JPH07326232A - フラット同軸ケーブル及びその製造方法 - Google Patents

フラット同軸ケーブル及びその製造方法

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JPH07326232A
JPH07326232A JP6140879A JP14087994A JPH07326232A JP H07326232 A JPH07326232 A JP H07326232A JP 6140879 A JP6140879 A JP 6140879A JP 14087994 A JP14087994 A JP 14087994A JP H07326232 A JPH07326232 A JP H07326232A
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JP
Japan
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metal layer
layer
flat
inner metal
coaxial cable
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JP6140879A
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English (en)
Inventor
Masataka Arimune
正隆 有宗
Satoru Hayashiyama
悟 林山
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DX Antenna Co Ltd
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DX Antenna Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シールド効果を高めた上に屈曲性が良好で耐
久性に優れている。 【構成】 中心導体14に接してこれを包囲した状態に円
柱状の絶縁体層16を配置し、絶縁体層16の周囲に巻回し
た内部金属層18を、絶縁体層16に熱融着層26を介して接
着してある。ドレイン線28を内部金属層18に接した状態
でかつ、内部金属層18に沿って配置してある。内部金属
層18の上下両側から内部金属層18を挟んで平板状の外部
金属層29、30を配置してある。外部金属層29は、その幅
方向中央において内部金属層18の上半分とドレイン線28
の上半分に接着され、外部金属層30は、その幅方向の中
央において、内部金属層18の下部及びドレイン線28の下
部に接触し、外部金属層29、30の残りの部分は、互いに
接着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同軸ケーブルに関し、
特にその形状が平坦なフラット同軸ケーブル及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のようなフラット同軸ケーブ
ルとしては、例えば図11に示すようなものがあった。
これは、中心導体2を角形の偏平な絶縁体4内に挿入
し、この絶縁体4の周囲を外部導体であるアルミニウム
箔テープ6によって巻回し、その両側に合成樹脂製の外
装8を設けたものである。なお、外部導体にアルミニウ
ム箔テープ6を用いている関係上、アルミニウム箔テー
プ6をプリント基板上の所定のパターンに半田付けする
ことができないので、アルミニウム箔6の内側に沿って
基板半田付け用の外部導体10を設けてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
フラット同軸ケーブルでは、偏平な角形である絶縁体4
にアルミニウム箔テープ6が巻回されているだけである
ので、このフラット同軸ケーブルを屈曲した際に、アル
ミニウム箔テープ6が破断しやすく、耐久性に劣るとい
う問題点があった。さらに、シールド効果は、アルミニ
ウム箔テープ6のみに依存しているので、超高周波帯で
使用した場合に、シールド効果が充分でないという問題
点もあった。
【0004】本発明は、上記の問題点を解決したフラッ
ト同軸ケーブル及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるフラット同
軸ケーブルは、中心導体と、この中心導体に接してこれ
を包囲した状態に配置した円柱状の絶縁体層と、この絶
縁体層の周囲に巻回されると共に上記絶縁体層に接着さ
れ上記中心導体、上記絶縁体層と共に同軸体を構成して
いる内部金属層と、この内部金属層の両側から上記内部
金属層を挟んでこれにそれぞれ接着されている1対の平
板状外部金属層とを、具備するものである。
【0006】また、本フラット同軸ケーブルは、内部及
び外部金属層をアルミニウム製とした場合、上記外部金
属層間に上記内部金属層と接した状態にドレイン線を配
置することができる。さらに、本フラット同軸ケーブル
は、内部金属層の外周囲に複数のシールド線を巻回する
こともできる。また、1対の平板状金属層間に、複数の
上記同軸体を平行に配置することもできる。
【0007】また、本発明によるフラット同軸ケーブル
の製造方法は、長尺の絶縁体層の長さ方向のほぼ中央に
長尺の中心導体を挿入し、内部金属層が有する熱融着層
が上記絶縁体層に接した状態で、上記絶縁体層の周囲に
上記内部金属層を巻回した同軸体の両側に、第1及び第
2の平板状外部金属層の熱融着層が、それぞれ上記内部
金属層側に位置するように、第1及び第2の外部金属層
を配置する第1の段階と、第1及び第2の外部金属層及
び上記同軸体を加熱加圧ローラ間に通す第2の段階と
を、具備するものである。
【0008】
【作用】本発明によるフラット同軸ケーブルでは、内部
金属層が円柱状の絶縁体層に巻回され、かつ接着されて
いるので、屈曲性に富み、耐久性を持たせることができ
る。しかも、内部金属層と、これに接して接着されてい
る外部金属層とによって、二重にシールドされているの
で、良好なシールド効果が得られる。内部金属層がアル
ミニウムの場合、これを直接にプリント基板のパターン
に半田付けを行えないが、内部金属層に沿ってかつ接し
てドレイン線を配置した場合、これを利用してプリント
基板のパターンに半田付けを行える。さらに、内部金属
層の周囲に複数のシールド線を設けた場合には、シール
ド効果をより高めることができる。また、中心導体、絶
縁体及び内部金属層からなる同軸体を、複数個、外部金
属層間に配置すると、多心のフラット同軸ケーブルを得
ることができる。
【0009】本発明によるフラット同軸ケーブルの製造
方法において、同軸体では、内部金属層の熱融着層を絶
縁体層に接しさせてある。また、第1及び第2の平板状
外部金属層の熱融着層を、内部金属層側に位置するよう
に、第1及び第2の外部金属層を配置してある。そし
て、第1及び第2の外部金属層及び上記同軸体を加熱加
圧ローラ間に通すので、このときに、絶縁体層に内部金
属層が加圧された上に接着されるので、強固に接着さ
れ、さらに、第1及び第2の外部金属層がそれぞれ内部
金属層に加圧された上に接着されるので、強固に接着さ
れる。
【0010】
【実施例】第1の実施例を図1乃至図4に示す。この実
施例のフラット同軸ケーブルは、図1(a)に示すよう
に、同軸体12を有している。この同軸体12は、中心
導体14と、絶縁体16と、内部金属層18とからな
る。中心導体14は、長尺の例えば銀メッキ銅被鋼線か
らなり、その外径は例えば約0.1mmである。絶縁体
16は、例えばFEP(共重合フッ素樹脂)製の長尺の
円柱状体であり、その外径は例えば約0.7mmで、図
2(a)に示すように、絶縁体16の長さ方向の中心位
置にその長さ方向に沿って中心導体14が挿入されてい
る。
【0011】内部金属層18は、例えば図1(b)に拡
大して示すように、最も外方から内側に向かって、金属
層、例えばアルミニウム箔層20、接着剤層22、PE
T(ポリエチレンンテレフタール)層24、熱融着層2
6が順に積層されたテープ状のもので、例えば、アルミ
ニウム箔20の厚さは10μm、接着剤層22の厚さは
2μm、PET層24の厚さは12μm、熱融着層26
の厚さは40μmで、その幅は約4mmのものである。
【0012】この内部金属層18は、その熱融着層26
が絶縁体16側に位置する状態で、図2(b)に示すよ
うに、絶縁体16の周囲に螺旋状に、テープ幅の数分の
一ずつ、例えば1/4ずつ重ねながら巻回されている。
この内部金属層18は、後述するように加圧、加熱され
ており、熱融着層26が溶融し、内部金属層18同士、
絶縁体16と内部金属層18とが、それぞれ強固に接着
している。
【0013】この同軸体12の長さ方向に沿ってドレイ
ン線28が、内部金属層18の最外方にあるアルミニウ
ム箔層20に接するように、その長さ方向に沿って配置
されている。このドレイン線28としては、例えばスズ
メッキ軟銅線を複数本撚り合わせたものにスズコーティ
ングを施した、外径が約0.5mmのスズコーティング
線を使用することができる。
【0014】このような同軸体12の外側に一対の平板
状の外部金属層29、30が設けられている。外部金属
層29は、図1(c)に示すように、例えば厚さが25
μmのPET層32、厚さが3μmの接着剤層34、厚
さが25μmの金属層、例えばアルミニウム箔層36、
厚さが25μmの熱融着層38を順に積層したものであ
る。また、外部金属層30は、図1(c)に示すように
例えば厚さが100μmのPET層40、厚さが3μm
の接着剤層42、厚さが25μmの金属層、例えばアル
ミニウム箔層44、厚さが25μmの熱融着層46を順
に積層したものである。そして、これら外部金属層2
9、30は、図1(a)に示すように幅が約13mmの
ものである。
【0015】外部金属層29は、図1(a)に示すよう
に、その幅方向の中央部分において、熱融着層38が同
軸体12の内部金属層18の上側半分に接触するように
配置されている。また、外部金属層30は、外部金属層
29と反対側において、図1(b)に示すように、その
中央部の熱融着層46が同軸体12の内部金属層18に
接するように、かつ残りの部分が図1(c)に示すよう
に熱融着層46が熱融着層38と接触するように配置さ
れている。即ち、外部金属層29、30は、同軸体12
を、その上下両側から挟んで位置している。
【0016】そして、後述するように加圧、加熱が行わ
れており、外部金属層29、30の互いに接触している
熱融着層38、46が強固に接着されており、さらに外
部金属層29の熱融着層38が、図1(a)における同
軸体12の内部金属層18の上半分及びドレイン線28
の上半分にそれぞれ強固に接着され、また外部金属層3
0の熱融着層46が、図1(b)に示すように、同軸体
12の内部金属層18の下部に強固に接着されている。
【0017】このようなフラット同軸ケーブルは、図3
に示すような装置によって製造される。図3において、
上述したような同軸体12がドラム50に事前に巻回さ
れている。なお、ドラム50に巻回されている状態で
は、内部金属層18に事前に熱融着層26が溶融接着さ
れている。また、ドレイン線28は、ドラム52に事前
に巻回されている。さらに、外部金属層29は、ドラム
54に、外部金属層30は、ドラム56に、それぞれ事
前に巻回されている。
【0018】ドラム50から引き出された同軸体12
と、ドラム52から引き出されたドレイン線28は、ロ
ーラ58、60間を通過して、位置決め用の治具62に
よって、図1(a)に示すように同軸体12の右斜め下
方にドレイン線28が接するように位置決めされ、上下
加圧加熱用ローラ64、66内を通過させられる。
【0019】上側に位置する加圧加熱用ローラ64に
は、図4に示すように溝68が形成され、下側に位置す
る加圧加熱用ローラ66には、図4に示すように溝70
が形成されている。即ち、溝68は、加圧加熱用ローラ
64の外周面の幅方向の中央に同軸体12及びドレイン
線28に対応する溝部分を有し、その両側に外部金属層
29に対応する溝部分を有している。また、溝70は、
加圧加熱用ローラ66の外周面の幅方向に沿って外部金
属層30に対応した形状に形成されている。
【0020】この加圧加熱用ローラ64、66の溝6
8、70内を外部金属層29、同軸体12、ドレイン線
28、外部金属層30が通過する際に、同軸体12の内
部金属層18の熱融着層26が溶融され、外部金属層2
9、30の熱融着層38、46がそれぞれ溶融され、さ
らに加圧されるので、同軸体12において内部金属層1
8が絶縁体16に強固に接着され、外部金属層29の中
央部分が同軸体12の内部金属層18の上半分及びドレ
イン線28の上半分にそれぞれ強固に接着され、外部金
属層30の中央部分が同軸体12の内部金属層18の下
部及びドレイン線28の下部に強固に接着され、残りの
外部金属層29、30が強固に接着され、フラット同軸
ケーブルが形成される。
【0021】これら加圧加熱用ローラ64、66から引
き出されたフラット同軸ケーブルは、ローラ71、73
間を通り、幅切断用カッター72によって所定の長さ寸
法に整えられた後、長さ切断用カッター74によって所
望の長さに切断される。
【0022】このようにして製造したフラット同軸ケー
ブルでは、同軸体12において内部金属層18は、絶縁
体16に対して加圧された上に熱融着されているので、
内部金属層18は絶縁体16に強固に接着されている。
従って、屈曲性に富み、かつ耐久性に優れている。さら
に、このフラット同軸ケーブルでは、内部金属層18に
よってシールド効果が得られ、さらに外部金属層29、
30によってもシールド効果が得られる。即ち、二重の
シールド効果が得られる。また、外部金属層29、30
同士も、熱融着されている上に加圧されているので、強
固に接着されている。従って、絶縁体16や中心導体1
4側に浸水することはなく、内部を完全に防水構造とす
ることができる。また、内部金属層18は、1/4幅で
重ねて巻回しているので、互いの接合が強固である。そ
の上、1/4幅で重ねて巻回しているので、内部金属層
18間には、たとえ屈曲しても隙間が生じない。内部金
属層が重なっていない場合には、屈曲した場合に隙間が
生じやすく、電波が放射されやすく、優れたシールド効
果を得られない。しかし、上述したように内部金属層1
8は重ねてあるので、隙間が生じず、優れたシールドが
効果を得られる。
【0023】第2の実施例を図5に示す。この実施例
は、同軸体12及びドレイン線28をそれぞれ複数本互
いに接触させて、平行に配置し、その上下両側から外部
金属層29、30を加圧融着したもので、多芯の複合フ
ラット同軸ケーブルとすることができる。
【0024】第3の実施例を図6乃至図9に示す。この
実施例では、図7に拡大して示すようにシールド線76
を同軸体12の内部金属層18の外周面を包囲するよう
に巻回してある。これらシールド線76の巻回は、図8
に概略を示すように、内部金属層18の巻き方向とは反
対方向に螺旋状に行われている。シールド線76として
は例えば外径が約1mmのスズメッキ軟銅線を使用する
ことができる。
【0025】そして、図6に示すように、内部金属層1
8の上半分側に位置する全てのシールド線76に接触す
るように外部金属層29が配置され、内部金属層18の
下半分側のシールド線76の一部に接触するように外部
金属層30が配置されている。なお、外部金属層29、
30の配置は、第1及び第2の実施例と同様で、外部金
属層29の熱融着層38と外部金属層30の熱融着層4
6とが接するように行われている。
【0026】このフラット同軸ケーブルも、図3に示し
た装置と同様な装置によって製造することができるが、
この場合には、複数本のドラムにシールド線76を1本
ずつ巻回しておき、ドラム50から引き出した同軸体1
2の内部金属層18の外周面に上記ドラムから引き出し
た各シールド線76を巻回した後、治具62によってシ
ールド線76が巻回された同軸体12とドレイン線28
との位置決めを行う必要がある。
【0027】このフラット同軸ケーブルでは、各シール
ド線76によって内部金属層18と外部金属層29、3
0と、ドレイン線28とが接触し、これらのアース電位
が同一電位となる。従って、図9に実線で示すように超
高周波帯において伝送特性を良好にすることができる。
なお、図9に点線で示したのは、図11に示した従来の
フラット同軸ケーブルの伝送特性である。即ち、図9に
示すように従来のフラット同軸ケーブルでは、1400
MHz当たりから減衰量が大きくなり、2000MHz
付近では約8dBも減衰している。しかし、この実施例
では1400MHz当たり以降でも、減衰量は余り大き
くならず、2000MHz付近でも約3dBの減衰にし
かならない。
【0028】また、複数のシールド線76を設けたこと
により、外部金属層29、30、ドレイン線28、内部
金属層18においてそれぞれシールド効果が発揮される
ので、シールド効果を第1の実施例よりも改善すること
ができる。
【0029】図10に第4の実施例を示す。この実施例
は、図10と図6との比較から明らかなように第3の実
施例からドレイン線28を除去したものである。ドレイ
ン線28は、内部金属層18にアルミニウム箔層20を
有するものを使用したため、内部金属層18を直接にプ
リント基板上のパターンへ半田付けすることが困難であ
るので、設けられている。しかし、シールド線76は、
直接にプリント基板上のパターンに半田付けが可能であ
るので、第4の実施例ではドレイン線28を除去してあ
る。
【0030】なお、第1及び第2の実施例においても、
内部金属層18のアルミニウム箔層20に代えて、半田
付け可能な金属層を用いた場合、ドレイン線28を除去
することができる。また、第3及び第4の実施例のシー
ルド線76を設けた同軸体を用いて、第2の実施例と同
様に多心の複合同軸ケーブルとすることもできる。
【0031】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明による
フラット同軸ケーブルでは、内部金属層が円柱状の絶縁
体層に巻回され、かつ接着されているので、屈曲性に富
み、耐久性を持たせることができる。しかも、内部金属
層と、これに接して接着されている外部金属層とによっ
て、二重にシールドされているので、良好なシールド効
果が得られるし、防水効果を高めることができる。
【0032】請求項2記載の発明によるフラット同軸ケ
ーブルでは、内部金属層がアルミニウムであるので、こ
れを直接にプリント基板のパターンに半田付けを行えな
いが、内部金属層に沿ってかつこれに接してドレイン線
を配置してあるので、このドレイン線を利用してプリン
ト基板のパターンに半田付けを行える。
【0033】さらに、請求項3記載の発明によるフラッ
ト同軸ケーブルでは、内部金属層の周囲に複数のシール
ド線を設けてあるので、シールド効果をより高めること
ができる。また、請求項3記載の発明によるフラット同
軸ケーブルにおいて、ドレイン線を設けたものでは、ド
レイン線とシールド線と外部金属層とが同一のアース電
位となるので、超高周波帯における伝送特性が良好にな
る。
【0034】また、請求項4記載の発明によるフラット
同軸ケーブルでは、中心導体、絶縁体及び内部金属層か
らなる同軸体を、複数個、外部金属層間に配置している
ので、多心の複合フラット同軸ケーブルを得ることがで
きる。
【0035】請求項5記載の発明によるフラット同軸ケ
ーブルの製造方法では、同軸体において、内部金属層の
熱融着層を絶縁体層に接しさせてある。また、第1及び
第2の平板状外部金属層の熱融着層を、内部金属層側に
位置するように、第1及び第2の外部金属層を配置して
ある。そして、第1及び第2の外部金属層及び上記同軸
体を加熱加圧ローラ間に通すので、このときに、絶縁体
層に内部金属層が加圧された上に接着されるので、強固
に接着され、さらに、第1及び第2の外部金属層も、そ
れぞれ内部金属層に加圧された上に接着されるので、強
固に接着され、さらに第1及び第2の外部金属層同士も
加圧された上に接着されるので、強固に接着される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフラット同軸ケーブルの第1の実
施例の正面図及び部分拡大図である。
【図2】同第1の実施例に使用する中心導体と絶縁体の
状態を示す部分省略斜視図と同第1の実施例に使用する
同軸体を示す部分省略斜視図である。
【図3】同第1の実施例の製造方法を示す図である。
【図4】同第1の実施例の製造方法に使用する加圧加熱
ローラの部分省略縦断面図である。
【図5】同第2の実施例の正面図である。
【図6】同第3の実施例の正面図である。
【図7】同第3の実施例において同軸体に複数のシール
ド線を巻回した状態の正面図である。
【図8】同第3の実施例において同軸体に1本のシール
ド線を巻回した状態を示す部分省略側面図である。
【図9】同第3の実施例と従来のフラット同軸ケーブル
との周波数対伝送損失を示す図である。
【図10】同第4の実施例の正面図である。
【図11】従来のフラット同軸ケーブルの部分省略斜視
図である。
【符号の説明】
12 同軸体 14 中心導体 16 絶縁体 18 内部金属層 28 ドレイン線 29 外部金属層 30 内部金属層 76 シールド線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心導体と、この中心導体に接してこれ
    を包囲した状態に配置した円柱状の絶縁体層と、この絶
    縁体層の周囲に巻回されると共に上記絶縁体層に接着さ
    れ上記中心導体、上記絶縁体層と共に同軸体を構成して
    いる内部金属層と、この内部金属層の両側から上記内部
    金属層を挟んでこれにそれぞれ接着されている1対の平
    板状外部金属層とを、具備するフラット同軸ケーブル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフラット同軸ケーブルに
    おいて、上記内部及び外部金属層がアルミニウム製であ
    り、ドレイン線が上記外部金属層間に上記内部金属層と
    接した状態に配置されているフラット同軸ケーブル。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のフラット同軸ケ
    ーブルにおいて、上記内部金属層の外周囲に複数のシー
    ルド線が巻回されているフラット同軸ケーブル。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のフラット同軸ケーブルに
    おいて、上記1対の平板状金属層間に、複数の上記同軸
    体を平行に配置してなるフラット同軸ケーブル。
  5. 【請求項5】 長尺の絶縁体層の長さ方向のほぼ中央に
    長尺の中心導体を挿入し、内部金属層が有する熱融着層
    が上記絶縁体層に接した状態で、上記絶縁体層の周囲に
    上記内部金属層を巻回した同軸体の両側に、第1及び第
    2の平板状外部金属層の熱融着層が、それぞれ上記内部
    金属層側に位置するように、第1及び第2の外部金属層
    を配置する第1の段階と、第1及び第2の外部金属層及
    び上記同軸体を加熱加圧ローラ間に通す第2の段階と
    を、具備するフラット同軸ケーブルの製造方法。
JP6140879A 1994-05-30 1994-05-30 フラット同軸ケーブル及びその製造方法 Pending JPH07326232A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009146850A (ja) * 2007-12-18 2009-07-02 Autonetworks Technologies Ltd シールド電線
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