JPH07326062A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH07326062A
JPH07326062A JP12109894A JP12109894A JPH07326062A JP H07326062 A JPH07326062 A JP H07326062A JP 12109894 A JP12109894 A JP 12109894A JP 12109894 A JP12109894 A JP 12109894A JP H07326062 A JPH07326062 A JP H07326062A
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light
signal
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shaped recording
circuit
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Shinichiro Iimura
紳一郎 飯村
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 フォトディテクタ9に受光された光ディスク
7からの戻り光の検出出力はマトリックス回路11に送
られてトラッキングエラー信号TEが検出されると共
に、このマトリックス回路11からは主ビームの検出出
力が信号I1、I2としてスレッド誤差検出回路35に
出力される。データの追記時には上記スレッド誤差検出
回路35から出力される差分が選択され、また、データ
再生時には上記マトリックス回路11からのトラッキン
グエラー信号TEが選択されて信号切換器41を介して
スレッド位相補償回路32に送られ、スレッド44の移
動制御が行われる。 【効果】 現在使用している光ピックアップによって、
常にウォブルを正確に検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク状記録媒体上
に予め形成された案内溝を用いて対物レンズを径方向に
移動させてトラッキングを行いながらデータを記録し、
又は再生する光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスク状記録媒体に予め形成さ
れた案内溝を用いて所望のデータを記録し、又は再生す
る光ディスク装置がある。また、この光ディスク装置に
は、光ビームをディスク状記録媒体上に集光して上記案
内溝内の記録層の光学的性質を変化させてピットを形成
することにより情報を一度だけ記録することができる追
記型光ディスクを用いる、いわゆるCD−R(CD-Record
able) ドライブ装置がある。
【0003】上記追記型光ディスク上に予め形成される
案内溝はプリグルーブと呼ばれる。例えば、図5の
(A)に示すように、プリグルーブPG1 〜PG4 が追
記型の光ディスク7上に形成されている。データの記録
時及び再生時には、このプリグルーブPG1 〜PG4
用いて、トラッキングサーボ及びスピンドルサーボの制
御を行う。また、図5の(B)に示すように、スピンド
ルモータの制御のための回転同期信号がプリグルーブの
蛇行、即ちウォブルとして記録されている。このウォブ
ル信号は、22.05kHzの搬送波信号をアドレス情
報で周波数変調し、その結果得られる周波数変調信号を
光ディスク7の径方向に蛇行させたものである。また、
上記アドレス情報はATIP(Absolute Time In Pre-gr
oove) と呼ばれ、光ディスク上の絶対番地を示す。デー
タの記録時には、このATIPからアドレス情報を得、
また、スピンドルサーボのCLV(線速度一定)の制御
を行う。
【0004】ここで、上記CD−Rドライブ装置の概略
的な構成を図6に示す。データの記録時には、外部のホ
ストコンピュータ等から送出される音声等のデータが、
インターフェイス回路を介して信号入力端子43から入
力される。このデータは、データエンコーダ28に送ら
れて符号化され、記録用信号に変換される。この記録用
信号は、レーザ変調回路29に送られる。このレーザ変
調回路29では、上記記録用信号がレーザ光出力に変換
され、光ビームを出力する光学手段、いわゆる光ピック
アップに送られる。
【0005】具体的には、上記レーザ光出力はレーザダ
イオード1から出射される。レーザダイオード1から出
射される光ビームは、コリメーションレンズ2で平行光
とされ、グレーティング3及びビームスプリッタ4を介
して対物レンズ6に導かれ、この対物レンズ6によって
光ディスク7上に集光される。このように、データの記
録時には、データの’1’、’0’に応じて光ディスク
7上に照射されるレーザ出力の強弱が制御されることに
より所望のデータが記録される。
【0006】また、上記ビームスプリッタ4に入射され
た光ビームの一部は、このビームスプリッタ4によって
分離されてレーザモニタ5に入射される。このレーザモ
ニタ5に入射された光ビームの一部は、モニタヘッドア
ンプ30に送られて電圧に変換され、さらに自動パワー
制御(APC)回路31に送られる。このAPC回路3
1は、上記モニタヘッドアンプ30からの信号を用い
て、上記レーザダイオード1から出射される光ビームの
出射パワーが温度等の外因に影響されずに一定となるよ
うに制御を行うものであり、このAPC回路31からの
制御信号はレーザ変調回路29に送られる。このレーザ
変調回路29では、上記APC回路31からの制御信号
を用いて、上記レーザダイオード1から出射される光ビ
ームの出射パワーを一定に保つ。
【0007】上記光ディスク7上に照射された光ビーム
の反射光は、対物レンズ6を介してビームスプリッタ4
に入射される。このビームスプリッタ4では上記入射さ
れた反射光をマルチレンズ8に導く。このマルチレンズ
8は円筒レンズ及び集光レンズ等から成り、入射された
反射光をフォトディテクタ9上に集光させる。
【0008】上記フォトディテクタ9からの出力はヘッ
ドアンプ10によって電圧に変換され、マトリックス回
路11に出力される。このマトリックス回路11では、
上記ヘッドアンプ10からの出力の加減算を行うことに
より、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー
信号FE、及びプッシュプル信号PPが生成される。
【0009】上記トラッキングエラー信号TE及びフォ
ーカスエラー信号FEは、位相補償回路12、13にそ
れぞれに送られる。この位相補償回路12ではトラッキ
ングエラー信号の信号レベルが0レベルになるように調
整され、この調整された信号がドライブ回路14に送ら
れる。このドライブ回路14では、上記位相補償回路1
2からの信号を用いてトラッキングアクチュエータ16
を動作させることにより、上記対物レンズ6は上記光デ
ィスク7の径方向において、予め設定されたトラッキン
グ位置である機械的中立位置に、より正確に移動制御さ
れる。また、上記位相補償回路13ではフォーカスエラ
ー信号の信号レベルが0レベルになるように調整され、
この調整された信号がドライブ回路15に送られる。こ
のドライブ回路15では、上記位相補償回路13からの
信号を用いてフォーカスアクチュエータ17を動作させ
ることにより、光ビームをより正確な位置に集光させる
ように、上記対物レンズ6が上記光ディスク7に対して
垂直方向に移動制御される。
【0010】また、上記トラッキングエラー信号TEの
低域成分は、スレッド位相補償回路32に送られて信号
レベルが0レベルになるように調整され、ドライブ回路
33に送られる。このドライブ回路33では、上記スレ
ッド位相補償回路32からの信号を用いてスレッドモー
タ34を駆動させることにより、スレッド機構44の位
置が移動制御される。これにより、スレッド機構44上
の対物レンズ6は、より正確に機械的中立位置に移動制
御される。
【0011】さらに、上記マトリックス回路11から出
力されるプッシュプル信号PPは、ウォブル検出回路2
1に出力される。このウォブル検出回路21ではウォブ
ルが検出されてATIPデモジュレータ22に出力され
る。このATIPデモジュレータ22では、検出された
ウォブルからATIP及びATIP読み出しクロック信
号が検出され、このATIP及びATIP読み出しクロ
ック信号はATIPデコーダ23に送られる。このAT
IPデコーダ23では、ATIP及びATIP読み出し
クロック信号を用いてアドレス情報が再生される。この
再生されたアドレス情報は、CPU24によって読み出
される。
【0012】上記ウォブル検出回路21で検出されたウ
ォブルとATIPデモジュレータ22で検出されたAT
IP読み出しクロック信号とは、スピンドルサーボ回路
25にも出力される。このスピンドルサーボ回路25で
は、上記送られるウォブルとATIP読み出しクロック
信号とを用いてモータドライバ26を介してスピンドル
モータ27を駆動する。このとき、上記スピンドルサー
ボ回路25は、上記ウォブル検出回路21で検出される
ウォブルが22.05kHzの一定周波数になるように
制御を行うか、もしくは上記ATIPモジュレータ22
から出力されるATIP読み出しクロック信号が6.3
5kHzの一定周波数になるように制御を行う。
【0013】また、データの再生時には、上述のように
上記光ディスク7上に照射された光ビームの戻り光を上
記フォトディテクタ9によって受光し、この受光した光
量をヘッドアンプ10を介してマトリックス回路11に
送る。このマトリックス回路11では、トラッキングエ
ラー信号TE、フォーカスエラー信号FE、及び記録情
報の信号成分であるRF信号が生成される。
【0014】上記トラッキングエラー信号TE及びフォ
ーカスエラー信号FEは、上述のように、それぞれ位相
補償回路12、13に送られて、トラッキング信号及び
フォーカス信号が調整される。このトラッキング信号及
びフォーカス信号は、それぞれドライブ回路14、15
に送られる。このドライブ回路14、15によってトラ
ッキングアクチュエータ16及びフォーカスアクチュエ
ータ17がそれぞれ移動制御される。
【0015】上記マトリックス回路11から出力される
RF信号は、2値化回路18に送られて2値化され、P
LL回路19に送られる。このPLL回路19では、上
記送られた2値化信号からクロック信号が再生され、こ
のクロック信号は2値化信号と共にデコーダ回路20に
送られる。このデコーダ回路20では、上記クロック信
号を用いて上記2値化信号にデコード処理を施す。これ
によりデータ信号及びサブコードが再生される。上記再
生されたデータ信号は出力端子42から出力される。ま
た、上記サブコードはCPU24に送られる。このCP
U24では、送られたサブコードを用いてデータの制御
を行う。
【0016】また、上記PLL回路19で再生されたク
ロック信号は、RF信号の読み出しクロックとしてスピ
ンドルサーボ回路25に入力されて基準クロック信号と
比較される。この比較された出力は、データの再生時の
回転誤差信号としてモータドライバ26に送られる。こ
のモータドライバ26では、上記回転誤差信号を用いて
スピンドルモータ27の駆動を制御する。
【0017】上述したCD−Rドライブ装置において
は、トラッキングサーボ方式にディファレンシャルプッ
シュプル(DPP)方式を用いている。即ち、このDP
P方式では、上記レーザダイオード1から出射される光
ビームが上記ビームスプリッタ4によって3つの光ビー
ムに分割され、それぞれ上記対物レンズ6によって集光
されて上記光ディスク7上に照射される。上記3つの光
ビームは、1つの主ビームと2つの副ビームとから成
り、上記主ビームはプリグルーブ上に照射され、残りの
2つの副ビームは上記プリグルーブの両側のピットが形
成されない部分であるランド上に照射される。この3つ
の照射光が上記光ディスク7によってそれぞれ反射さ
れ、3つのフォトディテクタ上にそれぞれ受光される。
トラッキングエラー信号は、これら受光された3つの光
の検出出力信号を加減算することにより得る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記対物レ
ンズの位置が機械的中立位置にあるときには、フォトデ
ィテクタ上に受光される光のスポットもそれぞれフォト
ディテクタ上の中央に位置する。しかし、温度変化や経
年変化、又は対物レンズのトラックジャンプ等のため
に、上記スポットの位置がずれてしまう場合が生じる。
特に、定常状態ではトラックジャンプ時に上記スポット
の位置がずれる。このように、スポットの位置がずれた
場合には、プッシュプル信号にRF信号が大きく漏れ込
むことになるので、ウォブルの検出が非常に困難にな
る。
【0019】また、このスポットの位置のずれを光ピッ
クアップ自体によって無くそうとすれば、光ピックアッ
プの生産性は低下することになり、非常に高価なものに
なってしまう。
【0020】そこで、本発明は上述の実情に鑑み、トラ
ッキングサーボをDPP方式によって行う場合に、ウォ
ブルを正確に検出することができる光ディスク装置を提
供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ディスク
装置は、光ビームを出射する光源と、上記光ビームを上
記ディスク状記録媒体上の情報記録面に集光すると共
に、上記ディスク状記録媒体からの戻り光を受光する光
学系と、上記ディスク状記録媒体の径方向に2分割さ
れ、上記光学系から出射される光を受光して光量を検出
する2分割光検出手段と、上記2分割光検出手段上に受
光された光のスポットが常に上記2分割光検出手段の中
央に位置するように、即ち上記2分割光検出手段の分割
された各受光部からの検出出力の差分が常に0となるよ
うに上記光学系の移動制御を行う移動制御手段とを有す
ることにより上述した課題を解決する。
【0022】ここで、上記光学系は上記光源からの光ビ
ームを主ビーム及び副ビームとして上記ディスク状記録
媒体上に集光し、上記2分割光検出手段が上記光学系か
ら出射される主ビームを受光することによって検出した
検出出力信号のオフセットを副ビームの検出出力信号で
キャンセルしてトラッキング制御を行うことを特徴とす
る。
【0023】また、上記ディスク状記録媒体へのデータ
の追記時には、上記2分割光検出手段の分割された各受
光部からの検出出力の差分が常に0となるように上記光
学系の移動制御を行い、上記ディスク状記録媒体へのデ
ータの追記以外のときには、予め設定された機械的な中
立位置に上記対物レンズを移動制御することを特徴とす
る。即ち、上記ディスク状記録媒体へのデータの追記以
外のときには、オフセットキャンセルされたトラッキン
グエラー信号の低域成分を用いて上記移動制御を行う。
【0024】さらに、上記案内溝は、上記ディスク状記
録媒体上の絶対番地を示す時間情報に基づいて上記ディ
スク状記録媒体の径方向に変調されることを特徴とす
る。
【0025】そのうえ、上記ディスク状記録媒体は、追
記型光ディスクであることを特徴とする。
【0026】
【作用】本発明においては、光ディスクからの主ビーム
の戻り光が上記光学系を介して2分割光検出手段に受光
されたときに、データの追記時には2分割光検出手段の
分割された各受光部からの検出出力の差分が常に0とな
るように光学系の移動制御を行うことにより、上記2分
割光検出手段ではオフセットを含まない検出出力信号を
検出する。
【0027】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照しながら説明する。図1には、本発明に係る光
ディスク装置の概略的な構成を示す。尚、図1におい
て、図6内に示された記号と同じ記号で示されるブロッ
ク等は、図6において説明した動作と同様の動作を行う
ものであり、その動作説明は簡略化して行う。
【0028】データの記録時には、外部のホストコンピ
ュータ等から送出される音声等のデータが、インターフ
ェイス回路を介して信号入力端子43から入力される。
このデータは、データエンコーダ28に送られて符号化
され、記録用信号に変換される。この記録用信号はレー
ザ変調回路29に送られる。このレーザ変調回路29で
は、上記記録用信号がレーザ光出力に変換され、光ピッ
クアップに送られて光ディスク7上に照射される。
【0029】具体的には、上記レーザ光出力に応じた光
ビームが、レーザダイオード1から出射される。レーザ
ダイオード1から出射される光ビームは、コリメーショ
ンレンズ2で平行光とされ、グレーティング3及びビー
ムスプリッタ4を介して3つの光ビームに分割されて対
物レンズ6に導かれる。この対物レンズ6によって3つ
の光ビームがそれぞれ光ディスク7上に集光される。
【0030】また、上記ビームスプリッタ4に入射され
た光ビームの一部は、このビームスプリッタ4によって
分離されてレーザモニタ5に入射される。このレーザモ
ニタ5に入射された光ビームの一部は、モニタヘッドア
ンプ30に送られて電圧に変換され、さらに自動パワー
制御(APC)回路31に送られる。このAPC回路3
1からは上記レーザダイオード1から出射される光ビー
ムの出射パワーを一定に保つための制御信号がレーザ変
調回路29に送られる。このレーザ変調回路29では、
上記APC回路30からの制御信号を用いてレーザダイ
オード1から出射される光ビームの出射パワーを調整す
る。
【0031】上記光ディスク7上に照射された3つの光
ビームが上記光ディスク7によって反射された反射光
は、対物レンズ6を介してビームスプリッタ4に入射さ
れる。このビームスプリッタ4では上記入射された反射
光をマルチレンズ8に導く。このマルチレンズ8では、
上記反射光を3つのフォトディテクタ9上にそれぞれ光
スポットとして集光させる。
【0032】ここで、図2に、上記光ディスク7上に照
射された光ビームを示し、図3に、上記フォトディテク
タ9上に集光された光スポットを具体的に示す。図2に
示すように、光ディスク7上には、ピットのために予め
形成されたプリグリーブとピットが形成されない部分で
あるランドとが、プリグルーブPG1 、ランドLD1
プリグルーブPG2 、ランドLD2 、プリグルーブPG
3 、・・・というように交互に形成されている。上記対
物レンズ6によって集光された3つの光ビームの内の中
央に位置し、記録用信号を形成する主ビームは、プリグ
ルーブ上、例えばプリグルーブPG2 上に集光されて照
射され、他の2つの副ビームは、ランド上、例えばラン
ドLD1 、LD2 上にそれぞれ集光されて照射される。
【0033】上記光ディスク7上に照射された3つの光
ビームのそれぞれの反射光は、ビームスプリッタ4によ
ってマルチレンズ8に導かれた後、図3に示すように、
主ビームの反射光はフォトディテクタ92 に、副ビーム
の反射光はフォトディテクタ91 、93 にそれぞれ集光
されて受光される。上記主ビームの反射光を受光するフ
ォトディテクタ92 は、受光素子A、B、C、Dから成
り、副ビームの反射光を受光するフォトディテクタ91
は受光素子E、Fから成り、フォトディテクタ93 は受
光素子G、Hから成る。上記フォトディテクタ92 の受
光素子Aと受光素子D、及び受光素子Bと受光素子Cと
は、それぞれ上記光ディスク7の径方向に並ぶ。また、
上記フォトディテクタ91 の受光素子Eと受光素子F、
上記フォトディテクタ93 の受光素子Gと受光素子Hと
は、上記光ディスク7の径方向とは直交する方向にそれ
ぞれ並ぶ。尚、光ディスク7のトラック方向は、両方向
の矢印TR で示す方向となる。
【0034】上記3つのフォトディテクタからの出力は
図1のヘッドアンプ10によって電圧に変換され、マト
リックス回路11に出力される。このマトリックス回路
11では、上記ヘッドアンプ10からの出力の加減算を
行うことにより、トラッキングエラー信号TE、フォー
カスエラー信号FE、及びプッシュプル信号PPが生成
される。
【0035】ここで、トラッキングエラー信号TEの生
成を、図2を用いて具体的に説明する。先ず、主ビーム
の反射光を受光する上記受光素子Aからの出力信号SA
と上記受光素子Dからの出力信号SDとが加算された出
力信号SA+SDと、上記受光素子Bからの出力信号S
Bと上記受光素子Cからの出力信号SCとが加算された
出力信号SB+SCとの差信号(SA+SD)−(SB
+SC)が加算器51で生成される。また、副ビームの
反射光を受光する上記受光素子Eからの出力信号SEと
上記受光素子Fからの出力信号SFとの差信号SE−S
Fが加算器50で生成され、上記受光素子Gからの出力
信号SGと上記受光素子Hからの出力信号SHとの差信
号SG−SHが加算器52で生成される。上記差信号
(SA+SD)−(SB+SC)、差信号SE−SF、
及び差信号SG−SHは、加算器53において加減算さ
れ、トラッキングエラー信号TEは、以下の(1)式に
よって求められる。
【0036】TE={(SA+SD)−(SB+S
C)}−{(SE+SG)−(SF+SH)}・・・
(1)
【0037】また、フォーカスエラー信号FE及びプッ
シュプル信号PPは、以下の(2)、(3)式で求めら
れる。 FE=(SA+SC)−(SB+SD)・・・(2) PP=(SA+SD)−(SB+SC)・・・(3)
【0038】上記トラッキングエラー信号TE及びフォ
ーカスエラー信号FEは、それぞれ図1の位相補償回路
12、13に送られて、トラッキング信号及びフォーカ
ス信号が調整される。このトラッキング信号及びフォー
カス信号は、それぞれドライブ回路14、15に送られ
る。このドライブ回路14、15によってトラッキング
アクチュエータ16及びフォーカスアクチュエータ17
がそれぞれ移動制御される。
【0039】また、上記マトリックス回路11からは、
出力信号SA+SDが信号I1としてスレッド誤差検出
回路35内のクランプ回路36に出力され、出力信号S
B+SCが信号I2としてスレッド誤差検出回路35内
のクランプ回路38に出力される。上記クランプ回路3
6に入力された信号I1は、図4の(A)に示すもので
あり、上記クランプ回路38に入力された信号I2は、
図4の(B)に示すものである。上記クランプ回路36
では入力された信号I1をクランプしてピークホールド
回路37に出力し、上記クランプ回路38では入力され
た信号I2をクランプしてピークホールド回路39に出
力する。上記ピークホールド回路37、39では、図4
の(C)に示すエンベロープ信号S1及び(D)に示す
エンベロープ信号S2がそれぞれ検出される。上記2つ
のエンベロープ信号S1、S2は減算器40に送られ
て、エンベロープ信号S1とエンベロープ信号S2との
差信号が算出される。このように、上記クランプ回路検
出回路35では、上記信号I1、I2のRF信号成分の
振幅の差信号がスレッド移動誤差信号として検出され
る。この差信号は、信号切換器41の端子aに送られ
る。
【0040】上記信号切換器41は、データ追記時のト
ラック追従時に使用するスレッド移動誤差信号とデータ
再生時のトラックキャンプ時に使用するスレッド移動誤
差信号との切り換えを行う。ここで、データの追記と
は、上記光ディスク7上に途中までデータ書き込みを行
ってこの書き込みを中断した後に、再び上記書き込まれ
たデータの直後に続けてデータ書き込みを行うことであ
る。このとき、上記データ書き込みが終了している位置
まで光ピックアップを移動させる必要がある。このデー
タ追記時には、上記信号切換器41は端子a側に切り換
えられ、上記スレッド誤差検出回路35からのスレッド
移動誤差信号がスレッド位相補償回路32に入力され
る。このスレッド位相補償回路32では、スレッドの移
動制御信号が調整されてドライブ回路33に送られる。
このドライブ回路33では、上記スレッド位相補償回路
32からの信号を用いてスレッドモータ34を駆動させ
ることにより、スレッド機構44の位置がより正確に移
動制御される。
【0041】即ち、データ追記時のトラックジャンプ直
後のトラック追従時には、上記フォトディテクタ9によ
って受光される主ビームの検出出力信号の差分が0とな
るように上記スレッド機構44の移動制御が行われ、上
記マトリックス回路11から出力されるプッシュプル信
号PPにはRF信号が漏れ込まないので、ウォブル検出
回路21では正確なウォブルが検出されてATIPデモ
ジュレータ22に出力される。このATIPデモジュレ
ータ22では、検出されたウォブルからATIP及びA
TIP読み出しクロック信号が検出され、このATIP
及びATIP読み出しクロック信号はATIPデコーダ
23に送られる。このATIPデコーダ23では、AT
IP及びATIP読み出しクロック信号を用いてアドレ
ス情報が再生される。この再生されたアドレス情報は、
上記CPU24によって読み出される。
【0042】また、上記ウォブル検出回路21で検出さ
れたウォブルとATIPデモジュレータ22で検出され
たATIP読み出しクロック信号とは、スピンドルサー
ボ回路25にも出力される。このスピンドルサーボ回路
25では、上記送られるウォブルとATIP読み出しク
ロック信号とを用いてモータドライバ26を介してスピ
ンドルモータ27を駆動するので、スピンドルサーボの
CLV制御を正確に行うことができる。
【0043】データの再生時には、上述のように上記光
ディスク7上に照射された光ビームの反射光を上記フォ
トディテクタ9によって受光し、この受光した光量をヘ
ッドアンプ10を介してマトリックス回路11に送る。
このマトリックス回路11では、トラッキングエラー信
号TE、フォーカスエラー信号FE、及び記録情報の信
号成分であるRF信号が生成される。このRF信号は、
以下の(4)式で求められる。
【0044】 RF=SA+SB+SC+SD・・・(4)
【0045】上記トラッキングエラー信号TE及びフォ
ーカスエラー信号FEは、それぞれ位相補償回路12、
13に送られて、トラッキング信号及びフォーカス信号
が調整される。このトラッキング信号及びフォーカス信
号は、それぞれドライブ回路14、15に送られ、この
ドライブ回路14、15によってトラッキングアクチュ
エータ16及びフォーカスアクチュエータ17がそれぞ
れ動作制御される。
【0046】また、データ再生のためのトラックジャン
プ時には、上記信号切換器41は端子b側に切り換えら
れて、上記マトリックス回路11から出力されるトラッ
キングエラー信号TEの低域成分が上記スレッド位相補
償回路32に入力される。このスレッド位相補償回路3
2で調整された信号はドライブ回路33に送られる。こ
のドライブ回路33では、上記スレッド位相補償回路3
2からの信号を用いてスレッドモータ34を駆動させる
ことにより、スレッド機構44の位置が移動制御され
る。これにより、上記対物レンズ6は機械的な中立位置
に移動制御される。
【0047】ここで、上記マトリックス回路11から出
力されるRF信号は2値化回路18に送られて2値化さ
れ、PLL回路19に送られる。このPLL回路19で
は、上記送られた2値化信号からクロック信号が再生さ
れ、このクロック信号は2値化信号と共にデコーダ回路
20に送られる。このデコーダ回路20では、上記クロ
ック信号を用いて上記2値化信号にデコード処理を施
す。これによりデータ信号及びサブコードが再生され
る。上記再生されたデータ信号は出力端子42から出力
される。また、上記サブコードはCPU24に送られ
る。このCPU24では、送られたサブコードを用いて
データの制御を行う。
【0048】また、上記PLL回路19で再生されたク
ロック信号は、RF信号の読み出しクロックとしてスピ
ンドルサーボ回路25に入力されて基準クロック信号と
比較される。この比較された出力は、データの再生時の
回転誤差信号としてモータドライバ26に送られる。こ
のモータドライバ26では、上記回転誤差信号を用いて
スピンドルモータ27の駆動を制御する。
【0049】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る光ディスク装置は、光ビームを出射する光源
と、上記光ビームを上記ディスク状記録媒体上の情報記
録面に集光すると共に、上記ディスク状記録媒体からの
戻り光を受光する光学系と、上記ディスク状記録媒体の
径方向に2分割され、上記光学系から出射される光を受
光して光量を検出する2分割光検出手段と、上記2分割
光検出手段の分割された各受光部からの検出出力の差分
が常に0となるように上記光学系の移動制御を行う移動
制御手段とを有することにより、データの追記時にトラ
ックジャンプを行ったときにウォブルを正確に検出する
ことができる。また、高価な光学手段、いわゆる光ピッ
クアップを用いることなく、現在用いられている光ピッ
クアップをそのまま用いることができる。
【0050】ここで、上記光学系は上記光源からの光ビ
ームを主ビーム及び副ビームとして上記ディスク状記録
媒体上に集光し、上記2分割光検出手段が上記光学系か
ら出射される主ビームを受光することによって検出した
検出出力信号のオフセットを副ビームの検出出力信号で
キャンセルしてトラッキング制御を行うことにより、上
記光学系内の対物レンズの移動時の誤差を正確に検出す
ることができる。
【0051】また、上記ディスク状記録媒体へのデータ
の追記時には、上記2分割光検出手段の分割された各受
光部からの検出出力の差分が常に0となるように上記光
学系の移動制御を行い、上記ディスク状記録媒体へのデ
ータの追記以外のときには、予め設定された中立位置に
上記対物レンズを移動制御することにより、常に所望の
位置に正確にトラッキングサーボを行うことができる。
【0052】さらに、上記案内溝は、上記ディスク状記
録媒体上の絶対番地を示す時間情報に基づいて上記ディ
スク状記録媒体の径方向に変調されることにより、正確
なトラッキング位置を検出することができる。
【0053】そのうえ、上記ディスク状記録媒体は、追
記型光ディスクであることにより、データの追記時にも
正確にトラッキングサーボを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスク装置の概略的な構成を
示す図である。
【図2】光ディスク上の光ビームの照射光を示す図であ
る。
【図3】光ピックアップ及びフォトディテクタの具体的
な構成を示す図である。
【図4】信号I1、I2及びピークホールド時の信号波
形を示す図である。
【図5】光ディスク上のプリグルーブ及びウォブルを示
す図である。
【図6】従来の光ディスク装置の概略的な構成を示す図
である。
【符号の説明】
35 スレッド誤差検出回路 36、38 クランプ回路 37、39 ピークホールド回路 40 減算器 41 信号切換器 44 スレッド機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体上に予め形成された
    案内溝を用いて対物レンズを径方向に移動させてトラッ
    キング制御を行いながらデータを記録し、又は再生する
    光ディスク装置において、 光ビームを出射する光源と、 上記光ビームを上記ディスク状記録媒体上の情報記録面
    に集光すると共に、上記ディスク状記録媒体からの戻り
    光を受光する光学系と、 上記ディスク状記録媒体の径方向に2分割され、上記光
    学系から出射される光を受光して光量を検出する2分割
    光検出手段と、 上記2分割光検出手段の分割された各受光部からの検出
    出力の差分が常に0となるように上記光学系の移動制御
    を行う移動制御手段とを有することを特徴とする光ディ
    スク装置。
  2. 【請求項2】 上記光学系は上記光源からの光ビームを
    主ビーム及び副ビームとして上記ディスク状記録媒体上
    に集光し、上記2分割光検出手段が上記光学系から出射
    される主ビームを受光することによって検出した検出出
    力信号のオフセットを副ビームの検出出力信号でキャン
    セルして上記トラッキング制御を行うことを特徴とする
    請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 上記ディスク状記録媒体へのデータの追
    記時には、上記2分割光検出手段の分割された各受光部
    からの検出出力の差分が常に0となるように上記光学系
    の移動制御を行い、上記ディスク状記録媒体へのデータ
    の追記以外のときには、予め設定された中立位置に上記
    対物レンズを移動制御することを特徴とする請求項1記
    載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 上記案内溝は、上記ディスク状記録媒体
    上の絶対番地を示す時間情報に基づいて上記ディスク状
    記録媒体の径方向に変調されることを特徴とする請求項
    1記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 上記ディスク状記録媒体は、追記型光デ
    ィスクであることを特徴とする請求項1記載の光ディス
    ク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100459704B1 (ko) * 2002-03-11 2004-12-04 삼성전자주식회사 광기록매체상의 위상기준신호와 워블 신호 사이의 위상차보상 장치 및 방법
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