JPH07327575A - 猫または犬用忌避具及びその忌避方法 - Google Patents

猫または犬用忌避具及びその忌避方法

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JPH07327575A
JPH07327575A JP12628494A JP12628494A JPH07327575A JP H07327575 A JPH07327575 A JP H07327575A JP 12628494 A JP12628494 A JP 12628494A JP 12628494 A JP12628494 A JP 12628494A JP H07327575 A JPH07327575 A JP H07327575A
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repellent
cat
dog
cats
dogs
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JP12628494A
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Kosuke Torii
浩助 鳥井
Yoshiya Hatsutori
善哉 服部
Takenobu Fukugaki
岳宣 福垣
Mitsunobu Kobayashi
三伸 小林
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Sunstar Engineering Inc
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Sunstar Engineering Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】猫または犬を忌避する忌避具の改良を行い、徐
放機能を有し、忌避剤を多量に含有し長期間にわたって
忌避効果を持続し、降雨や降雪に対しても忌避剤が流出
せずに、猫または犬の侵入及び接近を防ぐ砂場や庭など
の忌避対象領域及びその周辺などの広範囲に渡り忌避効
果があって、設置適応性、形状適応性のある猫または犬
用忌避具及びその忌避方法を提供すること。 【構成】イソシアネート基を有する化合物と忌避剤と発
泡剤及び必要に応じてポリオールからなるポリウレタン
発泡体である猫または犬用忌避具及び、未発泡状態の忌
避具を猫または犬の忌避対象領域に設置中または設置前
後に、発泡硬化させながら付着させてなる猫または犬の
忌避を持続的に得る忌避方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人間の生活空間で、そ
の糞の排泄や生活活動が人間に害を及ぼす猫または犬の
行動に対して、これを忌避せんがために、忌避剤を多量
に含有して徐放機能を有するとともに、雨水などにより
流出しにくく、設置場所を選ばずに設置できる設置適応
性及び任意の形状に発泡成形できる形状適応性があり、
長期に渡り忌避を発揮する猫または犬用忌避具及びその
忌避方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、砂場や家庭の庭で、猫または犬の
糞や生活活動が害を与えることが多発しており、特に公
園や幼稚園、保育所の砂場で、毎日、猫または犬が糞を
なし、そこでは糞の発見率は高く、悪臭を漂わせてい
る。このような状況の砂場では糞由来の大腸菌や寄生虫
が多量に存在しており、幼稚園児や保育園児がここで砂
遊びをした場合、その手で口に物を直接入れるなどの衛
生面や、猫または犬は排泄するために庭の花壇等を掘り
返して草花を駄目にする等の被害が問題になっている。
そのような問題を解決する方法としては、被害をもたら
す猫または犬をこの砂場等へ近づけないようにすること
が一般的に行われており、多くの形態の忌避物が商品化
されて市場に出回っている。その代表的なものは、適当
な基材に、忌避剤を含浸もしくは添加混合してこの基材
のまま、又は粒状等に成形し、猫または犬が寄りつきそ
うな庭や砂場に散布する方法がとられている。
【0003】また、このような従来の方法に加えて発明
者らは更に使用し易く且つ雨水等にも使用耐久性がある
方法としては特願平5−188782号を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
の猫または犬に対する忌避方法や忌避剤において、まず
前者では、忌避剤の含有量は3重量%〜20重量%と少
なく、すぐに忌避剤が揮発し易く忌避効果の持続性に問
題があった。さらに、乾燥状態で忌避剤を含有させてい
るために、乾燥している所では、所望の忌避効果が発揮
されるものの、降雨時や土壌面などの多湿な条件で用い
ると、降雨などにより基材から忌避剤が流出されやすい
のと忌避剤の含有量が少ないことが相乗して短期間で忌
避効果が減衰し、結果としては早いもので3日、遅いも
のでも10日ぐらいで忌避効果が消滅していた。また、
前者における粒状のものでは、平面状の場所のみに設置
可能であり、傾斜面や垂直面に対しては設置できず、設
置にはスペース及び形状を考慮しなければならなった。
そして猫または犬は、忌避効果がなくなると再び同じ所
に寄りつく習性があり、これを防止するには粒状のもの
を3日〜10日のペースで短期間に散布し続けなければ
ならず、常に手間とコストが非常にかかるという点が問
題となっている。
【0005】また、後者の本発明者等の発明によれば、
これらの問題点はほぼ解決されて好ましいものであるも
のの、含有する忌避剤の量が、最多量が30重量%程度
であり、市販されている粒状の忌避剤よりは持続効果が
優れているが、より長期間にわたって忌避効果の持続性
を得る為にも、また、忌避効果の効力範囲を大きくする
為にも含有量を増やしたいという希望がある。しかし3
0重量%より多く含有させると基材である忌避具が発泡
しにくく、または発泡しない等の問題が発生して、忌避
剤の増量における技術的問題の解決が望まれる。
【0006】
【課題を解決する為の手段】そこで本発明は、猫または
犬を忌避する忌避具の改良を行い、徐放機能を有し、忌
避剤を多量に含有することによる長期間にわたって忌避
効果を持続し、降雨や降雪に対しても忌避剤が流出せず
に、効果が短期間で薄れることがなく、猫または犬の侵
入及び接近を防ぐ砂場や庭などの忌避対象領域及びその
周辺などの広範囲に渡り忌避効果があって、設置適応
性、形状適応性のある猫または犬用忌避具及びその忌避
方法を提供しようとするものである。
【0007】上記課題は、イソシアネート基を有する化
合物と発泡剤と忌避剤とからなるポリウレタン発泡体、
あるいは、イソシアネート基を有する化合物とポリオー
ルと忌避剤と発泡剤からなるポリウレタン発泡体、更に
は、イソシアネート基を有する化合物として、ポリイソ
シアネート化合物とポリエーテルポリオールとを反応さ
せて得られる活性イソシアネート基を有するウレタンプ
レポリマーを用い、あるいは、このウレタンプレポリマ
ーとポリイソシアネート化合物とを用いて、本発明に係
る発泡体を得ることで解決される。
【0008】また、忌避剤を含有させた未発泡状態の忌
避具を猫または犬の忌避対象領域に発泡させながら付着
または設置したり、あらかじめ成形した発泡体を、忌避
対象領域に設置することにより、猫または犬の忌避を持
続的に得る方法によっても解決される。そして、前記の
未発泡状態の忌避具としては、原材料の組み合わせによ
り1液硬化型発泡性忌避具あるいは2液硬化型発泡性忌
避具とすることができ、1液硬化型の場合は、未発泡状
態の忌避具をスプレー容器に充填しておき、注出または
塗布と同時に発泡を開始させ、大気中の湿気により硬化
させることも可能である。尚、この1液硬化型の場合に
は、容器内で、反応硬化が進まない材料と組成する必要
があり、イソシアネート基を有する化合物と反応硬化し
てしまうポリオールや水は添加できず、大気中の湿気が
硬化成分となり、発泡させる為には噴射剤により発泡さ
せ、発泡剤の代わりをさせる。さらに、2液硬化型の場
合は、硬化反応に関与するイソシアネート基を含有した
化合物とポリオールまたは発泡剤を夫々スプレー容器に
充填しておき、混合しながら注出または塗布と同時に発
泡硬化を開始させることにより作製した猫または犬忌避
具によっても前記課題は解決される。
【0009】そして忌避効果の持続性が長く、広範囲に
わたって忌避効果のある忌避具を得るためにも多量の忌
避剤を含有させることが望まれ、本発明では、ポリイソ
シアネート化合物とポリオールとの合計量100重量部
に対して、0.01重量部〜300重量部の忌避剤を、
保有させることを可能にした。ここで、忌避剤の配合割
合が0.01重量部未満であると忌避剤の揮散範囲が狭
いので忌避効果が薄れ、逆に300重量部より多いと基
材としてのポリウレタンの発泡状態が悪くなり忌避効果
が薄れる。そこで、忌避効果を広範囲にわたって及び長
期にわたって持続させるためにも、好ましくは10重量
部〜250重量部、特に好ましくは50重量部〜200
重量部の配合割合でポリウレタンとしての硬化反応並び
に発泡させるのがよい。また、発泡倍率を2〜50とす
ることで、忌避具における忌避剤の揮発状態がよく、よ
り一層に放出度合いが容易に調整できる。さらに、より
設置適応性を得るためにも接着力を付与することができ
る。
【0010】このような前記忌避具を用いることによ
り、垂直壁面や天板の下面等の接着しなければ落下する
ような場所に対して設置することが可能となるので、設
置場所を選ばない設置適応性が得られ、さらに設置する
場所の形状に応じて発泡させることで形状適応性も得ら
れる。
【0011】本発明の猫または犬用忌避具の設置方法
は、注出、塗布での発泡成形のいづれかにより行っても
よく、例えば、注出にはスプレーやポンプ式等の手段に
より行われ、塗布には、刷毛またはヘラやスプレーなど
により忌避対象領域に設置することである。そのような
注出、塗布により前記忌避対象領域に垂直壁面や天板の
下面等の設置場所を選ばずに忌避できる設置適応性が得
られ、さらに任意の形状に発泡成形させて形状適応性を
得ることができる。
【0012】ここでポリウレタン発泡体の作製方法とし
ては常法に従ってプレポリマー法やワンショット法によ
って行われることが可能であるが、発泡剤として水を使
用し、反応により炭酸ガスを発生させて発泡させるため
に、過剰の活性イソシアネート基が存在する必要があ
り、発泡剤である水は、活性イソシアネート基の2分の
1モル量程度は必要となる。1液硬化型発泡体の作製方
法としては、常法に従って噴射剤により発泡させ湿気硬
化させる方法もある。
【0013】ここで、猫または犬用忌避具とは、猫また
は犬に夫々作用しうるものや、両方に作用しうる忌避具
のことを意味する。そして、忌避剤とは、揮発あるいは
蒸散して、人間の生活空間で、不快または悪影響を与え
る猫または犬の行動を、阻止または阻害することで、そ
のものの進入経路に対して忌避効果を発揮するものであ
る。ここで用いられる具体的な忌避剤としては、桂皮オ
イル、シンナミックアルデヒド、d−リモネン、ターピ
ネオール、レモングラスオイル、メチルノニルケトン、
青葉アルコール、メントール、シトラール、パインオイ
ルから選んだ1種または2種以上のものを組み合わせた
ものを用いる。特に、ポリウレタンとの親和性に優れる
桂皮オイル、シンナミックアルデヒド、d−リモネン、
ターピネオール等が望ましく、且つ沸点が約150℃以
上の高い忌避剤と、沸点が150℃未満の忌避剤を選択
し、複数種を混合して用いることもできる。その忌避対
象領域には、人間の生活空間であり、例えば砂場、庭、
花壇等がある。
【0014】また、ポリウレタン発泡体を、イソシアネ
ート基を有する化合物と発泡剤の量などにより、その発
泡状態例えば発泡倍率を調整し、連続気泡や独立気泡の
気泡のあり方を選択することが適宜なされる。即ち、忌
避剤の揮発温度や常温における蒸気圧の違いによって、
連続気泡と独立気泡の発泡状態を選択することが望ま
れ、例えば揮発性が高いものは独立気泡のものを、揮発
性の低いものは連続気泡のものを用いたり、同じ揮発性
の忌避剤では、即効性のものを作製する場合には連続気
泡を、遅効性のものは独立気泡のものなどの選択が可能
である。ここで、連続気泡とは、発泡中の気泡であるセ
ルが連続的に繋がっている構造で、独立気泡は連続的に
つながらず個々のセルが独立して隔壁に囲まれている構
造を意味するものであり、この気泡中や隔壁中に忌避剤
を保有させ、連続気泡のものでは、この気泡を通して、
揮発しやすいようにし、独立気泡のものでは、忌避剤
は、隔壁を通過して徐放を調整されながら揮発する。ま
た、雨水などの水に接したときは、ポリウレタン発泡体
が疎水性の性質を有するので、侵入しにくく、また、独
立気泡のときは、疎水性の性質を有し且つ、表面部分の
みに気泡が外気と接触しているので、忌避剤の流出を防
止する。
【0015】このような猫または犬用忌避具に用いられ
るポリイソシアネート化合物の具体的な例としては、ト
ルエンジイシソシアネート(TDI)、ジフェニールメ
タンジジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイ
ソシアネート(HDI)、2,2,4−トリメチル−ヘ
キサメチレンジイソシアネート(TMDI)、p−フェ
ニレンジイソシアネート(PPDI)等並びにこれらの
変性タイプのものを用いることが可能となる。さらに、
ここに挙げたポリイソシアネート化合物から選んだ1種
または2種以上のものを組合わせたものも用いてもよ
い。
【0016】また、ポリオールとしては、低分子量ポリ
オール、高分子量ポリオールが挙げられる。その高分子
量ポリオールの具体的な例には、ポリエーテルポリオー
ル、ポリエステルポリオール、ポリエーテルエステルポ
リオール、炭化水素骨格ポリオール、グラフトポリオー
ル、ポリ尿酸分散ポリオール等が挙げられる。このよう
なポリオールを作製する出発物質としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン等が用いられ、ここに挙げられるものから
選んだ1種または2種以上のものを組み合わせたものを
用いてもよい。
【0017】さらに触媒としては、水酸基含有アミンな
どのように前記ポリウレタン発泡体の組織の一部になる
ものも使用することもできる。具体的な例としては、
N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジシ
クロヘキシルメチルアミン、N,N−ジメチルセチルア
ミン、2−メチル−トリエチレンジアミン、トリエタノ
ールアミン、メチルジエタノールアミン、N,N−ジメ
チルアミノエーテル、エトキシレイトヒドロキシアミ
ン、N,N,N’−トリメチルアミノエチルエタノール
アミン、N,N,N’−トリメチルアミノプロピルエタ
ノールアミン等があり、その他に、亜鉛、鉛、、スズ、
銅等の有機カルボン酸塩が挙げられ、ここに挙げられる
ものから選んだ1種または2種以上のものを組み合わせ
たものを用いてもよい。また、これに類するものも用い
られる。
【0018】このようなポリウレタンを発泡させる発泡
剤としては水が用いられる。また、発泡剤であり且つ噴
射剤としては、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエー
テル(DME)、代替フロン(HCFC123、HFC
−134a等)等が用いられる。
【0019】また、その整泡剤には、シリコーン等を含
む界面活性剤が用いられる。具体的には、ポリエーテル
変性、アルキルアラルキルポリエーテル、エポキシポリ
エーテル、アルコール変性、フッ素変性、アミノ変性、
メルカプト変性、エポキシ変性、アリル変性等のシリコ
ーン系界面活性剤があり、ここに挙げられるものから選
んだ1種または2種以上のものを組み合わせたものを用
いてもよい。
【0020】ここに本発明にかかるその猫または犬用忌
避具の製造には、イソシアネート基を有する化合物と発
泡剤を反応させて発泡硬化させる方法や、イソシアネー
ト基を有する化合物とポリオールと発泡剤を反応させ発
泡硬化させる方法や、イソシアネート基を有する化合物
を噴射剤により発泡させるとともに大気中の湿気により
硬化させる1液硬化型の方法や、上記イソシアネート基
を有する化合物としてポリイソシアネート化合物とポリ
エーテルポリオールを反応させて得られる活性イソシア
ネート基を有するウレタンプレポリマーを用いる方法
や、上記イソシアネート基を有する化合物としてポリイ
ソシアネート化合物とポリエーテルポリオールを反応さ
せて得られる活性イソシアネート基を有するウレタンウ
レタンプレポリマーとポリイソシアネート化合物を用い
る方法等があり、上記反応に関与するイソシアネート基
を有する化合物または発泡剤、ポリオール側のどちらか
一方、または両方に忌避剤を含有することを必須条件と
するものである。また必要に応じ、触媒や整泡剤等を添
加することができる。特に、イソシアネート基を有する
化合物として、活性イソシアネート基を有するウレタン
プレポリマーを含有することにより、一層多量に忌避剤
を混入することが可能となる。
【0021】
【作用】本発明の猫または犬用忌避具は、イソシアネー
ト基を有する化合物と忌避剤と発泡剤からなるポリウレ
タン発泡体や、イソシアネート基を有する化合物とポリ
オールと忌避剤と発泡剤からなるポリウレタン発泡体
や、前記イソシアネート基を有する化合物に、活性イソ
シアネート基を有するウレタンプレポリマーを用いたも
のや、さらに、このウレタンプレポリマーとポリイソシ
アネート化合物と忌避剤と触媒と発泡剤と必要に応じて
ポリオールとから作製する猫または犬の忌避具である。
【0022】また、本発明は、忌避剤を含有させた未発
泡状態の忌避具を忌避対象領域に発泡させながら付着さ
せて忌避させる方法である。そして、このように忌避さ
せるときには、忌避具をスプレー用の缶または瓶等の容
器に収容してガス噴出、あるいはポンプ式等による噴出
等の適宜な方法で注出して、忌避対象領域へ直接付着さ
せ、そして、これを発泡硬化させて、猫または犬用発泡
状忌避具を形成して忌避させる。この猫または犬に対す
る箇所への直接的付着とは、例えば、猫または犬等の侵
入を規制したい箇所では、侵入経路の適所に忌避剤を含
有させてなる未発泡状態の忌避具を、注出付着させ発泡
硬化させることで設置したりする。
【0023】さらには猫または犬の移動経路の途中、例
えば、置物等の隙間や設置物の背面等へ塗布、あるいは
他の適宜な方法で直接付着させ、且つ発泡硬化させるこ
とで、発泡した状態の忌避具を付着形成することができ
る。また、他の方法として、該未発泡のポリウレタンを
設置場所以外の所で、適当な形状の容器等に注入して発
泡成形して、この成形品を適宜な場所へ設置することも
よいわけである。
【0024】これらのものを猫または犬に直接的に、ま
たは間接的に使用することで発泡状忌避具中に含まれる
前記忌避剤が、ある場合は気化して、またある場合には
水分で漏出して、作用させて接近することを防止したり
する。
【0025】つまり、本忌避具においては、その猫また
は犬に対する忌避剤を、未発泡状態の発泡性ポリウレタ
ン中に保有させ、これを対象箇所に付着させて発泡硬化
させ、あるいは、硬化させたものを適宜な形状で設置す
ることで、忌避剤を猫または犬へ作用させんとするもの
である。
【0026】そして、これらの内部に含有する忌避剤を
放出し終わった発泡状の忌避具は、不要となるので、こ
の忌避具を忌避対象領域の接着箇所から、手または適当
な手段で剥離させることにより簡単に除去できる。そし
て新たに本発明の忌避具を付着させ発泡硬化させること
で、再び忌避効果を継続させることができる。
【0027】また、設置場所以外の所で発泡硬化させた
発泡状忌避具を設置するには、その発泡体を設置場所の
形状に応じたものに切断して、忌避対象領域等への侵入
経路等に設置したり、猫または犬の移動経路の途中、例
えば、置物等の隙間や設置物の背面等へ設置したりす
る。そして、このような発泡状忌避具は、忌避対象領域
で前記忌避剤が気化したり、また雨水の水分により漏出
して猫または犬に忌避剤を作用させて、忌避対象領域か
ら猫または犬の接近を防止する。
【0028】この忌避剤を放出し終わったものは、忌避
対象領域から、手などの適宜な手段により設置場所から
除去して廃棄する。そして、新たな忌避具を設置するこ
とにより常に、猫または犬の侵入を防止し続ける。ま
た、除去せずに忌避剤を再び忌避具内に注入して、適宜
な容器あるいはシール材で徐放し易いように封止しても
忌避具を再度利用することを出来るようにする。
【0029】
【実施例】本発明の詳細を図例及び実施例に基づいて説
明する。図1に示すものは、プリンカップ1等の一方が
開放した状態の容器に発泡した忌避具2の例であり、こ
のものは、プリンカップ1内で、忌避剤を含む未発泡状
態の忌避具をプリンカップ1に収容し、発泡硬化させて
発泡状忌避具3を得ることにより、含有する忌避剤を徐
放させて猫または犬を忌避させるものである。
【0030】図2に示すものは、発泡状忌避具3を蓋片
4により封止された開口部を有する容器に収容した猫ま
たは犬用忌避具2の例で、このものは、例えば、図示し
てはいないが忌避剤を含む発泡硬化させた発泡状忌避具
3を、プルトップタイプの缶5に収容したものである。
使用時には、缶の蓋片4を手で引き上げて、開口部を形
成し、図示してはいないが内部に収容してある忌避具か
ら忌避剤を徐放させて猫または犬を忌避させるものであ
る。図例では、缶5の片側の開口部のみに蓋片4を設け
てあるが、封止してある側にも取り付け可能である。こ
の図例のもの以外が、缶切り等の他の適宜な手段によ
り、開口部を設けても良く、他の形態の蓋片4を用いる
ことができる。また、使用時には前記未発泡状態の忌避
具と発泡剤を収容して、開口と同時に発泡硬化させるこ
とも可能であるし、缶5の片側を開口し、降雨時に水が
缶5の他側から流れるように、通孔を設けておくことも
考慮される。
【0031】また、図3に示すものは、その図1や図2
のように発泡硬化させた本発明の忌避具を砂場6に設置
した例であり、砂場6あるいはその淵7の表面や揮発し
た忌避剤が透過しうる程度の深さの砂8中に又は砂場6
の周囲の土地に、設けた凹部に前記忌避具を設置して、
猫または犬の侵入を防ぎ、砂場6での排泄を防ぎ、清潔
に保つものである。
【0032】本発明では、ポリオールとしてはポリプロ
ピレンエーテルトリオール(以下通称PPトリオールと
称す)(商品名:エクセノール850 旭硝子株式会社
製)、ポリプロピレンジオール(以下PPGと称す)
(商品名:エクセノール420旭硝子株式会社製)、ポ
リマーポリオール(以下POPと称す)(商品名:エク
セノール920 旭硝子株式会社製)を、イソシアネー
ト化合物としては、ジフェニールメタンジイソシアネー
ト(商品名:コスモネートpH 三井東圧株式会社
製)、C−ジフェニールメタンポリイソシアネート(商
品名:スミジュール44V20 住友バイエルウレタン
株式会社製)を、整泡剤にはシリコン(商品名:NUC
シリコンL−3600 日本ユニカ株式会社製)を、触
媒には2−メチル−トリエチレンジアミン(商品名:M
ETHYL−DABCO 三共エアロプロダクツ株式会
社製)を、発泡剤には水を、忌避剤としては桂皮オイル
(商品名:桂皮オイル 長岡香料株式会社製)、d−リ
モネン(商品名:d−リモネン小川香料株式会社製)、
シンナミックアルデヒド(商品名:シンナミックアルデ
ヒド 小川香料株式会社製)、ターピネオール(商品
名:ターピネオール ヤスハラケミカル株式会社製)、
パインオイル(商品名:パインオイルC30 ヤスハラ
ケミカル株式会社製)、レモングラスオイル(商品名:
レモングラスオイル 小川香料株式会社製)を用い、前
記原料とともに、表1及び表2に示す配合で実施例1〜
19の猫または犬用忌避具を得た。以下にその詳細を実
施例に基づいて説明する。尚、基本的に表1及び表2の
配合は、ポリオールとポリイソシアネート化合物の合計
量100重量部に対してその他の原料の添加量を示して
いる。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】(実施例1)PPトリオール(商品名:エ
クセノール850 旭硝子株式会社製)70重量部と、
シリコン(商品名:NUCシリコンL−3600 日本
ユニカ株式会社製)1重量部と、2−メチル−トリエチ
レンジアミン(商品名:METHYL−DABCO 三
共エアロプロダクツ株式会社製)1重量部と、100重
量部の桂皮オイルと、水2重量部を混合した混合物に、
C−ジフェニールメタンポリイソシアネート(商品名:
スミジュール44V20 住友バイエルウレタン株式会
社製)30重量部を混合するワンショット法により行
い、全量20gを用いて、プリンカップ(内径6cm
高さ5cm)内で、発泡倍率を約5倍にして、図1の状
態のポリウレタンの実施例1としての忌避具を作製し
た。
【0036】(実施例2)忌避剤にd−リモネン100
重量部を用いた以外は、実施例1と全く同様の処理を行
い、実施例2としての忌避具を得た。
【0037】(実施例3)忌避剤にシンナミックアルデ
ヒド100重量部を用いた以外は、実施例1と全く同様
の処理を行い、実施例3としての忌避具を得た。
【0038】(実施例4)忌避剤にターピネオール10
0重量部を用いた以外は、実施例1と全く同様の処理を
行い、実施例4としての忌避具を得た。
【0039】(実施例5)忌避剤に桂皮オイルを用いて
ウレタンプレポリマー法により行った。まず、ポリオー
ルにPPトリオール(商品名:エクセノール850 旭
硝子株式会社製)70重量部とジフェニールメタンジイ
ソシアネート(商品名:コスモネートpH三井東圧株式
会社製)10重量部を反応させて活性イソシアネート基
を有するウレタンプレポリマー80重量部を作製した。
そして、このウレタンプレポリマー80重量部と、別の
ポリイソシアネート化合物であるC−ジフェニールメタ
ンポリイソシアネート(商品名:スミジュール44V2
0 住友バイエルウレタン株式会社製)20重量部と、
桂皮オイル300重量部とを予め混合した混合物に、シ
リコン(商品名:NUCシリコンL−3600 日本ユ
ニカ株式会社製)1重量部と、2−メチル−トリエチレ
ンジアミン(商品名:METHYL−DABCO 三共
エアロプロダクツ株式会社製)1重量部と、水2重量部
の混合物を、反応させて猫または犬用忌避具を発泡硬化
させて作製した。尚、この猫または犬用忌避具は原料を
20g用いてプリンカップ(100ml容量)内で発泡
倍率約5倍にして、図1の形態のポリウレタンの実施例
5としての忌避具を作製した。
【0040】(実施例6)忌避剤にd−リモネン300
重量部を用いた以外は、実施例5と全く同様の処理を行
い、実施例6としての忌避具を得た。
【0041】(実施例7)忌避剤にシンナミックアルデ
ヒド300重量部を用いた以外は、実施例5と全く同様
の処理を行い、実施例7としての忌避具を得た。
【0042】(実施例8)忌避剤にターピネオール30
0重量部を用いた以外は、実施例5と全く同様の処理を
行い、実施例8としての忌避具を得た。
【0043】(実施例9)忌避剤の桂皮オイルを100
重量部にした以外は、実施例5と全く同様の処理及び同
様の形態の実施例9としての忌避具を得た。
【0044】(実施例10)忌避剤のd−リモネンを1
50重量部とシンナミックアルデヒドを150重量部を
用いた以外は、実施例5と全く同様の処理及び同様の形
態の実施例10としての忌避具を得た。
【0045】(実施例11)忌避剤のd−リモネンを1
50重量部、ターピネオールを150重量部に用いた以
外は、実施例5と全く同様の処理及び同様の形態の実施
例11としての忌避具を得た。
【0046】(実施例12)桂皮オイルを忌避剤に用
い、POP(商品名:エクセノール920 旭硝子株式
会社製)70重量部と、C−ジフェニールメタンポリイ
ソシアネート(商品名:スミジュール44V20 住友
バイエルウレタン株式会社製)30重量部と、シリコン
(商品名:NUCシリコンL−3600 日本ユニカ株
式会社製)1重量部と、水2重量部と、桂皮オイル(商
品名:桂皮オイル 長岡香料社製)100重量部の混合
物に、2−メチル−トリエチレンジアミン(商品名:M
ETHYL−DABCO 三共エアロプロダクツ株式会
社製)1重量部を加えて、表1の配合割合により全量2
0gを用いてワンショット法により、プリンカップ(1
00ml容量)内で発泡倍率約5倍の図1の形態の実施
例12としての忌避具を得た。
【0047】(実施例13)忌避剤にレモングラスオイ
ル100重量部を用いた以外は、実施例1と全く同様の
処理を行い、実施例13としての忌避具を得た。
【0048】(実施例14)忌避剤にメチルノニルケト
ン100重量部を用いた以外は、実施例1と全く同様の
処理を行い、実施例14としての忌避具を得た。
【0049】(実施例15)忌避剤に桂皮オイルを用い
てウレタンプレポリマー法により行った。まず、ポリオ
ールにPPトリオール(商品名:エクセノール850
旭硝子株式会社製)70重量部とジフェニールメタンジ
イソシアネート(商品名:コスモネートpH三井東圧株
式会社製)10重量部を反応させて活性イソシアネート
基を有するウレタンプレポリマー80重量部を作製し
た。そして、このウレタンプレポリマー80重量部と、
別のポリイソシアネート化合物であるC−ジフェニール
メタンポリイソシアネート(商品名:スミジュール44
V20 住友バイエルウレタン株式会社製)20重量部
と、d−リモネン300重量部とを予め混合した混合物
に、シリコン(商品名:NUCシリコンL−3600
日本ユニカ株式会社製)1重量部と、2−メチル−トリ
エチレンジアミン(商品名:METHYL−DABCO
三共エアロプロダクツ株式会社製)1重量部と、水2
重量部と、PPG(商品名:エクセノール420 旭硝
子株式会社製)10重量部との混合物を反応させて猫ま
たは犬用忌避具を発泡硬化させて作製した。尚、この猫
または犬用忌避具は原料を20g用いてプリンカップ
(100ml容量)内で発泡倍率約5倍にして、図1の
形態のポリウレタンの実施例15としての忌避具を作製
した。
【0050】(実施例16)忌避剤に桂皮オイル300
重量部を用い、C−ジフェニールメタンポリイソシアネ
ート(商品名:スミジュール44V20 住友バイエル
ウレタン株式会社製)の量を10重量部に変更した以外
は、全く実施例5と同様の処理及び同様の形態の実施例
16としての忌避具を得た。
【0051】(実施例17)忌避剤に桂皮オイル300
重量部を用い、C−ジフェニールメタンポリイソシアネ
ート(商品名:スミジュール44V20 住友バイエル
ウレタン株式会社製)の量を50重量部に、水の量を5
重量部に変更した以外は、全く実施例5と同様の処理及
び同様の形態の実施例17としての忌避具を得た。
【0052】(実施例18)忌避剤にd−リモネンを1
50重量部とシンナッミクアルデヒド150重量部を用
い、さらにフェニールメタンジイソシアネート(商品
名:コスモネートpH三井東圧株式会社製)の量を20
重量部に変更した以外は、実施例5と全く同様の処理を
行い、実施例18としての忌避具を得た。
【0053】(実施例19)忌避剤に桂皮オイル300
重量部を用いて表1に示す配合により、ウレタンプレポ
リマー法により作製した。その方法は、PPトリオール
(商品名:エクセノール850 旭硝子株式会社製)7
0重量部と、ジフェニールメタンジイソシアネート(商
品名:コスモネートpH 三井東圧株式会社製)10重
量部を反応させて活性イソシアネート基を有するウレタ
ンプレポリマーを作製した。そして、このウレタンプレ
ポリマー80重量部とC−ジフェニールメタンポリイソ
シアネート(商品名:スミジュール44V20 住友バ
イエルウレタン株式会社製)10重量部と桂皮オイル3
00重量部とを混合した混合物と、シリコン(商品名:
NUCシリコンL−3600 日本ユニカ株式会社製)
1重量部と2−メチル−トリエチレンジアミン(商品
名:METHYL−DABCO 三共エアロプロダクツ
株式会社製)1重量部と噴射剤として代替フロン(商品
名:HCF123 昭和電工株式会社製)80重量部と
をスプレー容器に充填して、20gを用いて注出発泡硬
化させて、プリンカップ(100ml容量)内で、図1
の形態の発泡体を実施例19としての忌避具を得た。
【0054】(比較例1)忌避剤に桂皮オイルを用い
て、スプレー缶に封入して、5cm×5cm×5mmの
ベニヤ板に7g程の量を噴霧して付着させたものを比較
例1とした。
【0055】(比較例2)レモングラスオイルを忌避剤
に用いて、比較例1と全く同様の処理を行ったものを比
較例2とした。
【0056】(比較例3)ターピネオールを忌避剤に用
いて、比較例1と全く同様の処理を行ったものを比較例
3とした。
【0057】(比較例4)忌避剤にオレンジオイルを
0.32%、イソチオシアン酸アリルを0.08%、ベ
ルガモットオイルを0.05%、ゲラニオールを0.0
2%、サリチル酸メチルを0.02%を含み、不活性成
分に86.9%を含んで市販されている粒状の猫または
犬用忌避具の30gを比較例4として用いた。
【0058】(比較例5)忌避剤としてメチルノニルケ
トンを17.5%、香料を7.5%含有しているフロン
により機械発泡を行い、発泡倍率5倍の発泡ポリスチレ
ンのロープ状の犬猫忌避剤の30gを比較例5として用
いた。
【0059】(比較例6)忌避剤にレモングラスオイル
及び桂皮オイルを1:1に混合し、スプレー缶に封入し
たものを用い、5cm×5cm×5mmのベニヤ板の片
面に7g程塗布したものを比較例6として用いた。
【0060】
.実施例1〜19及び比較例1〜6の猫
に対する忌避効果の確認は、猫が砂場を排泄場所とする
習性を利用して、図3に示す長方形の幼稚園の砂場(4
m×3m)の6箇所に同じ忌避具を設置してフィールド
試験を行い、一定期間経過後における猫の糞の存在数で
行い、その結果を表3に示した。尚、比較例1、2、3
については、忌避剤が塗布してある面を上にして設置
し、比較例5については、ロープを適当な長さに調整し
て、そのまま設置した。そして、糞が存在して効果がな
いと判断されたものは×で示し、糞が存在しなくて効果
があると判断したものは○で示した。
【0061】
【表3】
【0062】また、実施例1〜8及び比較例1〜6の犬
に対する忌避効果の確認は、屋外に各実施例及び各比較
例を放置してフィールド試験したものを利用して行っ
た。即ち、ある部屋内(4m×4m×3m)に、50c
m四方の孔を2か所に設けた仕切り板(4m×3m×1
0mm)を設置して2つの空間を作り、その仕切り板の
片方の孔にはフィールド試験を行った忌避具を設置し
た。そして確認方法は、空間にドッグフード(商品名:
ペディグリーチャム マスターフーズリミテッド社製)
の入った容器を置き、もう一つの空間には柴犬を入れ、
その柴犬がドッグフードに対して摂取行動を起こすと
き、仕切り板のどちら側の孔を通過して、ドッグフード
を摂取するかを観察した。そして、前記忌避具を設置し
ていない孔を通過すれば効果有りと○で示し、設置して
ある孔を通過すれば効果なしと×で示し、表4にその結
果を示した。
【0063】
【表4】
【0064】実施例5、16、17は、イソシアネート
基を有する化合物の量による発泡倍率の差を確認したも
ので、その結果を表5に示した。
【0065】
【表5】
【0066】フィールド試験中には、雨天の日が20
日、晴天もしくは曇りの日が80日であった。その結
果、猫または犬に対する忌避効果は、実施例は80日間
以上の持続効果があったのに対し、比較例のものは20
日以内に効果がなくなり、実施例が従来の製品に比べ
て、忌避の持続性、忌避効果の範囲、コスト面に効果が
あることがこのフィールド試験の結果より確認された。
また、実施例19より1液硬化型のスプレー容器充填品
についても同様の結果が得られることが確認された。
【0067】
【発明の効果】請求項1、2、3または4に係る猫また
は犬用忌避具は、多量の忌避剤を未発泡状態の忌避具中
に含有させ、設置場所を選ばずに、任意の形状で、設置
中または設置前後に発泡させることにより、忌避剤が分
散した状態で発泡体の組織となり、単位体積当たりの表
面積が大きくなるとともに、セル隔壁の一部となって隔
壁を透過し、忌避剤が直接に外気と接触しないために徐
放する。その結果、設置適応性及び形状適応性が得ら
れ、どの様な場所でも優れた忌避効果とその持続性を両
立する作用となって現れて、降雨や降雪に対しても忌避
剤の流出を防ぎ、長期間に渡って猫または犬を忌避する
猫または犬用忌避具を得ることが可能となり、いままで
被害にあっていた砂場、庭などが糞から守られ清潔に保
たれ、幼稚園児や保育園児を安心して遊ばせることが出
来る。
【0068】請求項5に係る忌避剤を用いた猫または犬
用忌避具によれば、徐放性にすぐれるので、特により忌
避効果が優れ、常に長期間及び広範囲にわたって忌避す
ることができる。
【0069】請求項6に係る猫または犬用忌避具は、よ
り多くの忌避剤を忌避具内に含有させることができるた
めに、長期間に忌避効果が持続し、忌避対象領域の周辺
部等の広範囲にわたっても作用するので、常に猫または
犬を遠避けて、いつまでも公園等の砂場及びその周辺を
清潔に保ち、また、花壇等に美し花を咲かせることがで
きる。
【0070】このように請求項7の忌避具の発泡倍率を
2〜50にすることにより発泡体の気泡の数や気泡の孔
の大きさを調整しやすくなり、設置環境や忌避剤の物性
に応じた忌避具が作製されるので、常に長期にわたって
忌避効果が持続され、砂場や庭等の忌避対象領域及びそ
の周辺が猫または犬から守られる。
【0071】1液硬化型発泡性忌避具や2液硬化型発泡
性忌避具では、スプレー容器等に封入して、忌避対象領
域に設置中または設置前後に、発泡させて忌避するため
に、設置適応性、形状適応性のある猫または犬用忌避具
が得られる。そして、どの様な場所でも優れた忌避効果
とその持続性を両立する作用となって現れて、降雨や降
雪に対しても忌避剤の流出を防ぎ、長期間に渡って猫ま
たは犬を忌避することが可能となる。
【0072】設置方法が注出、塗布のいづれかの選択に
よっても、設置適応性、形状適応性が得られて発泡する
ことが可能となり、容易に忌避させることができる。さ
らに、このような方法で発泡した忌避具を、顆粒状、ペ
レット状、塊状のいづれかの形態に発泡成形させた猫ま
たは犬用忌避具でも、種々の取扱に応じて忌避効果を得
ることが出来る。
【0073】発泡状態における連続気泡と独立気泡の違
いは、用いる忌避剤の揮発性等の諸物性によって選択さ
れる。即ち、連続気泡は気泡であるセルが繋がり、外気
との接触面積が増大しているので、忌避剤は発泡した忌
避具中で移動しやすく、揮発性の低い忌避剤でもほどよ
い徐放作用が得られる。また独立気泡は、一つのセルが
隔壁で囲まれて単独で存在しており、発泡した忌避具の
表面にセルのみが外気との接触面となるので、揮発性の
高い忌避剤がセルの隔壁を透過して、徐放作用が得られ
る。さらに、連続気泡は、同じ忌避剤を用いた場合にお
いて忌避作用の遅効性、即効性の選択が可能となるよう
に作用する。このように独立気泡と連続気泡との使い分
けは、用いる忌避剤の物性が変わっても、より安定的な
効果を得るという点ですぐれた作用を得る事になり、猫
または犬の忌避においては、徐放作用が得られ、さらに
雨水の浸入を防ぎ、従来にない忌避効果が長く、設置適
応性及び形状適応性の作用が働き、手軽に設置できる等
の優れた効果を生み出す。
【0074】そして、忌避剤を含有させた発泡状忌避具
を開口または通気性を有する容器内に収容することによ
り、容器を透過して徐放が可能となって、保管または設
置し易くなり、取扱も容易になり、猫または犬用忌避具
に直接手を触れる必要もなくなるので手も汚さず、便利
になる。
【0075】さらに請求項8、9、10または11の忌
避方法では、、どのような場所へも設けられると同時
に、接着力を付与したものでは接着して位置を固定した
状態で設定できる。さらに、猫または犬用忌避具が独立
気泡のものでは、各気泡内に忌避剤を保持させ、徐放可
能とし、この徐放程度は発泡度合いで調整でき、外部か
らの雨水や大気の影響を受けて急速な放出を阻止し、連
続気泡である場合には、その忌避剤の放出を速やかする
ものである。特に、このような接着性、発泡性等を利用
すれば、猫または犬の浸入する隙間や床の下面、垂直壁
面等へ付着して設定でき、設置適応性、形状適応性があ
るうえに、使用後は、剥離性がある。また、発泡状であ
ることから、これに、接触、衝突しても緩衝性があり、
発泡状忌避具のセルの隔壁は前記猫または犬用忌避具に
対する補強用表面層となるうえに内部の成分を放出する
場合の調整皮膜ともなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における猫または犬用忌避具の説明図
【図2】本発明における猫または犬用忌避具の容器に収
容した状態の説明図
【図3】砂場での猫または犬用忌避具の設置状態の説明
【符号の説明】
1.プリンカップ 2.忌避具 3.発泡状忌避具 4.蓋片 5.缶 6.砂場 7.淵 8.砂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福垣 岳宣 高槻市朝日町3番1号 サンスター株式会 社内 (72)発明者 小林 三伸 高槻市朝日町3番1号 サンスター株式会 社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イソシアネート基を有する化合物と発泡剤
    と忌避剤とからなるポリウレタン発泡体である猫または
    犬用忌避具。
  2. 【請求項2】イソシアネート基を有する化合物とポリオ
    ールと発泡剤と忌避剤とからなるポリウレタン発泡体で
    ある猫または犬用忌避具。
  3. 【請求項3】前記イソシアネート基を有する化合物が、
    ポリイソシアネート化合物とポリエーテルポリオールと
    を反応させて得られる活性イソシアネート基を有するウ
    レタンプレポリマーである請求項1または2記載の猫ま
    たは犬用忌避具。
  4. 【請求項4】前記イソシアネート基を有する化合物が、
    ポリイソシアネート化合物とポリエーテルポリオールと
    を反応させて得られる活性イソシアネート基を有するウ
    レタンプレポリマーと、 ポリイソシアネート化合物である請求項1または2記載
    の猫または犬用忌避具。
  5. 【請求項5】前記忌避剤として桂皮オイル、シンナミッ
    クアルデヒド、d−リモネン、ターピネオール、レモン
    グラスオイル、メチルノニルケトン、青葉アルコール、
    メントール、シトラール、パインオイルから選んだ1種
    または2種以上のものを組み合わせてなる請求項1、
    2、3または4記載の猫または犬用忌避具。
  6. 【請求項6】イソシアネート基を有する化合物とポリオ
    ールとの合計量100重量部に対して、0.01重量部
    〜300重量部の前記忌避剤を用いてなる請求項1、
    2、3、4または5記載の猫または犬用忌避具。
  7. 【請求項7】発泡倍率を2〜50にしてなる請求項1、
    2、3、4、5または6記載の猫または犬用忌避具。
  8. 【請求項8】前記請求項1、2、3、4、5、6または
    7記載の猫または犬用忌避具を、猫または犬の忌避対象
    領域に設置前に混合し、発泡及び硬化させながら設置す
    る猫または犬の忌避方法。
  9. 【請求項9】前記請求項1、2、3、4、5、6または
    7記載の猫または犬用忌避具を、猫または犬の忌避対象
    領域に発泡及び硬化させながら付着させてなる猫または
    犬の忌避方法。
  10. 【請求項10】前記請求項1、2、3、4、5、6また
    は7記載の猫または犬用忌避具を、設置前に発泡及び硬
    化させた後、適宜な大きさ及び形状に成形し、放置する
    猫または犬の忌避方法。
  11. 【請求項11】忌避対象領域が砂場である請求項8、9
    または10の猫または犬の忌避方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006087335A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Akikazu Hatanaka ペット用品
JP2006096681A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Fumakilla Ltd 犬猫用忌避剤

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JP4615946B2 (ja) * 2004-09-28 2011-01-19 フマキラー株式会社 犬猫用忌避剤

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