JPH0732530U - 熱変位補正装置 - Google Patents

熱変位補正装置

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JPH0732530U
JPH0732530U JP6120493U JP6120493U JPH0732530U JP H0732530 U JPH0732530 U JP H0732530U JP 6120493 U JP6120493 U JP 6120493U JP 6120493 U JP6120493 U JP 6120493U JP H0732530 U JPH0732530 U JP H0732530U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
correction
encoder
thermal
thermal expansion
Prior art date
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Pending
Application number
JP6120493U
Other languages
English (en)
Inventor
定春 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP6120493U priority Critical patent/JPH0732530U/ja
Publication of JPH0732530U publication Critical patent/JPH0732530U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気的な制御で温度補正を行うことなく、外
乱の影響も受けず正確な温度補正をできるようにする。 【構成】 熱膨張率の高い液体又は気体からなる熱膨張
体10を封入したアクチュエーターの感温部Aを熱補正
の温度測定箇所に設置し、その感温部Aをピストン部3
と連通し、該ピストン部3を補正を必要とするエンコー
ダ9と連動連結し、温度変化による熱膨張をエンコーダ
の進角或いは遅角に変更して温度補正する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、熱膨張率の高い材料を用いて直接エンコーダを駆動して、温度補正 を行うための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から温度が変化すると、二種の金属間の熱起電力を測定してその電位差よ り温度を測定する熱電対や温度変化により抵抗値が変化することを利用したサー ミスタ等を用いて、温度スイッチ等を構成することは公知であり、また、単純な 開閉接点を持つリミットスイッチと水銀の体積膨張を組み合わせたメカ制御温度 スイッチも公知である。これらは外乱に対する信頼性が高く、シーケンサやマイ コン等を持たない産業機械に多く利用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このように温度変化に応じて起電力が変化したり、抵抗が変化したりする素子 を用いて温度補正を行うには、それぞれ微小な電圧を検知して、それをアンプ等 で増幅して、所望の電気信号を出力するように構成していたが、出力までに電気 的処理、即ち、電圧レベルを合わせたり、制御回路に入力できるように、タイミ ングを合わせたり、プログラムを変更したりすることが必要であり、コスト上昇 を招いてしまう。また、バイメタルを用いて形状変化を利用することもできるが 、バイメタルは温度設定があまく、ON・OFFのヒステリシスが大きい為、正 確な温度補正をすることはできない。そこで、本考案は温度変化により体積膨張 が線型である水銀等の感温体を利用して、工作機械の熱変位補正を直接的に行え る装置を提供しようとする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の解決すべき課題は以上の如くであり、該課題を解決するために、熱膨 張率の高い液体又は気体からなる熱膨張体を封入したアクチュエーターの感温部 を熱補正の温度測定箇所に設置し、その感温部をピストン部と連通し、該ピスト ン部を補正を必要とするエンコーダと連動連結し、温度変化による熱膨張をエン コーダの進角或いは遅角に変更して温度補正するものである。
【0005】
【作用】
このような手段を用いることによって、工作機械等で作業を行い、感温部の温 度が上昇すると、この温度上昇に比例して感温部Aの熱膨張体10が熱膨張して 、ピストン部3のピストンを押し、ピストンロッド3cを伸長して、駆動伝達部 を介してエンコーダ9が駆動され、補正が必要な部分を進角或いは遅角されて、 温度補正される。
【0006】
【実施例】
次に本考案の一実施例を図面に従って説明すると、図1は本考案の熱変位補正 装置の要部正面図、図2は熱変位補正装置のエンコーダ連結部の他の実施例を示 す正面図である。
【0007】 本考案の熱変位補正装置は工作機械のボールネジサポートベアリングやヘッド ストックやクーラントシステム等の熱変位に対し、支配的、かつ、時間的位相遅 れのない(熱変位変化量があるところの温度変化に追随している)ところに、感 温部を取り付けて、補正したい軸のエンコーダまで導くものであって、その構成 は図1に示すように、アクチュエーターとして感温部Aと配管部2とピストン部 3と駆動伝達部Bからなる。
【0008】 前記感温部Aは容器1内に熱膨張率の高い水銀やアルコール等の液体又は気体 等からなる熱膨張体10が封入されており、該容器1は支持ケース5内に挿入さ れて、該支持ケース5は熱伝導率が高い材料で構成され、熱変位が生じる部分に 装着される。本実施例では工作機械の主軸台や刃物台等を移動させるためのボー ルネジ6の一端にベアリング7を介して取り付けられている。
【0009】 そして、配管部2は細いパイプより構成して前記容器1とピストン部3を連通 して、エンコーダ9が位置する部分まで導けるように配管するものであり、ピス トン部3はシリンダーにて構成され、該ピストン部3のヘッド側のシリンダー室 3a内にも熱膨張体10が封入されており、ロッド側のシリンダー室内3bには バネ力の弱いスプリング11が内装されている(但し、なくても可能)。
【0010】 そして、前記駆動伝達部Bはラック4とホィール12からなり、該ラック4と ホィール12は噛合させて、該ラック4には前記ピストン部3のピストンロッド 3cが連結され、ホィール12の回動中心にはエンコーダ9が連設されて、該エ ンコーダ9は補正が必要な軸に連結されている。なお、駆動伝達部Bは図2に示 すように、ラック4とホィール12を用いることなく、ピストン部3’のヘッド 側を枢支し、ピストンロッド3c’の先端をディスク(またはアーム)13と枢 結し、該ディスク13の中心にエンコーダ9を固設するように構成してもよいも のである。
【0011】 このように構成した熱変位補正装置は、工作機械によって作業を行うと、切削 時の摩擦や摺動摩擦によってボールネジ6の温度が上昇する。この温度上昇に比 例して感温部Aの熱膨張体10が熱膨張して、ピストン部3のピストンを押し、 ピストンロッド3cを伸長して、ラック4の摺動によってホィール12が回動し てエンコーダ9が進角或いは遅角方向に駆動される。このエンコーダ9の回転が そのまま補正入力とできるものであり、例えば、ボールネジ6を一回転させると 20mm程度のリードであると、1°につき0.055mmであるので、熱膨張 体10を水銀とした場合にエンコーダ9を1°回転させる程度の補正量は十分得 られ、ボールネジ6の伸び方向と反対方向に回転させるようにエンコーダ9を接 続すればよいのである。
【0012】
【考案の効果】
本考案は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、 熱膨張率の大きい物質によってエンコーダを駆動する構成としたので、電気的な 制御で温度補正を行う場合に比べて、電気信号を調整するための付帯機器が不要 で、電波や電磁波等の外乱の影響も受けなくなり、直接的にエンコーダが作動さ れて確実な補正ができ、廉価に構成できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の熱変位補正装置の要部正面図である。
【図2】熱変位補正装置のエンコーダ連結部の他の実施
例を示す正面図である。
【符号の説明】
A 感温部 B 伝達駆動部 1 容器 2 配管部 3 ピストン部 9 エンコーダ 10 熱膨張体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱膨張率の高い液体又は気体からなる熱
    膨張体を封入したアクチュエーターの感温部を熱補正の
    温度測定箇所に設置し、その感温部をピストン部と連通
    し、該ピストン部を補正を必要とするエンコーダと連動
    連結し、温度変化による熱膨張をエンコーダの進角或い
    は遅角に変更して温度補正することを特徴とする熱変位
    補正装置。
JP6120493U 1993-11-15 1993-11-15 熱変位補正装置 Pending JPH0732530U (ja)

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JP6120493U JPH0732530U (ja) 1993-11-15 1993-11-15 熱変位補正装置

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JP6120493U JPH0732530U (ja) 1993-11-15 1993-11-15 熱変位補正装置

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JPH0732530U true JPH0732530U (ja) 1995-06-16

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ID=13164428

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JP6120493U Pending JPH0732530U (ja) 1993-11-15 1993-11-15 熱変位補正装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013187452A (ja) * 2012-03-09 2013-09-19 Fujitsu Ltd 電子機器ユニット及びコンテナ型データセンタ
JP2015217429A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 富士重工業株式会社 ガス抜き装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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