JPH07325377A - 写真用漂白剤およびそれを含有してなる写真用漂白定着処理組成物 - Google Patents
写真用漂白剤およびそれを含有してなる写真用漂白定着処理組成物Info
- Publication number
- JPH07325377A JPH07325377A JP12030494A JP12030494A JPH07325377A JP H07325377 A JPH07325377 A JP H07325377A JP 12030494 A JP12030494 A JP 12030494A JP 12030494 A JP12030494 A JP 12030494A JP H07325377 A JPH07325377 A JP H07325377A
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- photographic
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- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 漂白性能が良好でかつ環境中で容易に分解さ
れる写真用漂白剤およびそれを含有してなる写真用漂白
定着処理組成物を提供する 【構成】 イミノジコハク酸やヒドロキシイミノジコハ
ク酸等のイミノポリカルボン酸化合物またはその鉄錯塩
からなる写真用漂白剤、および該漂白剤とpH調整剤と
定着剤を含有してなる写真用漂白定着処理組成物
れる写真用漂白剤およびそれを含有してなる写真用漂白
定着処理組成物を提供する 【構成】 イミノジコハク酸やヒドロキシイミノジコハ
ク酸等のイミノポリカルボン酸化合物またはその鉄錯塩
からなる写真用漂白剤、および該漂白剤とpH調整剤と
定着剤を含有してなる写真用漂白定着処理組成物
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー写真の漂白処理
に有効な新規薬剤およびそれを含有してなる写真用漂白
定着処理組成物に関するものである。
に有効な新規薬剤およびそれを含有してなる写真用漂白
定着処理組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、感光材料からカラー写真画像を
得るには、露光後、発色現像、漂白定着および水洗の各
工程を含む処理工程がなされる。
得るには、露光後、発色現像、漂白定着および水洗の各
工程を含む処理工程がなされる。
【0003】発色現像工程では、発色現像主薬を含有す
る発色現像液で発色現像主薬の酸化体とカラーカプラー
とのカップリング反応によって色素画像が形成され、同
時に該工程で金属銀が生成する。この金属銀は、漂白定
着工程において漂白剤により酸化され、定着剤によって
水溶性の銀錯体を形成し溶解除去される。
る発色現像液で発色現像主薬の酸化体とカラーカプラー
とのカップリング反応によって色素画像が形成され、同
時に該工程で金属銀が生成する。この金属銀は、漂白定
着工程において漂白剤により酸化され、定着剤によって
水溶性の銀錯体を形成し溶解除去される。
【0004】したがって、漂白定着工程とは、現像によ
って生成した金属銀を酸化してハロゲン化銀に変え、次
いで水溶性の銀錯体を形成させると共に発色剤の未発色
部を発色させる工程である。また、この漂白定着工程で
は、現像により生成した銀画像を漂白するための漂白剤
を含有する漂白液または漂白剤と定着剤とを含有する漂
白定着液が使用されている。
って生成した金属銀を酸化してハロゲン化銀に変え、次
いで水溶性の銀錯体を形成させると共に発色剤の未発色
部を発色させる工程である。また、この漂白定着工程で
は、現像により生成した銀画像を漂白するための漂白剤
を含有する漂白液または漂白剤と定着剤とを含有する漂
白定着液が使用されている。
【0005】これまで漂白剤としては、例えば赤血塩、
水溶性有機酸塩、有機酸の鉄・コバルト・銅等の金属錯
塩などが提案されている。また、有機酸金属錯塩を形成
するための有機酸としては、例えばエチレンジアミンテ
トラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、エチレン
ジアミン−N−(β−オキシエチル)−N,N´,N´
−トリ酢酸、プロピレンジアミンテトラ酢酸、ニトリロ
トリ酢酸、プロピレンジアミンテトラ酢酸等のアミノカ
ルボン酸類、しゅう酸、クエン酸などが使用されてい
た。
水溶性有機酸塩、有機酸の鉄・コバルト・銅等の金属錯
塩などが提案されている。また、有機酸金属錯塩を形成
するための有機酸としては、例えばエチレンジアミンテ
トラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、エチレン
ジアミン−N−(β−オキシエチル)−N,N´,N´
−トリ酢酸、プロピレンジアミンテトラ酢酸、ニトリロ
トリ酢酸、プロピレンジアミンテトラ酢酸等のアミノカ
ルボン酸類、しゅう酸、クエン酸などが使用されてい
た。
【0006】漂白剤として赤血塩を用いた場合、漂白効
果は十分に強力であり漂白不良による画質の低下は起こ
りにくい。しかし、赤血塩は、酸化力が強力であるため
に、定着剤として使用されるチオ硫酸塩と共存させると
チオ硫酸塩を分解するので、漂白浴と定着浴は分けなけ
ればならないゆえ経済的でなく、処理時間も長くなると
いう欠点があった。また、赤血塩は液中で黄血塩になり
保存性が悪かった。
果は十分に強力であり漂白不良による画質の低下は起こ
りにくい。しかし、赤血塩は、酸化力が強力であるため
に、定着剤として使用されるチオ硫酸塩と共存させると
チオ硫酸塩を分解するので、漂白浴と定着浴は分けなけ
ればならないゆえ経済的でなく、処理時間も長くなると
いう欠点があった。また、赤血塩は液中で黄血塩になり
保存性が悪かった。
【0007】一方、エチレンジアミンテトラ酢酸等の有
機酸金属錯塩を用いた場合は、チオ硫酸塩の共存は可能
であり、漂白と定着は一浴で行なうことができる。しか
し、これまで漂白剤として使用されてきた上記有機酸金
属錯塩は、漂白性能が赤血塩と比較して不十分であり、
その性能の不十分な点を漂白促進剤を併用すること等の
工夫により補う必要があった。また、エチレンジアミン
テトラ酢酸等の従来使用されている漂白剤は、自然環境
中で微生物による分解性が著しく低く、大量に長期間使
用することは河川および湖沼の水質汚染につながる可能
性があり好ましくないことが指摘されていた。
機酸金属錯塩を用いた場合は、チオ硫酸塩の共存は可能
であり、漂白と定着は一浴で行なうことができる。しか
し、これまで漂白剤として使用されてきた上記有機酸金
属錯塩は、漂白性能が赤血塩と比較して不十分であり、
その性能の不十分な点を漂白促進剤を併用すること等の
工夫により補う必要があった。また、エチレンジアミン
テトラ酢酸等の従来使用されている漂白剤は、自然環境
中で微生物による分解性が著しく低く、大量に長期間使
用することは河川および湖沼の水質汚染につながる可能
性があり好ましくないことが指摘されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、既存の写
真用漂白剤は、その環境に与える影響や漂白性能面から
種々の問題点を有しており、環境中で微生物により容易
に分解されかつ高度の漂白性能をもつ漂白剤に好適な化
合物はほとんど知られていなかったのが現状である。そ
こで、本発明の目的は、上述の問題点を克服し、漂白性
能が良好であり、かつ環境中で容易に分解される写真用
漂白剤およびそれを含有してなる写真用漂白定着処理組
成物を提供することにある。
真用漂白剤は、その環境に与える影響や漂白性能面から
種々の問題点を有しており、環境中で微生物により容易
に分解されかつ高度の漂白性能をもつ漂白剤に好適な化
合物はほとんど知られていなかったのが現状である。そ
こで、本発明の目的は、上述の問題点を克服し、漂白性
能が良好であり、かつ環境中で容易に分解される写真用
漂白剤およびそれを含有してなる写真用漂白定着処理組
成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を克服すべく鋭意検討を加えたところ、特定の化合物
が生分解性と漂白性能に優れていることを見いだし、本
発明を完成するに至った。
点を克服すべく鋭意検討を加えたところ、特定の化合物
が生分解性と漂白性能に優れていることを見いだし、本
発明を完成するに至った。
【0010】本発明に係る第1の発明は、一般式(1)
(式中R1およびR2はそれぞれ独立して水素または水酸
基、Xはそれぞれ独立して水素または塩形成性カチオン
を示す)で表わされるイミノポリカルボン酸化合物
(A)またはその鉄錯塩からなる写真用漂白剤に関する
ものである。
(式中R1およびR2はそれぞれ独立して水素または水酸
基、Xはそれぞれ独立して水素または塩形成性カチオン
を示す)で表わされるイミノポリカルボン酸化合物
(A)またはその鉄錯塩からなる写真用漂白剤に関する
ものである。
【0011】本発明に係る第2の発明は、上記一般式
(1)で表わされるイミノポリカルボン酸化合物(A)
またはその鉄錯塩からなる写真用漂白剤、pH調整剤お
よび定着剤を含有してなる写真用漂白定着処理組成物に
関するものである。
(1)で表わされるイミノポリカルボン酸化合物(A)
またはその鉄錯塩からなる写真用漂白剤、pH調整剤お
よび定着剤を含有してなる写真用漂白定着処理組成物に
関するものである。
【0012】
【作用】本発明で用いられる上記一般式(1)で表わさ
れるイミノポリカルボン酸化合物(A)としては、例え
ばイミノジコハク酸、ヒドロキシイミノジコハク酸、イ
ミノジリンゴ酸およびそれらのナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩、有機アミン塩等を挙げることがで
きる。特に、上記一般式(1)で表わされるイミノポリ
カルボン酸化合物(A)の鉄錯塩が、本発明の写真用漂
白剤として好適である。
れるイミノポリカルボン酸化合物(A)としては、例え
ばイミノジコハク酸、ヒドロキシイミノジコハク酸、イ
ミノジリンゴ酸およびそれらのナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩、有機アミン塩等を挙げることがで
きる。特に、上記一般式(1)で表わされるイミノポリ
カルボン酸化合物(A)の鉄錯塩が、本発明の写真用漂
白剤として好適である。
【0013】この化合物(A)の鉄錯塩の生分解性につ
いては、これまで検討されたことがなく、本発明者らに
よって初めて写真用漂白剤としての漂白性能だけでなく
生分解性に優れていることが見いだされた。しかも、こ
の化合物(A)の鉄錯塩の生分解性は、生分解性の洗剤
ビルダーとして知られているイミノジコハク酸ナトリウ
ム塩と比較しても、その生分解性は著しく優れたもので
ある。
いては、これまで検討されたことがなく、本発明者らに
よって初めて写真用漂白剤としての漂白性能だけでなく
生分解性に優れていることが見いだされた。しかも、こ
の化合物(A)の鉄錯塩の生分解性は、生分解性の洗剤
ビルダーとして知られているイミノジコハク酸ナトリウ
ム塩と比較しても、その生分解性は著しく優れたもので
ある。
【0014】このような化合物(A)が写真用漂白剤と
して使用できることを見いだしたことはもとより、その
鉄錯塩が著しく生分解性に優れ環境汚染の心配がないと
いうことの発見は全く意外なことである。
して使用できることを見いだしたことはもとより、その
鉄錯塩が著しく生分解性に優れ環境汚染の心配がないと
いうことの発見は全く意外なことである。
【0015】化合物(A)の鉄錯塩は、化合物(A)と
化合物(A)に第2鉄イオンを供与しうる化合物(たと
えば第二鉄塩)とから常法により形成されるものであ
り、例えば酸型の化合物(A)に水酸化第二鉄、塩化第
二鉄、リン酸第二鉄等の第二鉄塩を混合して鉄錯塩を形
成すればよい。
化合物(A)に第2鉄イオンを供与しうる化合物(たと
えば第二鉄塩)とから常法により形成されるものであ
り、例えば酸型の化合物(A)に水酸化第二鉄、塩化第
二鉄、リン酸第二鉄等の第二鉄塩を混合して鉄錯塩を形
成すればよい。
【0016】本発明に用いられる化合物(A)やその鉄
錯塩は、漂白剤として作用するので、これらに公知の漂
白促進剤、例えばチオ尿素誘導体、チアゾリジン誘導
体、ポリエチレンオキサイド類またはメルカプト化合物
等を併用して、漂白液を調製してもよい。
錯塩は、漂白剤として作用するので、これらに公知の漂
白促進剤、例えばチオ尿素誘導体、チアゾリジン誘導
体、ポリエチレンオキサイド類またはメルカプト化合物
等を併用して、漂白液を調製してもよい。
【0017】本発明の写真用漂白定着処理組成物は、上
記一般式(1)で表わされるイミノポリカルボン酸化合
物(A)またはその鉄錯塩からなる写真用漂白剤、pH
調整剤および定着剤を含有してなる。
記一般式(1)で表わされるイミノポリカルボン酸化合
物(A)またはその鉄錯塩からなる写真用漂白剤、pH
調整剤および定着剤を含有してなる。
【0018】本発明の写真用漂白定着処理組成物に用い
られるpH調整剤としては、漂白定着液のpHを好まし
い範囲に調整しうる化合物ならば特に制限なく、例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、水酸化アンモニウ
ム等の塩基性化合物、ほう酸等の酸性化合物などを挙げ
ることができる。
られるpH調整剤としては、漂白定着液のpHを好まし
い範囲に調整しうる化合物ならば特に制限なく、例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、水酸化アンモニウ
ム等の塩基性化合物、ほう酸等の酸性化合物などを挙げ
ることができる。
【0019】本発明の写真用漂白定着処理組成物に用い
られる定着剤としては、ハロゲン化銀と反応して水溶性
の錯塩を形成する化合物であれば特に制限なく、例えば
臭化アンモニウム、臭化カリウムのようなハロゲン化
物;チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸
アンモニウムのようなチオ硫酸塩;チオシアン酸ナトリ
ウム、チオシアン酸カリウムのようなチオシアン酸塩;
チオ尿素;チオエーテルなどを挙げることができる。
られる定着剤としては、ハロゲン化銀と反応して水溶性
の錯塩を形成する化合物であれば特に制限なく、例えば
臭化アンモニウム、臭化カリウムのようなハロゲン化
物;チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸
アンモニウムのようなチオ硫酸塩;チオシアン酸ナトリ
ウム、チオシアン酸カリウムのようなチオシアン酸塩;
チオ尿素;チオエーテルなどを挙げることができる。
【0020】さらに、本発明の写真用漂白定着処理組成
物には、各種の界面活性剤、蛍光増白剤、消泡剤、メタ
ノールやジメチルスルホキシド等の有機溶剤、ヒドラジ
ンやアルデヒド化合物等の重亜硫酸付加物等の保恒剤、
ニトロアルコールや硝酸塩等の安定剤なども適宜含有さ
せることができる。
物には、各種の界面活性剤、蛍光増白剤、消泡剤、メタ
ノールやジメチルスルホキシド等の有機溶剤、ヒドラジ
ンやアルデヒド化合物等の重亜硫酸付加物等の保恒剤、
ニトロアルコールや硝酸塩等の安定剤なども適宜含有さ
せることができる。
【0021】また、本発明の写真用漂白定着処理組成物
に用いられる前記漂白剤、pH調整剤および定着剤は、
それぞれ単独あるいは任意の組成の混合物として使用す
ることができる。これらの漂白剤は、本発明の処理組成
物としての漂白定着液に対して5〜400g/l好まし
くは20〜200g/lの範囲で使用する。さらに処理
液のpHは2以上で使用されるが、一般には4以上9以
下、好ましくは4.5以上8以下で使用される。また定
着剤は、漂白定着液に対して10〜500g/l好まし
くは40〜400g/lの範囲で使用する。
に用いられる前記漂白剤、pH調整剤および定着剤は、
それぞれ単独あるいは任意の組成の混合物として使用す
ることができる。これらの漂白剤は、本発明の処理組成
物としての漂白定着液に対して5〜400g/l好まし
くは20〜200g/lの範囲で使用する。さらに処理
液のpHは2以上で使用されるが、一般には4以上9以
下、好ましくは4.5以上8以下で使用される。また定
着剤は、漂白定着液に対して10〜500g/l好まし
くは40〜400g/lの範囲で使用する。
【0022】本発明の写真用漂白定着処理組成物を用い
て漂白定着処理する際の処理条件は、常法に従えばよ
く、処理温度は、80℃以下好ましくは10℃以上55
℃以下である。
て漂白定着処理する際の処理条件は、常法に従えばよ
く、処理温度は、80℃以下好ましくは10℃以上55
℃以下である。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0024】なお、本発明で用いられる化合物(A)お
よびその鉄錯塩の生分解性テストはOECDテストガイ
ドライン301C修正MITI試験(I)に準じ下記の
とおり行った。 基礎培養液:修正MITI試験(I)に準拠 活性汚泥 :都市下水処理場活性汚泥 試験条件 :・供試物質濃度 100ppm ・活性汚泥濃度 30ppm ・試験温度 25±1℃ ・試験期間 28日間 分析法 :全有機炭素分析 また、下記の式に従って分解度(%)を算出し、生分解
性を評価した。
よびその鉄錯塩の生分解性テストはOECDテストガイ
ドライン301C修正MITI試験(I)に準じ下記の
とおり行った。 基礎培養液:修正MITI試験(I)に準拠 活性汚泥 :都市下水処理場活性汚泥 試験条件 :・供試物質濃度 100ppm ・活性汚泥濃度 30ppm ・試験温度 25±1℃ ・試験期間 28日間 分析法 :全有機炭素分析 また、下記の式に従って分解度(%)を算出し、生分解
性を評価した。
【0025】分解度=[{(C0−C01)−(Ct−Ct
1)}/(C0−C01)]×100 C0 :試験開始時の試験溶液中のTOC C01:試験開始時の空試験溶液中のTOC Ct :試験開始からt日後の試験溶液中のTOC Ct1:試験開始からt日後の空試験溶液中のTOC
1)}/(C0−C01)]×100 C0 :試験開始時の試験溶液中のTOC C01:試験開始時の空試験溶液中のTOC Ct :試験開始からt日後の試験溶液中のTOC Ct1:試験開始からt日後の空試験溶液中のTOC
【0026】
【実施例1】エポキシコハク酸ナトリウム塩88gを2
50gの水に溶解し、これにアスパラギン酸66.6g
を添加したのち、48重量%の水酸化ナトリウムで溶液
pHを11に調整し、85℃で6時間反応した。反応後
得られた水溶液をカチオン交換樹脂により処理すること
により、本発明におけるイミノポリカルボン酸化合物
(A)を表わす一般式(1)においてR1がH、R2がO
H、XがHの化合物に相当するヒドロキシイミノジコハ
ク酸の水溶液を得た。得られた水溶液に等当量の塩化第
二鉄を添加したのち、メタノールにより晶析することに
より、ヒドロキシイミノジコハク酸の鉄錯塩を得た。
50gの水に溶解し、これにアスパラギン酸66.6g
を添加したのち、48重量%の水酸化ナトリウムで溶液
pHを11に調整し、85℃で6時間反応した。反応後
得られた水溶液をカチオン交換樹脂により処理すること
により、本発明におけるイミノポリカルボン酸化合物
(A)を表わす一般式(1)においてR1がH、R2がO
H、XがHの化合物に相当するヒドロキシイミノジコハ
ク酸の水溶液を得た。得られた水溶液に等当量の塩化第
二鉄を添加したのち、メタノールにより晶析することに
より、ヒドロキシイミノジコハク酸の鉄錯塩を得た。
【0027】このヒドロキシイミノジコハク酸の鉄錯塩
を漂白剤として用いて、次に示す組成の漂白定着液1L
を調製した。
を漂白剤として用いて、次に示す組成の漂白定着液1L
を調製した。
【0028】 ヒドロキシイミノジコハク酸の鉄錯塩 40g チオ硫酸ナトリウム 140g 炭酸ナトリウム 10g ほう酸 50g 水を加えて 1Lとする (pH6.9) この漂白定着液を用いて、露光・発色、現像されたカラ
ー印画紙を20℃で処理した場合の漂白に要する時間を
測定し、その結果を表1に示した。
ー印画紙を20℃で処理した場合の漂白に要する時間を
測定し、その結果を表1に示した。
【0029】また、漂白剤として用いられたヒドロキシ
イミノジコハク酸の鉄錯塩の生分解性を評価し、その結
果を表1に示した。
イミノジコハク酸の鉄錯塩の生分解性を評価し、その結
果を表1に示した。
【0030】
【実施例2】実施例1において使用する漂白剤を、本発
明におけるイミノポリカルボン酸化合物(A)を表わす
一般式(1)においてR1がH、R2がH、XがHの化合
物に相当するイミノジコハク酸の鉄錯塩に変更した以外
は、実施例1と同様にして漂白に要する時間を測定し
た。この鉄錯塩の生分解性を評価し、その結果を表1に
示した。
明におけるイミノポリカルボン酸化合物(A)を表わす
一般式(1)においてR1がH、R2がH、XがHの化合
物に相当するイミノジコハク酸の鉄錯塩に変更した以外
は、実施例1と同様にして漂白に要する時間を測定し
た。この鉄錯塩の生分解性を評価し、その結果を表1に
示した。
【0031】
【実施例3】実施例1において使用する漂白剤を、本発
明におけるイミノポリカルボン酸化合物(A)を表わす
一般式(1)においてR1がOH、R2がOH、XがHの
化合物に相当するイミノジリンゴ酸の鉄錯塩に変更した
以外は、実施例1と同様にして漂白に要する時間を測定
した。この鉄錯塩の生分解性を評価し、その結果を表1
に示した。
明におけるイミノポリカルボン酸化合物(A)を表わす
一般式(1)においてR1がOH、R2がOH、XがHの
化合物に相当するイミノジリンゴ酸の鉄錯塩に変更した
以外は、実施例1と同様にして漂白に要する時間を測定
した。この鉄錯塩の生分解性を評価し、その結果を表1
に示した。
【0032】
【比較例1】漂白剤としてエチレンジアミンテトラ酢酸
を用いた以外は実施例1と同様に行い、結果を表1に示
した。
を用いた以外は実施例1と同様に行い、結果を表1に示
した。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明の写真用漂白剤は、環境中で微生
物により容易に分解されかつ高度の漂白性能を有してい
る。したがって、この写真用漂白剤を含有してなる本発
明の写真用漂白定着処理組成物は、短時間の処理によっ
て高い漂白効果を発揮し、しかも生分解性に優れている
ので環境汚染をまねくことがない。
物により容易に分解されかつ高度の漂白性能を有してい
る。したがって、この写真用漂白剤を含有してなる本発
明の写真用漂白定着処理組成物は、短時間の処理によっ
て高い漂白効果を発揮し、しかも生分解性に優れている
ので環境汚染をまねくことがない。
Claims (2)
- 【請求項1】一般式(1) (式中R1およびR2はそれぞれ独立して水素または水酸
基、Xはそれぞれ独立して水素または塩形成性カチオン
を示す)で表わされるイミノポリカルボン酸化合物
(A)またはその鉄錯塩からなる写真用漂白剤。 - 【請求項2】請求項1記載の写真用漂白剤、pH調整剤
および定着剤を含有してなる写真用漂白定着処理組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12030494A JPH07325377A (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 写真用漂白剤およびそれを含有してなる写真用漂白定着処理組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12030494A JPH07325377A (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 写真用漂白剤およびそれを含有してなる写真用漂白定着処理組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07325377A true JPH07325377A (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=14782931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12030494A Pending JPH07325377A (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 写真用漂白剤およびそれを含有してなる写真用漂白定着処理組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07325377A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100666755B1 (ko) * | 2006-01-23 | 2007-01-09 | 한국화학연구원 | 신규의 철(ⅲ) 아미노알콕사이드 화합물 및 그 제조 방법 |
-
1994
- 1994-06-01 JP JP12030494A patent/JPH07325377A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100666755B1 (ko) * | 2006-01-23 | 2007-01-09 | 한국화학연구원 | 신규의 철(ⅲ) 아미노알콕사이드 화합물 및 그 제조 방법 |
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