JPH07328698A - 脱水ケーキ用サンプリングポンプ - Google Patents

脱水ケーキ用サンプリングポンプ

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Publication number
JPH07328698A
JPH07328698A JP14266094A JP14266094A JPH07328698A JP H07328698 A JPH07328698 A JP H07328698A JP 14266094 A JP14266094 A JP 14266094A JP 14266094 A JP14266094 A JP 14266094A JP H07328698 A JPH07328698 A JP H07328698A
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JP
Japan
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dehydrated cake
cake
screw
receiving port
pump
Prior art date
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Pending
Application number
JP14266094A
Other languages
English (en)
Inventor
Sumio Ono
純夫 小野
Mikio Yamashita
幹夫 山下
Kozo Kimura
耕三 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurita Water Industries Ltd
Heishin Sobi KK
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
Heishin Sobi KK
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Publication date
Application filed by Kurita Water Industries Ltd, Heishin Sobi KK filed Critical Kurita Water Industries Ltd
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Publication of JPH07328698A publication Critical patent/JPH07328698A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焼却炉などへ搬送されている状態の新鮮な脱
水ケーキを逐次にかつ均等に少量ずつ採取でき、採取し
た脱水ケーキは流動化して搬送でき、ブリッジが生じな
い小型の脱水ケーキ用サンプリングポンプを提供する。 【構成】 ステータ7内で雄ねじ状ロータ8を偏心回転
させて搬送する偏心ねじポンプ3の吸込口側の円筒状ケ
ーシング6の前部を除き上半分を切り欠いて受取口部6
aを設け、ケーシング6内に配置され雄ねじ状ロータ8
に駆動モータ4の回転を伝達するロッドを、スクリュー
ロッド13で構成するとともに、このスクリューロッド
13をステータ7の吐出口7aからの吐出量に比べてス
クリューロッド13で押し込まれる脱水ケーキの容量が
大きくなるように形成し、受取口部6aの、脱水ケーキ
押し込み側端部に、開口15aを有する逆流防止板15
を脱水ケーキ押し込み方向に対し傾斜させて配設してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば下水処理施
設において処理された脱水ケーキを焼却するに際し、脱
水ケーキの含水率などを調べるための脱水ケーキ用サン
プリングポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】下水汚泥をはじめ、工場廃水、とくに食
品工場の廃液などを処理施設で沈殿させて脱水すること
により得られる、いわゆる脱水ケーキは、焼却炉で焼却
して処理されるのが一般的である。こうした脱水ケーキ
は、常態では固形化を呈しているが、剪断力などの外力
を与えると流動化する性質(チクソトロピー性)を有し
ているので、遠心脱水機やベルトプレス脱水機などによ
り脱水したケーキは、たとえば実公平3−28904号
公報に記載の装置によって混練して流動化させ、焼却炉
へ搬送することができる。
【0003】また、焼却炉では、重油などの燃料を用い
て脱水ケーキを燃焼させているが、燃焼効率を向上して
最小限の燃料で最適な燃焼状態を得るためには、脱水ケ
ーキの含水率を逐次調べて燃料の使用量や空気の導入量
などを調整する必要がある。このためには、焼却炉に搬
送する途中で脱水ケーキを定時的に採取する、いわゆる
サンプリングをしなければならない。
【0004】従来より、汚泥や汚水を搬送途上で搬送路
を分岐してサンプリングするポンプは公知であるが、こ
のサンプリングポンプには、ステータ内で雄ねじ状ロー
タを偏心回転させて搬送する一般的な偏心ねじポンプが
定量性に優れているという理由で広く採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来の一般的な偏心ねじポンプを脱
水ケーキのサンプリングポンプとして使用するには、次
のような不都合がある。すなわち、従来の偏心ねじポン
プを使用する場合には、脱水ケーキを流動化して搬送す
る装置と焼却炉の間の搬送路を分岐した分岐路に、ある
いはその搬送路に、ポンプの吸込口を接続する必要があ
る。しかし、サンプリング量はわずかでよく、また運転
を常時継続するのが望ましいため、自ずと容量の小さい
小型の偏心ねじポンプを使用することになるが、焼却炉
への脱水ケーキの搬送路には口径の大きな配管(内径3
00〜500mm)が使用されているため、搬送されつ
つある新鮮な脱水ケーキを均等に採取することは困難で
ある。
【0006】 脱水ケーキを流動化し搬送する混練供
給装置に脱水ケーキを投入する直前で、脱水ケーキを採
取することが考えられるが、そこには、流動化を図るた
めのフィーダーなどの混練装置あるいは同装置を備えた
サンプリングポンプを設置するだけのスペースがない。
また、フィーダーなどに投入される途中の脱水ケーキを
採取するため、その投入経路に偏心ねじポンプを配置
し、受取口にホッパーを装着してポンプ内に取り込むこ
とが考えられるが、脱水ケーキはパサパサで、ブリッジ
を起こし易いため、ホッパー内でブリッジが発生し、ポ
ンプ内に脱水ケーキを導入することができない。
【0007】本発明は上述の点に鑑みなされたもので、
焼却炉などへ搬送されている状態の新鮮な脱水ケーキを
逐次にかつ均等に少量ずつ採取でき、採取した脱水ケー
キは流動化して搬送でき、ブリッジが生じない小型の脱
水ケーキ用サンプリングポンプを提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明の脱水ケーキ用サンプリングポンプは、搬
送装置によって搬出されたのち混練供給装置等に落下す
る状態の脱水ケーキの一部を採取して含水率などを調べ
るためのポンプであって、ステータ内で雄ねじ状ロータ
を偏心回転させて搬送する偏心ねじポンプの吸込口側の
円筒状ケーシングの少なくとも前部を除き、そのほぼ上
半分を切り欠いて受取口部を設け、前記ケーシング内に
配置され前記雄ねじ状ロータに駆動モータの回転を伝達
するロッドを、スクリューロッドで構成するとともに、
該スクリューロッドは、前記ステータの吐出口からの吐
出量に比べて前記スクリューロッドで押し込まれる脱水
ケーキの容量が大きくなるように形成し、前記受取口部
の、脱水ケーキ押し込み側端部に、半円形の開口を有す
る逆流防止板を前記脱水ケーキの押し込み方向に対し傾
斜させて配設している。
【0009】請求項2記載のように、前記受取口部の、
前記スクリューロッド回転方向側の開口側縁に、脱水ケ
ーキの捕獲部材を立設することが好ましい。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明のサンプリングポン
プを、たとえばベルトコンベヤから混練供給装置に脱水
ケーキが落下する途中に本ポンプの受取口部を上に向け
て配置しておくことにより、ベルトコンベヤから搬出さ
れ落下する脱水ケーキが受取口部からケーシング内に次
々と取り込まれる。また、あらかじめスクリューロッド
をステータの吸込口側へ脱水ケースを押し込む方向に回
転させておくと、ケーシング内に受け取られた脱水ケー
キはスクリューの回転に伴って前方へ送られるととも
に、ケーシング内、とくにケーシング前部の密閉部内で
混練撹拌されて流動化される。そして、流動化された脱
水ケーキの一部はステータ内に送り込まれて吐出口から
吐出され、サンプリングされるが、ステータ内に送り込
まれなかった脱水ケーキは、ケーシング内で押し戻さ
れ、受取口部の前端部に傾斜して配設されている逆流防
止板によって後方への移動が防止されるとともに、この
逆流防止板に案内されて脱水ケーキが排出される。なお
排出された脱水ケーキは、下方の混練供給装置に投入さ
れる。
【0011】とくに、本発明のサンプリングポンプに
は、次のような特有の作用がある。
【0012】1) 脱水ケーキを流動化するためのフィー
ダーなどを設置するスペースが十分にはない場所に配置
されるところから、フィーダーなどの代わりに吐出量に
比べ大容量の大型のスクリューロッドを用い、ケーシン
グ内で脱水ケーキを十分に混練、撹拌することにより、
脱水ケーキのチクソトロピー性を有効に利用することに
よって流動化を図ってステータ内に送り込むから、サン
プルの脱水ケーキを吐出させ、所定場所まで搬送させる
ことができる。
【0013】2) ブリッジを非常に起こし易い性状の脱
水ケーキをケーシング内に取り込むため、円筒状ケーシ
ングのほぼ上半分を切り欠いて開口させたことによっ
て、小型のポンプにも拘わらずブリッジの発生が確実に
抑えられる。この結果、ポンプ(のケーシング)内に取
り込み可能な脱水ケーキの量(もしくは捕獲確率)が向
上する。
【0014】3) ケーシングの受取口部の前端部の逆流
防止板が、スクリューとケーシングのとくに上部空隙間
に漏れ出し、受取口部の後方へ移動しようとする余剰の
脱水ケーキの再循環作用を阻止する。このため、脱水ケ
ーキが落下して投入される受取口部位に余剰の脱水ケー
キが溢れ出ることが阻止され、常に新しい脱水ケーキが
ケーシング内に取り込まれることになる。また、ケーシ
ング内にいったん投入された脱水ケーキは、吐出口から
吐出されるものを除き、ケーシング内で流動化されたの
ちに、逆流防止板に沿って排出されるから、ケーシング
内に過剰の脱水ケーキが長時間残留することがなく、し
たがってポンプ内には次々と新しい脱水ケーキが導入さ
れ、新鮮な脱水ケーキがサンプリングされる。
【0015】請求項2記載のサンプリングポンプによる
と、ケーシングの受取口部に落下した脱水ケーキは、ス
クリューの回転に伴ってケーシングの一側方へ送られる
が、その一側縁部に立設した捕獲部材によって、スクリ
ューの回転による遠心力の作用で脱水ケーキが受取口部
から外方へ送り出されようとするのが防止される。
【0016】
【実施例】以下、この発明にかかる脱水ケーキ用サンプ
リングポンプの実施例を図面に基づいて説明する。
【0017】図1は混練供給装置にベルトコンベヤから
脱水ケーキが投入される状態を示す側面図、図2は同正
面図、図3は図1のA−A線矢視図である。図4は本実
施例にかかるサンプリングポンプを示す側面図、図5は
図4のB−B線矢視図、図6は図4のサンプリングポン
プのうちポンプ本体を拡大して示す側方断面図、図7は
図6のC−C線断面図である。
【0018】本実施例のサンプリングポンプ1は、下水
処理施設で、沈殿池で沈殿した汚泥を遠心脱水機やベル
トプレス脱水機などの脱水機で脱水して脱水ケーキを得
たのち、図1および図2に示すように、脱水ケーキDを
ベルトコンベヤ21で搬送してフィーダー22に落下さ
せて投入し、フィーダー22で混練して偏心ねじポンプ
27で焼却炉(図示せず)へ搬送するときに、脱水ケー
キDをサンプリングするために使用される。ベルトコン
ベヤ21の回走面とフィーダー22の上端開口22aと
の落差Hは通常2〜5mで、この間の脱水ケーキDが落
下する経路の途中にサンプリングポンプ1が配設されて
いる。本例では、サンプリングポンプ1はフィーダー2
2の上端開口22aの一部を遮るように配置され、その
上端開口縁部を利用して設置される。
【0019】フィーダー22は公知のもので、フィーダ
ー22内には、モータ25で駆動される回転軸23が横
向きに貫通して配設され、図3のように回転軸23上に
は軸方向に間隔をあけて複数の撹拌翼24が傾斜して取
着されている。フィーダー22の底部には一方へ偏って
搬出口26が開口され、この搬出口26に、フィーダー
22の下方に設置された偏心ねじポンプ27のケーシン
グ28が連通させてある。ケーシング28内にはスクリ
ューロッド29が配設され、その前方のステータ30内
のロータ31の一端にスクリューロッド29の一端が接
続されている。スクリューロッド29の他端には、モー
タ32が接続されている。
【0020】一方サンプリングポンプ1は、図6に示す
ように偏心ねじポンプからなるが、前記ポンプ27に比
べてかなり容量の小さい小型のものである。図4に示す
ようにポンプ1はベース板2上に取り付けられ、このベ
ース板2上には、ポンプ本体3のほかに、駆動用のモー
タ4も取り付けられている。ポンプ本体3は、図6のよ
うに円筒状ケーシング6を中央にして前方にステータ7
が連設され、ステータ7内には雄ねじ状ロータ8が嵌挿
されている。ステータ7の前端に吐出口7aが形設さ
れ、この吐出口7aに配管9が接続されている。配管9
には三方切換弁10が接続され、切換弁10の一方は下
向きに開口した配管9aに接続され、他方はサンプリン
グ用の配管9bに接続されている。ステータ7の後端は
吸込口7bが開口している。ケーシング6の後方には、
ベアリングハウジング11が連設され、このハウジング
11内にはドライブシャフト12が軸受12aを介して
回動自在に支持され、ドライブシャフト12の一部が外
方へ突出し、モータ4(図4)に接続されている。な
お、モータ4およびドライブシャフト12との接続部の
周囲には、カバー(図示せず)を装着して落下してくる
脱水ケーキが直接当たらないようにしている。
【0021】ドライブシャフト12とロータ8の間は、
ジョイント14を介してスクリューロッド13で接続さ
れている。ロータ8は偏心して回転するのに対し、ドラ
イブシャフト12は偏心せずに回転するので、ロータ8
の偏心量をスクリューロッド13とジョイント14で吸
収するようにしている。図6から明らかなように、スク
リューロッド13のスクリュー13aの外径、ピッチを
かなり大きくし、ロータ8の回転により吐出される量に
比べて、スクリュー13aによる押し込み量が十分に大
きくなるように設定している。つまり本例では、ロータ
8による吐出量とスクリューロッド13による押し込み
量の比が、1:100程度になるように設計している。
【0022】図4および図5に示すように、ケーシング
6の後端から前部にかけて長さ方向の約3/4の部位に
おいて、上半分を切り欠いて開口面積の広い受取口部6
aを形成している。また、図5のように、受取口部6a
の前端部には、スクリュー13aとの干渉を防ぐ開口1
5aを有するアーチ状の逆流防止板15を、脱水ケーキ
の押し込み方向に向かってスクリュー13aの反回転側
へ傾斜させて設けている。本例では、逆流防止板15の
両側下端部をベース板2上に固設し、中心軸線の直交軸
線に対する傾斜角度θ(図5)を略20゜に設定してい
る。この傾斜角度は限定するものではなく、たとえば1
0゜や30゜等に設定することができるが、下水処理場
の汚泥の脱水ケーキの場合には、傾斜角度θを20゜前
後に設定したときの逆流防止効果が最も優れていた。
【0023】さらに、図4〜図7に示すように、受取口
部6aの、スクリュー13aの回転方向側の一側縁に、
脱水ケーキの捕獲部材として2本のピン16を前後方向
に間隔をあけて立設している。そして、後部側のピン1
6には長方形の捕獲板16aを後方に向けて固着してい
る。これらの捕獲部材16・16aは、ケーシング6の
受取口部6a内に落下して取り込まれた脱水ケーキが、
スクリュー13aの回転に伴ってケーシング6の一側縁
方向へ回転させられたときに、外方へ飛び出すのを防止
している。捕獲部材はピン16に限定するものではな
く、小幅の捕獲板を立設してもよい。しかし、スクリュ
ー13aの回転方向側の一側開口縁に沿って捕獲板を連
続して設けるとブリッジを起こすおそれがあるので、間
隔をあけて設けるのが望ましい。
【0024】上記のようにして本実施例のサンプリング
ポンプ1が構成されるが、このポンプ1によると、下記
の要領で脱水ケーキのサンプリングが行われる。
【0025】 ベルトコンベヤ21からフィーダー2
2へ落下する脱水ケーキDの一部がサンプリングポンプ
1の受取口部6a内に落下し、捕獲される。ベルトコン
ベヤ21から搬出される脱水ケーキDはパサパサ状態
で、拡散されて落下するので、ポンプ1のケーシング6
に取り込まれる脱水ケーキDは、平均状態に近いもので
ある。受取口部6aはケーシング6の上半分を切断して
形成された大きな開口部であり、受取口部6aの上方に
スクリューロッド13のスクリュー13aの一部が露出
し、しかもスクリュー13aは一方向に回転しているの
で、受取口部6aで脱水ケーキDがブリッジを起こすこ
とはない。
【0026】 ケーシング6の受取口部6a上に落下
した脱水ケーキDは、スクリュー13aの回転に伴って
ケーシング6の一側開口縁側へ送られるが、そこに立設
されている2本のピン16と捕獲板16aによって脱水
ケーキDの外方への飛び出しが防止される。また、ケー
シング6内に落下、投入された大部分の脱水ケーキD
は、スクリュー13aの回転によって押し込まれ、ケー
シング6内を前方へ送られる。
【0027】 ケーシング6の前部は開口部のないい
わゆる密閉状態の部屋で、この密閉された部屋内で脱水
ケーキDが回転されながら押し込まれることにより、脱
水ケーキDに一種の剪断力が加えられ、そのチクソトロ
ピー性によって脱水ケーキDが流動化され、粘土状態に
なる。このため、粘土状態になった脱水ケーキDの一部
は、ロータ8の回転によりステータ7の吸込口7bから
吸い込まれ、吐出口7aから吐出され、配管9を通って
搬送される。このとき、切換弁10を配管9b側に切り
換えておけば、配管9bを介してサンプリング用の脱水
ケーキDを採取することができる。一方、切換弁10を
配管9a側に切り換えておくと、配管9aの下端開口か
ら流動化された脱水ケーキDが排出され、フィーダー2
2内に落下する。したがって、ポンプ1の運転は常時継
続しておき、脱水ケーキDをサンプリングするときに切
換弁10を切り換えて、必要な量の脱水ケーキDを採取
すればよい。
【0028】 上記したとおり、スクリュー13aに
よる脱水ケーキDの押し込み量が吐出口7aから吐出さ
れる脱水ケーキDの量に比べてはるかに多いため、ケー
シング6の前端部内に送りこまれた脱水ケーキDの大部
分は押し戻され、後方の受取口部6aから漏れ出すこと
になる。しかし、押し戻された脱水ケーキDが、ベルト
コンベヤ21から落下して新たに投入される脱水ケーキ
Dの投入箇所にまで溢れ出すと、新しい(新鮮な)脱水
ケーキDの導入が阻害されるため、サンプリングポンプ
としての重要な役割であるところの、新鮮な脱水ケーキ
Dを採取するということが困難になる。そこで、受取口
部6aの前端部分に逆流防止板15を設けて、余剰の脱
水ケーキDが受取口部6aに移動するのを防ぐととも
に、逆流防止板15で案内して余剰の脱水ケーキDを円
滑に排出させるようにしている。つまり、受取口部6a
のうち、逆流防止板15より前方の部分は、余剰の脱水
ケーキDの排出口を構成し、逆流防止板15より後方の
部分だけが新しい脱水ケーキDの受取口を構成している
ことになる。このようにして、ポンプ1のケーシング6
には、受取口部6aから常に新しい脱水ケーキDが取り
込まれ、古い(流動化された)脱水ケーキDは排出され
て、新旧の脱水ケーキDの入れ替わりが確実に図られ
る。この結果、サンプリングされる脱水ケーキDは常に
新鮮なもの、いいかえれば焼却炉へ搬送されつつある脱
水ケーキDがリアルタイムで採取される。
【0029】以上、サンプリングポンプの一実施例を示
したが、本発明は下記のように実施することができる。
【0030】(a) 逆流防止板15はスクリュー13aと
の干渉を防止するための開口15aを有するものであれ
ば、アーチ形には限らない。
【0031】(b) 受取口部6aは、少なくともケーシン
グ6の前部を除いて設ければよいので、たとえば後端部
分を切り欠かないで残してもよい。
【0032】(c) 上記実施例では、サンプリングポンプ
1をフィーダー22の上端開口縁部に設置したが、専用
の脚台によって脱水ケーキDの落下経路中にサンプリン
グポンプ1を設置してもよい。
【0033】(d) 落下状態の脱水ケーキを採取するもの
であれば、焼却炉への搬送前の脱水ケーキに限らず、サ
ンプリングすることができ、また脱水ケーキと同様の性
状を有するものであれば脱水ケーキ以外のもののサンプ
リングにも使用できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明のサンプリングポンプには、次のような優れた効
果がある。
【0035】(1) わずかなスペースに、サンプリングポ
ンプを設置できる。
【0036】(2) たとえ小型のサンプリングポンプであ
っても、脱水ケーキがブリッジを起こすことがない。
【0037】(3) 脱水ケーキのチクソトロピー性を利用
し、サンプリング用の脱水ケーキを流動化して所定場所
まで搬送することができる。
【0038】(4) ポンプのケーシング内で新旧の脱水ケ
ーキの入れ替わりが積極的に図られるので、常に新鮮な
脱水ケーキを採取できる。
【0039】請求項2記載のポンプでは、 (5) ケーシング内に投入された脱水ケーキを外方へ飛び
出すのを捕獲部材が防止するので、脱水ケーキの捕獲率
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】混練供給装置にベルトコンベヤから脱水ケーキ
が投入される状態を示す側面図である。
【図2】図2は図1の正面図である。
【図3】図1のA−A線矢視図である。
【図4】本は発明の実施例にかかるサンプリングポンプ
を示す側面図である。
【図5】図4のB−B線矢視図である。
【図6】図4のサンプリングポンプのうちのポンプ本体
を拡大して示す側方断面図である。
【図7】図6のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 サンプリングポンプ 2 ベース板 3 偏心ねじポンプ本体 4 モーター 6 ケーシング 6a受取口部 7 ステータ 8 ロータ 13 スクリューロッド 13aスクリュー 15 逆流防止板 16 ピン(捕獲部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 幹夫 兵庫県神戸市兵庫区御崎本町1丁目1番54 号 兵神装備株式会社内 (72)発明者 木村 耕三 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送装置によって搬出されたのち混練供
    給装置等に落下する状態の脱水ケーキの一部を採取して
    含水率などを調べるための脱水ケーキ用サンプリングポ
    ンプであって、 ステータ内で雄ねじ状ロータを偏心回転させて搬送する
    偏心ねじポンプの吸込口側の円筒状ケーシングの少なく
    とも前部を除き、そのほぼ上半分を切り欠いて受取口部
    を設け、 前記ケーシング内に配置され前記雄ねじ状ロータに駆動
    モータの回転を伝達するロッドを、スクリューロッドで
    構成するとともに、該スクリューロッドは、前記ステー
    タの吐出口からの吐出量に比べて前記スクリューロッド
    で押し込まれる脱水ケーキの容量が大きくなるように形
    成し、 前記受取口部の、脱水ケーキ押し込み側端部に、半円形
    の開口を有する逆流防止板を前記脱水ケーキの押し込み
    方向に対し傾斜させて配設したことを特徴とする脱水ケ
    ーキ用サンプリングポンプ。
  2. 【請求項2】 前記受取口部の、前記スクリューロッド
    回転方向側の開口側縁に、脱水ケーキの捕獲部材を立設
    した請求項1記載の脱水ケーキ用サンプリングポンプ。
JP14266094A 1994-05-31 1994-05-31 脱水ケーキ用サンプリングポンプ Pending JPH07328698A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7040878B2 (en) * 2002-02-22 2006-05-09 Netzsch-Mohnopumpen Gmbh Eccentric screw-type pump

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