JPH07326934A - 光学式情報再生装置 - Google Patents

光学式情報再生装置

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JPH07326934A
JPH07326934A JP11899394A JP11899394A JPH07326934A JP H07326934 A JPH07326934 A JP H07326934A JP 11899394 A JP11899394 A JP 11899394A JP 11899394 A JP11899394 A JP 11899394A JP H07326934 A JPH07326934 A JP H07326934A
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JP11899394A
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Yoshihisa Miyazaki
佳久 宮崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で電流電圧変換回路の入力部の周
波数帯域を確保し、光記録媒体に記録された情報を正し
く読み出す。 【構成】 光ディスクからの反射光を受光する光検出器
12からの出力は、定電流回路32とベース接地回路3
3からなる入力回路31に接続される。定電流回路32
は、抵抗R1,トランジスタQ1及び電源E1から構成さ
れ、定電流回路32から供給される電流値Iは、I=
(E1−VEB)/R1の関係を満たしている。ベース接地
回路33は、トランジスタQ2及び電源E2で構成され、
ベース接地回路33は、定電流回路32から供給される
電流値Iと光検出器12で発生する電流i0との差電流
I−i0 の電流が入力され、電流電圧変換器34に出力
される。電流電圧変換器34は、増幅器35と帰還抵抗
Rf から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ディスク、光磁気
ディスク、光カード等の光学式記録媒体に対して、少な
くとも情報の再生を行う光学式情報再生装置、特にその
情報信号再生系を改良した光学式情報再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の光学式情報記録再生装置における
情報信号再生系の入力部として、図7に示すようなもの
が提案されている。図7において光記録媒体(図示せ
ず)からの反射光を受光する光検出器61の電流出力
は、増幅器62と帰還抵抗Rf によって構成される電流
電圧変換器63によって電圧に変換される。
【0003】図7の情報信号再生系の入力部分の高周波
における等価回路は図8で表され、図8に示すように、
光検出器61は定電流源I71と接合容量と配線等によ
る浮遊容量の和C0 の並列回路で表せる。また、電流電
圧変換器63は、入力抵抗Zi と入力抵抗Zi に流れる
電流i21を出力とする定電流源I77と帰還抵抗Rf
並列回路で表せる。
【0004】そして、光検出器61から電流電圧変換器
63の入力までの伝達インピーダンス特性は以下の式
(1)で表現できる。
【0005】 Z(s)=Rf /(1+sC0i ) … (1) すなわち、通過帯域の伝達インピーダンスはRf とな
り、増幅器62の入力部でのカットオフ周波数fcは1
/2πC0i となる。通常、Rf は数10kΩでZi
は数100Ωレベルであるので、光検出器61の出力を
直接抵抗で電流電圧変換するより伝達インピーダンスを
大きくとれ、カットオフ周波数も高くできる。
【0006】ところで、このように電流電圧変換器63
で電流電圧変換した出力は、例えば、図9に示す特開平
4−95223号公報に示されるように、増幅器81で
増幅されることになる。つまり図9においては、記録媒
体(図示せず)からの反射光を受光する光検出器61の
出力を高帯域のアナログスイッチ82に接続し、その出
力を電流電圧変換器63、増幅器81に供給するように
したもので、電流電圧変換器63と増幅器81との間に
ACカップリング85のコンデンサCcと抵抗Rcが接続
されている。そしてトランジェント対策回路としてのア
ナログスイッチ82をWGSW(ライトゲートスイッ
チ)信号によりインバータ83を介し、再生時はオン、
記録/消去時はオフにして光検出器61の出力が電流電
圧変換器63の帰還抵抗Rfに流れないようにする。
【0007】従って、特開平4−95223号公報では
上記のトランジェント対策回路により、図10(a)に
示すWGSW信号に応じて電流電圧変換器63の出力
が、図10(b)に示すようになる。WGSW信号がハ
イレベルの時(記録/消去時)、電流電圧変換器63の
入力電流はゼロとなり電流電圧変換器63の出力はゼロ
になる。また、WGSW信号がロウレベルの時(再生
時)、電流電圧変換器63の入力電流は記録媒体の情報
に応じた信号電流が入力され電流電圧変換器63の出力
はグランドレベルより低い信号電圧を出力する。
【0008】通常、光学式情報記録再生装置では半導体
レーザ等の光源から光記録媒体に照射する光ビームのパ
ワーが再生時よりも記録/消去時の方が大きいため、電
流電圧変換器63の出力のDCレベルの変化分ΔVが発
生し、これが次段のACカップリング85のコンデンサ
cの充放電により増幅器81に入力する信号にトラン
ジェントが発生するが、アナログスイッチ82をオン/
オフ制御することで電位差ΔVは再生時のDCレベルが
非常に低い。そのため、増幅器81に入力する信号は、
図10(c)に示すようにトランジェントの影響を殆ど
受けることなく記録/消去直後の、再生時におけるプリ
フォーマット情報およびそれに続くデータ領域に書き込
まれたデータの再生を正確に行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例の情報信号再生系の入力部では、電流電圧変換回
路の入力抵抗Zi があるために、光検出器の接合容量や
配線による浮遊容量が電流電圧変換回路の帯域を制限し
てしまうという問題がある。
【0010】また、情報信号再生系の入力部を組み込ん
だ光学式情報再生装置では、帯域制限により光記録媒体
の高速回転時に情報を正しく読み出せないという問題が
ある。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、光記録媒体からの信号を検出する光検出器の接
合容量や配線による浮遊容量及び光検出器の出力を電流
電圧変換する電流電圧変換回路の入力抵抗とが存在して
も、簡単な構成で電流電圧変換回路の入力部の周波数帯
域を確保することで、光記録媒体の高速回転時にも光記
録媒体に記録された情報を正しく読み出すことのできる
光学式情報再生装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の光学式
情報再生装置は、光記録媒体に光ビームを照射する光出
力手段と、前記光出力手段から照射された光ビームの前
記光記録媒体からの反射光を受光し、少なくとも前記光
記録媒体に記録された情報を検知する検知手段と、前記
検知手段から出力される検知電流信号を電流電圧変換す
る電流電圧変換手段とを有する光学式情報再生装置にお
いて、前記検知手段から出力される前記検知電流信号を
入力する、定電流源とベース接地回路から構成される入
力手段を備え、前記入力手段が前記ベース接地回路の出
力を前記電流電圧変換手段に出力することで、光記録媒
体からの信号を検出する光検出器の接合容量や配線によ
る浮遊容量及び光検出器の出力を電流電圧変換する電流
電圧変換回路の入力抵抗とが存在しても、簡単な構成で
電流電圧変換回路の入力部の周波数帯域を確保し、光記
録媒体に記録された情報を正しく読み出すことを可能と
する。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて述べる。
【0014】図1ないし図3は本発明の第1実施例に係
わり、図1は光学式情報記録再生装置の構成を示す構成
図、図2は図1の電流電圧変換回路の構成を示す構成
図、図3は図2の電流電圧変換回路の等価回路図であ
る。
【0015】図1に示すように、本実施例の光学式情報
再生装置としての光学式情報記録再生装置1では、例え
ば相変化型で光強度により情報の記録再生が可能な光デ
ィスク2がスピンドルモータ3により回転駆動されるよ
うになっており、このスピンドルモータ3は、図示しな
いモータ制御回路により回転の開始、停止あるいは回転
数等が制御されるようになっている。
【0016】前記光ディスク2の下方部には、光学ヘッ
ド4が配置されており、この光学ヘッド4は、光ディス
ク2に対して情報の記録あるいは再生を行うために、レ
ーザ光を供給する光出力手段としての半導体レーザ5
と、このレーザ光を平行光にするコリメータレンズ6
と、コリメータレンズ6により平行光となったレーザ光
を透過する偏光ビームスプリッタ7と、偏光ビームスプ
リッタ7を介したレーザ光を光ディスク3の記録膜に収
束させる対物レンズ8と、光ディスク2の記録膜で反射
され対物レンズ8を介し偏光ビームスプリッタ7で反射
された戻り光に非点収差法を適用する為のシリンドリカ
ルレンズ9と凸レンズ10とからなる公知の非点収差光
学系11と、非点収差光学系11を介した戻り光を検出
する検知手段としての光検出器12とから構成されてい
る。また、光学ヘッド4は、図示しないリニアモータ等
によって構成される移動機構により、光ディスク2の半
径方向に移動するようになっている。
【0017】光学ヘッド4の半導体レーザ5近傍には、
半導体レーザ5から供給されるレーザ光の光強度を検出
する光強度検出器13が設けられており、この光強度検
出器13の検出結果に基づきAPC(オートパワーコン
トロール)回路14が半導体レーザ5の出力を制御する
ようになっている。そして、APC回路14からのドラ
イブ信号S1に応じて半導体レーザ5は発散性のレーザ
光を発生するようになっており、情報を光ディスク2の
記録膜に記録する際は、記録すべき情報に応じてその光
強度が変調された強いレーザ光を発生し、情報を光ディ
スク2の記録膜から読み出して再生する際は、一定の光
強度を有する弱いレーザ光を発生するようになってい
る。
【0018】光学ヘッド4の光検出器12で光電変換さ
れたそれぞれの電流信号は、電流電圧変換回路15、1
6で電圧信号に変換され、加算器17及び減算器18に
各々出力される。減算器18の出力は非点収差法による
フォーカスエラー信号であり、サーボ回路20に出力さ
れるようになっている。尚、サーボ回路20にはトラッ
キングエラー信号検出用の図示しない光検出器からトラ
ッキングエラー信号が入力されるようになっている。
【0019】また、加算器17の出力は情報再生信号で
あり、2値化回路21で2値化信号に変換された後、信
号処理回路22で信号処理されることで光ディスク2に
記録された情報が復調されるようになっている。そし
て、信号処理回路22で光ディスク2に予めプリフォー
マットされているトラックアドレスやセクタアドレス等
のデータを再生することで、光学ヘッド4が現在対向し
ている光ディスク2上の位置を検知し、引き続いて行う
記録あるいは再生処理の目標位置を認識するようになっ
ている。また、光ディスク2に記録された情報は、信号
処理回路22で復調することで図示しないホスト装置に
送出されるようになっている。
【0020】前記対物レンズ8は、レンズ駆動機構とし
てのレンズアクチュエータ23により、光軸と直交する
方向に移動可能に支持されており、サーボ回路20から
のトラッキングエラー信号に基づくサーボ信号S2によ
り光軸と直交する方向へ移動されることにより、対物レ
ンズ8を介した集束性のレーザ光が光ディスク2の記録
膜上に投影され、光ディスク2の記録膜の表面上に形成
されている記録トラック上に照射され、これによりトラ
ッキング制御が行われ対物レンズ8が合トラック状態に
制御される。
【0021】また、前記対物レンズ8は、レンズ駆動機
構としての図示しないレンズアクチュエータにより、光
軸方向に移動可能に支持されており、サーボ回路20か
らのフォーカスエラー信号に基づくサーボ信号により光
軸方向へ移動されることにより、対物レンズ8を介した
集束性のレーザ光が光ディスク2の記録膜上に投影さ
れ、最小ビームスポットが光ディスク2の記録膜の表面
上に形成され、これによりフォーカス制御が行われ対物
レンズ8が合焦点状態に制御される。
【0022】このように対物レンズ8が合トラック状態
及び合焦点状態に制御された状態で、情報の書き込み及
び読み出しを行うようになっている。
【0023】尚、上記の光学式情報記録再生装置1は、
相変化型の光ディスク2に情報を記録するように構成し
ているが、これに限らず、例えば光磁気ディスクに対し
て情報を光磁気記録する光学式情報記録再生装置として
もよく、この場合は公知のように、光磁気ディスクに対
して情報を記録あるいは消去する為の磁界を印加する磁
石を設けると共に、情報再生系においてはプリフォーマ
ットされているトラックアドレス等を生成する加算器と
光磁気記録された情報を再生する減算器をそれぞれ設け
ることになるが、その構成は公知であるので説明は省略
する。
【0024】前記電流電圧変換回路15、16では、図
2に示すように、光ディスク2からの反射光を受光す
る、例えばフォトダイオードからなる前記光検出器12
からの出力は、定電流回路32とベース接地回路33か
らなる入力手段としての入力回路31に接続される。
【0025】定電流回路32は、抵抗R1,トランジス
タQ1及び電源E1から構成され、定電流回路32から供
給される電流値Iは、 I=(E1−VEB)/R1(VEB:Q1のエミッタ・コレ
クタ間電圧) の関係を満たしている。
【0026】また、ベース接地回路33は、トランジス
タQ2及び直流電源E2で構成され、このベース接地回路
33は、定電流回路32から供給される電流値Iと光検
出器12で発生する電流i0との差電流I−i0 の電流
が入力され、電流電圧変換手段としての電流電圧変換器
34に出力される。この電流電圧変換器34は、増幅器
35と帰還抵抗Rf 及び直流電源E3から構成されてい
る。
【0027】図2の等価回路を図3に示す。光検出器1
2は、定電流源I1と接合容量と配線等による浮遊容量
の和C0 の並列回路で表せる。また、定電流回路32
は、定電流源I2とトランジスタQ1のベース・コレク
タ間容量CBC1 の並列回路で表せる。さらに、ベース接
地回路33は、トランジスタQ2のベース抵抗rb2とベ
ース抵抗rb2に流れる電流i1 を出力とする定電流源I
3とトランジスタQ2のベース・コレクタ間容量CBC2
の並列回路で表せる。さらにまた、電流電圧変換器34
は、増幅器35の入力抵抗Zi と入力抵抗Zi に流れる
電流i2 を出力とする定電流源I4と帰還抵抗Rf の並
列回路で表せる。
【0028】このとき、光検出器12から電流電圧変換
器34の入力までの電流の伝達関数は以下の式で表現で
きる。
【0029】 i1 =(I−i0 )/〔1+s(C0 +CBC1 )rb2〕 … (2) i2 =i1 /(1+sCBC2i ) … (3) 従って、本実施例の光学式情報記録再生装置1における
電流電圧変換回路15、16においては、光検出器12
から電流電圧変換器34の入力までの電流が、式
(2),(3)で表される伝達関数となるため、帯域を
制限するカットオフ周波数は従来例より高くなる。
【0030】詳細に説明すると、図7で説明した従来例
ではカットオフ周波数は1/2πC0i(式(1))
で表され、例えばC0 =20pF、Zi =500Ωとする
と fc=15.9MHz となる。
【0031】本実施例において、トランジスタQ1,Q2
に使用される高速のトランジスタではCBC1 =CBC2
2pF程度、rb2=100Ωとすると、式(2)における
カットオフ周波数は、 1/2π(C0 +CBC1 )rb2=72.3MHz となり、また、式(3)におけるカットオフ周波数は、 1/2πCBC2i =159MHz となる。従って、式(2),(3)のそれぞれのカット
オフ周波数は、従来例でのカットオフ周波数より充分高
くすることができ、配線の取りまわしやフォトダイオー
ドの接合容量の影響を受けにくくなり、簡単な構成で電
流電圧変換回路の入力部の周波数帯域を確保でき、光デ
ィスク2に記録された情報を正しく読み出すことができ
る。
【0032】次に、第2実施例について説明する。図4
ないし図6は第2実施例に係わり、図4は電流電圧変換
回路の構成を示す回路構成図、図5は図4の電流電圧変
換回路の等価回路図、図6は図4の電流電圧変換回路の
変形例の構成を示す回路構成図である。第2実施例は第
1実施例と電流電圧変換回路の構成が異なるのみである
ので、異なる構成についてのみ説明し同一の構成には同
じ符号を付け説明は省略する。
【0033】図4(a)に示すように、本実施例の電流
電圧変換回路41において、光検出器12の出力は、入
力手段としての定電流回路42の制御用トランジスタQ
1のエミッタに接続される。定電流回路42は、基準電
源E1と増幅器43と制御用トランジスタQ1と抵抗R1
から構成され、定電流回路42で供給される電流値I
は、 I=E1/R1 の関係にある。制御用トランジスタQ1はベース接地回
路と兼用されI−i0 の電流が入力され、電流電圧変換
器34に電流i1 が出力されるように構成されている。
【0034】尚、定電流回路42は、図4(b)に示す
ように、増幅器43をトランジスタQAとコレクタ抵抗
Aにより構成することで、簡単に実現できる。
【0035】図4に示した電流電圧変換回路41の等価
回路を図5に示す。光検出器12は、定電流源I1と接
合容量と配線等による浮遊容量の和C0 の並列回路で表
せる。また、定電流回路42は定電流源I2と制御用ト
ランジスタQ1のベース・コレクタ間容量CBC1 の並列
回路で表せる。また、ベース接地回路は、制御用トラン
ジスタQ1のベース抵抗rb1とベース抵抗rb1に流れる
電流i1 を出力とする定電流源I3と制御用トランジス
タQ1のベース・コレクタ間容量CBC1 の並列回路で表
せる。電流電圧変換器34は入力抵抗Zi と入力抵抗Z
i に流れる電流i2 を出力とする定電流源I4と帰還抵
抗Rf の並列回路で表せる。
【0036】光検出器12から電流電圧変換器34の入
力までの電流の伝達関数は以下の式で表現できる。
【0037】 i1 =(I−i0 )/(1+sC0b1) (4) i2 =i1 /(1+sCBC1i ) (5) 従って、本実施例では、光検出器12から電流電圧変換
器34の入力までの電流式(4),(5)で表される伝
達関数となるため、帯域を制限するカットオフ周波数は
従来例より高くなる。詳細には、例えば第1実施例の定
数を用いると、式(4)のカットオフ周波数は、 1/2πC0b1=79.6MHz となり、式(5)のカットオフ周波数は、 1/2πCBC2i =159MHz となる。
【0038】従って、第1実施例の効果に加え、更に、
回路構成が簡単になる。
【0039】尚、上記第2実施例において、図6に示す
ように、電流電圧変換器34の出力にコンデンサCc
抵抗RcによるACカップリング回路51を追加し、定
電流回路42の電流値I=iRMAXとなるように構成する
ことができる。但し、iRMAXは光検出器12の再生時の
最大電流を表す。
【0040】図6のように構成することで、再生時の電
流電圧変換器34の出力電圧は、 VR =E3−Rf (I−iR ) となる。
【0041】一方、記録/消去時の光検出器12の出力
電流はiRMAXを超えるため、制御用トランジスタQ1
オフ状態になり、この時の電流電圧変換器34の出力電
圧は、 VE =E3 となる。
【0042】従って、記録/消去時から再生時の電流電
圧変換器34の出力電位変化ΔVは 、 ΔV=Rf (I−iR )=Rf (iRMAX−iR ) となり、ACカップリング回路51におけるトランジェ
ントを小さく抑えることができる。
【0043】すなわち、I=iRMAXと設定するだけで、
従来例(図9及び図10)で説明したようなトランジェ
ント対策回路を付加する必要がなく、図10で説明した
同様な作用によりトランジェント対策を行うことが可能
となる。
【0044】[付記] 1)光記録媒体に光ビームを照射し情報を記録または再
生する光出力手段(図1の半導体レーザ5)と、前記光
出力手段から照射された光ビームの前記光記録媒体から
の反射光を検知する検知手段(図1の光検出器12)
と、前記検知手段から出力される検知電流信号を電流電
圧変換する電流電圧変換手段(図7の電流電圧変換器3
4)とを有する光学式情報記録再生装置において、前記
検知手段から出力される前記検知電流信号を入力する、
定電流源とベース接地回路から構成される入力手段(図
7の定電流回路42)を備え、前記入力手段は、前記ベ
ース接地回路の出力を前記電流電圧変換手段に出力する
と共に、前記定電流源の電流値を、前記検知電流信号の
情報再生時の電流値以上でかつ記録時の電流値以下に設
定する光学式情報記録再生装置。
【0045】このように構成することで、記録/消去時
から再生時の電流電圧変換手段の出力電位変化によるA
Cカップリング回路におけるトランジェントを小さく抑
えることが可能となる。
【0046】2)光記録媒体に照射された光ビームの前
記光記録媒体からの反射光を受光し、少なくとも前記光
記録媒体に記録された情報を検知する検知手段(図1の
光検出器12)と、前記検知手段から出力される検知電
流信号を電流電圧変換する電流電圧変換手段(図2の電
流電圧変換器34)とを有する光学式情報記録再生装置
の信号再生回路において、前記検知手段から出力される
前記検知電流信号を入力する、定電流源とベース接地回
路から構成される入力手段(図2の入力回路31または
図4(a)の定電流回路42)を備え、前記入力手段
は、前記ベース接地回路の出力を前記電流電圧変換手段
に出力する光学式情報再生装置の信号再生回路。
【0047】3)前記入力手段(図4(a)の定電流回
路42)は、前記検知電流信号を前記定電流源の電流値
を決定する帰還抵抗に接続し、前記定電流源の制御用ト
ランジスタによって前記ベース接地回路を兼用する付記
2)に記載の光学式情報再生装置の信号再生回路。
【0048】4)光記録媒体に光ビームを照射し情報を
記録または再生する光出力手段(図1の半導体レーザ
5)を備えた光学式情報記録再生装置の信号再生回路に
おいて、前記光出力手段から照射された光ビームの前記
光記録媒体からの反射光を検知する検知手段(図1の光
検出器12)と、前記検知手段から出力される検知電流
信号を電流電圧変換する電流電圧変換手段(図7の電流
電圧変換器34)とを備え、前記検知手段から出力され
る前記検知電流信号を入力する、定電流源とベース接地
回路から構成される入力手段(図7の定電流回路42)
を備え、前記入力手段は、前記ベース接地回路の出力を
前記電流電圧変換手段に出力すると共に、前記定電流源
の電流値を、前記検知電流信号の情報再生時の電流値以
上でかつ記録時の電流値以下に設定する光学式情報記録
再生装置の信号再生回路。
【0049】このように構成することで、記録/消去時
から再生時の電流電圧変換手段の出力電位変化によるA
Cカップリング回路におけるトランジェントを小さく抑
えることが可能となる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光学式情報
再生装置によれば、検知手段から出力される検知電流信
号を入力する、定電流源とベース接地回路から構成され
る入力手段を備え、前記入力手段が前記ベース接地回路
の出力を電流電圧変換手段に出力するので、光記録媒体
からの信号を検出する光検出器の接合容量や配線による
浮遊容量及び光検出器の出力を電流電圧変換する電流電
圧変換回路の入力抵抗とが存在しても、簡単な構成で電
流電圧変換回路の入力部の周波数帯域を確保することが
でき、光記録媒体に記録された情報を正しく読み出すこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る光学式情報記録再生
装置の構成を示す構成図
【図2】図1の電流電圧変換回路の構成を示す構成図
【図3】図2の電流電圧変換回路の等価回路図
【図4】第2実施例に係る電流電圧変換回路の構成を示
す構成図
【図5】図4の電流電圧変換回路の等価回路図
【図6】図4の電流電圧変換回路の変形例の構成を示す
構成図
【図7】従来例に係る電流電圧変換回路の構成を示す構
成図
【図8】図7の電流電圧変換回路の等価回路図
【図9】図7の電流電圧変換回路を備えACカップリン
グを介して増幅する増幅回路の構成を示す構成図
【図10】図9の増幅回路の作用を説明するタイミング
【符号の説明】
1…光学式情報記録再生装置 2…光ディスク 3…スピンドルモータ 4…光学ヘッド 5…半導体レーザ 6…コリメータレンズ 7…偏光ビームスプリッタ 8…対物レンズ 9…シリンドリカルレンズ 10…凸レンズ 11…非点収差光学系 12…光検出器 13…光強度検出器 14…APC回路 15、16、41…電流電圧変換回路 17…減算器 18…加算器 20…サーボ回路 21…2値化回路 22…信号処理回路 23…レンズアクチュエータ 31…入力回路 32、42…定電流回路 33…ベース接地回路 34…電流電圧変換器 35、43…増幅器 51…ACカップリング回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光記録媒体に光ビームを照射する光出力
    手段と、 前記光出力手段から照射された光ビームの前記光記録媒
    体からの反射光を受光し、少なくとも前記光記録媒体に
    記録された情報を検知する検知手段と、 前記検知手段から出力される検知電流信号を電流電圧変
    換する電流電圧変換手段とを有する光学式情報再生装置
    において、 前記検知手段から出力される前記検知電流信号を入力す
    る、定電流源とベース接地回路から構成される入力手段
    を備え、 前記入力手段は、 前記ベース接地回路の出力を前記電流電圧変換手段に出
    力することを特徴とする光学式情報再生装置。
  2. 【請求項2】 前記入力手段は、 前記検知電流信号を前記定電流源の電流値を決定する帰
    還抵抗に出力すると共に、 前記ベース接地回路は、 前記定電流源の制御用トランジスタによって兼用される
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学式情報再生装
    置。
JP11899394A 1994-05-31 1994-05-31 光学式情報再生装置 Pending JPH07326934A (ja)

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