圧変形力による変形
を、減圧変形部内に止めて、商品価値を損わないように
なっている。
【0023】第2の発明にあっては、中央領域のリブに
比し深くなっている両端領域のリブが面取り部から幅狭
の壁部に延長されることにより、この両端領域のリブが
幅狭の壁部の両側部を補強することとなり、内容物の重
量や変形した壁部から加わる圧力、さらには熱変形等が
加わったとしても、幅狭の壁部全体が膨出変形するのを
確実に防止することができる。
【0024】また、内容物の減容減圧時に、一定の減圧
値を越えて減圧変形部に減圧変形力が加わった場合であ
っても、面取り部に変形を生じさせることなく、幅狭の
壁部内のリブ部分のみを減圧変形させることができる。
【0025】したがって、壁部の内圧や減圧による変形
を、幅狭の壁部内に止めて、商品価値を損わないように
している。
【0026】第3の発明にあっては、第1の発明の発明
と同様に、幅狭の壁部及びその両隣の面取り部にわたっ
て窪ませたリブによって、内容物の重量や変形した壁部
から加わる圧力、さらには熱変形等が加わったとして
も、幅狭の壁部全体が膨出変形するのを確実に防止でき
る。
【0027】また、内容物の減容減圧時に、一定の減圧
値を越えて減圧変形部に減圧変形力が加わった場合であ
っても、長手方向中央部領域のリブ深さが減圧変形部の
凹部の深さよりも浅くされているため、中央領域のリブ
が変形して減圧を吸収することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0029】図1〜図3は、本発明の一実施例に係る二
軸延伸ブロー成形容器(以下、ボトルという)の断面図
である。
【0030】この実施例に示されているボトル10は、
たとえばポリエチレンテレフタレート(PET)を用い
て、二軸延伸ブロー成形により、上端側の開口部を含む
リップ部12と、このリップ部12から下方に連なる肩
部14と、下端側の底部16と、この底部16から上方
に連なるヒール部18と、このヒール部18と肩部14
との間に形成された胴部20とが一体に成形されたもの
となっている。
【0031】胴部20は、それぞれ対向位置に配置され
た一対の幅広の壁部22および幅狭の壁部24を有する
横断面略角形に形成されている。この胴部20には、各
幅広の壁部22および幅狭の壁部24同士の交差部に面
取り部26が高さ方向にわたって形成されている。この
面取り部26は、幅狭の壁部24よりも幅狭に形成さ
れ、幅広の壁部22および幅狭の壁部24の交差部の補
強をなすようになっている。すなわち、胴部20は、幅
広の壁部22および幅狭の壁部24の各交差部に面取り
部26が配置され、しかも面取り部26が幅狭の壁部2
4よりも幅狭となっているため、各壁部22、24の交
差部4ヵ所が各壁部22、24よりも強度の高い面取り
部26によって補強された状態となっている。
【0032】また、胴部20の高さ方向中央位置よりも
上方位置に、内方に窪む溝部28が形成されるようにな
っている。この溝部28は、幅広の壁部22、幅狭の壁
部24および面取り部26にわたり周方向に連続して設
けられるようになっており、この溝部28を境に、胴部
20が上胴部30と、下胴部32とに区分けされるよう
になっている。このように、溝部28が、胴部20上下
方向における途中位置に形成されることにより、胴部2
0の上下方向途中位置で胴部20の側圧に対する補強を
行うと共に、胴部20を上胴部30および下胴部32の
上下方向において小単位に区分けすることにより、胴部
20の座屈変形を防止するようになっている。
【0033】さらに、充填された内容物からの液圧を大
きく受ける下胴部32には、幅広の壁部22に内容物の
減容減圧時に減圧変形可能な減圧変形部34を設けると
共に、幅狭の壁部24に内容物の加熱充填時や幅広の壁
部22把持時の外側への膨らみを防止するリブ36が設
けられるようになっている。
【0034】減圧変形部34は、幅広の壁部22の下胴
部32中央部分に縦長の略長方形状に形成されており、
この減圧変形部34内には周囲に前記壁部22の減圧変
形部34を除く外表面(以下、一般面と称す)よりも内
方に向かって窪む凹部38が環状に連続した状態で形成
され、この凹部38に囲まれる中央部分に前記壁部22
の一般面よりも若干内方よりに位置する平面部40が凹
部38から連続した状態で形成されている。そして、内
容物の減容減圧時に、凹部38の外周縁部分をヒンジ支
点として平面部40が内方に減圧変形し得るようになっ
ている。
【0035】また、減圧変形部34内の上部位置には、
横方向にわたる補強溝42が形成されている。この補強
溝42は、減圧変形部34の周囲に形成した凹部38よ
りも深く内方に向けて窪んだ状態で形成され、補強リブ
として機能するもので、減圧変形部34上部の補強を行
い、減圧変形部34の上部に連なる壁部22の一般面が
減圧変形部34の減圧変形に伴って変形するのを防止す
るようにしている。また、補強溝42は、減圧変形部3
4内において、減圧変形部34の凹部38上端位置から
その上に連なる壁部22の途中位置まで延設した状態で
設けられており、この補強溝42と溝部28との間の壁
面の間隔が狭くなるようにしている。したがって、補強
溝42と溝部28との間に補強リブが形成された状態と
なって、リブ効果が高くなり、より一層、減圧変形部3
4の上部に連なる壁部22の一般面が減圧変形部34の
減圧変形に伴って変形するのを確実に防止することが可
能となる。さらに、補強溝42の底部と減圧変形部34
の上方位置の一般面との間の立上り部43に、補強段部
45を設け、立上り部43の補強を行い、凹部38上端
が確実にヒンジ支点となるようにしている。
【0036】リブ36は、幅狭の壁部24の高さ方向に
所定間隔で複数本(本実施例においては5本)、幅方向
全域にわたって設けられており、このリブ36によっ
て、幅狭の壁部24の補強を行うことにより、内容物の
加熱充填時や幅広の壁部22の把持時における壁部24
の膨出を防止するようにしている。
【0037】また、各リブ36の両端部には、幅狭の壁
部24と面取り部26とが交差する角部を越えて両隣の
面取り部26にわたって延長された延長部44が設けら
れており、このようにリブ36を両隣の面取り部26ま
で延長させることにより、リブ36の両端部分を、幅狭
の壁部24よりも幅狭で曲げ強度の高い面取り部26に
支持させることができ、より一層、壁部24の膨出を確
実に防止できるようになっている。
【0038】さらに、各リブ36は幅狭の壁部24内に
ある長手方向中央領域のリブ36の深さD2が、その両
端領域に形成された延長部44の深さD1よりも浅く形
成され、減圧変形部34に一定の減圧値以上の減圧変形
力が加わった場合に、延長部44よりも深さの浅い幅狭
の壁部24におけるリブ36部分が減圧変形し得るよう
にして、幅広の壁部22に設けた減圧変形部34の上部
に連なる壁部22の一般面の減圧変形を防止するように
している。
【0039】また、幅狭の壁部24におけるリブ36部
分の深さD2は、幅広の壁部22に設けた減圧変形部3
4内の凹部38の深さD3よりも浅く形成され、減圧変
形部34に一定の減圧値以上の減圧変形力が加わった場
合に、凹部38よりも深さの浅い幅狭の壁部24におけ
るリブ36部分が容易に減圧変形し得るようにして、幅
広の壁部22に設けた減圧変形部34の上部に連なる壁
部22の一般面の減圧変形を防止するようにしている。
【0040】さらに、上胴部30の幅広の壁部22およ
び幅狭の壁部24には、それぞれ内容物の減容減圧時に
減圧変形し得る減圧変形部46、48が設けられてい
る。幅広の壁部22においては減圧変形部46は大きく
形成され、幅狭の壁部24においては減圧変形部48は
比較的小さく形成されるようになっている。また、上胴
部30においては、下胴部32に比べて面積が小さく、
幅広の壁部22および幅狭の壁部24の強度も高いの
で、減圧変形部46、48は凹部50、52および平面
部54、56のみで構成され、補強溝は設けられておら
ず、しかも、幅狭の壁部24にはリブが設けられていな
い。
【0041】本実施例は以上のような構成であるから、
内容物を加熱充填する際に、胴部20に液圧がかかっ
て、胴部20、特に下胴部32に膨出方向の圧力がかか
った場合であっても、リブ36によって下胴部32の幅
狭の壁部24が補強されているため、膨出状態となるの
は防止される。特に、リブ36は、両端部が強度の高い
面取り部26まで延長されて支持された状態となってい
るため、壁部24の膨出は確実に防止されることとな
る。
【0042】また、胴部20の幅広の壁部22を把持し
て内圧が高くなった場合であっても、前記リブ36の存
在により、幅狭の壁部24の膨出が確実に防止されるこ
ととなる。
【0043】さらに、加熱充填された内容物が減容減圧
した場合であっても、上胴部30の減圧変形部46、4
8および下胴部32の幅広の壁部22に設けた減圧変形
部34が減圧変形して内容物の減容減圧に対応すること
となる。
【0044】この場合、減圧時の下胴部32における減
圧変形部34の減圧変形に伴って、減圧変形部34の上
部と連なる壁部22の一般面が変形を起こしやすいが、
幅狭の壁部24内におけるリブ36の深さD2が両端部
に形成された延長部44の深さD1よりも浅く形成さ
れ、しかも、幅狭の壁部24におけるリブ36部分の深
さD2が、幅広の壁部22に設けた減圧変形部34内の
凹部38の深さD3よりも浅く形成されているため、減
圧変形部34に一定の減圧値以上の減圧変形力が加わっ
た場合に、幅狭の壁部24におけるリブ36部分が確実
に減圧変形して、幅広の壁部22に設けた減圧変形部3
4の上部に連なる壁部22の一般面の減圧変形を防止す
ることとなる。
【0045】また、減圧変形部34内上部に設けた補強
溝42の補強によって前記一般面の変形がより確実に防
止されることとなる。特に、補強溝42が減圧変形部3
4に形成した凹部38よりも深く内方に窪ませられ、か
つ、前述の如く減圧変形部34上方に延設されることに
より、胴部20に形成した溝部28と補強溝34との間
の壁部22の一般面の間隔が狭められて、補強リブとし
て機能するため、より確実に一般面の変形が防止される
こととなる。
【0046】本発明は、前記各実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能である。
【0047】例えば、前記実施例においては、上胴部に
リブを形成していないが、上胴部においてはラベル等が
貼付されることが多く、このラベル等の貼付に影響のな
い面取り部等の部分にリブを形成することは可能であ
る。
【0048】また、本実施例においては、幅狭の壁部2
4内におけるリブ36の深さD2が両端部に形成された
延長部44の深さD1よりも浅く形成され、しかも、幅
狭の壁部24内におけるリブ36部分の深さD2が、幅
広の壁部22に設けた減圧変形部34内の凹部38の深
さD3よりも浅く形成されているが、この深さの関係
は、幅狭の壁部内におけるリブ部分と、凹部または延長
部との関係のいずれかの関係のみとすることも可能であ
る。
【0049】さらに、幅狭の壁部24内におけるリブ3
6部分の深さのまま延長部44を延長させることも可能
である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明にあって
は、内容物の加熱充填時に、前記幅狭の壁部及びその両
隣の面取り部にわたって窪ませたリブによって幅狭の壁
部が補強された状態となっているため、内容物の重量や
変形した壁部から加わる圧力、さらには熱変形等が加わ
ったとしても、幅狭の壁部下部側の膨出変形は防止され
るという効果がある。
【0051】特に、リブの長手方向中央領域のリブ深さ
が両端部のリブ深さよりも浅くされることによって、幅
狭の壁部において、一定の減圧値以上の圧力が加わった
場合に、その圧力をリブの変形により吸収することが可
能となる。
【0052】したがって、壁部の減圧変形力による変形
を、減圧変形部内に止めて、商品価値を損わないようす
るという効果がある。
【0053】第2の発明によれば、中央領域のリブに比
し深くなっている両端領域のリブが面取り部から幅狭の
壁部に延長されることにより、この両端領域のリブが幅
狭の壁部の両側部を補強することとなり、内容物の重量
や変形した壁部から加わる圧力、さらには熱変形等が加
わったとしても、幅狭の壁部全体が膨出変形するのを確
実に防止することができるという効果がある。
【0054】また、内容物の減容減圧時に、一定の減圧
値を越えて減圧変形部に減圧変形力が加わった場合であ
っても、面取り部に変形を生じさせることなく、幅狭の
壁部内のリブ部分のみを減圧変形させることができると
いう効果がある。
【0055】したがって、壁部の内圧や減圧による変形
を、幅狭の壁部内に止めて、商品価値を損わないようす
るという効果がある。
【0056】第3の発明によれば、第1の発明の発明と
同様に、幅狭の壁部及びその両隣の面取り部にわたって
窪ませたリブによって、内容物の重量や変形した壁部か
ら加わる圧力、さらには熱変形等が加わったとしても、
幅狭の壁部全体が膨出変形するのを確実に防止できると
いう効果がある。
【0057】また、内容物の減容減圧時に、一定の減圧
値を越えて減圧変形部に減圧変形力が加わった場合であ
っても、長手方向中央部領域のリブ深さが減圧変形部の
凹部の深さよりも浅くされているため、中央領域のリブ
が変形して減圧を吸収することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る二軸延伸ブロー成形容
器の幅広の壁部側からみた正面図である。
【図2】図1の幅狭の壁部側からみた部分破断正面図で
ある。
【図3】図1のIII −III 線に沿う断面図である。
【符号の説明】
10 ボトル 20 胴部 22 幅広の壁部 24 幅狭の壁部 26 面取り部 28 溝部 30 上胴部 32 下胴部 34 減圧変形部 36 リブ 38 凹部 42 補強溝 44 延長部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 67:00 B29L 22:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅広の壁部及び幅狭の壁部の交差部に面
    取り部を有し、横断面略角形に成形された壁部の内、前
    記幅広の壁部の高さ方向略中央位置下側に、減容減圧時
    の減圧変形部を設けた二軸延伸ブロー成形容器におい
    て、 前記幅狭の壁部及びその両隣の面取り部にわたって窪ま
    せたリブを有し、 前記リブの長手方向中央領域のリブ深さがその両端領域
    のリブ深さよりも浅くされていることを特徴とする二軸
    延伸ブロー成形容器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記両端領域のリブは、面取り部から幅狭の壁部に延長
    されていることを特徴とする二軸延伸ブロー成形容器。
  3. 【請求項3】 幅広の壁部及び幅狭の壁部の交差部に面
    取り部を有し、横断面略角形に成形された壁部の内、前
    記幅広の壁部の高さ方向略中央位置下側に、減容減圧時
    に減圧変形する凹部を有する減圧変形部を設けた二軸延
    伸ブロー成形容器において、 前記幅狭の壁部及びその両隣の面取り部にわたって窪ま
    せたリブを有し、 前記リブの少なくとも長手方向中央領域のリブ深さが、
    前記減圧変形部の凹部の深さよりも浅くされていること
    を特徴とする二軸延伸ブロー成形容器。
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