JPH07328021A - 医療用糸付針の誘導具 - Google Patents
医療用糸付針の誘導具Info
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- JPH07328021A JPH07328021A JP6124948A JP12494894A JPH07328021A JP H07328021 A JPH07328021 A JP H07328021A JP 6124948 A JP6124948 A JP 6124948A JP 12494894 A JP12494894 A JP 12494894A JP H07328021 A JPH07328021 A JP H07328021A
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/04—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
- A61B17/0482—Needle or suture guides
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- A61B17/04—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
- A61B17/06—Needles ; Sutures; Needle-suture combinations; Holders or packages for needles or suture materials
- A61B17/06066—Needles, e.g. needle tip configurations
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- A61B17/06004—Means for attaching suture to needle
- A61B2017/06028—Means for attaching suture to needle by means of a cylindrical longitudinal blind bore machined at the suture-receiving end of the needle, e.g. opposite to needle tip
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Abstract
(57)【要約】
【目的】切開部位を縫合するに際し、縫合すべき切開部
位を表面から一定の深さ位置で縫合する。 【構成】針１を予め設定された曲率を持って湾曲成形
し、後端部１ｂに糸２を取り付ける。案内部材３，４
（11，12, 21）に針１と略等しい曲率を有し且つ所定の
円弧長を持った案内部（溝）３ａ，４ａを形成する。溝
３ａ，４ａに対向し得る位置にローラー５（13, 駆動機
構23, 24）を設ける。例えば、糸２を保持した針１を溝
３ａに装着し、ローラー５によって駆動して移動させる
と、針１は一定の円周上を面３ｂ，４ｂから露出して溝
４ａ側に移動する。従って、面３ｂ，４ｂを縫合すべき
部位の表面に接触させておくことで、針１によって一定
の深さ位置を縫合することが出来る。
位を表面から一定の深さ位置で縫合する。 【構成】針１を予め設定された曲率を持って湾曲成形
し、後端部１ｂに糸２を取り付ける。案内部材３，４
（11，12, 21）に針１と略等しい曲率を有し且つ所定の
円弧長を持った案内部（溝）３ａ，４ａを形成する。溝
３ａ，４ａに対向し得る位置にローラー５（13, 駆動機
構23, 24）を設ける。例えば、糸２を保持した針１を溝
３ａに装着し、ローラー５によって駆動して移動させる
と、針１は一定の円周上を面３ｂ，４ｂから露出して溝
４ａ側に移動する。従って、面３ｂ，４ｂを縫合すべき
部位の表面に接触させておくことで、針１によって一定
の深さ位置を縫合することが出来る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、切開部位の縫合を行う
際に糸を保持した糸付針を円周上に移動させて表面から
一定の深さを縫合する医療用糸付針の誘導具に関するも
のである。
際に糸を保持した糸付針を円周上に移動させて表面から
一定の深さを縫合する医療用糸付針の誘導具に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】角膜移植や白内障治療等の眼科手術で
は、角膜の切開部位を縫合する手術が行われる。この縫
合手術は、医師が糸を取り付けた微細な縫合針を持針器
で把持して角膜の厚さ内に刺通し、角膜を刺通した縫合
針の先端部分を挟んで該縫合針及び糸を通過させた後、
通過した糸を結ぶことで行われる。
は、角膜の切開部位を縫合する手術が行われる。この縫
合手術は、医師が糸を取り付けた微細な縫合針を持針器
で把持して角膜の厚さ内に刺通し、角膜を刺通した縫合
針の先端部分を挟んで該縫合針及び糸を通過させた後、
通過した糸を結ぶことで行われる。
【０００３】上記縫合手術や顔面の皮膚の縫合手術で
は、縫合針を角膜や表皮の奥に存在する他の組織内に刺
通することなく実施される。即ち、縫合針の刺通深さが
制限されることとなる。このため、医師には高い集中力
と熟練度が要求される。
は、縫合針を角膜や表皮の奥に存在する他の組織内に刺
通することなく実施される。即ち、縫合針の刺通深さが
制限されることとなる。このため、医師には高い集中力
と熟練度が要求される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き縫合深さを
一定に維持することが要求されるような手術では医師の
負担が大きい。このため、より簡単な操作で且つ安定し
た状態で針を一定の深さに誘導して縫合し得る器具の開
発が望まれている。
一定に維持することが要求されるような手術では医師の
負担が大きい。このため、より簡単な操作で且つ安定し
た状態で針を一定の深さに誘導して縫合し得る器具の開
発が望まれている。
【０００５】本発明の目的は、切開部位を縫合するに際
し簡単な操作で糸付針を組織内の一定の深さを通過させ
て縫合することが出来る医療用糸付針の誘導具を提供す
ることにある。
し簡単な操作で糸付針を組織内の一定の深さを通過させ
て縫合することが出来る医療用糸付針の誘導具を提供す
ることにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る代表的な医療用糸付針の誘導具は、予め
設定された曲率を持って湾曲成形された糸付針を該糸付
針の曲率と略等しい円周上を移動させて組織を通過させ
る医療用糸付針の誘導具であって、糸付針の曲率と略等
しい曲率を持った円周の一部を構成する案内部を形成し
た案内部材と、前記案内部に装着された糸付針を移動さ
せる駆動機構とを有して構成されるものである。
に本発明に係る代表的な医療用糸付針の誘導具は、予め
設定された曲率を持って湾曲成形された糸付針を該糸付
針の曲率と略等しい円周上を移動させて組織を通過させ
る医療用糸付針の誘導具であって、糸付針の曲率と略等
しい曲率を持った円周の一部を構成する案内部を形成し
た案内部材と、前記案内部に装着された糸付針を移動さ
せる駆動機構とを有して構成されるものである。
【０００７】上記医療用糸付針の誘導具に於いて、案内
部材の案内部が糸付針の太さに対応した寸法を持った溝
によって構成されることが好ましい。また案内部材の案
内部と交差する一方の端面を糸付針を通過させるべき患
部の表面と接触させる接触面として構成することが好ま
しく、更に、案内部材に患部を監視する監視窓を設るこ
とが好ましい。
部材の案内部が糸付針の太さに対応した寸法を持った溝
によって構成されることが好ましい。また案内部材の案
内部と交差する一方の端面を糸付針を通過させるべき患
部の表面と接触させる接触面として構成することが好ま
しく、更に、案内部材に患部を監視する監視窓を設るこ
とが好ましい。
【０００８】
【作用】上記医療用糸付針の誘導具（以下単に『誘導
具』という）では、予め設定された曲率を持って湾曲成
形された糸付針（以下単に『針』という）を案内部材に
形成された案内部に装着して駆動機構によって駆動する
ことで、該針を案内部に沿って針の曲率と略等しい円周
上を移動させ、この移動過程で案内部によって案内しつ
つ案内部材から突出させて縫合すべき部位の組織内を一
定の深さで通過させて縫合しることが出来る。
具』という）では、予め設定された曲率を持って湾曲成
形された糸付針（以下単に『針』という）を案内部材に
形成された案内部に装着して駆動機構によって駆動する
ことで、該針を案内部に沿って針の曲率と略等しい円周
上を移動させ、この移動過程で案内部によって案内しつ
つ案内部材から突出させて縫合すべき部位の組織内を一
定の深さで通過させて縫合しることが出来る。
【０００９】即ち、針が予め設定された曲率を持って湾
曲成形され、且つ案内部材に形成された案内部が針の曲
率と略等しい曲率を持った円周の一部を構成する円弧状
に形成される。このため、針は該針の曲率半径と略等し
い円周上を移動することとなる。従って、案内部の前記
円周上に於ける構成部分を適宜設定することによって、
針を案内部に沿って移動させる過程で案内部材の端面か
ら露出させて一定の経路を通過させることが出来る。
曲成形され、且つ案内部材に形成された案内部が針の曲
率と略等しい曲率を持った円周の一部を構成する円弧状
に形成される。このため、針は該針の曲率半径と略等し
い円周上を移動することとなる。従って、案内部の前記
円周上に於ける構成部分を適宜設定することによって、
針を案内部に沿って移動させる過程で案内部材の端面か
ら露出させて一定の経路を通過させることが出来る。
【００１０】従って、案内部材の案内部と交差する一方
の端面を縫合すべき部位と接触させることで、該端面と
接触する縫合部位を常に一定の深さで縫合することが出
来る。
の端面を縫合すべき部位と接触させることで、該端面と
接触する縫合部位を常に一定の深さで縫合することが出
来る。
【００１１】また案内部を針の太さに対応した溝によっ
て構成した場合には、該溝に針を嵌合させて確実に案内
することが出来る。また案内部材に監視窓を設けること
によって患部を監視しつつ縫合を行うことが出来る。
て構成した場合には、該溝に針を嵌合させて確実に案内
することが出来る。また案内部材に監視窓を設けること
によって患部を監視しつつ縫合を行うことが出来る。
【００１２】
【実施例】以下上記誘導具の実施例について図を用いて
説明する。図１は第１実施例に係る誘導具の全体構成を
説明する平面図、図２は第１実施例に係る誘導具の要部
を説明する断面図、図３は針の構成を説明する図、図４
は第２実施例に係る誘導具の構成を説明する平面図、図
５は第２実施例に係る誘導具の断面図、図６は第３実施
例に係る誘導具の平面図であり片側を断面した図、図７
は第３実施例に係る誘導具の断面図である。
説明する。図１は第１実施例に係る誘導具の全体構成を
説明する平面図、図２は第１実施例に係る誘導具の要部
を説明する断面図、図３は針の構成を説明する図、図４
は第２実施例に係る誘導具の構成を説明する平面図、図
５は第２実施例に係る誘導具の断面図、図６は第３実施
例に係る誘導具の平面図であり片側を断面した図、図７
は第３実施例に係る誘導具の断面図である。
【００１３】図に示す誘導具Ａ〜Ｃは、何れも糸２を保
持し且つ予め設定された曲率を持って湾曲成形された針
１を該針１の曲率半径と略一致した円周上を移動させ、
この移動過程で組織内を通過させることで、縫合すべき
部位に於ける表面から略一定の深さ位置を縫合し得るよ
うに構成されている。
持し且つ予め設定された曲率を持って湾曲成形された針
１を該針１の曲率半径と略一致した円周上を移動させ、
この移動過程で組織内を通過させることで、縫合すべき
部位に於ける表面から略一定の深さ位置を縫合し得るよ
うに構成されている。
【００１４】先ず、図３により針１の構成について説明
する。図に於いて、針１は通常の縫合手術に用いられる
縫合針と同様の機能を有するものであり、ステンレス鋼
からなる線材を縫合針と同様に加工して製造される。
する。図に於いて、針１は通常の縫合手術に用いられる
縫合針と同様の機能を有するものであり、ステンレス鋼
からなる線材を縫合針と同様に加工して製造される。
【００１５】針１は、予め設定された曲率を持って湾曲
成形されており、先端部１ａは縫合すべき組織に対応し
た形状（例えば、三角形状，箆形状，丸形状等）に形成
されている。また後端部１ｂには組織を縫合する糸２が
保持されている。
成形されており、先端部１ａは縫合すべき組織に対応し
た形状（例えば、三角形状，箆形状，丸形状等）に形成
されている。また後端部１ｂには組織を縫合する糸２が
保持されている。
【００１６】後端部１ｂに於ける糸保持部の構造は特に
限定するものではない。即ち、後端面に盲穴を形成する
と共に該穴に糸を挿通してかしめ或いは接着により保持
する構造、或いは後端部にバネ孔を形成すると共に該孔
に糸を挿通して保持する構造等いずれの構造であっても
良い。本実施例に於いて、針１は前者の構造であるアイ
レス針として構成されている。
限定するものではない。即ち、後端面に盲穴を形成する
と共に該穴に糸を挿通してかしめ或いは接着により保持
する構造、或いは後端部にバネ孔を形成すると共に該孔
に糸を挿通して保持する構造等いずれの構造であっても
良い。本実施例に於いて、針１は前者の構造であるアイ
レス針として構成されている。
【００１７】次に第１実施例に係る誘導具Ａの構成につ
いて図１，図２により説明する。図に於いて、誘導具Ａ
は、針１と、針１の曲率と略等しい曲率を持った案内部
３ａ，４ａを形成した分割部材となる一対の案内部材
３，４と、駆動機構を構成するローラー５とによって構
成されている。
いて図１，図２により説明する。図に於いて、誘導具Ａ
は、針１と、針１の曲率と略等しい曲率を持った案内部
３ａ，４ａを形成した分割部材となる一対の案内部材
３，４と、駆動機構を構成するローラー５とによって構
成されている。
【００１８】上記一対の案内部材３，４は夫々鉗子を構
成するレバー６の一端に固着されている。またレバー６
の他端には把手７が形成されており、これ等のレバー６
は軸８に装着されている。従って、案内部材３，４はレ
バー６の操作に伴って互いに離接可能に構成されてい
る。そして案内部材３，４を互いに離隔させたとき、何
れかの案内部３ａ，４ａに針１を装着することが可能で
あり、また互いに接触させたとき、案内部３ａ，４ａを
同一円周上に配置することが可能である。
成するレバー６の一端に固着されている。またレバー６
の他端には把手７が形成されており、これ等のレバー６
は軸８に装着されている。従って、案内部材３，４はレ
バー６の操作に伴って互いに離接可能に構成されてい
る。そして案内部材３，４を互いに離隔させたとき、何
れかの案内部３ａ，４ａに針１を装着することが可能で
あり、また互いに接触させたとき、案内部３ａ，４ａを
同一円周上に配置することが可能である。
【００１９】案内部材３，４の案内部３ａ，４ａと交差
する一方側の端面３ｂ，４ｂは、縫合すべき部位の表面
と密着し得るように該表面に応じた面形状を有してい
る。即ち、顔面の縫合手術や皮膚移植手術に用いる誘導
具Ａでは端面３ｂ，４ｂは平坦面状に形成され、また角
膜移植手術に用いる誘導具Ａでは端面３ｂ，４ｂは球面
状に形成される。
する一方側の端面３ｂ，４ｂは、縫合すべき部位の表面
と密着し得るように該表面に応じた面形状を有してい
る。即ち、顔面の縫合手術や皮膚移植手術に用いる誘導
具Ａでは端面３ｂ，４ｂは平坦面状に形成され、また角
膜移植手術に用いる誘導具Ａでは端面３ｂ，４ｂは球面
状に形成される。
【００２０】案内部材３，４の一方の端面３ｂ，４ｂを
上記の如く形成することによって、誘導具Ａを縫合すべ
き部位の表面に接触させたとき、該部位に於ける縫合組
織が互いに重なって段差が形成されているような場合で
あっても、この段差を解消して同一面上に位置させるこ
とが可能である。また端面３ｂ，４ｂと縫合すべき組織
の表面とを密着させることが可能となり、両者の間に空
隙が形成されることがなく、組織を表面から略一定の深
さで且つ安定した状態で縫合することが可能となる。
上記の如く形成することによって、誘導具Ａを縫合すべ
き部位の表面に接触させたとき、該部位に於ける縫合組
織が互いに重なって段差が形成されているような場合で
あっても、この段差を解消して同一面上に位置させるこ
とが可能である。また端面３ｂ，４ｂと縫合すべき組織
の表面とを密着させることが可能となり、両者の間に空
隙が形成されることがなく、組織を表面から略一定の深
さで且つ安定した状態で縫合することが可能となる。
【００２１】案内部材３，４に形成された案内部３ａ，
４ａは、互いに対向する位置に且つ針１の曲率半径と等
しい曲率半径を持って予め設定された円弧長を有してい
る。この案内部３ａ，４ａは切開部位の縫合に際し、針
１を案内して同一円周上を移動させる機能を有する。
４ａは、互いに対向する位置に且つ針１の曲率半径と等
しい曲率半径を持って予め設定された円弧長を有してい
る。この案内部３ａ，４ａは切開部位の縫合に際し、針
１を案内して同一円周上を移動させる機能を有する。
【００２２】このため、案内部３ａ，４ａは単なる平面
であっても良い。然し、針１の移動経路を安定させるた
めには、案内部３ａ，４ａを針１の一部を嵌入させて案
内し得る溝によって構成することが好ましい。本実施例
では、案内部３ａ，４ａとして、針１を嵌入させたとき
該針１の湾曲内周面が突出し得る深さを有する溝３ａ，
４ａを形成している。
であっても良い。然し、針１の移動経路を安定させるた
めには、案内部３ａ，４ａを針１の一部を嵌入させて案
内し得る溝によって構成することが好ましい。本実施例
では、案内部３ａ，４ａとして、針１を嵌入させたとき
該針１の湾曲内周面が突出し得る深さを有する溝３ａ，
４ａを形成している。
【００２３】溝３ａ，４ａの幅寸法は針１を嵌入させた
とき、該針１が溝３ａ，４ａに沿って容易に移動し得る
ように、ある程度余裕のある寸法に設定することが好ま
しい。即ち、針１の断面形状は丸，三角形，丸と平面と
を複合した形等種々のものがある。このため、溝３ａ，
４ａは、針１の断面に於ける湾曲中心と結ぶ線に直交す
る方向の寸法よりも大きい寸法で形成されている。
とき、該針１が溝３ａ，４ａに沿って容易に移動し得る
ように、ある程度余裕のある寸法に設定することが好ま
しい。即ち、針１の断面形状は丸，三角形，丸と平面と
を複合した形等種々のものがある。このため、溝３ａ，
４ａは、針１の断面に於ける湾曲中心と結ぶ線に直交す
る方向の寸法よりも大きい寸法で形成されている。
【００２４】案内部（溝）３ａ，４ａは予め設定された
円弧長を有している。即ち、溝３ａ，４ａは夫々同一円
の周の一部を構成し得るように構成されている。従っ
て、案内部材３，４を互いに接触させたとき、円周の対
向部位に溝３ａ，４ａが配置され、それ以外の部分は開
放されることとなる。
円弧長を有している。即ち、溝３ａ，４ａは夫々同一円
の周の一部を構成し得るように構成されている。従っ
て、案内部材３，４を互いに接触させたとき、円周の対
向部位に溝３ａ，４ａが配置され、それ以外の部分は開
放されることとなる。
【００２５】従って、針１を溝３ａ或いは４ａに嵌入さ
せて移動させると、針１は同一円周上を進行して一方の
溝３ａ（４ａ）から案内部材３，４の端面３ｂ，４ｂ側
を露出して通過し、その後、他方の溝４ａ（３ａ）に移
動する。そして針１の面３ａ，４ａからの突出距離及び
移動経路は常に一定となる。
せて移動させると、針１は同一円周上を進行して一方の
溝３ａ（４ａ）から案内部材３，４の端面３ｂ，４ｂ側
を露出して通過し、その後、他方の溝４ａ（３ａ）に移
動する。そして針１の面３ａ，４ａからの突出距離及び
移動経路は常に一定となる。
【００２６】即ち、縫合すべき部位の表面に案内部材
３，４の端面３ｂ，４ｂを接触させて針１を移動させる
ことによって、該針１は縫合すべき部位の表面から一定
の深さを維持して組織を円弧状に通過することとなり、
常に一定の深さ位置を縫合することが可能となる。
３，４の端面３ｂ，４ｂを接触させて針１を移動させる
ことによって、該針１は縫合すべき部位の表面から一定
の深さを維持して組織を円弧状に通過することとなり、
常に一定の深さ位置を縫合することが可能となる。
【００２７】溝３ａ或いは溝４ａと対向する所定位置に
ローラー５が配置されている。このローラー５は溝３
ａ，４ａに嵌入した針１の湾曲内周面と接触して該針１
を保持すると共に針１を溝３ａ，４ａに沿って移動させ
て組織を通過させる機能を有するものである。
ローラー５が配置されている。このローラー５は溝３
ａ，４ａに嵌入した針１の湾曲内周面と接触して該針１
を保持すると共に針１を溝３ａ，４ａに沿って移動させ
て組織を通過させる機能を有するものである。
【００２８】上記ローラー５としては針１と接触したと
きに該針１を損傷する虞がなく、且つ容易に力を及ぼし
て移動させ得るように摩擦係数の大きいシリコンゴムや
ウレタンゴム等の合成ゴム或いは天然ゴムによって構成
されている。
きに該針１を損傷する虞がなく、且つ容易に力を及ぼし
て移動させ得るように摩擦係数の大きいシリコンゴムや
ウレタンゴム等の合成ゴム或いは天然ゴムによって構成
されている。
【００２９】例えば、一方の溝３ａにのみローラー５を
配置した場合、該溝３ａに装着された針１を他方の溝４
ａに移動させることは出来ない。即ち、溝３ａに装着さ
れた針１とローラー５が互いに接触している間は針１を
溝４ａの方向に移動させることが可能である。然し、針
１の後端部１ｂとローラー５の接触が解除されたときロ
ーラー５から針１に対し力を及ぼすことがなく針１の移
動が停止する。従って、溝４ａ側にもローラー５を配置
して針１の先端部１ａ及び後続部分が溝４ａに到達した
とき、該針１に力を及ぼし得るように構成することが必
要である。
配置した場合、該溝３ａに装着された針１を他方の溝４
ａに移動させることは出来ない。即ち、溝３ａに装着さ
れた針１とローラー５が互いに接触している間は針１を
溝４ａの方向に移動させることが可能である。然し、針
１の後端部１ｂとローラー５の接触が解除されたときロ
ーラー５から針１に対し力を及ぼすことがなく針１の移
動が停止する。従って、溝４ａ側にもローラー５を配置
して針１の先端部１ａ及び後続部分が溝４ａに到達した
とき、該針１に力を及ぼし得るように構成することが必
要である。
【００３０】このため、２本のローラー５を夫々の溝３
ａ，４ａと対向させて配置しても良い。また１本のロー
ラー５を配置して該ローラー５を夫々の溝３ａ，４ａを
対向する位置に移動し得るように構成しても良い。
ａ，４ａと対向させて配置しても良い。また１本のロー
ラー５を配置して該ローラー５を夫々の溝３ａ，４ａを
対向する位置に移動し得るように構成しても良い。
【００３１】本実施例では、案内部材３，４に、両部材
３，４が当接したときに連通するローラーガイド３ｃ，
４ｃを形成し、ローラー５を前記ローラーガイド３ｃ，
４ｃに沿って移動させることで、溝３ａ，４ａに選択的
に対向し得るように構成している。
３，４が当接したときに連通するローラーガイド３ｃ，
４ｃを形成し、ローラー５を前記ローラーガイド３ｃ，
４ｃに沿って移動させることで、溝３ａ，４ａに選択的
に対向し得るように構成している。
【００３２】上記の如く構成された誘導具Ａでは、例え
ば、溝３ａに装着した針１を溝４ａに移動させる過程で
縫合を行う場合、ローラー５を溝３ａに対向する位置に
移動させて針１と接触させ、その後、ローラー５を回転
させることで、針１を溝３ａから溝４ａの方向に移動さ
せることが可能である。そして針１の先端部１ａ及び後
続部分が溝４ａに到達したとき、ローラー５を溝４ａと
対向する位置に移動させて針１の先端部分と接触させる
と共に該ローラー５を回転させることで、針１を溝４ａ
側に移動させて縫合部位に糸２を通過させることが可能
である。
ば、溝３ａに装着した針１を溝４ａに移動させる過程で
縫合を行う場合、ローラー５を溝３ａに対向する位置に
移動させて針１と接触させ、その後、ローラー５を回転
させることで、針１を溝３ａから溝４ａの方向に移動さ
せることが可能である。そして針１の先端部１ａ及び後
続部分が溝４ａに到達したとき、ローラー５を溝４ａと
対向する位置に移動させて針１の先端部分と接触させる
と共に該ローラー５を回転させることで、針１を溝４ａ
側に移動させて縫合部位に糸２を通過させることが可能
である。
【００３３】ローラー５に対する駆動源は特に限定する
ものではない。即ち、施術者がローラー５を直接駆動
し、或いはローラーの軸５ａに接続された図示しないフ
レキシブルシャフト等の伝導部材を介して駆動しても良
く、また軸５ａに超小型モーターを接続して駆動し得る
ように構成しても良い。
ものではない。即ち、施術者がローラー５を直接駆動
し、或いはローラーの軸５ａに接続された図示しないフ
レキシブルシャフト等の伝導部材を介して駆動しても良
く、また軸５ａに超小型モーターを接続して駆動し得る
ように構成しても良い。
【００３４】次に上記の如く構成された誘導具Ａによっ
て角膜Ｄを縫合する場合について説明する。縫合手術を
開始するに当たり、先ず案内部材３，４を離隔させて案
内部３ａ，４ａを露出させ、糸２を保持した針１を一方
の案内部材３の溝３ａに装着すると共にローラー５に接
触させる。この状態で誘導具Ａの把手７を把持操作して
一対の案内部材３，４を互いに当接させ、且つ面３ｂ，
４ｂを角膜Ｄの表面に接触させる。このとき、面３ｂ，
４ｂは角膜Ｄの表面に密着し、縫合すべき切開部位Ｄａ
に段が生じていた場合にはこの段が解消され、両者の位
置関係は一義的に設定される。
て角膜Ｄを縫合する場合について説明する。縫合手術を
開始するに当たり、先ず案内部材３，４を離隔させて案
内部３ａ，４ａを露出させ、糸２を保持した針１を一方
の案内部材３の溝３ａに装着すると共にローラー５に接
触させる。この状態で誘導具Ａの把手７を把持操作して
一対の案内部材３，４を互いに当接させ、且つ面３ｂ，
４ｂを角膜Ｄの表面に接触させる。このとき、面３ｂ，
４ｂは角膜Ｄの表面に密着し、縫合すべき切開部位Ｄａ
に段が生じていた場合にはこの段が解消され、両者の位
置関係は一義的に設定される。
【００３５】次いで、ローラー５を矢印ａ方向に駆動す
ると、この駆動に伴って針１は溝３ａに沿って移動し、
先端部１ａが面３ｂから突出して角膜Ｄに誘導される。
引き続くローラー５の駆動に伴って、針１の先端部１ａ
及び後続部分が角膜Ｄの組織及び切開部位Ｄａを通過し
て案内部材４の溝４ａに誘導される。
ると、この駆動に伴って針１は溝３ａに沿って移動し、
先端部１ａが面３ｂから突出して角膜Ｄに誘導される。
引き続くローラー５の駆動に伴って、針１の先端部１ａ
及び後続部分が角膜Ｄの組織及び切開部位Ｄａを通過し
て案内部材４の溝４ａに誘導される。
【００３６】上記の如くして針１の先端部１ａ及び所定
長さの後続部分が溝４ａに誘導されたとき、ローラー５
をローラーガイド３ｃ，４ｃに沿って移動させて溝４ａ
と対向させると共に矢印ａ方向に駆動すると、この駆動
に伴って針１は角膜Ｄの組織内を通過して溝４ａ側に抜
き取られる。
長さの後続部分が溝４ａに誘導されたとき、ローラー５
をローラーガイド３ｃ，４ｃに沿って移動させて溝４ａ
と対向させると共に矢印ａ方向に駆動すると、この駆動
に伴って針１は角膜Ｄの組織内を通過して溝４ａ側に抜
き取られる。
【００３７】針１が完全に角膜Ｄの組織内を通過して溝
４ａ内に誘導された後、一対の案内部材３，４を互いに
接触させた状態で、或いは互いに離隔させて角膜Ｄから
離隔させると、糸２は針１に保持された状態で引き出さ
れる。従って、引き出された糸２を結ぶことで角膜Ｄの
切開部位Ｄａを縫合することが可能である。
４ａ内に誘導された後、一対の案内部材３，４を互いに
接触させた状態で、或いは互いに離隔させて角膜Ｄから
離隔させると、糸２は針１に保持された状態で引き出さ
れる。従って、引き出された糸２を結ぶことで角膜Ｄの
切開部位Ｄａを縫合することが可能である。
【００３８】次に、第２実施例に係る誘導具Ｂの構成に
ついて図４，図５により説明する。図に示す誘導具Ｂ
は、円形の切開部位に於ける複数箇所を一度に縫合し得
るように構成したものである。この誘導具Ｂは特に角膜
移植手術の際に有利に用いることが可能である。
ついて図４，図５により説明する。図に示す誘導具Ｂ
は、円形の切開部位に於ける複数箇所を一度に縫合し得
るように構成したものである。この誘導具Ｂは特に角膜
移植手術の際に有利に用いることが可能である。
【００３９】誘導具Ｂは、案内部材を構成する複数の分
割部材となるリング状の案内部材11と該案内部材11に内
接する円板状の案内部材12とを有して構成されている。
案内部材11，12の対向する位置には、針１の案内部とな
る複数の溝11ａ，12ａが所定のピッチで形成されてい
る。従って、一方の溝11ａに装着した針１をローラー13
によって駆動して溝12ａに移動させることで、切開部位
を一定の深さで縫合することが可能である。
割部材となるリング状の案内部材11と該案内部材11に内
接する円板状の案内部材12とを有して構成されている。
案内部材11，12の対向する位置には、針１の案内部とな
る複数の溝11ａ，12ａが所定のピッチで形成されてい
る。従って、一方の溝11ａに装着した針１をローラー13
によって駆動して溝12ａに移動させることで、切開部位
を一定の深さで縫合することが可能である。
【００４０】案内部材11は、少なくとも内周面11ｂがテ
ーパ状に形成されており、この内周面11ｂに溝11ａが形
成され、更に溝11ａと連続して糸２を誘導する糸溝11ｄ
が形成されている。また案内部材11の一方の端面11ｃ
は、縫合すべき部位の表面形状と略一致した形状を有し
ている。即ち、誘導具Ｂを角膜移植用に用いる場合、端
面11ｃは眼球の表面形状に対応した球状面として形成さ
れる。
ーパ状に形成されており、この内周面11ｂに溝11ａが形
成され、更に溝11ａと連続して糸２を誘導する糸溝11ｄ
が形成されている。また案内部材11の一方の端面11ｃ
は、縫合すべき部位の表面形状と略一致した形状を有し
ている。即ち、誘導具Ｂを角膜移植用に用いる場合、端
面11ｃは眼球の表面形状に対応した球状面として形成さ
れる。
【００４１】案内部材12は、外周面12ｂが案内部材11の
内周面11ｂに形成したテーパと同一のテーパを持って形
成されている。従って、案内部材12を案内部材11に内接
させたとき、各案内部材11，12の内周面11ｂと外周面12
ｂは互いに面接触することとなる。また案内部材12の一
方の端面12ｃは、縫合すべき部位の表面形状と略一致し
た形状を有している。即ち、誘導具Ｂを角膜移植用に用
いる場合、端面11ｃは眼球の形状に対応した球状面とし
て形成される。
内周面11ｂに形成したテーパと同一のテーパを持って形
成されている。従って、案内部材12を案内部材11に内接
させたとき、各案内部材11，12の内周面11ｂと外周面12
ｂは互いに面接触することとなる。また案内部材12の一
方の端面12ｃは、縫合すべき部位の表面形状と略一致し
た形状を有している。即ち、誘導具Ｂを角膜移植用に用
いる場合、端面11ｃは眼球の形状に対応した球状面とし
て形成される。
【００４２】案内部材12には厚さ方向に貫通した窓12ｄ
が形成されており、該窓12ｄを介して患部である縫合す
べき部位に光を照射し、或いは縫合過程を監視すること
が可能である。
が形成されており、該窓12ｄを介して患部である縫合す
べき部位に光を照射し、或いは縫合過程を監視すること
が可能である。
【００４３】案内部材11，12に形成された複数の溝11
ａ，12ａを夫々連続させてローラー13を移動させるロー
ラーガイド11ｅ，12ｅが形成されている。またローラー
13は案内部材11，12の端面11ｃ，12ｃから所定距離離隔
した位置であって溝11ａ，12ａと対向し得る円周長より
も長く形成されており、ローラー13の両端は窓12ｄを介
して、或いは案内部材11に形成された穴（図示せず）を
介して誘導具Ｂの外部まで延設されている。
ａ，12ａを夫々連続させてローラー13を移動させるロー
ラーガイド11ｅ，12ｅが形成されている。またローラー
13は案内部材11，12の端面11ｃ，12ｃから所定距離離隔
した位置であって溝11ａ，12ａと対向し得る円周長より
も長く形成されており、ローラー13の両端は窓12ｄを介
して、或いは案内部材11に形成された穴（図示せず）を
介して誘導具Ｂの外部まで延設されている。
【００４４】ローラー13の一方の端部は超小型モーター
等の駆動源と接続され、他方の端部はローラー13に圧縮
力及び引張力を作用させる部材と接続されている。従っ
て、例えば、溝11ａに装着した針１を溝12ａの方向に移
動させる場合には、ローラー13に圧縮力を作用させて該
ローラー13を針１に接触させ、この状態でローラー13を
駆動することで、溝11ａに装着された針１を同時に移動
させることが可能である。
等の駆動源と接続され、他方の端部はローラー13に圧縮
力及び引張力を作用させる部材と接続されている。従っ
て、例えば、溝11ａに装着した針１を溝12ａの方向に移
動させる場合には、ローラー13に圧縮力を作用させて該
ローラー13を針１に接触させ、この状態でローラー13を
駆動することで、溝11ａに装着された針１を同時に移動
させることが可能である。
【００４５】そして針１の先端部１ａ及び後続部分が溝
12ａに到達したとき、ローラー13に引張力を作用させて
該ローラー13を溝12ａ側に到達した針１に接触させ、こ
の状態でローラー13を駆動することで針１を溝12ａに引
き抜くと共に糸２を切開部位に通過させることが可能で
ある。更に、糸２を結ぶことで切開部位を縫合すること
が可能である。
12ａに到達したとき、ローラー13に引張力を作用させて
該ローラー13を溝12ａ側に到達した針１に接触させ、こ
の状態でローラー13を駆動することで針１を溝12ａに引
き抜くと共に糸２を切開部位に通過させることが可能で
ある。更に、糸２を結ぶことで切開部位を縫合すること
が可能である。
【００４６】上記の如く構成された誘導具Ｂでは、縫合
手術を開始するに際し、案内部材11，12を互いに離隔さ
せ、案内部材11の夫々の溝11ａに糸２を保持した針１を
装着してローラー13と接触させた後、案内部材11の内周
面11ｂに案内部材12を接近させて嵌合することでセット
する。このとき、針１の太さは極めて細いのが一般であ
り、案内部材11の溝11ａと案内部材12の溝12ａがズレた
場合には、針１の移動が阻害される虞がある。
手術を開始するに際し、案内部材11，12を互いに離隔さ
せ、案内部材11の夫々の溝11ａに糸２を保持した針１を
装着してローラー13と接触させた後、案内部材11の内周
面11ｂに案内部材12を接近させて嵌合することでセット
する。このとき、針１の太さは極めて細いのが一般であ
り、案内部材11の溝11ａと案内部材12の溝12ａがズレた
場合には、針１の移動が阻害される虞がある。
【００４７】このため、案内部材11，12の何れか一方に
図示しない位置決め用のダボを設けると共に他方にダボ
穴（図示せず）を設け、前記ダボをダボ穴に嵌合させる
ことで、溝11ａ，12ａを正確に対向させて誘導具Ｂをセ
ットするように構成することが好ましい。
図示しない位置決め用のダボを設けると共に他方にダボ
穴（図示せず）を設け、前記ダボをダボ穴に嵌合させる
ことで、溝11ａ，12ａを正確に対向させて誘導具Ｂをセ
ットするように構成することが好ましい。
【００４８】次に、第３実施例に係る誘導具Ｃの構成に
ついて図６，図７により説明する。図に示す誘導具Ｃ
は、円筒状の部材からなる案内部材21の軸方向の両端に
面板22を設けると共に該面板22に針１を移動させる駆動
機構23，24を配置して構成したものである。
ついて図６，図７により説明する。図に示す誘導具Ｃ
は、円筒状の部材からなる案内部材21の軸方向の両端に
面板22を設けると共に該面板22に針１を移動させる駆動
機構23，24を配置して構成したものである。
【００４９】誘導具Ｃを構成するに際し、所定の厚さを
持った矩形状の材料を旋削加工，フライス加工等の機械
加工によって円筒状の案内部材21と面板22を削り出すこ
とが可能である。また予め円筒状の材料から案内部材21
を加工すると共に該部材21の軸方向両端に嵌合用の突起
を形成し、且つプレート状の材料から面板22を加工する
と共に所定位置に嵌合用の孔を形成し、該孔に前記突起
を圧入或いは嵌合後接着等の手段によって一体化させる
ことも可能である。尚、本実施例に於いて、案内部材21
と面板22は機械加工によって一体的に削り出されてい
る。
持った矩形状の材料を旋削加工，フライス加工等の機械
加工によって円筒状の案内部材21と面板22を削り出すこ
とが可能である。また予め円筒状の材料から案内部材21
を加工すると共に該部材21の軸方向両端に嵌合用の突起
を形成し、且つプレート状の材料から面板22を加工する
と共に所定位置に嵌合用の孔を形成し、該孔に前記突起
を圧入或いは嵌合後接着等の手段によって一体化させる
ことも可能である。尚、本実施例に於いて、案内部材21
と面板22は機械加工によって一体的に削り出されてい
る。
【００５０】案内部材21は、針１の曲率と略等しい曲率
を持った円筒状の部材からなり、該部材21の外周面21ａ
に案内部を構成する溝が形成されている。また案内部材
21の外周には前記溝と交差する方向に患部と接触する面
21ｂが形成されており、面板22にも前記面21ｂと連続し
て患部と接触する面22ａが形成されている。即ち、面21
ｂ，面22ａは、案内部材21と面板22を一体化させた後、
機械加工よって同一面を構成する面として連続的に形成
されている。
を持った円筒状の部材からなり、該部材21の外周面21ａ
に案内部を構成する溝が形成されている。また案内部材
21の外周には前記溝と交差する方向に患部と接触する面
21ｂが形成されており、面板22にも前記面21ｂと連続し
て患部と接触する面22ａが形成されている。即ち、面21
ｂ，面22ａは、案内部材21と面板22を一体化させた後、
機械加工よって同一面を構成する面として連続的に形成
されている。
【００５１】案内部材21，面板22に形成された面21ｂ，
22ａと対向する位置に針１を挿入し、或いは縫合後の針
１を離脱させる開口25が形成されている。この開口25は
案内部材21と面板22を一体化させた後、機械加工によっ
て形成されている。従って、案内部材21に面21ｂ，開口
25を形成することによって該部材21の対向する位置に円
弧状の溝21ｃ，21ｄが形成される。また案内部材21及び
面板22に形成された面21ｂ，22ａと開口25とを貫通して
患部を監視する窓26が形成されている。
22ａと対向する位置に針１を挿入し、或いは縫合後の針
１を離脱させる開口25が形成されている。この開口25は
案内部材21と面板22を一体化させた後、機械加工によっ
て形成されている。従って、案内部材21に面21ｂ，開口
25を形成することによって該部材21の対向する位置に円
弧状の溝21ｃ，21ｄが形成される。また案内部材21及び
面板22に形成された面21ｂ，22ａと開口25とを貫通して
患部を監視する窓26が形成されている。
【００５２】駆動機構23，24は案内部材21に形成された
溝21ｃ，21ｄに対向して配置され、面板22に回転可能に
支持された駆動ローラー23ａ，24ａと従動ローラー23
ｂ，24ｂからなるローラー群と、ローラー23ａ，23ｂ、
24ａ，24ｂに巻き掛けられたベルト23ｃ，24ｃとによっ
て構成されている。また駆動ローラー23ａ，24ａには駆
動力を伝達し得るタイミングベルト等のベルト27が巻き
掛けられており、何れか一方の駆動ローラー23ａ，24ａ
（本実施例では駆動ローラー23ａ）に駆動力を付与する
ことで、駆動機構23，24を同時に駆動し得るように構成
されている。
溝21ｃ，21ｄに対向して配置され、面板22に回転可能に
支持された駆動ローラー23ａ，24ａと従動ローラー23
ｂ，24ｂからなるローラー群と、ローラー23ａ，23ｂ、
24ａ，24ｂに巻き掛けられたベルト23ｃ，24ｃとによっ
て構成されている。また駆動ローラー23ａ，24ａには駆
動力を伝達し得るタイミングベルト等のベルト27が巻き
掛けられており、何れか一方の駆動ローラー23ａ，24ａ
（本実施例では駆動ローラー23ａ）に駆動力を付与する
ことで、駆動機構23，24を同時に駆動し得るように構成
されている。
【００５３】上記ベルト23ｃ，24ｃは夫々溝21ｃ，21ｄ
に装着された針１を移動させることが可能なように、摩
擦係数が高く且つ生体に悪影響を及ぼす虞のないシリコ
ンゴム，ウレタンゴム等の合成ゴム或いは天然ゴムによ
って形成されている。
に装着された針１を移動させることが可能なように、摩
擦係数が高く且つ生体に悪影響を及ぼす虞のないシリコ
ンゴム，ウレタンゴム等の合成ゴム或いは天然ゴムによ
って形成されている。
【００５４】上記の如く構成された誘導具Ｃでは、針１
は湾曲内周面が溝21ｃ，21ｄに嵌合して移動方向を案内
され、湾曲外周面にベルト23ｃ，24ｃが接触して駆動さ
れる。
は湾曲内周面が溝21ｃ，21ｄに嵌合して移動方向を案内
され、湾曲外周面にベルト23ｃ，24ｃが接触して駆動さ
れる。
【００５５】次に、上記誘導具Ｃを用いて縫合すべき切
開部位Ｄを方向する際の手順について説明する。誘導具
Ｃに形成された面21ｂ，22ａを縫合すべき部位に接触さ
せると共に、窓26を通して例えば角膜Ｄの切開部位Ｄａ
を監視しつつ接触位置を調整する。
開部位Ｄを方向する際の手順について説明する。誘導具
Ｃに形成された面21ｂ，22ａを縫合すべき部位に接触さ
せると共に、窓26を通して例えば角膜Ｄの切開部位Ｄａ
を監視しつつ接触位置を調整する。
【００５６】次いで開口25から一方の溝21ｄに針１を挿
入し、駆動ローラー23に設けたノブ28を図６の矢印ａ方
向に回転させると、この回転によってベルト23ｃが図７
の矢印ａ方向に移送され、同時にベルト27を介して伝達
された力に応じてベルト24ｃが矢印ａ方向に移送され
る。
入し、駆動ローラー23に設けたノブ28を図６の矢印ａ方
向に回転させると、この回転によってベルト23ｃが図７
の矢印ａ方向に移送され、同時にベルト27を介して伝達
された力に応じてベルト24ｃが矢印ａ方向に移送され
る。
【００５７】ベルト24ｃの移送に伴って針１は矢印ａ方
向に移動し、先端部１ａが溝21ｄから突出して角膜Ｄの
組織内を通過して溝21ｃに嵌合する。溝21ｄに嵌合した
針１にはベルト23ｃによって力が付与され、該溝21ｃ内
を開口25に向けて移動する。組織内を通過した針１の後
端部１ｂがベルト23ｃから離脱したとき、該針１を取り
出し或いは誘導具Ｃと共に患部から離脱させ、切開部位
Ｄａを通過した糸２を結ぶことが縫合することが可能で
ある。
向に移動し、先端部１ａが溝21ｄから突出して角膜Ｄの
組織内を通過して溝21ｃに嵌合する。溝21ｄに嵌合した
針１にはベルト23ｃによって力が付与され、該溝21ｃ内
を開口25に向けて移動する。組織内を通過した針１の後
端部１ｂがベルト23ｃから離脱したとき、該針１を取り
出し或いは誘導具Ｃと共に患部から離脱させ、切開部位
Ｄａを通過した糸２を結ぶことが縫合することが可能で
ある。
【００５８】前述の各実施例に於いて、各誘導具Ａ〜Ｃ
の案内部材３，４，11，12，21に微細な孔を形成して該
孔を図示しない吸引装置に接続し、切開部位Ｄを縫合す
る際に誘導具Ａ〜Ｃを縫合すべき組織の表面に接触させ
ると同時に該組織を吸引して密着させるように構成する
ことが好ましい。このように構成することによって針１
を安定して縫合すべき部位を一定の深さで通過させるこ
とが可能となる。
の案内部材３，４，11，12，21に微細な孔を形成して該
孔を図示しない吸引装置に接続し、切開部位Ｄを縫合す
る際に誘導具Ａ〜Ｃを縫合すべき組織の表面に接触させ
ると同時に該組織を吸引して密着させるように構成する
ことが好ましい。このように構成することによって針１
を安定して縫合すべき部位を一定の深さで通過させるこ
とが可能となる。
【００５９】各誘導具Ａ〜Ｃを構成する材料は特に限定
するものではない。例えばステンレス鋼等の金属材料に
よってレバー６，案内部材３，４，11，12，21を構成す
ることが可能であり、また合成樹脂を成形して構成する
ことも可能である。特に、合成樹脂によって各誘導具Ａ
〜Ｃを構成した場合には、医師に滅菌した状態で供給す
ることが可能であり、且つ使用後容易に廃棄することが
可能となる。
するものではない。例えばステンレス鋼等の金属材料に
よってレバー６，案内部材３，４，11，12，21を構成す
ることが可能であり、また合成樹脂を成形して構成する
ことも可能である。特に、合成樹脂によって各誘導具Ａ
〜Ｃを構成した場合には、医師に滅菌した状態で供給す
ることが可能であり、且つ使用後容易に廃棄することが
可能となる。
【００６０】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
誘導具では、予め設定された曲率を持って湾曲成形され
た糸付針を案内部材に形成された案内部に沿って移動さ
せることで、該針を一定の円周上に移動させ、この移動
過程で切開部位を通過させて縫合することが出来る。こ
のため、針は常に縫合すべき切開部位に於ける表面から
一定の深さ位置を通過することとなり、安定した深さを
維持して複数の部位を縫合することが出来る等の特徴を
有するものである。
誘導具では、予め設定された曲率を持って湾曲成形され
た糸付針を案内部材に形成された案内部に沿って移動さ
せることで、該針を一定の円周上に移動させ、この移動
過程で切開部位を通過させて縫合することが出来る。こ
のため、針は常に縫合すべき切開部位に於ける表面から
一定の深さ位置を通過することとなり、安定した深さを
維持して複数の部位を縫合することが出来る等の特徴を
有するものである。
【図１】第１実施例に係る誘導具の全体構成を説明する
平面図である。
平面図である。
【図２】第１実施例に係る誘導具の要部を説明する断面
図である。
図である。
【図３】針の構成を説明する図である。
【図４】第２実施例に係る誘導具の構成を説明する平面
図である。
図である。
【図５】第２実施例に係る誘導具の断面図である。
【図６】第３実施例に係る誘導具の平面図であり片側を
断面した図である。
断面した図である。
【図７】第３実施例に係る誘導具の断面図である。
Ａ，Ｂ，Ｃ 誘導具 １ 針 １ａ 先端部 １ｂ 後端部 ２ 糸 ３，４，11，12，21 案内部材 ３ａ，４ａ，11ａ，12ａ，21ｃ，21ｄ案内部，溝 ３ｂ，４ｂ，11ｃ，12ｃ，21ｂ，22ａ縫合すべき部位の
表面と接触する面 ３ｃ，４ｃ，11ｅ，12ｅローラーガイド ５，13 ローラー ６ レバー ７ 把手 ８ 軸 11ｂ 内周面 12ｂ 外周面 12ｄ，26 窓 22 面板 23，24 駆動機構 23ａ，24ａ 駆動ローラー 23ｂ，24ｂ 従動ローラー 23ｃ，24ｃ，27 ベルト 25 開口 28 ノブ
表面と接触する面 ３ｃ，４ｃ，11ｅ，12ｅローラーガイド ５，13 ローラー ６ レバー ７ 把手 ８ 軸 11ｂ 内周面 12ｂ 外周面 12ｄ，26 窓 22 面板 23，24 駆動機構 23ａ，24ａ 駆動ローラー 23ｂ，24ｂ 従動ローラー 23ｃ，24ｃ，27 ベルト 25 開口 28 ノブ
Claims (9)
- 【請求項１】 予め設定された曲率を持って湾曲成形さ
れた糸付針を該糸付針の曲率と略等しい円周上を移動さ
せて組織を通過させる医療用糸付針の誘導具であって、
糸付針の曲率と略等しい曲率を持った円周の一部を構成
する案内部を形成した案内部材と、前記案内部に装着さ
れた糸付針を移動させる駆動機構とを有することを特徴
とした医療用糸付針の誘導具。 - 【請求項２】 前記案内部材の案内部が糸付針の太さに
対応した寸法を持った溝によって構成されることを特徴
とした請求項１に記載した医療用糸付針の誘導具。 - 【請求項３】 前記案内部材の案内部と交差する一方の
端面を糸付針を通過させるべき患部の表面と接触させる
接触面として構成したことを特徴とした請求項１又は２
の何れかに記載した医療用糸付針の誘導具。 - 【請求項４】 前記案内部材に患部を監視する監視窓を
設けたことを特徴とした請求項１乃至３の何れかに記載
した医療用糸付針の誘導具。 - 【請求項５】 前記案内部材が外周面の一部に糸付針の
曲率と対応した曲率を持った円弧部を有する部材によっ
て構成され、該部材の円弧部に案内部を形成したことを
特徴とした請求項１乃至４の何れかに記載した医療用糸
付針の誘導具。 - 【請求項６】 前記案内部材の案内部が糸付針の湾曲内
周面と接触して該糸付針の移動方向を案内するものであ
ることを特徴とした請求項５に記載した医療用糸付針の
誘導具。 - 【請求項７】 前記案内部材が内周面に案内部を形成し
た複数の分割部材によって構成され、該分割部材を互い
に接触させたとき前記案内部が同一円周上に対向して配
置されることを特徴とした請求項１乃至４の何れかに記
載した医療用糸付針の誘導具。 - 【請求項８】 前記分割部材を予め設定された寸法を有
する環状部材と、前記環状部材に内接する板状部材によ
って構成し、前記環状部材及び板上部材の夫々対向する
面に複数の案内部を形成したことを特徴とした請求項７
に記載した医療用糸付針の誘導具。 - 【請求項９】 前記案内部材の案内部が糸付針の湾曲外
周面と接触して該糸付針の移動方向を案内するものであ
ることを特徴とした請求項７又は８に記載した医療用糸
付針の誘導具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6124948A JPH07328021A (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 医療用糸付針の誘導具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6124948A JPH07328021A (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 医療用糸付針の誘導具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07328021A true JPH07328021A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=14898174
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6124948A Pending JPH07328021A (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 医療用糸付針の誘導具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07328021A (ja) |
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