JPH07326615A - 半導体ウエハ、半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体ウエハ、半導体集積回路装置およびその製造方法

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JPH07326615A
JPH07326615A JP6119958A JP11995894A JPH07326615A JP H07326615 A JPH07326615 A JP H07326615A JP 6119958 A JP6119958 A JP 6119958A JP 11995894 A JP11995894 A JP 11995894A JP H07326615 A JPH07326615 A JP H07326615A
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semiconductor
wiring
integrated circuit
circuit device
layer
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JP6119958A
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Inventor
Hisao Asakura
久雄 朝倉
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/70Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components formed in or on a common substrate or of parts thereof; Manufacture of integrated circuit devices or of parts thereof
    • H01L21/71Manufacture of specific parts of devices defined in group H01L21/70
    • H01L21/74Making of localized buried regions, e.g. buried collector layers, internal connections substrate contacts
    • H01L21/743Making of internal connections, substrate contacts

Abstract

(57)【要約】 【目的】 SOI基板を用いた半導体集積回路装置の配
線層数を低減する。 【構成】 絶縁層1b上に半導体集積回路素子形成用の
半導体層1cを設けてなるSOI基板1を用いた半導体
集積回路装置であって、その絶縁層1b内に埋込配線2
を設け、これを用いて半導体集積回路を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウエハ、半導体
集積回路装置およびその製造技術に関し、特に、SOI
(Silicon On Insulator)基板を用いる半導体集積回路
装置の構造および製造技術に適用して有効な技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】SOI基板は、絶縁物上に半導体層を設
けた基板であり、通常は、強度を確保するための半導体
基板上に絶縁層を介して半導体層を設ける構造となって
いる。
【0003】このSOI基板を用いた半導体集積回路装
置においては、通常、半導体集積回路素子を絶縁層上の
半導体層に設けるようになっている。また、半導体集積
回路素子間を接続する配線も半導体層上に設けるように
なっている。
【0004】SOI基板を用いた半導体集積回路装置の
場合、隣接する半導体集積回路素子間を電気的に分離す
るための素子分離部の占有面積が小さいので素子集積度
を向上できる、その素子分離部を下層の絶縁層まで達す
るように形成することで素子分離性能を向上できる等の
優れた効果を得ることができる。
【0005】なお、SOI基板については、例えば啓学
出版株式会社、1990年12月15日発行、「図説超
LSI工学」P322〜P325に記載があり、SOI
基板の構造および種々の製造方法について説明されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、半導
体集積回路装置においては、回路機能の向上要求に伴
い、回路を構成する配線の層数が増大する傾向にあると
ともに、各配線層における配線密度も高密度となる傾向
にある。
【0007】ところが、配線層数の増大は、下地段差に
起因する配線の断線等のような不良の発生率を増大させ
るという問題があった。また、配線密度が高密度化する
ことによって、配線のレイアウト余裕が少なくなり、そ
の結果、配線のレイアウト設計が困難となるという問題
があった。
【0008】本発明は上記課題に着目してなされたもの
であり、その目的は、半導体層上の配線層数を低減する
ことのできる技術を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、半導体層上の配線層
の配線レイアウト余裕を向上させることのできる技術を
提供することにある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、明細書の記述および添付図面から明らかにな
るであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0012】すなわち、本発明の半導体ウエハは、絶縁
層上に半導体層を設けてなるSOI構造の半導体ウエハ
であって、前記絶縁層内に埋込配線を設けたものであ
る。
【0013】また、本発明の半導体集積回路装置は、絶
縁層上に半導体層を設けてなるSOI基板を用いた半導
体集積回路装置であって、前記絶縁層に埋込配線を設
け、その埋込配線を前記半導体層に設けた半導体集積回
路を構成する配線として用いたものである。
【0014】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体ウエハ上に第1絶縁膜を堆積する工程
と、前記第1絶縁膜上に前記埋込配線を形成する工程
と、前記第1絶縁膜上に前記埋込配線を被覆する第2絶
縁膜を堆積する工程と、前記第2絶縁膜上に半導体層を
形成する工程とを有するものである。
【0015】さらに、本発明の半導体集積回路装置の製
造方法は、前記半導体ウエハ上にその端から端に直線状
に延在する複数の埋込配線を複数形成する工程と、前記
埋込配線の所定の位置を半導体ウエハの主面から切り込
まれた溝によって切断することにより前記埋込配線を半
導体集積回路装置の構成用の配線として加工する工程
と、前記溝を絶縁物によって埋め込む工程とを有するも
のである。
【0016】
【作用】上記した本発明によれば、半導体層上の配線層
の数を従来よりも低減することが可能となる。
【0017】また、上記した本発明によれば、従来と半
導体層上の配線層数を同一にした場合には、その各配線
層における配線密度を従来よりも低減することができ、
その配線のレイアウト余裕を従来よりも増大させること
が可能となる。
【0018】さらに、上記した本発明の半導体集積回路
装置の製造方法によれば、半導体ウエハの端から端に延
在する複数の埋込配線を有する半導体ウエハを予め用意
しておき、製品の開発や製造時に、その製品の用途や種
類に応じて溝の形成位置を設定することにより、その埋
込配線をその製品の半導体集積回路用の配線として加工
することが可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0020】(実施例1)図1は本発明の一実施例であ
る半導体集積回路装置の要部断面図、図2〜図11は図
1の半導体集積回路装置の製造工程を説明するための説
明図である。
【0021】本実施例1の半導体集積回路装置において
は、図1に示すように、SOI基板1が用いられてい
る。SOI基板1は、半導体基板1aと、その上層の絶
縁層1bと、その上層の半導体層1cとから構成されて
いる。
【0022】半導体基板1aは、SOI基板1の強度を
確保するための構成部であり、例えばp形のシリコン
(Si)単結晶からなる。絶縁層1bは、例えば二酸化
ケイ素(SiO2)からなる。また、半導体層1cは、半
導体集積回路素子を形成するための構成部であり、例え
ばp形のSi単結晶からなる。
【0023】本実施例1においては、絶縁層1b内に、
例えばタングステン等のような高融点金属からなる複数
の埋込配線2が設けられている。この埋込配線2は、後
述するように半導体集積回路装置を構成する配線として
使用されている。これにより、本実施例1においては、
以下のことが可能となっている。
【0024】第1に、半導体層1c上の配線層の数を従
来よりも低減することができるので、配線層数増加に伴
う下地段差に起因する配線の断線不良を抑制することが
可能となっている。なお、配線断線不良の原因としては
段差が直接の原因となるものの他に、例えば段差に起因
するエレクトロマイグレーション現象やストレスマイグ
レーション現象等によるものもある。
【0025】第2に、従来と半導体層1c上の配線層数
を同一にした場合には、その各配線層における配線密度
を従来よりも低減することができ、その配線のレイアウ
ト余裕を従来よりも増大させることが可能となってい
る。
【0026】半導体層1cの上部には、例えばSiO2
からなるフィールド絶縁膜3が形成されている。また、
半導体層1cにおいて、フィールド絶縁膜3に囲まれた
素子形成領域には、例えばnチャネル形のMOS・FE
T4が形成されている。
【0027】MOS・FET4は、半導体層1cの上部
に形成された一対の半導体領域4a,4aと、半導体層
1c上に形成されたゲート絶縁膜4bと、ゲート絶縁膜
4b上に形成されたゲート電極4cとを有している。
【0028】一対の半導体領域4a,4aには、例えば
n形不純物のリンまたはヒ素(As)が導入されてい
る。ゲート絶縁膜4bは、例えばSiO2 からなる。ゲ
ート電極4cは、例えば低抵抗ポリシリコンからなる。
なお、ゲート電極4cの表面は、例えばSiO2 からな
る絶縁膜5aによって被覆されている。
【0029】また、半導体層1c上には、絶縁膜5bが
堆積されており、これによってMOS・FET4が被覆
されている。絶縁膜5bは、例えばSiO2 からなり、
その上面は平坦化されている。絶縁膜5b上には、例え
ばアルミニウム(Al)−Si−銅(Cu)合金からな
る配線6a〜6cが形成されている。また、絶縁膜5b
の上層には、例えばSiO2 からなる絶縁膜5cが堆積
されている。
【0030】配線6a,6cの一端は、絶縁膜5bに穿
孔された接続孔7aを通じてMOS・FET4の一対の
半導体領域4a,4aと電気的に接続されている。接続
孔7a内には、例えばタングステン等からなる導体膜8
aが埋め込まれている。
【0031】また、配線6a,6cの他端は、絶縁膜5
b、フィールド絶縁膜3および半導体層1bに穿孔され
た接続孔7bを通じて埋込配線2と電気的に接続されて
いる。接続孔7b内には、例えばタングステン等からな
る導体膜8bが埋め込まれている。接続孔7bにおい
て、半導体層1cに穿孔された部分の側壁には、接続孔
7b内の導体膜と半導体層との絶縁分離の観点から、例
えばSiO2 からなる絶縁膜9が形成されている。
【0032】次に、本実施例1の半導体集積回路装置の
製造方法を図2〜図11を用いて説明する。
【0033】まず、図2に示すように、例えばp形のS
i単結晶からなる通常の半導体ウエハ1a1 に対して熱
酸化処理等を施すことにより、その表面に、例えばSi
2からなる絶縁膜1b1 を形成する。ただし、絶縁膜
1b1 の形成方法は、熱酸化処理に限定されるものでは
なく、例えばCVD法によって形成しても良い。
【0034】続いて、図3に示すように、半導体ウエハ
1a1 の主面上全面に、例えばタングステン等のような
高融点金属からなる導体膜2aをスパッタリング法等に
よって堆積する。なお、この際、半導体ウエハ1a1 の
裏面には、導体膜2aの堆積時に付着したタングステン
等からなる導体膜2a1 が付着している。この導体膜2
a1 は、半導体集積回路装置の構成に何ら寄与しないも
のである。
【0035】その後、半導体ウエハ1a1 の主面上の導
体膜2aを、図4に示すように、通常のフォトリソグラ
フィ技術を用いてパターニングすることにより、複数の
埋込配線2を形成する。埋込配線2は、後述するように
半導体ウエハ1a1 の端から端に延在するように直線状
に形成されている。
【0036】この際、埋込配線2は、図1に示したMO
S・FET4等の素子との位置が合うように形成されて
いる。この位置合わせ方法としては、例えば以下の方法
がある。
【0037】第1は、Siのバンドギャップ以下の波長
の赤外線を半導体ウエハ1a1 に対して照射し、その際
の半導体ウエハ1a1 の透過光と、半導体ウエハ1a1
からの反射光との少なくとも一方を検出することによっ
て埋込配線2の形成位置を測定することによって行う方
法である。第2は、赤外線に代えて高加速の電子線を用
いる方法である。
【0038】次いで、図5に示すように、絶縁膜1b1
上に、例えばSiO2 からなる絶縁膜1b2 をCVD法
等によって堆積した後、その主面上をエッチバック法ま
たは化学的機械的研磨法等によって平坦化する。
【0039】続いて、図6に示すように、例えば表面に
SiO2 からなる絶縁膜1b3 が形成されたn形のSi
単結晶からなる半導体ウエハ1c1 を用意し、この半導
体ウエハ1c1 と、上述の半導体ウエハ1a1 とを埋込
配線2を挟み込むようにした状態で熱処理によって接着
する。
【0040】その後、その接着された2つの半導体ウエ
ハ1a1 ,1c1 に対して洗浄処理またはドライエッチ
ング処理等を施すことによって半導体ウエハ1a1 の裏
面に付着した導体膜2a1 を除去する。
【0041】次いで、半導体ウエハ1c1 の主面側を研
磨することにより、図7に示すように、絶縁膜1b2 上
に薄い半導体層1c2 を形成した後、その半導体層1c
上にエピタキシャル法によってn形Si単結晶を成長さ
せて図1に示した半導体層1cを形成する。
【0042】この際の半導体ウエハ1a1 の平面図およ
び要部断面図をそれぞれ図8および図9に示す。
【0043】図8に示すように、半導体ウエハ1a1 の
主面上には、その端から端に直線状に延在する複数の埋
込配線2が形成されている。
【0044】そして、各々の埋込配線2は、図9に示す
ように、その途中の所定位置に形成された溝10によっ
て電気的に分離されている。溝10は、半導体層1cの
主面から半導体基板1a1 側に延びて形成されており、
その溝10内には、例えばSiO2 からなる絶縁膜11
が埋め込まれている。
【0045】このように、本実施例1においては、半導
体ウエハ1a1 にその端から端に直線状に延びる埋込配
線2を予め複数形成しておく。
【0046】すなわち、本実施例1においては、埋込配
線2を半導体ウエハ1a1 の主面全面に一回のパターニ
ング工程で形成するとともに、その形状や配置も規則的
なので、その形成が容易であるし、また、その形成時間
も短時間で済む。
【0047】そして、半導体集積回路の形成工程に際し
て、その埋込配線2を、溝10の形成によって半導体集
積回路用の配線となるように所定の長さに加工する。
【0048】すなわち、本実施例1においては、埋込配
線2の設けられた半導体ウエハ1a1 を予め用意してお
き、製品の開発、製造に際して、その製品の用途や種類
に応じて溝10の形成位置を設定することにより、埋込
配線2をその製品の半導体集積回路用の配線として加工
することが可能となっている。したがって、埋込配線2
の加工は、製品の用途や種類の変更に対しても柔軟に対
応することが可能である。
【0049】次いで、図10に示すように、半導体層1
cの上部に、例えば選択酸化法等によってSiO2 から
なるフィールド絶縁膜3を形成した後、フィールド絶縁
膜3に囲まれた素子形成領域に、例えばSiO2 からな
るゲート絶縁膜4bを形成する。
【0050】続いて、半導体層1c上に、例えば低抵抗
ポリシリコンからなる導体膜を堆積した後、その導体膜
をフォトリソグラフィ技術によってパターニングするこ
とによってゲート絶縁膜4b上にゲート電極4cを形成
する。
【0051】その後、ゲート電極4cをイオン打ち込み
用マスクとして、半導体層1cに、例えばn形不純物の
ヒ素等を軽くイオン打ち込みした後、ゲート電極4cを
被覆するように、例えばSiO2 からなる絶縁膜5aを
形成する。
【0052】次いで、ゲート電極4cおよび絶縁膜5a
をイオン打ち込み用マスクとして、半導体層1cに、例
えばn形不純物のリンをイオン打ち込みした後、半導体
ウエハ1a1 に対して熱処理を施すことにより、半導体
層1cの上部に一対の半導体領域4a,4aを形成して
MOS・FET4を形成する。
【0053】続いて、フィールド絶縁膜3、半導体層1
cおよび絶縁層1bに、埋込配線2に達する接続孔7b
1 を穿孔した後、例えば熱酸化処理等によって半導体層
1cの側壁に絶縁膜9を形成する。
【0054】ただし、絶縁膜9の形成方法は、上記方法
に限定されるものではなく種々変更可能である。例えば
接続孔7b1 内に絶縁膜を埋設した後、その絶縁膜の中
心部に接続孔7b1 の外周に絶縁膜が残るように孔を開
けることにより絶縁膜9を形成するようにしても良い。
【0055】その後、接続孔7b1 内に、例えばタング
ステン等からなる導体膜8b1 を選択成長させて接続孔
7b1 を埋め込んだ後、図11に示すように、半導体層
1c上に、例えばSiO2 からなる絶縁膜5bをCVD
法等によって堆積する。
【0056】次いで、その絶縁膜5bの上面をエッチバ
ック法等によって平坦化した後、絶縁膜5bに半導体領
域4aおよび導体膜8b1 に達するような各々接続孔7
a,7b2 を穿孔する。
【0057】続いて、その接続孔7a,7b2 内に、例
えばタングステン等からなる導体膜8a,8b2 を選択
成長させて接続孔7a,7b2 を埋め込む。
【0058】その後、絶縁膜5b上に、例えばAl−S
i−Cu合金からなる導体膜をスパッタリング法等によ
って堆積した後、この導体膜を通常のフォトリソグラフ
ィ技術によってパターニングすることによって図1に示
した配線6a〜6cを形成し、さらに、絶縁膜5b上に
絶縁膜5cをCVD法等によって堆積して配線6a〜6
cを被覆する。
【0059】最後に、半導体ウエハ1a1 をチップ形成
領域毎に分割することによりSOI基板構造を有する半
導体チップを取り出した後、その半導体チップを、例え
ばリードフレームのダイパッド上に実装し、さらに、エ
ポキシ系の樹脂によってパッケージングする。
【0060】このように、本実施例1によれば、以下の
効果を得ることが可能となる。
【0061】(1).SOI基板1の絶縁層1b内に埋込配
線2を設け、この埋込配線2を半導体集積回路形成用の
配線として用いたことにより、半導体層1c上の配線層
の数を従来よりも低減することができるので、配線層数
の増加に伴う下地段差に起因する配線の断線不良等の発
生率を低下させることが可能となる。
【0062】(2).従来と半導体層1c上の配線層数を同
一にした場合には、その各配線層における配線密度を従
来よりも低減することができ、その配線のレイアウト余
裕を従来よりも増大させることができるので、配線のレ
イアウト設計を容易にすることが可能となる。
【0063】(3).埋込配線2を半導体ウエハ1a1 の主
面全面に一回のパターニング工程で形成するとともに、
その形状や配置も規則的にすることにより、その形成を
容易にすることが可能となる。また、その形成時間も短
時間にすることが可能となる。
【0064】(4).半導体ウエハ1a1 の端から端に延在
する複数の埋込配線2を有する半導体ウエハ1a1 を予
め用意しておき、製品の開発や製造時に、その製品の用
途や種類に応じて溝10の形成位置を設定することによ
り、その埋込配線2をその製品の半導体集積回路用の配
線として加工することが可能となる。
【0065】(5).上記(4) により、埋込配線2の加工
は、製品の用途や種類の変更に対しても柔軟に、しかも
短時間で対応することが可能となる。
【0066】(実施例2)図12は本発明の他の実施例
である半導体集積回路装置の要部断面図である。
【0067】本実施例2においては、図12に示すよう
に、半導体層1cにおいて、MOS・FET4の半導体
領域4a,4aの位置に、埋込配線2に達する接続孔7
cが穿孔されている。
【0068】接続孔7c内には、例えばタングステン等
のような高融点金属からなる導体膜8cが埋め込まれて
いる。ただし、接続孔7cの内壁面には、例えばSiO
2 からなる絶縁膜9が形成されており、導体膜8cと半
導体層1cとは絶縁されている。
【0069】導体膜8cは、半導体領域4aの直上に形
成された引出し電極12と電気的に接続されている。引
出し電極12は、半導体領域4a,4aと電気的に接続
されてる。すなわち、本実施例2においては、MOS・
FET4の半導体領域4aと埋込配線2とが第1配線層
の配線を用いないで電気的に接続されている。なお、引
出し電極12は、例えば低抵抗ポリシリコン等からな
る。
【0070】このように、本実施例2においては、前記
実施例1で得られた効果の他に、以下の効果を得ること
が可能となる。
【0071】(1).MOS・FET4の半導体領域4aと
埋込配線2とを、MOS・FET4の半導体領域4a部
分を貫通するように半導体層1cに設けられた接続孔7
cの導体膜8cを通じて電気的に接続したことにより、
MOS・FET4の占有面積を縮小することが可能とな
る。
【0072】(2).MOS・FET4の半導体領域4aと
埋込配線2とを第1配線層の配線を用いないで電気的に
接続したことにより、第1配線層にその接続用の配線を
設ける必要が無くなるので、第1配線層の配線レイアウ
ト余裕を前記実施例1よりも増大させることが可能とな
る。したがって、半導体集積回路装置を構成する配線の
レイアウト設計をさらに容易にすることが可能となる。
【0073】(実施例3)図13は本発明の他の実施例
である半導体集積回路装置の要部断面図である。
【0074】本実施例3においても、図13に示すよう
に、半導体層1cにおいて、MOS・FET4の半導体
領域4a,4aの位置に、埋込配線2に達する接続孔7
cが穿孔されている。ただし、本実施例3においては、
接続孔7cの内壁面に絶縁膜が形成されていない。接続
孔7c内の導体膜8cと半導体層1cとの電気的絶縁
は、接続孔7cの側壁に形成された半導体領域13によ
って行われている。
【0075】半導体領域13には、MOS・FET4の
半導体領域4aの不純物と同一導電形のn形不純物が導
入されている。すなわち、本実施例3においては、半導
体層1cと半導体領域13とでpn接合分離構造を構成
している。
【0076】このように、本実施例3においては、前記
実施例1,2で得られた効果の他に、以下の効果を得る
ことが可能となる。
【0077】(1).接続孔7c内の導体膜8cと半導体層
1cとをpn接合分離によって電気的に分離し、導体膜
8cとMOS・FET4の半導体領域4aとを直接電気
的に接続したことにより、接続孔7cの内壁面に絶縁膜
を形成する工程やMOS・FET4の半導体領域4a上
に引出し電極を形成する工程を無くすことができるの
で、半導体集積回路装置の製造時間を前記実施例2の場
合よりも短縮することが可能となる。
【0078】(2).接続孔7c内の導体膜8cと半導体層
1cとをpn接合分離によって電気的に分離し、導体膜
8cとMOS・FET4の半導体領域4aとを直接電気
的に接続したことにより、半導体集積回路装置の構造を
前記実施例2の場合よりも簡単化することができるの
で、半導体集積回路装置の信頼性を向上させることが可
能となる。
【0079】(実施例4)図14は本発明の他の実施例
である半導体集積回路装置の要部断面図である。
【0080】本実施例4においては、図14に示すよう
に、半導体層1cが非常に薄く形成されており、隣接素
子間の分離を行うフィールド絶縁膜3の下面が半導体層
1cの下層の絶縁層1bの上面に達している。これによ
り、半導体層1cは完全に電気的に分離されている。
【0081】第1配線層の配線6a,6cと絶縁層1c
内の埋込配線2とを接続する接続孔7bは、フィールド
絶縁膜3の位置に形成されている。したがって、本実施
例4においては、その接続孔7b内の導体膜8bが半導
体層1cと接触しないようになっている。このため、接
続孔7bの内壁面に分離用の絶縁膜や半導体領域を設け
る必要もない。
【0082】したがって、本実施例4においては、前記
実施例1で得られた効果の他に、以下の効果を得ること
が可能となっている。
【0083】(1).接続孔7bの内壁面に絶縁膜を形成す
る工程を無くすことができるので、半導体集積回路装置
の製造時間を前記実施例1の場合よりも短縮することが
可能となる。
【0084】(2).接続孔7b内の内壁面に絶縁膜を形成
する必要が無いので、半導体集積回路装置の構造を前記
実施例1の場合よりも簡単化することが可能となる。こ
のため、半導体集積回路装置の信頼性を向上させること
が可能となる。
【0085】(実施例5)図15は本発明の他の実施例
である半導体集積回路装置の要部断面図である。
【0086】本実施例5においては、図15に示すよう
に、半導体層1cが非常に薄く形成されており、隣接素
子間の分離を行うフィールド絶縁膜3の下面が半導体層
1cの下層の絶縁層1bの上面に達し、半導体層1cが
完全に電気的に分離されている。
【0087】ただし、本実施例5においては、MOS・
FET4の半導体領域4aと、絶縁層1b内の埋込配線
2とが、半導体層1cの半導体領域4aを貫通するよう
に形成された接続孔7d内の導体膜8dによって直接電
気的に接続されている。
【0088】したがって、本実施例5においては、前記
実施例2〜4で得られた効果の他に、以下の効果を得る
ことが可能となっている。
【0089】(1).MOS・FET4の半導体領域4aと
埋込配線2とを、MOS・FET4の半導体領域4a部
分を貫通するように形成された接続孔7d内の導体膜8
dを通じて電気的に接続したことにより、MOS・FE
T4の占有面積を前記実施例4の場合よりも縮小するこ
とが可能となる。
【0090】(2).MOS・FET4の半導体領域4aと
絶縁層1b内の埋込配線2とを第1配線層の配線を用い
ないで電気的に接続したことにより、第1配線層にその
接続用の配線を設ける必要が無くなるので、第1配線層
の配線レイアウト余裕を前記実施例4の場合よりも増大
させることが可能となる。したがって、半導体集積回路
装置を構成する配線のレイアウト設計を前記実施例4の
場合よりも容易にすることが可能となる。
【0091】(3).接続孔7dの内壁面に絶縁膜や半導体
領域を形成する工程を無くすことができるので、半導体
集積回路装置の製造時間を前記実施例2,3の場合より
も短縮することが可能となる。
【0092】(4).接続孔7d内の内壁面に絶縁膜や半導
体領域を形成する必要が無いので、半導体集積回路装置
の構造を前記実施例2,3の場合よりも簡単化すること
が可能となる。このため、半導体集積回路装置の信頼性
を前記実施例2,3の場合よりも向上させることが可能
となる。
【0093】(実施例6)図16は本発明の他の実施例
である半導体集積回路装置の要部断面図である。
【0094】本実施例6においては、図16に示すよう
に、SOI基板1上に、例えば縦形npn構造のバイポ
ーラトランジスタ14が形成されている。それ以外は、
前記実施例1と同様である。
【0095】バイポーラトランジスタ14は、半導体層
1cに形成されたコレクタ埋込領域14c1 と、その上
層のコレクタ引出し領域14c2 およびコレクタ領域1
4c3 と、コレクタ領域14c3 の上層のベース領域1
4bと、ベース領域14b上のエミッタ領域14eとを
有している。
【0096】コレクタ埋込領域14c1 は、例えばn形
不純物のアンチモン(Sb)が導入されてなる。コレク
タ引出し領域14c2 は、例えばn形不純物のリンまた
はAsが導入されてなる。コレクタ領域14c3 は、例
えば半導体層1cによって構成されている。
【0097】コレクタ領域14c3 は、コレクタ引出し
領域14c2 を通じて、例えば低抵抗ポリシリコンから
なるコレクタ引出し電極15c1 と電気的に接続されて
いる。コレクタ引出し電極15c1 は、フィールド絶縁
膜3、半導体層1cおよび絶縁層1bに穿孔された接続
孔7cを通じて絶縁層1b内の埋込配線2と電気的に接
続されている。
【0098】ベース領域14bは、中央の真性ベース領
域14b1 と、その外周のベース引出し領域14b2 と
からなり、共に、例えばp形不純物のホウ素が導入され
てなる。ただし、ベース引出し領域14b2 の方が不純
物濃度が高い。ベース引出し領域14b2 は、ベース引
出し電極15b1 と電気的に接続されている。
【0099】ベース引出し電極15b1 は、例えば低抵
抗ポリシリコンからなり、絶縁膜5dに穿孔された接続
孔7dを通じて、例えば低抵抗ポリシリコンからなる配
線16と電気的に接続され、さらに、フィールド絶縁膜
3、半導体層1cおよび絶縁層1bに穿孔された接続孔
7eを通じて絶縁層1b内の埋込配線2と電気的に接続
されている。
【0100】エミッタ領域14eは、例えばn形不純物
のリンまたはAsが導入されてなり、例えばSiO2
らなる絶縁膜5dに穿孔された接続孔7fを通じてエミ
ッタ引出し電極15e1 と電気的に接続されている。エ
ミッタ引出し電極15e1 は、例えば低抵抗ポリシリコ
ンからなり、例えばSiO2 からなる絶縁膜5eに穿孔
された接続孔7gを通じてエミッタ電極15e2 と電気
的に接続され、さらに、絶縁膜5eの上層の絶縁膜5f
に穿孔された接続孔7hを通じて配線17と電気的に接
続されている。
【0101】このように、本実施例6においては、前記
実施例1と同様の効果を得ることが可能となる。
【0102】(実施例7)図17は本発明の他の実施例
である半導体集積回路装置の要部断面図である。
【0103】本実施例7においては、図17に示すよう
に、半導体層1cが非常に薄く形成されており、隣接素
子間の分離を行うフィールド絶縁膜3の下面が絶縁層1
bの上面に達し、半導体層1cが完全に電気的に分離さ
れている。
【0104】コレクタ引出し電極15c1 および配線1
7と絶縁層1c内の埋込配線2とを接続する接続孔7
e,7cは、フィールド絶縁膜3の位置に形成されてい
る。したがって、本実施例7においては、その接続孔7
e,7c内の導体膜8bが半導体層1cと接触しないよ
うになっている。このため、接続孔7e,7cの内壁面
に分離用の絶縁膜や半導体領域を設ける必要がない。
【0105】したがって、本実施例7においては、前記
実施例6で得られた効果の他に、以下の効果を得ること
が可能となる。
【0106】(1).接続孔7e,7cの内壁面に絶縁膜を
形成する工程を無くすことができるので、半導体集積回
路装置の製造時間を前記実施例6の場合よりも短縮する
ことが可能となる。
【0107】(2).接続孔7e,7c内の内壁面に絶縁膜
を形成する必要が無いので、半導体集積回路装置の構造
を前記実施例6の場合よりも簡単化することが可能とな
る。このため、半導体集積回路装置の信頼性を向上させ
ることが可能となる。
【0108】(実施例8)図18は本発明の他の実施例
である半導体集積回路装置の要部平面図、図19は図1
8のA−A線の断面図である。
【0109】本実施例8においては、図18および図1
9に示すように、SOI基板1の半導体層1cにおい
て、フィールド絶縁膜3,3に囲まれた素子形成領域
に、固体撮像素子18が形成されている。なお、本実施
例8においては、半導体層1cが、例えばn形Si単結
晶からなる。
【0110】固体撮像素子18は、半導体層1cの上部
に形成された2つの半導体領域18a,18aと、半導
体層1cの主面上に形成された絶縁膜18bと、2つの
半導体領域18a,18aの間における絶縁膜上18b
に形成された複数の電極18c1 〜18c8 とを有して
いる。
【0111】一方の半導体領域18aは、例えばp形不
純物のホウ素が導入されてなり、半導体領域18aと半
導体層1cとの接触部にpn接合形のフォトダイオード
が形成されている。本実施例8においては、この半導体
領域18aが、接続孔7i内の導体膜8bを通じて埋込
配線2と直接電気的に接続されている。そして、半導体
領域18aの電位は、埋込配線2からの印加電圧によっ
て設定されるようになっている。
【0112】接続孔7i内の導体膜8bは、例えばp形
の低抵抗ポリシリコン等からなる。接続孔7iの内壁面
には、半導体領域13が形成されている。この半導体領
域13は、pn接合分離部を形成する部分であり、例え
ば導体膜8b中のp形不純物のホウ素が拡散されて形成
されている。
【0113】他方の半導体領域18bは、例えばp形不
純物のホウ素が導入されてなり、ドレイン領域を形成す
る領域である。この半導体領域18bは、接続孔7i内
の導体膜8bを通じて埋込配線2と直接電気的に接続さ
れている。この埋込配線2は、データ出力端子と電気的
に接続されている。
【0114】接続孔7i内の導体膜8bは、例えばp形
の低抵抗ポリシリコン等からなる。接続孔7iの内壁面
にも半導体領域13が形成されている。この半導体領域
13は、pn接合分離部を形成する部分であり、例えば
導体膜8b中のp形不純物のホウ素が拡散されて形成さ
れている。
【0115】電極18c1 〜18c8 は、例えば低抵抗
ポリシリコンからなり、この電極18c1 〜18c8 に
所定の電圧を印加することによって、半導体領域18a
側で生じた電荷を図18および図19の左の方向に転送
する構造となっている。電極18c1 〜18c8 のうち
の電極18c2 〜18c7 は、互いに2つおきに電気的
に接続されている。
【0116】すなわち、本実施例8の固体撮像素子18
は、一方の半導体領域18aに対して埋込配線2から所
定の電圧を印加した状態で光を照射した際に、そこで生
じたキャリヤを、電極18c1 〜18c8 に印加する電
圧によって隣接する電極18c1 〜18c8 の下方に順
次移動させ、他方の半導体領域18b側に伝送し、これ
を埋込配線2を通じて出力する構造となっている。
【0117】本実施例8のSOI基板1の製造方法は、
前記実施例1と同様である。また、固体撮像素子18の
形成方法も通常の方法と同様である。
【0118】このように、本実施例8によれば、前記実
施例1で得られた効果と同様の効果を得ることが可能と
なる。
【0119】(実施例9)図20は本発明の他の実施例
である半導体集積回路装置の要部断面図である。
【0120】本実施例9においては、図20に示すよう
に、SOI基板1の半導体層1cに発光ダイオード19
が形成されている。
【0121】半導体層1cには、バッファ層19a、n
形半導体層19bおよびp形半導体層19cが下層から
順に形成されている。バッファ層19aは、例えばn形
半導体のGaAsからなる。n形半導体層19bは、例
えばn形半導体のGaAlAsからなる。さらに、p形
半導体19c層は、例えばp形半導体のGaAlAsか
らなる。
【0122】発光ダイオード19は、p形半導体層19
cとn形半導体層19bとの接合領域に形成されてお
り、p形半導体層19cおよびn形半導体層19bに順
方向電圧が印加されることによって発光する構造となっ
ている。
【0123】p形半導体19c層は、絶縁膜5g,5h
に穿孔された接続孔7jを通じて電極20と電気的に接
続されている。また、電極20は、接続孔7k内の導体
膜8eを通じて埋込配線2と電気的に接続されている。
n形半導体層19bは、図示はしないが、半導体層1c
上に形成された電極と、半導体層1cに形成された接続
孔を通じて電気的に接続されている。ただし、n形半導
体層19bと埋込配線2とを直接接続する構造としても
良い。この場合、n形半導体層19bに対して電圧を印
加する電極の接続面積を低減できる効果が得られる。
【0124】なお、半導体層1c上の発光部上には、透
明な樹脂膜21が堆積されており、これにより、電極2
0およびn形半導体層19bと接続された電極が被覆さ
れている。
【0125】本実施例9のSOI基板1の製造方法は、
前記実施例1と同様である。また、発光ダイオードの形
成方法も通常の方法と同様である。
【0126】このように、本実施例9によれば、前記実
施例1で得られた効果と同様の効果を得ることが可能と
なる。特に、発光ダイオード19の寸法を従来よりも縮
小することが可能となる。
【0127】(実施例10)図21は本発明の他の実施
例である半導体集積回路装置の要部断面図である。
【0128】本実施例10においては、図21に示すよ
うに、SOI基板1の半導体層1cにおいて、Pin形
のフォトダイオード22が形成されている。
【0129】半導体層1cには、p+ 形半導体層22
a、i形半導体層22bおよびn形半導体層22cが下
層から順に形成されている。
【0130】フォトダイオード22は、p+ 形半導体層
22a、i形半導体層22bおよびn形半導体層22c
の3層により形成されており、半導体層1cにその禁止
帯幅以上のエネルギーを持つ光が照射されると、その光
照射領域に電子と正孔との対が生じ、この電子と正孔と
がpin部に印加された電界によって振り分けられるこ
とによって光電流が生じる構造となっている。すなわ
ち、フォトダイオードはpin形である。
【0131】n形半導体層22cは、絶縁膜5i,5j
に穿孔された接続孔7mを通じて電極23と電気的に接
続されている。また、電極23は、接続孔7nを通じて
埋込配線2と電気的に接続されている。接続孔7nの内
壁面には、絶縁膜9が形成されており、接続孔7n内の
導体膜8fと半導体層1cとが絶縁分離されている。
【0132】p+ 形半導体層22aは、図示はしない
が、半導体層1c上に形成された電極23と、半導体層
1cに形成された接続孔を通じて電気的に接続されてい
る。ただし、p+ 形半導体層22aと埋込配線2とを直
接接続する構造としても良い。この場合、p+ 形半導体
層22aに所定の電圧を供給する電極の接続面積を低減
できるという効果が得られる。
【0133】本実施例10のSOI基板1の製造方法
は、前記実施例1と同様である。また、フォトダイオー
ド22の形成方法も通常の方法と同様である。
【0134】このように、本実施例10によれば、前記
実施例1で得られた効果と同様の効果を得ることが可能
となる。特に、フォトダイオード22の寸法を従来より
も縮小することが可能となる。
【0135】(実施例11)図22〜図25は本発明の
他の実施例である半導体ウエハの製造工程中における要
部断面図である。
【0136】本実施例11においては、半導体ウエハの
他の製造方法を説明する。図22は、本実施例11の半
導体ウエハ1a1 の製造工程中における要部断面図であ
る。
【0137】半導体ウエハ1a1 は、例えばp形Si単
結晶からなり、その上面には、例えばSiO2 からなる
絶縁膜1b4 が形成されている。絶縁膜1b4 は、例え
ばCVD法等によって形成されてなり、その上面には、
埋込配線形成用の凹部24が形成されている。凹部24
は、半導体ウエハ1aの端から端に向かって直線状に延
在するように形成されている。
【0138】まず、このような半導体ウエハ1a1 上
に、図23に示すように、例えばタングステン等からな
る導体膜25を堆積した後、その導体膜25を、凹部2
4内にのみに残されるようにエッチバックすることによ
り、図24に示すように、埋込配線2を形成する。この
際、絶縁膜1b4 の上面と埋込配線2の上面とが一致す
るようにすることにより、絶縁膜1b4 の上面を平坦に
する。
【0139】埋込配線2は、前記実施例1と同様に、半
導体ウエハ1a1 の主面上全面にその端から端に直線状
に延在されて形成されている。このように、本実施例1
1においては、埋込配線2が、導体膜25の堆積処理
と、そのエッチバック処理とで形成できるので、形成が
容易で、しかも短時間で形成できる。
【0140】続いて、絶縁膜1b4 上に、例えばSiO
2 からなる絶縁膜1b5 をCVD法等によって堆積す
る。この際、本実施例11においては、下地の絶縁膜1
b4 の上面が平坦になっているので、絶縁膜1b5 の平
坦化も非常に容易に行うことが可能である。
【0141】その後、図25に示すように、絶縁膜1b
5 上に、例えばエピタキシャル法等によってp形Si単
結晶を成長させ半導体層1cを形成する。
【0142】このように、本実施例11によれば、前記
実施例1の(4) ,(5) で得られた効果の他に、以下の効
果を得ることが可能となる。
【0143】(1).埋込配線2を半導体ウエハ1a1 の主
面全面に一回のエッチバック工程で形成するとともに、
その形状や配置も規則的にすることにより、その形成を
容易にすることが可能となる。また、その形成時間も短
時間にすることが可能となる。
【0144】(2).半導体ウエハ1a1 上の絶縁膜1b4
の上面に形成された凹部24内に埋込配線2を設け、そ
の絶縁膜1b4 の上面に絶縁膜1b5 を堆積したことに
より、絶縁膜1b5 の平坦化も非常に容易に行うことが
可能である。
【0145】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
1〜11に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0146】例えば前記実施例1〜11においては、埋
め込み配線をタングステン等のような高融点金属とした
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く種々変更可能であり、例えばタングステンシリサイド
(WSi2 )または低抵抗ポリシリコンを用いても良
い。
【0147】また、前記実施例1〜11においては、埋
込配線を1層とした場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、例えば図26に示すように、埋
込配線2を多層としても良い。この場合、各埋込配線層
の埋込配線2の延在方向は同一方向となっている。ただ
し、埋込配線の延在方向が各埋込配線層毎に直交する方
向となるようにしても良い。
【0148】また、前記実施例1〜11においては、直
線状の埋込配線を半導体ウエハの端から端に沿って延在
させた場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、各チップ形成領域毎に、そのチップ形成領域
の半導体集積回路に応じた埋込配線を設けておくように
しても良い。この場合、埋め込み配線と、上層の半導体
集積回路装置の構成用の配線との位置合わせに前記実施
例1で説明した位置合わせ方法を使用すると良い。
【0149】また、MOS・FETの構造は、前記実施
例1〜5の構造に限定されるものではなく、例えば図2
7に示すような構造としても良い。すなわち、絶縁膜5
b、半導体層1cおよび絶縁層1bには、MOS・FE
T4の一対の半導体領域4a,4aを貫通する接続孔7
pが穿孔されており、絶縁膜5b上の配線6bと、半導
体領域4aと、埋込配線2とが接続孔7p内の導体膜8
gによって電気的に接続された構造となっている。
【0150】また、バイポーラトランジスタの構造は、
前記実施例6,7に限定されるものではなく、図28ま
たは図29に示すような構造としても良い。図28の構
造は、前記実施例6の変形例であり、図29の構造は、
前記実施例7の変形例である。
【0151】図28または図29に示すように、バイポ
ーラトランジスタ14のベース領域14bと電気的に接
続された配線16およびコレクタ引出し領域14c2 と
電気的に接続されたコレクタ引出し電極15c1 が、埋
込配線2のみならず、それぞれ絶縁膜5e,5f上のベ
ース電極15b2 およびコレクタ電極15c2 を介して
絶縁膜5f上の配線17,17とも電気的に接続された
構造である。
【0152】また、前記実施例においては、nチャネル
形のMOS・FET、バイポーラトランジスタ、固体撮
像素子、発光ダイオードまたはフォトダイオードが形成
された場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく種々適用可能であり、例えばpチャネル形のM
OS・FET、ショットキバリアダイオード等、他の素
子が形成されている場合あるいは例えばCMOS(Comp
lementary MOS )やBiCMOS(Bipolar CMOS)等の
ように種類の異なる複数の素子が同一のSOI基板上に
形成されている場合にも本発明を適用できる。
【0153】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0154】(1).前記した本発明によれば、半導体層上
の配線層の数を従来よりも低減することができるので、
配線層数の増加に伴う下地段差に起因する配線の断線不
良等の発生率を低下させることが可能となる。
【0155】(2).前記した本発明によれば、従来と半導
体層上の配線層数を同一にした場合には、その各配線層
における配線密度を従来よりも低減することができ、そ
の配線のレイアウト余裕を従来よりも増大させることが
できるので、配線のレイアウト設計を容易にすることが
可能となる。
【0156】(3).前記した本発明の半導体集積回路装置
の製造方法によれば、半導体ウエハの端から端に延在す
る複数の埋込配線を有する半導体ウエハを予め用意して
おき、製品の開発や製造時に、その製品の用途や種類に
応じて溝の形成位置を設定することにより、その埋込配
線をその製品の半導体集積回路用の配線として加工する
ことが可能となる。したがって、埋込配線の加工は、製
品の用途や種類の変更に対しても柔軟に、しかも短時間
で対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体集積回路装置の
要部断面図である。
【図2】図1の半導体集積回路装置の製造工程を説明す
るための説明図である。
【図3】図1の半導体集積回路装置の図2に続く製造工
程を説明するための説明図である。
【図4】図1の半導体集積回路装置の図3に続く製造工
程を説明するための説明図である。
【図5】図1の半導体集積回路装置の図4に続く製造工
程を説明するための説明図である。
【図6】図1の半導体集積回路装置の図5に続く製造工
程を説明するための説明図である。
【図7】図1の半導体集積回路装置の図6に続く製造工
程を説明するための説明図である。
【図8】図1の半導体集積回路装置の図7の製造工程後
における半導体ウエハの平面図である。
【図9】図8の半導体ウエハの要部断面図である。
【図10】図1の半導体集積回路装置の図7に続く製造
工程を説明するための断面図である。
【図11】図1の半導体集積回路装置の図7に続く製造
工程を説明するための断面図である。
【図12】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の要部断面図である。
【図13】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の要部断面図である。
【図14】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の要部断面図である。
【図15】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の要部断面図である。
【図16】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の要部断面図である。
【図17】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の要部断面図である。
【図18】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の要部平面図である。
【図19】図18のA−A線の断面図である。
【図20】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の要部断面図である。
【図21】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の要部断面図である。
【図22】本発明の他の実施例である半導体ウエハの製
造工程中における要部断面図である。
【図23】本発明の他の実施例である半導体ウエハの図
22に続く製造工程中における要部断面図である。
【図24】本発明の他の実施例である半導体ウエハの図
23に続く製造工程中における要部断面図である。
【図25】本発明の他の実施例である半導体ウエハの図
24に続く製造工程中における要部断面図である。
【図26】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の要部断面図である。
【図27】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の要部断面図である。
【図28】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の要部断面図である。
【図29】本発明のさらに他の実施例である半導体集積
回路装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 SOI基板 1a 半導体基板 1a1 半導体ウエハ 1b 絶縁層 1b1 〜1b5 絶縁膜 1c 半導体層 1c1 半導体ウエハ 1c2 半導体層 2 埋込配線 2a 導体膜 2a1 導体膜 3 フィールド絶縁膜 4 MOS・FET 4a 半導体領域 4b ゲート絶縁膜 4c ゲート電極 5a〜5j 絶縁膜 6a〜6c 配線 7a〜7k,7m,7n,7p,7b1 ,7b2 接続
孔 8a〜8g,8b1 ,8b2 導体膜 9 絶縁膜 10 溝 11 絶縁膜 12 引出し電極 13 半導体領域 14 バイポーラトランジスタ 14c1 コレクタ埋込領域 14c2 コレクタ引出し領域 14c3 コレクタ領域 14b ベース領域 14b1 真性ベース領域 14b2 ベース引出し領域 14e エミッタ領域 15b1 ベース引出し電極 15b2 ベース電極 15c1 コレクタ引出し電極 15c2 コレクタ電極15e1 エミッタ引出し電極 15e2 エミッタ電極 16,17 配線 18 固体撮像素子 18a 半導体領域 18b 絶縁膜 18c1 〜18c8 電極 19 発光ダイオード 19a バッファ層 19b n形半導体層 19c p形半導体層 20 電極 21 樹脂膜 22 フォトダイオード 22a p+ 形半導体層 22b i形半導体層 22c n形半導体層 23 電極 24 凹部 25 導体膜

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層上に半導体層を設けてなるSOI
    構造の半導体ウエハであって、前記絶縁層内に埋込配線
    を設けたことを特徴とする半導体ウエハ。
  2. 【請求項2】 前記埋込配線を、前記半導体ウエハの端
    から端に直線状に延在させて複数設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の半導体ウエハ。
  3. 【請求項3】 前記埋込配線を複数層設けたことを特徴
    とする請求項1または2記載の半導体ウエハ。
  4. 【請求項4】 絶縁層上に半導体層を設けてなるSOI
    基板を用いた半導体集積回路装置であって、前記絶縁層
    に埋込配線を設け、その埋込配線を前記半導体層に設け
    た半導体集積回路を構成する配線として用いたことを特
    徴とする半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記埋込配線を複数層設けたことを特徴
    とする請求項4記載の半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 前記埋込配線を高融点金属または低抵抗
    な半導体によって構成したことを特徴とする請求項4ま
    たは5記載の半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体層の主面から前記埋込配線に
    達する孔の側面に絶縁膜または半導体層の不純物の導電
    形とは逆の導電形の半導体領域を設けたことを特徴とす
    る請求項4、5または6記載の半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 請求項4、5、6または7記載の半導体
    集積回路装置を製造する際に、半導体ウエハ上に第1絶
    縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜上に前記埋込配
    線を形成する工程と、前記第1絶縁膜上に前記埋込配線
    を被覆する第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2絶縁
    膜上に半導体層を形成する工程とを有することを特徴と
    する半導体集積回路装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体層の形成工程に先
    立って、前記第2絶縁膜の上面を平坦にする工程を有す
    ることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項8または9記載の埋込配線の形
    成工程に際して、前記埋込配線と、前記半導体集積回路
    装置を構成する半導体層上の素子および配線との相対的
    位置が合うように、前記埋込配線をパターン形成するこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の相対的位置合わせ工
    程に際して、赤外線または電子線を用いることを特徴と
    する半導体集積回路装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項8〜11のいずれか一項に記載
    の半導体集積回路装置の製造方法において、前記半導体
    ウエハ上にその端から端に直線状に延在する複数の埋込
    配線を複数形成する工程と、前記埋込配線の所定の位置
    を半導体ウエハの主面から切り込まれた溝によって切断
    することにより前記埋込配線を半導体集積回路装置の構
    成用の配線として加工する工程と、前記溝を絶縁物によ
    って埋め込む工程とを有することを特徴とする半導体集
    積回路装置の製造方法。
JP6119958A 1994-06-01 1994-06-01 半導体ウエハ、半導体集積回路装置およびその製造方法 Pending JPH07326615A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009537975A (ja) * 2006-05-16 2009-10-29 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション デュアル配線型集積回路チップ

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