JPH07324382A - 鋼管コンクリート柱・梁接合部の耐力評価方法 - Google Patents

鋼管コンクリート柱・梁接合部の耐力評価方法

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JPH07324382A
JPH07324382A JP11843294A JP11843294A JPH07324382A JP H07324382 A JPH07324382 A JP H07324382A JP 11843294 A JP11843294 A JP 11843294A JP 11843294 A JP11843294 A JP 11843294A JP H07324382 A JPH07324382 A JP H07324382A
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steel pipe
concrete column
steel
joint
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JP11843294A
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Inventor
Hiroyuki Ueda
博之 上田
Teruo Segawa
輝夫 瀬川
Tatsuo Okamoto
達雄 岡本
Naoto Shimono
直人 下野
Mamoru Kimura
衛 木村
Yasuo Higashihata
泰夫 東端
Hidehiko Ota
秀彦 太田
Kimisuke Tagano
公甫 多賀野
Teruo Hamazuka
輝雄 濱塚
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Kubota Corp
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Kubota Corp
Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼管コンクリート柱の仕口部の耐力を適正に
評価できて仕口部管厚を小さくすることができる鋼管コ
ンクリート柱の仕口部耐力評価方法を提供する。 【構成】 鋼管1にコンクリート2を充填するととも
に、前記鋼管1のうち鉄骨梁2と接合する仕口部1Aの
全長にわたる厚肉化によりその仕口部1Aを補剛した構
造の鋼管コンクリート柱Cに鉄骨梁Bを接合させてある
鋼管コンクリート柱・梁接合部において、その耐力を評
価するに、鉄骨梁Bのうち引っ張り側のフランジBFが
鋼管コンクリート柱1の仕口部1Aから抜け出すことで
仕口部1Aが破壊する抜け出し破壊荷重を算定し、その
算定した抜け出し破壊荷重を極限耐力として評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼管にコンクリートを
充填するとともに、前記鋼管のうち鉄骨梁と接合する仕
口部の厚肉化によりその仕口部を補剛した構造の鋼管コ
ンクリート柱に鉄骨梁を接合させてある鋼管コンクリー
ト柱・梁接合部の耐力を評価する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように鋼管コンクリート柱の鋼管
として、仕口部の補剛を厚肉化により行っている形式の
鋼管(厚肉化補剛式鋼管)を用いる鋼管コンクリート柱
・梁接合部によるときは、例えば、鋼管コンクリート柱
の鋼管として、仕口部の外周面にダイアフラムを配置し
てその仕口部を補剛した形式の鋼管(ダイアフラム補剛
式鋼管)を用いる鋼管コンクリート柱・梁接合部に比較
して、一つの仕口部に接合させる複数の鉄骨梁の梁成が
相互に相違する場合であっても接合部の構造を輻輳化さ
せることがないという利点を有する。
【0003】すなわち、ダイアフラム補剛式鋼管を用い
る鋼管コンクリート柱・梁接合部では、一つの接合部に
接合させる複数の鉄骨梁の梁成が相互に相違する場合、
各鉄骨梁の上部フランジに対するダイアフラムは鉄骨梁
間で共用できて一つで済むものの、下部フランジに対す
るダイアフラムは各鉄骨梁毎に設置する必要があって、
仕口部から数多くのダイアフラムが突出することにな
り、接合部の構造が輻輳化する。これに対して本発明が
対象とする厚肉化補剛式鋼管を用いる鋼管コンクリート
柱・梁接合部によれば、仕口部が全長において等厚でい
ずれの箇所にもダイアフラムを用いることなく鉄骨梁を
接合させることができるから、そのようなことがない。
【0004】そのような利点を有する厚肉化補剛式鋼管
使用の鋼管コンクリート柱・梁接合部の耐力を評価する
に、従来では、以前からあったダイアフラム補剛式鋼管
を用いる鋼管コンクリート柱・梁接合部の耐力評価手法
を使用していた。
【0005】前記のダイアフラム補剛式鋼管を用いる鋼
管コンクリート柱・梁接合部の耐力評価手法は、鉄骨梁
の上下のフランジに接合するダイアフラムが鉄骨梁のフ
ランジから圧縮力及び引っ張り力を受け、その圧縮力及
び引っ張り力の増大に伴って引っ張り側のダイアフラム
と管壁の一部からなるT形断面の変形が著しく大きくな
ることで破壊するため、その仕口部の著しい局部変形を
発生させる荷重を算定し、その算定荷重を鋼管コンクリ
ート柱・梁接合部の極限耐力として評価するものであ
る。前記算定荷重は、ダイアフラムの成(ダイアフラム
の鋼管外周面からの突出量)を算定要素の一つとして算
定される。
【0006】そして、従来では、その算定式を代用し
て、その算定式のダイアフラムの成を0とすることによ
り、厚肉化補剛式鋼管を使用した鋼管コンクリート柱・
梁接合部の耐力を算定して評価する方法を採用してい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術によるときは、鋼管コンクリート柱・梁接合部の耐力
評価方法であっても、あくまでも、ダイアフラム補剛式
鋼管を用いた鋼管コンクリート柱・梁接合部を対象とし
て勘案された評価方法であって、ダイアフラムが設置さ
れていることが評価の前提であるから、ダイアフラムを
持たない厚肉化補剛式鋼管を用いた鋼管コンクリート柱
・梁接合部に適用した場合には、仕口部が補剛されてい
るにかかわらず、補剛されていないものとして評価して
しまい易く、本発明者が行った後述の実験から明らかな
ように、耐力を過小評価する傾向にあった。このように
耐力を過小評価することは、所定の耐力を得る場合、必
要以上に仕口部管厚を大きくすることになって不経済で
ある。
【0008】本発明の目的は、厚肉化補剛式鋼管を用い
た鋼管コンクリート柱・梁接合部の耐力を適正に評価で
きて鋼管コンクリート柱の仕口部の管厚を小さくするこ
とができる鋼管コンクリート柱・梁接合部耐力評価方法
を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
第1発明による鋼管コンクリート柱・梁接合部の耐力評
価方法は、鋼管にコンクリートを充填するとともに、前
記鋼管のうち鉄骨梁と接合する仕口部の全長にわたる厚
肉化によりその仕口部を補剛した構造の鋼管コンクリー
ト柱に鉄骨梁を接合させてある鋼管コンクリート柱・梁
接合部の耐力を評価対象とする方法であって、その特徴
は、耐力を評価するに、鉄骨梁のうち引っ張り側のフラ
ンジが鋼管コンクリート柱の仕口部から抜け出すことで
仕口部が破壊する抜け出し破壊荷重Pmaxを算定し、
その算定した抜け出し破壊荷重Pmaxを極限耐力とし
て評価する点にある。
【0010】本発明の請求項2に係る第2発明による鋼
管コンクリート柱・梁接合部の耐力評価方法の特徴は、
上記第1発明において、前記鋼管の剪断降伏耐力Fsと
仕口部の管厚tpと鉄骨梁Bの引っ張り側のフランジの
周長φfとから下記の算定式(1)に基づいて前記抜け
出し破壊荷重Pmaxを算定する点にある。 Pmax=Fs×tp×φf………(1)
【0011】
【作用】本発明者は、研究及び実験を重ねた結果、鋼管
コンクリート柱では、仕口部の充填コンクリートの抵抗
により、鉄骨梁のフランジを介して仕口部に作用する圧
縮力に起因した仕口部の局部変形はもちろん、仕口部に
作用する引っ張り力による仕口部の局部変形も著しく大
きくならず、その結果、仕口部の局部変形ではなく、鉄
骨梁の引っ張り側フランジが仕口部から抜け出すことに
よる破壊(抜け出し破壊)により接合部の耐力が決定さ
れることを知見した。詳述すると、柱の耐力を増大させ
るために鋼管にコンクリートを充填した構造とした鋼管
コンクリート柱では、充填したコンクリートが耐圧縮性
に優れ、その耐圧縮性に優れた充填コンクリートが鉄骨
梁の圧縮側フランジによる仕口部の局部変形に抵抗し、
また、引っ張り側フランジによる仕口部の局部変形にも
抵抗することにより、鉄骨梁の引っ張り側フランジによ
る仕口部の抜け出し破壊が前記圧縮及び引っ張りによる
仕口部の局部変形に先行する。そして、第1発明は上記
の知見に基づく方法であって、仕口部の抜け出し破壊荷
重に基づいて接合部の耐力を評価するから、耐力の評価
に仕口部の管厚、つまりは仕口部の厚肉化による補剛を
加味していることになり、その結果、ダイアフラム補剛
式鋼管を用いる鋼管コンクリート柱・梁接合部の耐力評
価方法を代用して評価する従来の場合に比較して、その
耐力を過小評価することがなく、かつ、そのことが後述
の実験から明らかとなった。
【0012】特に第2発明によるときは、抜け出し破壊
荷重を簡単に算定できるから、評価を迅速に行える。
【0013】
【発明の効果】従って本発明によれば、柱の軸圧縮力を
増大するために鋼管にコンクリートを充填したことを有
効利用して、従来のダイアフラム補剛式鋼管を用いる鋼
管コンクリート柱・梁接合部の耐力評価方法を代用する
場合よりも、鋼管柱の仕口部が厚肉化で補剛されている
ことを評価に加味できることで鋼管コンクリート柱・梁
接合部の耐力を適正に評価できて、仕口部の管厚を小さ
くでき、その結果、鋼管コンクリート柱の経済的な設計
を行うことができる鋼管コンクリート柱・梁接合部の耐
力評価方法を提供できるようになった。
【0014】特に請求項2記載のようにすれば、評価を
迅速に行えて、鋼管コンクリート柱の設計を迅速に行う
ことができる。
【0015】
【実施例】図1、図2に示すように、鋼管コンクリート
柱・梁接合部は、鋼管コンクリート柱Cに鉄骨梁Bを接
合させて構成されている。
【0016】前記鋼管コンクリート柱Cは、鋼管1にコ
ンクリート2を充填した構造のものである。
【0017】前記鋼管1は、遠心力鋳鋼管であり、この
鋼管1のうち、上下のフランジBFをウエブBWで連結
固着した構造のH型鋼利用の鉄骨梁Bを接合するための
仕口部1Aは補剛されている。その補剛手段は、仕口部
1Aのみをその上下方向の全長にわたって厚肉化する手
段であって、厚肉化手段は、仕口部1Aの内径をその仕
口部1Aの上下に連なる連接部1Bの内径と等しくした
状態で仕口部1Aの外径Dpを連接部1Bの外径Dより
も大きくして仕口部1Aの管厚tpを連接部1Bの管厚
tよりも大にする手段である。つまり、鋼管コンクリー
ト柱Cは、軸部断面が一定のものである。前記仕口部1
Aと連接部1Bとの段部には、そこに応力集中が発生す
ることを防止するように漸次管厚を変化させるアール部
形状に構成されている。また、鉄骨梁BのウエブBWの
うち仕口部1Aに固着する端部の上下両端部分には、ス
カラップBaが形成されている。このスカラップBaは
なくても良い。
【0018】そして、この鋼管コンクリート柱・梁接合
部の耐力を評価するに、鉄骨梁Bのうち引っ張り側のフ
ランジBFが仕口部1Aから抜け出すことで仕口部1A
が破壊する抜け出し破壊荷重Pmaxを算定し、その算
定した抜け出し破壊荷重Pmaxを極限荷重(最大荷
重)として評価する。
【0019】前記抜け出し破壊荷重Pmaxを算定する
に、鋼管1の剪断降伏耐力Fsと仕口部1Aの管厚tp
と鉄骨梁Bの引っ張り側のフランジBFの周長φfとか
ら下記の評価式(1)に基づいて算定する。
【0020】Pmax=Fs×tp×φf………(1)
【0021】要するに、本発明の耐力の評価方法は、本
発明対象の鋼管コンクリート柱・梁接合部では、鋼管1
内に充填したコンクリート2により、圧縮側フランジに
よる仕口部の局部変形が抑制されて引っ張り側フランジ
の仕口部からの抜け出しによる抜け出し破壊が圧縮側フ
ランジによる仕口部の局部変形よりも先行することに着
目して勘案された方法であって、ダイアフラム補剛式の
鋼管コンクリート柱・梁接合部の耐力評価方法を代用し
て、仕口部の局部変形を招来する荷重を算定し、その算
定荷重を最大耐力として評価する場合に比較して、上記
実施例の耐力評価方法によれば、耐力評価に仕口部の管
厚を加味していることにより、接合部の耐力の過小評価
の度合いを小さくでき、その分、ダイアフラム補剛式の
鋼管コンクリート柱・梁接合部の耐力評価方法を代用す
る場合よりも仕口部1Aの管厚tpを小さくできる。
【0022】〔実験例〕次に、上記本発明の鋼管コンク
リート柱・梁接合部の耐力評価方法によれば耐力を適正
に評価できることを確認するために本発明者が行った実
験を示す。
【0023】〈試験体〉図8に示すように、試験体は、
実物の約二分の一の大きさの柱・梁接合部の十字型骨組
であり、鋼管コンクリート柱Cの仕口部1Aの管厚t
p、鋼管コンクリート柱Cへの作用軸力N、載荷形式を
パラメータとして8体CB1〜CB8を設定した。鋼管
コンクリート柱Cの軸部及び鉄骨梁Bの断面は一定と
し、鋼管コンクリート柱Cの鋼管1には、JIS規格が
SMK490の遠心力鋳鋼管を用い、鉄骨梁Bには、J
IS規格がSM490Aの梁材料からなるものを用いる
とともに、鋼管1の仕口部1Aが鉄骨梁Bよりも先行し
て崩壊するように十分な強度を与えた。各試験体CB1
〜CB8は横断面形状が円形のものである。鉄骨梁Bの
上下端から仕口部1Aの上下端の出寸法Lpはパラメー
タとなり得るが50mm(一定)とした。
【0024】各試験体の仕様の一覧を表1に示し、各試
験体における遠心力鋳鋼管の機械的性質の試験(2回行
った。)結果を表2に示し、各試験体における鉄骨梁の
梁材料、つまり、ウエブ及びフランジの機械的性質の試
験(2回行った。)結果を表3に示す。なお、鋼管1の
仕口部1A及び連接部1Bの仕様のそれぞれは、外径D
p×管厚tp、外径D×管厚tで示してあり、鉄骨梁B
の仕様は、梁成H×フランジ幅Bf×ウエブ厚tw×フ
ランジ厚tfで示してある。
【0025】〈加力装置〉載荷試験に用いる加力装置と
して、図3に示すものを用意した。加力装置の概要を説
明すると、加力装置は、試験体の鋼管コンクリート柱C
の下端を載荷する載荷台3と、試験体の鋼管コンクリー
ト柱Cの上端に荷重を掛ける1000トン載荷試験機4
と、試験体を鉛直姿勢に保持するように試験体の鋼管コ
ンクリート柱Cのうち1600mmを隔てた上端近くと
下端近くとを拘束する反力ビーム5の群と、試験体の梁
Bの端部にロードセル6を介して荷重Qbを載荷するオ
イルジャッキ7とからなる。
【0026】〈加力形式〉試験体への加力(載荷)形式
としては、長期荷重状態を想定した鉛直載荷形式と、地
震荷重時を想定した水平載荷形式とを設定した。鉛直載
荷形式は、図4の(イ)に示すように、両鉄骨梁Bの端
部に荷重Qb1,Qb2を同方向に単調載荷する鉛直‐
単調載荷形式であり、水平載荷形式は、図4の(ロ)に
示すように、両鉄骨梁Bの端部に荷重Qbを逆方向に繰
り返し載荷する水平‐繰返載荷形式である。そして、鋼
管コンクリート柱Cの最大耐力に対する比としての軸力
比として、0.0と0.3とを設定した。つまり、鋼管
コンクリート柱Cに対して最大耐力の30%の軸力を作
用させる、或いは、軸力を作用させないかのいずれかに
設定した。試験体と加力形式との関係の一覧を表1に示
す。
【0027】〈載荷試験〉鉛直載荷形式の載荷試験で
は、図4の(イ)に示すように、両梁端への荷重Qb
1,Qb2の単調載荷に伴う梁端部の上下方向の変形
(たわみ)量δb(δb 1 ,δb2 )と仕口部1Aの径
方向の変形量δp(δp1 ,δp2 )とをダイヤルゲー
ジを用いて測定し、水平載荷形式の載荷試験では、図4
の(ロ)に示すように、両梁端への荷重Qbの繰り返し
載荷に伴う鋼管コンクリート柱Cと鉄骨梁Bとの層間変
位角Rを測定した。
【0028】〈評価対象耐力〉本発明評価方法の算定式
を用いて算定した算定耐力(抜け出し破壊荷重)と、記
述した従来技術のダイアフラム補剛式鋼管を用いた鋼管
コンクリート柱・梁接合部の評価方法の算定式を用いて
ダイアフラムの成を0として算定した旧算定耐力とを設
定した。
【0029】〈結果〉算定耐力及び旧算定耐力、実験値
の一覧を表4に示す。なお、いずれの耐力も梁端荷重に
換算したものである。
【0030】また、各試験体CB1〜CB4及びCB7
に対する鉛直載荷試験における両梁端部の荷重Qb(Q
b1,Qb2)とたわみδb(δb1,δb2)及びδ
p(δp1,δp2)との関係の測定結果及び算定耐
力、旧算定耐力をそれぞれ図5〜図9に示す。詳述する
と、図5の(イ)(ロ)に試験体CB1の測定結果及び
算定耐力、旧算定耐力を示し、図6の(イ)(ロ)に試
験体CB2の測定結果及び算定耐力、旧算定耐力を示
し、図7の(イ)(ロ)に試験体CB3の測定結果及び
算定耐力、旧算定耐力を示し、図8の(イ)(ロ)に試
験体CB4の測定結果及び算定耐力、旧算定耐力を示
し、図9の(イ)(ロ)に試験体CB7の測定結果及び
算定耐力、旧算定耐力を示す。
【0031】他方、試験体CB5、CB6、CB8に対
する水平載荷試験における繰り返し荷重Qbと層間変位
角Rとの関係の測定結果及び算定耐力をそれぞれ図10
〜図12に示す。詳述すると、図10の(イ)(ロ)に
試験体CB5の測定結果及び算定耐力を示し、図11の
(イ)(ロ)に試験体CB6の測定結果及び算定耐力を
示し、図12の(イ)(ロ)に試験体CB8の測定結果
及び算定耐力を示す。
【0032】以上の結果から、本発明の算定耐力Pma
xを鋼管コンクリート柱・梁接合部の耐力評価に用いる
ときは、旧算定耐力を用いる場合に比較して、過小評価
すること少なく適正に耐力を評価することができること
が判る。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】〔別実施例〕上記実施例では、鋼管コンク
リート柱として、円形断面のものを示したが、本発明
は、角形断面や楕円形断面など各種断面の鋼管コンクリ
ート柱を用いる鋼管コンクリート柱・梁接合部の耐力を
評価することができる。
【0038】上記の実施例では、仕口部1Aの外径Rp
を連接部1Bの外径Rよりも大きくして仕口部1Aの管
厚tpを連接部1Bの管厚tよりも大きくすることによ
り、仕口部1Aを補剛した鋼管コンクリート柱Cを用い
た鋼管コンクリート柱・梁接合部の耐力を評価対象とし
たが、本発明は、仕口部1Aの内径を連接部1Bの内径
よりも大にしたり、或いは、仕口部1Aの外径Rpを連
接部1Bの外径Rよりも大にするとともに、仕口部1A
の内径を連接部1Bの内径よりも大にしたりして仕口部
1Aの管厚tpを連接部1Bの管厚tよりも大きくする
ことにより、仕口部1Aを補剛した鋼管コンクリート柱
Cを用いた鋼管コンクリート柱・梁接合部の耐力を評価
対象とすることもできる。
【0039】上記実施例では、仕口部1Aのみを厚肉化
した鋼管コンクリート柱・梁接合部を耐力の評価対象と
したが、本発明は、鋼管1の全体を厚肉化する状態で仕
口部1Aを補剛した鋼管コンクリート柱・梁接合部の耐
力評価にも適用できる。
【0040】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】切り欠き側面図
【図2】横断平面図
【図3】加力装置の概略正面図
【図4】載荷荷重と変形の関係を示す概略図
【図5】荷重と変形量との関係を示すグラフ
【図6】荷重と変形量との関係を示すグラフ
【図7】荷重と変形量との関係を示すグラフ
【図8】荷重と変形量との関係を示すグラフ
【図9】荷重と変形量との関係を示すグラフ
【図10】荷重と変形量との関係を示すグラフ
【図11】荷重と変形量との関係を示すグラフ
【図12】荷重と変形量との関係を示すグラフ
【符号の説明】
1 鋼管 1A 仕口部 2 コンクリート C 鋼管コンクリート柱 B 鉄骨梁 BF フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 達雄 大阪府大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 下野 直人 大阪府大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 木村 衛 千葉県印旛郡印西町大塚1丁目5番 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 東端 泰夫 千葉県印旛郡印西町大塚1丁目5番 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 太田 秀彦 千葉県印旛郡印西町大塚1丁目5番 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 多賀野 公甫 大阪府枚方市楠葉並木2―23―23 (72)発明者 濱塚 輝雄 京都府京都市西京区大原東境谷町1―1― 15―302

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管(1)にコンクリート(2)を充填
    するとともに、前記鋼管(1)のうち鉄骨梁(2)と接
    合する仕口部(1A)の全長にわたる厚肉化によりその
    仕口部(1A)を補剛した構造の鋼管コンクリート柱
    (C)に鉄骨梁(B)を接合させてある鋼管コンクリー
    ト柱・梁接合部において、その耐力を評価するに、鉄骨
    梁(B)のうち引っ張り側のフランジ(BF)が鋼管コ
    ンクリート柱(1)の仕口部(1A)から抜け出すこと
    で仕口部(1A)が破壊する抜け出し破壊荷重(Pma
    x)を算定し、その算定した抜け出し破壊荷重(Pma
    x)を極限耐力として評価する鋼管コンクリート柱・梁
    接合部の耐力評価方法。
  2. 【請求項2】 前記鋼管(1)の剪断降伏耐力(Fs)
    と仕口部(1A)の管厚(tp)と鉄骨梁(B)の引っ
    張り側のフランジ(BF)の周長(φf)とから下記の
    算定式(1)に基づいて前記抜け出し破壊荷重(Pma
    x)を算定する請求項1記載の鋼管コンクリート柱・梁
    接合部の耐力評価方法。 Pmax=Fs×tp×φf………(1)
JP11843294A 1994-05-31 1994-05-31 鋼管コンクリート柱・梁接合部の耐力評価方法 Pending JPH07324382A (ja)

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