JPH07326573A - パターン形成方法および投影露光装置 - Google Patents

パターン形成方法および投影露光装置

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JPH07326573A
JPH07326573A JP7351095A JP7351095A JPH07326573A JP H07326573 A JPH07326573 A JP H07326573A JP 7351095 A JP7351095 A JP 7351095A JP 7351095 A JP7351095 A JP 7351095A JP H07326573 A JPH07326573 A JP H07326573A
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reticle
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forming method
light
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JP7351095A
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Tsuneo Terasawa
恒男 寺澤
Shinji Okazaki
信次 岡崎
Minoru Chokai
実 鳥海
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の投影露光装置の解像限界を越えた、極度
に微細なパターンを形成できるパターン形成方法および
それに用いる投影露光装置を提供する。 【構成】転写すべきマスクパターンを有するレテイクル
の近傍に、第2の格子縞を配置して光照射を行って上記
マスクパターンを変調し、この変調されたマスクパター
ンを、光化学反応が可逆的に起こる材料からなる感光性
膜内に形成された第1の格子縞によって復調して、復調
された上記マスクパターンの像を、上記感光性膜の下に
配置されたレジスト膜内に形成する。 【効果】従来の投影露光装置の、解像限界を越えた各種
微細パターンが各種基板上に形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パターン形成方法およ
び投影露光装置に関し、詳しくは、従来よりはるかに微
細な各種パターンを、所望基板上に高い精度で形成する
ことができるパターン形成方法およびこのパターン形成
方法に好適な投影露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、各種半導体集積回路や液
晶素子などのパターンの形成には、リソグラフィ技術が
広く用いられている。この技術は、所望のマスクパター
ンを有するレテイクルに光を照射して、上記マスクパタ
ーンの像を、所望の基板上に形成された感光性膜(レジ
スト膜)に投影し結像させることによって、上記マスク
パターンを上記感光性膜に転写する方法である。上記光
としては、例えば、紫外線、エキシマ・レーザ、電子線
あるいはX線などが用いられ、上記レテイクルに形成さ
れたマスクパターンを、例えば1/5に縮小して上記感
光性膜に転写する縮小投影投影露光装置が、もっとも広
く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】半導体集積回路などの
パターンの微細化が進むに従って、従来より微細なパタ
ーンを、従来より高い解像度で転写することが要求され
ている。周知のように、パターン形成における解像度
は、一般に、投影レンズの開口数(NA)が大きいほ
ど、あるいは露光光の波長が短いほど向上する。しか
し、大面積のパターンを感光性膜に形成するためには、
広い領域を露光できることが、投影レンズに要求される
ので、NAをあまり大きくするのは困難である。また、
露光光の波長を短くすることも、対応できる光源、投影
レンズの材料およびレジスト膜の材料などから制約され
るので、限界に近づいてきている。
【0004】このように、NAをさらに大きくするこ
と、および露光光の波長をさらに短くすることが、いず
れも困難であるため、従来の投影露光装置を用いて、従
来の解像限界より小さな微細パターンを転写できる方法
が、いくつか提案されている。
【0005】例えば、特公昭62−50811号には、
マスク自体によって露光光の位相差を生じさせることに
より、特に周期性を有する開口パターンに対して、解像
力を大幅に向上させる方法(位相シフト法)が開示され
ている。また、実質的に孤立したパターンを転写する場
合であっても、補助的な位相差パターンをさらに加える
ることによって、解像力を向上させる方法が、特開昭6
2−67514号に開示されている。さらに、特定方向
のみの露光光の強度を大きくすることによって、解像力
を向上させる方法が、特開平04−101148号およ
び特開平04−67515号にそれぞれ開示されてい
る。
【0006】また、投影像の解像限界について、小瀬輝
次著「フーリエ結像論」(共立出版)の111頁、およ
び応用物理第37巻第9号(1968)の853頁から
859頁に記載されており、従来の解像限界より微細な
高い空間周波数のパターンを投影する方法として、物体
面および像面に所定の周波数の格子パターンをそれぞれ
配置して、変調および復調の作用をそれぞれ行わせる方
法が提案されている。
【0007】この方法においては、xのみの関数で表さ
れる空間周波数νであるパターンが物体面に配置され、
空間周波数がτである第1の格子縞がこのパターンに重
ねて配置される。これにより、ν+τ、ν−τという和
と差の空間周波数をもつ縞(モアレ縞)が形成される。
周波数νが、投影レンズのコヒーレント遮断周波数(λ
/NA)より大きいマスクパターンに、適当な第1の格
子縞を重ねると、ν−τなる差の周波数を遮断周波数以
下とすることができる。このモアレ縞は、投影レンズの
光学系を通ることができるから、像面上で再び空間周波
数τなる第2の格子縞を重ねて復調することによりパタ
ーンを投影転写することができる。
【0008】上記特公昭62−50811号および特開
昭62−67514号に開示された方法においては、マ
スクの遮光領域の中の1個おきの開口部に、露光光の位
相を180度変化させる透明な位相部材を設けることに
よって、解像力が向上されている。また、特開平04−
101148号および特開平04−267515号で
は、マスクを斜めに照明する、いわゆる斜入射照明法を
採用することによって、従来の解像力よりすぐれた解像
力を得ている。
【0009】一般に投影露光装置の投影レンズの解像性
能は、パターンを露光する光の波長λと投影レンズの開
口数NAで定まり、解像限界の寸法Rは R=k1λ/NA と表わされる。ここで、λは露光光の波長、k1はパタ
ーンの露光および現像処理法に依存した値であり、実用
上0.6〜0.8程度である。また、投影像のコントラ
ストは、パターンの寸法が大きいほど1に近づき、パタ
ーンが微細化するととともに、すなわち空間周波数が高
くなるに従って、0に近づく。また、空間周波数が2N
A/λより高い微細なパターンを転写することはできな
い。これらの制約のもとに、上記特公昭62−5081
1号および特開昭62−67514号に開示された方法
は、高い空間周波数領域での投影像コントラストを向上
させるものである。
【0010】また、前記特開平04−101148号お
よび特開平04−267515号に開示されている方法
は、低い空間周波数領域における投影像のコントラスト
を、わずかに低下させると同時に高い空間周波数領域で
の投影像コントラストを向上させるものである。これら
の方法は、高い空間周波数領域においては、従来法と比
べて解像性能が向上するが、上記のように転写可能なパ
ターンの空間周波数の限界は2NA/λであるから、空
間周波数がこれより高い微細パターンを転写することは
不可能である。
【0011】一方、前記瀬輝次著「フーリエ結像論」
(共立出版)の111頁、あるいは応用物理第37巻第
9号(1968)の853頁から859頁に示されてい
る方法は、物体面および像面に所定周波数の格子パター
ンをそれぞれ配置して、変調および復調の作用が行われ
る。空間周波数が2NA/λより高い微細パターンを投
影できる可能性を有してる。しかし、この方法におい
て、投影レンズを透過した差の周波数の情報を復調し
て、所望パターンを形成すべきウエーハの上にマスクパ
ターンの像を再生するためには、上記ウェーハの表面上
に第2の格子縞を配置し、走査する必要があるが、実際
のウェーハの表面には約1μmあるいはそれ以上の段差
を有する場合が多く、このような凹凸を有する像面上
に、復調のための格子縞を密着して形成し、かつ走査す
ることは不可能である。
【0012】上記説明から明らかなように、形成すべき
パターンの寸法が微細になると、空間周波数が高くなっ
て、コントラストがいちじるしく低下してしまい、露光
光としてi線およびエキシマ・レーザを用いたときの解
像限界は波長程度が限度であり、それぞれ、ほぼ0.3
5μmおよび0.25μm程度より微細なパターンを形
成することは困難であった。また、マスク自体に露光光
の位相差を与える上記方法においても、上記k1の実用
的な値はほぼ0.35であり、ほぼ波長の1/2より微
細なパターンを形成するのは困難であった。
【0013】本発明の目的は、従来のパターン形成方法
の有する前記問題を解決し、投影レンズの従来の解像限
界より微細で、投影レンズの空間周波数2NA/λを超
える空間周波数を有する微細パターンを形成することが
できるパターン形成方法およびそれに用いる投影露光装
置を提供することである。
【0014】本発明の他の目的は、変調および復調の作
用を利用して、凹凸を有するウエハの表面上に、投影レ
ンズの従来の解像限界を超える微細パターンを転写する
ことができるパターン形成方法およびそれに用いる投影
露光装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、マスクパターンのフーリエ変換パターン
が形成される面上において、該フーリエ変換パターンの
位置を、光軸に対して垂直な方向に所定量シフトさせ
て、空間周波数の変調を行なうとともに、被露光基板で
あるウェーハ基板の表面上に形成された、光化学反応が
短時間に可逆的に生ずる感光性膜内に干渉縞(第1のパ
ターン)を形成し、さらに上記干渉縞を、所定の周波数
を有する光を照射することによって、上記感光性膜内に
おいて面方向に移動させて復調を行うものである。
【0016】上記空間周波数の変調は、例えば、マスク
パターンあるいはその共役面に、所定の空間周波数を有
する格子縞パターン(第2のパターン)を配置すること
によって行なわれる。また、上記第1のパターンである
干渉縞は、少なくとも2方向からウェーハ基板上に光を
入射させることにより形成される。
【0017】前記第2のパターンは、上記空間周波数を
変調する手段であり、マスクパターンと干渉して、空間
周波数が異なるパターンすなわちモアレ縞が形成され
る。このモアレ縞を形成する回折光が、投影レンズを通
過することによって、マスクパターン情報が、ウェーハ
の表面上に形成された感光性膜に伝達される。この感光
性膜は、実質的に干渉縞を形成するために光が照射され
ている時間のみに感光して、透過率あるいは屈折率が変
化し、光照射が終われば、透過率あるいは屈折率が直ち
に元の値に戻る材料から形成されている。この感光性膜
に対して、対向する2方向からごく浅い角度でレーザ光
を照射すると、前記感光性膜内に干渉縞が形成され、こ
の干渉縞が、パターン転写を行なう露光光に対して、第
1のパターンとして作用する。したがって、上記干渉縞
の形成に用いられた光の位置を変えることによって、上
記干渉縞を走査すると、第1のパターンである当該干渉
縞は、上記感光性膜内において移動する。
【0018】前記感光性膜は、干渉光(レーザ光などコ
ヒーレントな光)によって照射されている間だけ露光光
(上記レテイクルの露光に用いられた光)に対する複素
屈折率が変化し、上記干渉光の照射が終れば、上記複素
屈折率はもとの値に戻る性質を有している。しかも、こ
のような可逆的な反応の、時間応答性は数十ナノセカン
ド以下であり、極めて迅速である。例えば、前記露光光
の波長が365nm、前記干渉光の波長が265nmで
ある場合、ナフタレンとノボラック樹脂を1:5の重量
組成比で溶媒に溶解した材料からなる感光性膜を使用で
きる。この材料から形成された感光性膜の時間応答性
は、1ナノセカンド(1ns)以下で極めて迅速であ
り、かつ可逆的に反応する。なお、前記感光性膜にマス
クパターンが転写されるので、前記感光性膜の膜厚は格
子縞が形成される範囲でできるだけ薄い値、例えば0.
2μm以下にすることが望ましい。
【0019】第1のパターンは、マスクパターンを転写
する1回の露光中に、少なくとも数縞分走査される必要
があるが、上記感光性膜が、上記のような性質を有して
いるため、支障なく操作を行うことができる。
【0020】説明を簡単にし、かつ、理解を容易にする
ため、光学系の座標系について説明する。投影レンズの
倍率の絶対値をm、ウェーハ側の開口数をNAとする
と、投影レンズのマスク側の開口数はm×NAで表わさ
れる。通常の投影露光装置では、mの値は0.2が広く
採用されている。マスク側の長さの単位をλm/NA
で、ウェーハ側の長さの単位をλ/NAでそれぞれ無次
元化した単位を採用すると、レンズの倍率を考える必要
がなく、見かけ上倍率1の結像光学系としてあつかうこ
とができるので、上記無次元化した座標によって空間周
波数などを説明する。
【0021】本発明では、マスクパターンを変調する手
段である第2のパターン(格子縞)として、多数の線状
の凹凸を、透明基板の表面に設けて形成された透過型位
相格子を用いた。マスクパターンを斜めに照明しても、
同様の効果が得ることができる。また、前記第2のパタ
ーン(格子縞)は、必ずしも透過型位相格子でなくても
良く、前記透明基板の表面に、線状の遮光線を多数設け
て形成された回折格子であってもよい。この第2のパタ
ーンである格子縞の空間周波数をτとすると、上記のよ
うに、空間周波数ν−τを有する縞が得られ、この縞が
投影レンズを通過する。
【0022】ウェーハの表面上に塗布された感光性膜内
にも、上記レーザ干渉を用いて空間周波数がτである前
記第1のパターンを形成しておく。このようにすると、
投影レンズを通過した空間周波数ν−τをもつ縞と第1
のパターンとによって、(ν−τ)+τ、ν−2τとい
う和と差の空間周波数をそれぞれ有する縞が得られる。
これらのうち、和の空間周波数νをもつ縞のみを取り出
すことによって、パターンの転写が行なわれる。
【0023】次に、上記作用を詳細に説明する。マスク
パターンが、図4に示すようにy方向に伸びる線状の周
期パターン40であるとき、その振幅透過率は、xのみ
の関数として式(1)のように表わされるとする。
【0024】
【数1】 M(x)=Σanexp(2πnνxi)
…………(1) また、第2のパターンである格子縞の振幅透過率の振幅
透過率は下記式(2)で表わされるものとする。
【0025】
【数2】 O(x)=Σbn exp(2πnτxi)
…………(2) 前記M(x)およびO(x)のフーリエ変換を、それぞれm
(ξ)およびo(ξ)とすると、第2のパターンである格子
縞を重ねたマスクパターンのスペクトルo'(ξ)は、m
(ξ)とo(ξ)との合成積であり、下記式(3)のように
表わされる。
【0026】
【数3】 o'(ξ)=∫o(ξ)m(ξ−ξ’)dξ=Σa
no(ξ−nν) …(3) 結像に寄与する成分は、投影レンズの瞳42の内側を通
過したスペクトル成分のみであり、投影レンズの瞳42
の外側を通過したスペクトル成分は結像に寄与しない。
したがって、上記スペクトル成分のうち、高次の成分は
考慮する必要はなく、低次の成分のみを考えればよい。
図4に示したマスクパターンの寸法は解像限界に近いも
のとし、さらに、第2のパターンである格子縞が、図5
に示したような位相格子41であるとすると、上記M
(x)およびO(x)は、n=−1およびn=1として、第
2のパターンを示す下記式(4)およびマスクパターン
を示す下記式(5)のように表わされる。
【0027】
【数4】 M(x)=a-1exp(-2πνxi)+a0+a1exp
(2πνxi) ……(4)
【0028】
【数5】 O(x)=b-1exp(-2πτxi)+b1exp(2π
τxi) ……(5) このとき、投影レンズの瞳42の近傍に形成されるフー
リエ変換パターンm(ξ)およびo(ξ)は、それぞれ図6
に示したスペクトル43,44,45および図7にした
すスペクトル46,47のようになる。したがって、瞳
42の内側を通過するスペクトル成分は図8に示す4
8、49のようになる。
【0029】さらに、第2のパターンの格子縞を重ねた
マスクパターンのスペクトルo'(ξ)は、下記式(6)
で表わされる。
【0030】
【数6】o'(ξ)=a-11δ{ξ+(ν−τ)}+a1-1
δ{ξ−(ν−τ) }…(6) 式(6)において、a-1=a1、b-1=b1、c=a-1
1とすると、ウェーハ上に投影される光の振幅分布u
(x)は、o'(ξ)をフーリエ逆変換することにより、式
(7)のように表わされる。
【0031】
【数7】 u(x)=2ccos{2π(τ−ν)}x
………(7) なお、図7に示す変調用のスペクトルを得るためには、
例えば、図9に示したように、光源51を遮光部50の
内側の、中心からずらした位置に形成し、図10に示し
たように、レティクル3を、斜め方向から照明するよう
に構成してもよい。このように構成すると、第2のパタ
ーンは不要である。
【0032】上記のように、マスクパターンを転写すべ
き基板の表面上には、化学反応が短時間に可逆的に生じ
る感光性膜を形成し、この感光性膜内に、第1のパター
ンとである格子縞が形成される。第1のパターンである
格子縞の空間周波数をτとすると、最終的に上記レジス
ト膜の表面に到達する光の光振幅分布は下記式(8)で
表わされる。
【0033】
【数8】 u(x)=2ccos{2π(τ−ν)}xcos(2π
ν)x =ccos(2πτ)x+ccos{2π(τ−2ν)}x
………(8) 式(8)において右辺の第2項は、格子縞をその周期を
保ったまま走査すれば平均化されて消滅し、第1項に示
されるパターン情報のみが残るので、最終的に空間周波
数τの投影像が得られる。式(8)は式(5)で表され
るパターンの投影像を表す。式(8)の第2項を光の照
射によって消去し、しかも、この消去を上記光化学反応
が可逆的に起こる感光性膜内において行うことが、本発
明の大きな特徴である。
【0034】第1のパターンである格子縞の走査は、対
向する2方向からレーザ光を照射し、これら二つのレー
ザ光の位相を、同時に変化させて干渉縞を移動させてる
ことによって、容易に行なうことができる。上記レーザ
光は、マスクパターンの転写すべき領域をすべて照射で
きるように、幅を適宜拡大し、かつ1回の露光によって
数縞分の走査ができるように位相が制御される。第1の
パターンである格子縞として、回折格子を基板(ウエー
ハ)の表面に近接させて設ける場合は、基板と回折格子
の相対的な位置を変えるよって、第1のパターンである
格子縞の走査が行なわれる。この場合も、基板と回折格
子の相対移動速度は、1回の露光中に数縞分の走査を行
なえるように設定される。
【0035】上記第1のパターンとして回折格子を用い
ても、基板の表面が極めて平坦であれば、レジスト膜に
マスクパターンを形成することは可能である。しかし、
例えば半導体装置の製造に用いられるシリコン基板のよ
うに、通常の場合は、基板の表面に段差や凹凸が存在す
るので、上記のように、感光性膜内に第1のパターンを
形成した方が、はるかに良好な結果が得られる。
【0036】
【発明の実施例】
〈実施例1〉図1は、本発明のパターン形成方法を実施
するのに用いられる投影露光装置の構成の一例を示す模
式図である。図1において、光源1から発した露光光
(波長=365nm)はコンデンサレンズ2によってほ
ぼ平行な光束に変換され、レテイクル3を照明する。レ
ティクル3に形成されたパターン5は、倍率1/5の投
影レンズ7を介して、上記パターン5を転写すべきウェ
ーハ8上に投影される。
【0037】レティクル3は、レティクル位置制御手段
19によって制御されたステージ6上に置かれ、レティ
クル3の中心と投影レンズ7の光軸は、互いに合致する
ように正確に位置合わせされている。ウェーハ8は、投
影レンズ7の光軸方向すなわちZ方向に移動可能なZス
テージ13、およびXY方向に移動可能なXYステージ
14上に置かれている。Zステージ13およびXYステ
ージ14は、主制御系18からの制御命令に応じてそれ
ぞれの駆動手段16、17によって駆動されるので、投
影露光装置のベース15に対して所望の露光位置に移動
できる。ウエーハ8の位置はZステージ13に固定され
たミラー11を介して、レーザ測長器12によって正確
にモニタされる。
【0038】ウェーハ8の表面位置は、投影露光装置の
通常の焦点位置計測手段によって計測され、計測結果に
応じてZステージ13を駆動させることにより、ウェー
ハ8の表面は常に投影レンズ7の結像面と一致される。
本実施例では、第2のパターンである格子縞として作用
する透過型の格子状の光学素子4を、レティクル3の上
方の極近傍に配置したが、レティクル3に対して共役な
位置に配置してもよい。光学素子4として、本実施例で
はピッチが2μmの位相格子4を用い、この位相格子4
は、図2に示したように透明基板4´の表面に多数の線
状の凹凸22を設けて形成されたものであり、凹部およ
び凸部とを透過する照明光の位相が反転される。
【0039】上記位相格子4の凹凸22の空間周波数を
τとすると、そのスペクトルは、投影レンズ7の入射瞳
上では図7に示した分布を有する。上記位相格子4はス
テージ21に装着されており、駆動手段20によって面
内を所望方向に移動できる。一方、レティクル3には、
図2に示したように、従来と同様のマスクパターン5が
形成されており、このマスクパターン5の空間周波数ν
が投影レンズの遮断周波数より大い場合は、マスクパタ
ーン5のスペクトルは図6に示した分布となる。従っ
て、図1に示したように、第2のパターンである格子縞
(この場合は上記位相格子4)とレティクル3を重ねて
投影露光を行うと、図8に示した合成パターンのフーリ
エスペクトルが得られた。
【0040】ウェーハ8の表面上に形成された感光性膜
26に格子縞(干渉縞)を形成するため、レーザ光源1
0であるYAGレーザの4倍波(波長265nm)のビ
ーム30を、図3に示したように、ビームスプリッタ3
1で一旦分岐し、反射制御部9およびミラー32を介し
て斜めに対向して上記感光性膜26を照射した。
【0041】図3に示したように、ミラー32および反
射制御部9から照射されたレーザ光23、24によっ
て、ピッチ0.4μmの格子縞25が、上記感光性膜2
5内に形成された。このピッチ0.4μmは、第2のパ
ターンである格子縞(位相格子4)のピッチ(2μm)
に投影レンズ7の倍率(1/5)を乗じた値である。
【0042】図3に示したように、ウェーハ8上にはホ
トレジスト膜27が周知の塗布法によって形成され、さ
らにその上に、光化学反応が短時間に可逆的に生じる材
料からなる厚さ約0.2μmの上記感光性膜26が、周
知の塗布法によって形成されている。この感光性膜26
の材料として、本実施例では、ナフタレンとノボラック
樹脂を1:5の重量組成比で溶媒に溶解したものを用い
た。上記感光性膜26は、波長265nmの光に対して
ピコ秒オーダーの時間応答性を有し、かつ可逆的に反応
する。したがって、レーザ光23、24によって照射さ
れている間のみ格子縞25が記録され、レティクル3に
対する露光光である光(365nm)に対して複素屈折
率が変化する。その結果、空間周波数τなる第1のパタ
ーンである格子縞25が形成されるので、この第1パタ
ーンである格子縞25を変調手段として用いた。
【0043】第1のパターンである格子縞25は、反射
制御部9を用いて、レーザ光24の位相を連動して変化
させることによって、感光性膜26内を移動される。こ
の作用を用い、第2および第1のパターンである格子縞
を、投影レンズ7の倍率(1/5)に対応した5:1の
速度比でそれぞれ走査しながら、パターン露光を行なう
ことによって、従来の解像限界より小さい微細パターン
(線幅0.2μm)をホトレジスト膜27に形成するこ
とができた。また、第1および第2の格子パターンを、
それぞれ所定の位置に配置して露光し、半ピッチ移動さ
せた後に第2の露光を行っても、同様の効果をえること
ができる。
【0044】第1のパターンである格子縞25は、2光
束干渉によって形成された縞なので、ウェーハ8の表面
に、通常の半導体プロセスによって形成された段差が存
在しても、劣化することがなく、良好な形状の格子縞が
形成できた。
【0045】感光性膜26の材料として、N,N’−ジ
−(p−メチルフェニル)−γ,γ’−ジピリジリウム
−ジメチルアニリン錯体とノボラック樹脂を1:5の重
量組成比で溶媒に溶解したもの、フルオレンとノボラッ
ク樹脂を1:5の重量組成比で溶媒に溶解したもの、ビ
フェニルとノボラック樹脂を1:10の重量組成比で溶
媒に溶解したもの、等を用いても同様の効果が得られ
た。また、感光性膜26とフォトレジスト膜27の材料
を予め混合させたものをウェーハ8上に塗布しても、同
様にパターン転写を行なうことができた。いずれの場合
も、通常の現像処理によって、従来の解像限界より小さ
い微細なレジストパターンが得られた。なお、ビームス
プリッタ31、反射制御部9、ミラー32等は、マスク
パターン5をウェーハ8上に投影する露光光路をさえぎ
らないように配置されていることはいうまでもない。
【0046】〈実施例2〉本実施例は、図11に示した
ように、上記実施例1において使用された第2のパター
ンである位相格子4の代わりに、レティクル3を斜めに
照明して、マスクパターンの変調を行った例である。上
記実施例1において用いられた位相格子4は用いられて
いないが、その他の装置構成および第1のパターンであ
る格子縞を用いることは、上記実施例1と同じなので、
図11には光学系のみを示した。
【0047】レティクル3を照明する光の入射角をθと
すると、波長λの光によってレティクル3を入射角θで
斜めに照明することは、λ/sinθなるピッチの格子を、
第2のパターンとして、上記実施例1と同様に配置した
場合と等価である。したがって、上記位相格子4を用い
なくても、露光光によってレテイクル3を斜めに照明す
ることによって、上記実施例1と同様な結果が得られ
た。
【0048】上記入射角θを投影レンズのレティクル側
のNAに対応する角より大きくすると、ピッチがλ/sin
θである格子(第2のパターン)は、投影レンズ7の遮
断周波数をより大きくなる。
【0049】光源の形状を定める面50の開口部を通
り、レティクル3を斜めから照明する照明光52、53
の位相を、位相変換手段54、55によって互いに連動
して変化させるようにした。これによって実施例1にお
ける位相格子4を走査することと全く同一の効果が得ら
れた。
【0050】一方、上記実施例1と同様に、ウェーハ8
の表面上にはホトレジスト膜27と感光性膜26が積層
して形成され、この感光性膜26が、斜め2方向からレ
ーザ光23、24が照射されて、図3に示したように、
第1のパターンである格子縞25が形成されている。こ
の第1のパターンである格子縞25を、実施例1の場合
と同様に走査することによって、従来の解像限界より小
さい微細パターン(線幅0.2μm)をホトレジスト膜
27に形成することができた。
【0051】本実施例では、第2のパターンである格子
縞を、レティクル3の近傍に配置する必要がなく、しか
も、第2のパターンである格子縞を走査する必要もない
ので、実施例1の場合より装置が簡単であり、しかも、
実施例1と同様の効果が得らた。
〈実施例3〉本実施例では、第1および第2
のパターンである格子縞を、投影光学系に対してそれぞ
れ固定して形成し、レティクル3およびウェーハ8を走
査するものであり、走査型の投影露光装置に適用した例
を、図12を用いて説明する。
【0052】レティクル3は照明光源101から発する
光で照明され、レティクル3に形成されたマスクパター
ンは、平面鏡60、63、凹面鏡61および凸面鏡62
から構成された結像光学系を介してウェーハ8上に投影
される。このとき、露光光によって照明されるレティク
3の領域は限られているが、レティクル3およびウェー
ハ8を同期走査することによって、レティク3に形成さ
れたマスクパターンの広い領域の転写できる。
【0053】第1および第2のパターンである格子縞
は、実施例1と同様に配置した。すなわち、第2のパタ
ーンである格子縞として位相格子4を用い、これをレテ
イクル3の極近傍に配置し、第1のパターンである格子
縞としては、図3に示したように、反射部9、32でそ
れぞれ反射されたレーザ光によって形成された格子縞を
用いた。第2の格子縞および第1の格子縞の走査は行な
わないが、レティクル3がその上に置かれたレティクル
ステージ103およびウェーハ8がその上に置かれたウ
ェーハステージ102は、同期走査されるので、上記実
施例1、2と同様に、従来の解像限界より小さい微細パ
ターン(線幅0.2μm)を、ウエハ8の表面上に形成
されたホトレジスト膜に形成することができた。
【0054】図12に示した装置は等倍投影装置なの
で、レティクル3とウェーハ8は同じ速さで移動する。
縮小投影装置の場合は、縮小倍率に応じた速度の比率を
保ってレティクル3とウェーハ8をそれぞれ移動させれ
ばよい。
【0055】本実施例は、従来の走査型露光装置のレテ
イクルおよびウェーハに形成された感光性膜にそれぞれ
格子縞を形成するのみでよく、この格子縞を光学系に対
して走査するための手段を付加する必要はないという利
点がある。
【0056】なお、本実施例では走査型の投影露光装置
におけるレティクル3に、第2のパターンである格子縞
を重ねて変調を行ったが、第2のパターンである格子縞
を用いる代わりに、レティクル3を斜めに照明しても同
じ効果が得られた。さらに、変調手段として用いた第2
のパターンである格子縞として、ウェーハ上に形成され
た第1のパターンである格子縞と同様の格子縞を、レテ
ィクル3の近傍に配置しても同じ効果が得られた。
【0057】ウエーハ8の表面が極めて平坦な場合、ま
たは、あまり高い精度精度が必要でない場合は、上記実
施例1〜3において用いた復調手段の代わりに、ウェー
ハ8の上面に透過型の格子を配置し、これを機械的に走
査して復調を行ってもよい。この場合、更にウェーハ8
と透過型の格子との間に屈折率が1より大きな流体(気
体あるいは液体)を介在させると、潤滑の効果ばかりで
なく、油浸による解像力向上の効果も得られる。
【0058】〈実施例4〉本実施例では、レティクル3
の極近傍に配置される第2のパターンである格子縞とし
て、レーザ光の2光束干渉によって形成された格子縞を
用いた。
【0059】図13に示したように、レティクル3の極
近傍に、透明基板81が配置され、この透明基板81の
表面上には、光化学反応が短時間に可逆的に生じる材料
からなる厚さ約0.2μmの感光性膜80が形成されて
いる。このような透明基板81を、レティクル3の極近
傍に配置すること以外の装置の構成、および第1のパタ
ーンである格子縞を用いることは、上記実施例1と同じ
である。したがって、図13には、上記感光性膜80が
表面上に形成された透明基板81をレティクル3の極近
傍に配置して、第2のパターンである格子縞を発生させ
る部分のみを示し、他の部分は図示が省略されている。
【0060】図13に示したように、光源70から射出
されたレーザ光71は、ビームスプリッタ72によって
分岐される。それぞれの分岐光は、拡幅光学系73、7
4によって広い幅を持つ平行ビームに成形され、ミラー
75および反射制御部76で反射されて、2光束77、
78となって上記感光性膜80に入射される。その結
果、感光性膜80内に第2のパターンである格子縞79
が形成される。この際、反射制御部76によってビーム
78の位相を制御し、第2のパターンである格子縞79
を、ビーム78によって走査した。
【0061】この走査の速度と、図3に示した第1のパ
ターンである格子縞25の走査速度を、投影レンズの倍
率(1/5)に応じて同期させた。すなわち、第2のパ
ターンである格子縞79を、ウェーハ8上における第1
のパターンである格子縞25の走査速度の5倍の速さで
走査することによって、第2のパターンでる格子縞79
を機械的に移動させることなしに、上記実施例1と同一
の効果が得られた。その結果、従来の解像限界より小さ
い微細パターン(線幅0.2μm)をホトレジスト膜
(図示せず)に形成することができた。
【0062】上記感光性膜80を構成する、光化学反応
が短時間に可逆的に生じる材料は、実施例1において、
第1のパターンでる格子縞を形成させるために用いた感
光性膜26(図3)と同じ材料を用いてもよい。
【0063】なお、図13に示したレティクル3と、第
2のパターンである格子縞79は、例えば図12に示し
た走査型の露光光学系にも、そのまま適用できる。この
場合、格子縞79を走査する必要はない。
【0064】〈実施例5〉本実施例では、図14に示し
たように、第2のパターンでる格子縞92を、レティク
ル3と共役な位置に設けた。レティクル3からウェーハ
8までの間の光学系および第1のパターンとして格子縞
を用いることは、図1と同じなので、図14には光学系
のみを示した。
【0065】図14に示したように、光源形状を定める
面90の開口部を通過した光は、第1のコンデンサレン
ズ91を介して、第2のパターンである格子縞92を照
射し、第2のパターンでる格子縞92を通過した光93
は、第2のコンデンサレンズ94によって収束されてテ
ィクル3を照射する。上記第2のパターンである格子縞
92は、第2のコンデンサレンズ94を介してレティク
ル3と共役な位置に配置されており、実施例1の場合と
同様に、透過型の位相格子として走査できるようになっ
ている。
【0066】ウェーハ8上に設けられた上記感光性膜
(図示せず)内に形成される第1のパターンでる格子縞
は、実施例1と同じであり、この格子縞を走査すること
によって、レティクル3の極近傍に第2のパターンでる
格子縞を配置することなしに、従来の解像限界より小さ
い微細パターンを形成することができた。
【0067】なお、本実施例において、レーザ光の2光
束干渉によって形成された格子縞を、第2のパターンで
ある格子縞92として用いても、全く同一の効果が得ら
れた。
【0068】上記実施例1〜5では1次元パターンを転
写した例を示したが、図15(A)に示したように、第
1の格子縞と第2の格子縞を共にx,y軸から傾けた方
向に設定することにより、2次元パターンを転写するに
も、本発明をそのまま適用できる。第1の格子縞と第2
の格子縞とは、互いに平行に形成する必要があるが、5
度程度までの傾き誤差は許容できる。また、格子縞のピ
ッチは約5%までの誤差は許容できた。第1の格子縞お
よび第2の格子縞の形状は、直線格子に限られるもので
はなく、例えば図15(B)および図15(C)に示し
たように、種々に変形しても同様の効果が得られた。こ
れらの格子縞としては、透明基板の上に、凹凸を設けて
位相格子を形成したものてもよく、あるいは遮光パター
ンによって格子縞を形成したものでもよい。また、少な
くとも2方向から入射されたレーザ光の格子縞を用いて
よい。図15bに示した格子96は、4方向から斜めに
入射された光の干渉によって形成される。また、図15
bに示した格子97は、発散光と平行光との干渉で形成
される。
【0069】上記実施例では、ウェーハ基板上に半導体
集積回路等の微細パターンを形成する例を示したが、本
発明は半導体集積回路に限られることはなく、微細光学
素子、光記録装置等、微細パターンを必要とする種々の
分野に適用できる。本発明によれば、光学式の投影露光
装置を用いて、従来の解像限界より小さいパターンを転
写することができる。すなわち、より高性能な投影レン
ズを使用することなしに、従来より微細な加工が実現で
きるので、半導体集積回路等の高集積化に極めて有用で
ある。
【0070】なお、上記各実施例では、露光光として紫
外線を用いたが、紫外線(i線)のもではなく、エキシ
マレーザやX線を用いることができる。露光光としてX
線を用いたときの光学系を図16に示した。図16にお
いて、光源101から発した光は、シャッタ102およ
びミラー103を介して、マスク・ステージ104上に
配置されたレテイクル105を照明する。レテイクル1
05上には第2の格子106が設けられ、レテイクル1
05からの回折光は、複数のミラー107〜109から
なる結像光学系を介してウエーハ8上に像を形成する。
【0071】レテイクル105に近接して第2の格子1
06が配置され、レーザ光源10から発した光によっ
て、上記実施例1と同様にしてウエーハ8上に第1の格
子パターンが形成される。この場合、マスクステージ駆
動手段110と、x−yステ−ジ14によって、レテイ
クル105とウエーハ8が同期して動くので、ウエ−ハ
8は動くが、上記第1および第2の格子パターンは動か
ない。なお、図16において、図1と同じ符号は、図1
の場合と同じものを表す。
【0072】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よれば、従来の解像限界を越えた極度に微細なパターン
を、極めて高い精度で形成することができ、各種半導体
集積回路装置などの集積密度の向上に極めて有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投影露光装置の構成の一例を示す図、
【図2】変調するための第2のパターンである位相格子
とレティクルを示す断面図、
【図3】変調光を復調する第1のパターンである格子縞
を形成する方法を示す図、
【図4】1次元のレティクルパターンの1例を示す平面
図、
【図5】位相格子の平面構造および断面構造の1例を示
す図、
【図6】レティクルパターンのフーリエ変換パターンの
1例を示す図、
【図7】位相格子のフーリエ変換パターンの1例を示す
図、
【図8】レティクルパターンと位相格子から得られるパ
ターンのフーリエ変換パターンを示す図、
【図9】レティクルパターンを斜め入射照明するための
光源の形状を示す図、
【図10】レティクルパターンを斜め入射照明する際の
露光光学系を説明するための図、
【図11】レティクルパターンの変調手段として斜入射
照明を用いた場合の投影光学系を説明するための図、
【図12】レティクルとウェーハを同期して走査する実
施例を示す図、
【図13】光の干渉によって、レティクル面の近傍に第
2のパターンである格子縞を形成した実施例を示す図、
【図14】第2のパターンである格子縞を、レティクル
と共役位置に配置した実施例を示す図、
【図15】第1あるいは第2のパターンである格子縞の
平面形状の例を示す図、
【図16】X線を露光光として用いた場合の投影光学系
を説明するための図。
【符号の説明】
1……光源、 2……コンデンサレンズ、 3……レテ
イクル、4……格子状の光学素子、 7……投影レン
ズ、 8……ウエーハ、10……干渉縞発生用レーザ光
源、 13……Zステージ、14……XYステージ、
18……システム制御部、26……フオトクロミック材
料、 60……平面鏡、 61……凹面鏡、62……凸
面鏡、 70……干渉縞発生用レーザ光源、73、74
……拡幅光学系、 91……第1のコンデンサレンズ、
94……第2のコンデンサレンズ、 101……X線
源、 102……シャッタ 104……マスクステージ、 105……マスク、 1
06第2の格子、107、108……凹面鏡、 110
……マスクステージ駆動手段。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転写すべきマスクパターンを有するレテイ
    クルに、露光光を照射して形成された上記マスクパター
    ンの像を変調し、変調された上記マスクパターンの像
    を、光化学反応が可逆的に起こる材料からなる感光性膜
    内に形成された第1の格子縞パターンによって復調し
    て、上記マスクパターンに対応した像を、上記感光性膜
    の下に形成されたレジスト膜に形成することを特徴とす
    るパターン形成方法。
  2. 【請求項2】上記変調は上記マスクパターンとほぼ同一
    の面あるいは共役面に配置された第2の格子縞パターン
    によって行われることを特徴とする請求項1に記載のパ
    ターン形成方法。
  3. 【請求項3】上記第1および第2の格子縞パターンの空
    間周波数は、使用された投影露光装置の投影露光光学系
    の倍率に応じて定められることを特徴とする請求項2に
    記載のパターン形成方法。
  4. 【請求項4】上記第1の格子縞パターンは、上記感光性
    膜に、少なくとも2方向から第2の光を入射させること
    によって、上記感光性膜中に形成されることを特徴とす
    る請求項1若しくは2に記載のパターン形成方法。
  5. 【請求項5】上記第2の格子縞パターンは、格子状の光
    学格子である請求項2から4のいずれか一に記載のパタ
    ーン形成方法。
  6. 【請求項6】上記格子状の光学格子は上記レテイクルの
    近傍に、当該レテイクルと重ねて配置されることを特徴
    とする請求項5に記載のパターン形成方法。
  7. 【請求項7】上記格子状の光学格子は位相格子であるこ
    とを特徴とする請求項5若しくは6に記載のパターン形
    成方法。
  8. 【請求項8】上記位相格子は、透明基板上に形成された
    互いに平行な複数の凹凸を有していることを特徴とする
    請求項7に記載のパターン形成方法。
  9. 【請求項9】上記第1の格子縞パターンの空間周波数と
    上記第2の格子縞パターンの空間周波数はほぼ等しいこ
    とを特徴とする請求項2から8のいずれか一に記載のパ
    ターン形成方法。
  10. 【請求項10】上記第1および第2の格子縞パターン
    は、互いに同期して、上記レテイクルに対して相対的に
    移動されることを特徴とする請求項2から9のいずれか
    一に記載のパターン形成方法。
  11. 【請求項11】上記第2の光の波長は上記露光光の波長
    よりも短いことを特徴とする請求項4から10のいずれ
    か一に記載のパターン形成方法。
  12. 【請求項12】上記露光光は上記レテイクルの面法線方
    向に対して斜め方向から、上記レテイクルに入射される
    ことを特徴とする請求項1に記載のパターン形成方法。
  13. 【請求項13】上記レテイクルの近傍には、上記レチク
    ルに重ねて透明基板が配置されており、当該透明基板の
    上には上記感光性膜が形成されていることを特徴とする
    請求項12に記載のパターン形成方法。
  14. 【請求項14】上記第1の格子縞パターンのピッチは、
    上記第2の格子縞パターンのピッチと使用された投影露
    光装置の有する投射レンズの倍率の積に等しいことを特
    徴とする請求項2から13のいずれか一に記載のパター
    ン形成方法。
  15. 【請求項15】上記露光光は、紫外線、エキシマレーザ
    およびX線からなる群から選ばれることを特徴とする請
    求項1から13のいずれか一に記載のパターン形成方
    法。
  16. 【請求項16】所定のマスクパターンを有するレチクル
    に露光光を照射する照射手段と、上記マスクパターン
    を、パターンを形成すべき基板上に投影する投影手段
    と、上記照射によって形成された上記マスクパターンの
    像を変調する手段と、変調された上記マスクパターンの
    の像を変調する手段を少なくとも具備することを特徴と
    する投影露光装置。
  17. 【請求項17】上記変調されマスクパターンの像を複調
    させる手段は、第1の格子縞パターンを上記基板上に形
    成する手段であり、上記マスクパターンの像を変調する
    手段は、第2の格子縞パターンを上記レテイクルの近傍
    に形成する手段であることを特徴とする請求項16に記
    載の投影露光装置。
  18. 【請求項18】上記第1の格子縞パターンを形成する手
    段は、上記基板の表面に少なくとも2方向から光を入射
    する手段であることを特徴とする請求項17に記載の投
    影露光装置。
  19. 【請求項19】上記第2の格子縞パターンを形成する手
    段は、上記レチクルのマスクパターン面あるいは共役面
    に、少なくとも2方向から光を入射させる手段であるこ
    とを特徴とする請求項17若しくは18に記載の投影露
    光装置。
  20. 【請求項20】上記第2の格子縞パターンを形成する手
    段は位相格子であることを特徴とする請求項17若しく
    は18に記載の投影露光装置。
  21. 【請求項21】上記第1および第2の格子縞パターン
    を、上記基板および上記レテイクルの面内方向に、それ
    ぞれ相対移動させる走査手段をさらに具備していること
    を特徴とする請求項17から20のいずれか一に記載の
    投影露光装置。
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